JPH04232784A - 画像入りカード及び画像入りカード製造方法 - Google Patents

画像入りカード及び画像入りカード製造方法

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JPH04232784A
JPH04232784A JP2417013A JP41701390A JPH04232784A JP H04232784 A JPH04232784 A JP H04232784A JP 2417013 A JP2417013 A JP 2417013A JP 41701390 A JP41701390 A JP 41701390A JP H04232784 A JPH04232784 A JP H04232784A
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Japan
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image
thermal transfer
transfer recording
receiving
film
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JP2417013A
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English (en)
Inventor
Tomonori Kawamura
朋紀 河村
Takao Abe
隆夫 阿部
Sota Kawakami
壮太 川上
Takayuki Sugaiwa
菅岩 隆之
Takahiro Ogawa
隆宏 小川
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、昇華性熱転写方式に
よる人物写真画像入りカード及び画像入りカード製造方
法に関するものであり、さらに詳しくはキャッシュカー
ド、クレジットカードあるいは運転免許証、社員証、学
生章証等の各種証明証において人物写真により本人を確
認できる画像入りカード及び画像入りカード製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】このような画像入りカードの製造方法と
して、例えば図8に示すように、硬質プラスチックの受
像体100上にプリンターヘッド101で直接転写する
方法、或いは図9に示すように薄い透明フィルム102
上に転写した画像を硬質カード103上に接着する方法
がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前者のよう
な直接転写する方法では、受像体が硬質であるため、転
写するとき図8に一点鎖線で示すように、プリンターヘ
ッドと受像体との接触が均一にならない場合があり、転
写ムラが発生し易かった。
【0004】また、後者のような薄い透明フィルム上に
転写した画像を硬質カード上に接着する方法では、透明
フィルム上に画像を転写する際にインクシートが融着す
るのを防ぐために、透明フィルムの受容層中に離型剤(
シリコンオイル等)を含有しなければならないが、この
離型剤によって硬質カードとの接着が十分にできない。 さらに、硬質カード上にフィルムを正確に接着させる位
置決めの方法が難しい等の問題がある。
【0005】この発明は前記課題を解決するもので、例
えば硬質プラスチック等で形成される感熱転写記録用受
像硬質カード上に昇華型熱転写による人物写真等の画像
を簡易に形成することができる画像入りカード及び画像
入りカード製造方法を提供することができる。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
、請求項1記載の画像入りカードの発明は、フィルム支
持体上の熱可塑性樹脂層に昇華性染料を用いて形成され
た画像の記録面と、感熱転写記録用受像硬質カードの受
像面を重ね合わせ、前記形成画像をカードの受像面上に
転写されたことを特徴とする。
【0007】また、請求項2記載の画像入りカード製造
方法は、支持体上に熱可塑性樹脂層を設けたフィルムに
昇華性染料を用いて画像を形成した後、このフィルムの
画像記録面を感熱転写記録用受像硬質カードに密着させ
、このフィルムの背面の被画像記録面側から加熱するこ
とによって、前記フィルムの画像記録面に形成された画
像を前記感熱転写記録用受像硬質カードに転写すること
を特徴としている。
【0008】この発明の画像入りカード製造方法を図1
及び図2に示す。図1においては、感熱転写記録用受像
シート1に感熱転写記録用インクシート2を重ねて、感
熱転写記録用インクシート2側からサーマルヘッド3に
よる昇華性熱転写方式によって画像を形成する。この昇
華性熱転写方式によって、感熱転写記録用受像シート1
に昇華性染料を用いてポジ画像を形成する場合と、ネガ
画像を形成する場合がある。感熱転写記録用受像シート
1に昇華性染料を用いてポジ画像を形成する場合には、
このポジ画像が形成された感熱転写記録用受像シート1
を昇華性染料を用いて画像が形成されたフィルムとして
用いる。また、感熱転写記録用受像シート1に昇華性染
料を用いてネガ画像を形成する場合には、感熱転写記録
用インクシート2にポジ画像が形成され、この感熱転写
記録用インクシート2を昇華性染料を用いて画像が形成
されたフィルムとして用いる。
【0009】図2において、このようにして昇華性染料
を用いて画像が形成されたフィルム4の画像記録面を感
熱転写記録用受像硬質カード5に密着させ、このフィル
ム4の背面の被画像記録面側から加熱手段6によって加
熱して、フィルム4の画像記録面に形成された画像を感
熱転写記録用受像硬質カード5に転写する。このフィル
ム4から感熱転写記録用受像硬質カード5への転写方法
として、例えば熱ローラ、赤外線、熱風等、さらにホッ
トプレート、ホットスタンプ、サーマルヘッドによる熱
転写がある。
【0010】この画像入りカード製造方法の方式を図3
及び図4に示す。図3では感熱転写記録用インクシート
2から感熱転写記録用受像シート1上にポジ写真画像の
鏡像7を印字した後、この感熱転写記録用受像シート1
から感熱転写記録用受像硬質カード5へ再転写する。図
4では感熱転写記録用インクシート2から不要なネガ色
素画像8を取り去り、ポジ像の残った感熱転写記録用イ
ンクシート(Y、M、C、BK)2を感熱転写記録用受
像硬質カード5上にY、M、C、BKを重ね印字して転
写する。
【0011】この発明において、感熱転写記録用受像硬
質カード上に表現される写真画像は昇華型熱転写方式を
用いることが必須であるが、その他に併記される文字記
号等はその他の熱転写方式を用いても良い。例えば、セ
イコーエプソン株式会社製カードプリンター  Mー4
2TC、Mー264等を用いてプラスチックカード上に
直接印字する等の熱転写方式がある。
【0012】また、感熱転写記録用受像硬質カードの形
態としては、磁気記録部、ICデバイス、バードード、
OCR文字、OMR記号、ホログラム等があっても良い
。また、硬質カードには、表面保護の目的で、樹脂フィ
ルムによるラミネート、活性エネルギー線硬化性樹脂に
よる表面被覆等が施されていても良い。
【0013】この発明においては、偽変造のため透明フ
ィルムによるラミネートや硬化性樹脂による感熱転写記
録用受像硬質カード裏面のオーバーコート加工をしても
良い。また、人物写真等微妙な階調表現が必要な部分の
み、この発明の方法を用い、文字画像等単純な画像パタ
ーンは、従来の溶融型熱転写方式のサーマルヘッドプリ
ンタで行なっても良い。さらに、この発明の感熱転写記
録用受像硬質カードには、磁気記録層、ICデバイス等
の情報記憶部やバーコード、OMR記号等の記号やOC
R文字等の光学読み取り部が存在しても良い。また、転
写される文字の他に、エンボス加工がなされていても良
い。
【0014】以下、この発明に用いられる感熱転写記録
用受像シートについて説明する。感熱転写記録(画像形
成)には感熱転写記録用受像シートも必要であり、この
感熱転写記録用受像シートは、基材とその上に形成され
た受像層とで構成することができる。また、場合によっ
ては自己支持性の受像層で感熱転写記録用受像シートを
形成することもできる。この自己支持性の受像層からな
る感熱転写記録用受像シートにおいては、特に基材を使
用することがないので、部品点数の低減を図ることがで
きる。 [受像層]この受像層は、受像層用バインダーと各種の
添加剤とで形成することができる。なお、場合によって
は受像層用バインダーのみから形成することもできる。
【0015】1.受像層用バインダー 受像層用バインダーとしては、ポリエステル樹脂、ポリ
塩化ビニル樹脂、塩化ビニルと他のモノマーとの共重合
体(例えば塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニ
ルーイソブチルエーテル共重合体等)、アクリル酸エス
テル、ポリビニルビロリドン、ポリカーボネート、三酢
酸セルロース、スチレン−アクリレート樹脂、ビニルト
ルエン−アクリレート樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリア
ミド樹脂、尿素樹脂、ポリカプロラクトン樹脂、スチレ
ン−無水マレイン酸樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリア
クリロニトリル樹脂等を挙げることができる。これらの
中でも好ましのは、塩化ビニル−イソブチルエーテル共
重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリエステ
ル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂等である。
【0016】前記各種の樹脂は新たに合成して使用して
も良いが、市販品を使用することもできる。いずれにし
ても物性面から見ると、受像層用の他の樹脂として、特
にTgが−20〜150℃の樹脂、さらにはTgが40
〜120℃である樹脂が好ましい。
【0017】また、受像層用バインダーは、その分子量
が2,000〜100,000であるのが好ましい。
【0018】上記各種の樹脂に反応活性点があればその
反応活性点を利用して、あるいは反応活性点がなければ
それを付与して、放射線、熱、湿気触媒等により、架橋
もしくは硬化しても良い。その場合には、エポキシやア
クリルの如き放射線活性モノマーやイソシアナートの如
き架橋剤を用いることができる。
【0019】2.添加剤 受像層には、剥離剤、酸化防止剤、UV呼吸剤、光安定
剤、フィラー(無機微粒子、有機樹脂粒子)、顔料を添
加しても良い。また増感剤として可塑剤等を添加しても
良い。剥離剤は、感熱転写記録用インクシートと感熱転
写記録用受像シートとの剥離性を向上させることができ
る。
【0020】このような剥離剤としては、シリコーンオ
イル(シリコーン樹脂と称されるものも含む。);ポリ
エチレンワックス、アミドワックス、テフロンパウダー
等の固形ワックス類;弗素系、燐酸エステル系の界面活
性剤等が挙げられ、中でもシリコーンオイルが好ましい
。このシリコーンオイルは、単に添加するタイプ(単純
添加型)と、硬化もしくは反応させるタイプ(硬化反応
型)とがある。単純添加型の場合には、バインダーとの
相溶性を向上させるために、変性シリコーンオイルを使
用するのが好ましい。
【0021】変性シリコーンオイルとしては、ポリエス
テル変性シリコン樹脂(もしくは、シリコン変性ポリス
テル樹脂)、アクリル変性シリコン樹脂(もしくは、シ
リコン変性アクリル樹脂)、ウレタン変性シリコン樹脂
(もしくは、シリコン変性ウレタン樹脂)、セルロース
変性シリコン樹脂(もしくは、シリコン変性セルロース
樹脂)、アルキッド変性シリコン樹脂(もしくは、シリ
コン変性アルキッド樹脂)、エポキシ変性シリコン樹脂
(もしくは、シリコン変性エポキシ樹脂)等を挙げるこ
とができる。
【0022】すなわち、主鎖中にポリシロキサン樹脂を
含有し、ブロック状にポリエステルを共重合せしめてな
るポリエステル変性シリコン樹脂、ポリエステル主鎖に
結合する側鎖としてジメチルポリシロキサン部分を有す
るシリコン変性ポリエステル樹脂、ジメチルポリシロキ
サンとポリエステルとのブロック共重合体、交互共重合
体、グラフト共重合体、ランダム共重合体等も、変性シ
リコーンオイルまたは樹脂として使用することができる
【0023】特に、この発明においては、ポリエステル
変性シリコン樹脂を添加することが好ましい。代表的な
ポリエステル変性シリコン樹脂としては、例えばジオー
ルと二塩基酸との共重合体もしくはカプロラクトンの開
環重合体であるポリエステルとジメチルポリシロキサン
とのブロック共重合体(ジメチルポリシロキサンの両末
端または片末端が上記ポリエステル部分でブロックされ
ている、あるいは逆に上記ポリエステルがジメチルポリ
シロキサンでブロックされている共重合体を含む。)、
あるいは上記ポリエステルを主鎖として側鎖に(ジメチ
ル)ポリシロキサンを結合せしめてなる共重合体を挙げ
ることができる。
【0024】これらの単純添加型のシリコーンオイルの
添加量は、その種類に応じて種々に変化することがある
から一律に決定することができないが、一般的にいうと
、通常、受像層用バインダーに対して0.5〜50重量
%であり、好ましくは1〜20重量%である。
【0025】硬化反応型シリコーンオイルとしては、反
応硬化型、光硬化型、触媒硬化型等が挙げられる。反応
硬化型シリコーンオイルとしては、アミノ変性シリコー
ンオイルとエポキシ変性シリコーンオイルとを反応硬化
させたものがある。また、触媒硬化型あるいは光硬化型
シリコーンオイルとしては、KS−705F−PS、K
S−705F−PS−1、KS−770−PL−3[い
ずれも触媒硬化型シリコーンオイル:信越化学工業(株
)製]、KS−720、KS−774−PL−3[いず
れも光硬化型シリコーンオイル:信越化学工業(株)製
]等が挙げられる。
【0026】これら硬化型シリコーンオイルの添加量は
受像層用バインダーの0.5〜30重量%が好ましい。 なお、受像層の表面の一部に、上記剥離剤を適当な溶媒
に溶解あるいは分散させて塗布した後、乾燥させる等に
よって剥離剤層を設けることもできる。
【0027】次に前記酸化防止剤としては、特開昭59
−182785、同60−130735、特開平1−1
27387等に記載の酸化防止剤、および写真その他の
画像記録材料における画像耐久性を改善するものとして
公知の化合物を挙げることができる。
【0028】前記UV吸収剤および光安定剤としては、
特開昭59−158287、同63−74686、同6
3−145089、同59−196292、同62−2
29594、63−122596、同61−28359
5、特開平1−204788等に記載の化合物、および
写真その他の画像記録材料における画像耐久性を改善す
るものとして公知の化合物を挙げることができる。
【0029】前記フィラーとしては、無機微粒子や有機
樹脂粒子を挙げることができる。この無機微粒子としし
ては、シリガゲル、炭酸カルシウム、酸化チタン、酸性
白土、活性白土、アルミナ等を挙げることができ、有機
微粒子としてはフッ素樹脂粒子、グアナミン樹脂粒子、
アクリル樹脂粒子、シリコン樹脂微粒子等の樹脂粒子を
挙げることができる。これらの無機・有機樹脂粒子は比
重により異なるが、0.1〜70重量%の添加が好まし
い。
【0030】前記顔料としては、代表例としてチタンホ
ワイト、炭酸カルシウム、酸化亜鉛、硫酸バリウム、シ
リカ、タルク、クレー、カオリン、活性白土、酸性白土
等を挙げることができる。
【0031】前記可塑剤としては、フタル酸エステル類
(例えば、フタル酸ジメチル、フタル酸ジプチル、フタ
ル酸ジオクチル、フタル酸ジデシル等)、トリメリット
酸エステル類(例えばトリメリット酸オクチルエステル
、トリメリット酸イソノニルエステル、トリメリット酸
イソデソルエステル等)、ピロメリット酸オクチルエス
テル等のピロメリット酸エステル類、アジピン酸エステ
ル類(アジピン酸ジオクリル、アジピン酸メチルラウリ
ル、アジピン酸ジ−2−エチルヘキシル、アジピン酸エ
チルラウリル等)、その他オレイン酸エステル類、コハ
ク酸エステル類、マレイン酸エステル類、セバチン酸エ
ステル類、クエン酸エステル類、エポキシ化大豆油、エ
ポキシ化アマニ油、エポキシステアリン酸エポキシ類、
さらにはリン酸トリフェニル、リン酸トリクレジル等の
正リン酸エステル類、トリフェニルホスファイト、トリ
ス・トリデシルホスファイト、ジブチル・ハイドロジエ
ン・ホスファイト等の亜燐酸エステル類、エチルフタリ
ルエチルグリコート、ブチルフタリルブチルグリコート
等のグリコールエステル類等があげられる。
【0032】なお、この発明では、添加剤全体の添加量
は、通常受像層用バインダーに対して0.1〜50重量
%の範囲である。[基材]この基材としては、白色また
は透明のポリ塩化ビニルベースフィルム、ポリカーボネ
ートベースフィルム、ポリエチレンテレフタレートベー
スフィルム、ポリエチレンナフタレートベースフィルム
、ポリオレフィン被覆紙等を挙げることができる。基材
の厚みは通常10〜300μm、好ましくは20〜30
0μmである。
【0033】次に、感熱転写記録用受像シートの製造に
ついて説明する。
【0034】感熱転写記録用受像シートは、受像層を形
成する成分を溶媒に分散あるいは溶解してなる受像層用
塗工液を調整し、その受像層用塗工液を基材の表面に塗
布し、乾燥する塗工法によって製造することができる。 また、前記受像層を形成する成分を有する混合物を溶融
押出し、基材の表面にラミネートするラミネート法等に
よっても製造することができる。
【0035】前記塗工法に用いる溶媒としては、水、ア
ルコール、メチルエチルケトン、トルエン、ジオキサン
、シクロヘキサノン等、従来から公知の溶媒を挙げるこ
とができる。前記ラミネート法を採用するときには、共
押出法を採用することもできる。受像層は、基材の表面
全面に渡って形成されていても良いし、また基材の表面
の一部に形成されていても良い。基材の表面に形成され
る受像層の厚みは、一般に2〜50μm、好ましくは3
〜20μm程度である。
【0036】一方、受像層が自己支持性であるが故に受
像層そのものが感熱転写記録用受像シートを形成する場
合には、受像層の厚みは60〜200μm、好ましくは
90〜150μm程度である。なお、この感熱転写記録
用受像シートにおいては、感熱転写記録用インクシート
のインク層との溶着防止をより効果的にするため、受像
層の表面に剥離材料(前記シリコン樹脂、変性シリコン
樹脂、シリコンオイル膜またはその硬化体)を含有する
剥離層がさらに積層されていても良い。この剥離層の厚
みは通常0.03〜2.0μmである。
【0037】また、この発明の感熱転写記録用受像シー
トは基材と受像層との間にクッション層を設けることも
できる。クッション層を設けると、ノイズが少なくて画
像情報に対応した画像を再現性良く転写記録することが
できる。クッション層を構成する材質としては、例えば
ウレタン樹脂、アクリル樹脂、エチレン系樹脂、ブタジ
エンラバー、エポキシ樹脂等が挙げられる。クッション
層の厚さは通常、1〜50μm、好ましくは3〜30μ
mである。
【0038】次に、画像の形成(熱転写記録)について
説明する。
【0039】画像を形成するには、感熱転写記録用イン
クシートのインク層と感熱転写記録用受像シートの受像
層とを重ねあわせ、インク層と受像層の界面にイメージ
ワイズに熱エネルギーを与える。すると、インク層中の
熱拡散性色素は、与えられた熱エネルギーに応じた量だ
け気化あるいは昇華し、受像層側に移行され受容される
。その結果、受像層に画像が形成される。
【0040】この発明においては、感熱転写記録用イン
クシートのインク層が前述したように特定のバインダー
及び樹脂を含有するので、感熱転写記録用受像シートへ
の色素の転写性において優れており、しかも保存中に光
・熱等による画像退色変色、滲み、色素のブリードアウ
ト等を防止することができる前記エネルギーを与える熱
源としては、サーマルヘッドが一般的であるが、この他
にレーザー光、赤外線フラッシュ、熱ペン等の公知のも
のを使用することができる。熱エネルギーを与える熱源
としては、サーマルヘッドを用いるときは、サーマルヘ
ッドに印加する電圧あるいはパルス幅を変調することに
より、与える熱エネルギーを連続的にあるいは多段階に
変化させることができる。
【0041】熱エネルギーを与える熱源としてレーザー
光を用いるときは、レーザー光の光量や照射面積を変化
させることにより与える熱エネルギーを変化させること
ができる。この場合、レーザー光を吸収し易くするため
、レーザー光吸収材料(例えば、半導体レーザーの場合
、カーボンブラックや赤外線吸収物質等)をインク層中
、もしくはインク層近傍に存在せしめるとよい。
【0042】音響光学素子を内蔵したドットジェネレー
ターを用いれば網点の大小に応じた熱エネルギーを与え
ることもできる。なお、レーザー光を用いるときは感熱
転写記録用インクシートと感熱転写記録用受像シートと
を十分に密着させて行なうとよい。熱エネルギーを与え
る熱源として赤外線フラッシュランプを用いるときは、
レーザー光を用いる場合と同様に、加熱を黒色等の着色
層を介して行なうとよい。あるいは黒色等の画像の濃淡
を連続的に表現したパターンあるいは網点パターンを介
して加熱を行なってもよいし、また一面の黒色等の着色
層と前記のパターンのネガに相当するネガパターンを組
み合わせて加熱を行なってもよい。
【0043】熱エネルギーを与え方としては感熱転写記
録用インクシート側から行なっても、感熱転写記録用受
像シート側から行なっても、あるいは両側から行なって
もよいが、熱エネルギーの有効利用を優先させるなら、
感熱転写記録用インクシート側から行なうのが望ましい
【0044】以上の熱転写記録により、感熱転写記録用
受像シートの受像層に一色の画像を記録することができ
るが、下記の方法によると、各色の掛け合せからなるカ
ラー写真調のカラー画像を得ることもできる。例えばイ
エロー、マゼンター、シアン及び必要に応じてブラック
の転写記録用感熱シートを順次取り換えて、各色に応じ
た熱転写を行なうと、各色の掛け合せからなるカラー写
真調のカラー画像を得ることができる。
【0045】それから、次の方法も有効である。すなわ
ち、上記のように各色の感熱転写記録用インクシートを
用いるかわりに、予め各色に塗り分けて形成した区域を
有する感熱転写記録用インクシートを用いるのである。 そして、まずイエローの区域を用いてイエローの分色画
像を熱転写し、次にマゼンタの区域を用いてマゼンタの
分色画像を熱転写し、以下、順次に繰り返すことにより
イエロー、マゼンタ、シアン及び必要によりブラックの
分色画像と順に熱転写する方法を採る。
【0046】この方法でも、カラー写真調のカラー画像
を得ることが可能であるが、さらに好都合なことに、こ
の方法には前記のような感熱転写記録用感熱シートの硬
化が不要になるという利点がある。
【0047】さらに、この発明に用いられる感熱転写記
録用受像硬質カードについて説明する。感熱転写記録用
受像硬質カードは、基本的には前記した感熱転写記録用
受像シートの構成と同様である。感熱転写記録用受像硬
質カードの厚みは、通常、50〜2.0μm、好ましく
は200〜1.0μmである。
【0048】
【作用】請求項1及び請求項2記載の発明では、昇華性
熱転写方式によって感熱転写記録用受像シートに昇華性
染料を用いてポジ画像を形成する場合には、このポジ画
像が形成された感熱転写記録用受像シートを昇華性染料
を用いて画像が形成されたフィルムとして用い、また感
熱転写記録用受像シートに昇華性染料を用いてネガ画像
を形成する場合には、感熱転写記録用インクシートにポ
ジ画像が形成され、この感熱転写記録用インクシートを
昇華性染料を用いて画像が形成されたフィルムとして用
い、このフィルムの画像記録面を感熱転写記録用受像硬
質カードに密着させ、このフィルムの背面の被画像記録
面側から加熱することによって、フィルムの画像記録面
に形成された画像を感熱転写記録用受像硬質カードに転
写する。
【0049】
【実施例】次に、実施例と比較例とを挙げて、この発明
をさらに具体的に説明する。なお、以下において「部」
は「重量部」を意味する。 (実施例1)支持体として、厚み6μmのポリエチレン
テレフタレートフィルム[東レ(株)製]のコロナ処理
された表面に、下記組成のインク層形成用塗工液をワイ
ヤーバーコーティング法により、乾燥後の厚みが1μm
になるように塗布、乾燥するとともに、コロナ処理され
ていない裏面にシリコーンオイル[信越シリコーン(株
)製、Xー41、4003A]をスポイトで1、2滴垂
らして全面に広げ、背面処理コートを行なうことにより
感熱転写記録用インクシートを得た。
【0050】インク層形成用塗工液 分散染料・・・20部[日本化薬(株)製、カヤセット
ブルー136 ] ポリビニルブチラール樹脂・・・15部[重合度170
0、積水化学工業(株)製、商品  名エスレックBX
−1]スチレン系樹脂・・・5部[加熱熱変形温度92
℃、出光石油化学(株)製、商品名  出光スチロール
HH−30E] メチルエチルケトン・・・450部 シクロヘキサノン・・・50部 次に基材として、厚み30μmのポリエチレンテレフタ
レートフィルム[東レ(株)製]上に、下記組成の受像
層形成用塗工液をワイヤーバーコーティング法により塗
布し、さらにドライヤーで仮乾燥したのち、温度100
℃のオーブン中で1時間乾燥して、合成紙上に厚み5μ
mの受像層を形成してなる感熱転写記録用受像シートを
得た。
【0051】受像層形成用塗工液 塩化ビニル−イソブチルエーテル共重合体・・・8.5
部[BASF社製、Laroflex−MP25 ]ジ
オクチルフタレート・・・0.5部 ポリエステル変性シリコン樹脂・・・1部[信越シリコ
ン(株)製、X−24−8300] メチルエチルケトン・・・40部 シクロヘキサノン・・・10部 次に、図5乃至図7に示すように、前記感熱転写記録用
インクシート10と前記感熱転写記録用受像シート11
とを、前者のインク層表面と後者の受像層表面とが接す
るように重ねあわせ、感熱転写記録用インクシート10
の支持体側よりサーマルヘッド12を用いて、出力0.
4W/ドット、パルス幅0.3〜10msec、ドット
密度6ドット/mmの条件で加熱することにより、鏡像
転写にて画像記録を行なった。こうして鏡像画像を形成
された感熱転写記録用受像シート11を下記に示した感
熱転写記録用受像硬質カード13上に密着させ、加熱ロ
ーラ14により130℃  20秒間加熱して人物写真
画像15及び文字記号16を感熱転写記録用受像硬質カ
ード13上に再転写した。
【0052】感熱転写記録用受像硬質カード支持体  
厚さ600μm、硬質ポリ塩化ビニル54×85mm 受像層  前記感熱転写記録用受像シートとほぼ同じで
ある。 塗工液  前記受像層形成用塗工液とほぼ同じであるが
、塩化ビニル−イソブチルエーテル共重合体とポリエス
テル変性シリコン樹脂を次のように変更する。 塩化ビニル−イソブチルエーテル共重合体・・・9部[
BASF社製、Laroflex−MP25 ]ポリエ
ステル変性シリコン樹脂・・・1部[信越シリコン(株
)製、X−24−8300] (実施例2)実施例1と同じ感熱転写記録用インクシー
トで感熱転写記録用受像シート上に不要なネガ画像を転
写し、その後のポジ画像の残った感熱転写記録用インク
シートを実施例1と同じ、カード上にY,M,C,BK
の順に転写した。
【0053】実施例1、2ともに良好な画像入りカード
を得た。
【0054】
【発明の効果】前記したように、請求項1及び請求項2
記載の発明は、昇華性熱転写方式によって画像が形成さ
れたフィルムを用い、このフィルムの画像記録面を感熱
転写記録用受像硬質カードに密着させ、このフィルムの
背面の被画像記録面側から加熱することによって、フィ
ルムの画像記録面に形成された画像を感熱転写記録用受
像硬質カードに転写するから、感熱転写記録用受像硬質
カードに転写ムラなく画像を形成することができるとと
もに、感熱転写記録用受像硬質カードにフィルムを正確
に位置決めして、強固に接着した画像を形成することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像入りカード製造方法を示し、感熱転写記録
用受像シートに感熱転写記録用インクシートを重ねて転
写する図である。
【図2】画像入りカード製造方法を示し、昇華性染料を
用いて画像が形成されたフィルムの画像記録面を感熱転
写記録用受像硬質カードに密着させて転写する図である
【図3】感熱転写記録用受像シートから感熱転写記録用
受像硬質カードへ再転写する図である。
【図4】感熱転写記録用インクシートを感熱転写記録用
受像硬質カードを重ね印字して転写する図である。
【図5】画像入りカード製造方法を示す図である。
【図6】画像入りカードを示す平面図である。
【図7】画像入りカードを示す断面図である。
【図8】従来の硬質プラスチックにプリンターヘッドで
直接転写する図である。
【図9】従来の薄い透明フィルムに転写した画像を硬質
カードに接着する図である。
【符号の説明】
1  感熱転写記録用受像シート 2  感熱転写記録用インクシート 3  サーマルヘッド 4  フィルム 5  感熱転写記録用受像硬質カード 6  加熱手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  フィルム支持体上の熱可塑性樹脂層に
    昇華性染料を用いて形成された画像の記録面と、感熱転
    写記録用受像硬質カードの受像面を重ね合わせ、前記形
    成画像をカードの受像面上に転写されたことを特徴とす
    る写真画像入りカード。
  2. 【請求項2】  支持体上に熱可塑性樹脂層を設けたフ
    ィルムに昇華性染料を用いて画像を形成した後、このフ
    ィルムの画像記録面を感熱転写記録用受像硬質カードに
    密着させ、このフィルムの背面の被画像記録面側から加
    熱することによって、前記フィルムの画像記録面に形成
    された画像を前記感熱転写記録用受像硬質カードに転写
    することを特徴とする画像入りカード製造方法。
JP2417013A 1990-12-28 1990-12-28 画像入りカード及び画像入りカード製造方法 Pending JPH04232784A (ja)

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