JPH04235567A - 静電荷像現像用トナーの製造方法 - Google Patents

静電荷像現像用トナーの製造方法

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JPH04235567A
JPH04235567A JP3012523A JP1252391A JPH04235567A JP H04235567 A JPH04235567 A JP H04235567A JP 3012523 A JP3012523 A JP 3012523A JP 1252391 A JP1252391 A JP 1252391A JP H04235567 A JPH04235567 A JP H04235567A
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JP
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toner
dispersion
raw material
raw materials
kneading
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JP3012523A
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Satoshi Mitsumura
三ツ村 聡
Kazuhiko Komata
一彦 小俣
Hitoshi Kanda
仁志 神田
Yasuhide Goseki
康秀 後関
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真,静電記録,
静電印刷等における静電荷像を現像するための静電荷像
現像用トナーの製造方法に関し、特に着色剤や荷電制御
剤等の構成成分が結着樹脂中に均一に分散され得る静電
荷像現像用トナーの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真法においては、一般的に光導電
性物質を利用し、種々の方法により感光体上に電気的潜
像を形成し、ついで該潜像をトナーを用いて現像し、必
要に応じて紙等の被転写材にトナー画像を転写し、その
後種々な方法で定着を行い複写物を得る方法が採られる
【0003】一般的に、トナーとしては、乾式トナーと
湿式トナーとに分類されるが、湿式トナーにおける溶剤
の蒸発、回収、臭い等の問題から、近年は乾式トナーが
主流を占めている。かかるトナーは画像を形成する粉体
であるが、画像形成が正確になされる為にはトナー粒子
に数多くの機能を持たせる必要がある。例えば、帯電性
、搬送性、定着性、着色力、保存性等である。従って、
トナーは各種原料の混合物として作製される。
【0004】乾式トナーの製造方法としては、粉砕法、
重合法、カプセル化法等が挙げられるが、一般には粉砕
法が主流を占めている。一般的な粉砕法によるトナーの
製造方法としては、被転写材に定着させるための結着樹
脂、トナーとしての色味を出させる各種着色剤、その他
にも荷電制御剤、磁性体、離型剤、流動性付与剤等の原
料を乾式混合し、然る後、ニーダー、エクストルーダー
、ロールミルのような汎用の混練装置にて温度をかけな
がら剪断力により溶融混練し、冷却固化した後に必要に
応じて粗粉砕をかけて粗粉砕物原料を作り、その後ジェ
ットミル等の微粉砕装置を用いてトナーとして適切な粒
径にまで微粉砕を行う。然る後、必要により各種分級機
により分級を行って、トナーとして十分な性能を発揮し
得る粒度分布に粒子サイズを揃える。更には、必要に応
じて流動性向上剤や滑剤、研磨剤等を乾式混合しトナー
として用いる。また、いわゆる2成分トナーとして用い
る場合には、各種磁性キャリアと混合した後に、現像剤
として画像形成に供する。
【0005】さて、トナーの性能に関する要素の一つと
して着色力がある。着色力は、着色剤の量によっても左
右されるが、着色剤の分散具合によっても大きく左右さ
れる。ところで、粉砕法によってトナーを製造する場合
において、トナーにおける各種原料のトナー粒子中の分
散状態はほぼ原料混合工程と混練工程によって決まる。 原料混合に用いる製造装置としては、ヘンシェルミキサ
ーの如き羽根撹拌タイプの混合装置(図4)やナウター
ミキサーの如き遊星撹拌タイプの混合装置(図5)が通
常用いられ、これらの装置により調整された混合物を溶
融混練する。混練機には各種タイプがあるが、特に今日
の様に量産を前提とした場合には連続式で混練の可能な
エクストルーダーが通常用いられる。
【0006】しかしながら、近年の複写機やプリンター
等の性能の向上に伴い、トナーに要求される性能も一段
と厳しくなっており、このような高性能のトナーを得よ
うとしても、例えば、着色剤の微分散や濡れ、また他の
内添剤の分散等において、従来の前記工程では必ずしも
満足なトナーが得られないことが多い。これら分散、濡
れ等の不十分なトナーは、結果として画像濃度の低下、
各環境での性能の不安定さ、現像スリーブやキャリア等
の汚染、感光ドラムへのキズやフィルミングの原因とな
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述のような従来技術
の問題点に鑑み、本発明の目的とするところは、■.ト
ナー原料の不十分な分散を改良し、より高性能なトナー
を製造し得る、 ■.さらに詳しく述べれば、着色剤、その他の内添剤の
分散を向上させたトナーを製造し得る、■.着色剤の分
散および濡れを向上させ、粉砕により微粒子化しても粒
子ごとの各成分の比率の変化が小さく、かつ微分散され
た、着色力の高いトナーを製造し得る、■.粉砕による
内添成分の遊離が少なく、現像スリーブやキャリア等に
対する汚染が少ないトナーを製造し得る、 ■.材料の偏析が無く、現像性が良好で耐久性が良く、
カブリも無く、さらには環境特性の良好なトナーを製造
し得る、等を満足した静電荷現像用トナーの製造方法を
提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段及び作用】上記課題は、以
下の構成からなる静電荷像現像用トナーの製造方法、す
なわち、少なくとも着色剤と結着樹脂を含む原料を混合
し、得られた混合物を溶融混練し、乾式粉砕を行って静
電荷像現像用トナーを製造する方法において、該原料の
凝集物を、原料混合工程で衝撃により粉砕して分散を行
い、混合物を得る静電荷像現像用トナーの製造方法、に
よって達成される。
【0009】先ず、本発明に至った経緯について説明す
る。前述の如く、一般的な粉砕法によるトナーの製造方
法においては、使用する原材料をナウターミキサー等の
遊星回転を行う混合装置(図5)、あるいはヘンシェル
ミキサー等の回転羽根式の混合装置(図4)等により混
合(以下プレミックスと称す)した後溶融混練を行う。 溶融混練工程においては、近年のトナーの量産化に対応
してエクストルーダーを用いて混練を行うのが通例にな
っている。かかるエクストルーダーは、一軸あるいは二
軸のスクリューを有する押し出し装置であり、連続的な
混練が可能であることからトナー製造においても連続生
産に適し、有用に用いられている。一般に、トナー製造
における原材料の分散は、必ずしも混練機の分散能力だ
けに負うものではない。多種の原材料を用いるトナーの
製造においては、混練装置自身の分散能力の限界が存在
する。例えば、エクストルーダーにおいては連続的に流
れるがゆえに、おのずと滞留時間に限界があり、かかる
滞留時間の限界が分散を不十分にする要因となりうる。 さらに、滞留時間を極力長くとっても装置本体の持って
いる能力の限界がある。これを補うのがプレミックスで
あり、プレミックスの善し悪しが原材料の分散の善し悪
しを変えることにもなる。しかしながら、前述のような
プレミックスの方法においては、原材料をミクロ的に分
散させているわけではないので、プレミックスおよび混
練の条件を工夫しても十分満足のいく原材料の分散ある
いは濡れ性が得られないことが多い。さらに、原材料の
粒度に着目すると、確かに原材料粒度の小さい方が分散
、濡れ等が良いはずであるが、実際は原材料粒子の凝集
力が強まり、プレミックス時の十分な分散が得られない
。また粒子が細かくなるほど空気を含み易くなり、十分
な混練分散が得られなくなる。
【0010】そこで、かかる点を解決すべく、混練前の
分散工程として機械式衝突粉砕手段を用いて、原料の凝
集物を一次粒子近傍まで瞬時に分散させて混合物を得る
乾式分散を行う構成としたわけである。本発明の製造方
法に係る分散工程としての機械式衝突粉砕装置を図1に
例示し、以下に詳述する。
【0011】図1において、1は本体容器、2はグライ
ンディングロータ、3はピン、4は原料フィーダ、5は
ガイドリング、6はロータである。この装置では、グラ
インディングロータ2が高速回転することにより、衝撃
柱であるピン3がそれと一体で高速円運動をし、これに
より生じるピン3と本体容器1内側壁間における剪断作
用及び衝撃力等により粉砕し、凝集物を瞬時に解し、被
処理物をより均一に分散させる。
【0012】従って、本発明においては、少なくとも着
色剤と結着樹脂を含む原料を、かかる粉砕装置(図1)
に原料フィーダ口から投入し、上述のような剪断作用等
により結着樹脂と着色剤をより均一に混合,分散する。 かかる剪断及び粉砕衝撃作用により、特に凝集性の強い
着色剤又は必要に応じて荷電制御剤,磁性体のごとき微
粉原料が充分解され、結着樹脂中に均一に混合,分散さ
れる。その後、この混合物を溶融混練し、粉砕原料を得
る。
【0013】尚、本装置において、ピン3の材質,大き
さ及びグラインディングロータ2の回転数,運転時間は
、使用原料及び所望の分散状態により適宜設定すればよ
い。また、ピン3及び本体容器1の固定内側壁の材質は
、耐摩耗性の優れたセラミック製が好ましい。さらに、
本発明においてより均一な混合分散を所望する場合、か
かる乾式分散を行う前に予備混合を行ってもよい。また
、本発明において使用される混練機としては、ロールミ
ル,ニーダー,エクストルーダー等の各種混練機が使用
可能である。
【0014】すなわち、従来技術では混練前の分散が不
十分なことから均一な分散が望めなかったり、例え分散
ができたとしても混練機の選定の幅が狭く、あるいは混
練条件の設定の難しさ等があったが、上述のような乾式
分散を行うことにより、均一な混合物を得られることで
次工程の混練工程の負荷が低減でき、混練装置条件とし
ての幅が広がり、かつより分散状態のよい混練物を得る
ことができる。
【0015】次に、別の乾式分散装置の例を図2,図3
に示す。図2に示すものは、竪形ミルとして知られてい
るものであり、ロータ7が高速回転することにより、該
ロータ7が原料を内壁に沿って持ち上げながら、ロータ
7とミル壁面ライナーとの間で衝撃粉砕させて被処理原
料が分散される。
【0016】また、図3に示すものは、高速回転のラン
ナー14で衝撃粉砕され、ノックによって剪断作用を受
けて被処理原料が分散される。さらに、ランナー14の
偏心により一度ホールドされた後、急激に圧縮されるた
め、ランナー14とライナー13間で剪断及び粉体相互
の衝突が促進され、分散がより向上する装置である。
【0017】これらの装置は、バッチ式,連続式のどち
らで用いても良く、処理原料の種類及び所望の分散状態
により適宜決定すればよい。
【0018】本発明にかかる分散装置はこれらに限定さ
れるものではなく、何らかのピン又はローターを用い剪
断,圧縮,衝撃力を与えるものであれば使用できる。
【0019】上記の方法により製造したトナーは、従来
のトナーと比較して、着色剤や荷電制御剤の分散が良好
である。その結果、高湿下において、帯電の低下がはる
かに小さいため、トナーの飛散が発生せず、カブリのな
い画像が得られる。また、着色力が増大するため、同量
の着色剤を使用しても、従来よりも高い濃度を確保する
ことができる。さらに、フルカラートナーにおいては、
分散性が向上したことにより、鮮明な色調のトナーを得
ることができる。
【0020】また、分散性が悪い場合、混練の後工程の
粉砕分級工程において、樹脂に分散していない、単独の
着色剤や荷電制御剤が発生したり、分級工程で発生する
分級微粉が、処方よりも多量の着色剤や荷電制御剤を含
有するという問題が発生した。
【0021】かかる問題についても、本発明に係る粉砕
装置を使用することにより解決することができる。つま
り、分散が非常に良好であるため、均質な混練物が得ら
れ、粉砕,分級工程における顔料,荷電制御剤等の偏析
を生じず、さらには、溶融混練前に充分な分散が得られ
ることから、溶融混練工程の負荷が少なくなり、装置選
定の幅が広がることにより、上記の品質良好なトナーが
得られる。
【0022】本発明の製造方法により、上記のような効
果が得られるトナー原料に適用し得る結着樹脂としては
、公知のものがすべて使用可能であるが、例えばポリス
チレン、ポリp−クロルスチレン、ポリビニルトルエン
等のスチレン及びその置換体の単重合体、スチレン−p
−クロルスチレン共重合体、スチレン−プロピレン共重
合体、スチレン−ビニルトルエン共重合体、スチレン−
ビニルナフタリン共重合体、スチレン−アクリル酸メチ
ル共重合体、スチレン−アクリル酸エチル共重合体、ス
チレン−アクリル酸ブチル共重合体、スチレン−アクリ
ル酸オクチル共重合体、スチレン−メタクリル酸メチル
共重合体、スチレン−メタクリル酸エチル共重合体、ス
チレン−メタクリル酸ブチル共重合体、スチレン−α−
クロルメタクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリ
ロニトリル共重合体、スチレン−ビニルメチルエーテル
共重合体、スチレン−ビニルエチルエーテル共重合体、
スチレン−ビニルエチルエーテル共重合体、スチレン−
ビニルメチルケトン共重合体、スチレン−ブタジエン共
重合体、スチレン−イソプレン共重合体、スチレン−ア
クリロニトリル−インデン共重合体、スチレン−マレイ
ン酸共重合体、スチレン−マレイン酸エステル共重合体
等のスチレン系共重合体、ポリメチルメタクリレート、
ポリブチルメタクリレート、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸
ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル
、ポリウレタン、ポリアミド、エポキシ樹脂、ポリビニ
ルブチラール、ポリアマイド、ポリアクリル酸樹脂、ロ
ジン、変性ロジン、テルペン樹脂、フェノール樹脂、脂
肪族または脂環族炭化水素樹脂、芳香族系石油樹脂、塩
素化パラフィン、パラフィンワックス等を単独或いは混
合して使用できる。
【0023】また、着色剤も公知の染顔料すべてを使用
できる。例えばカーボンブラック、ランプブラック、鉄
黒、群青、ニグロシン染料、アニリンブルー、フタロシ
アニンブラック、フタロシアニングリーン、ハンザイエ
ローG、ローダミン6Gレーキ、クロムイエロー、キナ
クリドン、ベンジジンイエロー、ローズベンガル、トリ
アリルメタン系染料、モノアゾ系、ジスアゾ系染顔料、
アントラキノン系染料等、従来公知の染顔料を単独ある
いは混合して使用し得る。
【0024】本発明の製造方法で磁性トナーを製造する
場合、かかるトナー原料中に含めることのできる磁性材
料としては、マグネタイト、γ−酸化鉄、フェライト、
鉄過剰型フェライト等の酸化鉄、鉄、コバルト、ニッケ
ルのような金属或いはこれらの金属とアルミニウム、コ
バルト、銅、鉛、マグネシウム、スズ、亜鉛、アンチモ
ン、ベリリウム、ビスマス、カドミウム、カルシウム、
マンガン、セレン、チタン、タングステン、バナジウム
のような金属との合金およびその混合物等が挙げられる
【0025】これらの強磁性体は、平均粒径が0.1〜
1μm、好ましくは0.1〜0.5μm、更に好ましく
は0.1〜0.3μm程度のものが望ましく、磁性トナ
ー中に含有させる量としては樹脂成分100重量部に対
し60〜200重量部、好ましくは樹脂成分100重量
部に対し70〜150重量部である。
【0026】さらに必要によって加える帯電制御剤とし
ては、アミノ化合物、第4級アンモニウム化合物、およ
び有機染料、特に塩基性染料及びその塩、ニグロシン塩
基、サリチル酸キレート化合物等が挙げられる。
【0027】
【実施例】以下、本発明の製造方法を用いた実施例につ
いて説明する。
【0028】   実施例1   不飽和ポリエステル樹脂            
                    …100重
量部  カーボンブラック             
                         
…4.0重量部  荷電制御剤(サリチル酸クロム錯体
)                    …4.0
重量部上記原料を、図1に示す分散装置により以下のよ
うに分散させた。
【0029】すなわち、上記原料を25kg/hrで投
入し、ピン3間の距離を30mmとし、グラインディン
グロータ2の回転数を600rpmとして乾式分散を行
った。得られた混合物を、池貝鉄工社製2軸同方向押出
機のPCM30に導入し、加熱温度100℃、パドル回
転数200rpmで混練分散を行った。なお、混練機中
のジャケットに18℃の冷却水を通水した。
【0030】この混練物をジェットミルで微粉砕,分級
し、体積平均粒径8μmの分級品を得た。これに0.7
%の疎水性シリカ(商品名R−972,日本アエロジル
社製)をヘンシェルミキサーで外添しトナーを得た。こ
のトナーをキャリア(樹脂コートフェライト粉、平均粒
径70μm)と混合し、トナー濃度6%の現像剤とした
。この現像剤を使用して、図6に示すOPC感光ドラム
を有したカラー電子写真式フルカラー複写機(CLC−
1、商品名、キヤノン製)を用いて複写試験を行った。
【0031】また、混練品をプレパラート上に溶融させ
、もう1枚のプレパラートを重ねて圧力を加えたサンプ
ルを作製し、光学顕微鏡で混練物中の顔料の分散状態を
観察したところ、極めて良好に各成分の分散が行われて
いることを確認できた。
【0032】次に、このトナーを使用して30℃,80
%の高温、高湿下で1.0万枚の耐刷試験を行ったが、
トナー飛散の発生はなく、カブリのない画像が得られた
。また、反射濃度1.5の画像濃度を得るために、0.
62mg/cm2のトナーしか必要としなかった。
【0033】尚、トナーの粒度分布は種々の方法によっ
て測定できるが、本実施例においてはコールターカウン
ターを用いて行った。すなわち、測定装置としてはコー
ルターカウンターTA−II型(コールター社製)を用
い、個数分布,体積分布を出力するインターフェイス(
日科機製)及びCX−1パーソナルコンピュータ(キヤ
ノン製)を接続し、電解液は1級塩化ナトリウムを用い
て1%NaCl水溶液を調製する。測定法としては、前
記電解水溶液100〜150ml中に分散剤として界面
活性剤、好ましくはアルキルベンゼンスルホン酸塩を0
.1〜5ml加え、更に測定試料を2〜20mg加える
。試料を懸濁した電解液は超音波分散器で約1〜3分間
分散処理を行い、前記コールターカウンターTA−II
型により、アパチャーとして100μmアパチャーを用
いて、個数を基準として2〜40μmの粒子の粒度分布
を測定して、それから本実施例に係るところの値を求め
た。また、反射濃度はマクベス反射濃度計を用いて測定
した。
【0034】   実施例2   不飽和ポリエステル樹脂            
                    …100重
量部  銅フタロシアニン顔料           
                       …4
.5重量部  (C.I.Pigment  Blue
  15)  荷電制御剤(サリチル酸クロム錯体) 
                   …4.0重量
部上記原料を、図1に示す分散装置により、以下のよう
に分散させた。
【0035】すなわち、上記原料を20kg/hrで投
入し、ピン3間の距離を30mmとし、グラインディン
グロータ2の回転数を600rpmとして乾式分散を行
った。得られた混合物を、池貝鉄工社製2軸同方向押出
機のPCM30に導入し、加熱温度100℃、パドル回
転数200rpmで混練分散を行った。なお、混練機中
のジャケットに18℃の冷却水を通水した。
【0036】この混練物をジェットミルで微粉砕,分級
し、体積平均粒径8μm(コールターカウンターに依る
)の分級品を得た。これに0.7%の疎水性シリカ(商
品名R−972,日本アエロジル社製)をヘンシェルミ
キサーで外添しトナーを得た。このトナーをキャリア(
樹脂コートフェライト粉、平均粒径70μm)と混合し
、トナー濃度6%の現像剤とした。この現像剤を使用し
て図6に示すOPC感光ドラムを有したカラー電子写真
式フルカラー複写機(CLC−1、商品名、キヤノン製
)を用いて複写試験を行った。
【0037】また、混練品をプレパラート上に溶融させ
、もう1枚のプレパラートを重ねて圧力を加えたサンプ
ルを作製し、光学顕微鏡で混練物中の顔料の分散状態を
観察したところ、極めて良好に各成分の分散が行われて
いることを確認できた。
【0038】次に、このトナーを使用して30℃,80
%の高温、高湿下で1.0万枚の耐刷試験を行ったが、
トナー飛散の発生はなく、カブリのない画像が得られた
。また、反射濃度1.5(マクベス反射濃度計に依る)
の画像濃度を得るために、0.65mg/cm2のトナ
ーしか必要としなかった。
【0039】   実施例3   スチレン−ブチルメタクリレート(重量比7:3)
共重合体…100重量部  マグネタイト(BET値8
m2/g)                    
…  65重量部  ニグロシン          
                         
         …    2重量部  ポリプロピ
レンワックス                   
             …    3重量部上記原
料を、図1に示す分散装置により以下のように分散させ
た。
【0040】すなわち、上記原料を30kg/hrで投
入し、ピン3間の距離を30mmとし、グラインディン
グロータ2の回転数を600rpmとして乾式分散を行
った。得られた混合物を、池貝鉄工社製2軸同方向押出
機のPCM30に導入し、加熱温度150℃、パドル回
転数200rpmで混練分散を行った。なお、混練機中
のジャケットに18℃の冷却水を通水した。
【0041】この混練物をジェットミルで微粉砕,分級
し、体積平均粒径11.8μm(コールターカウンター
に依る)の分級品を得た。これに0.4%のシリカ微粉
末をヘンシェルミキサーで外添しトナーを得た。得られ
たトナーをキヤノン製複写機NP3525の現像装置に
投入し現像したところ、画像濃度1.40(マクベス反
射濃度計に依る)の良好な画像が得られた。また、カブ
リも少なく、35℃,90%の高温高湿下に放置しても
カブリの増加は見られなかった。
【0042】比較例1 実施例1と同様な原料を、図4に示す装置により、周速
15m/sで3分間混合した。該混合物を実施例1と同
様な条件で混練した。
【0043】この混練物の分散状態を光学顕微鏡写真で
観察したところ、実施例1の場合と比較して、各成分の
分散性が悪いことが確認された。
【0044】次に、実施例1と同様にトナーを作製し、
耐刷試験を行ったが、2千枚でトナー飛散とカブリが発
生した。また、1.5(マクベス反射濃度計に依る)の
画像濃度を得るために、0.9mg/cm2のトナーが
必要であった。
【0045】比較例2 実施例2と同様な原料を、図4に示す装置により、周速
25m/sで6分間混合した。該混合物を実施例1と同
様な条件で混練した。
【0046】この混練物の分散状態を光学顕微鏡写真で
観察したところ、実施例1の場合と比較して、各成分の
分散性が悪いことが確認された。
【0047】次に、実施例2と同様にトナーを作製し、
耐刷試験を行ったが、1.5千枚でトナー飛散とカブリ
が発生した。また、1.5(マクベス反射濃度計に依る
)の画像濃度を得るために、0.8mg/cm2のトナ
ーが必要であった。
【0048】比較例3 実施例3と同様な原料を、図5に示す装置により、撹拌
翼の回転数400rpm、撹拌翼のスクリュー回転数3
rpmで60分間混合した。該混合物を実施例3と同様
な条件で混練を行い、粉砕,分級,外添を行った後トナ
ーを得た。
【0049】かかるトナーにより実施例3と同様に画出
しテストを行ったところ、画像濃度が1.10(マクベ
ス反射濃度計に依る)と実施例3よりも大きく下まわり
、カブリも多かった。
【0050】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の静電荷像現
像用トナーの製造方法によれば、トナーに含まれる諸原
料の分散及び濡れ性等を向上させることができ、これに
より得られたトナーは現像性が良好で耐久性に優れ、カ
ブリ等も生じない現像画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造方法を実施するための機械式衝突
粉砕・分散装置の一例を示したものである。
【図2】本発明に係る他の粉砕・分散装置を示したもの
である。
【図3】本発明に係る他の粉砕・分散装置を示したもの
である。
【図4】従来の原料混合装置を示したものである。
【図5】従来の原料混合装置を示したものである。
【図6】耐刷試験に使用した複写機の構成を示したもの
である。
【符号の説明】
1  本体容器 2  グラインディングロータ 3  ピン 4  原料フィーダ 5  ガイドリング 6  ロータ 7  ロータ 8  原料フィーダ 9  粗粉循環ダクト 10  空気取入口 11  空気量調整ゲート 12  シリンダケーシング 13  ライナー 14  ランナー 20  感光ドラム 21  回転現像装置 22  補給ホッパー 23  補給ケーブル 24  転写ドラム 25  クリーナー 26  定着装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  少なくとも着色剤と結着樹脂を含む原
    料を混合し、得られた混合物を溶融混練し、乾式粉砕を
    行って静電荷像現像用トナーを製造する方法において、
    該原料の一種又は複数の凝集物を、原料混合工程で衝撃
    により粉砕して分散を行い、混合物を得ることを特徴と
    する静電荷像現像用トナーの製造方法。
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