JPH0422760Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、パチンコ機等に用いられる入賞球装
置に関するものである。

〔従来技術〕

パチンコ機においては、チユーリツプ等の入賞
球装置（ヤクモノと称されている）が設けられて
おり、入賞しやすい状態と、入賞しにくい状態の
２つの状態の間を変位するようになつている。し
かし、この従来の入賞球装置では、球の重力を利
用して可動翼片を回動させているため、その動き
が微妙であるとともに、構造が複雑であつた。

〔考案の目的〕

本考案は、構造が簡単でかつ作動が確実な入賞
球装置を提供することを目的とするものである。

〔考案の特徴〕

上記目的を達成するために、本考案は、セーフ
受け口の上方にモータで回転される回転板を設
け、この回転板にはセーフ受け口に流入する球の
経路を変化させる複数の障害突起を設け、この回
転板を他のセーフ穴に球が入るごとに回転させる
ようにしてある。このため回転板の裏面には回転
板の停止位置に対応して複数の突起を設け、モー
タが回転した後には前記突起でモータ停止用のス
イツチを作動させ、これによりモータを停止させ
るように構成した。

以下、図面を参照して本考案の実施例について
詳細に説明する。

〔実施例の構成〕

第１図及び第２図において、遊戯盤１にセーフ
受け口２，３が取り付けられており、これに受け
とめられた球は穴４，５を通つて遊戯盤１の背後
に配置した樋６，７にそれぞれ入る。また、前記
穴４の後ろにスイツチ８が配置されており、球が
樋６に入る際にこれをONにする。

前記セーフ受け口２と３との間に、本考案に係
る入賞球装置１０が配置されている。この入賞球
装置１０は、取り付け板１１と、この取り付け板
１１の凹部１１ａ内に回転可能に収納した回転板
１２と、この回転板１２を回転させるモータ１３
とから構成されている。前記回転板１２には、第
１図において上方に２個の障害釘１４と、下方に
２個の障害釘１５とが球の直径よりも僅か大きめ
の間隔を保つて打たれている。これらの障害釘１
４と１５との間には、斜めに配置された板状突起
１６，１７と、ほぼ三角状をした突起１８，１９
とが設けられている。この突起１８，１９は、球
の直径よりも多少大きめの間隔を保つて前記板状
突起１６，１７にそれぞれ平行になつている辺１
８ａ，１９ａと、この辺１８ａ，１９ａとそれぞ
れ直角であり回転板１２の中心方向に伸びた辺１
８ｂ，１９ｂと、円弧状をした周縁１８ｃ，１９
ｃとを持つている。なお、符号２０は遊戯盤１に
打つた障害釘である。

前記回転板の位置検出機構を示す第３図におい
て、前記回転板１２の背後に90度のピツチで４個
のヘ字状をした突起２２〜２５が設けられてお
り、回転板１２が90度回転する毎に突起２２〜２
５のいずれか１つでスイツチ２６がONにされ
る。

第４図及び第５図において、前記モータ１３と
自己保持回路２７とが直列に接続されており、前
記スイツチ８がONすると、自己保持回路２７が
作動し、スイツチ２３がONするまでモータ１３
を通電状態に保持する。

〔実施例の作用〕

遊戯盤１に打ち上げられた球は、障害釘２０等
により反発されながら落下する。この落下中に、
球はセーフ受け口２，３や入賞球装置１０に入る
ことが可能になり、これらに入つた球は景品排出
装置に達し、これを作動して所定個数の景品球を
排出することができる。ここで、入賞球装置１０
が第６図Ａに示す状態になつていると仮定する
と、この時には板状突起１６，１７及び突起１
８，１９が上方に開いた状態となり、球３０が回
転板１２の中央に集められ、一対の障害釘１５の
間を通つてセーフ受け口３に入り易くなる。な
お、このセーフ受け口３に入つた球は、前述した
ように景品球排出装置に送られる。

遊戯盤１を落下する球がセーフ受け口２に入る
と、スイツチ８を開閉してから樋６に入る。この
樋６で案内されながら転動する球は、前述したよ
うに景品球排出装置に達してこれを作動させ、所
定数の景品球を排出する。前記スイツチ８がON
すると、自己保持回路２７が作動するから、モー
タ１３が回転して入賞球装置１０の回転板１２を
回転させる。この回転板１２が90度回転すると、
突起２３がスイツチ２６をONにするから、自己
保持回路２７がOFF状態になり、モータ１３の
回転を停止させる。この時には、回転板１２は第
６図Ｂに示す状態になり、突起１８が上にくると
ともに、板状突起１５がセーフ受け口３の上に位
置しているために、球がセーフ受け口３に入りに
くくなる。この入賞が困難な状態においても、球
がセーフ受け口３に入ると前述したように所定個
数の景品球が排出される。

更に、セーフ受け口２に球が入ると、前述した
ようにモータ１３が90度回転するから、回転板１
２が第６図Ｃに示す状態になる。この場合には、
突起１８，１９の辺が上に開くように位置するか
ら、球がやや入りにくくなる。次に、回転板１２
が90度回転すると、第６図Ｄに示す状態になるか
ら、前述した第６図Ｂと同じように球が入りにく
くなる。

前記実施例では、スイツチ８がセーフ受け口２
に取り付けられているが、これはセーフ受け口３
に取り付けてもよい。

〔考案の効果〕

上記構成を有する本考案は、複数の障害突起を
有する回転板を回転させて入賞の困難度を変える
ようにするにあたり、回転板をモータで駆動する
構成とし、また回転板の裏面に突起を設け、これ
らの突起によりモータ停止信号を得るようにした
から、回転板を所定の停止位置で確実に停止させ
ることができ、長く使用しても回転板の停止位置
にずれが生じにくい。また、ソレノイド及び機械
的連動機構を介して回転板を駆動するものと比較
して、構造が簡単で作動も円滑になる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す平面図であ
る。第２図は断面図である。第３図本考案の入賞
球装置の背面図である。第４図はモータの制御回
路を示すブロツク図である。第５図は第４図のタ
イミングチヤートである。第６図は回転板の回転
状態を示す正面図である。 １……遊戯盤、２，３……セーフ受け口、８，
２６……スイツチ、１０……入賞球装置、１１…
…取り付け板、１２……回転板、１３……モー
タ、１４，１５……障害釘、１６，１７……板状
突起、１８，１９……突起。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) セーフ受け口の上方で球の流路に変化を与
   え、前記セーフ受け口に球が入りやすい状態と
   入りにくい状態とを作り出す入賞球装置におい
   て、 前記セーフ受け口の上方に設けた回転板と、
   この回転板に固定され、回転板の停止位置に応
   じて前記セーフ受け口に流入する球の経路を変
   更する複数の障害突起と、前記回転板の裏面
   に、回転板の停止位置に対応する位置ごとに設
   けられた複数の突起と、これらの突起のいずれ
   かが所定位置に移動したことを検知するスイツ
   チと、前記回転板を回転させるモータと、前記
   セーフ受け口とは異なる他のセーフ穴に球が入
   つたときに前記モータの駆動を開始させ、前記
   スイツチから信号が得られたときにモータを停
   止させる駆動回路とからなることを特徴とする
   入賞球装置。 (2) 前記回転板は、90°ずつ回転することを特徴
   とする実用新案登録請求の範囲第１項記載の入
   賞球装置。