JPH042278Y2 - - Google Patents

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JPH042278Y2
JPH042278Y2 JP18815987U JP18815987U JPH042278Y2 JP H042278 Y2 JPH042278 Y2 JP H042278Y2 JP 18815987 U JP18815987 U JP 18815987U JP 18815987 U JP18815987 U JP 18815987U JP H042278 Y2 JPH042278 Y2 JP H042278Y2
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handle
grip member
chain
brake
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、手動式のハンドルを回転させること
によつて車両搭載用パレツトを上下動せしめ得る
ようにした立体駐車装置において、誤つてハンド
ルを操作したときに該パレツトが不用意に上下動
するのを防止するための安全装置に関するもので
ある。
(従来技術) 近年、車両の増加により、特に市街地、観光地
などにおいては駐車スペースの確保が難かしくな
つてきている。尚、市街地においては、パーキン
グタワーと称される大型立体駐車装置が普及して
いるが、このような大型立体駐車装置では設備費
が大がかりとなり、営業用とする以外は不向きで
ある。
又、従来から、1台分の駐車用敷地に上下2台
駐車できるようにした二段式立体駐車装置が多数
開発、提案されている(例えば実開昭61−147857
号公報、同61−163857号公報、同61−194059号公
報など)。ところが、従来のこれらの二段式立体
駐車装置では、車両搭載用パレツトをモータによ
つて上下動せしめるようにしているので、商業電
源のない場所では設置することができないという
問題があるほか、例えば幼児などが誤つてスイツ
チ操作をした場合に、車両搭載用パレツトが不用
意に上下動して大事故が発生する危険があつた。
(考案の目的) 本考案は、上記した従来の立体駐車装置の問題
点に鑑み、設置場所の制限をなくすことができる
とともに、誤操作時には車両搭載用パレツトが上
下動しないようにした立体駐車装置の安全装置を
提案することを目的とするものである。
(目的を達成するための手段) 本考案は、車両搭載用パレツトをチエンによつ
て上方から吊下げ、該チエンを手動式のハンドル
によつて巻上げあるいは巻下げることにより前記
パレツトを上下動せしめ得るようにした立体駐車
装置において、前記ハンドルと前記チエンとの間
に、該チエンの巻上げ巻下げを規制し且つ自由状
態においてブレーキ力が作用する如くしたブレー
キ装置を設けている一方で、前記ハンドルに、ハ
ンドル軸から適宜離間した位置において自転可能
なる如くして握り部材を設け、さらに該握り部材
と前記ブレーキ装置とを連繁部材で連繁して該握
り部材を自転せしめることにより前記ブレーキ装
置を操作し得る如くしているとともに、前記握り
部材の非操作状態においては該握り部材が付勢部
材によつてブレーキ装置作動側に付勢され且つ前
記握り部材を前記付勢部材に抗して右回転方向あ
るいは左回転方向に自転させることにより前記連
繁部材を介して前記ブレーキ装置がブレーキ力解
除方向に操作せしめられしかも該握り部材をブレ
ーキ力解除状態に維持したままで前記ハンドルを
回転せしめ得る如く構成していることを特徴とし
ている。
(作用) 本考案では、車両搭載用パレツトを手動式のハ
ンドルによつて上下動せしめ得るようにしている
ので、商業電源のない場所でも設置可能となる。
又、ハンドルの握り部材を自転せしめることによ
りブレーキ装置を操作できしかも握り部材の非操
作状態では該握り部材が付勢部材によつてブレー
キ装置作動側に付勢され且つ握り部材を付勢部材
に抗して右回転方向あるいは左回転方向に自転さ
せることによりブレーキ装置をブレーキ力解除方
向に操作せしめ得る如くしているので、握り部材
を付勢部材に抗してブレーキ装置のブレーキ力解
除側に回転させた後、しかもその状態を維持した
ままでないとハンドルを回転させることができな
い。又、握り部材は、ブレーキ力解除操作方向に
回転させた状態で、ハンドル軸の周りを公転(ハ
ンドルを回転)させればパレツト吊下げチエンを
巻上げあるいは巻下げることができ、パレツトを
自由に上下動させることができる。そのとき(ハ
ンドルを回転させたとき)、握り部材は、ハンド
ル軸の周りで公転するが、該握り部材自体は自転
することがなく、従つてハンドル回転操作中にブ
レーキ力が働くことはない。
(実施例) 第1図ないし第10図を参照して本考案の好適
な実施例を説明すると、この実施例の立体駐車装
置は、二段式に構成されていて、鋼製フレームや
鋼板などを組付けて形の枠体1を形成し、該枠
体1内に前後(矢印P−Q方向)一対の縦向きの
ガイドレール13,13を立設し、パレツト2支
持用の前後各支持腕3,3をそれぞれチエン4,
4で吊下げた状態でガイドレール13,13に沿
つて案内させるとともに、各チエン4,4をハン
ドル51を有する手動式の巻上げ巻下げ装置5に
よつて同時に巻上げあるいは巻下げることにより
パレツト2を上下動せしめ得るように構成されて
いる。
枠体1の下端には、フレーム状の2本の台座1
2,12が横向き(矢印R側)に突出形成されて
おり、又該台座12,12は前後方向(矢印P−
Q方向)に3つに分割された各コンクリート板1
8,18,18によつて押えられていて、枠体1
全体を安定した状態で地面上に着座せしめてい
る。ガイドレール13,13は、H形鋼が採用さ
れており、枠体1内の外側(矢印R側)寄りの前
後両端部にそれぞれ立設固定されている。
パレツト2は、鋼板製で、前後方向(矢印P−
Q方向)に適宜長さをもつ2本の車輪載せ台2
1,21を、車両Aの左右各車輪B,B間の間隔
を隔てた状態で前後2本の受け桟22,22で連
結して構成されている。
支持腕3,3は、それぞれ前記受け桟22,2
2に一体に連設されている。尚、この各支持腕
3,3は相互に同形に形成されている。この支持
腕3は、前後2枚の側板31,31を有し、該各
側板31,31で前記ガイドレール13を前後両
側から挟むようにして設置されている。この支持
腕3には、各側板31,31間の上方部分にガイ
ドレール13の奥側面13b(矢印S側面)に沿
つて転動する上ガイドローラ32が、又各側板3
1,31間の下方部分にガイドレール13の外側
面13a(矢印R側面)に沿つて転動する下ガイ
ドローラ33がそれぞれ設けられており、パレツ
ト2を支持している支持腕3,3がガイドレール
13,13に沿つて自由に上下動し得るようにな
つている。
支持腕3の内側となる側板31の外面にはチエ
ン4の先端4aを連結するための縦向き杆35が
固定されている。そして該縦向き杆35の上端に
後述するストツパー部材7を介してチエン4の先
端4aが連結されている。
支持腕吊下げ用の各チエン4,4は、枠体1内
の上部に設置された左右(矢印R−S方向)2つ
のスプロケツト41,42に巻掛けした後、その
各他端(支持腕吊下げ側とは反対側端)4b,4
bにパレツト2上に搭載される車両Aの重量に見
合う重り40(コンクリート製)を取付けてい
る。左右2つのスプロケツト41,42のうち各
奥側(矢印S側)の前後2つのスプロケツト4
2,42は、共通の1本の軸43に固定されてお
り、該軸43を巻上げ巻下げ装置5により右回転
あるいは左回転させてチエン4,4を巻上げある
いは巻下げることにより、車両Aを載置したパレ
ツト2を上下動せしめ得るようになつている。
巻上げ巻下げ装置5は、手動式に構成されてお
り、ハンドル51を回すことによりチエン52,
53及びスプロケツト54A,54B,54C,
54Dを介して前記軸43を回転せしめ得るよう
になつている。ハンドル51は、第8図に示すよ
うに、枠体側壁1Aに回転自在に支持されたハン
ドル軸55に腕片56の一端を固定し、さらに該
腕片56の他端に握り部材58を軸57に対して
回転自在に装着して形成されている。ハンドル軸
55は中空の筒状となつており、該中空のハンド
ル軸55の中心には後述するブレーキ装置6の一
部となる別の軸67が相互に回動自在に挿通され
ている。尚、前記支持腕吊下げ用のチエン4,4
の反支持腕吊下げ側端4b,4bに重り40を取
付けているので、パレツト2上に車両Aを載置し
た状態では、該重り40と車両Aの重量がほぼ釣
合つており、比較的小さな操作力でハンドル51
を回動させることができるようになつている。
又、この巻上げ巻下げ装置5では、各スプロケツ
ト54A〜54Dの径(歯数)を調整してハンド
ル51の操作力(ハンドルの回動重さ)を軽減し
得るようにしている。尚、このように巻上げ巻下
げ装置5として手動式のものを採用すれば商業電
源のない場所であつてもこの立体駐車装置を設置
することができる。
この巻上げ巻下げ装置5にはブレーキ装置6が
設けられている。このブレーキ装置6は、第1
図、第6図ないし第8図に示すように、操作レバ
ー62をレバー引張りバネ63で矢印S側に付勢
していることによりブレーキ本体61にブレーキ
力を作用させ、又操作レバー62をレバー引張り
バネ63に抗して矢印R側に操作することにより
ブレーキ力を解除せしめ得るようになつている。
このブレーキ力解除操作は、次の機構によつて行
われる。即ち、巻上げ巻下げ装置5のハンドル握
り部材58に固定したスプロケツト68A(握り
部材の軸57に対して回動自在となつている)
と、ハンドル軸55内に挿通されている軸67の
一端に固定したスプロケツト68B間にチエン6
9を巻き掛けし、他方ハンドル軸55内の軸67
の他端にスプロケツト64を固定するとともに該
スプロケツト64に、一端が前記操作レバー62
に固定され他端がチエン緊張バネ66に連結され
た1本の有端チエン65を巻き掛けしている。
尚、上記スプロケツト68A,68B、チエン6
9、スプロケツト64及び有端チエン65で、実
用新案登録請求の範囲中の連繁部材を構成してい
る、又、チエン緊張バネ66は、単にチエン65
が弛まないようにするためのものであり、バネ力
の弱いものでよい。
ハンドル握り部材58は、ブレーキ装置6の操
作レバー62を付勢しているレバー引張りバネ6
3によつて、上記連繁部材68A,68B,6
9,64,65を介してブレーキ装置作動側に回
動付勢されている。尚、このレバー引張りバネ6
3が実用新案登録請求の範囲中の付勢部材に該当
する。
このブレーキ装置6は、ハンドル握り部材58
から手を離しているときは、操作レバー62にブ
レーキ力解除作用は働かずレバー引張りバネ63
によりブレーキ本体61に常時ブレーキ作用が働
いている。又、ブレーキ力を解除させるときは、
ハンドル握り部材58を握つて該握り部材58を
その軸57に対して右回転(第8図の矢印C方
向)せしめることにより、スプロケツト68A、
チエン69、軸67、スプロケツト64、チエン
65を介して操作レバー62をレバー引張りバネ
63に抗してブレーキ力解除方向に作動せしめ得
るようになつている。従つてこの巻上げ巻下げ装
置5は、ハンドル握り部材58を軸57の周りで
右回転させない限りハンドル51を回転させるこ
とができず(ブレーキがかかつている)、誤つて
子供などが不用意にハンドル51を回して事故が
発生する危険を未然に防止できる。又、この巻上
げ巻下げ装置5を作動させるときには、握り部材
58を右回転させてブレーキ力を解除させた状態
で、そのままハンドル51を回動させればよい。
このとき握り部材58はハンドル軸51の周りで
公転するが、該握り部材58自体は軸57の周り
で自転することがなく、従つて操作レバー62は
ブレーキ力解除状態のままで維持される。そして
ハンドル51の回動操作が終了し、握り部材58
から手を離せば操作レバー62がレバー引張りバ
ネ63により直ちにブレーキ力発生側に移動して
自動的にブレーキがかかる。
この二段式立体駐車装置には、パレツト吊下げ
用チエン4,4を駆動する前記軸43の回動を規
制するためのロツク装置8が設けられている。こ
のロツク装置8は、第1図、第6図及び第7図に
示すように上記軸43の一端に固定されているス
プロケツト54D(巻上げ巻下げ装置5の1つの
スプロケツト)にロツク受部81を設ける一方、
該ロツク受部81に係脱自在に係合するロツク部
材82を設けるとともに、該ロツク部材82を操
作する操作機構80を設けて構成されている。
スプロケツト54Dに設けたロツク受部81
は、該スプロケツト54Dの側面外周寄り位置に
等角度間隔をもつて多数(この実施例では10本)
の横向きピン81a,81a…を設けて構成され
ている。
ロツク部材82は、この実施例では、基端が枠
体側壁1Aに枢着(枢着部82b)され先端に隣
接する2つの横向きピン81a、81a間の間隔
内に嵌入し得る係合爪82aを有している。尚、
この実施例では、ロツク部材82は2つ使用され
ており、各係合爪82a,82aを相互に左右
(矢印R−S方向)にずらせた状態で設置してい
て、各横向きピン81a,81a…が円周方向の
いずれの位置にあつてもいずれか一方のロツク部
材82,82の係合爪82aが横向きピン81
a,81a間に嵌入し得るようにしている。
ロツク部材82操作用の操作機構80は、上端
がそれぞれ各ロツク部材82,82に連結された
各第1のロツド83,83と、該各第1のロツド
83,83の下端を連結している揺動杆84と、
該揺動杆84を揺動操作する第2のロツド85
と、該第2のロツド85の下端が連結されている
レバー87つきのカム板86と、該カム板86の
回動を規制する施錠部材88とを有している。カ
ム板86の外周には施錠部材88の突起88aが
係脱自在に係入する凹部86aと該カム板86の
回動範囲を規制(約90°の範囲に規制)するため
の扇形状の切欠86bが設けられている。扇形状
の切欠86b内には枠体1側に固定されている衝
合片89が嵌入されている。カム板86は、その
凹部86aに施錠部材88の突起88aが嵌入す
る回転位置(ロツク位置)では、第2のロツド8
5が押し上げられ、揺動杆84及び各第1のロツ
ド83,83もそれぞれ押し上げられて、各ロツ
ク部材82,82のうちのいずれか一方の係合爪
82aがロツク受部81(横向きピン81a,8
1a間)に係合するようになる(第6図の状態)。
又施錠部材88のロツク解除状態で、カム板86
に設けたレバー87を操作して該カム板86を右
回転(角度90°程度)させると第2のロツド85
が引き下げられ、揺動杆84及び各第1のロツド
83,83もそれぞれ引き下げられて、各ロツク
部材82,82はロツク受部81から外れてスプ
ロケツト54Dが回動可能な状態となる(第7図
の状態)。
このロツク装置8のロツク状態(ロツク部材8
2がロツク受部81に係合している状態)では、
パレツト吊下げチエン4,4の駆動軸43(スプ
ロケツト54D)が完全にロツクされており、も
しブレーキ装置6に何らかの故障が発生してブレ
ーキ作用がなくなつたりあるいは巻上げ巻下げ装
置5のチエン53が切れた場合でも不用意にパレ
ツト2が移動することがなくなり、安全性が確保
される。
前記パレツト2の各車輪載せ台21の長さ方向
一端寄り(車両進入方向の前方寄り)には、車輪
Bを保持するための開口23が形成されている。
この開口23の長さL(第10図)は、車輪Bの
直径の約1/2程度となつており、該開口23上に
車輪Bを載せ、パレツト2を第3図に鎖線図示
(符号2′)する如く上方に持ち上げたときに、車
輪Bの下面の一部が該開口23内に落ち込んで、
車両Aの前後方向の位置ずれを防止し得るように
なつている。尚、第3図に示すようにパレツト2
を最下降位置まで降ろしたときには車輪載せ台2
1の下面がコンクリート板18の上面に接触する
ようになつており(車輪載せ台21上面とコンク
リート板18上面との間の段差が小さくなる)、
車両Aをパレツト2上に進入させて車輪Bを開口
23の上部に位置させたときに該車輪Bの下面は
開口23内のコンクリート面に接触し、車輪Bが
開口23上に載つたときの衝撃が発生しないよう
にしている。尚、該開口23の前縁には、上方に
隆起する隆起部24が形成されており、車両進入
時の車輪Bの位置決めをするようになつている。
又、この二段式立体駐車装置には、車両Aの車
輪Bがパレツト2上の所定位置(開口23上)に
乗つていないときに、前記ロツク装置8のカム板
86をロツク解除方向(右回転方向)に回動でき
ないようにするためのロツク規制装置9が設けら
れている。
このロツク規制装置9は、第1図、第6図、第
7図、第9図及び第10図に示すように車両Aの
車輪Bがパレツト2上の所定位置に乗つたことを
検知する車輪検知部材91と、該車輪検知部材9
1の動作によつてカム板86の回動を規制あるい
は規制解除するための操作機構92を有してい
る。
車輪検知部材91は、車輪載せ台21の幅より
小さい幅の板材が使用されており、パレツト2に
おける枠体1寄り側の車輪載せ台21の前方寄り
位置(矢印P側寄り位置)において前後揺動自在
に枢着されていて、車両Aの車輪Bパレツト2上
の所定位置(開口23上)に位置したときに該車
輪Bに押圧されて前方(矢印P方向)に揺動せし
められる如くして設置されている。又、この車輪
検知部材91はバネ99によつて矢印Q側に付勢
されている。
又、上記操作機構92は、上端がカム板86に
連結され下端がL形リンク94(枠体側壁1A内
面に上下揺動自在に枢着されている)の一端に連
結されたカム板操作ロツド93と、枠体側壁1A
の下方部において左右方向(矢印R−S方向)に
移動可能で且つ基端が前記L形リンク94の他端
に連結されしかも先端95aが側壁1Aの前面か
ら外方に出没し得る如く設置された出没ロツド9
5と、パレツト2における枠体1寄りの車輪載せ
台21の側縁で且つパレツト最下動時に前記出没
ロツド95の先端95aが対応する位置において
上下揺動自在に枢着されたロツド止め板96と、
該ロツド止め板96と前記車輪検知部材91とを
連結する連結ロツド97を有している。
カム板操作ロツド93の上端は、カム板86の
下方寄り位置に連結されている。
出没ロツド95は、バネ98によつて没入方向
(矢印S方向)に付勢されている。又、該出没ロ
ツド95の先端95aは、カム板86が第6図に
示すロツク位置にあるときにロツド止め板96の
側面に近接する位置まで没入し、逆にカム板86
が第7図に示すロツク解除位置にあるときにロツ
ド止め板96の設置位置より外方に突出するよう
に位置決めされている。
ロツド止め板96は、第9図に示すように車輪
検知部材91に車輪Bが当接していない状態(車
輪検知部材91がバネ99によつて矢印Q側に位
置している)では、連結ロツド97に押圧されて
下動し、前記出没ロツド95の先端95aに対応
して該出没ロツド95の外方への突出を規制する
ようになり、又車輪検知部材91が車輪Bで押圧
されると鎖線91′で示すように矢印P側に移動
し、それにともなつてロツド止め板96が鎖線9
6′で示すように上動して出没ロツド95の外方
への突出を許容するようになつている。
従つてこのロツク規制装置9は、パレツト最下
動位置において車輪Bがパレツト2上に所定位置
に乗つていないときには、ロツド止め板96によ
り出没ロツド95の外方への突出を規制して、施
錠部材88をロツク解除した状態であつてもカム
板86をロツク解除方向(右回転方向)に回動操
作することができず(レバー87を操作しようと
しても出没ロツド先端95aがロツド止め板96
に衝合している)、パレツト2側と重り40との
重量差によるパレツト2の不測の上動を未然に防
止するように作用する。
この二段式立体駐車装置の上段側に車両Aを駐
車する際には、巻上げ巻下げ装置5のハンドル5
1を左回転させてパレツト2を最下降位置(第3
図の実線図示位置)まで降ろし(そのときにはブ
レーキ装置6によりブレーキ力がかかりしかもロ
ツク装置8がロツク状態にある)、その状態で車
両Aをパレツト2上に矢印Q側から矢印P側に進
入させ、車輪B,Bが車輪載せ台21,21の各
開口23,23上に位置するようにして停止させ
る。続いてブレーキ装置6を解除させ(ハンドル
握り部材58を回す)、ロツク装置8をロツク解
除させた後、ハンドル51を右回転方向に回動さ
せ、パレツト2を車両Aとともに所定高さまで上
昇させた後、ブレーキ装置6をきかせ(ハンドル
握り部材58からてを離す)、且つロツク装置8
をきかせば(レバー87を左回転させた後、施錠
する)、上段への駐車作業が完了する。尚、下段
へもう一台の車両Aを駐車するときには、該車両
Aをコンクリート板18上まで進入させて停止さ
せればよい。又、上段に駐車している車両Aを取
り出すときには、上記操作を逆順序で行えばよ
い。
この立体駐車装置には、パレツト吊下げ用のチ
エン4,4が切れたときに、直ちにパレツト2の
落下を防止する安全装置が備えられている。この
安全装置は、各支持腕3,3に固定された縦向き
杆35,35の上端に、2枚の横向き揺動腕7
1,71間にキヤツチングシユー72とブレーキ
シユー73を設けてなるストツパー部材7を上下
揺動自在に枢着(枢着軸70)し、さらに該スト
ツパー部材7に吊下げ用チエン4の先端4aを連
結して構成されている。2枚の揺動腕71,71
は、ガイドレール13の前後(矢印P−Q方向)
両側面を両側から挟むようにして設置され、該各
揺動腕71,71間の外側(矢印R側)はガイド
レール13の外側(矢印R側)において筒状の連
結材74で連結固定され、又該各揺動腕71,7
1間の奥側(矢印S側)はガイドレール13の奥
側においてキヤツチングシユー(横架材)72で
連結固定されていて、ガイドレール13の外側を
四角形枠状に囲繞するようにしている。前記枢着
軸70は、筒状の連結材74の中心部を貫通して
縦向き杆35の上端に支持されている。又、吊下
げ用チエン4の先端4aは一方の揺動腕71にお
ける枢着部(枢着軸70)より水平方向外側(矢
印R側)に若干幅W(第4図)だけずれた位置に
連結されている。従つてこの揺動腕71,71
は、チエン緊張時には第4図において左回転方向
に付勢されている。又この揺動腕71,71は、
水平姿勢状態においてその内側端部寄りの下面が
支持腕3の側板31、31に設けた受台36,3
6上に衝合するようになつており、該揺動腕7
1,71が水平姿勢より左回転方向に回動しない
ようにしている。
揺動腕71,71間の奥側に設けられているキ
ヤツチングシユー72は、揺動腕71が水平姿勢
状態においてガイドレール13の奥側面13bよ
りわずかに離間(例えば2〜3mm程度だけ離間)
するように設定されている。
ストツパー部材7のブレーキシユー73は、縦
長の板材が使用されており、該板材(ブレーキシ
ユー)73の上端を筒状連結材74に溶接して取
付けられている。このブレーキシユー73は、揺
動腕71に対して角度90°よりわずかに大きい角
度(例えば92°〜95°程度)をもつて取付けられて
いる。又このブレーキシユー73は、揺動腕71
が水平姿勢状態においてガイドレール13の外側
面13aよりわずかに離間するようにして設置さ
れている。
又、このストツパー部材7は、バネ78によつ
て揺動腕71の内方側が上方に付勢されるように
なつており、もし吊下げチエン4の緊張がなくな
ると(チエン切断時)、該バネ78によつてスト
ツパー部材7全体が直ちに右回転方向に回動せし
められるようになつている(第5図参照)。
このチエン切断時の安全装置は次のように作用
する。まず、通常の使用状態では、パレツト2側
に荷重があることにより吊下げチエン4が緊張さ
れていて、ストツパー部材7の揺動腕71,71
がバネ78に抗して水平姿勢に維持せしめられて
該ストツパー部材7はガイドレール13に対して
ブレーキ作用は生じず、支持腕3,3はガイドレ
ール13,13に沿つて自由に上下動可能とな
る。そして、もし何らかの理由でパレツト吊下げ
用のチエン4が切断したときには、ストツパー部
材7に対する左回転方向の付勢作用がなくなると
同時にバネ78による付勢力によつてストツパー
部材7が直ちに右回転方向に回動せしめられてキ
ヤツチングシユー72がガイドレール13の奥側
面13bに衝合すると同時にブレーキシユー73
がガイドレール13の外側面13aに圧接してブ
レーキ作用が発生し、パレツト2の下動を直ちに
停止させるようになる。尚、パレツト2側には大
きな荷重がかかつており且つキヤツチングシユー
72がガイドレール13の奥側面13bに衝合し
ているため、該キヤツチングシユー72を上方に
回動させようとする作用が大きくなり、それによ
つてブレーキシユー73がガイドレール13の外
側面13aに対して大きな圧接力で圧接し、パレ
ツト2の下動が確実に停止するようになる。
(考案の効果) 本考案の立体駐車装置の安全装置は、ハンドル
51の握り部材58を自転させることによりパレ
ツト吊下げチエン4の巻上げ巻下げを規制するブ
レーキ装置6を操作することができ、しかも握り
部材58の非操作状態では該握り部材58が付勢
部材63によつてブレーキ操作作動側に付勢され
且つ握り部材58を付勢部材63に抗して右回転
方向あるいは左回転方向に自転させることにより
ブレーキ力を解除せしめることができるようにし
ているので、握り部材58を付勢部材63に抗し
てブレーキ力解除側に回転させた後、その状態を
維持したままでないとハンドル51を回転させる
ことができず、従つて幼児などが誤つて握り部材
58を単に握つた状態でハンドル51を回転させ
ようとしても、ブレーキ装置6のブレーキ力が解
除されないのでハンドル51を回すことができ
ず、車両搭載用パレツトが不用意に上下動して不
測の事故が発生する危険を未然に防止することが
できるという効果がある。又、本考案の安全装置
は、握り部材58をブレーキ力解除方向に回転さ
せる動作に続いてそのままハンドル51を回転さ
せることができ、しかも握り部材58から手を離
すと直ちに且つ自動的にブレーキ装置6が働くよ
うになつており、ブレーキ装置6の操作が簡単と
なるとともに、ブレーキ装置6のかけ忘れによる
事故発生の危険を未然に防止できるという効果も
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例にかかる安全装置を備
えた立体駐車装置の斜視図、第2図及び第3図は
それぞれ第1図の−及び−断面図、第4
図は第1図の安全装置の拡大図、第5図は第4図
の安全装置の作動説明図、第6図は第1図の立体
駐車装置のロツク装置の側面図、第7図は第6図
の状態変化図、第8図は第6図の−断面図、
第9図は第1図のロツク規制装置の一部断面図、
第10図は第1図の立体駐車装置に使用されてい
る車輪載せ台の一部斜視図である。 1……枠体、2……パレツト、3……支持腕、
4……チエン、5……巻上げ巻下げ装置、6……
ブレーキ装置、7……ストツパー部材、8……ロ
ツク装置、13……ガイドレール、51……ハン
ドル、55……ハンドル軸、58……握り部材、
63……付勢部材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 車両搭載用パレツト2をチエン4によつて上方
    から吊下げ、該チエン4を手動式のハンドル51
    によつて巻上げあるいは巻下げることにより前記
    パレツト2を上下動せしめ得るようにした立体駐
    車装置において、前記ハンドル51と前記チエン
    4との間には、該チエン4の巻上げ巻下げを規制
    し且つ自由状態においてブレーキ力が作用する如
    くしたブレーキ装置6が設けられている一方で、
    前記ハンドル51には、ハンドル軸55から適宜
    離間した位置において自転可能なる如くして握り
    部材58が設けられ、さらに該握り部材58と前
    記ブレーキ装置6とが連繁部材68A,68B,
    69,67,64,65で連繁されていて該握り
    部材58を自転せしめることにより前記ブレーキ
    装置6を操作し得る如くされているとともに、前
    記握り部材58の非操作状態においては該握り部
    材58が付勢部材63によつてブレーキ装置作動
    側に付勢され且つ前記握り部材58を前記付勢部
    材63に抗して右回転方向あるいは左回転方向に
    自転させることにより前記連繁部材を介して前記
    ブレーキ装置6がブレーキ力解除方向に操作せし
    められしかも該握り部材58をブレーキ力解除状
    態に維持したままで前記ハンドル51を回転せし
    め得る如く構成されていることを特徴とする立体
    駐車装置の安全装置。
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