JPH04227827A - 多孔質中空繊維状膜の製造方法及び多孔質中空繊維状膜 - Google Patents

多孔質中空繊維状膜の製造方法及び多孔質中空繊維状膜

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JPH04227827A
JPH04227827A JP14631788A JP14631788A JPH04227827A JP H04227827 A JPH04227827 A JP H04227827A JP 14631788 A JP14631788 A JP 14631788A JP 14631788 A JP14631788 A JP 14631788A JP H04227827 A JPH04227827 A JP H04227827A
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JP
Japan
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polyester
composition
temperature
porous hollow
polyalkylene glycol
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Application number
JP14631788A
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Inventor
Takashi Akita
隆 秋田
Tadashi Iwasaki
直史 岩崎
Masahiro Sugimori
杉森 正裕
Kunihiro Aoki
青木 邦廣
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はポリアルキレングリコールセグメントを含有す
るポリエステル系多孔質中空繊維状膜の製造方法に関し
、該製造方法によつて製造し得るポリエチレングリコー
ル−ポリブチレンテレフタレートブロック共重合体を含
有する多孔質中空繊維状膜に関する。
〔従来の技術〕
液体や気体の精製分離用素材として有用な多孔質中空繊
維を溶融紡糸可能な結晶性高分子から製造する方法に関
してはこれまでにも種々の方法が提案されている。その
代表的なものとしては、ポリオレフィン等の高度に結晶
化しうる結晶性高分子を十分に配向結晶化させた未延伸
中空繊維を賦形したのち、延伸処理することにより多孔
質化する方法が特開昭52−15627号、特開昭52
−137026号公報等に開示されている。
又、特開昭54−88318号公報にはポリエステルを
溶融紡糸し、これをアルカリ、アミン等で後処理するこ
とにより多孔質化する方法が提案されている。
一方、親水性多孔質中空繊維状膜としてはセルロースエ
ステルやポリビニルアルコール系等の親水性素材よりな
るものが知られており、又、疎水性多孔質膜をアルコー
ルや界面活性剤水溶液等の該膜内に浸透可能な水混和性
液で処理した後これを水で置換する親水化処理法、疎水
性多孔質膜に界面活性剤や親水性高分子を付着せしめた
親水化膜等が知られている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかし、特開昭52−15627号公報はポリプロピレ
ン多孔質中空糸に関するものであり、ポリプロピレンは
結晶化度を充分に高くすることができるため、この方法
で充分な膜性能を有する多孔質中空糸を得ることができ
るが、結晶化度が充分に高くならないポリエステルやポ
リアミドをこの方法に準じて多孔質中空糸にしようとし
ても実用的な多孔質中空繊維状膜は得られない。
特開昭52−137026号公報には熱可塑性結晶性ポ
リマーを溶融紡糸し、これを一段又は多段で延伸して多
孔質中空糸とする方法が示されており、ポリマーとして
ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレ
ート、ポリアミドも用い得るとしているが該明細書にお
いて具体的にに記載されているのはポリプロピレン、ポ
リエチレン、ポリ弗化ビニリデンのみである。本発明者
らはここに記載された方法に準じてポリエステル、ポリ
アミドについて追試を行つたところ、良好な多孔質中空
繊維状膜は得られなかつた。
特開昭54−88318号はこのような延伸法によりポ
リエステルを多孔質化することの困難さを反映してなさ
れたものであり、ポリエステルを溶融紡糸、延伸、熱処
理後アミン、アルカリ等で処理して多孔質化するもので
、多孔質化のためにアルカリやアミンを必要とするとい
う不便さのみならず、アミン、アルカリ処理の煩雑さ、
及びこれらの薬品が処理後の中空糸に残存するとポリマ
ーを劣化させるため充分な洗浄を必要とし、しかも得ら
れる中空糸が壁面に多数の徴細孔を有しているため完全
にこれらの薬品を洗浄除去するのが困難であるという問
題を有している。
又、親水性膜に関しては、従来知られている親水性素材
からなる膜は全て溶剤を用いた湿式あるいは乾湿式製膜
法により製造されており、溶融賦形法に較べて工程が複
雑である、膜として比較的脆いものしか得られず取扱い
注意を要する、洗浄を繰返しても製膜に使用した溶剤が
残存しがちでありメディカル用途等、用途によつては問
題がある。この種の膜は一旦乾燥すると徴密化等による
透水量の低下等膜特性の低下があり湿潤状で保管しなけ
ればならないという問題がある。
又、疎水性膜をアルコール等で処理した後水で置換した
ものは一旦乾燥したものは疎水性に戻るため水に浸漬し
た状態で保存しなければならないという問題がある。
又、疎水性膜に界面活性剤や親水性高分子を付着させた
ものは使用時における付着物の溶出、付着による孔径変
化等があり孔径コントロールが困難になる等の問題があ
る。
本発明者らはこのような状況に鑑み、比較的結晶性の低
いポリエステルを溶融紡糸、延伸により均一に多孔質化
する中空繊維状膜の製法につき鋭意検討した結果、ポリ
アルキレングリコールのような異種セグメントを導入す
ると全体の結晶化度がより低下し、延伸多孔質化はより
困難になると考えられていたにもかかわらず、特定の範
囲であればポリエステル単独の場合よりもむしろ容易に
かつ均質でより大きな孔径を有する膜が得られることを
見出し、ポリアルキレングリコールセグメントとしてポ
リエチレングリコール、ポリエステルセグメントとして
ポリブチレンテレフタレートを用いたポリアルキレング
リコール−ポリエステルブロック共重合体あるいはこれ
とポリエステルのブレンド物でポリエチレングリコール
成分が1乃至25重量%であるものを上記の方法で溶融
紡糸、熱処理、延伸したものは良好な親水性多孔質中空
糸膜となり、従来より知られている親水性膜や親水化膜
の欠点を有していないことを見出し、本発明に到達した
〔問題点を解決するための手段〕
即ち、本発明の要旨は、ポリアルキレングリコール−ポ
リエステルブロック共重合体あるいはこれとポリエステ
ルとのブレンド物(以下組成物という)であつて該組成
物中に含まれるポリアルキレングリコール成分が1乃至
25重量%であるものを溶融紡糸して得られる膜厚10
0μm以下の中空未延伸糸を該組成物の融点より2℃乃
至50℃低い温度で1分以上熱処理し、次いで該組成物
の主分散損失極大温度より120℃高い温度以下で20
〜400%延伸するポリエステル系多孔質中空繊維状膜
の製造方法にあり、さらに、ポリエチレングリコール−
ポリブチレンテレフタレートブロック共重合体あるいは
これとポリエステルとのブレンド物(以下組成物という
)であつて該組成物中に含まれるポリエチレングリコー
ル成分が1乃至25重量%である組成物よりなる中空繊
維状膜であつて、その膜厚が100μm以下であり、か
つ膜壁部には互いにつながつた多数の微小空孔が存在す
ると共に該微小空孔の孔半径の分布曲線が200〜15
00Åの範囲内に極大点を有し、傾斜法により測定した
該中空繊維状膜の水に対する接触角が75度以下である
ことを特徴とする親水性多孔質中空繊維状膜にある。
本発明において溶融紡糸される組成物はポリアルキレン
グリコール−ポリエステルブロック共重合体単独であつ
てもよく、これとポリエステルとのブレンド物であつて
もよい。
本発明においてはポリアルキレングリコール−ポリエス
テルブロック共重合体を用いることが必要である。
ポリエステルとポリアルキレングリコールのブレンド物
では均一なブレンドができず、たとえ多孔化ができたと
しても不均一なものとなり実用に耐えないものとなる。
該組成物において用いられるポリアルキレングリコール
としてはポリエチレングリコール、ポリプロピレングリ
コール、ポリブチレングリコール、ポリヘキサメチレン
グリコール等を挙げることができ、これらの中ではポリ
エチレングリコールが膜に親水性を賦与できる点で好ま
しく、膜を疎水性に保ちたい場合はポリプロピレングリ
コール、ポリブチレングリコールが好ましく用いられる
このポリアルキレングリコール成分は組成物中に1乃至
25重量%含有されている必要があり、3〜20重量%
であることが好ましく、5〜15重量%であることがよ
り好ましい。
ポリアルキレングリコールセグメントの含有量が1重量
%未満では均一な孔径の多孔質中空繊維は得られないし
、25重量%をこえると中空繊維の諸特性、たとえば、
耐熱性が大幅に低下するので好ましくない。かかるブロ
ック共重合体の組成は均一である方がより好ましいが、
ある程度分布があつてもよい。
ポリアルキレングリコール−ポリエステルブロック共重
合体のポリエステル成分、該共重合体とブレンドされる
ポリエステルとしてはポリブチレンテレフタレート、ポ
リエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート
等を挙げることができ、これらの中では前2者が好まし
い。ブロック共重合体中のポリエステル成分としてはポ
リブチレンテレフタレートが特に好ましい。
該共重合体中のポリエステル成分は単一成分のポリエス
テルであつてもよく、2種以上のポリエステル成分が混
在していてもよい。
又、ブレンドされるポリエステルは共重合体中のポリエ
ステル成分と同一であることが好ましいが、異なるポリ
エステルであつてもよく、2種以上のポリエステルのブ
レンド物であってもよく、共重合ポリエステルであつて
もよい。
なお、これらのポリエステルとしては全脂肪族ポリエス
テルは性能の点から好ましくない。
本発明において用いられるポリアルキレングリコール−
ポリエステルブロック共重合体は例えば下記の方法を例
示できるが、これに限定されるものではない。
(1)ポリエステルを形成する酸成分、ジオール成分と
ともに、初めからポリアルキレングリコールを添加して
おき、その存在下でエステル交換反応、重縮合反応を行
なうことによりポリアルキレングリコール−ポリエステ
ルブロック共重合体を合成する方法、 (2)まず、ポリエステルを形成する酸成分とジオール
成分とを反応させてポリエステルオリゴマーを合成し、
ついでポリアルキレングリコールを添加して重縮合反応
を行つて、ポリアルキレングリコール−ポリエステルブ
ロック共重合体を合成する方法。
本発明におけるポリアルキレングリコール−ポリエステ
ルブロック共重合体を合成するために用いられるポリア
ルキレングリコールの分子量は200〜30000の範
囲のものが好ましい。より好ましい分子量の範囲は80
0〜8000である。
なお該組成物にはポリアルキレングリコールホモポリマ
ーが多量に含まれると多孔化時の孔径の不均一化、使用
時の溶出、製造時のプリードアウト等の問題が生じ好ま
しくなく、組成物中の該ホモポリマーの含有量は3重量
%以下であることが好ましく、2重量%以下であること
が好ましい。
この含有量は、ポリアルキレングリコールがポリエチレ
ングリコールの場合は熱水抽出で、他のポリアルキレン
グリコールの場合はクロロホルム抽出で調べることがで
きる。
なお、該組成物中に必要に応じて適宜酸化防止剤等の添
加剤を含んでいてもよい。
本発明においては上述の組成物を溶融紡糸して膜厚10
0μm以下の中空未延伸糸とし、これを該組成物の融点
より2℃乃至50℃低い温度、好ましくは該融点より2
℃乃至30℃低い温度で1分以上熱処理する。
熱処理雰囲気は空気中でもよいが高温になるとポリアル
キレングリコールセグメントの酸化劣化が生ずる惧れが
あるので不活性気体中で熱処理するのが好ましい。
ここで用いる不活性気体としては窒素、ヘリウム、アル
ゴン等をあげることができる。
本発明における多孔質中空繊維状膜を製造するためには
紡糸速度は500m/min以上であることが好ましく
、1000m/min以上であることがより好ましい。
またその時の紡糸ドラフトは1000以上であることが
好ましく、5000以上であることがより好ましい。か
かる条件を満足し、かつ安定な紡糸が可能であれば他に
何等制限することなく従来の中空糸製造技術を用いるこ
とができる。ただし紡糸温度は安定な紡糸が可能な範囲
で低い方が好ましい。
このような紡糸で得られる中空繊維は膜厚が100μm
以下、好ましくは50μm以下であることが均一な孔径
の多孔質中空繊維状膜を得るうえで重要であり、膜厚が
100μm以上になると均一な孔径の多孔質中空繊維状
膜を得ることが困難になるばかりでなく、貫通した孔の
数も大幅に減少し精製分離用中空繊維状膜として好まし
くないものしか得られない。
該組成物の融点はその中の結晶性成分の融点にほぼ対応
し、組成物がブロック共重合体のみからなり、ブロック
共重合体のポリエステル成分が単一のポリエステルであ
れば当然融点は1つであるが、例えばブロック共重合体
のポリエステル成分が複数種からなる場合や、ブロック
共重合体のポリエステル成分とブレンドされるポリエス
テルの種類が異なる場合は組成分の融点が2つ以上存在
する場合がある。
この場合は融点として最も低いものをここでいう融点と
すればよい。
熱処理温度が融点より2℃低い温度より高くなるとポリ
マーの部分溶融等が生じるため均質なる多孔質中空繊維
状膜が得られなくなる。
上記の如き紡糸と熱処理とを行うことにより、DSC法
により求められる結晶化度(以下結晶化度という)が2
0%以上で小角X線散乱パターンから測定される長周期
が100Å以上であるような中空未延伸糸が得られる。
小角X線散乱パターンから測定される長周期が100Å
以下のもの、および結晶化度が20%以下の中空未延伸
糸からは均一な孔径の多孔質中空繊維状膜をえることは
困難である。本発明における方法で多孔質化を行う場合
、結晶化度は20%以上であることが好ましく、30〜
50%の範囲にあることがより好ましい。
本発明で用いる組成物の結晶化度を50%をこえる高い
値にすることは困難であり、しかも従来の常識とは異な
り、本発明で用いる組成物の場合は50%以下という非
常に低い結晶化度でありながら延伸処理により多孔質化
が可能となるのである。これは未だ理由が不明であるが
組成物中にブロックコポリマーの形でポリアルキレング
リコールが入ると結晶配向度が向上する傾向にあること
もこのことに関連あると思われる。
本発明においては、熱処理された中空未延伸糸を延伸す
るが、延伸の際、該組成物の主分散損失極大温度より1
20℃高い温度以下で20〜400%延伸する必要があ
る。
ここでいう主分散損失極大温度とは、動的粘弾性測定試
験において、定められた観測周波数の外力の下で主分散
損失を観測した場合の貯蔵弾性率と損失弾性率との比、
すなわちtanδ(tanδ=損失弾性率/貯蔵弾性率
)の吸収極大温度をいう。
本発明の場合には動的粘弾性測定の際に外部からのノイ
ズの影響が少ない110Hzを観測周波数として用いて
いる。従つて、本発明でいう主分散損失極大温度とは、
110Hzで動的粘弾性測定試験を行つた際のtanδ
のガラス転移に対応する吸収極大温度をさす。
主分散損失極大温度は、ガラス転移に対応するものであ
るが、ガラス転移温度は高分子セグメントのミクロブラ
ウン運動の開始温度であるのに対し、主分散損失極大温
度は、ある周波数の外力に対してセグメント運動が最も
活発である温度、すなわち外部から物質に加えられた力
が熱として最も散逸されやすい温度であり、ガラス転移
温度とは異なる。
また、主分散損失極大温度は、動的粘弾性測定により正
確に求めることができるが、ガラス転移温度はポリエス
テル成分として結晶化速度の大きいものを用いた場合に
は、DOC法その他により正確な値を実測することが難
しい。
延伸温度は主分散損失極大温度より100℃高い温度以
下であることが好ましい。延伸が主分散損失極大温度よ
り120℃高い温度をこえる温度範囲で行われると中空
未延伸糸全体が塑性変形しやすくなるため均一な孔径の
多孔質中空繊維状膜は得られ難くなる。
延伸倍率は20〜400%である必要がある。
20%未満では多孔化が充分ではなく、400%をこえ
ると糸切れの多発等により実用的な工程を組むのが困難
となる。
延伸は1段で行つてもよく、多段で行ってもよい。又、
一段目、二段目を各々複数段で延伸しても同じ温度であ
れば実質的に各々一段で行つたのと同一であり、本発明
で多段という場合は互いに延伸温度が異なる延伸を行つ
ていることを示す。
多段で延伸する場合は後段の延伸温度は前段の延伸温度
より高くする。多段で行う場合は一段目の延伸温度は主
分散損失極大温度より30℃高い温度以下であることが
好ましく、主分散損失極大温度以下であることがより好
ましい。
又、一段目の延伸倍率は3〜80%であることが好まし
い。
本発明の所定の延伸倍率(20〜400%)に至るまで
の二段目以降の延伸はやはり主分散損失極大温度より1
20℃高い温度以下の温度で行う必要があり、主分散損
失極大温度より100℃高い温度以下であることが好ま
しい。
二段目以降の延伸温度は上記範囲で一段目の延伸温度よ
り20℃以上高い温度であることが好ましい。
多段延伸の場合、前段に引き続き後段の延伸を行つても
よく、前段の延伸後、一旦熱セットを行つた後、後段の
延伸を行つてもよい。
熱セット温度は緊張下ポリマーの融点より5℃〜100
℃低い温度で行うのが好ましい。熱セット温度が高い場
合は不活性雰囲気下で熱セットするのが好ましい。
20〜400%延伸した後、孔径拡大等の目的で上記延
伸温度より高い温度で延伸することも可能である。但し
、この場合は孔径分布が乱れすぎないよう注意する必要
がある。
延伸終了後は熱セットを行つて構造を固定することが好
ましく、熱セット条件は上記の前段延伸後の熱セットの
条件と同様でよい。
こうして得られた多孔質中空繊維状膜は膜壁部に中空内
部より外部へ貫通した均一な孔径の多数の微細空孔を有
し、かつ、十分な機械的性質と耐熱性とを有しており、
残存する溶剤、添加剤等の悪影響の懸念もない、液体・
気体の精製分離用素材として極めて適したものである。
なお、得られた膜の孔の構造はポリエチレンやプロピレ
ンの延伸多孔質化により得られるラメラとラメラ間に存
在する多数のフィブリルによつてかこまれて形成される
孔の構造とは全く異なつており、本発明の方法で用いら
れる組成物の未延伸糸が従来延伸多孔質化のために必要
な未延伸糸の結晶化度に較べて極めて低い結晶化度であ
るにもかかわらず多孔質化できることをも考えあわせる
と従来の結晶性高分子の延伸多孔質化によりラメラ間に
クラック形成、これをさらに延伸してフイブリルを生長
させる方法とは全く異なつた機構で多孔質化が行われて
いるものと考えられる。
次にポリエチレングリコール−ポリブチレンテレフタレ
ートブロック共重合体系組成物を用いた親水性多孔質中
空繊維状膜について説明する。この膜の組成及び製法に
ついては前述の記載をポリアルキレングリコールをポリ
エチレングリコールに、ブロック共重合体のポリエステ
ル成分をポリブチレンテレフタレート成分におきかえれ
ばよい。前述のようにポリエチレングリコールを用いる
と親水性となるが、組成物中のポリエチレングリコール
セグメント含有量が1重量%未満であると親水性も不充
分となる。
ブロック共重合体のポリアルキレングリコール成分がポ
リエチレングリコールの場合、ポリブチレンテレフタレ
ートをポリエステル成分としたブロック共重合体が上述
の製造法で比較的容易に均質な多孔質中空繊維状膜が得
られ易い。
本発明における親水性多孔質中空繊維状膜の膜壁部の膜
厚は100μm以下、好ましくは50μm以下であるこ
とが好ましい。100μmを越えると本発明の膜の主用
途である水の透過やガスの透過に際して、その透過速度
の著しい減少が生じて実用的な分離、■過膜として用い
ることが困難となる。
中空繊維状膜の外壁や内壁には走査型電子顕微鏡により
多数の微小空孔の存在が確認できる。
又空孔の大きさ及びその分布は水銀圧入法により測定で
きる。
空孔の大きさはその微小空孔の孔半径の分布曲線から2
00〜1500Åの範囲内に極大点を有していることが
その主用途である水■過特に限外■過用膜として重要で
ある。
本発明の中空糸膜の親水性は傾斜法による水に対する接
触角により測定できるが、該接触角は低い圧力で高い水
透過性を得るという観点より75゜以下であることが必
要であり、60゜以下であることがより好ましい。
〔実施例〕
以下に実施例を用いて本発明を説明するが、本発明がこ
れらに限定されるものではない。
なお実施例において空孔率、平均孔径は水銀ポロシメー
ターにより測定した。又、水に対する接触角は接触角計
CA−A型(協和科学(株)製)を用い、傾斜法で測定
した。
実施例1 テレフタル酸ジメチル(以下DMTと略記する)(60
モル)、1,4−ブタンジオール(90モル)及び平均
分子量3000のポリエチレングリコール(0.489
モル)を重縮合用反応釜に仕込み、窒素雰囲気中、チタ
ンテトラブトキシド触媒(0.1重量パーセント対DM
T)存在下、200℃常圧にて1.5時間エステル交換
反応を行ない、引き続き245℃1Torrで3時間重
縮合反応を行うことにより、ポリエチレングリコール−
ポリブチレンテレフタレートブロック共重合体を合成し
た。
得られた共重合体は相対粘度ηrel2.16(溶媒フ
ェノール/テトラクロルエタン=1/1混合溶媒)、ポ
リエチレングリコール含量10重量パーセント、融点2
20℃、110Hzにおける動的粘弾性測定の際の主分
散損失極大温度が50℃であつた。
かくして得られたポリマーを粉砕パウダー化しクロロホ
ルムでεhrソツクスレー抽出を行なつたが、殆んど重
量減少は認められず、ポリエチレングリコールはブロッ
クポリマー化されていることが確認された。
該ブロックポリマーを孔径25φの中空繊維製造用ノズ
ルを用い240℃で溶融紡糸し、紡速2000m/mi
n、紡糸ドラフト約13000で巻き取ることにより、
外径140μm、膜厚10μmの中空未延伸糸を得た。
この中空未延伸糸を窒素雰囲気中200℃に加熱された
ローラー上を定長下に通過させ、接触時間5分で熱処理
して配向結晶化度をさらに高め、結晶化度36%、小角
X線散乱パターンから測定される長周期が、135Åの
中空未延伸糸を得た。
この中空未延伸糸を50℃に設定された恒温槽内に設定
されたローラー間で未延伸糸に対して20%延伸したの
ち、150℃に保持されたスリットヒーター中へ糸が定
長に保たれるような張力がかかるような条件で供給し、
滞在時間5分で該雰囲気中を通過せしめることにより熱
セットを行つた。ついで、室温に保持されたローラーに
1分間接触させたのち、120℃に設定された恒温槽内
に設定されたローラー間で未延伸糸に対する延伸倍率が
120%になるように二段目の延伸を行い、さらに、窒
素雰囲気中で190℃に保持されたスリットヒーターを
用いた以外は一段目と同様にして熱セツトを行うことに
より多孔質中空繊維を得た。
得られた多孔質中空繊維は膜厚10μm、平均孔径0.
15μmの貫通孔を多数有しており、孔半径の極大値は
600Å付近にあり、その空孔率は39%であつた。
かくして得られた多孔質中空繊維は水に対する接触角は
44゜であり、良好なガス透過性及び透水性能を示した
実施例2 実施例1と同一の熱処理中空未延伸糸を100℃に設定
された恒温槽内に設定されたローラー間で未延伸糸に対
して100%延伸したのち、窒素雰囲気中190℃に保
持されたスリットヒーター中へ糸が定長に保たれるよう
な張力がかかるような条件で供給し、滞在時間5分で該
雰囲気中を通過せしめることにより熱セットを行うこと
により多孔質中空繊維を得た。
得られた多孔質中空繊維は平均孔径0.12μmの貫通
孔を多数有しており、孔半径の極大値は500Å付近に
あり、その空孔率は33%であった。
比較例1 ポリエチレングリコールを用いない以外は実施例1と同
様にしてポリブチレンテレフタレート単独重合体を合成
した。
得られた重合体は相対粘度ηrel2.03(溶媒フェ
ノール/テトラクロルエタン=1/1混合溶媒)、融点
223℃、110Hzにおける動的粘弾性測定の際の主
分散損失極大温度は75℃であつた。
該ポリブチレンテレフタレートを孔径20φの中空繊維
製造用ノズルを用いて250℃で溶融紡糸し、紡速10
00m/min、紡糸ドラフト800で捲き取ることに
より外径130μm、膜厚11μmの中空未延伸糸を得
た。
該中空未延伸糸を80℃に設定された恒温槽内に設置れ
たローラー間で未延伸糸に対し、100、200及び3
00%延伸したが、いずれもネツキング延伸現象を示し
得られた中空糸の壁部に孔形成は認められなかつた。又
、この中空糸の水に対する接触角は79゜であつた。
比較例2 比較例1で得たと同様の中空未延伸糸を200℃に加熱
されたローラー上を定長下に通過させ、接触時間5分で
熱処理した。得られた中空未延伸糸の結晶化度は33%
であつたが、小角X線散乱測定では殆んど長周期は観測
されなかつた。
該中空未延伸糸を実施例1と同一条件下延伸を行なつた
が、ネツキング延伸現象を示し得られた中空糸の壁部に
孔形成は認められなかつた。
実施例3 平均分子量3000のポリエチレングリコールのかわり
に平均分子量3000のポリテトラメチレングリコール
を用いる以外は実施例1と全く同様にして、ポリテトラ
メチレングリコール−ポリブチレンテレフタレートブロ
ック共重合体を合成した。
得られた共重合体は、相対粘度ηrel2.03(溶媒
フェノール/テトラクロルエタン=1/1混合溶媒)ポ
リテトラメチレングリコール含量10重量パーセント、
融点220℃、110Hzにおける動的粘弾性測定の際
の主分散損失極大温度が53℃であつた。
該ポリマーは実施例1と同様にしてポリテトラメチレン
グリコールはブロックポリマー化されていることを確認
した。
該ブロックポリマーを孔径25φの中空繊維製造用ノズ
ルを用いて240℃で溶融紡糸し、紡速2000m/m
in、紡糸ドラフト約15000で捲き取ることにより
、外径140μm、膜厚10μmの中空未延伸糸を得た
この中空未延伸糸を窒素雰囲気中205℃に加熱された
ローラー上を定長下に通過させ、接触時間5分で熱処理
して配向結晶化度をさらに高め、結晶化度34%、小角
X線散乱パターンから測定される長周期が136Åの中
空未延伸糸を得た。
この中空未延伸糸を約100℃に設定された恒温槽内に
設置されたローラー間で未延伸糸に対して120%延伸
したのち、窒素雰囲気中190℃に保持されたスリット
ヒーター中へ糸が定長に保たれるような張力がかかるよ
うな条件で供給し、滞在時間5分で該雰囲気中を通過せ
しめることにより熱セットを行うことにより多孔質中空
繊維を得た。
得られた多孔質中空繊維は平均孔径0.12μmの貫通
孔を多数有しており、その空孔率は31%であつた。
実施例4 DMT(50モル)、エチレングリコール(110モル
)を窒素雰囲気下酢酸マグネシウム(0.0013重量
%対DMT)の存在下、220℃、常圧にて4時間エス
テル交換反応させ、さらに系に平均分子量3000のポ
リエチレングリコール(0.407モル)を加え、リン
酸トリメチル(0.0004重量%対DMT)及び三酸
化アンチモン(0.0004重量%対DMT)の存在下
280℃1Torrで3時間重縮合させることにより、
ポリエチレングリコール−ポリエチレンテレフタレート
ブロック共重合体を合成した。
得られた共重合体は相対粘度ηrel1.80(溶媒フ
エノール/テトラクロルエタン=1/1混合溶媒)ポリ
エチレングリコール含量10重量パーセント、融点25
5℃、110Hzにおける動的粘弾性測定の際の主分散
損失極大温度が85℃であつた。
該ポリマーは実施例1と同様にしてポリエチレングリコ
ールはブロックポリマー化されていることを確認した。
該ブロックポリマーを孔径30φの中空繊維製造用ノズ
ルを用いて280℃で溶融紡糸し、紡速6000m/m
in、紡糸ドラフト約28000で捲き取ることにより
、外径125μm、膜厚9μmの中空未延伸糸を得た。
この中空未延伸糸を窒素雰囲気中245℃に加熱された
ローラー上を定長下に通過させ、接触時間5分で熱処理
して配向結晶化度をさらに高め、結晶化度35%、小角
X線散乱パターンから測定される長周期が152Åの中
空未延伸糸を得た。
この中空未延伸糸を50℃に設定された恒温槽内に設置
されたローラー間で未延伸糸に対して30%延伸したの
ち窒素雰囲気中180℃に保持されたスリットヒーター
中へ糸が定長に保たれるような張力がかかるような条件
で供給し、滞在時間5分で該雰囲気中を通過せしめるこ
とにより熱セットを行なつた。
ついで室温に保持されたローラーに1分間接触させたの
ち、150℃に設定された恒温槽内に設置されたローラ
ー間で、未延伸糸に対する延伸倍率が90%になるよう
に二段目の延伸を行い、さらに窒素雰囲気中で220℃
に保持されたスリットヒーターを用いた以外は一段目と
同様にして熱セットを行うことにより多孔質中空繊維を
得た。
得られた多孔質中空繊維は膜厚が9μmで平均孔径0.
10μmの貫通孔を多数有しており、孔半径の極大値は
350Å付近にあり、その空孔率は29%であつた。又
、この中空繊維の水に対する接触角は45゜であつた。
実施例5 実施例1で用いたと同様のブロックポリマーを孔径35
φの中空繊維製造用ノズルを用い、240℃で溶融紡糸
し、紡速1700m/min、紡糸ドラフト約1300
0で捲き取ることにより、中空未延伸糸を得た。
この中空未延伸糸を窒素雰囲気中200℃に加熱された
ローラー上を定長下に通過させ、接触時間5分で熱処理
して配向結晶化度をさらに高め、結晶化度36%、小角
X線散乱パターンから測定される長周期が、135Åの
中空未延伸糸を得た。
この中空未延伸糸を0℃に設定された恒温槽内に設定さ
れたローラー間で未延伸糸に対して40%延伸したのち
、150℃に保持されたスリットヒーター中へ糸が定長
に保たれるような張力がかかるような条件で供給し、滞
在時間5分で該雰囲気中を通過せしめることにより熱セ
ットを行つた。ついで、室温に保持されたローラーに1
分間接触させたのち、50℃に設定された恒温槽内に設
定されたローラー間で未延伸糸に対する延伸倍率が11
0%になるように二段目の延伸を行い、さらに窒素雰囲
気中190℃に保持されたスリットヒーター中へ、ヒー
ター入り側のローラー速度V1とヒーター出側のローラ
ー速度V2の比V2/V1=0.9の条件下滞在時間5
分で該ヒーター雰囲気中を通過せしめることにより熱セ
ットを行い多孔質中空糸膜を得た。
得られた多孔質中空糸膜は外径約200μ、膜厚約18
μであり、空孔半径分布曲線は550Åに極大点を有し
、空孔率は34%であつた。
又、その切断強伸度は0.98g/d、20%であつた
。第1図に空孔半径の分布曲線を示した。
又該多孔質中空糸膜の水に対する接触角を傾斜法により
測定した結果44°という優れた親水性を示した。
該多孔質中空糸膜の水透過性を測定した結果その優れた
親水性を反映して低圧下でも優れた透水性を示し、0.
5kg/cm2条件下35■/m2.hrの値を示した
。又その空気透過性を測定したところ0.5kg/cm
2条件下2.5×104■/m2.hrの透過速度を示
した。
実施例6 平均分子量3000のポリエチレングリコール(0.4
07モル)のかわりに平均分子量1000のポリテトラ
メチレングリコール/(0.702モル)を用いる以外
は実施例2と全く同様にしてポリテトラメチレングリコ
ール−ポリエチレンテレフタレートブロック共重合体を
合成した。
得られた共重合体は相対粘度ηrel(1.74)(溶
媒フェノール/テトラクロルエタン=1/1混合溶媒)
ポリテトラメチレングリコール含量6重量パーセント、
融点255℃、110Hzにおける動的粘弾性測定の際
の主分散損失極大温度が88℃であつた。
該ポリマーは実施例1と同様にしてポリテトラメチレン
グリコールはブロックポリマー化されていることを確認
した。
該ブロックポリマーを孔径30φの中空繊維製造用ノズ
ルを用いて280℃で溶融紡糸し、紡速6500m/m
in、紡糸ドラフト約3000で捲き取ることにより、
外径110μ、膜厚9μの中空未延伸糸を得た。
この中空未延伸糸を窒素雰囲気中245℃に加熱された
ローラー上を定長下に通過させ、接触時間5分で熱処理
して配向結晶化度をさらに高め、結晶化度40%、小角
X線散乱パターンから測定される長周期が155Åの中
空未延伸糸を得た。
この中空未延伸糸を室温に保持されたローラー間で未延
伸糸に対して20%延伸したのち窒素雰囲気中180℃
に保持されたスリットヒーター中へ糸が定長に保たれる
ような張力がかかるような条件で供給し、滞在時間5分
で該雰囲気中を通過せしめることにより熱セットを行な
った。ついで95℃に設定された恒温槽内に設置された
ローラー間で未延伸糸に対する延伸倍率が70%になる
ように二段目の延伸を行い、さらに窒素雰囲気中で22
0℃に保持されたスリットヒーターを用いた以外は一段
目と同様にして熱セットを行うことにより多孔質中空繊
維を得た。
得られた多孔質中空繊維は平均孔径0.08μの貫通孔
を多数有しており、その空孔率は30%であつた。
〔発明の効果〕
本発明は前述の如く溶融紡糸、熱処理、延伸というドラ
イプロセスにより得られ、又、抽出法による残存被抽出
物や抽出溶剤の残存の心配のない溶融紡糸であることに
より低コストでかつ残存溶剤等の懸念がなく、優れた多
孔質中空糸膜に関するものであり、ポリエチレングリコ
ール−ポリブチレンテレフタレートブロツク共重合体か
ら得られる中空繊維状膜は恒久的な親水性を有すること
により、特に各種水系混合物の分離精製用膜素材として
優れた適性を有する親水性多孔質膜を与えるものであり
、その工業的価値は極めて高い。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明実施例5の多孔質中空糸膜の水銀圧入法
で測定した空孔半径の分布曲線である。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリアルキレングリコール−ポリエステル
    ブロック共重合体あるいはこれとポリエステルとのブレ
    ンド物(以下組成物という)であつて該組成物中に含ま
    れるポリアルキレングリコール成分が1乃至25重量%
    であるものを溶融紡糸して得られる膜厚100μm以下
    の中空未延伸糸を該組成物の融点より2℃乃至50℃低
    い温度で1分以上熱処理し、次いで該組成物の主分散損
    失極大温度より120℃高い温度以下で20〜400チ
    延伸するポリエステル系多孔質中空繊維状膜の製造方法
  2. 【請求項2】ポリアルキレングリコールがポリエチレン
    グリコールである特許請求の範囲第1項記載のポリエス
    テル系多孔質中空繊維状膜の製造方法。
  3. 【請求項3】ポリアルキレングリコール−ポリエステル
    ブロツク共重合体のポリエステル成分がポリブチレンテ
    レフタレートである特許請求の範囲第1項記載のポリエ
    ステル系多孔質中空繊維状膜の製造方法。
  4. 【請求項4】延伸が多段の延伸であり、2段目の延伸温
    度が該組成物の主分散損失極大温度より120℃高い温
    度以下で、かつ1段目の延伸温度より10℃以上高い温
    度である特許請求の範囲第1項記載のポリエステル系多
    孔質中空繊維状膜の製造方法。
  5. 【請求項5】ポリエチレングリコール−ポリブチレンテ
    レフタレートブロック共重合体あるいはこれとポリエス
    テルとのブレンド物(以下組成物という)であつて該組
    成物中に含まれるポリエチレングリコール成分が1乃至
    25重量%である組成物よりなる中空繊維状膜であつて
    その膜厚が100μm以下であり、かつ膜壁部には互い
    につながつた多数の微小空孔が存在すると共に該微小空
    孔の孔半径の分布曲線が200〜1500Åの範囲内に
    極大点を有し、傾斜法により測定した該中空膜の水に対
    する接触角が75度以下であることを特徴とする多孔質
    中空繊維状膜。
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