JPH0422737B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0422737B2 JPH0422737B2 JP23478786A JP23478786A JPH0422737B2 JP H0422737 B2 JPH0422737 B2 JP H0422737B2 JP 23478786 A JP23478786 A JP 23478786A JP 23478786 A JP23478786 A JP 23478786A JP H0422737 B2 JPH0422737 B2 JP H0422737B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- transmission
- front wheel
- wheel transmission
- wheels
- front wheels
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 claims description 105
- 230000007246 mechanism Effects 0.000 description 9
- 230000009471 action Effects 0.000 description 4
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 4
- 230000009467 reduction Effects 0.000 description 3
- 230000008859 change Effects 0.000 description 1
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Arrangement And Driving Of Transmission Devices (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、走行用トランスミツシヨンを機体後
部に配置し、左右一対の操向自在な前車輪の平均
周速度と左右一対の後車輪の平均周速度とを同一
またはほぼ同一にする標準伝動状態と、一対の前
記前車輪の平均周速度を一対の前記後車輪の平均
周速度より大にする増速伝動状態とに切換え自在
な前輪変速装置を設けた農用トラクターの走行用
伝動構造に関する。
部に配置し、左右一対の操向自在な前車輪の平均
周速度と左右一対の後車輪の平均周速度とを同一
またはほぼ同一にする標準伝動状態と、一対の前
記前車輪の平均周速度を一対の前記後車輪の平均
周速度より大にする増速伝動状態とに切換え自在
な前輪変速装置を設けた農用トラクターの走行用
伝動構造に関する。
上記農用トラクターは、前車輪の操向操作に併
わせ、前輪変速装置を増速伝動状態に切換えて前
輪を増速駆動することにより、前輪が機体を引張
り旋回させるために、前輪周速を後輪周速と同一
にしておくよりも小半径で旋回できるように配慮
されたものである。
わせ、前輪変速装置を増速伝動状態に切換えて前
輪を増速駆動することにより、前輪が機体を引張
り旋回させるために、前輪周速を後輪周速と同一
にしておくよりも小半径で旋回できるように配慮
されたものである。
この種農用トラクターにおいて、従来、例えば
特開昭53−119530号公報に示されるように、前輪
変速装置を機体後部に位置する走行用トランスミ
ツシヨンに付設されていた。
特開昭53−119530号公報に示されるように、前輪
変速装置を機体後部に位置する走行用トランスミ
ツシヨンに付設されていた。
農用トラクターにあつてはロータリ耕耘装置等
の各種作業装置を機体後部に連結することが多
く、またこの作業装置連結時には、機体後部に掛
かる作業装置重量のために前輪に掛かる荷重が作
業装置非連結時よりも減少して前輪の増速駆動時
における小廻り旋回作用が低下することを防止し
たり抑制するように、機体前部にバランスウエイ
トを取付けることがある。このようにバランスウ
エイト装着をするに当り、従来の場合、前輪変速
装置の重量が前輪側よりも後輪側により多く掛か
ることから、装着ウエイトの重量を大にせねばな
らなかつた。
の各種作業装置を機体後部に連結することが多
く、またこの作業装置連結時には、機体後部に掛
かる作業装置重量のために前輪に掛かる荷重が作
業装置非連結時よりも減少して前輪の増速駆動時
における小廻り旋回作用が低下することを防止し
たり抑制するように、機体前部にバランスウエイ
トを取付けることがある。このようにバランスウ
エイト装着をするに当り、従来の場合、前輪変速
装置の重量が前輪側よりも後輪側により多く掛か
ることから、装着ウエイトの重量を大にせねばな
らなかつた。
本発明の目的は、バランスウエイト装着が必要
な場合でも、増速前輪の小廻り作用を十分に発揮
させることが装着ウエイトを極力軽量なものにし
ながらできるようにし、さらには、前輪変速装置
の切換えが操作簡単にできるものを構造簡単に得
られるようにすることにある。
な場合でも、増速前輪の小廻り作用を十分に発揮
させることが装着ウエイトを極力軽量なものにし
ながらできるようにし、さらには、前輪変速装置
の切換えが操作簡単にできるものを構造簡単に得
られるようにすることにある。
本発明の特徴構成は、冒記した農用トラクター
の走行用伝動構造において、前記前輪変速装置を
前記前車輪が付設された前輪用伝動ケースに付設
し、前記前車輪が設定角未満の操向状態にあると
前記前輪変速装置が前記標準伝動状態に操作さ
れ、かつ、前記前車輪が前記設定角以上に操向さ
れると前記前輪変速装置が前記増速伝動状態に自
動的に初換え操作されるように前記前輪変速装置
の操作部を前記前車輪のナツクルアームまたはタ
イロツドに連動させてあることにあり、その作用
及び効果は次のとおりである。
の走行用伝動構造において、前記前輪変速装置を
前記前車輪が付設された前輪用伝動ケースに付設
し、前記前車輪が設定角未満の操向状態にあると
前記前輪変速装置が前記標準伝動状態に操作さ
れ、かつ、前記前車輪が前記設定角以上に操向さ
れると前記前輪変速装置が前記増速伝動状態に自
動的に初換え操作されるように前記前輪変速装置
の操作部を前記前車輪のナツクルアームまたはタ
イロツドに連動させてあることにあり、その作用
及び効果は次のとおりである。
前輪変速装置を前輪用伝動ケースに付設するこ
とにより、前輪用伝動ケースの位置する箇所の関
係から前輪変速装置をこれの重量が前輪側に従来
より多く掛かるようにしながら備えさせられる。
とにより、前輪用伝動ケースの位置する箇所の関
係から前輪変速装置をこれの重量が前輪側に従来
より多く掛かるようにしながら備えさせられる。
ナツクルアームまたはタイロツドと操作部との
連動のために、前車輪を操向操作するためのステ
アリングハンドル操作をするだけで前輪変速装置
が切換わるのであり、かつ、ナツクルアームやタ
イロツドよりも前輪用伝動ケースから離れた箇所
に在るピツトマンアームに連動させるに比して連
動用距離の面から小型の連動機構を付加するだけ
で、前輪変速装置の操作部をステアリングハンド
ルに連動させることができる。
連動のために、前車輪を操向操作するためのステ
アリングハンドル操作をするだけで前輪変速装置
が切換わるのであり、かつ、ナツクルアームやタ
イロツドよりも前輪用伝動ケースから離れた箇所
に在るピツトマンアームに連動させるに比して連
動用距離の面から小型の連動機構を付加するだけ
で、前輪変速装置の操作部をステアリングハンド
ルに連動させることができる。
増速状態の前車輪が機体旋回作用を十分に発揮
するように前輪接地圧を十分なものに確保するに
当り、前部バランスウエイトを装着する必要が生
じたとしても、前輪変速装置の重量が前輪側に従
来より多く掛かつていることから、バランスウエ
イトを従来より軽量なもので済ませられるように
なり、作業装置の連結や分離に伴つて必要になる
バランスウエイトの着脱が楽にできるようにでき
た。
するように前輪接地圧を十分なものに確保するに
当り、前部バランスウエイトを装着する必要が生
じたとしても、前輪変速装置の重量が前輪側に従
来より多く掛かつていることから、バランスウエ
イトを従来より軽量なもので済ませられるように
なり、作業装置の連結や分離に伴つて必要になる
バランスウエイトの着脱が楽にできるようにでき
た。
その上、前輪変速装置の切換えが前車輪の操向
操作でもつて一挙にできることから、前輪変速が
機体操向操作をするだけで楽にできることを可能
にしながらも、そのために付加する必要のある連
動機構を比較的小型なもので済ませられることか
ら構造の簡略化が可能になり、経済面で有利にで
きた。
操作でもつて一挙にできることから、前輪変速が
機体操向操作をするだけで楽にできることを可能
にしながらも、そのために付加する必要のある連
動機構を比較的小型なもので済ませられることか
ら構造の簡略化が可能になり、経済面で有利にで
きた。
第5図に示すように、左右一対の前車輪1a,
1bを操向操作及び駆動可能に有し、かつ、左右
一対の非操向型の後車輪2a,2bを駆動可能に
有した走行機体の後部に、ロータリ耕耘装置等の
各種作業装置を昇降操作可能に連結するリフトア
ーム3、及び、連結作業装置に伝動する動力取出
し軸4を付設して、農用トラクターを構成してあ
る。
1bを操向操作及び駆動可能に有し、かつ、左右
一対の非操向型の後車輪2a,2bを駆動可能に
有した走行機体の後部に、ロータリ耕耘装置等の
各種作業装置を昇降操作可能に連結するリフトア
ーム3、及び、連結作業装置に伝動する動力取出
し軸4を付設して、農用トラクターを構成してあ
る。
一対の前記前車輪1a,1bは、これら前車輪
1a,1bが両端側に各別に取付けられた前輪用
伝動ケース5を介して機体フレーム6に取付けて
ある。そして、前記前輪用伝動ケース5は左右中
間箇所に配置した機体前後方向軸芯P1の周りで
揺動するように機体フレーム6に連結してあり、
走行地盤の凹凸にかかわらず、一対の前車輪1
a,1bが前輪用伝動ケース5の対機体揺動のた
めに機体に対して反背昇降し、機体を前後方向視
で水平またはこれに近い姿勢に維持するように構
成してある。前記前輪用伝動ケース5は第1図に
示すように、機体側ケース部分5aと、この機体
側ケース部分5aの両端部に各別に機体上下方向
軸芯P2の周りで揺動するように連結した一対の
車輪側ケース部分5b,5bとから構成してあ
り、車輪側ケース部分5bがナツクルアーム7に
より前記軸芯P2の周りで揺動操作されて前車輪
1a,1bが操向操作されるように構成してあ
る。
1a,1bが両端側に各別に取付けられた前輪用
伝動ケース5を介して機体フレーム6に取付けて
ある。そして、前記前輪用伝動ケース5は左右中
間箇所に配置した機体前後方向軸芯P1の周りで
揺動するように機体フレーム6に連結してあり、
走行地盤の凹凸にかかわらず、一対の前車輪1
a,1bが前輪用伝動ケース5の対機体揺動のた
めに機体に対して反背昇降し、機体を前後方向視
で水平またはこれに近い姿勢に維持するように構
成してある。前記前輪用伝動ケース5は第1図に
示すように、機体側ケース部分5aと、この機体
側ケース部分5aの両端部に各別に機体上下方向
軸芯P2の周りで揺動するように連結した一対の
車輪側ケース部分5b,5bとから構成してあ
り、車輪側ケース部分5bがナツクルアーム7に
より前記軸芯P2の周りで揺動操作されて前車輪
1a,1bが操向操作されるように構成してあ
る。
前車輪1a,1b及び後車輪2a,2bの駆動
を可能にするに、機体後部を形成してあるミツシ
ヨンケース8に走行用トランスミツシヨン9を内
装すると共に、エンジン10の出力をクラツチ1
1及び回転軸12を介して前記走行用トランスミ
ツシヨン9に伝達するように構成し、そして、走
行用トランスミツシヨン9の回転出力を前記ミツ
シヨンケース8に内装の後輪用差動機構13に伝
達するように構成し、走行用トランスミツシヨン
9に前記ミツシヨンケース8から前向きに突出す
る状態で備えてある前輪用出力軸14を回転軸1
5を介して、前記前輪用伝動ケース5の後向きに
突出する入力軸16に連動連結すると共に、この
入力軸16の回動力を、第1図に示す如く前記前
輪用伝動ケース5の内部に取付けてある減速ベベ
ルギア17及び前輪変速装置18を介して前輪用
差動機構19に伝達するように構成してある。
を可能にするに、機体後部を形成してあるミツシ
ヨンケース8に走行用トランスミツシヨン9を内
装すると共に、エンジン10の出力をクラツチ1
1及び回転軸12を介して前記走行用トランスミ
ツシヨン9に伝達するように構成し、そして、走
行用トランスミツシヨン9の回転出力を前記ミツ
シヨンケース8に内装の後輪用差動機構13に伝
達するように構成し、走行用トランスミツシヨン
9に前記ミツシヨンケース8から前向きに突出す
る状態で備えてある前輪用出力軸14を回転軸1
5を介して、前記前輪用伝動ケース5の後向きに
突出する入力軸16に連動連結すると共に、この
入力軸16の回動力を、第1図に示す如く前記前
輪用伝動ケース5の内部に取付けてある減速ベベ
ルギア17及び前輪変速装置18を介して前輪用
差動機構19に伝達するように構成してある。
前記前輪変速装置18は第1図に示すように構
成してある。
成してある。
すなわち、前記減速ベベルギア17に連動させ
た入力筒軸20に標準伝動ギア21を一体回転可
能に取付け、この標準伝動ギア21に第1ギア2
2、ギア支軸23及び第2ギア24を介して増速
連動させた増速連動ギア25を、前記前輪用差動
機構19のデフアレンシヤルギアケース19aに
連設してある出力筒軸26に相対回転可能に取付
け、そして、出力筒軸26に筒体27aを介して
一体回転するように、かつ、摺動するように取付
けた伝動部材27と前記標準伝動ギア21の間に
咬合いクラツチ28を設けると共に、前記出力筒
軸26と前記増速連動ギア25の間に多板式摩擦
クラツチ29を設けてある。そして、前記伝動部
材27が摺動シフター30及びスプリング43を
介して連動させてある第3図に示す如きプツシユ
ロツド型の操作部31により摺動操作されるに伴
い前記クラツチ28,29が入り切りするように
構成すると共に、前記咬合いクラツチ28が入り
で前記摩擦クラツチ29が切りになるように伝動
部材27及び操作部31をスプリング32によつ
て付勢してある。
た入力筒軸20に標準伝動ギア21を一体回転可
能に取付け、この標準伝動ギア21に第1ギア2
2、ギア支軸23及び第2ギア24を介して増速
連動させた増速連動ギア25を、前記前輪用差動
機構19のデフアレンシヤルギアケース19aに
連設してある出力筒軸26に相対回転可能に取付
け、そして、出力筒軸26に筒体27aを介して
一体回転するように、かつ、摺動するように取付
けた伝動部材27と前記標準伝動ギア21の間に
咬合いクラツチ28を設けると共に、前記出力筒
軸26と前記増速連動ギア25の間に多板式摩擦
クラツチ29を設けてある。そして、前記伝動部
材27が摺動シフター30及びスプリング43を
介して連動させてある第3図に示す如きプツシユ
ロツド型の操作部31により摺動操作されるに伴
い前記クラツチ28,29が入り切りするように
構成すると共に、前記咬合いクラツチ28が入り
で前記摩擦クラツチ29が切りになるように伝動
部材27及び操作部31をスプリング32によつ
て付勢してある。
さらに詳述すると、操作部31が第1操作位置
Sに操作されると、摩擦クラツチ29が切りで咬
合いクラツチ28が入りになつて標準伝動ギア2
1の回動力が伝動部材27を介して出力筒軸26
に伝達され、左右前輪1a,1bの平均周速度と
左右後輪2a,2bの平均周速度とが同一または
ほぼ同一になるように前輪用差動機構13に伝動
する標準伝動状態になり、そして、操作部31が
第2操作位置Hに操作されると、咬合いクラツチ
28が切りで摩擦クラツチ29が入りになつて増
速連動ギア25の回動力が出力筒軸26に伝達さ
れ、左右前輪1a,1bの平均周速度が左右後輪
2a,2bの平均周速度より大になるように前輪
用差動機構19に伝動する増速伝動状態になるよ
うにしてある。そして、前記標準伝動状態に復元
付勢されているようにしてある。
Sに操作されると、摩擦クラツチ29が切りで咬
合いクラツチ28が入りになつて標準伝動ギア2
1の回動力が伝動部材27を介して出力筒軸26
に伝達され、左右前輪1a,1bの平均周速度と
左右後輪2a,2bの平均周速度とが同一または
ほぼ同一になるように前輪用差動機構13に伝動
する標準伝動状態になり、そして、操作部31が
第2操作位置Hに操作されると、咬合いクラツチ
28が切りで摩擦クラツチ29が入りになつて増
速連動ギア25の回動力が出力筒軸26に伝達さ
れ、左右前輪1a,1bの平均周速度が左右後輪
2a,2bの平均周速度より大になるように前輪
用差動機構19に伝動する増速伝動状態になるよ
うにしてある。そして、前記標準伝動状態に復元
付勢されているようにしてある。
第2図及び第3図に示すように、前記操作部3
1を回転カム44、カム支軸45、このカム支軸
45の機体側ケース部分5aからの突出部に一体
回転可能に取付けた揺動アーム46、押引き杆4
7、及び、一方のナツクルアーム7に一体揺動可
能に取付けた揺動アーム48を介してナツクルア
ーム7に連動させてある。そして、直進用位置N
から左側向き及び右側向きの操向角が設定角Aよ
り小にある操向状態に前車輪1a,1bがある時
には、回転カム44の第4図に示す如き第1カム
44aが操作部31のローラ31aに対向して操
作部31が前記スプリング43により前記第1操
作位置Sに操作されることを許容するように、か
つ、直進用位置Nから左側向きの操向角が前記設
定角A以上になる操向状態に前車輪1a,1bが
操向操作された時には、回転カム44が第2カム
44bまたは第3カム44cをして操作部31を
前記第2操作部Hに操作するように構成してあ
る。つまり、前車輪1a,1bが前記設定角A未
満の操向状態にあると前輪変速装置18が前記標
準伝動状態にあり、前車輪1a,1bが前記設定
角A以上に操向されると前輪変速装置18が前記
増速伝動状態に自動的に切換わるように構成し
て、前車輪1a,1bの操向操作でもつて前輪変
速装置18の切換えができるようにしてある。
1を回転カム44、カム支軸45、このカム支軸
45の機体側ケース部分5aからの突出部に一体
回転可能に取付けた揺動アーム46、押引き杆4
7、及び、一方のナツクルアーム7に一体揺動可
能に取付けた揺動アーム48を介してナツクルア
ーム7に連動させてある。そして、直進用位置N
から左側向き及び右側向きの操向角が設定角Aよ
り小にある操向状態に前車輪1a,1bがある時
には、回転カム44の第4図に示す如き第1カム
44aが操作部31のローラ31aに対向して操
作部31が前記スプリング43により前記第1操
作位置Sに操作されることを許容するように、か
つ、直進用位置Nから左側向きの操向角が前記設
定角A以上になる操向状態に前車輪1a,1bが
操向操作された時には、回転カム44が第2カム
44bまたは第3カム44cをして操作部31を
前記第2操作部Hに操作するように構成してあ
る。つまり、前車輪1a,1bが前記設定角A未
満の操向状態にあると前輪変速装置18が前記標
準伝動状態にあり、前車輪1a,1bが前記設定
角A以上に操向されると前輪変速装置18が前記
増速伝動状態に自動的に切換わるように構成し
て、前車輪1a,1bの操向操作でもつて前輪変
速装置18の切換えができるようにしてある。
尚、第3図に示すシフター49は、前記回転カ
ム44をローラー31aに対する下降作用位置と
上昇非作用位置とにカム支軸45に対して摺動操
作し、操作部31とナツクルアーム7を連動状態
と非連動状態とに切換えるためのものである。
ム44をローラー31aに対する下降作用位置と
上昇非作用位置とにカム支軸45に対して摺動操
作し、操作部31とナツクルアーム7を連動状態
と非連動状態とに切換えるためのものである。
第6図は前輪変速装置18の別実施例であり、
走行用トランスミツシヨン9からの回動力をその
ままの回転速度で、あるいは、増速して前輪用伝
動ケース5の入力軸16に伝達するように、か
つ、前輪用伝動ケース5の外部に位置するように
配置して前輪用伝動ケース5の機体側ケース部分
5aに付設してある。そして、入力軸34と出力
筒軸35の間に遊星歯車式の増速伝動機構36を
設けると共に、この増速伝動機構36の遊星ギア
支持部材37の筒部37aにスプライン係合によ
つて一体回転するように、かつ、摺動するように
取付けてあるクラツチ部材38が入力軸34に回
転体39をして備えさせてある爪部40に係合さ
れると、入力軸34と遊星ギア支持部材37とが
一体回転するように連動連結され、入力軸34の
回動力をそのままの回転速度で出力筒軸35に伝
達するように標準伝動状態になり、クラツチ部材
38が変速装置ケース41に固定してあるストツ
パー42に係合されると、遊星ギア支持部材37
が回転しないように固定され、入力軸34の回動
力を増速して出力筒軸35に伝達するように増速
伝動状態になるようにしてある。
走行用トランスミツシヨン9からの回動力をその
ままの回転速度で、あるいは、増速して前輪用伝
動ケース5の入力軸16に伝達するように、か
つ、前輪用伝動ケース5の外部に位置するように
配置して前輪用伝動ケース5の機体側ケース部分
5aに付設してある。そして、入力軸34と出力
筒軸35の間に遊星歯車式の増速伝動機構36を
設けると共に、この増速伝動機構36の遊星ギア
支持部材37の筒部37aにスプライン係合によ
つて一体回転するように、かつ、摺動するように
取付けてあるクラツチ部材38が入力軸34に回
転体39をして備えさせてある爪部40に係合さ
れると、入力軸34と遊星ギア支持部材37とが
一体回転するように連動連結され、入力軸34の
回動力をそのままの回転速度で出力筒軸35に伝
達するように標準伝動状態になり、クラツチ部材
38が変速装置ケース41に固定してあるストツ
パー42に係合されると、遊星ギア支持部材37
が回転しないように固定され、入力軸34の回動
力を増速して出力筒軸35に伝達するように増速
伝動状態になるようにしてある。
そして、第7図に示すように前記クラツチ部材
38に揺動シフター(図示せず)を介して連動さ
せた状態で変速装置ケース41の外部に配置して
ある揺動式の操作部50を、摺動杆51及び揺動
カム52を介して、左右一対のナツクルアーム
7,7を連動連結してあるタイロツド53に連動
させてある。すなわち、前車輪1a,1bが前記
設定角A未満の操向状態にある時には、タイロツ
ド53がカム操作部53aをして揺動カム52を
押圧操作するにもかかわらず、揺動カム52の第
1カム部52aが摺動杆51に対向しており、操
作部50が自己復元力によつて標準伝動位置Sに
在り、そして、前車輪1a,1bが前記設定角A
以上に操向操作された時には、タイロツド53に
よる揺動カム52の設定角以上の揺動操作のため
に、揺動カム52が第2カム部52bまたは第3
カム部52cにより摺動杆51を押圧操作して操
作部50を増速伝動位置Hに操作するように構成
してある。
38に揺動シフター(図示せず)を介して連動さ
せた状態で変速装置ケース41の外部に配置して
ある揺動式の操作部50を、摺動杆51及び揺動
カム52を介して、左右一対のナツクルアーム
7,7を連動連結してあるタイロツド53に連動
させてある。すなわち、前車輪1a,1bが前記
設定角A未満の操向状態にある時には、タイロツ
ド53がカム操作部53aをして揺動カム52を
押圧操作するにもかかわらず、揺動カム52の第
1カム部52aが摺動杆51に対向しており、操
作部50が自己復元力によつて標準伝動位置Sに
在り、そして、前車輪1a,1bが前記設定角A
以上に操向操作された時には、タイロツド53に
よる揺動カム52の設定角以上の揺動操作のため
に、揺動カム52が第2カム部52bまたは第3
カム部52cにより摺動杆51を押圧操作して操
作部50を増速伝動位置Hに操作するように構成
してある。
尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利
にする為に符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構造に限定されるものではない。
にする為に符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構造に限定されるものではない。
図面は本発明に係る農用トラクターの走行用伝
動構造の実施例を示し、第1図は前輪用伝動ケー
スの一部展開断面図、第2図は前輪変速装置とナ
ツクルアームの連動部の平面図、第3図は前輪変
速装置操作部の断面図、第4図は回転カムの平面
図、第5図は農用トラクタ全体の一部切欠き側面
図、第6図は別実施前輪変速装置の断面図、第7
図は前輪変速装置の操作部の平面図である。 1a,1b……前車輪、2a,2b……後車
輪、5……前輪用伝動ケース、7……ナツクルア
ーム、9……走行用トランスミツシヨン、18…
…前輪変速装置、31,50……操作部、53…
…タイロツド、A……設定角。
動構造の実施例を示し、第1図は前輪用伝動ケー
スの一部展開断面図、第2図は前輪変速装置とナ
ツクルアームの連動部の平面図、第3図は前輪変
速装置操作部の断面図、第4図は回転カムの平面
図、第5図は農用トラクタ全体の一部切欠き側面
図、第6図は別実施前輪変速装置の断面図、第7
図は前輪変速装置の操作部の平面図である。 1a,1b……前車輪、2a,2b……後車
輪、5……前輪用伝動ケース、7……ナツクルア
ーム、9……走行用トランスミツシヨン、18…
…前輪変速装置、31,50……操作部、53…
…タイロツド、A……設定角。
Claims (1)
- 1 走行用トランスミツシヨン9を機体後部に配
置し、左右一対の操向自在な前車輪1a,1bの
平均周速度と左右一対の後車輪2a,2bの平均
周速度とを同一またはほぼ同一にする標準伝動状
態と、一対の前記前車輪1a,1bの平均周速度
を一対の前記後車輪2a,2bの平均周速度より
大にする増速伝動状態とに切換え自在な前輪変速
装置18を設けた農用トラクターの走行用伝動構
造であつて、前記前輪変速装置18を前記前車輪
1a,1bが付設された前輪用伝動ケース5に付
設し、前記前車輪1a,1bが設定角A未満の操
向状態にあると前記前輪変速装置18が前記標準
伝動状態に操作され、かつ、前記前車輪1a,1
bが前記設定角A以上に操向されると前記前輪変
速装置18が前記増速伝動状態に自動的に切換え
操作されるように前記前輪変速装置18の操作部
31または50を前記前車輪1a,1bのナツク
ルアーム7またはタイロツド53に連動させてあ
る農用トラクターの走行用伝動構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23478786A JPS6390435A (ja) | 1986-10-02 | 1986-10-02 | 農用トラクタ−の走行用伝動構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23478786A JPS6390435A (ja) | 1986-10-02 | 1986-10-02 | 農用トラクタ−の走行用伝動構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6390435A JPS6390435A (ja) | 1988-04-21 |
JPH0422737B2 true JPH0422737B2 (ja) | 1992-04-20 |
Family
ID=16976371
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23478786A Granted JPS6390435A (ja) | 1986-10-02 | 1986-10-02 | 農用トラクタ−の走行用伝動構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6390435A (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH061464Y2 (ja) * | 1987-02-27 | 1994-01-12 | セイレイ工業株式会社 | 前輪舵取り車両における旋回機構 |
-
1986
- 1986-10-02 JP JP23478786A patent/JPS6390435A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6390435A (ja) | 1988-04-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH0649422B2 (ja) | 農用トラクタの走行操作構造 | |
US8020647B2 (en) | Steering control system | |
US20100200323A1 (en) | Work vehicle | |
JPH0422737B2 (ja) | ||
JP4570285B2 (ja) | トラクタ | |
JPH0414267Y2 (ja) | ||
JPH0580370B2 (ja) | ||
JPH0422738B2 (ja) | ||
JP2609450B2 (ja) | 農用トラクタの走行伝動構造 | |
JPS63195025A (ja) | 作業車の前輪変速構造 | |
JP2594298B2 (ja) | 車高調節装置 | |
JPS6393629A (ja) | 農用トラクタ−の走行用伝動構造 | |
JPH0435215Y2 (ja) | ||
JPS6285724A (ja) | 農用トラクタの前輪変速操作構造 | |
JPS6131742A (ja) | 農用トラクタのミツシヨン構造 | |
JP2546732Y2 (ja) | 農作業車の旋回装置 | |
JPH083214Y2 (ja) | 歩行型耕耘機 | |
JPS63110030A (ja) | 農用トラクタ−の走行用駆動構造 | |
JP2553975B2 (ja) | 増速切換機構を具備する前輪舵取り車両 | |
JP2854477B2 (ja) | 作業機の走行用伝動構造 | |
JP4769018B2 (ja) | 作業車 | |
JP2667642B2 (ja) | 四輪駆動型作業車の走行用伝動構造 | |
JP2003081126A (ja) | 水田作業機 | |
JP2522234Y2 (ja) | 農用トラクタの動力取出軸切換構造 | |
JPH03243425A (ja) | トラクタの動力取出装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |