JPH04239515A - 新規なエネルギ−線硬化型樹脂組成物 - Google Patents

新規なエネルギ−線硬化型樹脂組成物

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JPH04239515A
JPH04239515A JP578191A JP578191A JPH04239515A JP H04239515 A JPH04239515 A JP H04239515A JP 578191 A JP578191 A JP 578191A JP 578191 A JP578191 A JP 578191A JP H04239515 A JPH04239515 A JP H04239515A
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JP
Japan
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acid
formula
acrylate
resin composition
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JP578191A
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English (en)
Inventor
Masayuki Kinoshita
昌之 木下
Hidenori Ishikawa
英宣 石川
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DIC Corp
Original Assignee
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規にして有用なるエネ
ルギ−線硬化型樹脂組成物に関する。さらに詳細には、
本発明は有効成分として、特定の構造のエポキシ化合物
と、特定のエポキシ基と反応する官能基と不飽和二重結
合を有する化合物との反応物と、少なくとも一つの、未
反応のイソシアネート基と不飽和二重結合とを併せ有す
る化合物と、少なくとも一つの多塩基酸の無水物との反
応によって得られるエネルギ−線硬化型樹脂を含んで成
る、エネルギ−線硬化型樹脂組成物に関する。
【0002】そして、かかる本発明のエネルギ−線硬化
型樹脂組成物は、コ−ティング材、印刷インキ、接着剤
ならびにフォトレジストなどの広範な用途に適した、極
めて有用なる、紫外線や電子線などの、いわゆるエネル
ギ−線により硬化可能な樹脂組成物である。
【0003】
【従来の技術】エネルギ−線で硬化可能なる樹脂、就中
、ラジカル重合反応により硬化する樹脂としては、不飽
和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂(エポキシ−
アクリレ−ト)、各種オリゴアクリレ−トまたはジアリ
ルフタレ−トプレポリマ−など各種のものがあり、それ
ぞれの用途分野で特徴が活かされ、広範に用いられてい
る。
【0004】しかし、近年、その用途が広がるに伴って
、益々、その性能に対する要求が高まっているものの、
すべての諸性能を満足させ得るような、エネルギ−線に
より硬化可能な樹脂組成物は、未だに、得られていない
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、本発明者ら
は、前述の情勢に鑑み、既存の樹脂では満足できないよ
うな用途に対しても用いることができ、耐水性、耐溶剤
性、耐薬品性、耐熱性ならびに硬化性などに優れた、ラ
ジカル硬化型樹脂の合成について、鋭意、検討を重ねて
きたが、特定の構造の多官能のエポキシ化合物と特定の
エポキシ基と反応する官能基と不飽和二重結合を有する
化合物との反応物と、少なくとも一つの、未反応のイソ
シアネート基と不飽和二重結合とを併せ有する化合物と
、少なくとも一つの多塩基酸の無水物との反応によって
得られる、エネルギ−線硬化型樹脂が、上述したような
塗膜の諸性能を満足させることが出来ることを見い出す
に及んで、本発明を完成するに到った。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は基本
的には、特定の構造の多官能エポキシ化合物と、それぞ
れ、エポキシ基と反応する官能基と不飽和二重結合とを
樹脂骨格中に併せ有する化合物との反応物と、少なくと
も一つの、未反応のイソシアネート基と不飽和二重結合
とを併せ有する化合物と、少なくとも一つの多塩基酸の
無水物との反応によって得られる、エネルギ−線硬化型
樹脂組成物を提供するものであり、そして具体的には、
一般式
【0007】
【化5】
【0008】[ただし、式中のXは酸素原子またはCH
2 基を表すものとし、Rは水素原子またはメチル基を
表わすものとし、Yは一般式
【0009】
【化6】
【0010】(ただし、式中のR1 は水素原子または
メチル基を表わすものとし、R2 は水素原子、メチル
基、シアノ基およびハロゲン原子よりなる群から選ばれ
る基を表わすものとし、B1 は多塩基酸の無水物の残
基を表すものとする。)]で示される基をあらわすもの
とし、さらに、Zはそのうち少なくとも一つが、一般式
【0011】
【化7】
【0012】(ただし、式中のR1 およびR2 は、
同上であるものとする。)で示される基を表わすものと
し、残りのZが、上記した一般式〔2〕および一般式〔
3〕、ならびに一般式〔4〕
【0013】
【化8】
【0014】よりなる群から選ばれる基を表わすものと
し、そして、Aはアクリロイル基またはメタクリロイル
基を有する化合物の残基を表すものとし、R1 および
R2 は同上であるものとする。]で示される化合物の
YおよびZが、それぞれ、エポキシ基となっているよう
な特定の多官能のエポキシ化合物と、不飽和モノカルボ
ン酸との反応物と、少なくとも一つの多価イソシアネー
ト化合物と、一分子中に少なくとも1個の水酸基を有す
るモノまたはそれ以上の多価(メタ)アクリレートとの
反応物、および/または未反応のイソシアネート基と不
飽和二重結合とを併せ有する化合物と、少なくとも一つ
の芳香族、脂肪族および/または脂環式多塩基酸の無水
物との反応によって得られる、特定のエネルギ−線硬化
型樹脂を有効成分として含んで成る、エネルギ−線硬化
型樹脂組成物を提供するものである。
【0015】ここにおいて、上記したエネルギ−線硬化
型樹脂〔以下、これを樹脂(A)ともいう。〕とは、特
定の多官能のエポキシ化合物と不飽和モノカルボン酸と
の反応物と、少なくとも一つの多価イソシアネート化合
物と、一分子中に少なくとも1個の水酸基を有するモノ
またはそれ以上の多価(メタ)アクリレートとの反応物
および/または未反応のイソシアネート基と不飽和二重
結合とを併せ有する化合物と、少なくとも一つの芳香族
、脂肪族および/または脂環式多塩基酸の無水物とを反
応させたものを指称する。
【0016】当該樹脂(A)としては、勿論、上述した
ような各種の化合物を反応したものであれば、いずれも
使用することが出来るが、そのうちでも特に代表的なも
ののみを例示するに留めれば、まず、特定の多官能エポ
キシ化合物〔以下、これを(a−1)として扱うものと
する。〕と、この(a−1)中のエポキシ基と反応する
不飽和モノカルボン酸化合物〔以下、これを(a−2)
として扱うものとする。〕から得られる特定の反応物〔
以下、これを(a−3)として扱うものとする。〕とに
、少なくとも1つの多価イソシアネート化合物と、一分
子中に少なくとも1個の水酸基を有するモノまたはそれ
以上の多価(メタ)アクリレートとの反応物および/ま
たは未反応のイソシアネート基と不飽和二重結合とを併
せ有する化合物〔以下、これを(a−4)として扱うも
のとする。〕と、少なくとも1つの芳香族、脂肪族およ
び/または脂環式多塩基酸の無水物〔以下、これを(a
−5)として扱うものとする。〕とを反応させて得られ
るものなどである。
【0017】そのうち、上記の(a−3)を調製するた
めの特定の多官能エポキシ化合物(a−1)として特に
代表的なもののみを挙げるにとどめると、4,4’−ジ
アセチルジフェニルエ−テルの2つのアセチル基と、1
価フェノ−ル類とを、酸性触媒下で脱水縮合させ、かく
して得られる4官能フェノ−ル誘導体から合成されれる
、前掲の一般式〔1〕におけるYおよびZのすべてが、
エポキシ基となっているものなどである。
【0018】他方、前記エポキシ基と反応する不飽和モ
ノカルボン酸類(a−2)として特に代表的なものとし
ては、アクリル酸、メタクリル酸、α−エチルアクリル
酸、α−クロルアクリル酸、α−ブロムアクリル酸、α
−フルオルアクリル酸、イタコン酸、クロトン酸または
桂皮酸などがあり、これらは単独使用でも、2種以上の
併用でもよいが、就中、アクリル酸の使用が望ましい。
【0019】また、前記した(a−4)を得るための多
価イソシアネ−ト化合物として特に代表的なもののみを
例示するに留めれば、2,4−トリレンジイソシアネ−
ト、2,6−トリレンジイソシアネ−ト、1,3−キシ
リレンジイソシアネ−ト、1,4−キシリレンジイソシ
アネ−ト、ジフェニルメタン−4,4’−ジイソシアネ
−ト、3−メチル−ジフェニルメタンジイソシアネ−ト
もしくは1,5−ナフタレンジイソシアネ−トの如き芳
香族をもったジイソシアネ−ト化合物;ジシクロヘキシ
ルメタンジイソシアネ−トもしくはイソホロンジイソシ
アネ−トの如き脂環式ジイソシアネ−ト化合物;または
ヘキサメチレンジイソシアネ−トもしくはリジンジイソ
シアネ−トの如き脂肪族ジイソシアネ−ト化合物をはじ
め、たとえば、水添キシリレンジイソシアネ−トもしく
は水添ジフェニルメタン−4,4’−ジイソシアネ−ト
のような上掲された芳香環をもったジイソシアネ−ト化
合物を水素添加して得られるイソシアネ−ト化合物;こ
れらの各種ジイソシアネ−ト化合物とトリメチロ−ルプ
ロパンなどで代表される2〜6価の低分子アルコ−ルと
を、水酸基の1当量に対してイソシアネ−ト基の2当量
となる割合で、付加反応せしめて得られるポリイソシア
ネ−ト化合物;または各種ジイソシアネ−ト化合物と水
とを反応させて得られるビュレット型ポリイソシアネ−
ト化合物;あるいは2−イソシアネ−トエチル−2,6
−ジイソシアネ−トヘキサノエ−トの如き3官能イソシ
アネ−ト化合物;さらには、各種のジイソシアネ−ト化
合物をイソシアヌレ−ト化せしめて得られる多量体など
がある。
【0020】次いで、前記した官能性水酸基含有(メタ
)アクリレ−トとして特に代表的なもののみを例示する
に留めれば、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレ−
ト、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレ−ト、2
−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレ−ト、3−ヒドロ
キシブチル(メタ)アクリレ−ト、4−ヒドロキシブチ
ル(メタ)アクリレ−ト、ポリエチレングリコ−ルモノ
(メタ)アクリレ−ト、ポリプロピレングリコ−ルモノ
(メタ)アクリレ−ト、ペンタエリスリト−ルジ(メタ
)アクリレ−ト、ペンタエリスリト−ルトリ(メタ)ア
クリレ−ト、グリセリンモノ(メタ)アクリレ−ト、グ
リセリンジ(メタ)アクリレ−ト、グリシジル(メタ)
アクリレ−ト−(メタ)アクリル酸付加物、トリス(2
−ヒドロキシエチル)イソシアヌレ−ト−ジ(メタ)ア
クリレ−トまたはN−メチロ−ル(メタ)アクリルアミ
ドなどである。
【0021】これら各種の官能性水酸基含有(メタ)ア
クリレ−トを単独で使用し、あるいは2種以上を併用し
て、前掲された如き各種の多価イソシアネ−ト化合物と
、NCO当量/OH当量=1.5〜2.0なる割合で反
応させて、一分子中に少なくとも1個の(メタ)アクリ
ロイル(オキシ)基、つまり、アクリロイル基、メタク
リロイル基、アクリロイルオキシ基またはメタクリロイ
ルオキシ基を有する、不飽和ウレタン化合物ともいうべ
き1種のウレタン(メタ)アクリレ−トプレポリマ−が
得られる。
【0022】かかる不飽和ウレタン化合物ないしはウレ
タン(メタ)アクリレ−トプレポリマ−として特に代表
的なものには、トリレンジイソシアネ−トと2−ヒドロ
キシエチル(メタ)アクリレ−トとの等モル反応生成物
などが挙げられる。
【0023】また、かかる化合物(a−4)には勿論、
未反応のイソシアネ−ト基と不飽和二重結合とを併せ有
する化合物としての、特に代表的なものとも言うべき2
−イソシアネ−トエチルメタクリレ−トなどがあるが、
これらを用いることは、当然可能であり、これらは単独
使用でも、2種以上の併用でも良い。
【0024】さらに、前記した多塩基酸の無水物(a−
5)の特に代表的なものとしては、マレイン酸、フマル
酸、イタコン酸、シトラコン酸、テトラヒドロフタル酸
、ヘット酸、ハイミック酸、クロレンディック酸、ダイ
マ−酸、アジピン酸、コハク酸、アルケニルコハク酸、
セバチン酸、アゼライン酸、2,2,4−トリメチルア
ジピン酸、テレフタル酸、2−カリウムスルホテレフタ
ル酸、2−ナトリウムスルホテレフタル酸、イソフタル
酸、2−カリウムスルホイソフタル酸、2−ナトリウム
スルホイソフタル酸、たとえば、ジメチルまたはジエチ
ルなどのような5−ナトリウム−スルホイソフタル酸ジ
低級アルキルオルソフタル酸、4−スルホフタル酸、1
,10−デカメチレンジカルボン酸、ムコン酸、シュウ
酸、マロン酸、グルタル酸、トリメリット酸、ヘキサヒ
ドロフタル酸、テトラブロムフタル酸、メチルシクロヘ
キセントリカルボン酸またははピロメリット酸なる各種
の多塩基酸の無水物などが挙げられる。
【0025】これらは単独使用でも、2種以上の併用で
も良いことは、勿論である。かくして得られるエネルギ
−線硬化型樹脂は、それ自体が高感度のもので、しかも
、硬化前にはアルカリ溶液に溶解可能であって、かつ、
硬化後においては、耐水性、耐溶剤性、耐薬品性ならび
に耐熱性などに優れた皮膜を与えるものとなる。
【0026】かくして得られる本発明のエネルギ−線硬
化型樹脂、ならびに該樹脂を必須の成分として含んで成
るエネルギ−線硬化型樹脂組成物は、さらに必要に応じ
て、本発明の目的を逸脱しない範囲内、とりわけ、保存
安定性ならびに耐水性、耐溶剤性、耐薬品性および耐熱
性などを保持しうる範囲内で、公知慣用の添加剤、就中
、他のタイプの反応性希釈剤や有機溶剤などを添加せし
めることを妨げるものではない。
【0027】こうした反応性希釈剤としては、単官能性
のものから多官能性のものまでが幅広く用いられるが、
それらのうちでも特に代表的なもののみを例示するに留
めれば、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレ−ト、
2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレ−ト、2−エ
チルヘキシル(メタ)アクリレ−ト、N−ビニルピロリ
ドン、1−ビニルイミダゾ−ル、イソボルニル(メタ)
アクリレ−ト、テトラヒドロフルフィリル(メタ)アク
リレ−ト、カルビト−ル(メタ)アクリレ−ト、フェノ
キシエチル(メタ)アクリレ−ト、ジシクロペンタジエ
ン(メタ)アクリレ−ト、1,3−ブタンジ(メタ)ア
クリレ−ト、1,6−ヘキサンジオ−ルジ(メタ)アク
リレ−ト、ポリエチレングリコ−ルジ(メタ)アクリレ
−ト、ヒドロキシピバリン酸エステルネオペンチルグリ
コ−ルジ(メタ)アクリレ−ト、トリメチロ−ルプロパ
ントリ(メタ)アクリレ−トペンタエリスリト−ルトリ
(メタ)アクリレ−ト、ペンタエリスリト−ルテトラ(
メタ)アクリレ−トまたはジペンタエリスリト−ルヘキ
サ(メタ)アクリレ−トなどである。
【0028】また、前記溶剤として特に代表的なものに
は、トルエンもしくはキシレンの如き芳香族炭化水素類
;メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンもしく
はシクロヘキサノンの如きケトン類;酢酸メチル、酢酸
エチルもしくは酢酸ブチルの如きエステル類;メタノ−
ル、エタノ−ル、プロパノ−ルもしくはブタノ−ルの如
きアルコ−ル類;またはヘキサンもしくはヘプタンの如
き脂肪族炭化水素類をはじめ、セロソルブアセテ−ト、
カルビト−ルアセテ−ト、ジメチルホルムアミドまたは
テトラヒドロフランなどがある。
【0029】本発明でいう前記エネルギ−線とは、電子
線、α線、β線、γ線、X線もしくは中性子線または紫
外線の如き、電離性放射線や光などを総称するものであ
る。本発明において、当該エネルギ−線として紫外線を
用いて、本発明の樹脂組成物を硬化させる場合には、波
長が1,000〜8,000オングストロームなる紫外
線によって解離してラジカルを発生するような光(重合
)開始剤を使用すべきであり、かかる光(重合)開始剤
としては公知慣用のものが、いずれも使用できるが、そ
のうちでも特に代表的な例のみを挙げるにとどめれば、
アセトフェノン類、ベンゾフェノン、ミヒラ−ズケトン
、ベンジン、ベンゾイン・ベンゾエ−ト、ベンゾイン、
ベンゾインメチルエ−テル類、ベンジル・ジメチルケタ
−ル、α−アシロキシムエステル、チオキサントン類、
アンスラキノン類およびそれらの各種誘導体などである
【0030】また、こうした光(重合)開始剤に対して
は、公知慣用の光増感剤をも併用することができるが、
かかる光増感剤として特に代表的なもののみを例示する
に留めれば、アミン類、尿素類、含硫黄化合物、含燐化
合物、含塩素化合物またはニトリル類もしくはその他の
含窒素化合物などである。
【0031】本発明のエネルギー線硬化型樹脂およびそ
れを含んで成る樹脂組成物は、通常は、そのまま、上掲
した如きエネルギー源を用いることにより、放射線ない
しは活性エネルギー線を照射させて硬化せしめればよい
【0032】
【実施例】次に、本発明を実施例および応用例により、
一層、具体的に説明する。以下において、部および%は
特に断りの無い限り、すべて重量基準であるものとする
【0033】実施例1 温度計、攪拌機および還流冷却管を備えたフラスコに、
4,4’−ジアセチルジフェニルエ−テルの2つのアセ
チル基と1価フェノ−ルとを、酸性触媒下で、脱水縮合
させて4官能フェノ−ル誘導体となし、そこから得られ
た4官能のエポキシ化合物の874gと、ハイドロキノ
ンモノメチルエーテルの1.3gとを加え、アクリル酸
の288gおよびトリフェニルフォスフィンの12.8
gを加えて、110℃の温度で、エポキシ当量が15,
000以上となるまで反応させ、反応物(a−3−1)
を得た。
【0034】別に、トリレンジイソシアネートの1モル
と2−ヒドロキシエチルアクリレートの1モルとを、常
法により、ウレタン化反応させて、ウレタンアクリレー
トたる末端に未反応のイソシアネート基を有する不飽和
ウレタン化合物(a−4−1)を得た。
【0035】次いで、新たに温度計、撹拌器および還流
冷却管を備えたフラスコに、(a−3−1)の1,16
2gおよびテトラヒドロ無水フタル酸の152gを加え
、酸価が43となるまで100℃で反応せしめ、さらに
、ここに(a−4−1)の290gを加え、ジ−n−ブ
チル錫ジアセテートの0.5gをも加えて、80℃でウ
レタン化反応を行なった。
【0036】赤外線吸収スペクトル分析(以下、IR分
析と略記する。)によって、イソシアネート基の残存し
ていないことを確認し、目的とするエネルギー線硬化型
樹脂を得た。以下これを樹脂(A−1)と略記する。
【0037】実施例2 温度計、攪拌機および還流冷却管を備えたフラスコに、
実施例1で得た(a−3−1)の1,162gと、テト
ラヒドロ無水フタル酸の304gとを加え、酸価が78
となるまで100℃で反応せしめ、さらに、ここに(a
−4−1)の580gを加え、ジ−n−ブチル錫ジアセ
テートの0.5gをも加えて、80℃でウレタン化反応
を行なった。IR分析によって、イソシアネート基の残
存していないことを確認し、目的とするエネルギー線硬
化型樹脂を得た。以下、これを樹脂(A−2)と略記す
る。
【0038】実施例3 (a−4−1)を合成するにさいして、2−ヒドロキシ
エチルアクリレートの代わりに、等当量の2−ヒドロキ
シエチルメタクリレートを用いるように変更した以外は
、実施例1と同様にしてウレタンアクリレートたる末端
に未反応のイソシアネート基を有する不飽和ウレタン化
合物(a−4−1)を得た。
【0039】以後は、(a−4−1)の代わりに、60
8gの、かくして得られた(a−4−2)を用いるよう
に変更した以外は、実施例2と同様にして目的とするエ
ネルギー線硬化樹脂を得た。以下、これを樹脂(A−3
)と略記する。
【0040】実施例4 温度計、攪拌機および還流冷却管を備えたフラスコに、
実施例1で得た(a−3−1)の1,162gと、無水
コハク酸の100gとを加え、酸価が45となるまで1
00℃で反応せしめ、さらに、ここに(a−4−1)の
870g加え、ジ−n−ブチル錫ジアセテートの0.5
gをも加えて、80℃でウレタン化反応を行なった。I
R分析によって、イソシアネート基の残存していないこ
とを確認し、目的とするエネルギー線硬化型樹脂を得た
。以下、これを樹脂(A−4)と略記する。
【0041】実施例5 温度計、攪拌機および還流冷却管を備えたフラスコに、
実施例1で得た(a−3−1)の1,162gと、無水
コハク酸の200gとを加え、酸価が83となるまで1
00℃で反応せしめ、さらに、ここに(a−4−2)の
608gを加え、ジ−n−ブチル錫ジアセテートの0.
5gをも加えて、80℃でウレタン化反応を行なった。 IR分析によって、イソシアネート基の残存していない
ことを確認し、目的とするエネルギー線硬化型樹脂を得
た。以下、これを樹脂(A−5)と略記する。
【0042】実施例6 温度計、攪拌機および還流冷却管を備えたフラスコに、
イソホロンジイソシアネートの1モルとジ−n−ブチル
錫ジアセテートの0.1gとを加え、発熱に注意しつつ
、そこへ、ペンタエリスリトールトリアクリレートの1
モルを加え、80℃で反応を行って(a−4−3)を得
た。
【0043】以後は、(a−4−1)の代わりに1,0
40gの(a−4−3)を用いるように変更した以外は
、実施例2同様にして目的エネルギー線硬化型樹脂を得
た。以下、これを(A−6)と略記する。
【0044】
【応用例】応用例1〜6 各実施例で得られた樹脂(A−1)〜(A−6)に対し
て、下記するような各種の成分を配合せしめ、充分に混
合し、攪拌して塗料を調製した。
【0045】 樹脂                       
               100部1−ヒドロキ
シヘキシルフェニルケトン          3部ト
リメチロールプロパントリアクリレート      2
0部次いで、かくして得られたそれぞれの塗料を、水研
ぎしたブリキ板に、20ミクロンの厚さで塗布した。
【0046】しかるのち、これらの各種の被覆板を、8
0Wの高圧水銀灯で、15cmの高さから、60秒間の
あいだ紫外線を照射し、硬化させた。それぞれの被覆板
について行った性能評価の試験の結果、まとめて第1表
に示す。
【0047】比較例1 温度計と攪拌機と還流冷却管とを備えたフラスコに、エ
ポキシ当量が213なる「エピクロン  N−695」
〔大日本インキ化学工業(株)製のクレゾ−ル・ノボラ
ック型エポキシ化合物〕の426gとハイドロキノンモ
ノメチルエーテルの1.3gとを加え、アクリル酸の1
44gを加えて、酸価が3以下となるまで110℃の温
度で反応せしめ、反応物(c−3−1)を得た。
【0048】次いで、新たに温度計、攪拌機および還流
冷却管を備えたフラスコに、(c−3−1)の570g
およびテトラヒドロ無水フタル酸の152gを加え、さ
らにジ−n−ブチル錫ジアセテートの0.5gをも加え
て、酸価が78になるまで110℃の温度で反応を行い
、しかるのち、ここに(a−4−1)の290gを加え
、IR分析でイソシアネート基が無くなるまで、80℃
で反応せしめ、対照用のエネルギー線硬化樹脂を得た。 以下、これを樹脂(C−1)と略記する。
【0049】比較応用例1 樹脂(A−1)に替えて、比較例1で得られた樹脂(C
−1)の同量を用いるように変更した以外は、応用例1
と同様にして、塗料を得て、次いで塗布し、硬化せしめ
た。
【0050】その被覆板についても、同様の性能評価を
行った処、第1表に示されるような結果が得られた。な
お、各性能の評価は、次のような要領で行ったものであ
る。
【0051】硬化性……………塗布した塗膜を、80℃
の温風中で15分間乾燥させたのち、80W/cm2な
る強度の高圧水銀ランプ下の15cmなる位置を50m
/分なる速度で通過せしめて硬化するまでの回数を測定
した。
【0052】耐水性……………ガ−ゼにイオン交換水を
浸し、硬化塗膜を40回擦ったのちの膜厚の減少量を測
定する。 ◎:5μm未満 ○:5μm以上10μm未満 △:10μm以上15μm未満 ×:15μm以上 耐溶剤……………ガ−ゼにアセトンを浸し、硬化塗膜を
40回擦ったのちの膜厚の減少量を測定する。
【0053】評価基準は、耐水性の場合と同じ。 耐アルカリ性……ガ−ゼに10%水酸化ナトリウム水溶
液を浸し、硬化塗膜を40回擦った後の膜厚の減少量を
測定する。
【0054】評価基準は、耐水性の場合と同じ。 耐熱性……………塗布した塗膜を、80℃の温風中で1
5分間乾燥させたのち、80W/cm2なる強度の高圧
水銀ランプ下の15cmなる位置を50m/分なる速度
で10回通過せしめた硬化塗膜を、次いで、200℃の
加熱炉中に40秒間置いてから直ちに、塗膜面にガ−ゼ
を圧着させて冷却後にガ−ゼを剥がし、塗膜の変化を目
視により判定した。
【0055】◎:全く変化が認められないもの。 ○:表面にガ−ゼの跡が少々つくもの。 ×:塗膜が溶融してしまいガ−ゼと共に剥がれるもの。
【0056】アルカリ溶解性…塗布した塗膜を、80℃
の温風内で15分間乾燥させたのち、未硬化塗膜を1/
10N水酸化カリウム水溶液を浸したガーゼで30回こ
すり、塗膜の溶解具合いを見る。
【0057】◎:塗膜が全く残っていないもの。 ○:塗膜が殆ど残っていないもの。 △:塗膜が若干残るもの。
【0058】×:塗膜が完全に残っているもの。 第1表の結果からも明らかなように、本発明のエネルギ
−線硬化型樹脂および樹脂組成物は、常温で、あるいは
、加熱下で、自由にエネルギ−線硬化させることが出来
るし、加えて、特定のエポキシ化合物(a−1)自体の
構造に基ずく諸性能により、硬化性にも優れるし、かつ
、硬化塗膜が優れた耐水性、耐溶剤ならびに耐薬品性を
も有するし、耐熱性にも優れるものである処から、各種
用途に極めて有用なものである。
【0059】
【表1】
【0060】
【発明の効果】本発明のエネルギー線硬化型樹脂、およ
び該樹脂を含んで成る樹脂組成物は、それ自体が高感度
のものであり、しかも、未硬化塗膜はアルカリに可溶で
あり、硬化塗膜は耐水性、耐溶剤性、耐薬品性ならびに
耐熱性などにすぐれている処から、とりわけ、コーティ
ング剤ならびに印刷インキとして、フォトレジストなど
として、広範な用途において極めて有用なものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  一般式 【化1】 [ただし、式中のXは酸素原子またはCH2 基を表す
    ものとし、Rは水素原子またはメチル基を表わすものと
    し、Yは一般式 【化2】 (ただし、式中のR1 は水素原子またはメチル基を表
    わすものとし、R2 は水素原子、メチル基、シアノ基
    およびハロゲン原子よりなる群から選ばれる基を表わす
    ものとし、B1 は多塩基酸の無水物の残基を表すもの
    とする。)で示される基を表わすものとし、さらに、Z
    はそのうち少なくとも一つが、一般式 【化3】 (ただし、式中のR1 およびR2 は、同上であるも
    のとする。)で示される基を表わすものとし、残りのZ
    が、上記した一般式〔2〕および一般式〔3〕、ならび
    に一般式〔4〕 【化4】 よりなる群から選ばれる基を表わすものとし、そして、
    Aはアクリロイル基またはメタクリロイル基を有する化
    合物の残基を表すものとし、R1 およびR2 は同上
    であるものとする。]で示されるエネルギ−線硬化型樹
    脂を含有することを特徴とする、エネルギ−線硬化型樹
    脂組成物。
JP578191A 1991-01-22 1991-01-22 新規なエネルギ−線硬化型樹脂組成物 Pending JPH04239515A (ja)

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