JPH04228085A - L−トリプトフアンの製造法 - Google Patents

L−トリプトフアンの製造法

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JPH04228085A
JPH04228085A JP3115224A JP11522491A JPH04228085A JP H04228085 A JPH04228085 A JP H04228085A JP 3115224 A JP3115224 A JP 3115224A JP 11522491 A JP11522491 A JP 11522491A JP H04228085 A JPH04228085 A JP H04228085A
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JP
Japan
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tryptophan
glucose
reaction solution
reaction
indole
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JP3115224A
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English (en)
Inventor
Masato Terasawa
真人 寺沢
Shoichi Nara
昭一 奈良
Makoto Goto
誠 後藤
Koichi Uchida
内田 康一
Hisashi Yamagata
山縣 恒
Hideaki Yugawa
英明 湯川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Petrochemical Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Petrochemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は微生物を用いるL−トリ
プトファンの製造法に関し、さらに詳しくは、対原料収
率に優れかつ副生物の産生の少ない新規なL−トリプト
ファンの製造法に関する。
【0002】L−トリプトファンは、必須アミノ酸の一
つとして人間及び動物の栄養上重要な役割をするもので
、医薬、食品、飼料添加等の需要が近年急激に増加して
いる。
【0003】
【従来の技術】L−トリプトファンの工業的製法として
は、他のアミノ酸の場合と同様に立体異性体が存在する
ので、化学合成法ではL−体のみの製造は困難となり、
主として発酵法によっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、発酵法
による既知のL−トリプトファンの製造法では、L−ト
リプトファンの収率等に限界があり、より効率的な製造
法の確立が求められている。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らは、
微生物を用いるL−トリプトファンの効率的な製造方法
を確立すべく新たな観点から鋭意検討を行った。その結
果、今回、コリネ型細菌に属する微生物菌体を、該微生
物菌体が増殖しない条件下に、グルコース及びインドー
ルを含む水性反応液中で酵素反応させると、対原料収率
に優れ、副生物も少く、効率的にL−トリプトファンを
製造することができることを見い出し、本発明を完成す
るに至った。
【0006】かくして、本発明によれば、コリネ型細菌
に属するビオチン要求性微生物菌体またはその固定化物
を用い、少くともグルコース及びインドールを含有し且
つビオチンを実質的に含有しない水性反応液中で酵素反
応を行ない、該反応液中にL−トリプトファンを生成さ
せ、該反応液からL−トリプトファンを採取することを
特徴とするL−トリプトファンの製造方が提供される。
【0007】本発明の方法は、微生物が保持する代謝系
は正常に機能している、すなわち微生物菌体の保持する
エネルギーの共役を伴う酵素反応系は正常に機能してい
るにもかかわらず、該微生物菌体の増殖を全く伴わない
条件を設定し、その条件下でエネルギー共役を伴う酵素
反応を介して効率よくL−トリプトファンを製造しよう
というものである。このようなL−トリプトファンの製
造法は、従来全く知られていない新規な方法である。
【0008】以下、本発明の方法をさらに詳細に説明す
る。  本発明の方法に使用される微生物は、コリネ型
細菌(Coryneform  bacteria)に
属し、増殖の必須因子としてビオチンを要求し、酵素反
応によってグルコースとインドールからL−トリプトフ
ァンを産生する能力を有するものであり、そのような能
力を有するものであればいかなる種の微生物であっても
よく、またそれらの変異株であってもよい。
【0009】そのような微生物の具体例としては、例え
ば以下のものがあげられる。
【0010】ブレビバクテリウム・フラバム(Brev
ibacterium  flavum)MJ‐233
(FERM  BP‐1497)、ブレビバクテリウム
・フラバム(Brevibacterium  fla
vum)MJ‐233‐AB‐41(FERM  BP
‐1498)、ブレビバクテリウム・フラバム(Bre
vibacterium  flavum)MJ‐23
3‐ABT‐11(FERM  BP‐1500)、ブ
レビバクテリウム・フラバム(Brevibacter
ium  flavum)MJ‐233‐ABD‐21
(FERM  BP‐1499)、ブレビバクテリウム
・アンモニアゲネス(Brevibacterium 
 ammoniagenes)(ATCC6871)、
ブレビバクテリウム・アンモニアゲネス(Brevib
acterium  ammoniagenes)(A
TCC13745、ブレビバクテリウム・デバリカツム
(Brevibacterium  divarica
tum)(ATCC14020)、ブレビバクテリウム
・ラクトファーメンタム(Brevibacteriu
m  lactofermentum)(ATCC13
869)、コリネバクテリウム・グルタミカム(Cor
ynebacterium  glutamicum)
(ATCC21296)、コリネバクテリウム・グルタ
ミカム(Corynebacterium  glut
amicum)(ATCC31830)など。
【0011】上記した微生物の中で、ブレビバクテリウ
ム・フラバムMJ‐233(FERM  BP‐149
7;この微生物の詳細については特公昭57‐2675
5号公報を参照されたい)並びに本菌より得られた変異
株であるブレビバクテリウム・フラバムMJ‐233‐
AB‐41(FERM  BP‐1498)、ブレビバ
クテリウム・フラバムMJ‐233‐ABD‐21(F
ERM  BP‐1499)及びブレビバクテリウム・
フラバムMJ‐233‐ABT‐11(FERM  B
P‐1500)が本発明の方法に特に好適に用いられる
【0012】なお、上記のブレビバクテリウム・フラバ
ムMJ‐233‐AB‐41(FERM  BP‐14
98)は、ブレビバクテリウム・フラバムMJ‐233
(FERM  BP‐1497)を親株としてDL−α
‐アミノ酪酸耐性を積極的に付与されたエタノール資化
性微生物であり(特公昭59‐28398号公報参照)
、ブレビバクテリウム・フラバムMJ‐233‐ABT
‐11(FERM  BP‐1500)は、ブレビバク
テリウム・フラバムMJ‐233(FERM  BP‐
1497)を親株としたL−α‐アミノ酪酸トランスア
ミナーゼ高活性異変株であり(特開昭62‐51998
号公報参照)、ブレビバクテリウム・フラバムMJ‐2
33‐ABD‐21(FERM  BP‐1499)は
、ブレビバクテリウム・フラバムMJ‐233(FER
M  BP‐1497)を親株としたD‐α‐アミノ酪
酸デアミナーゼ高活性異変株である(特開昭61−17
7993号公報参照)。
【0013】本発明の方法に使用される上記のコリネ型
細菌に属するビオチン要求性微生物菌体の調製に使用す
る培地は、特に制限されるものではなく、増殖の必須因
子であるビオチンを含有する一般の微生物に使用される
と同様の培地を使用することができ、通常用いられる炭
素源、窒素源、無機塩、成長促進物質等の栄養分を適宜
配合して調製することができる。
【0014】微生物菌体の調製に使用しうる培地の炭素
源としては、例えば、グルコース、シュークロース、フ
ラクトース、マルトース、廃糖密等の炭水化物;ピルビ
ン酸、フマール酸、乳酸、コハク酸等の各種の有機酸な
どが使用でき、さらに微生物の資化性によって、エタノ
ール、メタノール等のアルコール類;炭化水素等も用い
ることができる。これらの炭素源の中でグルコースを主
炭素源として用いるのが特に好ましい。
【0015】培地の窒素源としては、例えば、アンモニ
ア、硫酸アンモニウム、塩化アンモニウム、硝酸アンモ
ニウム、炭酸アンモニウム、酢酸アンモニウム等の各種
の無機および有機アンモニウム塩類;尿素および他の窒
素含有物質;ペプトン、肉エキス、酵母エキス、コーン
・スチープ・リカー、カザミノ酸等の窒素含有有機物な
どの種々のものを用いることができる。
【0016】さらに、無機物としては、例えば、リン酸
一水素カリウム、リン酸二水素カリウム、硫酸マグネシ
ウム、硫酸マンガン、硫酸第一鉄、塩化ナトリウム、炭
酸カルシウム等が用いうる。ビタミン、アミノ酸等の成
長促進物質としては、使用する培地の炭素源、窒素源等
によって変え得るが、少なくとも増殖の必須因子である
ビオチンを添加し、また必要に応じてサイアミン等を添
加することができる。
【0017】培養は通気撹拌培養、振盪培養等の好気的
条件下で行う。培養温度は一般に20〜40℃、好まし
くは25〜35℃の範囲内とすることができる。培養途
中のpHは5〜10、好ましくは7〜8付近とすること
ができ、培養中のpHの調整は酸、アルカリを適宜添加
して行うことができる。
【0018】培養開始時の炭素源濃度は好ましくは1〜
5重量%、更に好ましくは2〜3重量%の範囲内が適当
である。培養期間は一般に0.5〜3日間、最適期間は
1〜2日間である。
【0019】本発明の方法を実施する場合、上記の如く
培養することにより得られる培養物から菌体を集め、水
や適当な緩衝液で洗浄した後そのまま使用することがで
きる。あるいは該菌体をそれ自体既知の方法で固定化し
固定化物として使用することができる。微生物菌体の固
定化法としては、例えば、アクリルアミド等の重合性モ
ノマーを用いる方法、アルギン酸塩やカラギーナン等の
適当な担体を用いて不溶化させる方法等が挙げられる。
【0020】本発明に従う方法においては、上記の如く
調製された微生物菌体またはその固定化物の存在下に、
少なくともグルコースとインドールを含有しかつビオチ
ンを含有しない水性反応液中で、グルコースとインドー
ルがエネルギー共役を伴う酵素反応を介して反応せしめ
られ、L−トリプトファンが製造される。
【0021】上記水性反応液中のグルコース濃度は、一
般に0.1〜5.0重量%、好ましくは0.2〜1.0
重量%、さらに好ましくは0.3〜0.8重量%の範囲
内とすることができる。グルコースは反応中上記範囲内
の濃度に維持されるように連続的または間欠的に水性反
応液に添加するのが好ましい。
【0022】水性反応液中のインドールの濃度は、通常
、0.01〜0.5重量%、好ましくは0.02〜0.
3重量%、特に好ましくは0.03〜0.15重量%の
範囲内とすることができる。インドールもまた、反応中
上記範囲内の濃度に維持されるように連続的または間欠
的に水性反応液に添加することができる。
【0023】該水性反応液は、上記のように、グルコー
スとインドールを含有し且つビオチンを実質的に含有し
ない水あるいはリン酸またはトリス塩酸等の緩衝液であ
ることもできるが、好ましくはグルコースとインドール
を含有し且つビオチンを含有しない合成培地が用いられ
る。
【0024】上記合成培地には、酵母エキス、ペプトン
、コーンスティープリカー等の天然栄養物質を含まない
化学構造が既知の無機窒素源及び/又は無機物を含有す
る水溶液が包含される。本発明において用いうる合成培
地の無機窒素源としては、例えばアンモニア、塩化アン
モニウム、硫酸アンモニウム、硝酸アンモニウム、リン
酸アンモニウム等を例示することができ、また、無機物
としては、例えば、リン酸一水素カリウム、リン酸二水
素カリウム、硫酸マグネシウム、硫酸マンガン、硫酸鉄
等を例示することができる。これらの無機窒素源および
無機塩はそれぞれ、単独でまたは2種以上混合して用い
ることができる。
【0025】これら無機窒素源及び/又は無機塩の水溶
液中における濃度は、微生物菌体の培養に通常使用され
る培地と同程度の範囲でよく、特に限定されるものでは
ないが、水性反応液中のグルコース重量対無機窒素源の
窒素重量の比(以下、これをC/N比と言うことがある
)を通常4〜30、好ましくは5〜25の範囲内に設定
して酵素反応を行なうのが適当である。
【0026】本発明に従う方法において用いられる合成
培地の一例を示すと次のとおりである:(NH4)2S
O4 2g/l;KH2PO4 0.5g/l;K2H
PO4 0.5g/l;MgSO4・7H2O 0.5
g/l;FeSO4・7H2O 20ppm;MnSO
4・4〜6H2O 20ppm含有するpH7.6の水
溶液。
【0027】本発明の方法に使用される合成培地には、
ビオチン又はビオチンを含む天然物は実質的に含有され
ないが、ビオチンの含有されないことの明らかなアミノ
酸、ビタミン、糖類等は添加することはできる。
【0028】本発明の方法に使用される前記のコリネ型
細菌に属するビオチン要求性の微生物は、ビオチンを実
質的に含まない前記培地中では増殖することができない
【0029】本発明の方法において使用される前記のよ
うにして調製された微生物菌体の使用量は、特に制限さ
れるものではないが、培地の容量を基準にして一般に1
〜50%(wt/vol)、好ましくは2〜20%(w
t/vol)の範囲内の濃度で使用することができる。
【0030】上記したとおりの組成を有する合成培地中
における該微生物又はその固定化物を用いる酵素反応は
、一般に約20〜約50℃、好ましくは約30〜約40
℃の温度で通常約10〜約72時間行うことができる。
【0031】この酵素反応は、好気的条件で行うのが好
ましく、該合成培地中の溶存酵素濃度は一般に0.1p
pm〜3ppm、好ましくは0.3〜2ppmの範囲内
に維持されるように反応系中に空気その他の酵素含有ガ
スを、連続的又は間欠的に供給して溶存酸素濃度を調製
することが好ましい。なお、溶存酵素レベルが3ppm
以上では反応原料のインドールが劣化し、反応収量が低
くなる傾向がある。
【0032】上記の酵素反応によって生成するL−トリ
プトファンの合成培地からの分離、精製は、それ自体既
知の通常用いられる方法に従って行なうことができ、例
えば、イオン交換樹脂処理法、晶析法等の方法を適宜組
合せて行うことができる。
【0033】以上に述べた本発明の方法によれば、従来
の発酵法に比較して、L−トリプトファンの対原料収率
に優れかつ副生物の産生が少く、高収率でL−トリプト
ファンを得ることができる。
【0034】
【実施例】次に実施例により本発明を更に具体的に説明
する。しかしながら、下記の実施例は本発明について具
体的な認識を得る一助としてのみ挙げたものであり、こ
れによって本発明の範囲は何ら限定されるものではない
【0035】なお、以下の実施例において、L−トリプ
トファンの定性は、ペーパークロマトグラフのRf値、
微生物定量法による生物活性値により確認した。定量は
高速液体クロマトグラフィー(島津LC‐5A)を用い
て行った。また、反応液中のグルコースの定量は、グル
コースアナライザー(東亜電波工業製  GLU‐1)
を用いて行った。下記の実施例において%は特にことわ
らない限り重量%を意味する。
【0036】実施例1 培地(尿素0.4%、硫酸アンモニウム1.4%、KH
2PO4 0.05%、K2HPO4 0.05%、M
gSO4・7H2O 0.05%、CaCl2・2H2
O 2ppm、FeSO4・7H2O 2ppm、Mn
SO4・4〜6H2O 2ppm、ZnSO4  7H
2O 2ppm、NaCl 2ppm、ビオチン200
μg/l、チアミン・HCl 100μg/l、カザミ
ノ酸0.1%、酵母エキス0.1%)100mlを50
0ml容三角フラスコに分注、滅菌(滅菌後pH7.0
)した後、ブレビバクテリウム・フラバム(Brevi
bacterium  flavum)MJ‐233(
FERM  BP1497)を植菌し、無菌的にグルコ
ースを5g/lの濃度になるように加え、30℃にて2
日間振盪培養を行った。
【0037】次に、本培養培地(グルコース5%、硫酸
アンモニウム2.3%、KH2PO4 0.05%、K
2HPO4 0.05%、MgSO4・7H2O 0.
05%、FeSO4・7H2O 20ppm、MnSO
4・nH2O 20ppm、ビオチン200μg/l、
チアミン・HCl 100μg/l、カザミノ酸0.3
%、酵母エキス0.3%)の1000mlを2l容通気
撹拌槽に仕込み、滅菌(120℃、20分間)後、前記
培養物の20mlを添加して、回転数1000rpm、
通気量1vvm、温度33℃、pH7.6にて24時間
培養を行った。
【0038】培養終了後、培養物500mlから遠心分
離にて集菌後、脱塩蒸留水にて2度洗浄した菌体を反応
液[(NH4)2SO42g/l;KH2PO4  0
.5g/l;K2HPO4 0.5g/l;MgSO4
・7H2O 0.5g/l;FeSO4・7H2O 2
0ppm;MnSO4・4〜6H2O 20ppm;チ
アミン‐塩酸100μg/l;(pH7.6)]100
0mlに懸濁させ、その懸濁液を2l容通気撹拌槽に仕
込み、グルコース20gとインドール2gを添加して、
回転数300ppm、通気量0.1vvm、温度33℃
、pH7.6にて24時間反応を行った。
【0039】反応終了後、遠心分離(4000rpm、
15分間、4℃)にて除菌した上清液中のL−トリプト
ファンを定量した。
【0040】この反応終了後の培養液500mlを、強
酸性陽イオン交換樹脂(ダイヤイオンSK‐1B、三菱
化成製)のカラムに通してL−トリプトファンを吸着さ
せ、水洗後、0.5Nアンモニア水で溶出させたのち、
L−トリプトファン画分を濃縮し、冷エタノールでL−
トリプトファンの結晶を析出させた。結果を後に掲げる
第1表に示す。
【0041】なお、比較例として、反応液にビオチンを
200μg/lの濃度で添加して反応を行った以外は上
記と同様に実験を行い、生成したL−トリプトファン量
を測定した。その結果を下記第1表に示す。
【0042】
【表1】 *  比較例での対グルコース収率
【0043】
【数1】
【0044】を100%とする相対値 実施例2 実施例1と同様の条件にてブレビバクテリウム・フラバ
ム(Brevibacteriumflavum)MJ
‐233‐AB‐41(FERM  BP‐1498)
を培養し、培養終了後、実施例1と同様の条件にて集菌
して反応させた後、上清液中のL−トリプトファンを定
量した。また、実施例1と同様にしてL−トリプトファ
ンの結晶を析出させた。さらに、比較例として、反応液
にビオチンを200μg/lの濃度で添加して反応を行
つた以外は上記と同様に実験を行い、生成したL−トリ
プトフアン量を測定した。その結果を第2表に示す。
【0045】
【表2】 *  比較例での対グルコース収率
【0046】
【数2】
【0047】を100%とする相対値 実施例3 実施例1と同様の条件にてブレビバクテリウム・フラバ
ム(Brevibacteriumflavum)MJ
‐233‐ABT‐11(FERM  BP‐1500
)を培養し培養終了後、実施例1と同様の条件にて集菌
して反応させた後、上清液中のL−トリプトファンを定
量した。また、実施例1と同様にしてL−トリプトファ
ンの結晶を析出させた。さらに、比較例として、反応液
にビオチンを200μg/lの濃度で添加して反応を行
つた以外は上記と同様に実験を行い、生成したL−トリ
プトフアン量を測定した。その結果を第3表に示す。
【0048】
【表3】第  3  表 *  比較例での対グルコース収率
【0049】
【数3】
【0050】を100%とする相対値 実施例4 実施例1と同様の条件にてブレビバクテリウム・フラバ
ム(Brevibacteriumflavum)MJ
‐233‐ABD‐21(FERM  BP‐1499
)を培養し培養終了後、実施例1と同様の条件にて集菌
して反応させた後、上清液中のL−トリプトファンを定
量した。また、実施例1と同様にしてL−トリプトファ
ンの結晶を析出させた。さらに、比較例として、反応液
にビオチンを200μg/lの濃度で添加して反応を行
つた以外は上記と同様に実験を行い、生成したL−トリ
プトフアンを定量した。その結果を第4表に示す。
【0051】
【表4】 *  比較例での対グルコース収率
【0052】
【数4】
【0053】を100%とする相対値 実施例5 実施例1と同様の条件にてブレビバクテリウム・フラバ
ム(Brevibacteriumflavum)MJ
‐233(FERM  BP‐1497)を培養し、培
養終了後、培養物500mlから遠心分離にて集菌後、
脱塩蒸留水にて2度洗浄した菌体を反応液[(NH4)
2SO4 2g/l;KH2PO4  0.5g/l;
K2HPO4 0.5g/l;MgSO4・7H2O 
0.5g/l;FeSO4・7H2O 20ppm;M
nSO4 4〜6H2O 20ppm;チアミン‐塩酸
100μg/l;(pH7.6)]1000mlに懸濁
後、その懸濁液を2l容通気撹拌槽に仕込み、グルコー
スは第5表に示す各実験区の濃度になるように添加し、
さらに、インドール1g添加して、回転数300rpm
、通気量0.1vvm、温度33℃、pH7.6にて2
4時間反応を行った。なお、インドールを3時間毎に1
gづつ反応開始時の分と合わせて計3g添加した。また
、グルコースをその都度上記の各実験区のグルコース濃
度に達するように間欠的に添加した(但し、全量20g
止まりとした)。
【0054】反応終了後、遠心分離(4000rpm、
15分間、4℃)にて除菌した上清液中のL−トリプト
ファンと残存グルコース量を定量した。また、比較例と
して反応初発にグルコース20gを添加したものを用い
た。その結果を第5表に示す。
【0055】
【表5】 *  比較例での対グルコース収率
【0056】
【数5】
【0057】を100%とする相対値 実施例6 実施例1と同様の条件にてブレビバクテリウム・フラバ
ム(Brevibacteriumflavum)MJ
‐233‐AB‐41(FERM  BP‐1498)
を培養し培養終了後、実施例5と同様の条件にて集菌し
て反応させた後、上清中のL−トリプトファンを定量し
た。また、比較例として、反応初発にグルコース20g
を添加したものを用いた。その結果を第6表に示す。
【0058】
【表6】 *  比較例での対グルコース収率
【0059】
【数6】
【0060】を100%とする相対値 実施例7 実施例1と同様の条件にてブレビバクテリウム・フラバ
ム(Brevibacteriumflavum)MJ
‐233‐ABT‐11(FERM  BP‐1500
)を培養し培養終了後、実施例5同様の条件にて集菌し
て反応させた後、上清中のL−トリプトファンを定量し
た。また、比較例として、反応初発にグルコース20g
を添加したものを用いた。その結果を第7表に示す。
【0061】
【表7】 *  比較例での対グルコース収率
【0062】
【数7】
【0063】を100%とする相対値 実施例8 実施例1と同様の条件にてブレビバクテリウム・フラバ
ム(Brevibacteriumflavum)MJ
‐233‐ABD‐21(FERM  BP‐1499
)を培養し培養終了後、実施例5と同様の条件にて集菌
して反応させた後、上清中のL−トリプトファンを定量
した。また、比較例として、反応初発にグルコース20
gを添加したものを用いた。その結果を第8表に示す。
【0064】
【表8】 *  比較例での対グルコース収率
【0065】
【数8】
【0066】を100%とする相対値 実施例9 実施例1と同様の条件にてブレビバクテリウム・フラバ
ム(Brevibacteriumflavum)MJ
‐233(FERM  BP‐1497)を培養し、培
養終了後、培養物500mlから遠心分離にて集菌後、
脱塩蒸留水にて2度洗浄した菌体を反応液[(NH4)
2SO4 2g/l;KH2PO4  0.5g/l;
K2HPO4 0.5g/l;MgSO4・7H2O 
0.5g/l;FeSO4・7H2  O 20ppm
;MnSO4・4〜6H2O 20ppm;チアミン‐
塩酸100μg/l;(pH7.6)]1000mlに
懸濁後、その懸濁液を2l容通気撹拌槽に仕込み、グル
コース20gと、インドールは第9表に示す各実験区の
インドール濃度になるように該液に添加し、回転数30
0rpm、通気量0.1vvm、温度33℃、pH7.
6にて24時間反応を行った。なお、反応中インドール
を該反応液に数時間毎に間欠的に添加総量が3gになる
まで、その都度第9表に示す各実験区のインドール濃度
に達するように添加した。
【0067】反応終了後、遠心分離(4000rpm、
15分間、4℃)にて除菌した上清液中のL−トリプト
ファンを定量した。さらに、比較例として、反応初発に
インドール3gを添加したものを用いた。
【0068】実施例1と同様にしてL−トリプトファン
の結晶を析出させた。その結果を第9表に示す。
【0069】
【表9】 実施例10 実施例1と同様の条件にてブレビバクテリウム・フラバ
ム(Brevibacteriumflavum)MJ
‐233‐AB‐41(FERM  BP‐1498)
を培養し培養終了後、実施例9同様の条件にて集菌して
反応させた後、上清中のL−トリプトファンを定量した
。さらに、比較例として、反応初発にインドール3gを
添加したものを用いた。
【0070】実施例1と同様にしてL−トリプトファン
の結晶を析出させた。その結果を第10表に示す。
【0071】
【表10】 実施例11 実施例1と同様の条件にてブレビバクテリウム・フラバ
ム(Brevibacteriumflavum)MJ
‐233‐ABT‐11(FERM  BP‐1500
)を培養し培養終了後、実施例9と同様の条件にて集菌
して反応させた後、上清中のL−トリプトファンを定量
した。さらに、比較例として、反応初発にインドール3
gを添加したものを用いた。
【0072】実施例1と同様にしてL−トリプトファン
の結晶を析出させた。その結果を第11表に示す。
【0073】
【表11】 実施例12 実施例1と同様の条件にてブレビバクテリウム・フラバ
ム(Brevibacteriumflavum)MJ
‐233‐ABD‐21(FERM  BP‐1499
)を培養し培養終了後、実施例9と同様の条件にて集菌
して反応させた後、上清中のL−トリプトファンを定量
した。また、比較例として、反応初発にインドール3g
を添加したものを用いた。
【0074】実施例1と同様にしてL−トリプトファン
の結晶を析出させた。その結果を第12表に示す。
【0075】
【表12】 実施例13 実施例1と同様の条件にてブレビバクテリウム・フラバ
ム(Brevibacteriumflavum)MJ
‐233を培養し、培養終了後、培養物100mlずつ
を遠心分離して集菌後、脱塩蒸留水にて2度洗浄した菌
体を反応液[グルコース50g/l、KH2PO4  
0.5g/l;K2HPO4 0.5g/l;MgSO
4・7H2O 0.5g/l;FeSO4・7H2O 
20ppm;チアミン‐塩酸塩100μg/l;(pH
8.0)]50mlに懸濁後インドールを0.1g添加
し、C/N比が第13表に示した実験区になるよう窒素
源を添加した。なお、窒素源として硫酸アンモニウムを
用いた。またpH調整のため、加熱滅菌(150℃、5
時間加熱)した炭酸カルシウムを50g/lの濃度で添
加した。反応は500ml三角フラスコを用い、33℃
、回転数220rpmにて、24時間振盪反応を行つた
【0076】反応終了後、遠心分離(4000rpm、
15分間、4℃)にて除菌した上清液中のL−トリプト
ファン量及びグルコース残量を定量した。その結果を第
13表に示す。
【0077】
【表13】
【0078】
【数9】
【0079】実施例14 実施例1と同様の条件にてブレビバクテリウム・フラバ
ム(Brevibacteriumflavum)MJ
‐233‐AB‐41(FERM  BP‐1498)
を培養し、実施例13と同様に条件にて反応させた後、
上清液中のL−トリプトファンとグルコース残量を定量
した。その結果を第14表に示す。
【0080】
【表14】
【0081】
【数10】
【0082】実施例15 実施例1と同様の条件にてブレビバクテリウム・フラバ
ム(Brevibacteriumflavum)MJ
‐233‐ABT‐11(FERM  BP‐1500
)を培養し、実施例13と同様の条件にて反応させた後
、上清液中のL−トリプトファンとグルコース残量を定
量した。その結果を第15表に示す。
【0083】
【表15】
【0084】
【数11】
【0085】実施例16 実施例1と同様の条件にてブレビバクテリウム・フラバ
ム(Brevibacteriumflavum)MJ
‐233‐ABD‐21(FERM  BP‐1499
)を培養し、実施例13と同様の条件にて反応させた後
、上清液中のL−トリプトファンとグルコース残量を定
量した。その結果を第16表に示す。
【0086】
【表16】
【0087】
【数12】
【0088】実施例17 実施例1と同様の条件にてブレビバクテリウム・フラバ
ム(Brevibacteriumflavum)MJ
‐233(FERM  BP‐1497)を培養し、培
養終了後、培養物500mlから遠心分離にて集菌後、
脱塩蒸留水にて2度洗浄した菌体を反応液[(NH4)
2SO4 2g/l;KH2PO4  0.5g/l;
K2HPO4 0.5g/l;MgSO4・7H2O 
0.5g/l;FeSO4・7H2O 20ppm;M
nSO4・4〜6H2O 20ppm;チアミン‐塩酸
100μg/l;(pH7.6)]1000mlに懸濁
後、該懸濁液を2l容通気撹拌槽に仕込み、グルコース
20gと、インドール2gを添加して、回転数3000
rpmにて、通気量を調製して、反応液中の溶存酸表濃
度を第17表の各実験区に示すように変化させ、温度3
3℃、pH7.6にて24時間反応を行った。
【0089】反応終了後、遠心分離(4000rpm、
15分間、4℃)にて除菌した上清液中のL−トリプト
ファンを定量した。なお、反応液中の溶存酸素濃度は、
醗酵用酸素計[オリエンタル電気(株)製]で測定した
。 その結果を第17表に示す。
【0090】
【表17】 実施例18 実施例1と同様の条件にてブレビバクテリウム・フラバ
ム(Brevibacteriumflavum)MJ
‐233‐AB‐41(FERM  BP‐1498)
を培養し、培養終了後、実施例17と同様の条件にて集
菌して反応させた後、上清中のL−トリプトファンを定
量した。その結果を第18表に示す。
【0091】
【表18】 実施例19 実施例1と同様の条件にてブレビバクテリウム・フラバ
ム(Brevibacteriumflavum)MJ
‐233‐ABT‐11(FERM  BP‐1500
)を培養し、培養終了後、実施例17と同様の条件にて
集菌して反応させた後、上清中のL−トリプトファンを
定量した。その結果を第19表に示す。
【0092】
【表19】 実施例20 実施例1と同様の条件にてブレビバクテリウム・フラバ
ム(Brevibacteriumflavum)MJ
‐233‐ABD‐21(FERM  BP‐1499
)を培養し培養終了後、実施例17と同様の条件にて集
菌して反応させた後、上清中のL−トリプトファンを定
量した。その結果を第20表に示す。
【0093】
【表20】

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  コリネ型細菌に属するビオチン要求性
    微生物菌体またはその固定化物を用い、少くともグルコ
    ース及びインドールを含有し且つビオチンを実質的に含
    有しない水性反応液中で酵素反応を行ない、該反応液中
    にL−トリプトファンを生成させ、該反応液からL−ト
    リプトファンを採取することを特徴とするL−トリプト
    ファンの製造法。
  2. 【請求項2】  水性反応液中のグルコース濃度を0.
    2〜1.0重量%の範囲内に保つようにグルコースを連
    続的または間欠的に添加して酵素反を行なう請求項1記
    載の方法。
  3. 【請求項3】  水性反応液中のインドール濃度を0.
    03〜0.15重量%の範囲内に保つようにインドール
    を連続的または間欠的に添加して酵素反応を行なう請求
    項1記載の方法。
  4. 【請求項4】  水性反応液が合成培地である請求項1
    記載の方法。
  5. 【請求項5】  合成培地中の窒素源の窒素重量対グル
    コース重量の比を5〜25の範囲内に維持して酵素反応
    を行なう請求項4記載の方法。
  6. 【請求項6】  水性反応液中の溶存酸素濃度を0.1
    〜3ppmの範囲内に維持して酵素反応を行なう請求項
    1記載の方法。
JP3115224A 1990-09-06 1991-04-20 L−トリプトフアンの製造法 Pending JPH04228085A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021151256A (ja) * 2017-09-29 2021-09-30 三菱ケミカル株式会社 ニコチンアミドモノヌクレオチドの製造方法およびその方法に用いる形質転換体

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