JPH0422640A - 印刷機等における揺動ローラ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明はローラ本体の軸方向移動機構を有する揺動ロー
ラ、特に印刷機等におけるインキならしローラや湿し水
供給ローラ等に関するものである。

（従来技術） 従来の揺動機構（軸方向往復動機構）内蔵型のものは、
とくに印刷機用インキ供給装置やオフセット印刷機の湿
し水供給装置に採用されており、インキや水を版胴に供
給する際、複数本のローラを介して行なわれるが、その
過程で所定のローラ本体を軸方向に往復動させローラ表
面に均一にならしながらインキや水を供給するものがよ
く知られている。例えばインキならしローラとして、第
６〜８図示のようなものがある。

このものは回転軸２０の外周にインキならしローラであ
る揺動ローラ本体２１を遊嵌するとともに、軸端部に通
称スクリューシャフトまたは糸まきカムと呼ばれる綾掛
は状の連続案内溝２２を設けた円筒状カム体２３を取付
け、さらに前記揺動ローラ本体２１の内周面に穴部２４
を形成し、該穴部２４内に胴部２５を嵌入した駒体２６
の突起状係合部２７を前記円筒状カム体２３の連続案内
溝２２内に係合し、前記回転軸２０の回転に伴い前記連
続案内溝２２を案内として、前記駒体２６を軸方向に往
復動じて前記揺動ローラ本体２１を回転軸２０の軸方向
に往復動するものである。

（発明が解決しようとする課題） ところが、上記従来技術のように揺動ローラ本体２１の
回転軸２０に綾掛は状の連続案内溝２２を設けた円筒状
カム体２３を取付け、前記連続案内溝２２内に揺動ロー
ラ本体２１の内周面に設けた駒体２６の突起状係合部２
７を係合し、前記連続案内溝２２を案内として前記駒体
２６を移動することにより揺動ローラ本体２１を軸方向
に往復動するようにしたものは、前記駒体２６の突起状
係合部２７が前記連続案内溝２２の各綾掛は状溝部の交
差部２８を通過するたびに進行方向前面側に位置する交
差角部２９に当りながら移動するため、該部において？
＃撃負負荷生じ、前記連続案内溝２２の内壁面あるいは
前記駒体２６の突起状係合部２７を破損し移動が円滑に
行われなくなり、その結果、揺動ローラ本体２１の往復
動が不確実となって、インキならしが均一に行われなく
なるという問題点があったばかりでなく、上記従来技術
の場合は印刷速度を高めるため、揺動ローラ本体２１の
往復動速度を高めようとすると、衝撃負荷より一層増大
されて破損が大きくなるため、高速化に対応することが
できず、また耐久性に劣るという問題点もあった。

そこで、揺動ローラ本体を遊嵌した内軸にカム体係合用
突子を設けるとともに、前記揺動ローラ本体の内周面に
設けられる軸方向移動用カム体を設け、この軸方向移動
用カム体とカム体係合用突子を係合することを試みたが
、前記揺動ローラ本体の内周面に軸方向移動用カム溝を
設けることは製造上きわめて複雑な処理を必要とし、高
価なものとなる等の問題点を有していた。

（課題を解決するための手段） 本発明は上記課題を解決することを目的とし、印刷機等
における揺動ローラであって、揺動ローラ本体を遊嵌し
た内軸にカム体係合用突子を設けるとともに、前記揺動
ローラ本体の内周面に設けられる軸方向移動用カム体を
カム溝に沿って、またはこのカム溝と交差して分割して
設け、前記分割して設けられた軸方向移動用カム体を固
定部材を介して組合わせ、前記カム体係台用突子を係合
したことを特徴とするものである。

（実施例） 第１図乃至第５図は本発明の一実施例を示し、第１図は
本発明の揺動ローラを取付けた印刷機の一例を示す側面
図、第２図は本発明の揺動ローラ本体の一部縦断拡大正
面図、第３図は第２図Ａ−Ａ断面図、第４図はフランジ
部の分解斜視図、第５図はカム体係台用突子を転子とし
た場合の一例を示す断面図である。図中１は揺動ローラ
本体であって、機枠２に支承された内軸３に回転自在に
遊嵌されているとともに、軸端近くにカム体係合用突子
４を設けている。５は前記揺動ローラ本体１のフランジ
であって、前記内軸３の軸端近くに遊嵌されているとと
もに、その内周面に設けた軸方向移動用カム体６に前記
内軸３のカム体係合用突子４を係合している。

なお、前記軸方向移動用カム体６は第４図示のようにフ
ランジ５の胴部分の一部を切除分割し、該切除端部の相
互に対向する面、即ち各対向面５ａ、５ａによって所要
のカム溝６ａが形成され、かつ該カム溝６ａに前記カム
体保合用突子４を係合するとともに前記フランジ５を連
結リング７および固定ネジ８によって一体に固定してな
るものであるが、要は内軸３のカム体係合用突子４と揺
動ローラ本体１の内周面に設けた軸方向移動用カム体６
によって前記揺動ローラ本体１を軸方向に往復動できる
ものであれば如何なる形態のものでもよいものである。

９はローラ本体１のパイプ部１ａに取付けた弾性ローラ
部、１０はフランジ締結ネジ、１１はベアリング、１２
はインキ移しローラ、１３はインキローラ、１４はイン
キ着は口〜う、１５は印刷装置、１６は圧胴である。

なお、上記各ローラは図示してないが周知の回転伝導機
構により回転されるようになっており、また揺動ローラ
本体１は前記インキ移しローラに接して転動されるとと
もに、ローラ本体Ｉの内周面に設けられた軸方向移動用
カム６と内軸３のカム体係合用突子４により軸方向に往
復動されるようになっている。

次に作用について説明する。第１図の状態において各ロ
ーラを回転すると、インキ移しローラ１２に接している
揺動ローラ本体１は前記インキ移しローラ１２により転
動されるとともに、内軸３に設けたカム体係台用突子４
および該カム体係合用突子４に係合する揺動ローラ本体
１内周面のカム溝６ａを介して前記揺動ローラ本体１は
軸方向に所要の距離および速度をもって往復動し、前記
インキ移しローラ１２と揺動ローラ本体１間に供給され
たインキ（図示せず）を所要厚さに均等にならしてこれ
をインキ着はローラ１４、印刷装置１５へと転送するも
のである。

尚、この発明に係る揺動ローラは前述した如く印刷機の
湿し水供給機構の揺動ローラに採用してもよく、各種ロ
ーラ本体の軸方向移動機構を有する揺動ローラに転用で
きるものである。

（効　果） 以上説明したように本発明によれば、印刷機等における
揺動ローラであって、揺動ローラ本体を遊嵌した内軸に
カム体係合用突子を設けるとともに、前記揺動ローラ本
体の内周面に設けられる軸方向移動用カム体をカム溝に
沿って。

またはこのカム溝と交差して分割して設け、前記分割し
て設けられた軸方向移動用カム体を固定部材を介して組
合わせ、前記カム体係合用突子を係合したものであるか
ら、ローラ本体の内周面軸方向移動用カム体を設けるに
際しては、作業が分割して行なえ、製造が容易となり製
造コストを低くおさえることができる。しかも、揺動ロ
ーラ本体の軸方向往復動は内軸に設けたカム体係台用突
子と、揺動ローラ本体の内周面に設けた軸方向移動用カ
ム体との係合によってなされるものであり、そのため、
従来のスクリューシャフトまたは糸まきカムと呼ばれる
綾掛は状の連続案内溝を内軸に設けた円筒状カム体と該
溝部に突起状係合部を係合した駒体によって揺動ローラ
本体の軸方向往復動をならすものに比して内軸から揺動
ローラ本体への軸方向往復動伝達部分における摩擦抵抗
、衝撃等がきわめて小さく、従って軸方向往復動力の伝
達を円滑かつ安定した状態で行うことができ、その結果
、印刷機のインキ供給装置や湿し水供給装置に採用した
場合、インキや水を供給する際ローラ面にならして確実
かつ均等に供給することができるとともに、印刷速度の
高速化にも充分対応でき、しかも耐久性も大きく、また
カム体係合用突子を転子とするときは、その効果をさら
に増大することができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第５図は本発明の一実施例を示すものであっ
て、第１図は本発明の揺動ローラを取付けた印刷機の一
例を示す側面図、第２図は本発明の揺動ローラ本体の一
部縦断拡大正面図、第３図は第２図Ａ−Ａ断面図、第４
図はフランジ部の分解斜視図、第５図はカム体係合用突
子を転子とした場合の一例を示す断面図、第６図は従来
の揺動ローラ本体の縦断面図５第７図は第６図のＡ−Ａ
断面図、第８図は同筒状カム体と駒体の係合状態の一例
を示す斜視図である。 １・・・揺動ローラ本体 １ａ・・パイプ部 ２・・機枠 ３・・内軸 ４・カム体係合用突子 ５・・フランジ ５ａ、５ａ・・対向面 ６・・・軸方向移動用カム体 ６ａ・・・カム溝 ７・・・連結リング ８・・・固定ネジ ９・・・弾性ローラ部 １０・・・フランジ締結ネジ １１・・・ベアリング １２・・・インキ移しローラ １３・・・インキローラ １４・・・インキ着はローラ １５・・・印刷装置 １６・・・圧胴 特許出顕人 山王工機株式会社 トラパン・ムーア株式会社 第 図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）印刷機等における揺動ローラであって、揺動ロー
   ラ本体を遊嵌した内軸にカム体係合用突子を設けるとと
   もに、前記揺動ローラ本体の内周面に設けられる軸方向
   移動用カム体をカム溝に沿って、またはこのカム溝と交
   差して分割して設け、前記分割して設けられた軸方向移
   動用カム体を固定部材を介して組合わせ、前記カム体係
   合用突子を係合したことを特徴とする印刷機等における
   揺動ローラ。
2. （２）カム体係合用突子を転子としたことを特徴とする
   第１項記載の印刷機等における揺動ローラ。