JPH04226084A - 太陽電池およびその製造方法 - Google Patents

太陽電池およびその製造方法

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JPH04226084A
JPH04226084A JP3115637A JP11563791A JPH04226084A JP H04226084 A JPH04226084 A JP H04226084A JP 3115637 A JP3115637 A JP 3115637A JP 11563791 A JP11563791 A JP 11563791A JP H04226084 A JPH04226084 A JP H04226084A
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JP
Japan
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solar cell
layer
type
substrate
poly
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JP3115637A
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Hiroaki Morikawa
浩昭 森川
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Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy
    • Y02E10/548Amorphous silicon PV cells

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、太陽電池の構造及び
その製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6は例えば、「プロシーディングズ 
 オブ  ザ  セカンド  インターナショナル  
フォトボルタイック  サイエンス  アンド  エン
ジニアリング  コンファレンス」(Proceedi
ngs of the 2nd Internatio
nal Photovoltaic Science 
and Engineering Conferenc
e 1986, P394−397) に示された従来
のa−Si:H  nip型太陽電池とa−Si:H/
c−Si(poly−Si) 構造太陽電池とを積層し
てなるタンデム型太陽電池の断面図であり、図において
、1はp型の結晶シリコン(c−Si)もくしはポリシ
リコン(poly−Si)基板、3はこの基板上に形成
されたn型水素化アモルファスシリコン(a−Si:H
)層、7は前記n型a−Si:H層3上に形成されたp
型a−Si:H層、8は前記p型a−Si:H層7上に
形成されたi型a−Si:H層、4は前記i型のa−S
i:H層8上に形成されたn型a−Si:H層3の上に
さらに形成された透明電極層、5は前記透明電極層4上
に選択的に形成されたくし形電極層、6は基板1の裏面
に形成された裏面電極層である。
【0003】次にその製造方法及び動作について説明す
る。p型のc−Siもしくはpoly−Si基板1上に
プラズマCVDによってn型a−Si:H層3,p型a
−Si:H層7,i型a−Si:H層8,n型a−si
:H層3を順に形成することにより、a−Si:H層の
nip型太陽電池とn型a−Si:H層とp型のc−S
i(poly−Si)で接合が形成された、n型a−S
i:H/p型c−Si(poly Si)構造太陽電池
とが直列に接続されたタンデム構造の太陽電池が形成さ
れる。
【0004】さらに受光面のn型a−Si:H層上には
透明電極層4であるITOがスパッタもしくは蒸着によ
って形成され、くし形電極層5である数cm間隔の銀の
くし形パターンが、銀印刷などによって形成される。ま
た、裏面電極層6はa−Si:H層を形成する前にあら
かじめ全面に塗付されたAlペーストが焼成されること
によって形成される。
【0005】このタンデム構造太陽電池では太陽光スペ
クトルの短波長光を受光側のa−Si:H層のnip型
太陽電池(nip接合)で、またそこでは吸収しきれな
い長波長光を下層のn型a−Si:H/p型c−Si(
poly−Si) 構造太陽電池(pn接合)で発電す
ることにより、ひろい範囲にわたって太陽光スペクトル
を利用することができる。
【0006】また、図7は従来のμc−Si:H/c−
Si(poly−Si) 構造の太陽電池を示しており
、図において、1は例えば400〜500μm厚のn型
c−Si(poly−Si) 基板、3は例えば100
〜200オングストローム厚のp型微結晶シリコン(μ
c−Si)層またはa−Si:H層、4は透明電極層、
5はくし型電極、6は例えば銀からなる6000オング
ストローム厚の裏面電極である。
【0007】次にその製造方法について説明する。n型
のc−Si(poly−Si) 基板1上にp型のμc
−Si層またはa−Si:H層3をプラズマCVDによ
って形成し、その上に透明電極層4をスパッタまたは蒸
着によって形成する。その後、基板1裏面に裏面電極6
を印刷または蒸着によって形成し、上記透明電極層4上
にくし型電極5を印刷または蒸着によって形成する。
【0008】このμc−Si:H/c−Si(poly
−Si) 構造の太陽電池は、n型c−Si(poly
−Si) 基板1とp型μc−Si層3との間でPN接
合が形成されており、入射した太陽光線により基板1に
生じた正孔が上記PN接合の勾配によって電極5に集め
られ、発電が行われる。
【0009】また、図8は例えば「フィフティーンス 
 アイ  イー  イー  イーフォトボルタイック 
 スペシャリスツ  コンファレンス−1981」 (
15th IEEE Photovoltaic Sp
ecialists Conference−1981
(P1405−1408)) に示された従来のMIS
構造太陽電池の断面図であり、図中、1はp型のc−S
iもしくはpoly−Si基板、2は前記基板1上に形
成された酸化膜層、5は前記酸化膜上に形成された集電
極層、6は基板1裏面に形成された裏面電極層である。
【0010】次にその製造方法及び動作について説明す
る。まず、c−Si(poly−Si) 基板1上に熱
酸化によって酸化膜層2が形成され、さらにくし形電極
層5である数μmから数十μm間隔に蒸着もしくはスパ
ッタによって形成されたAlがフォトリソグラフィーに
よってくし形にパターニングされる。裏面電極6は表面
側を形成する前にあらかじめ裏面全面に塗付されたAl
ペーストが焼成されることによって形成される。微細パ
ターンのメタルMは薄い酸化膜Iおよびc−Si(po
lySi)基板SでMIS構造となり、Si基板に吸収
される光で発電されるので、前述のタンデム構造セルよ
りも光の有効範囲は狭くなっている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従来のa−Si/c−
Si(poly−Si) 構造太陽電池は以上のように
構成されているので、a−Si:H層/c−Si(po
ly−Si) 接合は、c−Si(poly−Si) 
基板の前処理洗浄をどんなに理想的な状態で行おうとも
接合界面に約10 ev −1cm−2台の界面準位が
できてしまい、このため開放電圧VOCが制限されてい
た。また、a−Si:H層/c−Si(poly−Si
) 界面が影響を受け界面準位密度が増加することによ
って太陽電池特性のうち、開放電圧や曲線因子F.F.
(fill factor)即ち、太陽電池の動作点に
相当する電流値と電圧値との積を、開放電圧値VOCと
短絡電流値JS との積で除した値、が低下してしまっ
たり、また長時間光照射することによって界面近傍でこ
とに光劣化(Scaebler−Wronski 効果
) がすすみ、太陽電池の特性が悪化するという問題点
があった。
【0012】なお、この光劣化の原因について定説はな
いが、例えば以下のような説が提唱されている。即ち、
一般にa−Siやμc−Siではc−Siと異なりSi
の結合手がHで補償されないダングリングボンドが存在
し、結合手の先に原子がない状態になっており、トラッ
プが生じるために電気的特性が低下する。そこでこのダ
ングリングボンドを補償するために水素を導入し水素を
結合させるが、光を照射するとその結合が切れて特性が
劣化する等の説である。
【0013】また、この従来のa−Si:H/c−Si
(poly−Si) 構造の太陽電池はその上にa−S
i:H  nip太陽電池を積層することにより、図6
に示すようなタンデム型の太陽電池を構成できるが、こ
のタンデム型の太陽電池は上側のa−Si:H  ni
p太陽電池の方が出力電流が少ないため、外部に出力で
きる電流がこのnip太陽電池により制限されてしまう
という問題点があった。
【0014】また従来のμc−Si:H/c−Si(p
oly−Si) 構造の太陽電池は開放電圧や短絡電流
,曲線因子等の出力特性が必ずしも良好ではなく、また
光劣化が生じる等の問題点があった。
【0015】また、従来のMIS構造太陽電池は以上の
ように構成されているので、光を十分にc−Si(po
ly−Si) 基板に入射させるために、幅5〜15μ
m、間隔50〜120μmの微細な金属電極のパターニ
ングが必要であり、このためにフォトリソグラフィなど
の高コストなプロセスを採用する必要があった。
【0016】また、さらに短波長光を利用すべくa−S
i:H  pin型太陽電池とのタンデム化を図ること
が考えられるが、これはMIS構造の表面にくし型電極
があり、MISの表面をa−Si:H層に接合すること
が不可能であるため、実現できないなどの問題点があっ
た。
【0017】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、a−Si:H/c−Si(po
ly−Si) 接合の界面準位密度を一桁以上低減でき
るとともに、プラズマCVDのプラズマ状態が変化する
ことによる界面準位密度の増加を抑えるだけでなく、開
放電圧や短絡電流等の出力特性を向上でき、光照射によ
る界面近傍の劣化を抑えるとともにa−Si:pin太
陽電池とのタンデム化も可能で、さらにフォトリソグラ
フィなどの高価なプロセスを導入せずして実現できる太
陽電池及びその製造方法を得ることを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】この発明に係る太陽電池
及びその製造方法は、c−Si(poly−Si) 基
板上に20オングストロームまでの酸化膜を形成し、そ
の上にμc−Si層もしくはa−Si:H層を形成する
ことにより、μc−Si/酸化膜/c−Si(poly
−Si) 構造にしたものである。
【0019】また、上記酸化膜を、加熱した硝酸にシリ
コン基板を浸すことにより形成するようにしたものであ
る。
【0020】
【作用】この発明においては、約20オングストローム
以下の酸化膜によって、c−Si(poly−Si) 
基板表面はパッシベーションされ接合界面の界面準位密
度が低減するために、従来のa−Si:H/c−Si(
poly−Si) 構造の太陽電池よりも開放電圧が2
0mV程度向上する。 また、酸化膜はプラズマ状態の変動があっても基板に直
接ダメージを与えないので、界面準位密度を低い状態に
保つことが可能となり、プラズマの変動で特性が悪化す
ることもなく、光劣化もほとんど生じない。またμc−
Si(a−Si)/酸化膜/c−Si(poly−Si
) 構造であるので、容易にa−Si:H  pin型
太陽電池とのタンデム化を図ることができる。
【0021】また、上述のような方法で酸化膜を形成す
るようにしたので、基板の前処理の際に硝酸加熱工程を
加えるだけであるので工程増が殆どなく、優れた性能を
持つ太陽電池を安価に形成できる。
【0022】
【実施例】以下、この発明の実施例を図について説明す
る。図1は本発明の一実施例による太陽電池の断面を示
したもので、以下、図10を用いてその製造工程を順に
説明する。
【0023】まず、c−Si(poly−Si) 基板
1を前処理洗浄し、沸酸(HF)にディップした後硝酸
を70〜100℃に加熱したものに浸すことにより、c
−si(poly−Si) 基板1表面に約20オング
ストローム以下の薄い酸化膜2を形成する(図10(a
),(b) )。この酸化膜厚は20オングストローム
以下に限るものではないが、20オングストロームより
厚すぎると直列抵抗が増加し、太陽電池の特性が低下し
てしまう。このとき、酸化膜厚は硝酸にc−Si(po
ly−Si) 基板1を浸す時間を変えるこにより、任
意の厚さを得られるが、図9に示すように約20オング
ストローム以下の膜厚を得るには、10分程度浸すだけ
でよく、酸化膜厚は十分にコントロールできる。後の工
程は、従来の製造方法と同一である。すなわち、酸化膜
2が上記のように形成された、例えばn型c−Si(p
oly−Si) 基板1にプラズマCVDによってp型
微結晶シリコン(μc−Si:H)3を形成し(図10
(c))、さらに透明電極(ITO)4を形成し(図1
0(d))、くし形電極5を銀印刷により形成すること
により(図10(e))、μc−Si:H/酸化膜/c
−Si(poly−Si) 構造の太陽電池が形成され
る(図10(f))。
【0024】図3は、図7に示す従来の構造であるμc
−Si:H/c−Si(poly−Si) 構造の太陽
電池(以下従来例と略す)と本発明の図1のμc−Si
:H/酸化膜/c−Si(poly−Si) 構造太陽
電池の出力特性を比較したものである。
【0025】本発明の構造であるμc−Si:H/酸化
膜/c−Si(poly−Si) 構造太陽電池では、
開放電圧VOCが従来構造に比べて向上しており、酸化
膜2厚が十数オングストロームで大きく向上し、20m
V以上も向上している。また発電効率ηについても向上
がみられる。
【0026】また、図4はp型μc−SiをプラズマC
VDで形成する場合のプラズマCVD装置へ投入する際
のロットの推移を調べたものであるが、従来構造ではい
わゆるロットアウト、即ちプラズマCVD装置のプラズ
マのかかり具合によってロットNo. 91, 109
にロットの不良が生じているが、本発明の構造ではその
影響を受けていないことがわかる。
【0027】図5は光照射試験後の太陽電池特性の劣化
のようすを示したものであるが、従来例はc−Si基板
,poly−Si基板の両基板を用いても特性が劣化し
ているのに対して、本発明ではc−Si基板を採用した
場合には、全く劣化せず、またpoly−Si基板を採
用した場合でもほとんど劣化していない。これはいずれ
の例でも、本構造が従来例と比較して界面準位密度が大
幅に低減されたことによる。
【0028】次に上述のμc−Si:H/c−Si(p
oly−Si) 構造におけるSiOX 膜の作用につ
いて考えられる点を示す。一般に行われているC−f測
定からの界面準位密度の評価からは、μc−Si/c−
Si接合といったような元々μc−siに多くの準位を
有したものの接合を評価する場合、界面のどの部分が評
価されたについて、明確に言及することはできない。
【0029】例えば、SiO2 膜はそもそもMOS構
造の評価で、SiO2 膜の形成技法によってその準位
も異なってくることが知られているが、図8の従来のM
IS形太陽電池においては、c−Si(poly−Si
) 基板上にシリコン酸化膜を形成することにより、形
成前の状態に比し、開放電圧が向上することが知られて
いる。これはSiのダングリングボンドを酵素で補償し
て電気的に不活性にすることにより開放電圧が向上する
ためであり,このMOS(MIS)構造ではまさにSi
基板表面のみを評価している。
【0030】ところが、本発明においては、Si基板表
面に酸化膜を形成することによって基板表面のパッシベ
ーションが図られ、かつその準位も低減しているものと
考えられるが、さらにμc−Siもμc−Si/c−s
i(poly−Si) 接合よりも、μc−Si/Si
OX のほうが界面の状態が改善されている可能性があ
る。即ち、単に電界準位といっても、本発明ではSi基
板表面の評価とμc−Si/SiOX の界面の評価と
を含めたものになっていると考えられる。
【0031】ここで、水素原子について検討すると、水
素原子はSiのダングリングボンドターミネーターとし
てその働きを知られており、μc−Si/c−Si(p
oly−Si) 構造ではμc−SiをSi基板に形成
することによって、Si基板表面のダングリングボンド
も水素原子によってターミネートされたと考えられるが
、μc−Si/SiOX /c−Si(poly−Si
) 構造では酸素原子によってμc−Siの端面が、ま
たSi基板表面がターミネートされていると推量される
。ここで、Si−H結合とSi−O結合との結合エネル
ギーを比較してみると、Si−O結合の方が大きいので
、水素原子でダングリングボンドをターミネートするよ
りも酸素原子でターミネートする方がより安定であると
考えることができる。それは本発明の構造の方が、従来
例よりも光劣化の程度を大幅に改善できることや製造上
の安定性が増すことからも推察される。
【0032】このように、本実施例の酸化膜の働きはS
i基板表面のみならず、μc−Si/SiOX 界面(
μc−Si端面)の特性をも改善しているものと考えら
れ、図8の従来例における酸化膜とはその作用が全く異
なるものである。
【0033】なお、c−Si(poly−Si) 基板
に薄い酸化膜を形成する方法としては、ドライ酸化、ウ
エット酸化など酸化膜厚さえ制御できればどんな方法で
もよい。
【0034】また、上記実施例ではc−Si(poly
−Si) 基板にn型を用いた例を示したが、p型のc
−Si(poly−Si) 基板を用いた場合にはもち
ろん、上記実施例と逆のタイプのドーピング層であるμ
c−Si:H(a−Si:H)層を用いることによって
も同様の効果が得られる。
【0035】なお、上記実施例では酸化膜2がn型のc
−Si(poly−Si) 基板に形成された、p型μ
c−Si:H層との接合を形成する場合について示した
が、図11に示すようにさらに連続してn型μc−Si
:H層,i型a−Si:H層,p型μc−Si:H層を
プラズマCVDで形成することにより、図2に示すよう
にa−Si:Hのpin型太陽電池とのタンデム化が図
れ、c−Si(poly−Si) 基板では吸収できな
かった短波長光も有効に利用することができる。
【0036】即ち、図11(a) 〜(c) の工程に
より図10(a) 〜(c) と同様に酸化膜2がn型
のc−Si(poly−Si) 基板に形成された、p
型μc−Si:H層と接合を形成するように構成し、図
11(d) 〜(f) に示すように、n型μc−Si
:H層7,i型a−Si:H層8,p型μc−Si:H
層3をプラズマCVDで順次形成し、さらにその上に図
11(g) 〜(i) の工程により図10(d) 〜
(f) と同様に透明電極(ITO)4を形成し、くし
形電極5を銀印刷により形成することにより、a−Si
:H  pin型太陽電池とタンデム化されたものが得
られる。
【0037】そしてこの場合、図6に示す従来のタンデ
ム型の太陽電池に比べ、下側のμc−Si:H/酸化膜
/c−Si(poly−Si) 太陽電池の開放電圧が
向上しており、このためタンデム型を構成する各太陽電
池の開放電圧の和である、タンデム型全体の開放電圧が
増加している。またこの下側のμc−Si:H/酸化膜
/c−Si(poly−Si) 太陽電池は短絡電流に
ついても改善されているので、短絡電流の少ない側で決
まるタンデム型全体の出力電流が従来のものに比し増加
している。
【0038】また、上記実施例ではμc−Si:H層を
酸化膜が形成された基板上に形成したものを示したが、
a−Si:H層上に形成してもよい。
【0039】
【発明の効果】以上のように、この発明に係る太陽電池
およびその製造方法によれば、薄い酸化膜を基板に形成
し、さらにμc−Si:H(a−Si:H)を形成した
、μc−Si:H/酸化膜/c−Si(poly−Si
) 構造にし、また酸化膜形成方法に本実施例で述べた
ような、硝酸加熱処理を用いたので、基板の前処理の際
に硝酸加熱工程を加えるだけであるので、安価に形成で
き、また従来のa−Si:H/c−Si(poly−S
i) 接合やμc−Si/c−Si(poly−Si)
 接合よりも出力特性が向上し、信頼性も向上し、μc
−Si:H(a−Si:H)形成時の安定性も増加し、
しかもMIS構造ではできないa−Si:HのPIN構
造とのタンデム化も図れるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例による太陽電池の構造を示
す断面図である。
【図2】この発明の他の実施例のa−Si:H  pi
n/c−Si(poly−Si) タンデム型太陽電池
の構造を示す断面図である。
【図3】本発明の一実施例の出力特性と従来例との比較
図である。
【図4】本発明の一実施例の出力特性のロット推移で従
来例と比較した図である。
【図5】本発明の一実施例の信頼性を示すもので、従来
例と比較した図である。
【図6】従来のa−Si:H/c−Si(poly−S
i) 構造の太陽電池の断面図である。
【図7】従来のμc−Si:H/c−Si(poly−
Si) 構造の太陽電池の断面図である。
【図8】従来のMIS構造太陽電池の断面図である。
【図9】本発明の硝酸処理工程における硝酸の処理時間
と酸化膜の膜厚との関係を示す図である。
【図10】図1の製造工程を示す図である。
【図11】図2の製造工程を示す図である。
【符号の説明】
1  pもしくはn型のc−Si(poly−Si) 
基板2  酸化膜 3  pもくしはn型のμc−Si:H(a−Si:H
)層 4  透明電極(ITO)層 5  くし形電極層 6  裏面電極層 7  pもしくはn型のμc−Si:H(a−Si:H
)層 8  i形のa−Si:H層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  太陽電池において、 n型もしくはp型シリコン基板と、 前記シリコン基板上に形成された所要の膜厚を有するシ
    リコン酸化膜層と、 前記シリコン酸化膜層上に形成された、前記シリコン基
    板と逆導電型の微結晶シリコン層または水素化アモルフ
    ァスシリコン層とを備えたことを特徴とする太陽電池。
  2. 【請求項2】  太陽電池の製造方法において、n型も
    しくはp型シリコン基板を、加熱処理した硝酸に浸すこ
    とにより上記基板表面に所要の膜厚を有するシリコン酸
    化膜を形成する工程と、 前記シリコン酸化膜上に前記シリコン基板と逆導電型の
    微結晶シリコン層または水素化アモルファスシリコン層
    を形成する工程とを備えたことを特徴とする太陽電池の
    製造方法。
JP3115637A 1990-05-23 1991-04-17 太陽電池およびその製造方法 Pending JPH04226084A (ja)

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JP3115637A JPH04226084A (ja) 1990-05-23 1991-04-17 太陽電池およびその製造方法

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JP13484390 1990-05-23
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