JPH04240175A - 堆肥及び堆肥原料選別機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、畜ふんや都市ごみ等の
廃棄物を発酵堆肥化させるにあたって、不純物や堆肥化
不適物を除去する、堆肥及び堆肥原料選別機に関するも
のである。

【０００２】

【従来の技術】従来、畜ふんや都市ごみ等の廃棄物を好
気性発酵させて堆肥化しているが、廃棄物の中には、ビ
ニール製の包装袋，容器，割り箸，木へん等の堆肥化不
適物が含まれており、この堆肥化不適物を選別除去する
ために、種々の手段が取られている。

【０００３】例えば特開昭６０−２５３７１２号公報に
示されるように、破砕機の下端の排出口に、筒形の横方
向に伸びる選別機を密封連結し、該選別機の内部に、破
砕された廃棄物から不純物や堆肥化不適物を除去する篩
として作用する網を備え、この網を振動させて選別分離
するものがある。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ものでは破砕機と選別機を別々に設けなくてはならず、
装置が大型化していた。また、棒状の原料が篩にささっ
たり、湿潤な原料が篩目に付着して篩が目詰りし、円滑
に堆肥化適応物を選別できないことがあった。

【０００５】そこで、選別機内で原料の破砕を簡便に行
うことができ、さらに、篩の目詰りを防止し、効率よく
選別することのできる堆肥及び堆肥原料選別機を提供す
ることを目的としている。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明の廃棄物の処理装置は、周壁に選別網を
備えた円筒状選別網を、出口側をやや低くして回転可能
に横設し、該円筒状選別網内に被選別物を導入するスク
リューコンベアの軸を前記円筒状選別網内に延設し、前
記スクリューコンベアの軸に、円筒状選別網の下面より
若干の隙間をもって回転する原料破砕用の複数の羽根を
取付け、該羽根を前記円筒状選別網の回転と異なった速
度で回転させ、さらに、前記円筒状選別網の内面を摺動
する円筒状ブラシを、前記円筒状選別網の回転と異なっ
た速度で回転可能に設けたことを特徴としている。

【０００７】

【作用】スクリュ―コンベア軸を円筒状選別網の内部に
延設し、該スクリューコンベアの軸に、前記円筒状選別
網の下面より若干の隙間をもって回転する原料破砕用の
複数の羽根を取付けたことによって、スクリュ―コンベ
アを旋回させて、原料を円筒選別網内に供給し始めると
同時に円筒状選別網内に延長したスクリュ―コンベア軸
も回転し、複数の羽根が回転し始める。

【０００８】さらに、羽根の回転と、円筒状選別網の周
速とには差があることにより、原料は、羽根と円筒状選
別網の下面の間に形成される若干の隙間で擦りつぶされ
、小さくなった原料は円筒状選別網をくぐり抜け下方に
落下する。

【０００９】一方、円筒状選別網の上にはビニ―ル片，
プラスチック，ガラス，金属類等の非堆肥化物が残され
るが、その非堆肥化物は、円筒状選別網の、出口側をや
や低くしているので、出口方向へ移動し、外部に排出さ
れる。

【００１０】さらに、円筒状選別網の上で原料が擦りつ
ぶされる際に、円筒状選別網の篩目が目詰りしたり、棒
状の原料が篩目に刺さってしまったときには、円筒状選
別網の内面を摺動する円筒状ブラシが、円筒状選別網の
周速と異なった速度で回転していることにより、篩目を
払拭し清掃する。

【００１１】

【実施例】以下、本発明を図面に示す一実施例に基づい
て、さらに詳細に説明する。

【００１２】堆肥及び堆肥原料選別機１は、回転可能な
円筒状選別網２を、排出口３に向けて、２°〜３°程度
下降するように横設し、該円筒状選別網２内に、被選別
物を導入するスクリューコンベア４の軸４ａが延設し、
該軸４ａに、円筒状選別網２の下面より若干の隙間をも
って回転する原料破砕用の４枚の羽根５が、円筒状選別
網２の回転と異なった速度で回転するように取付けられ
ている。

【００１３】前記円筒状選別網２の周壁には選別網２ａ
が設けられ、さらに円筒状選別網２内の上部には、その
内面の選別網２ａを摺動する円筒状ブラシ６が、円筒状
選別網２の回転と異なった速度で回転可能に設けられて
いる。

【００１４】円筒状選別網２は、円形，正方形，長方形
等の篩目を備えたもので、支持脚７により支持されたケ
ース８内に納められ、モ―タ９によって回転する。また
、ケース８の、円筒状選別網２が設置されている部分よ
り下方は、堆肥化原料収集用のホッパ８ａになっており
、該ホッパ８ａの角部に設けた堆肥化原料排出口１０に
向かって、スクリュ―コンベア１１が備えられている。

【００１５】スクリューコンベア４は、堆肥及び堆肥原
料選別機１の側部に設けられた原料投入口１２の下部よ
り、円筒状選別網２に向けて備えられ、モータ１３によ
って作動する。

【００１６】円筒状ブラシ６は、円筒状選別網２の上部
に備えられたモ―タ１４によって、円筒状選別網２の周
速と異なった速度で回転するクリ―ナ軸１５に設けられ
たもので、針状の樹脂線あるいは鋼線を植えつけたもの
である。

【００１７】堆肥及び堆肥原料選別機１によって廃棄物
から堆肥化原料を収集する場合、図３に示すように、ま
ず都市ごみ等の廃棄物は、原料投入用ホッパ２０の投入
口２１より投入される。ホッパ２０の下部ではロ―ラ２
２，２２が回転しており、原料は排出口２３より投入用
コンベア２４に適宜落下される。

【００１８】原料は、投入用コンベア２４によって移送
され、堆肥及び堆肥原料選別機１の原料投入口１２より
投入される。投入された原料は、原料投入口１２の下部
に設けられたスクリュ―コンベア４によって円筒状選別
網２内に移送される。

【００１９】移送された原料のうち、円筒状選別網２の
篩目より小さい原料は、円筒状選別網２をくぐり抜け、
下方のホッパ８ａに落下し、篩目を通過できないものは
、円筒状選別網２の下面に残留する。

【００２０】一方、スクリュ―コンベア４が作動すると
同時に、原料破砕用の羽根５が回転し始め、円筒状選別
網２の上面に残留した原料は、羽根５の回転速度と、円
筒状選別網２の周速に差があることにより、円筒状選別
網２の下面と羽根５との隙間で破砕され、篩目より小さ
くなったものは円筒状選別網２をくぐり抜け、下方に落
下する。

【００２１】また、破砕できないビニ―ル片，プラスチ
ック，ガラス，金属類等の非堆肥化物は、円筒状選別網
２の下面に残るが、円筒状選別網２が排出口３に向かっ
て２°〜３°程度下降するように備えられていることか
ら、円筒状選別網２の上を移動して選別屑として排出口
３より排出される。

【００２２】さらに、円筒ブラシ６が円筒状選別網２と
異なった周速で回転していることにより、円筒状選別網
２の篩目に詰った原料を擦り落すことができる。

【００２３】上述のようにして得られた堆肥化原料は、
ホッパ８ａの下部に備えられたスクリュ―コンベア１１
によって堆肥化原料排出口１０に集められ、スクリュ―
コンベア３０に排出され、攪拌装置，発酵槽等へと移送
される。

【００２４】尚、本実施例の円筒状ブラシ６は、円筒状
選別網２の上部に備えられているが、特に円筒状選別網
２の上部に限らず円筒状選別網２の内面を摺動できれば
、どこに設けても差支えない。

【００２５】

【発明の効果】以上説明したように、本発明の堆肥及び
堆肥原料選別機は、旋回する円筒状選別網の内部に、ス
クリュ―コンベア軸を延長して設け、原料破砕用の複数
の羽根を取付けたことにより、簡単な構造で選別機内で
原料の破砕を行うことができるようになる。

【００２６】また、円筒状選別網の内面を摺動する円筒
状ブラシを設けたことにより、選別網の目詰りを防止し
、効率よく選別できるようになる。

【図面の簡単な説明】

【図１】　　本発明の一実施例示す堆肥及び堆肥原料選
別機の断面図である。

【図２】　　同じく断面図である。

【図３】　　廃棄物の処理経路を示す説明図である。

【符号の説明】

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　周壁に選別網を備えた円筒状選別網を
   、出口側をやや低くして回転可能に横設し、該円筒状選
   別網内に被選別物を導入するスクリューコンベアの軸を
   前記円筒状選別網内に延設し、前記スクリューコンベア
   の軸に、前記円筒状選別網の下面より若干の隙間をもっ
   て回転する原料破砕用の複数の羽根を取付け、該羽根を
   前記円筒状選別網の回転と異なった速度で回転させるこ
   とを特徴とする堆肥及び堆肥原料選別機。
2. 【請求項２】　　前記円筒状選別網の内面を摺動する円
   筒状ブラシを、前記円筒状選別網の回転と異なった速度
   で回転可能に設けたことを特徴とする請求項１記載の堆
   肥及び堆肥原料選別機。