JP3038602B2 - 熱溶融転写媒体を用いたマスクフィルム - Google Patents

熱溶融転写媒体を用いたマスクフィルム

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、カラー印画紙にマス
ク画像を書き込むための熱溶融転写媒体を用いたマスク
フィルムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えばマスクフィルムの用途として、ポ
ストカード写真用文字焼き込みに用いたり、或いは印刷
分野におけるPS版作製等に用いられる場合がある。
【0003】このマスクフィルムの作成は、主に銀塩感
光材料を用いた電算写植があるが、銀塩感光材料は露
光、現像等の処理工程があり、作成工程が複雑で、コス
トも高い。
【0004】そこで、感熱転写媒体を用いたマスクフィ
ルム作成方法が、実開昭62−162053号公報で提
案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような感熱転写媒
体を用いてマスクフィルムを作成し、このマスクフィル
ムを用いてカラー印画紙にマスク画像を焼込み写真を作
成すると、マスクフィルムのマスク画像部が透明である
ため、この作成された写真のマスク画像は黒一色であ
り、マスクフィルムのカラー化が望まれていた。
【0006】また、カラー印画紙はマスク画像焼込み用
には設計されていないため、焼込みのときの露光条件の
補正が難しく、特に写真ネガフィルムと合成された画像
を作成することの露光条件の補正が難しい。
【0007】この発明はかかる点に鑑みなされたもの
で、マスク画像をカラー化するとともに、焼込みの露光
条件の補正を容易または不要にする熱溶融転写媒体を用
いたマスクフィルムを提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、請求項1記載の熱溶融転写媒体を用いたマスクフィ
ルムの発明は、カラー印画紙にマスク画像を書き込むた
めの熱溶融転写媒体を用いたマスクフィルムにおいて、
前記熱溶融転写媒体の光透過性部分の一部または全部が
着色されていることを特徴としている。
【0009】また、請求項2記載の熱溶融転写媒体を用
いたマスクフィルムの発明は、熱溶融転写媒体の支持体
が着色されていることを特徴としている。
【0010】また、請求項3記載の熱溶融転写媒体を用
いたマスクフィルムの発明は、光透過性部分の一部また
は全部に、熱昇華転写媒体または熱溶融転写媒体を用い
て着色されることを特徴としている。
【0011】この発明を図1乃至図3に基づいて説明す
る。図1はマスクフィルムの支持体側に着色層を設けた
層構成図、図2はマスクフィルムの熱溶融層側に着色層
を設けた層構成図、図3はマスクフィルムの支持体自体
を着色した層構成図である。このマスクフィルム1は、
支持体2に熱溶融転写性遮光層3を設けた熱溶融転写媒
体4を、その熱溶融転写性遮光層3と受容シートとを接
触させ加熱印字手段で印加後、熱溶融転写性遮光層3を
受容シートに転写剥離することにより得られるネガ型ま
たはポジ型のマスクフィルムである。
【0012】このマスクフィルムの支持体2の材料とし
ては、例えばポリエチレン、ポリプロピレン及びポリイ
ミド等の樹脂フィルム類などを挙げることができる。ま
た、熱溶融転写媒体4の熱溶融転写性遮光層3として、
例えば色材含有光不透過性層を用いることができ、この
色材としては、無機及び有機の顔料ならびに染料を挙げ
ることができる。
【0013】この無機顔料としては、二酸化チタン、カ
ーボンブラック、酸化亜鉛、プルシアンブルー、硫化カ
ドミウム、酸化鉄ならびに鉛、亜鉛、バリウム及びカル
シウムのクロム酸塩などが挙げられる。また、有機顔料
としては、アゾ系、チオインジゴ系、アントラキノン
系、アントアンスロン系、トリフェンジオキサジン系の
顔料、バット染料顔料、フタロシアニン顔料、例えば銅
フタロシアニン及びその誘導体ならびにキナクリドン顔
料などが挙げられる。さらに、染料としては、酸性染
料、直接染料、分散染料、油溶性染料、含金属油溶性染
料などが挙げられる。
【0014】図1及び図2では支持体2が透明であり、
この図1ではこの支持体2に着色層5を積層し、図2で
は熱溶融転写性遮光層3に着色層5を積層している。ま
た、図3では支持体2を着色支持体としている。この着
色の色材としては、前記した無機及び有機の顔料ならび
に染料を用いることができる。マスキングフィルム1の
着色は写真ネガフィルムのマスキング濃度に近似してい
ることが好ましく、特に写真ネガフィルムと合成された
画像を作成する場合での焼込みの露光条件の補正が容易
になる。
【0015】また、ネガ型カラー印画紙に、このマスク
フィルム1を用いて焼込み露光する場合は、マスクフィ
ルム1に着色した補色の色がカラー印画紙のマスク画像
に形成される。また、マスクフィルム1の任意のマスク
画像の場所に、着色を施してカラーのマスク画像を得る
ことができ、この光透過性部分の一部または全部に着色
する方法として、熱溶融転写媒体または熱昇華転写媒体
を用いることができる。
【0016】熱溶融転写媒体を用いる場合は、熱溶融転
写媒体は前記したものと同様に構成され、その熱溶融転
写媒体の熱溶融転写性遮光層として、例えば色材含有光
不透過性層を用いることができ、この色材としては、無
機及び有機の顔料ならびに染料を挙げることができる。
【0017】また、熱昇華転写媒体を用いた場合は、感
熱転写記録用インクシートを用い、基本的には支持体上
にインク層が積層された構造であり、このインク層は単
層に限らず複数層から構成されていても良い。このイン
ク層は、基本的に熱拡散性色素とバインダー樹脂とを含
有する。この発明に用いられる熱拡散性色素は、熱拡散
性もしくは昇華性である限り特に制限はない。熱拡散性
色素としては、シアン色素、マゼンタ色素、イエロー色
素を挙げることができる。
【0018】前記インク層に用いるバインダー樹脂とし
て、感熱転写記録分野で公知の樹脂を用いることが可能
であるが、好ましいのは以下に述べるアセタール系樹脂
及び/又はセルロース系樹脂である。まず、アセタール
系樹脂としては、アセタール系の程度、アセチル基等の
含有率によって種々の化合物があり、代表例にポリビニ
ルアセトアセタール、ポリビニルブチラール等を挙げる
ことができる。この発明では、バインダー樹脂として前
記アセタール系樹脂及びセルロース系樹脂以外に、従来
から感熱転写記録分野で公知の樹脂を用いることが可能
である。例えば、この公知の樹脂としてアクリル樹脂、
メタクリル樹脂、ポリカーボネート、ポリビニルアルコ
ール、ポリビニルホルマール、ポリビニルエーテル、ポ
リビニルピロリドン、ポリスチレン、ポリスチレン共重
合体、アイオノマー樹脂等を挙げることができる。
【0019】この発明では、必要に応じてインク層に各
種の添加剤を添加することができ、その添加剤としては
フッ素樹脂、界面活性剤、ワックス類等の剥離性化合
物、金属微粉末、シリカゲル、カーボンブラック、樹脂
微粉末等のフィラー、バインダー成分と反応可能な硬化
剤(例えはイソシアネート類やアクリル類やエポキシ類
等の放射線活性化合物)等を挙げることができる。
【0020】さらに、転写を促進するため、例えば特開
昭59−106997号等に記載されたワックスや高級
脂肪酸エステル等の熱溶融性物質を用いることができ、
添加剤の添加量については、添加剤の種類や添加目的に
より一律に決められないが、添加剤全体としては、通常
バインダー樹脂に対して20重量%以下の範囲である。
【0021】この発明に用いられる支持体としては、寸
法安定性がよく画像記録の際感熱ヘッド等の加熱源の熱
に耐えるものならば難でもよいが、一般的にはコンデン
サー紙、グラシン紙のように薄葉紙、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレ
ンナフタレート、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリ
サルフォン、ポリスチレン、ポリイミドのような耐熱性
のプラスチックフィルムを用いることができる。
【0022】インク層と支持体との間には、接着性等を
高めるために、下引き層を設けることができる。さら
に、インク層の上には、溶着防止層を設けることができ
る。その厚みは通常0.01〜5μm、好ましくは0.
05〜1μmの範囲である。この厚みは0.01μm未
満では、融着の防止硬化が十分に発現しないし、また5
μmを超えると、インク層から受像層への熱拡散性色素
の拡散を阻害し、十分な画像濃度が得られにくくなるの
で好ましくない。
【0023】融着防止層は通常、例えばポリエチレンワ
ックス、アミドワックス、テフロンパウダー等の固形ワ
ックス類、フッ素、リン酸エステル系の界面活性物質シ
リコンオイル、シリコン樹脂、フッ素系樹脂等により形
成することができる。また、支持体の裏面(インク層と
は反対側)には、感熱ヘッドが支持体に粘着やスティッ
キング、シワの発生するのを防止する目的でスティッキ
ング防止層を有していてもよい。このスティッキング防
止層の厚みは0.1〜1μmの範囲にするのが好まし
い。さらに、熱転写記録用インクシートにパーフォレー
ションを形成したり、あるいは色相の異なる区域の位置
を検出するための検知マーク等を設けることによって、
使用時の便を図ることができる。
【0024】次に、マスルフィルムの裏面に設けられる
受像層について説明する。この受像層は、受像層用バイ
ンダーと各種の添加剤とで形成することができる。な
お、場合によっては受像層用バインダーのみから形成す
ることもできる。受像層用バインダーとしては、ポリエ
ステル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、塩化ビニルと他のモ
ノマーとの共重合体(例えば塩化ビニル−酢酸ビニル共
重合体、塩化ビニルーイソブチルエーテル共重合体
等)、アクリル酸エステル、ポリビニルピロリドン、ポ
リカーボネート、三酢酸セルロース、スチレン−アクリ
レート樹脂、ビニルトルエン−アクリレート樹脂、ポリ
ウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、尿素樹脂、ポリカプロ
ラクトン樹脂、スチレン−無水マレイン酸樹脂、ポリ塩
化ビニル樹脂、ポリアクリロニトリル樹脂等を挙げるこ
とができる。
【0025】これらの中でも好ましいのは、塩化ビニル
−イソブチルエーテル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニ
ル共重合体、ポリエステル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂等
である。前記各種の樹脂は新たに合成して使用しても良
いが、市販品を使用することもできる。いずれにしても
物性面から見ると、受像層の他の樹脂として、特にTg
が−20〜150℃の樹脂、さらにはTgが40〜12
0℃である樹脂が好ましい。また、受像層用バインダ
は、その分子量が2,000〜100,000であるの
が好ましい。
【0026】上記各種の樹脂に反応活性点があれば、そ
の反応活性点を利用して、あるいは反応活性点がなけれ
ばそれを付与して、放射線、熱、湿気触媒等により、架
橋もしくは硬化しても良い。その場合には、エポキシや
アクリルの如き放射線活性モノマーやイソシアナートの
如き架橋剤を用いることができる。
【0027】この受像層には、剥離剤、酸化防止剤、U
V吸収剤、光安定剤、フィラー(無機微粒子、有機樹脂
粒子、)、顔料を添加しても良い。また、増感剤として
可塑剤等を添加しても良い。剥離剤は、感熱転写記録用
インクシートと受像層との剥離性を向上させることがで
きる。
【0028】このような剥離剤としては、シリコーンオ
イル(シリコーン樹脂と称されるものも含む。);ポリ
エチレンワックス、アミドワックス、テフロンパウダー
等の固形ワックス類;弗素系,燐酸エステル系の界面活
性剤等が挙げられ、中でもシリコーンオイルが好まし
い。このシリコーンオイルは、単に添加するタイプ(単
純添加型)と、硬化もしくは反応させるタイプ(硬化反
応型)とがある。単純添加型の場合には、バインダーと
の相溶性を向上させるために、変性シリコーンオイルを
使用するのが好ましい。
【0029】変性シリコーンオイルとしては、ポリエス
テル変性シリコン樹脂(もしくは、シリコン変性ポリス
テル樹脂)、アクリル変性シリコン樹脂(もしくは、シ
リコン変性アクリル樹脂)、ウレタン変性シリコン樹脂
(もしくは、シリコン変性ウレタン樹脂)、セルロース
変性シリコン樹脂(もしくは、シリコン変性セルロース
樹脂)、アルキッド変性シリコン樹脂(もしくは、シリ
コン変性アルキッド樹脂)、エポキシ変性シリコン樹脂
(もしくは、シリコン変性エポキシ樹脂)等を挙げるこ
とができる。
【0030】すなわち、主鎖中にポリシロキサン樹脂を
含有し、ブロック状にポリエステルを共重合せしめてな
るポリエステル変性シリコン樹脂、ポリエステル主鎖に
結合する側鎖としてジメチルポリシロキサン部分を有す
るシリコン変性ポリエステル樹脂、ジメチルポリシロキ
サンとポリエステルとのブロック共重合体、交互共重合
体、グラフト共重合体、ランダム共重合体等も、変性シ
リコーンオイルまたは樹脂として使用することができ
る。
【0031】特に、この発明においては、ポリエステル
変性シリコン樹脂を添加することが好ましい。代表的な
ポリエステル変性シリコン樹脂としては、例えばジオー
ルと二塩基酸との共重合体もしくはカプロラクトンの開
環重合体であるポリエステルとジメチルポリシロキサン
とのブロック共重合体(ジメチルポリシロキサンの両末
端または片末端が上記ポリエステル部分でブロックされ
ているあるいは逆に上記ポリエステルがジメチルポリシ
ロキサンでブロックされている共重合体を含む。)、あ
るいは上記ポリエステルを主鎖として側鎖に(ジメチ
ル)ポリシロキサンを結合せしめてなる共重合体を挙げ
ることができる。
【0032】これらの単純添加型のシリコーンオイルの
添加量は、その種類に応じて種々に変化することがある
から一律に決定することができないが、一般的にいう
と、通常、受像層用バインダに対して0.5〜50重量
%であり、好ましくは1〜20重量%である。
【0033】硬化反応型シリコーンオイルとしては、反
応硬化型、光硬化型、触媒硬化型等が挙げられる。反応
硬化型シリコーンオイルとしては、アミノ変性シリコー
ンオイルとエポキシ変性シリコーンオイルとを反応硬化
させたものがある。また、触媒硬化型あるいは光硬化型
シリコーンオイルとしては、KS−705F−PS、K
S−705F−PS−1、KS−770−PL−3[い
ずれも触媒硬化型シリコーンオイル:信越化学工業
(株)製]、KS−720、KS−774−PL−3
[いずれも光硬化型シリコーンオイル:信越化学工業
(株)製]等が挙げられる。
【0034】これら硬化型シリコーンオイルの添加量
は、受像層用バインダーの0.5〜30重量%が好まし
い。なお、受像層の表面の一部に、上記剥離剤を適当な
溶媒に溶解あるいは分散させて塗布した後、乾燥させる
等によって剥離剤層を設けることもできる。
【0035】次に、前記酸化防止剤としては、特開昭5
9−182785、同60−130735、特開平1−
127387等に記載の酸化防止剤及び写真その他の画
像記録材料における画像耐久性を改善するものとして公
知の化合物を挙げることができる。
【0036】前記UV吸収剤及び光安定剤としては、特
開昭59−158287、同63−74686、同63
−145089、同59−196292、同62−22
9594、63−122596、同61−28359
5、特開平1−204788等に記載の化合物及び写真
その他の画像記録材料における画像耐久性を改善するも
のとして公知の化合物を挙げることができる。
【0037】前記フィラーとしては、無機微粒子や有機
樹脂粒子を挙げることができる。この無機微粒子としし
ては、シリガゲル、炭酸カルシウム、酸化チタン、酸性
白土、活性白土、アルミナ等を挙げることができ、有機
微粒子としてはフッ素樹脂粒子、グアナミン樹脂粒子、
アクリル樹脂粒子、シリコン樹脂微粒子等の樹脂粒子を
挙げることができる。これらの無機・有機樹脂粒子は比
重により異なるが、0.1〜70重量%の添加が好まし
い。前記顔料としては、代表例としてチタンホワイト、
炭酸カルシウム、酸化亜鉛、硫酸バリウム、シリカ、タ
ルク、クレー、カオリン、活性白土、酸性白土等を挙げ
ることができる。
【0038】前記可塑剤としては、フタル酸エステル類
(例えば、フタル酸ジメチル、フタル酸ジブチル、フタ
ル酸ジオクチル、フタル酸ジデシル等)、トリメリット
酸エステル類(例えばトリメリット酸オクチルエステ
ル、トリメリット酸イソノニルエステル、トリメリット
酸イソデソルエステル等)、プロメリット酸オクチルエ
ステル等のピロメリット酸エステル類、アジピン酸エス
テル類(アジピン酸ジオクチル、アジピン酸メチルラウ
リル、アジピン酸ジ−2−エチルヘキシル、アジピン酸
エチルラウリル等)、その他オレイン酸エステル類、コ
ハク酸エステル類、マレイン酸エステル類、セバチン酸
エステル類、クエン酸エステル類、エポキシ化大豆油、
エポキシ化アマニ油、エポキシステアリン酸エポキシ
類、さらには、リン酸トリフェニル、リン酸トリクレジ
ル等の正リン酸エステル類、トリフェニルホスファイ
ト、トリス・トリデシルホスファイト、ジブチル・ハイ
ドロジエン・ホスファイト等の亜燐酸エステル類、エチ
ルフタリルエチルグリコート、ブチルフタリルブチルグ
リコート等のグリコールエステル類等があげられる。
【0039】
【作用】この請求項1の発明では、熱溶融転写媒体を用
いたマスクフィルムが、その熱溶融転写媒体の光透過性
部分の一部または全部が着色され、請求項2の発明では
熱溶融転写媒体の支持体が着色され、請求項3の発明で
は光透過性部分の一部または全部に、熱昇華転写媒体ま
たは熱溶融転写媒体を用いて着色されいる。このように
マスクフィルムのマスク画像がカラー化され、カラー印
画紙にマスク画像を書き込むときの露光条件の補正が容
易または不要になる。
【0040】
【実施例】以下、この発明の実施例を説明する。図4は
熱溶融転写媒体を用いたマスクフィルムの作成装置の概
略図、図5は熱溶融転写媒体を用いたマスクフィルムの
平面図である。
【0041】ラインプリンタ10では、透明支持体に熱
溶融転写性遮光層を設けた熱溶融転写媒体11が元巻マ
ガジン12に巻かれており、制御手段13で制御される
モータ14の駆動で、熱溶融転写媒体11で作成された
マスクフィルムが巻取マガジン15の回転で巻取られ
る。受容シート16は元巻マガジン17に巻かれてお
り、制御手段18で制御されるモータ19の駆動で、受
容シート16が巻取マガジン20の回転で巻取られる。
【0042】熱溶融転写媒体11の感溶融転写性遮光層
と、受容シート16とを重ね合わせて、この受容シート
16の裏面側から加熱印字手段であるサーマルヘッド2
1で印加する。このサーマルヘッド21での印字で、感
溶融転写性遮光層を受容シート16に転写剥離してネガ
型またはポジ型のマスクフィルムを得る。
【0043】この熱溶融転写媒体11の透明支持体には
熱昇華転写媒体30が重ね合わせるようになっており、
この熱昇華転写媒体30は元巻マガジン31に巻かれて
おり、制御手段13で制御されるモータ32の駆動で巻
取マガジン33に巻取られる。この熱昇華転写媒体30
の裏面側から加熱印字手段であるサーマルヘッド34で
印加し、熱溶融転写媒体30の支持体が着色され、図5
に示すようなマスクフィルム40を得る。
【0044】このマスクフィルム40には、例えば文章
部分40aと住所部分40bとを有しており、このマス
クフィルム40の支持体はネガフィルムと近似したもの
を使用している。このマスクフィルム40を用いて、常
法にしたがって文字入り写真を作成すると、露光条件の
補正が容易であった。
【0045】この場合、マスクフィルム40の文章部分
40aを例えばシアン色に着色し、住所部分40bを例
えば透明にし、この文字入り写真をネガ型カラー印画紙
を用いて作成すると、カラー印画紙に文章部分が赤色
に、住所部分が黒色になる。
【0046】
【発明の効果】前記したように、この請求項1乃至3の
発明は、熱溶融転写媒体を用いたマスクフィルムが、そ
の熱溶融転写媒体の光透過性部分の一部または全部が着
色されるから、マスクフィルムのマスク画像がカラー化
され、またカラー印画紙にマスク画像を書き込むときの
露光条件の補正が容易または不要になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の熱溶融転写媒体を用いたマスクフィ
ルムの支持体に着色層を積層する実施例の層構成図であ
る。
【図2】この発明の熱溶融転写媒体を用いたマスクフィ
ルムの熱溶融転写性遮光層に着色層を積層する実施例の
層構成図である。
【図3】この発明の熱溶融転写媒体を用いたマスクフィ
ルムの支持体を着色支持体とする実施例の層構成図であ
る。
【図4】この発明の熱溶融転写媒体を用いたマスクフィ
ルムの作成装置の概略図である。
【図5】この発明の熱溶融転写媒体を用いたマスクフィ
ルムの平面図である。
【符号の説明】
1 マスクフィルム 2 支持体 3 熱溶融層 4 熱溶融転写媒体 5 着色層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川上 壮太 東京都日野市さくら町1番地 コニカ株 式会社内 (72)発明者 菅岩 隆之 東京都日野市さくら町1番地 コニカ株 式会社内 (72)発明者 河村 朋紀 東京都日野市さくら町1番地 コニカ株 式会社内 (56)参考文献 特開 昭56−55282(JP,A) 実開 昭61−188863(JP,U) 実開 昭62−162053(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41M 5/26 G03F 1/06

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カラー印画紙にマスク画像を書き込むた
    めの熱溶融転写媒体を用いたマスクフィルムにおいて、
    前記熱溶融転写媒体の光透過性部分の一部または全部が
    着色されていることを特徴とする熱溶融転写媒体を用い
    たマスクフィルム。
  2. 【請求項2】 熱溶融転写媒体の支持体が着色されてい
    ることを特徴とする請求項1記載の熱溶融転写媒体を用
    いたマスクフィルム。
  3. 【請求項3】 光透過性部分の一部または全部に、熱昇
    華転写媒体または熱溶融転写媒体を用いて着色されるこ
    とを特徴とする請求項1または2記載の熱溶融転写媒体
    を用いたマスクフィルム。
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