JPH04228108A - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

Info

Publication number
JPH04228108A
JPH04228108A JP24083690A JP24083690A JPH04228108A JP H04228108 A JPH04228108 A JP H04228108A JP 24083690 A JP24083690 A JP 24083690A JP 24083690 A JP24083690 A JP 24083690A JP H04228108 A JPH04228108 A JP H04228108A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coat layer
back coat
magnetic
powder
inorganic powder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP24083690A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideo Hatanaka
畠中 秀夫
Tetsuo Satake
哲郎 佐竹
Yasuhiro Kamiyama
康博 上山
Keiichi Ochiai
落合 圭一
Hideaki Komoda
英明 菰田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP24083690A priority Critical patent/JPH04228108A/ja
Publication of JPH04228108A publication Critical patent/JPH04228108A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Paints Or Removers (AREA)
  • Magnetic Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、薄手でも高剛性なオーディオテープ、ビデオ
テープ、フロッピーディスクなどを得るため、非磁性無
機質粉末を分散混合したバックコート層を有する磁気記
録媒体に関する。
従来の技術 磁気記録媒体は、電磁信号の記録用として広く使用され
ており、使用の態様に合わせてテープ状、ディスク状、
あるいはカード状などの種々の形態のものが利用されて
いる。このような磁気記録媒体の中でテープ状のものは
、オーディオ、ビデオ機器あるいはコンピュータ用など
の磁気記録媒体として、これまで種々のものが実用化さ
れている。
近年、テープ状磁気記録媒体においては、高密度記録へ
の要求が高まるにつれて、記録信号の短波長化とともに
、記録容量の大容量化を目的としたテープ全厚の薄手化
が進みつつある。
このような薄手の磁気記録媒体(例えば、VHS方式ビ
デオテープでは、16μm厚未満、8mmビデオテープ
では11μm未満)で問題となる剛性低下の改善策につ
いては、非磁性支持体、あるいは磁性層やバックコート
層の剛性を増加させることが既に検討されている。非磁
性支持体の剛性向上策としては、テープ状あるいはディ
スク状磁気記録媒体の代表的な非磁性支持体材料である
ポリエチレンテレフタレート(以下、PETと略す)や
ポリエチレンナフタレート(以下、PENと略す)のよ
うなポリエステル系材料の代わりに芳香族ポリアミド、
芳香族ポリイミドを用いるといった高剛性、高耐熱性材
料の検討例があるが、従来材料のPETやPENに比べ
極めて高価格である他、磁性層、バックコート層の接着
性の不足や吸湿性が大きいといった問題があった。一方
、磁性層やバックコート層の剛性向上策としては、一般
に、磁性層やバックコート層中の結合剤樹脂のガラス転
移点を上げることが効果的であるものの、樹脂の硬質化
に伴い塗膜の平滑化処理が行い難くなることや、磁性粉
やその他の無機質粉末の分散性や架橋剤との反応性、塗
膜の耐摩耗性を同時に満足させることが極めて難しくな
るなど多くの問題が生じていた。
つぎに、記録信号の短波長化については、非磁性支持体
上に磁性粉とその結合剤とを含む磁性層を設けてなる塗
布型磁気記録媒体、非磁性支持体上に真空蒸着、スパッ
タリング、イオンプレーティング、メッキ法等により磁
性金属層を形成してなる金属薄膜型磁気記録媒体のいず
れを問わず、磁性層の高平滑化が不可避となっており、
その結果、磁性層の摩擦係数が増大し、得られる磁気記
録媒体の走行性や耐久性は不具合を生じ易いものとなっ
ていた。
その対策として、非磁性支持体上に設けた磁性層とは反
対面に、結合剤中に無機質粉末を分散させてなるバック
コート層を形成させることが既に提案されている(例え
ば、特開昭55−28507号公報、特開昭59−22
3937号公報、特開昭60−5417号公報、特開昭
61−287030号公報)。こうした方法により、走
行耐久性はかなり改善されつつあるものの、未だ充分と
は言い難い状況にあった。そこで、バックコート層の結
合剤樹脂ではなく、バックコート層内に分散する非磁性
充填剤の形状を特定することにより、特性を改善しよう
とする試みも既に成されている(例えば、特開昭59−
92434号公報、特開昭59−92436号公報、特
開昭64−60819号公報)。
そして、これらは全てバックコート層の走行性や塗膜の
耐摩耗性の改善を目的としたものであり、バックコート
層厚も1.5μm以下、通常は1μm未満であり、バッ
クコート層の剛性向上により磁気記録媒体全体の剛性を
満足させるものではなかった。
発明が解決しようとする課題 このような従来の構成による磁気テープの薄手化におい
ては、テープの走行性や走行耐久性は著しく低下する他
、電磁変換特性も極めて不利なものになる。その理由は
、テープ全厚の薄手化によってテープ剛性が著しく低下
するためである。テープ剛性がテープの走行耐久性や電
磁変換特性に影響を及ぼす理由について、ビデオテープ
の場合を例にとり、以下に記す。
ビデオテープは、ビデオテープレコーダ(以下、VTR
と略す)内の各種テープガイドポストに対して、ある角
度で巻き付けられて走行している。
テープガイドポストには、テープ走行時の位置規制を行
うために下側規制や上側規制用のものが設けられている
。これら規制ポストに対してテープが離脱して走行しよ
うとする場合の抑制力となるのが、テープ自体の剛性(
テープを変形しようとする外力に対する反発力)である
。また、このテープ剛性は、走行時に一定テンションが
加わっているテープと磁気記録再生用磁気ヘッドとのタ
ッチ性(テープ磁性層と磁気ヘッド間のギャップ長なら
びにその安定性)を制御する力ともなるものである。以
上のことから、このテープ剛性が、テープ全厚の薄手化
により小さくなると、上記抑制力あるいは制御力が弱ま
る結果、テープ走行時にテープが折れたり、テープ端部
がわかめ状に変形するなどの問題とともに、電磁変換特
性(特に、出力)の低下や不安定性を生じる傾向となる
以上のように、磁気記録の高密度化、大容量化を図るた
めに媒体磁性層の高平滑化や媒体の薄手化が強く求めら
れる中で、電磁変換特性を損なうことなく充分な走行耐
久性を有する磁気テープを比較的低コストで提供するこ
とは極めて困難であった。
本発明は上記過大を解決したテープ状磁気記録媒体を提
供することを目的としている。
課題を解決するための手段 本発明は上記目的を達成するために、非磁性支持体の一
方の面に磁性層を、他方の面には結合剤中に非磁性無機
質粉末を分散させてなるバックコート層をそれぞれ設け
た磁気記録媒体であって、上記バックコート層中の非磁
性無機質粉末がカーボンブラックと板状比(平均直径/
平均厚み)が5〜150の平板状無機質粉末であり、か
つ上記バックコート層の厚さを1.6〜5μmとしたも
のを基本的技術手段とし、バックコート層中の非磁性無
機質粉末と結合剤の配合割合や前記粉末に占める平板状
無機質粉末の配合割合の適切化および前記平板状無機質
粉末の材質を設定する手段を用いる。
本発明における上記バックコート層用非磁性無機質粉末
に上記の平板状無機質粉末を用いる目的は、塗膜面内方
向で塗膜の弾性率(剛性と比例関係にある)の異方性が
極めて少なく、かつ高い弾性率を得ることにある。上記
バックコート層用非磁性無機質粉末にカーボンブラック
を上記平板状無機質粉末と組み合わせて使用する目的は
、カーボンブラックの固形潤滑性と上記板状粉の形状に
起因する滑り性の相乗効果による塗膜の滑り性向上や耐
摩耗性の向上および帯電防止性を付与することにある。
本発明における上記バックコート層用平板状無機質粉末
の粉末形状ならびに板状比は、次のように定義されるも
のである。上記平板状無機質粉末の平面形状は特に限定
されることはなく、円形、楕円形、三角形、四角形、そ
の他の多角形など任意の形状であってよい。上記バック
コート層用平板状無機質粉末の板状比とは、上記平板状
粉末の平均厚みに対する粉末の平均直径の比(平均直径
/平均厚み)であり、この場合の平均直径とは、上記の
各種平面形状を有する粉末における最大差渡し長さと最
小差渡し長さとの平均値である。
本発明で使用される上記平板状無機質粉末の板状比は、
5〜150であり、特に30〜120であるものが好ま
しい。上記平板状無機質粉末の板状比が5未満だと塗膜
の弾性率を充分に上げることが難しく、その結果、テー
プの弾性率(テープの剛性)も充分に上げることが難し
くなる。一方、上記無機質粉末の板状比が150を超え
ると、これらを結合剤中に分散させる際に上記平板状粉
末の折れ(構造破壊)が生じ易く、塗膜の充分な弾性率
向上が望めなくなる。
本発明における上記下バックコート層の塗膜厚は、1.
6〜5μm、好ましくは2〜4μmである。
上記バックコート層の厚さが、1.6μm未満の場合に
は、塗膜の弾性率の向上がテープ全体の剛性向上に反映
し難く、逆に5μmを超えると走行性、走行耐久性が悪
化する。
本発明になる上記バックコート層は、カレンダロールに
よる表面平滑化処理を施してもよい。上記平滑化処理に
より、表面平滑性の調整が行えるほか、塗膜の弾性率や
耐摩耗性も向上する。
本発明における上記バックコート層用平板状無機質粉末
の種類としては、α−Fe2O3、グラファイト、カオ
リン、雲母、酸化亜鉛などを単独もしくは複数種組み合
わせて使用することができる。
上記のような粉末形状および板状比を有する平板状無機
質粉末は、天然物として入手する、あるいは公知の方法
によって製造することができる。
例えば、α−Fe2O3の平板状粉末は、硫酸鉄の濃厚
水溶液と水酸化ナトリウム水溶液との反応により生じる
無定形水酸化第二鉄をアルカリ水溶液中で水熱処理する
、あるいは水熱処理する際に、d−酒石酸、l−酒石酸
およびこれらの誘導体からなる結晶成長制御剤を添加す
るなどして得ることができる。
本発明で使用される上記バックコート層カーボンブラッ
ク粉末は、ファーネスブラック、サーマルブラック、カ
ラー用ブラック、アセチレンブラックなどを単独もしく
は複数種組み合わせて使用することができる。また、こ
れらカーボンブラックは、その表面がグラファイト化も
しくはグラフト化しているものを使用することができる
本発明におけるバックコート層の硬化剤を含む結合剤と
上記無機質粉末(平板状粉+カーボンブラック)との配
合割合は、上記結合剤100重量部当たりの上記無機質
粉末を150〜600重量部とすることが好ましい。上
記無機質粉末の配合割合が150重量部未満の場合、上
記バックコート層塗膜の弾性率、耐摩耗性を充分に上げ
ることが難しくなるほか、滑り性も低下する。一方、6
00重量部を超えると、無機質粉末の充填性の低下によ
る上記バックコート層の弾性率の低下や脆弱化が生じる
ほか、塗膜の平滑性も低下する。
本発明における上記バックコート層中の上記無機質粉末
中に占める上記平板状粉末の配合割合は、60〜90重
量%とすることが好ましい。上記平板状粉末の配合割合
が60重量%未満の場合、上記バックコート層塗膜の弾
性率を充分に向上させることが難しく、逆に90重量%
を超えると、塗膜の耐摩耗性向上や帯電防止性の付与が
困難となる。
本発明になる上記バックコート層用結合剤は、繊維素系
樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポ
リエステル系樹脂、アクリル系樹脂、ゴム系樹脂などの
熱可塑性樹脂に、イソシアネート化合物を組み合わせた
ものや、放射線感応性不飽和二重結合を有する樹脂(化
合物)を組み合わせたものなど従来知られているものが
広く使用可能である。
なお、上記バックコート層の構成成分としては、上記無
機質粉末と上記結合剤のほかに、脂肪酸およびまたは脂
肪酸エステルを分散剤ならびに潤滑剤として組み合わせ
ることが可能である。
本発明で得られる磁気記録媒体の磁性層は、上記のよう
な塗布型磁性層と金属薄膜型磁性層とがあるが、特に限
定されるものではなく、いずれであってもかまわない。
本発明の磁気記録媒体用非磁性支持体の材質としては、
PETやPENなどのポリエステル、ポリエチレンやポ
リプロピレンなどのポリオレフィン、セルローストリア
セテート、セルロースジアセテートなどのセルロース誘
導体、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、ポリイミド
、芳香族ポリアミドなど、特には限定されないが、支持
体の耐久性、強度、価格等の総合特性面から上記基材の
うちポリエステル系支持体を用いることが望ましい。
本発明で得られる上記バックコート層用塗料の混練分散
にあたっては、各種の混練機、例えば、ロールミル、ニ
ーダ、アトライタ、ダブルプラネタリミキサ、高速ミキ
サ、高速ストーンミル、アジテータミル、サンドミル、
ピンミル、ボールミル、ペブルミル、高速撹拌機、超音
波分散機などを単独もしくは複数種組み合せて使用する
ことができる。
作用 本発明は上記した構成により、バックコート層を形成す
る塗膜の面内方向での強度異方性が極めて少なく、表面
粗さを均一微細化して磁気テープ全体の高剛性、高平滑
性に作用する。
実施例 以下、本発明の実施例についてビデオテープを例にとり
具体的に説明する。なお、実施例に述べている成分の部
数はすべて重量部を示すものとする。
(実施例1) <バックコート雇用塗料(B−1)の調整>平板状α−
Fe2O3 [板状比=10 平均粒径=0.1μm]……80部 カーボンブラック [平均粒径=20mμ]……20部 ポリウレタン樹脂 ……13部 水酸基含有塩ビ・酢ビ共重合樹脂……13部混合有機溶
剤 〔MEK/トルエン/シクロヘキサノン=3:2:1〕 ……160部 上記組成物を加圧ニーダとサンドミルを用いて混線分散
を行った後、ポリイソシアネート化合物〔日本ポリウレ
タン社製、コロネートL〕7部を添加混合して得られた
混練物を平均孔径2μmのフィルターで■過してバック
コート層用塗料(B−1)を調整した。
<磁性層用塗料(M)の調整> 強磁性Co含有γFe2O3 [BET比表面積=50m2/g Hc=9000e σs=78emu/g]……100部 ポリウレタン樹脂 ……10部 水酸基含有塩ビ・酢ビ共重合樹脂……10部α−Al2
O3 [平均粒径=0.3μm]……7部 カーボンブラック [平均粒径=50mμ]……1部 ミリスチン酸……2部 ステアリン酸ブチル……1部 混合有機溶剤 〔MEK/トルエン/シクロヘキサノン=3:2:1〕 ……250部 上記組成物を加圧ニーダとサンドミルを用いて混線分散
を行った後、ポリイソシアネート化合物〔日本ポリウレ
タン社製、コロネートL〕5部を添加混合して得られた
混練物を平均孔径1μmのフィルターで■過して磁性塗
料(M)を調製した。
次に、上記バックコート層用塗料(B−1)を7.3μ
m厚のPETフィルム上に塗布、乾燥後、カレンダロー
ルによる鏡面加工処理、次いで熱処理を施して厚さ2.
0μmのバックコート層を有する原反ロールを作成した
。この原反ロールのバックコート層とは反対面に上記磁
性層用塗料(M)を塗布、磁場配向、乾燥処理を施した
後、スーパーカレンダロールによる鏡面加工処理を施し
て厚さ2.5μmの磁性層を有する原反ロールを得た。
これを2分の1インチ幅に裁断してビデオテープ試料(
250m長)を作成した。
(実施例2) 実施例1におけるバックコート層(B−1)中の平板状
α−Fe2O3を板状比=50かつ平均粒径0.3μm
のものに変えた他は、実施例1と全く同様にしてバック
コート層用塗料(B−2)を調製した後は、実施例1と
全く同様にしてビデオテープ試料(250m長)を作成
した。
(実施例3) 実施例1におけるバックコート層(B−1)中の平板状
α−Fe2O3を板状比=80かつ平均粒径0.6μm
のものに変えた他は、実施例1と全く同様にしてバック
コート層用塗料(B−3)を調整した後は、実施例1と
全く同様にしてビデオテープ試料(250m長)を作成
した。
(実施例4) 実施例1におけるバックコート層(B−1)中の平板状
α−Fe2O3を板状比=120かつ平均粒径1.0μ
mのものに変えた他は、実施例1と全く同様にしてバッ
クコート層用塗料(B−4)を調整した後は、実施例1
と全く同様にしてビデオテープ試料(250m長)を作
成した。
(実施例5) <バックコート層用塗料(B−5)の調整>平板状α−
Fe2O3 [板状比=50 平均粒径]……54部 カーボンブラック [平均粒径=20mμ]……13部 ポリウレタン樹脂……13部 水酸基含有塩ビ・酢ビ共重合樹脂……13部混合有機溶
剤 〔MEK/トルエン/シクロヘキサノン=3:2:1〕 ……150部 上記組成物を加圧ニーダとサンドミルを用いて混線分散
を行った後、ポリイソシアネート化合物〔日本ポリウレ
タン社製、コロネートL〕7部を添加混合して得られた
混練物を平均孔径2μmのフィルターで■過してバック
コート層用塗料(B−5)を調製した。
次に、上記バックコート層用塗料(B−5)を7.3μ
m厚のPETフィルム上に塗布、乾燥後、カレンダロー
ルによる鏡面加工処理、次いで熱処理を施して厚さ2.
0μmのバックコート層を有する原反ロールを作成した
後は、実施例1と全く同様にしてビデオテープ試料(2
50m長)を作成した。
(実施例6) <バックコート層用塗料(B−6)の調整>平板状α−
Fe2O3 [板状比=50 平均粒径]……120部 カーボンブラック [平均粒径=20mμ]……30部 ポリウレタン樹脂……13部 水酸基含有塩ビ・酢ビ共重合樹脂……13部混合有機溶
剤 〔MEK/トルエン/シクロヘキサノン=3:2:1〕 ……200部 上記組成物を加圧ニーダとサンドミルを用いて混線分散
を行った後、ポリイソシアネート化合物〔日本ポリウレ
タン社製、コロネートL〕7部を添加混合して得られた
混練物を平均孔径2μmのフィルターで■過してバック
コート層用塗料(B−6)を調整した。
次に、上記バックコート層用塗料(B−6)を7.3μ
m厚のPETフィルム上に塗布、乾燥後、カレンダロー
ルによる鏡面加工処理、次いで熱処理を施して厚さ2.
0μmのバックコート層を有する原反ロールを作成した
後は、実施例1と全く同様にしてビデオテープ試料(2
50m長)を作成した。
(実施例7) <バックコート層用塗料(B−7)の調整>平板状α−
Fe2O3 [板状比=50 平均粒径=0.3μm]……73部 カーボンブラック [平均粒径=20mμ]……27部 ポリウレタン樹脂……13部 水酸基含有塩ビ・酢ビ共重合樹脂……13部混合有機溶
剤 〔MEK/トルエン/シクロヘキサノン=3:2:1〕 ……180部 上記組成物を加圧ニーダとサンドミルを用いて混線分散
を行った後、ポリイソシアネート化合物〔日本ポリウレ
タン社製、コロネートL〕7部を添加混合して得られた
混練物を平均孔径2μmのフィルターで■過してバック
コート層用塗料(B−7)を調製した。
次に、上記バックコート層用塗料(B−7)を6.3μ
m厚のPETフィルム上に塗布、乾燥後、カレンダロー
ルによる鏡面加工処理、次いで熱処理を施して厚さ3.
0μmのバックコート層を有する原反ロールを作成した
後は、実施例1と全く同様にしてビデオテープ試料(2
50m長)を作成した。
(実施例8) <バックコート層用塗料(B−8)の調製>平板状α−
Fe2O3 [板状比=50 平均粒径]……63部 カーボンブラック [平均粒径=20mμ]……37部 ポリウレタン樹脂……13部 水酸基含有塩ビ・酢ビ共重合樹脂……13部混合有機溶
剤 〔MEK/トルエン/シクロヘキサノン=3:2:1〕 ……200部 上記組成物を加圧ニーダとサンドミルを用いて混線分散
を行った後、ポリイソシアネート化合物〔日本ポリウレ
タン社製、コロネートL〕7部を添加混合して得られた
混練物を平均孔径2μmのフィルターで■過してバック
コート層用塗料(B−7)を調製した。
次に、上記バックコート層用塗料(B−8)を5.3μ
m厚のPETフィルム上に塗布、乾燥後、カレンダロー
ルによる鏡面加工処理、次いで熱処理を施して厚さ4.
0μmのバックコート層を有する原反ロールを作成した
後は、実施例1と全く同様にしてビデオテープ試料(2
50m長)を作成した。
(実施例9) 実施例1で用いたPETフィルム(7.3μm厚)をP
ENフィルム(7.3μm厚)に変えた他は、実施例1
と全く同様にしてビデオテープ試料(250m長)を作
成した。
(実施例10) 実施例8で用いたPETフィルム(5.3μm厚)をP
ENフィルム(5.3μm厚)に変えた他は、実施例8
と全く同様にしてビデオテープ試料(250m長)を作
成した。
(比較例1) 実施例1におけるバックコート雇用塗料(B−1)中の
α−Fe2O3を粒状のもの(平均粒径=0.1μm)
に変えた他は、実施例1と全く同様にしてバックコート
層用塗料(b−1)を調製した後、実施例1と全く同様
にしてビデオテープ試料を作成した。
(比較例2) 比較例1で用いた下塗り層用塗料(b−1)を8.5μ
m厚のPETフィルム上に塗布、乾燥後、カレンダロー
ルによる鏡面加工処理、次いで熱処理を施して厚さ0.
8μmのバックコート層を有する原反ロールを作成した
後は、実施例1と全く同様にしてビデオテープ試料を作
成した。
(比較例3) 比較例1で用いた下塗り層用塗料(b−1)を5.3μ
m厚のPETフィルム上に塗布、乾燥後、カレンダロー
ルによる鏡面加工処理、次いで熱処理を施して厚さ4.
0μmのバックコート層を有する原反ロールを作成した
後は、実施例1と全く同様にしてビデオテープ試料を作
成した。
(比較例4) 実施例5におけるバックコート層用塗料(B−5)中の
α−Fe2O3を針状のもの(長軸長=0.2μm、針
状比=10)に変えるとともに、PETフィルム(7.
3μm厚)をPENフィルム(7.3μm厚)に変えた
他は、実施例5と全く同様にしてビデオテープ試料を作
成した。
(比較例5) 実施例8におけるバックコート層用塗料(B−8)中の
α−Fe2O3を針状のもの(長軸長=0.2μm、針
状比=10)に変えるとともに、PETフィルム(5.
3μm厚)をPENフィルム(5.3μm厚)に変えた
他は、実施例8と全く同様にしてビデオテープ試料を作
成した。
以上の各実施例および比較例で得られた種々のビデオテ
ープ試料について、それぞれ以下に示す評価試験を行っ
た。
(1)表面粗さ(μm) 磁性層、バックコート層の表面粗さは、ランク・テーラ
ー・ホプソン社製のタリステップ触針型表面粗さ計を用
いて測定した。値は粗さチャートにおけるピーク高さの
自乗平均根を算出して求めた(参考文献;Nation
al Technical Report vol,2
8 No.3 June 1982 p.520)。
(2)テープステイフネス(mg) 東洋精機(株)製のループステイフネステスターを用い
て、テープの長手(MD)および幅(TD)方向のステ
イフネス(座屈強度)を求めた。
(3)C/N(dB) 各試料テープをカセットハーフに巻き込んで7MHzの
信号と5MHzのノイズの比(C/N)をS−VHS用
VTRを用いて測定した。表中の値は、基準テープの測
定値との相対比較値として示した。
(4)テープの走行耐久性 各試料テープを40℃、80%RHの環境下でそれぞれ
100回再走行させた後の各試料テープの巻姿、テープ
の形状変化およびテープ表裏の傷付き性等についての目
視観察結果を示した。
各試料テープそれぞれの評価試験結果を次表に示す。
(以下余白) 上記から明らかなように本発明により得られた磁気テー
プは、電磁変換特性、走行耐久性ともに優れていること
がわかる。
なお、本発明の実施例においては、平板状α−Fe2O
3粉の使用例についてのみ記載したが、平板状のグラフ
ァイト、カオリン、雲母、酸化亜鉛それぞれについても
同様の結果が認められた。
発明の効果 以上の実施例から明らかなように本発明によれば、バッ
クコート層中に高板状比を有する非磁性無機質粉末を含
有させたことから、塗膜の面内方向での強度異方性が極
めて少なく、かつ高剛性、高平滑性を有するバックコー
ト層が得られること、また高板状比を有する無機質粉末
にカーボンブラックを混合させたことから、滑り性、耐
摩耗性、帯電防止性にも優れたバックコート層が得られ
ることから、テープ全厚の薄手化に際しても電磁変換特
性を損なうことなく、走行耐久性にも優れた長時間記録
の可能なテープ状磁気記録媒体を低コストで提供するこ
とを可能にするものである。
このように本発明では、特定範囲の板状比を有する非磁
性無機質粉末をカーボンと結合剤とともに分散させて得
られる高剛性、かつ高平滑層を比較的厚めのバックコー
ト層として非磁性支持体上の磁性層とは反対面に形成さ
せることにより、電磁変換特性に悪影響を及ぼすことな
く、テープ全体の剛性を高めることができ、結果として
、走行耐久性、電磁変換特性ともに優れた磁気記録媒体
を提供することができる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】非磁性支持体の一方の面に磁性層を、他方
    の 面に結合剤中に非磁性無機質粉末を分散させてなるバッ
    クコート層をそれぞれ設けた磁気記録媒体であって、上
    記バックコート層中の非磁性無機質粉末がカーボンブラ
    ックと板状比(平均直径/平均厚み)が5〜150の平
    板状無機質粉末であり、かつ上記バックコート層の厚さ
    が1.6〜5μmであることを特徴とする磁気記録媒体
  2. 【請求項2】バックコート層中の結合剤と非磁性無機質
    粉 末との配合割合を、前記結合剤100重量部当たり前記
    非磁性無機質粉末を150〜600重量部としたことを
    特徴とする請求項(1)に記載の磁気記録媒体。
  3. 【請求項3】バックコート層中の非磁性無機質粉末中に
    占 める平板状無機質粉末の配合割合を、60〜90重量%
    としたことを特徴とする請求項(1)または(2)に記
    載の磁気記録媒体。
  4. 【請求項4】ハングコート層中の平板状無機質粉末が、
    α −Fe2○3、グラファイト、カオリン、雲母、酸化亜
    鉛のうちの少なくとも1種であることを特徴とする請求
    項(1),(2)または(3)に記載の磁気記録媒体。
JP24083690A 1990-09-10 1990-09-10 磁気記録媒体 Pending JPH04228108A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24083690A JPH04228108A (ja) 1990-09-10 1990-09-10 磁気記録媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24083690A JPH04228108A (ja) 1990-09-10 1990-09-10 磁気記録媒体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04228108A true JPH04228108A (ja) 1992-08-18

Family

ID=17065425

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24083690A Pending JPH04228108A (ja) 1990-09-10 1990-09-10 磁気記録媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH04228108A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999038158A1 (fr) * 1998-01-21 1999-07-29 Fuji Photo Film Co., Ltd. Milieu d'enregistrement magnetique
JP2001331928A (ja) * 2000-03-16 2001-11-30 Toda Kogyo Corp 磁気記録媒体

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6460819A (en) * 1987-08-31 1989-03-07 Fuji Photo Film Co Ltd Magnetic recording medium

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6460819A (en) * 1987-08-31 1989-03-07 Fuji Photo Film Co Ltd Magnetic recording medium

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999038158A1 (fr) * 1998-01-21 1999-07-29 Fuji Photo Film Co., Ltd. Milieu d'enregistrement magnetique
JP2001331928A (ja) * 2000-03-16 2001-11-30 Toda Kogyo Corp 磁気記録媒体

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH05347017A (ja) 磁気記録媒体
US5324571A (en) Magnetic recording medium comprising a support and a plurality of layers in which the magnetic layer has a specified plastic deformation
US5541008A (en) Magnetic recording medium
JPH04318320A (ja) 磁気記録媒体
JPH0479054B2 (ja)
JPH04228108A (ja) 磁気記録媒体
EP0490646B1 (en) Magnetic recording medium
US5501896A (en) Magnetic recording medium
US6475613B1 (en) Magnetic recording medium
JP2831101B2 (ja) 磁気記録媒体
JP3350734B2 (ja) 磁気記録媒体
JP2005032365A (ja) 磁気記録媒体
JPH07182650A (ja) 磁気記録媒体
JP2626245B2 (ja) 磁気記録媒体
JP3041722B2 (ja) 磁気記録媒体
JP3451277B2 (ja) 磁気記録媒体
JPH03141018A (ja) 磁気記録媒体
JP2576529B2 (ja) 磁気記録媒体
JP2667040B2 (ja) 磁気記録媒体
JP3727823B2 (ja) 磁気記録媒体
JP3261625B2 (ja) 磁気記録媒体
JPH06162475A (ja) 磁気記録媒体
JP2001006151A (ja) 磁気記録媒体
JPH05282658A (ja) 磁気記録媒体
JPH04119518A (ja) 磁気記録媒体