JPH04224692A - 高耐食性Zn系電気めっき鋼板の製造方法 - Google Patents

高耐食性Zn系電気めっき鋼板の製造方法

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JPH04224692A
JPH04224692A JP41393690A JP41393690A JPH04224692A JP H04224692 A JPH04224692 A JP H04224692A JP 41393690 A JP41393690 A JP 41393690A JP 41393690 A JP41393690 A JP 41393690A JP H04224692 A JPH04224692 A JP H04224692A
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JP
Japan
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steel sheet
electroplated steel
resistant
plating
group metals
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JP41393690A
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English (en)
Inventor
Fumio Yamazaki
文男 山崎
Yoshio Shindo
新藤 芳雄
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は優れた耐食性を有し、種
々の用途例えば自動車用防錆鋼板として適用できる高耐
食性電気めっき鋼板の製造方法に関する。 【0002】 【従来の技術】冷延鋼板の耐食性や塗装後耐食性を向上
させ、加工性を損なわずに量産できる表面処理鋼板とし
て電気亜鉛めっき鋼板が汎用されていることは周知であ
る。 【0003】近年では寒冷地帯における冬季の道路凍結
防止用の散布岩塩に対する自動車の防錆対策として亜鉛
めっき鋼板の使用が試みられ、苛酷な腐食環境での高度
な耐食性が要求されている。 【0004】亜鉛めっき鋼板の耐食性の向上要求に対し
ては、亜鉛のめっき量(付着量)の増加という手段があ
るが、これは溶接性や加工性の点で問題が多い。 【0005】そこで亜鉛自身の溶解を抑制し亜鉛めっき
の寿命を延ばす方法として、多くの合金めっきが提案さ
れている。 【0006】中でもFe、Co、Niといった鉄族金属
を合金成分として含有するZn系合金めっきは、その良
好な裸耐食性や塗装後耐食性が認められ、実用化されて
いる。 【0007】また、さらに耐食性を向上させる目的で、
ZnないしZn系合金めっき中にCrを含有させる試み
がなされ、例えば特開昭61―270398号公報、特
開昭62―54099号公報などが開示されているが、
耐食性において従来のZn系合金めっきを凌駕するには
到っていない。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】本発明者らはかかる事
情に鑑み、耐食性金属であるCrをいかに効率良くZn
及び鉄族金属と同時に鋼板上に析出させうるかを検討し
、以下の点を見出した。 【0009】すなわち、Crは通常Znと同時には析出
し難いが、塩化物からなるめっき浴に適当量の硫酸イオ
ンを含有させることにより、Crの析出性を向上させる
ことができる。また、カチオンポリマーの添加もCr析
出を促進する。 【0010】本発明はこれらの知見を基になされたもの
であり、Crと鉄族金属を含有する耐食性に優れたZn
系電気めっき鋼板の製造方法を提供するものである。 【0011】 【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、以下の
通りである。(1) Crと鉄族金属を含有するZn系
電気めっき鋼板を製造する方法において、Cr、鉄族金
属及びZnの塩化物と、硫酸イオンを含有するめっき浴
を用いて、電気めっきすることを特徴とする高耐食性電
気めっき鋼板の製造方法、 【0012】(2) Crと鉄族金属を含有するZn系
電気めっき鋼板を製造する方法において、Cr、鉄族金
属及びZnの塩化物と、カチオンポリマーを含有するめ
っき浴を用いて、電気めっきすることを特徴とする高耐
食性電気めっき鋼板の製造方法、 【0013】(3) Crと鉄族金属を含有するZn系
電気めっき鋼板を製造する方法において、Cr、鉄族金
属及びZnの塩化物と、硫酸イオンとカチオンポリマー
を含有するめっき浴を用いて、電気めっきすることを特
徴とする高耐食性電気めっき鋼板の製造方法、である。 【0014】また、硫酸イオンは1〜100g/l、カ
チオンポリマーは0.01〜20g/lとするのが好ま
しい。 【0015】 【作用】ZnめっきやZn―鉄族金属系めっきを行なう
際、Crを同時に析出させようという試みはCr3+や
Cr6+イオンを用いて従来から行なわれているが、こ
のような単純浴からは微量のCrが析出するのみであり
、Cr濃度や電流密度の増加によって数%のCrを析出
させても、外観ムラが発生し、加工性や電流効率も著し
く低下する。 【0016】しかしながら、Cr、鉄族金属及びZnの
塩化物と、硫酸イオンを含有するめっき浴を用いること
により、この問題は有利に解決される。 【0017】ここで、Cr、鉄族金属及びZnの塩化物
とは、CrCl3 、NiCl2 、FeCl2 、C
oCl2 、ZnCl2 であり、多価の塩化物である
CrCl6 やFeCl3 は好ましくない。 【0018】鉄族金属としては単独もしくは2種以上混
合して用いて差し支えない。本発明においては、これら
塩化物を溶解せしめためっき浴に、さらに硫酸イオンを
添加する。 【0019】かくすることによって、Crイオンを効率
良く析出させることができ、外観も均一なものが得られ
る。硫酸イオンの作用としては、鋼板界面におけるCr
3+イオンの還元に対する触媒効果が考えられる。 【0020】硫酸イオンの添加形態としては、金属イオ
ンのバランスや安定性を考慮すると、めっきと無関係な
カチオンとの塩が好ましい。具体的にはNa2SO4 
、K2SO4 、MgSO4 ,Al2(SO4)3 
、(NH4)2SO4 などである。 【0021】硫酸イオンの添加濃度としては、1〜10
0g/lが好ましい。1g/l未満ではCr析出に対す
る効果が乏しく、外観ムラも改善されない。100g/
lを超えると塩濃度が高くなりすぎ沈澱物を生じる懸念
がある。 【0022】次に、Cr、鉄族金属及びZnの塩化物を
溶解せしめためっき浴に、硫酸イオンの替わりにカチオ
ンポリマーを添加してもよい。 【0023】すなわち、塩化物浴の場合、カチオンポリ
マーも硫酸イオンと同様にCr析出に極めて有効であり
、良好な外観を呈するめっきが得られる。 【0024】本発明に用いるカチオンポリマーとしては
、4級アミンの重合物が特に効果的である。この場合、
分子量は103 〜106 が望ましい。 【0025】具体的には次に示すアミンポリマーの内、
ポリアミンスルホン(PASと略)、及びポリアミン(
PAと略)がCr析出促進剤として最も効果的である。 【0026】この理由としては、アミン基による陰極面
への吸着作用とスルホン基へのCr3+イオンの配位結
合が寄与していると考えられる。これらは基本的には次
に示す4級アミンの塩(アンモニウム塩)を主鎖に含む
ホモポリマーあるいはコポリマーで構成されている。 【0027】 【化1】 【0028】以下具体的にいくつかの化合物を列挙する
。まず、ジアリルアミンから得られる次のような高分子
が挙げられる。 【化2】 R1,R2 は低級アルキル基を示し、XはCl− ,
 HSO4− , H2PO4− ,R―SO3− (
 RはC1 〜C4 のアルキル基)、NO3− のア
ニオンを示す。 【0029】あるいはビニルベンジンから合成される高
分子が挙げられる。 【化3】 R1,R2,R3 は低級アルキル基を示し、XはCl
− , HSO4− , H2PO4− ,R―SO3
− ( RはC1 〜C4 のアルキル基)、NO3−
 のアニオンを示す。 【0030】さらにはアリルアミンポリマーが挙げられ
る。 【化4】 R1,R2,R3 は低級アルキル基を示し、XはCl
− , HSO4− , H2PO4− ,R―SO3
− ( RはC1 〜C4 のアルキル基)、NO3−
 のアニオンを示す。 【0031】この他、1、2、3級アミンのポリマーも
前述の4級アミンポリマーには及ばないがCr析出促進
剤として効果がある。めっき付着量は10〜50g/m
2 で十分耐食性を確保できる。 【0032】カチオンポリマーの添加量は0.01〜2
0g/lが好ましい。0.01g/lが未満ではCr析
出に対して十分な効果がなく、20g/lを超えるとめ
っき電圧が上昇するなどの弊害が出てくる。 【0033】また、Cr、鉄族金属及びZnの塩化物を
溶解せしめためっき浴に、硫酸イオンとカチオンポリマ
ーを同時に添加してもよく、硫酸イオンとカチオンポリ
マーが相乗的に作用して、Crの析出性をさらに高める
ことができる。 【0034】その他のめっき条件については、特に制約
はなく、例えば、塩化物濃度は総量で100〜500g
/l、pH0.5〜6、浴温30〜70℃、電流密度2
0A/dm2 以上で電気めっきを行なえばよい。 【0035】アノード電極は不溶性、可溶性のどちらで
もよいが、塩素ガスの発生を抑制するために可溶性アノ
ードの使用が有利である。 【0036】めっき浴中には、耐食性をさらに向上させ
るために、SiO2,TiO2,Al2 O3 などの
酸化物粒子やBaCrO4 などのクロム酸塩粒子を添
加してもよい。 【0037】本発明の製造方法によって得られるめっき
は従来になく多量のCrを含み、画期的な耐食性を発揮
する。 【0038】めっき層中のCr含有率については、1%
以上で耐食性の向上が認められ、5%以上になると、従
来公知のZnめっきはもとより、Zn―Ni、Zn―F
eなどの合金めっきでは到底得られないレベルの画期的
な耐食性を発揮する。例えば塩水噴霧試験を500時間
以上行なっても容易に赤錆は発生しない。 【0039】この理由は、CrはZnとの共存下では不
働態化せずZnとともに犠牲防食作用を発揮し、しかも
腐食生成物が難溶性の保護皮膜を形成して表面を覆い腐
食の進行を抑制するためと推定される。 【0040】Crの他に更に鉄族金属を0.1%以上含
有すると耐食性や溶接性に対して効果がある。しかし、
これらの成分が増えると加工性は低下するため、Crと
鉄族金属の合計は30%以下とすることが好ましい。 【0041】ここで鉄族金属とはFe、Co、Niを指
し、単独もしくは複合で用いてよい。耐食性への寄与と
いう点ではNiが最も好ましい。また、カチオンポリマ
ーを添加する場合には、0.001〜5%共析出させる
と加工性に有利である。 【0042】 【実施例】冷延鋼板を、アルカリ脱脂し、1%塩酸水溶
液で酸洗した後、表1に示す条件で電気めっきを行なっ
た。 【0043】カチオンポリマーとしては、平均分子量1
万のPA、平均分子量1500のPAS(PAS―Lと
略)、平均分子量3500のPAS、平均分子量10万
のPAS(PAS―Hと略)を用いた。めっき付着量は
20g/m2 である。 【0044】こうして得られためっきの組成及びめっき
外観、耐食性の評価結果を表2に示す。評価方法は以下
の通りである。 (1) めっき外観 〇:均一外観 ×:外観ムラ有り (2) 耐食性 塩水噴霧試験(JIS Z 2371 に準拠) によ
り、赤錆5%発生時間で評価 ◎:500時間以上 〇:300時間以上 △:100時間以上 ×:100時間未満 【0045】表1で用いた硫酸イオン(SO42−)の
化合物として、本発明例1、2、3、13、14、15
及び比較例3ではNa2SO4 、本発明例4、5、6
、16、17、18及び比較例5ではK2SO4 を用
いた。 【0046】表1、表2において、比較例1、2は硫酸
イオンもしくはカチオンポリマーを含まないため、比較
例3、4、5は、硫酸イオンもしくはカチオンポリマー
が少ないため、それぞれめっき外観と耐食性のいずれか
もしくは両方が不良である。 【0047】これらに対して、本発明例は何れもめっき
外観、耐食性共に良好である。特に硫酸イオンとカチオ
ンポリマーの両方を添加した本発明例13〜18は、硫
酸イオンだけを添加した本発明例1〜6よりもCr含有
率が高く、Cr析出に対する相乗効果が認められる。 【0048】 【表1】(表1―1)(1)  (表1―1)(2)  (表1―2)(1)  (表1―2)(2)        【0049 】 【表2】(表2)(1)  (表2)(2)        【0050】 【発明の効果】以上述べた如く、本発明は、塩化物浴に
よるめっき外観に優れた高耐食性Zn系電気めっき鋼板
の製造方法を提供するものであり、高耐食性のみならず
優れためっき外観が要求される自動車や家電用途に好適
である。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  Crと鉄族金属を含有するZn系電気
    めっき鋼板を製造する方法において、Cr、鉄族金属及
    びZnの塩化物と、硫酸イオンを含有するめっき浴を用
    いて、電気めっきすることを特徴とする高耐食性Zn系
    電気めっき鋼板の製造方法。
  2. 【請求項2】  Crと鉄族金属を含有するZn系電気
    めっき鋼板を製造する方法において、Cr、鉄族金属及
    びZnの塩化物と、カチオンポリマーを含有するめっき
    浴を用いて、電気めっきすることを特徴とする高耐食性
    Zn系電気めっき鋼板の製造方法。
  3. 【請求項3】  Crと鉄族金属を含有するZn系電気
    めっき鋼板を製造する方法において、Cr、鉄族金属及
    びZnの塩化物と、硫酸イオンとカチオンポリマーを含
    有するめっき浴を用いて、電気めっきすることを特徴と
    する高耐食性Zn系電気めっき鋼板の製造方法。
  4. 【請求項4】  硫酸イオンを1〜100g/l含有す
    る請求項1又は3記載の高耐食性Zn系電気めっき鋼板
    の製造方法。
  5. 【請求項5】  カチオンポリマーを0.01〜20g
    /l含有する請求項2又は3記載の高耐食性Zn系電気
    めっき鋼板の製造方法。
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Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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Effective date: 19950523