JP2626245B2 - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JP2626245B2
JP2626245B2 JP2337992A JP33799290A JP2626245B2 JP 2626245 B2 JP2626245 B2 JP 2626245B2 JP 2337992 A JP2337992 A JP 2337992A JP 33799290 A JP33799290 A JP 33799290A JP 2626245 B2 JP2626245 B2 JP 2626245B2
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康博 上山
圭一 落合
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、オーディオテープ,ビデオテープ,磁気デ
ィスク等に用いられる優れた走行性,耐久性を有する磁
気記録媒体に関する。
従来の技術 近年、特にビデオテープにおいて高密度記録を目的と
して、テープ全厚の薄膜化が進んでいる。しかしなが
ら、テープ全厚の薄膜化に伴いテープ剛性が低下し、走
行耐久性、磁気ヘッドとのなじみ性、出力安定性が悪化
する等の問題が発生していた。これらの問題を解決する
ための改善策として、非磁性支持体材料であるポリエチ
レンテレフタレート(以下、PETと略す)や、ポリエチ
レン−2,6−ナフタレート(以下、PENと略す)のような
ポリエステル系材料の代わりに芳香族ポリアミド,芳香
族ポリイミドを用いる方法や、磁性層,バックコート層
中の結合剤に用いる樹脂のガラス転移温度を上げる方法
等が既にとられている。
発明が解決しようとする課題 しかしながら、以上に述べたような方法では、電磁変
換特性,走行耐久性を十分に満足させることはきわめて
困難であった。すなわち、芳香族ポリアミド,芳香族ポ
リイミドを用いる方法では、PETやPENに比べて高価格で
ある、接着性が低下する、吸湿性が大きい等の課題があ
る。また磁性層,バックコート層中の結合剤に用いる樹
脂のガラス転移温度を上げる方法では、樹脂の硬質化に
伴い、カレンダー処理による塗膜の鏡面加工が困難であ
る、効果剤との反応性が低下する等の課題があり、解決
には到っていない。
本発明は上記課題を解決するものであり、電磁変換特
性を劣化させることなく、走行耐久性,走行性に優れた
磁気記録媒体を提供することを目的とするものである。
課題を解決するための手段 本発明は上記目的を達成するために非磁性支持体の一
方の面に磁性層が、他方の面には下塗り層を介してバッ
クコート層がそれぞれ形成されている磁気記録媒体であ
って、下塗り層には平均直径が0.5〜3.0μm、バックコ
ート層には平均直径が0.05〜0.5μmの平板状無機質粉
体をそれぞれ含有している磁気記録媒体である。
作用 したがって本発明によれば、非磁性支持体の一方の面
上に設けた下塗り層とバックコート層に平板状無機質粉
体を含有させ、さらにその下塗り層中の平板状無機質粉
体の平均直径を0.5〜3.0μmとすることにより、テープ
の長手方向および横方向の剛性を強化することが可能と
なる。またバックコート層に含まれる平板状無機質粉体
の平均直径を0.05〜0.5μmとすることにより下塗り層
に比べて剛性を劣化させることなく表面平滑性を改善す
ることができるのであり、これらの構成により電磁変換
特性の低下を招来することなく、走行性,走行耐久性を
向上することができる。
実施例 以下、本発明の一実施例について説明する。
本発明において下塗り層,バックコート層に含有させ
る平板状無機質粉体の材料としては、α−Fe2O3,カオリ
ン,マイカ,雲母,酸化亜鉛,バリウムフェライト等を
単独または複数種組み合わせて使用することができ、ま
た板状比い平均直径/平均厚さ)は5〜150であること
が望ましい。板状比が5より小さいと下塗り層の強度は
低く、また150より大きいと粉体の分散時に破砕され、
ともに高剛性化が達成できない。平板状無機質粉体の平
均直径は0.05〜3.0μmであることが望ましく、さらに
下塗り層には0.5〜3.0μm、バックコート層には0.05〜
0.5μmの平均直径を有する平板状無機質粉体を用いる
ことが好ましい。下塗り層に用いる平板状無機質粉体の
平均直径が0.5μmより小さいと剛性を改善することが
難しく、3.0μmより大きいと下塗り層の表面平滑性が
悪くなるためにバックコート層の表面平滑性が悪くな
る。バックコート層に用いる平板状無機質粉体の平均直
径が0.05μmより小さいと分散が困難になるだけでなく
剛性の改善が困難になる。また0.5μmより大きいとバ
ックコート層の表面平滑性が悪くなり、磁性層表面への
転写により磁性層の表面性が悪化し、電磁変換特性が悪
くなる。バックコート層には、走行性,遮光性改善のた
めに、カーボンブラックを添加してもよい。この時バッ
クコート層に添加されるカーボンブラックは、ファーネ
スブラック,サーマルブラック,カラー用ブラック,ア
セチレンブラック等を単独または複数種組み合わせて使
用することができる。下塗り層,バックコート層に用い
る結合剤としては、ポリウレタン系樹脂,ニトロセルロ
ース系樹脂,ポリエステル系樹脂,塩化ビニル系共重合
樹脂等が使用できる。本発明に用いる磁気記録媒体用磁
性層は、強磁性粉末,結合剤,研磨剤、および必要に応
じて加えられる帯電防止剤,潤滑剤よりなる層を非磁性
支持体(通常はプラスチックフィルム)上に公知の方法
により形成することによって得ることができる。磁性層
に用いる強磁性粉末としては、メタル磁性粉,コバルト
被着磁性酸化鉄,バリウムフェライト磁性粉等がある。
結合剤としては、ポリウレタン系樹脂,ニトロセルロー
ス系樹脂,ポリエステル系樹脂,塩化ビニル系共重合樹
脂等が使用できる。研磨剤としては、アルミナ,酸化ク
ロム,酸化珪素,ベンガラ等がある。また帯電防止剤と
しては、導電性カーボンを使用することができる。潤滑
剤としては、高級脂肪酸や高級脂肪酸エステルまたは各
種界面活性剤を単独もしくは複数種を組み合わせて使用
することができる。非磁性支持体としては、PET,PEN,芳
香族ポリアミド,芳香族ポリイミド等がある。
以下、本発明を具体的な実施例を用いて説明する。
実施例1 磁性層の作成 強磁性粉末 100部 アルミナ 8部 カーボンブラック 1部 塩化ビニル樹脂 10部 ポリウレタン樹脂 10部 上記組成を加圧ニーダ,サンドミルで分散した磁性塗
料にディスパーで撹拌しながら、 ミリスチン酸 1部 n−ブチルステアレート 1部 ポリイソシアネート 5部 を添加し、6.0μm厚のPETフィルム上に塗布,配向,乾
燥した後、カレンダー処理による鏡面加工を施して2.0
μm厚の磁性層を作成した。
下塗り層の作成 α−Fe2O3(平均直径1.50μm,板状比80) 100部 ニトロセルロース樹脂 40部 ポリウレタン樹脂 40部 メチルエチルケトン 200部 トルエン 200部 上記組成を加圧ニーダ,サンドミルで分散した塗料に
ディスパーで撹拌しながら ポリイソシアネート 20部 を添加し、下塗り層塗料とした。磁性層とは反対側のPE
Tフィルム上にこの下塗り層塗料を塗布,乾燥して3.0μ
m厚の下塗り層を作成した。
バックコート層の作成 α−Fe2O3(平均直径0.20μm,板状比80) 100部 カーボンブラック 5部 ニトロセルロース樹脂 40部 ポリウレタン樹脂 40部 メチルエチルケトン 200部 トルエン 200部 上記組成を加圧ニーダ,サンドミルで分散した塗料に
ディスパーで撹拌しながら ステアリン酸 1部 ポリイソシアネート 20部 を添加し、バックコート塗料とした。磁性層とは反対側
のPETフィルム上の下塗り層の上にバックコート塗料を
塗布,乾燥して0.7μm厚のバックコート層を形成し、1
/2インチ幅に切断してビデオテープ試料を作成した。
実施例2 実施例1における下塗り層中のα−Fe2O3の平均直径
と板状比をそれぞれ2.8μm,140にした他はすべて実施例
1と同様にしてビデオテープ試料を作成した。
実施例3 実施例1における下塗り層中のα−Fe2O3の平均直径
と板状比をそれぞれ0.8μm,10にした他はすべて実施例
1と同様にしてビデオテープ試料を作成した。
実施例4 実施例1における下塗り層中のα−Fe2O3の平均直径
と板状比をそれぞれ0.8μm,120にした他はすべて実施例
1と同様にしてビデオテープ試料を作成した。
実施例5 実施例1におけるバックコート層中のα−Fe2O3の平
均直径と板状比をそれぞれ0.4μm,120にした他はすべて
実施例1と同様にしてビデオテープ試料を作成した。
実施例6 実施例1におけるバックコート層中のα−Fe2O3の平
均直径と板状比をそれぞれ0.4μm,10にした他はすべて
実施例1と同様にしてビデオテープ試料を作成した。
実施例7 実施例1におけるバックコート層中のα−Fe2O3の平
均直径と板状比をそれぞれ0.1μm,10にした他はすべて
実施例1と同様にしてビデオテープ試料を作成した。
比較例1 実施例1における下塗り層中のα−Fe2O3を平均粒径
0.2μmの球状粒子、バックコート層中のα−Fe2O3を針
状比が20で長軸径が0.2μmの針状粒子に変更してビデ
オテープ試料を作成した。
比較例2 比較例1における下塗り層中のα−Fe2O3を針状比が2
0で長軸径が1.0μmの針状粒子、バックコート層中のα
−Fe2O3を平均粒径0.05μmの球状粒子にした他はすべ
て比較例1と同様にしてビデオテープ試料を作成した。
比較例3 比較例1における下塗り層中のα−Fe2O3を針状比が2
0で長軸径が1.0μmの針状粒子にした他はすべて比較例
1と同様にしてビデオテープ試料を作成した。
比較例4 比較例1におけるバックコート層中のα−Fe2O3を平
均粒径が0.05μmの球状粒子にした他はすべて比較例1
と同様にしてビデオテープ試料を作成した。
比較例5 実施例1における下塗り層中のα−Fe2O3の平均直径
を4.0μmにした他はすべて実施例1と同様にしてビデ
オテープ試料を作成した。
比較例6 実施例1におけるバックコート層中のα−Fe2O3の平
均直径を1.0μmにした他はすべて実施例1と同様にし
てビデオテープ試料を作成した。
得られた各試料について以下の評価を行った。
(1) バックコート層および磁性層の表面粗さ〔nm〕 ランク・テーラー・ホブソン社製のタリステップ触診
型表面粗さ計を用いて測定した。
(2) バックコート層の摩擦係数 直径4mmのSUS303金属ピンにバックコート層表面が金
属ピンの半周にわたって接触するように、金属ピンに対
して入側張力を20g、テープ走行速度を3.3cm/秒に設定
したときの出側の張力Xgを測定し、次式から摩擦係数を
求めた。
(摩擦係数)=(1/π)1n(X/20) (3) 走行耐久性 ビデオテープレコーダ(VTR)を用いて再生/巻戻し
の動作を100パス行った後のテープを目視状態によって
走行耐久性を判断した。
(4) C/N〔dB〕 松下電器産業(株)製S−VHSビデオデッキNV−FSIを
用いて7M Hzの信号と5M Hzのノイズの比(C/N)を測定
し、松下電器産業(株)製S−VHSビデオテープXD120を
0dBとして比較した。
得られた結果を次の表に示す。
表にはα−Fe2O3の結果についてのみ示したが、他の
平板状無機質粉体を用いても同様の結果が得られた。
このように上記実施例によれば、下塗り層とバックコ
ート層にα−Fe2O3等よりなる平板状無機質粉体を含有
させているため、極めて優れた走行性や耐久性を得るこ
とができた。
発明の効果 本発明は上記実施例より明らかなように、非磁性支持
体の一方の面上に特定範囲の平均直径と板状比を有する
平板状無機質粉体を含有する下塗り層を介して特定範囲
の平均直径と板状比を有する平板状無機質粉体を含有す
るバックコート層を形成させたことにより、高剛性で、
かつ平滑性に優れたバックコート層が得られ、電磁変換
特性を劣化させることなく走行性,走行耐久性の向上し
た磁気記録媒体を提供することができる。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】非磁性支持体の一方の面に磁性層が、他方
    の面には下塗り層を介してバックコート層がそれぞれ形
    成されている磁気記録媒体であって、前記下塗り層には
    平均直径が0.5〜3.0μm、前記バックコート層には平均
    直径が0.05〜0.5μmの平板状無機質粉体をそれぞれ含
    有していることを特徴とする磁気記録媒体。
  2. 【請求項2】下塗り層、バックコート層にそれぞれ含有
    されている平板状無機質粉体の板状比(平均直径/平均
    厚さ)がともに5〜150であることを特徴とする請求項
    (1)記載の磁気記録媒体。
  3. 【請求項3】下塗り層、バックコート層にそれぞれ含有
    されている平板状無機質粉体がα−Fe2O3、カオリン、
    マイカ、雲母、酸化亜鉛、バリウムフェライトのうちの
    少なくとも一種類であることを特徴とする請求項(1)
    記載の磁気記録媒体。
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