JP2622792B2 - 石版印刷機の湿しシステムに使用する振動ローラ組立体 - Google Patents

石版印刷機の湿しシステムに使用する振動ローラ組立体

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JP2622792B2
JP2622792B2 JP4131617A JP13161792A JP2622792B2 JP 2622792 B2 JP2622792 B2 JP 2622792B2 JP 4131617 A JP4131617 A JP 4131617A JP 13161792 A JP13161792 A JP 13161792A JP 2622792 B2 JP2622792 B2 JP 2622792B2
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41FPRINTING MACHINES OR PRESSES
    • B41F31/00Inking arrangements or devices
    • B41F31/15Devices for moving vibrator-rollers

Landscapes

  • Rotary Presses (AREA)
  • Inking, Control Or Cleaning Of Printing Machines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の分野】この発明は、印刷機の湿しシステムに使
用する振動ローラ組立体に関するものである。
【0002】
【発明の背景】現在、石版印刷機に使用されているとこ
ろの大多数の連続形式の湿しシステムは“スキージロー
ル”原理を利用し、湿し液の薄膜をメータリングするよ
うにしたもので、印刷機のプレートシリンダに送られ、
供給される前、薄膜はさらに薄くされる。このメータリ
ング方法では、硬い面のローラと柔らかい面のローラが
互いに押し付けられ、接触し、一方のローラが湿し液を
含むパンまたはトレイ内に部分的に浸される。このロー
ラ対がモータ駆動機構に連結され、2つのローラは逆回
転方向に回転する。このメータリング原理を利用した湿
しシステムは“3ロール”形式または“4ロール”形式
のものであることが多い。
【0003】例えば、図5Aおよび図5Bは3ロール連
続形式の湿しシステムに使用されている2つの異なる構
成を示し、その湿しロールに軸方向に振動させるための
機構は設けられていない。図5Aおよび図5Bの2つの
構成は共通のメータリングニップ特性をもつ。すなわ
ち、パンに浸されたローラが過度の湿し液をメータリン
グニップ位置に送り、ニップ位置が溢れ、過度の湿し液
がパン内に落下し、戻る。図6は米国特許第48875
33号明細書に記載されている代表的4ロール形式の連
続湿しシステムを示し、これは軸方向に振動させるため
の機構が設けられた1つのローラを含む。
【0004】石版印刷機の印刷に伴う問題は、プリント
された領域に筋または線が生じるということである。典
型的には、これらの筋が紙の送り方向に生じ、これらは
単一の線として表れるか、またはコールテンの織物のよ
うな規則的間隔をもつパターンの線として表れる。連続
形式の湿しシステムを設けた印刷機の筋の原因は、ロー
ラを軸方向に振動させるための機構を設けた湿しシステ
ムのローラがないか、またはその数が不十分であるとい
うことである。
【0005】したがって、図5A、図5Bおよび図6の
従来の湿しシステムの性能は十分ではなく、ゴーストま
たは筋が生じていたものである。湿し液にアルコール物
質を使用するとき、その傾向が増大することかあるか、
1つのローラを振動させる機構によってこれらの問題を
軽減することができる。
【0006】米国特許第4887533号および同第4
777877号明細書に石版印刷機の印刷に伴う筋およ
びゴーストの問題が記載され、湿しフォームローラに振
動運動を与え、これらの問題を軽減させる方法が開示さ
れている。この概念では、ローラが振動駆動手段を有す
る噛み合いローラに連結され、これによって振動運動が
与えられる。したがって、この従来技術の方法の場合、
湿しシステムに振動駆動機構を有する少なくとも1つの
ローラが設けられていることが必要である。したがっ
て、この従来技術の方法はその装備がない図5Aおよび
図5Bの現存の3ロール湿しシステムに使用することは
できない。これに加えて、図6に示されている4ロール
形式の湿しシステムのフォームローラの位置にこの従来
の概念を使用すると、水平の筋、すなわち紙の送り方向
に直角の筋が生じる。これが生じるのは、従動ローラの
振動ストロークを制限するストッパがあるからであり、
ストッパに達したとき、速度が急激に変化するからであ
る。
【0007】振動運動を湿しシステムのローラに与える
他の方法は、このような運動を与えることができる機構
を印刷機の駆動機構に連結する方法である。しかしなが
ら、相当期間運転後、振動駆動機構が印刷機に組み込ま
れる場合、空間的制限があり、このような機構にウォー
ム駆動概念を利用することはできない。
【0008】したがって、ローラ内に内蔵される機構を
使用する必要がある。一般に、印刷機のローラの軸方向
の振動運動を生じさせる内蔵式機構は何らかの形式のバ
レルカムを有する。この基礎機構は何らかの形式の軸方
向運動をカムフォロアに与える円筒状の回転カムからな
る。これらの機構に使用されるのは3つの形式のカム面
であり、連続の単式回転バレル、連続の複式、すなわち
クロスねじ、および逆リードの二重不連続カム面であ
る。
【0009】最も直接的な機構は単式バレル形式であ
り、バレルカムがローラの内面に取り付けられ、1つま
たはそれ以上のフォロワが非回転ローラシャフトに固定
される。これに代えて、カムをシャフトに取り付け、フ
ォロワをローラに取り付けることもできる。
【0010】米国特許第3110253号明細書に記載
されている周知の装置では、ローラの回転毎に1サイク
ルの軸方向振動運動が生じる。しかしながら、印刷機の
速度が高いとき、この構成の迅速振動運動は印刷される
製品に望ましくない筋を生じさせることがある。
【0011】この問題を解決するため、いくつかの構成
のものは内側および外側のギヤを利用し、カムおよびフ
ォロワの相対的回転速度を減少させ、軸方向振動運動を
減速させてきた。米国特許第2040331号はその一
例であり、ギヤがローラの内側に配置される。米国特許
第4397236号はギヤがローラの外側に配置される
一例である。
【0012】第2形式の装置もマルチ回転面をもつ連続
カムを使用したものである。このようなカムは複式また
はクロスねじカムとして知られており、そのカムの例は
米国特許第715902号および同第4040682号
明細書に開示されている。これらの構成において、1サ
イクルの振動運動にローラの数回転が要求される。この
形式の従来の装置の1つの問題は、その機構が摩耗によ
って動かなくなる傾向があるということである。
【0013】米国特許第1022563号および同第4
833987号明細書に記載されている第3形式の機構
では、逆リードの2つの不連続カム面が使用される。振
動運動はカム面に交互に係合および離脱する2つのカム
フォロワによって与えられる。これらの構成の1つの問
題は、印刷機が高い速度のとき、過度の摩耗が生じ、的
確に動作しないということである。
【0014】したがって、従来の周知の内ねじ機械的装
置は機械的摩耗などの問題があったものである。機械的
摩耗の1つの理由は、軸方向運動を生じさせる力がカム
とフォロワ間の接触点に生じるということにある。摩耗
がこの点に生じる。ギヤを使用しないこれらの構成の場
合、カムに対するフォロワの相対的速度が非常に高い。
内部ギヤを使用するこれらの構成の場合、ギヤを十分小
さくし、ローラの内部にフィットさせねばならない。し
たがって、ギヤを比較的高速度で移動させねばならず、
これを長期間使用すると、過度の摩耗が生じることがあ
る。
【0015】したがって、印刷機に使用する従来の内蔵
形式のものの問題は、特に、印刷機の速度が高いとき、
過度の機械的摩耗によって信頼性が損なわれるというこ
とであった。多くの従来の装置の他の問題は、それがコ
ンパクトではなく、印刷機の特定位置に使用することが
できないということであった。いくつかの従来の構成の
第3問題は、振動運動の調和がとれず、それは正弦波的
ではないということである。
【0016】したがって、現在、十分コンパクトであ
り、このようなローラの内側にフィットさせることがで
きるウォーム駆動機構を使用し、従来の装置の前述した
問題を減少または除去することができる自己駆動振動ロ
ーラが要求されている。
【0017】
【発明の目的】したがって、この発明の目的は、石版印
刷機の湿しシステムに特に適合するウォームギヤと関連
する内ねじウォームを利用したウォーム駆動手段を提供
することにある。
【0018】この発明の他の目的は、軸方向の調和のと
れた運動を生じさせる内蔵式ローラ駆動機構を提供する
ことにある。
【0019】この発明の他の目的は、前述した内ねじウ
ォーム駆動手段を利用した振動湿しシステムローラ組立
体を提供することにある。
【0020】この発明の他の目的は、堅牢で信頼性のあ
る振動湿しローラ組立体を提供することにある。
【0021】この発明の他の目的は、コンパクトな振動
湿しローラ組立体を提供することにある。
【0022】この発明の他の目的は、製造コストの低い
振動湿しローラ組立体を提供することにある。
【0023】
【発明の概要】この発明によれば、石版印刷機の湿しシ
ステムにおいて、湿しローラとして使用するに適した振
動ローラ組立体であって、 (a) シャフトと、 (b) 前記シャフトに沿ってその軸方向に移動可能に
取り付けられたベアリングユニットと、 (c) 複数の歯を有するウォームギヤとを備え、前記
シャフトはそれに形成された細長い長さ方向スロットを
有し、前記長さ方向スロットは前記ウォームギヤの幅に
対応する幅をもち、前記シャフトの半径方向にのび、前
記ベアリングユニットはそれに形成された長さ方向溝を
有し、前記長さ方向溝は前記長さ方向スロットに前記シ
ャフトの半径方向に整合し、前記ウォームギヤは前記長
さ方向スロットおよび前記長さ方向溝内に配置され、前
記ウォームギヤの回転軸心は実質上前記ベアリングユニ
ットおよび前記シャフトの長さ方向軸心に直角であり、
前記ウォームギヤは前記ベアリングユニットに前記ウォ
ームギヤの軸心のまわりを回転可能に支持されており、 (d) 前記ウォームギヤの両面に一体的に固定された
一対の実質上同心の偏心カムを備え、前記カムは前記長
さ方向スロットの両側壁に形成された長さ方向凹部に収
容され、前記長さ方向凹部は前記偏心カムの直径に対応
する長さをもち、前記シャフトの半径方向にのび、 (e) 前記ベアリングユニットのまわりに取り付けら
れた少なくとも一つの内ねじを有するローラシェルを備
え、前記内ねじが前記ウォームギヤの前記歯に係合し、
前記ローラシェルの回転によって前記ウォームギヤが回
転し、前記カムが前記長さ方向凹部の両端に係合し、前
記ウォームギヤ、前記ベアリングユニットおよび前記ロ
ーラシェルが前記シャフトに沿って振動するようにした
ことを特徴とする振動ローラ組立体が提供される。
【0024】以下、この発明の実施例を説明する。
【0025】
【好ましい実施例の説明】図面を参照すると、同一の参
照符号によって同一の要素が示されており、図1はこの
発明の実施例の内ねじウォーム駆動手段10の破断断面
図である。内ねじウォーム駆動手段は管状のウォーム1
1を含む。管状のウォームは剛性および耐久性のある周
知の材料で製造されている。管状のウォーム11は金属
または金属合金からなることが好ましく、それはスチー
ルであることが最も好ましい。管状のウォーム11の外
径は用途によって変化する。管状のウォーム11は外面
12および内面14を有する。管状のウォーム11の内
面14は右ねじまたは左ねじ方向のねじを有する。内ね
じ面14の作用面におよそ0.6096μmよりも大き
くない誤差の表面仕上げ加工が施されていることが好ま
しい。一条ねじをもつ管状のウォーム11の内面14が
図1に示されているが、内面に二条ねじが形成されるこ
ともこの発明の範囲内である。
【0026】図1に示されているように、ウォームギヤ
16が内ねじウォーム駆動手段10の一部として設けら
れている。ウォームギヤ16は複数の歯18を有する。
ウォームギヤ16の各歯が管状のウォーム11の内面1
4のねじに係合する。管状のウォーム11がその長さ方
向軸心“B”のまわりを回転すると、内面14のねじが
ウォームギヤ16の各歯18に係合し、ウォームギヤ1
6はその中心“A”を通る横方向軸心のまわりを回転す
る。ウォームギヤ16の回転軸心は実質上内ねじウォー
ム駆動手段10の管状のウォーム11の長さ方向回転軸
心に直角である。管状のウォーム11と同様、ウォーム
ギヤ16も硬化スチールなどの耐久性ある合金で製造さ
れていることが好ましい。ウォームギヤの歯18の作用
面はおよそ0.8128μmよりも大きくない面仕上げ
のものであることが望ましい。
【0027】ウォームギヤ16はその両面に一体的に固
定された偏心カム20、22を有する。図1は一方のカ
ムを示す。第2カムはウォームギヤ16の反対側に取り
付けられている。2つのカムは実質上同心であることが
好ましい。ウォームギヤ16に取り付けられたカム2
0、22は後述する付加的要素を駆動する。
【0028】図2〜図4を参照すると、振動ローラ組立
体24が示されている。用語“振動”は軸心、たとえば
軸心“B”に沿った往復運動を意味する。振動ローラ組
立体24は図1の内ねじウォームギヤ16と二重偏心カ
ム20、22の組立体と関連する管状のウォーム11に
代表される前述した新規な内ねじウォーム駆動概念を利
用したものである。ベアリングユニット28を取り付け
るための実質上円形状のシャフト26が設けられてい
る。このシャフトは“固定(dead)”シャフトであ
り、回転、横方向または長さ方向移動しない。シャフト
の両端を他の構造(図示せず)に取り付けることができ
る。ベアリングユニット28はシャフト26に沿って配
置されている。ベアリングユニット28も実質上円形状
であり、実質上シャフト26と同心である。シャフト2
6はオイルを充填し、循環させるための軸方向オイル孔
を有するものであってもよい。
【0029】ベアリングユニット28およびシャフト2
6内に複数の歯30を有するウォームギヤ29が収容さ
れている。ウォームギヤ29および歯30は図1のウォ
ームギヤ16および歯18に対応する。シャフト26は
それに形成された細長い長さ方向スロット31を有し、
長さ方向スロット31はウォームギヤ29の幅に対応す
る幅をもち、シャフト26の半径方向にのび、ベアリン
グユニット28はそれに形成された長さ方向溝31C、
31Dを有し、長さ方向溝31C、31Dは長さ方向ス
ロット31にシャフト26の半径方向に整合し、ウォー
ムギヤ29は長さ方向スロット31および長さ方向溝3
1C、31D内に配置されている。ウォームギヤ29は
その点“A”のまわりの回転軸心(ウォームギヤの中心
を通る)が実質上点“B”のまわりのシャフト26の長
さ方向軸心に直角であるよう取り付けられている。点
“B”もベアリングユニット28の長さ方向軸心を表
す。ウォームギヤ29は右ねじまたは左ねじ方向の螺旋
をもつものであってもよい。いずれにしても、ウォーム
ギヤ29の螺旋は後述するローラシェルのねじのある内
面のそれと同一であり、逆方向である。図2〜図4の実
施例では、螺旋角度はおよそ3.14゜である。
【0030】ウォームギヤ29は耐久性のある金属合金
で製造されていることが好ましい。マンガン青銅がウォ
ームギヤの1つの材料であるが、材料はスチール合金で
あることが最も好ましい。ウォームギヤ29はどのよう
な数の歯をもつものであってもよいが、ギヤはおよそ1
6個の歯をもつことが望ましい。ウォームギヤはおよそ
0.0254mmよりも大きくない歯と歯の合成誤差お
よびおよそ0.0508mmよりも大きくない全体の合
成誤差のものであることが好ましい。ウォームギヤの歯
30の作用面におよそ0.8128μmよりも大きくな
い誤差の表面仕上げ加工が施されていることが好まし
い。ウォームギヤの硬さはおよそロックウエルC55〜
60の範囲内であることが好ましい。
【0031】図3に示されているように、ウォームギヤ
29は一対のニードルベアリング32、33によって長
さ方向スロット31内に取り付けられており、ベアリン
グ32、33はウォームギヤ29の中央孔“A”に押し
込まれている。ウォームギヤニードルベアリング32、
33はシャフト26およびベアリングユニット28内に
取り付けられたダボピン34を包囲する。ダボピン34
は一対の標準のドリルブッシュ35A、35Bによって
支持されている。ドリルブッシュはシャフト26内に位
置し、ウォームギヤの回転および軸心“B”のまわりの
ふれを防止する。ドリルブッシュ35A、35Bもベア
リングユニット28内に押し込まれており、ダボピン3
4が移動するとき、ベアリングユニット28は軸方向に
移動することができる。その他の手段によってウォーム
ギヤ29を取り付けてもよく、それもこの発明の範囲内
である。
【0032】図4Aおよび図4Bに示されているよう
に、ブッシュ35A、35Bはシャフト26の長さ方向
溝36内に配置される。長さ方向溝36は両端点36
A、36Bを有する。図3に示されているように、長さ
方向溝36はスロット状の空間31を通り、シャフト2
6の全横幅に渡って伸びる。
【0033】図2および図3に示されているように、ウ
ォームギヤ29の両面に一対の実質上同心の偏心カム3
9、40が一体的に取り付けられている。図4Aおよび
図4Bは一方のカム39を示す。カム39、40は図1
のカム20、22に対応する。カム39、40はおよそ
0.127mm内の差の実質上同一の直径のものであ
る。カム39、40は長さ方向スロット31の両側壁に
形成された長さ方向凹部31A、31Bに収容され、長
さ方向凹部31A、31Bは偏心カム39、40の直径
に対応する長さをもち、シャフト26の半径方向にのび
る。したがって、後述するように、カム39、40が長
さ方向凹部31A、31Bの両端41A、41B、42
A、42Bに係合する。図4Aおよび図4Bは両端41
A、42Aを示す。長さ方向溝36の両端36A、36
Bはそれぞれ両端41A、41B、42A、42Bをわ
ずかに越え、長さ方向にのびる。
【0034】ベアリングユニット28およびシャフト2
6のまわりにローラシェル44が配置されており、これ
は図1に内ねじウォーム駆動手段10の一部として示さ
れている管状のウォーム11に対応する。ローラシェル
44は実質上ベアリングユニット28およびシャフト2
6に同心である。ローラシェル44は外面45および内
面46を有する。外面45をメッキするか、または被覆
材料で被覆してもよい。外面45がメッキされる場合、
それは滑らかであるベきであり、研摩加工されることが
好ましい。外面45がゴムまたはその他の材料からなる
カバー47で被覆される場合、外面は粗くてもよい。
【0035】ローラシェル44の内面46は内ねじを有
する。内面46のねじは右ねじ方向または左ねじ方向で
あってもよく、それはウォームギヤ29のそれと反対で
ある。内面46のねじはウォームギヤ29の歯30に係
合する。ねじのある内面はおよそロックウエルC62〜
70の範囲内の硬さをもつことが好ましい。
【0036】ローラシェル44が長さ方向軸心“B”の
まわりを回転すると、ローラシェル44の内面46の内
ねじがウォームギヤ29の歯30に係合し、ウォームギ
ヤはその軸心“A”のまわりを駆動され、回転する。ウ
ォームギヤが回転すると、ウォームギヤに取り付けられ
た一対の偏心カム39、40が両端41A、41B、4
2A、42Bに係合し、ベアリングユニット28がシャ
フト26に沿って軸方向に前後に振動する。したがっ
て、ウォーム29の回転運動がシャフト26に沿ったベ
アリングユニット28の往復軸方向運動に変換される。
ベアリングユニット28の往復運動が生じると、ローラ
組立体44はベアリングユニットに同調し、シャフトに
沿って前後に振動する。
【0037】図4にはウォームギヤ29の歯30がロー
ラシェル44のねじのある内面46に係合している状態
が示されている。ニードルベアリング32、33および
ダボピン34が配置されているウォームギヤ29の中央
孔“A”が両端36A、36B間のほぼ中間の長さ方向
溝36内の位置に示されている。図4Bにおいて、偏心
カム39が一端41Aでシャフト26に接触している状
態が示されている。偏心カム40がさらに一端41Bで
シャフト26に接触する。
【0038】図4Aおよび図4Bにおいて、ローラシェ
ル44の回転が生じると、ねじのある内面46が係合す
るウォームギヤ29の歯30が点“A”のまわりを回転
する。したがって、偏心カム39、40が点“A”のま
わりを回転する。カム39、40が点“A”のまわりを
回転すると、図4Bに示されているように、一端36B
に達するまで、ウォームギヤ29が溝36に沿って長さ
方向に移動する。同時に、偏心カム39が一端41Aで
シャフトに接触し、カム40が一端41Bでシャフトに
接触し、ベアリングユニット28がシャフト26に沿っ
て軸方向に移動する。ローラシェル44の回転が継続さ
れると、ウォームギヤ29の点“A”が一端36Bから
溝36の中心を通り、逆方向に移動し、他端36Aに達
する。同時に、カム39が他端42Aに接触し、カム4
0が他端42Bに接触し、ベアリングユニットが逆方向
に移動する。したがって、ローラシェル44が回転する
と、ウォームギヤ29の点“A”が溝36の両端36
A、36B間を前後に移動する。同時に、カム39、4
0が両端41A、41B、42A、42Bに係合し、ベ
アリングユニット28がシャフト26に沿って振動す
る。ローラシェル44もベアリングユニット28に同調
し、振動する。
【0039】その他の方法によってウォームギヤ29の
回転運動をベアリングユニット28の振動運動に変換さ
せてもよい。たとえば、一対のクランクアームの一端を
シャフトにピンで連結し、他端をカムに取り付けてもよ
い。他の実施例において、二条ねじの管状のウォームを
噛み合いウォームギヤに関連させ、迅速振動運動をベア
リングユニットに与えることもできる。
【0040】この発明の一部として図4Aおよび図4B
に示されているベアリング48、50が設けられてい
る。ベアリング48は第1保持器52内に押し込まれて
いる。保持器52はそれを分解するためのねじ孔を有す
る。円筒プラグ54か肩部56を軸方向に押し付け、保
持器52は軸方向に拘束される。ベアリング50はロー
ラシェル44内に押し込まれている。したがって、ベア
リング48、50をベアリングユニット28に軸方向に
係合させ、ベアリング48、50を介してローラシェル
44を振動させることができる。これらもシャフト26
に沿った軸方向のベアリングユニット28の過度の“遊
び”を防止する。ベアリングユニット28およびローラ
シェル44がシャフト26に沿って振動するとき、たと
えば、ベアリングユニット28がベアリング48に軸方
向に押し付けられ、ローラシェル44が左方向に移動
し、その後、ベアリングユニットがベアリング50に逆
方向に押し付けられ、ローラシェル44は右方向に移動
する。
【0041】ここに記載した振動ローラ組立体は石版印
刷機の湿しシステムに使用する湿しローラ組立体に適用
することができる。この振動ローラ組立体の場合、カム
39、40がシャフト26の長さ方向凹部31A、31
Bの両端41A、42A、41B、42Bに係合し、こ
れによってカム39、40が摩耗するが、カム39、4
0を回転させるのはローラシェル44およびウォームギ
ヤ29である。ローラシェル44がウォームとして作用
し、それによってウォームギヤ29が回転し、カム3
9、40がウォームギヤ29と一体的に回転する。した
がって、ローラシェル44がある速度で回転するとき、
ウォームギヤ29およびカム39、40は大幅に減速さ
れ、低速度で回転するだけである。したがって、カム3
9、40の摩耗が小さく、交換コストが低く、最近のも
のに特に適する。
【0042】この発明には、前記実施例の他に種々の変
形例が考えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例の内ねじウォーム駆動手段の
側面図である。
【図2】この発明の実施例の振動ローラ組立体の平面図
である。
【図3】図2の線2’−2’に沿った振動ローラ組立体
の横断面図である。
【図4】図4Aは図2の振動ローラ組立体の側面図であ
り、図4Bは図2の異なる状態の振動ローラ組立体の側
面図である。
【図5】図5Aおよび図5Bは石版印刷機に使用されて
いる2つの形式の3ロール湿しシステムを示す説明図で
ある。
【図6】石版印刷機に使用されている4ロール湿しシス
テムの説明図である。
【符号の説明】
11 ウォーム 16、29 ウォームギヤ 18、30 歯 24 振動ローラ組立体 26 シャフト 28 ベアリングユニット 31 長さ方向スロット 39、40 偏心カム 44 ローラシェル
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−34854(JP,A) 特開 昭52−11370(JP,A) 米国特許4833987(US,A) 別所万愛「メカニズム」(昭39−1− 10 7版発行)技報堂、P.60−61." 34”の項目及び図面

Claims (20)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 石版印刷機の湿しシステムにおいて、湿
    しローラとして使用するに適した振動ローラ組立体であ
    って、 (a) シャフトと、 (b) 前記シャフトに沿ってその軸方向に移動可能に
    取り付けられたベアリングユニットと、 (c) 複数の歯を有するウォームギヤとを備え、前記
    シャフトはそれに形成された細長い長さ方向スロットを
    有し、前記長さ方向スロットは前記ウォームギヤの幅に
    対応する幅をもち、前記シャフトの半径方向にのび、前
    記ベアリングユニットはそれに形成された長さ方向溝を
    有し、前記長さ方向溝は前記長さ方向スロットに前記シ
    ャフトの半径方向に整合し、前記ウォームギヤは前記長
    さ方向スロットおよび前記長さ方向溝内に配置され、前
    記ウォームギヤの回転軸心は実質上前記ベアリングユニ
    ットおよび前記シャフトの長さ方向軸心に直角であり、
    前記ウォームギヤは前記ベアリングユニットに前記ウォ
    ームギヤの軸心のまわりを回転可能に支持されており、 (d) 前記ウォームギヤの両面に一体的に固定された
    一対の実質上同心の偏心カムを備え、前記カムは前記長
    さ方向スロットの両側壁に形成された長さ方向凹部に収
    容され、前記長さ方向凹部は前記偏心カムの直径に対応
    する長さをもち、前記シャフトの半径方向にのび、 (e) 前記ベアリングユニットのまわりに取り付けら
    れた少なくとも一つの内ねじを有するローラシェルを備
    え、前記内ねじが前記ウォームギヤの前記歯に係合し、
    前記ローラシェルの回転によって前記ウォームギヤが回
    転し、前記カムが前記長さ方向凹部の両端に係合し、
    記ウォームギヤ、前記ベアリングユニットおよび前記ロ
    ーラシェルが前記シャフトに沿って振動するようにした
    ことを特徴とする振動ローラ組立体。
  2. 【請求項2】 前記ローラシェルのまわりに配置された
    取り外すことができるカバーを備えたことを特徴とする
    請求項1に記載の振動ローラ組立体。
  3. 【請求項3】 前記ウォームギヤは16個の歯を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の振動ローラ組立体。
  4. 【請求項4】 前記ウォームギヤは右ねじ方向の螺旋を
    もつことを特徴とする請求項1に記載の振動ローラ組立
    体。
  5. 【請求項5】 前記ローラシェルの内ねじは左ねじ方向
    であることを特徴とする請求項4に記載の振動ローラ組
    立体。
  6. 【請求項6】 前記ウォームギヤはおよそ0.0254
    mmよりも大きくない歯と歯の合成誤差およびおよそ
    0.0508mmよりも大きくない全体の合成誤差をも
    つことを特徴とする請求項1に記載の振動ローラ組立
    体。
  7. 【請求項7】 前記同心のカムは実質上およそ0.12
    7mm内の誤差の同一の直径をもつことを特徴とする請
    求項1に記載の振動ローラ組立体。
  8. 【請求項8】 前記ローラ組立体はスチール合金からな
    ることを特徴とする請求項1に記載の振動ローラ組立
    体。
  9. 【請求項9】 前記ウォームギヤの軸心を通るダボピン
    により、前記ウォームギヤが前記シャフトおよび前記ベ
    アリングユニット内に支持されていることを特徴とする
    請求項1に記載の振動ローラ組立体。
  10. 【請求項10】 前記ダボピンのまわりに配置された一
    対のニードルベアリングを備えたことを特徴とする請求
    項9に記載の振動ローラ組立体。
  11. 【請求項11】 前記ダボピンは一対のドリルブッシュ
    によって支持されていることを特徴とする請求項10に
    記載の振動ローラ組立体。
  12. 【請求項12】 前記シャフトは固定シャフトであるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の振動ローラ組立体。
  13. 【請求項13】 前記ベアリングユニットに軸方向に係
    合するベアリングを備え、前記ベアリングを介して前記
    ローラシェルを振動させるようにしたことを特徴とする
    請求項1に記載の振動ローラ組立体。
  14. 【請求項14】 前記ウォームギヤはおよそ3.14゜
    の螺旋角度をもつことを特徴とする請求項1に記載の振
    動ローラ組立体。
  15. 【請求項15】 前記ウォームギヤの歯におよそ0.8
    128μmよりも大きくない誤差の表面仕上げ加工が施
    されていることを特徴とする請求項1に記載の振動ロー
    ラ組立体。
  16. 【請求項16】 前記ローラシェルの内ねじにおよそ
    0.6096μmよりも大きくない誤差の表面仕上げ加
    工が施されていることを特徴とする請求項1に記載の振
    動ローラ組立体。
  17. 【請求項17】 前記ウォームギヤはおよそロックウエ
    ルC55〜60の範囲内の硬さをもつことを特徴とする
    請求項1に記載の振動ローラ組立体。
  18. 【請求項18】 前記ローラシェルの内ねじはおよそ
    ックウエルC62〜70の範囲内の硬さをもつことを特
    徴とする請求項1に記載の振動ローラ組立体。
  19. 【請求項19】 前記ローラシェルは前記ウォームギヤ
    の前記歯に係合する二条内ねじをもつことを特徴とする
    請求項1に記載の振動ローラ組立体。
  20. 【請求項20】 一対のクランクアームが前記ウォーム
    ギヤの回転運動を前記ベアリングユニットの振動運動に
    変換するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の
    振動ローラ組立体。
JP4131617A 1991-04-24 1992-04-23 石版印刷機の湿しシステムに使用する振動ローラ組立体 Expired - Lifetime JP2622792B2 (ja)

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US69059591A 1991-04-24 1991-04-24
US07/690595 1991-04-24

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JPH05345405A JPH05345405A (ja) 1993-12-27
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US4509426A (en) * 1983-10-21 1985-04-09 Hardin Philip J Autoreversing dual axial speed ink roller

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DE69212056T2 (de) 1996-12-12
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