JPH04230731A - 鼻載置片を持つ眼鏡 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は，レンズの縁を結合する
ブリツジと，このブリツジの眼鏡をかけた人に近い方の
側に組み付け可能な鼻載置片とを持つ眼鏡に関する。

【０００２】

【従来の技術】眼鏡のフレームの正常な位置決めは大い
に重要である。なせならばこれにより，一方では，さし
込む光の光線通路，従つて意図した光学的作用が決定さ
れ，他方では，解剖学的に不利な又は下手な位置決めが
眼鏡の載置範囲における障害，特に皮膚負担を生せしめ
るからである。

【０００３】両方の問題範囲は当然互いに関係がありか
つ本来の問題性は，これに関係がある解剖学的条件が頭
部範囲，従つて鼻根及び小鼻の範囲と耳の範囲において
各人で異なつておりかつ異なる人種の人間でも互いに相
異していることから生ずる。

【０００４】例として，ここには１０ｍｍまでの額の変
動幅，鼻の形及び幅などを挙げておく。眼鏡フレームの
構想に関係があるこれらの解剖学的条件の一覧表がＮＯ
Ｊ１１／１９９０の８ないし１９頁に出ている。

【０００５】眼鏡をかけた人それぞれに光学的及び解剖
学的な点で満足させる眼鏡フレームの位置決めを可能に
するために，眼鏡をかけた人それぞれに最適な眼鏡をか
けた状況が少なくとも大まかに得られるように適合でき
る構造的な構成が必要である。この適合は原則的に２つ
のやり方で，即ち形が変えられる構成部材又は種々の大
きさ及び寸法で使える構成部材により達成され得る。眼
鏡をかけた人それぞれへの適合を可能にするために，工
業生産された眼鏡フレームに職人仕事の巧みさでこのよ
うな変更を行い又は寸法的に合う構成部材を選び出すこ
とが検眼士の役目である。従つて眼鏡をかけた人の鼻背
の幅に少なくとも大まかに合わせることができるように
するために，例えば生産者により３種類のブリツジ幅（
１６ｍｍ，１８ｍｍ及び２０ｍｍ）の眼鏡フレームが提
供される。

【０００６】例えば被覆材料としてのシリコーンの使用
により周知であるような柔軟な又は弾性的な構成によつ
ても眼鏡をかけた人の解剖学的条件に合わせることは，
一層狭く制限された範囲でも達成でき，それは更に，眼
鏡をかけた際の高い快適さの利点を伴う。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は，鼻載
置片を簡単に組み付け可能でありかつ唯１つの大きさで
個人的な解剖学的条件に確実に適合可能であり，更に眼
鏡をかけた際の高い快適さを示すように構成することで
ある。

【０００８】

【問題を解決するための手段】本発明によればこの課題
は，鼻載置片が，間隔素子を介して，孔を持つ保持板に
保持された，１つの部分から成る湾曲片を含んでおり，
この湾曲片がほぼ鼻背上にだけ載つているように弧状に
形成されていることによつて解決される。

【０００９】本発明の根本思想は，鼻背がヨーロツパ人
では主視線方向に対して約４５°をなして延びており，
従つてきつい公差で十分一定と見なされ得るから，鼻背
上だけに湾曲片を載置することで最適な基本的適合が保
証されているということに存する。従つて鼻背を鼻載置
片の方向決めのための定数として選ぶことは，課題を解
決するための第１の重要な段階である。なぜならば，例
えば鼻の幅及び小鼻の形のような，激しく変動する他の
すべてのパラメータは量初から除外されかつ鼻載置片の
形状の個人的な適合は狭い範囲でしか行われる必要がな
くかつ鼻載置片自体の適当な変形により容易に達成可能
であるからである。

【００１０】更に間隔素子により，眼鏡のフレームが眼
鏡をかけた人の顔にくつつきすぎたり，又眉毛及びほほ
に付いたりすることがないので，皮膚の脂肪又は皮膚の
汗による眉毛の範囲におけるこれらの好ましくない皮膚
接触と眼鏡及びレンズの汚損が確実に回避されることが
保証される。

【００１１】本発明による鼻載置片の構成の別の重要な
利点は，眼鏡のフレームにおける極めてこじんまりした
かつ目立たない組み付けに存するので，眼鏡の外観の美
的障害が全く生じない。金属フレームであろうとプラス
チツクフレームであろうといかなる眼鏡にもねじピンを
取り付けることができ又ははめ込むことができ，これら
のねじピンは保持板の孔にはまり込み，これらのねじピ
ンを介して鼻載置片が眼鏡のフレームに容易に取り付け
可能である。

【００１２】請求項２に記載の眼鏡の有利な構成によれ
ば，湾曲片，間隔素子及び保持板は，特に特殊鋼から成
る，一体の成形品として構成されている。

【００１３】それによつて，湾曲片の変形可能性も，湾
曲片又は保持板を形成する両終端部分に対する中間部分
の相対的位置決め又は折り曲げによる間隔及び載置角度
の調節も実現される。例えば保持板と湾曲片との間の曲
げ角度を変えることにより，例えばアジア人の場合にし
ばしば見いだされるような急勾配の鼻背にも容易に合わ
せることができる。

【００１４】別の構成によれば，湾曲片はシリコーン被
覆の材料を入れるための開口を持つている。これらの開
口の適切な寸法設定により，これらの開口の両側の範囲
において湾曲片の材料断面は，弧状に前成形された湾曲
片の形成が容易に可能であり，その結果，眼鏡をかけた
人の鼻背への載置面の場合によつては必要な適合も難な
く行えるように選ばれる。それによつて，特に，小鼻が
眼鏡の重量を軽減されることも保証されており，それは
特に眼鏡のフレームが重い場合に，呼吸過程の障害を回
避するために重要である。

【００１５】更に，請求項２による好ましい実施例は，
一体の成形品の使用により簡単な製造を可能にする。な
ぜならばこの成形品は打ち抜き部材として構成され得る
からである。

【００１６】別の好ましい実施例では，保持板が，例え
ばねじピンとして金属ブリツジにろう付けされたピンに
よつてブリツジに取り付けられており，そしてブリツジ
と保持板との間において間隔環がこれらのピン上にはめ
られている。

【００１７】これによつて，眼鏡をかけた人の顔からの
眼鏡の間隔の調節の際に別の変動幅が簡単なやり方で達
成可能であり，この場合，間隔環は例えばプラスチツク
製でよいが，しかし金属製でもよく，又は眼鏡フレーム
の残りの構成に材料及び色彩に関して合わせられ得る。 このような間隔環は例えば１ｍｍ又は２ｍｍの厚さでよ
い。

【００１８】それ以外の有利な構成は，他の従属項から
分かる。

【００１９】

【実施例】本発明による眼鏡の２つの実施例を図面によ
り詳細に説明する。

【００２０】第１の実施例（図１及び図２）では，鼻載
置片が３つの部分から構成されており，即ち，眼鏡に組
み付けるためのねじピンを入れるための孔２３を持つ保
持板２２と，間隔素子２１と，鼻背に載置するための湾
曲片２０とから成る。このような鼻載置片をねじピン１
８付きの別体の保持素子１６を介して又は直接ねじピン
を介しても組み付けることができ，これらのねじピンは
ブリツジの裏側に突き出て，このブリツジに組み込まれ
又ははめ込まれ又は一体形成されている。

【００２１】第２の実施例（図３ないし図７）では，湾
曲片２０，間隔素子２１及び保持板２２の機能は一体の
特殊鋼成形品１０により引き受けられ，この成形品の第
１の終端部分１０Ａは湾曲片２０を形成し，第２の終端
部分１０Ｂは保持板２２を形成し，そして先細になつて
いる中間部分１０Ｃは間隔素子２１として作用する。こ
の成形品１０は図５の断面図通りに打ち抜き部材から折
り曲げられ得るので，眼鏡のブリツジの形状及び位置決
めに合わせて両方の終端部分１０Ａ，１０Ｂの面は，例
えば６０°ないし７０°の角度αをなす。特殊鋼成形品
は０．４ないし０．８ｍｍの厚さを持つのが有利である
。湾曲片２０又はこの湾曲片２０を形成する終端部分１
０Ａは柔軟なプラスチツク材料，例えばシリコーン，で
被覆されておりかつこのプラスチツク材料の一層良好な
固定のために開口２０Ｂ，２０Ｃを持つている（シリコ
ーン材料のシヨアＡ硬さは３０ないし６０の範囲にある
）。湾曲片２０は，図示した実施例では，ほぼ四分円の
形に形成されており，開口２０Ｂ，２０Ｃにより湾曲片
２０の側面範囲において断面減少が引き起こされ，この
断面減少は，両方向矢印Ａ，Ｂ（図３）の方向の湾曲片
の容易な外方又は内方屈曲，従つて鼻背形状への適合を
可能にする。

【００２２】図５の断面図から容易に分かるように，両
方の終端部分１０Ａ，１０Ｂの面の間の角度αを，中間
部分と終端部分との間の移行範囲Ｘ，Ｙにおける異なる
折り曲げにより非常に簡単に変えることができ，従つて
その都度使用される眼鏡フレームのブリツジ面への鼻載
置片面の適合が達成され得る。折り曲げ個所Ｘ，Ｙにお
ける折り曲け角度の適切な組合わせにより，保持板の面
に対する載置面の間隔の調節を特定の寸法でも達成でき
る。従つて間隔の変化も，角度αの変化も，湾曲片２０
の形状の変化も，速やかにかつ非常に正確に行える簡単
な折り曲げ及び変形過程により可能である。

【００２３】最後に，図７の実施例にもう１つの組み付
け例が示されている。

【００２４】ブリツジ１５に２つのねじピン２６がろう
付けされており（ブラスチツク製ブリツジではねじピン
が一体形成されている），これらのねじピン上へ鼻載置
片１０をはめることができ，そしてこの鼻載置片はナツ
ト２８により抜け止め可能である。ブリツジ１５から鼻
背上の載置範囲までの間隔の調節の上述した変動幅が十
分でない場合は，ブリツジ１５と成形品１０との間に２
つの間隔環２７を挿入することができ，それによりこの
適合も最も簡単なやり方で補足され得る。

【図面の簡単な説明】

【図１】鼻載置片の第１の実施例の原理的斜視図である
。

【図２】眼鏡に組み付けられた状態の図１による鼻載置
片の斜視図である。

【図３】鼻載置片の第２の実施例の図４のＣ−Ｄ線に沿
う断面図である。

【図４】鼻載置片の湾曲片の平面図である。

【図５】図３の鼻載置片のＡ−Ｂ線に沿う断面図である
。

【図６】図３ないし図５による第２の実施例による鼻載
置片を組み付けられた眼鏡の正面図である。

【図７】眼鏡における鼻載置片の組み付けの原理的斜視
図である。

【符号の説明】

２０　　湾曲片 ２１　　間隔素子 ２２　　保持板 ２３　　孔

Claims (14)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　鼻載置片が，間隔素子（２１）を介し
   て，孔（２３）を持つ保持板（２２）に保持された，１
   つの部分から成る湾曲片（２０）を含んでおり，この湾
   曲片（２０）がほぼ鼻背上にだけ載つているように弧状
   に形成されていることを特徴とする，レンズの縁を結合
   するブリツジと，このブリツジの眼鏡をかけた人に近い
   方の側に組み付け可能な鼻載置片とを持つ眼鏡。
2. 【請求項２】　　湾曲片（２０），間隔素子（２１）及
   び保持板（２２）がそれぞれ一体の成形品（１０）の部
   分として構成されており，この成形品の第１の終端部分
   （１０Ａ）が湾曲片（２０）を形成し，第２の終端部分
   （１０Ｂ）が保持板（２２）を形成し，これらが，間隔
   素子（２１）を形成する中間部分（１０Ｃ）を介して互
   いに結合されていることを特徴とする，請求項１に記載
   の眼鏡。
3. 【請求項３】　　湾曲片（２０）がプラスチツク製の柔
   軟な被覆（２０Ａ）を持つていることを特徴とする，請
   求項１又は２に記載の眼鏡。
4. 【請求項４】　　成形品（１０）の両方の終端部分（１
   ０Ａ，１０Ｂ）の面が互いに約６０゜ないし９０゜の角
   度（α）をなしていることを特徴とする，請求項２に記
   載の眼鏡。
5. 【請求項５】　　成形品（１０）が特殊鋼から成りかつ
   ０．４〜０．８ｍｍの厚さを持つていることを特徴とす
   る，請求項２に記載の眼鏡。
6. 【請求項６】　　湾曲片（２０）が，被覆（２０Ａ）の
   材料を入れるための開口（２０Ｂ，２０Ｃ）を持つてい
   ることを特徴とする，請求項１又は２に記載の眼鏡。
7. 【請求項７】　　間隔素子（１０Ｃ）の長さが少なくと
   も３ｍｍであることを特徴とする，請求項１に記載の眼
   鏡。
8. 【請求項８】　　角度（α）が，それぞれの終端部分（
   １０Ａ，１０Ｂ）への移行範囲における間隔素子（１０
   Ｃ）の各折り曲げ部（Ｘ，Ｙ）により形成されているこ
   とを特徴とする，請求項４に記載の眼鏡。
9. 【請求項９】　　保持板（２２）が２つの孔（２３，２
   ３Ａ，２３Ｂ）を持つており，ブリツジ（１５）が，保
   持板（２２）の孔にはまる雄ねじ付きピン（１８，２６
   ）を持つており，ナツト（２８）が保持板（２２）をブ
   リツジ（１５）に抜け止めすることを特徴とする，請求
   項１又は２に記載の眼鏡。
10. 【請求項１０】　　ブリツジ（１５）と保持板（２２）
    との間において間隔環がピン（２６）上にはめられてい
    ることを特徴とする，請求項９に記載の眼鏡。
11. 【請求項１１】　　ピン（１８）が別体の保持片（１６
    ）に取り付けられており，この保持片がブリツジ（１５
    ）に固定されていることを待徴とする，請求項９に記載
    の眼鏡。
12. 【請求項１２】　　ピン（２６）が直接ブリツジ（１５
    ）に取り付けられていることを特徴とする，請求項９に
    記載の眼鏡。
13. 【請求項１３】　　ピン（２６）がねじピンであり，こ
    れらのねじピンが金属ブリツジにろう付けされているこ
    とを特徴とする，請求項１２に記載の眼鏡。
14. 【請求項１４】　　ピン（２６）がねじピンであり，こ
    れらのねじピンがプラスチツクブリツジの中にはめ込ま
    れていることを待徴とする，請求項１２に記載の眼鏡。