JPH0423393Y2 - - Google Patents
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- JPH0423393Y2 JPH0423393Y2 JP1985033953U JP3395385U JPH0423393Y2 JP H0423393 Y2 JPH0423393 Y2 JP H0423393Y2 JP 1985033953 U JP1985033953 U JP 1985033953U JP 3395385 U JP3395385 U JP 3395385U JP H0423393 Y2 JPH0423393 Y2 JP H0423393Y2
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Landscapes
- Mushroom Cultivation (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
<産業上の利用分野>
この考案は各種きのこ菌類の培養生育容器、更
に詳しくはシメジ、エノキダケ、ナメコ、ヒラタ
ケ、マツタケ、タモギダケ等のきのこ菌を培養生
育する容器に関するものである。
に詳しくはシメジ、エノキダケ、ナメコ、ヒラタ
ケ、マツタケ、タモギダケ等のきのこ菌を培養生
育する容器に関するものである。
<従来の技術>
きのこ類の一般的な培養方法は以下の如くであ
る。
る。
() オガクヅと米ヌカを3:1で混ぜる
() 60〜70%の水分を与える
() ブロー容器や袋等のに容器内につめ、種
菌をいれる () 18℃〜20℃にて20日間菌を培養する。
菌をいれる () 18℃〜20℃にて20日間菌を培養する。
() きのこが発生する。
上記の工程()〜()までは通常55日間か
かり、年6回栽培するのが普通である。
かり、年6回栽培するのが普通である。
また、工程()〜()において高圧殺菌の
場合は120℃で2時間行なう。
場合は120℃で2時間行なう。
ところで、きのこ菌類の培養には、培地を収納
すると共に、この培地の殺菌状態を維持する容器
が使用される。
すると共に、この培地の殺菌状態を維持する容器
が使用される。
この容器には菌の呼吸のために通気性部分を設
ける必要があり、しかも通気性部分はきのこ菌保
護のため、青カビや毛カビの侵入を防ぐ特性と殺
菌のための耐熱性が要求され、殺菌は容器内に培
地をつめてから行なうものである。
ける必要があり、しかも通気性部分はきのこ菌保
護のため、青カビや毛カビの侵入を防ぐ特性と殺
菌のための耐熱性が要求され、殺菌は容器内に培
地をつめてから行なうものである。
殺菌の方法としては、蒸気を用いた湿熱殺菌で
100℃以下で行なう常圧殺菌と120℃程度で行なう
高圧殺菌に分けられる。
100℃以下で行なう常圧殺菌と120℃程度で行なう
高圧殺菌に分けられる。
殺菌に用いる温度及び時間については諸説があ
るが基本的には培地内を無菌状態にすることであ
り、現在は熱に対して最も抵抗性のあるバシルス
属(芽胞を形成する細菌の仲間で枯草菌などが含
まれる)を死滅させるのに有効な方法で組立てて
いる。
るが基本的には培地内を無菌状態にすることであ
り、現在は熱に対して最も抵抗性のあるバシルス
属(芽胞を形成する細菌の仲間で枯草菌などが含
まれる)を死滅させるのに有効な方法で組立てて
いる。
つまり、この菌を指標菌として100%死滅させ
る温度と時間は90℃で90分以上、100℃で60分以
上、120℃で20分以上、127℃で15分以上、132℃
で10分以上とされている。
る温度と時間は90℃で90分以上、100℃で60分以
上、120℃で20分以上、127℃で15分以上、132℃
で10分以上とされている。
実際の培養では熱の伝導しにくいオガクズ培地
であることや、殺菌量を考慮して、有効殺菌温度
と時間を、常圧殺菌では97〜100℃で3時間、高
圧殺菌では120℃で1時間程度とされ、従つて容
器の通気部分はこれらの条件をクリアする必要が
ある。
であることや、殺菌量を考慮して、有効殺菌温度
と時間を、常圧殺菌では97〜100℃で3時間、高
圧殺菌では120℃で1時間程度とされ、従つて容
器の通気部分はこれらの条件をクリアする必要が
ある。
従来の容器における通気部分の構造は、容器に
通気用の穴を設け、この穴に綿やウレタン、多孔
質プラスチツクフイルム等の通気部材を嵌込んで
取付けるようにしていた。
通気用の穴を設け、この穴に綿やウレタン、多孔
質プラスチツクフイルム等の通気部材を嵌込んで
取付けるようにしていた。
<考案が解決しようとする問題点>
しかし、上記のような通気部材の取付構造は、
取付けの自動化が困難であり、容器組立ての作業
能率が悪くコストが高くつくという問題がある。
取付けの自動化が困難であり、容器組立ての作業
能率が悪くコストが高くつくという問題がある。
また、前記のような通気部材は雑菌に対する殺
菌性がなく青カビや毛カビが侵入してきのこ菌培
養が不良となる問題がある。
菌性がなく青カビや毛カビが侵入してきのこ菌培
養が不良となる問題がある。
この考案は、上記のような問題点を解決するた
めになされたものであり、容器本体に対する通気
部材の取付けが自動化でき、しかも容器内への雑
菌の侵入発生を確実に防止できるきのこ菌類培養
生育容器を提供することを目的とする。
めになされたものであり、容器本体に対する通気
部材の取付けが自動化でき、しかも容器内への雑
菌の侵入発生を確実に防止できるきのこ菌類培養
生育容器を提供することを目的とする。
<問題点を解決するための手段>
上記のような問題点を解決するため、この考案
はきのこ菌類培養生育に用いる容器本体に通気用
の穴を設け、この穴に下記の条件を満たす揆水性
滅菌紙を貼りつけるようにしたものである。
はきのこ菌類培養生育に用いる容器本体に通気用
の穴を設け、この穴に下記の条件を満たす揆水性
滅菌紙を貼りつけるようにしたものである。
() 90℃〜130℃、10分〜8時間の蒸気殺菌
に耐えることができる。
に耐えることができる。
() 坪量が30g/m2〜120g/m2の範囲のも
の。
の。
() 透気度が空気透過度試験機で5〜50秒で
ある。
ある。
<作用>
容器本体内に収納した培地に種菌を入れ培養を
行なうと、通気用の穴に貼付けた揆水性滅菌紙の
部分で空気及び炭酸ガスの通気性が維持される。
行なうと、通気用の穴に貼付けた揆水性滅菌紙の
部分で空気及び炭酸ガスの通気性が維持される。
揆水性滅菌紙は外部から容器本体の内部に侵入
しようとする雑菌の通過を阻止し、容器本体内の
きのこ菌を保護する。
しようとする雑菌の通過を阻止し、容器本体内の
きのこ菌を保護する。
<実施例>
以下、この考案の実施例を添付図面にもとづい
て説明する。
て説明する。
第1図はきのこ菌類培養生育容器の第1の例と
して培養瓶を示しており、容器本体1が瓶2とこ
の瓶2の上端開口に着脱自在となるように取付け
たキヤツプ3とで形成され、キヤツプ3の上面に
通気用の穴4が設けられている。
して培養瓶を示しており、容器本体1が瓶2とこ
の瓶2の上端開口に着脱自在となるように取付け
たキヤツプ3とで形成され、キヤツプ3の上面に
通気用の穴4が設けられている。
上記キヤツプ3の穴4には、通気性部材として
揆水性滅菌紙5が貼付けられ、この滅菌紙5によ
り容器本体1内に対する通気性を維持すると同時
に外部から雑菌が侵入するのを防止している。
揆水性滅菌紙5が貼付けられ、この滅菌紙5によ
り容器本体1内に対する通気性を維持すると同時
に外部から雑菌が侵入するのを防止している。
前記揆水性滅菌紙5の穴4に対する貼付け構造
は、第2図の場合、滅菌紙5を穴4よりも大きな
直径に切断し、一面側の周囲に塗布した耐熱性の
粘着剤6でキヤツプ3上に貼合わせ、穴4を覆う
ようにしている。
は、第2図の場合、滅菌紙5を穴4よりも大きな
直径に切断し、一面側の周囲に塗布した耐熱性の
粘着剤6でキヤツプ3上に貼合わせ、穴4を覆う
ようにしている。
第3図ないし第5図に示す貼付け構造は、セパ
レータ7で保護された耐熱性の両面粘着テープ8
に穴4と等しい径の透孔9を打板加工し、この両
面粘着テープ8を貼合わせた滅菌紙5を所定の大
きさに切断した後、セパレータ7を剥してキヤツ
プ3上に貼付けるようにしたものである。
レータ7で保護された耐熱性の両面粘着テープ8
に穴4と等しい径の透孔9を打板加工し、この両
面粘着テープ8を貼合わせた滅菌紙5を所定の大
きさに切断した後、セパレータ7を剥してキヤツ
プ3上に貼付けるようにしたものである。
上記のように、揆水性滅菌紙5は切断や打板加
工及び粘着剤6又は両面粘着テープ8による容器
本体1への貼付けが自動貼付機を用い自動的に行
なわれる。
工及び粘着剤6又は両面粘着テープ8による容器
本体1への貼付けが自動貼付機を用い自動的に行
なわれる。
第6図は容器の他の例として容器本体1に培養
袋を用いた場合であり、容器本体1に角箱状に形
成され、その周壁の一部に通気用の穴4が設けら
れ、この穴4に揆水性滅菌紙5が前記と同様の手
段によつて貼付けられている。
袋を用いた場合であり、容器本体1に角箱状に形
成され、その周壁の一部に通気用の穴4が設けら
れ、この穴4に揆水性滅菌紙5が前記と同様の手
段によつて貼付けられている。
なお、容器の他の例として、図示省略したが、
密閉構造の箱を例示することができる。
密閉構造の箱を例示することができる。
前記揆水性滅菌紙5は通気性を備え、蒸気殺菌
に耐える特性を有するものが使用され、その特性
条件は90℃〜130℃、10分〜8時間の蒸気殺菌に
耐えることができ、坪量が30g/m2〜120g/m2
の範囲であり、透気度が空気透過度試験機(測定
はJIS−L−1096のB法)による5〜50秒である
各条件をクリアするものである。
に耐える特性を有するものが使用され、その特性
条件は90℃〜130℃、10分〜8時間の蒸気殺菌に
耐えることができ、坪量が30g/m2〜120g/m2
の範囲であり、透気度が空気透過度試験機(測定
はJIS−L−1096のB法)による5〜50秒である
各条件をクリアするものである。
尚、揆水性滅菌紙の製造方法としては、例えば
ポリプロピレン、高密度ポリエチレン、ポリエス
テル、ナイロンなどの粉末状合成樹脂を焼結した
り、あるいはこれらの合成樹脂に発砲体や異種の
合成樹脂などを添加して連続発砲シートを作成す
るなどにより得られるものである。
ポリプロピレン、高密度ポリエチレン、ポリエス
テル、ナイロンなどの粉末状合成樹脂を焼結した
り、あるいはこれらの合成樹脂に発砲体や異種の
合成樹脂などを添加して連続発砲シートを作成す
るなどにより得られるものである。
この考案の容器は上記のような構成であり、通
気用の穴4に揆水性滅菌紙5を貼付けた容器本体
1の内部にオガクヅと米ヌカを混ぜた培地Aを収
納し、この培地に種菌を入れ、120℃で2時間の
熱処理殺菌を行ない、この後18℃〜20℃にて20日
間菌を培養する。
気用の穴4に揆水性滅菌紙5を貼付けた容器本体
1の内部にオガクヅと米ヌカを混ぜた培地Aを収
納し、この培地に種菌を入れ、120℃で2時間の
熱処理殺菌を行ない、この後18℃〜20℃にて20日
間菌を培養する。
上記の熱処理殺菌時において、揆水性滅菌紙5
は耐熱性を備え、しかも耐熱性の接着剤で容器本
体1に貼付けられているので、熱処理による損傷
の発生がないと共に、培養時は空気及び炭酸ガス
の通気を維持し、更に滅菌性により雑菌が容器本
体1内に侵入するのを防止する。
は耐熱性を備え、しかも耐熱性の接着剤で容器本
体1に貼付けられているので、熱処理による損傷
の発生がないと共に、培養時は空気及び炭酸ガス
の通気を維持し、更に滅菌性により雑菌が容器本
体1内に侵入するのを防止する。
<効果>
以上のように、この考案によると、容器本体に
設けた通気用の穴に通気性部材として揆水性滅菌
紙を貼付けたので、容器本体に対する通気性部材
の取付けが自動化でき、容器組立作業の能率向上
によりコストダウンをはかることができる。
設けた通気用の穴に通気性部材として揆水性滅菌
紙を貼付けたので、容器本体に対する通気性部材
の取付けが自動化でき、容器組立作業の能率向上
によりコストダウンをはかることができる。
また、培土を容器内に収納したまま熱処理殺菌
が行なえると共に培養時の通気性も維持でき、し
かも雑菌の侵入を防止するので、きのこ菌類の培
養が確実に行なえる。
が行なえると共に培養時の通気性も維持でき、し
かも雑菌の侵入を防止するので、きのこ菌類の培
養が確実に行なえる。
第1図はこの考案に係るきのこ菌類培養生育容
器の第1の例を示す斜視図、第2図は同上の他の
例を示す縦断面図、第3図は同上に用いる揆水性
滅菌紙の貼付けに用いる両面粘着テープの斜視
図、第4図は同上のテープを貼付けた滅菌紙の断
面図、第5図は同上を貼付けたきのこ菌類培養生
育容器の縦断面図、第6図はきのこ菌類培養生育
容器の第2の例を示す斜視図である。 1……容器本体、3……キヤツプ、4……穴、
5……揆水性滅菌紙、6……接着剤、8……両面
粘着テープ。
器の第1の例を示す斜視図、第2図は同上の他の
例を示す縦断面図、第3図は同上に用いる揆水性
滅菌紙の貼付けに用いる両面粘着テープの斜視
図、第4図は同上のテープを貼付けた滅菌紙の断
面図、第5図は同上を貼付けたきのこ菌類培養生
育容器の縦断面図、第6図はきのこ菌類培養生育
容器の第2の例を示す斜視図である。 1……容器本体、3……キヤツプ、4……穴、
5……揆水性滅菌紙、6……接着剤、8……両面
粘着テープ。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 容器本体に通気用の穴を設け、この穴に、90
℃〜130℃で10分〜8時間の蒸気殺菌に耐え、
坪量が30g/m2〜120g/m2の範囲で且つ透気
度が空気透過度試験機で5〜50秒である揆水性
滅菌紙を貼りつけたことを特徴とするきのこ菌
類培養生育容器。 (2) 容器本体がキヤツプを備えた瓶で形成され、
穴がキヤツプに設けられている実用新案登録請
求の範囲の第1項記載のきのこ菌類培養生育容
器。 (3) 容器本体が袋で形成されている実用新案登録
請求の範囲第1項記載のきのこ菌類培養生育容
器。 (4) 容器本体が箱で形成されている実用新案登録
請求の範囲第1項記載のきのこ菌類培養生育容
器。 (5) 揆水性滅菌紙は部分的に塗布した粘着剤で容
器本体に貼り付けられている実用新案登録請求
の範囲第1項記載のきのこ菌類培養生育容器。 (6) 揆水性滅菌紙は透孔を打抜き加工した両面粘
着テープを用い、透孔を穴に一致させた状態で
容器本体に貼付けられている実用新案登録請求
の範囲第1項記載のきのこ菌類培養生育容器。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1985033953U JPH0423393Y2 (ja) | 1985-03-08 | 1985-03-08 | |
KR2019860001509U KR910007323Y1 (ko) | 1985-03-08 | 1986-02-11 | 버섯균류 배양생육용기 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1985033953U JPH0423393Y2 (ja) | 1985-03-08 | 1985-03-08 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61150448U JPS61150448U (ja) | 1986-09-17 |
JPH0423393Y2 true JPH0423393Y2 (ja) | 1992-06-01 |
Family
ID=30536881
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1985033953U Expired JPH0423393Y2 (ja) | 1985-03-08 | 1985-03-08 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0423393Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0671393B2 (ja) * | 1985-11-06 | 1994-09-14 | 日昌電材株式会社 | キノコ類培養用通気性材料 |
JP2016082919A (ja) * | 2014-10-27 | 2016-05-19 | 富山県 | キノコの栽培方法 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58152856U (ja) * | 1982-04-08 | 1983-10-13 | 大里 政由 | キノコ類培養除菌フイルムシ−ト |
-
1985
- 1985-03-08 JP JP1985033953U patent/JPH0423393Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61150448U (ja) | 1986-09-17 |
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