JPH03199748A - カム溝を用いたカム装置

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(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）　当該発明はカム溝を用いたカム
装置に間するものでバックラッシュの発生を押さえた装
置としたものである。

（従来の技術）　従来、カム溝を用いたカム装置に於い
ては、カム溝に対応させる為に、固定ビンを利用してい
た。

しかしながら固定ビンに於いては簡単な構造で済むが摺
動抵抗が大きく相互の接触面の摩耗を早める結果となっ
た。

この為、固定ビンの代わりに回転体であるカムフォロア
ローラーを用いた装置が利用されている。

（発明が解決しようとする問題点）以上の如く固定ビン、又はカムフォロアローラーを用い
てカム装置を作動せしめた場合、カム溝の溝幅は固定ビ
ン及びカムフォロアローラーの径より若干大きく採らな
ければならない。

このことは、カム溝と固定ビン・カムフォロアローラー
相互間にバックラッシュが生じることになる。

又、カムフォロアローラーを用いた装置に於いては、カ
ムフォロアローラーがカム溝の左右の壁面に接する度に
カムフォロアローラーの回転は、逆転を強いられること
になり、著しく不利な運動となり摩耗を早める結果とな
る。

（問題点を解決する為の手段）カム溝に対するカムフォロアローラーには、常に同一回
転を与えなければならない。

このことは、カムフォロアローラーを常時カム溝との同
一壁面に接触せしめることで解決することができる。

とすれば、カム溝には左右２面の壁面が存在する為、２
つのカムフォロアローラーを設けてそれぞれ専用に受は
持たせることとなる。

２つのカムフォロアローラーを同一軸にする為、２段重
ねで対応しなければならない。

この為、カム溝にも、２つのカムフォロアローラーを設
けて対応する為のカム溝の加工が必要となる。

（作用）　カム機構には回転運動を往復運動に、又、種
々の動きの変換をする働きの変換装置である為、変換損
失を少なくするに、カムフォロアローラーを用いている
。

１本のカム溝内に１ケのカムフォロアローラーで対応し
た場合、カム溝の溝幅はカムフォロアロラー径より若干
大きく採る必要が出てくる。

このことはカム溝の両壁にカムフォロアローラーを同時
に接触させた場合、ローラー本来の持つ回転機能が損な
われてしまう為、カム溝の幅を広くしなければならず、
バックラッシュの発生につながる。

バックラッシュを防いで、カム溝との完全な転がり接触
をする為には、先ず、２面あるカム溝の左右の壁面に別
々のカムフォロアローラーを設けてそれぞれの左右の壁
面に個別にカムフォロアロラーを対応させ、カムフォロ
アローラー全体にテーパーを設けることで解決すること
が出来る。

（実施例）　図１に示すとうり、１本のシャフト・Ａを
挿入したカムフォロアローラー・Ｒ１，Ｒ２、は重ね合
わせて、全体にテーパーを施してカム溝に対応している
。

図２に於いては図１のテーパーを施しであるカムフォロ
アローラー・Ｒ１，Ｒ２，に対応する為のカム溝を示し
、カム溝の壁面・Ｗｌにはカムフォロアローラー・Ｒ１
を、カム溝の壁面・Ｗ２には、カムフォロアローラー・
Ｒ２をそれぞれ対応させている。

そしてカム溝の壁面・Ｗｌの対面、及びＷ２の対面には
カムフォロアローラー・Ｒ１，Ｒ２が接しないようにカ
ット部分を設けである。

これにより、カムフォロアローラー・Ｒ１，Ｒ２をカム
溝に対応させることにより、２つのカムフォロアローラ
ー・Ｒ１，Ｒ２は常に同一回転（相互には逆回転）させ
ることができ、又テーパーを施したカムフォロアローラ
ーはカム溝に密着する為、バックラッシュが生じにくい
。

（発明の効果）ａ、カム溝に接するカムフォロアローラーとは回転接触
する為、装置の耐久力の向上と接触抵抗の減少を計るこ
とが出来る。

ｂ、カムフォロアローラーにテーパーを施している為カ
ム溝とのバックラッシュが生じ難い。

【図面の簡単な説明】

図１はカムフォロアローラーとカムフォロアローラーを
支持するシャフトの斜視図を示す。図２はカム溝の斜視図の一部断面図を示す。

【特許請求の範囲】

（１）カム装置に於いて、カム溝である案内溝に対応さ
せる為のカムフォロアローラーには、２つのローラーを
図１の様に重ね合わせてテーパーを施して案内溝に対応
させる。
（２）２段重ねのカムフォロアローラーのテーパーロー
ラーが、それぞれ案内溝の右壁面、左壁面と専用に接す
る様に、１つのローラーが接する壁面と、その一方の壁
面には、同ローラーが接しない様にする為の案内溝の加
工を図２の様に施す。