JPH0422419Y2 - - Google Patents

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JPH0422419Y2
JPH0422419Y2 JP1984140271U JP14027184U JPH0422419Y2 JP H0422419 Y2 JPH0422419 Y2 JP H0422419Y2 JP 1984140271 U JP1984140271 U JP 1984140271U JP 14027184 U JP14027184 U JP 14027184U JP H0422419 Y2 JPH0422419 Y2 JP H0422419Y2
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pulley
reel
tape
reel stand
driven
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、例えばビデオテープレコーダ等に使
用可能なテープ駆動装置に関する。
(従来の技術) テープレコーダにおけるテープの駆動装置とし
て実開昭58−17651号公報記載のものがある。こ
の公報にはリール台の駆動機構が開示されている
だけであるが、これにキヤプスタン駆動用モータ
を付加すればテープ駆動装置が構成され、テープ
の定速送り、早送り、巻戻し、ブレーキ作用等、
テープ駆動に必要な機能を達成することができ
る。
(考案が解決しようとする問題点) 上記従来技術によれば、リールモータの駆動力
をリール台に直接伝達してリール台を駆動するよ
うになつているため、記録再生モード、早送りモ
ード、巻戻しモード等、テープレコーダの各モー
ドに応じてキヤプスタンモータの回転数を広範囲
にわたつて変化させる必要があり、これに伴つて
使用電圧、使用電流等のレンジを広くとる必要が
あり、高精度で高コストのモータが必要となる。
高精度のモータの使用を避けようとすれば、機構
的に回転数を切り換えるようにすることになる
が、切り換え機構から機械的なノイズが発生する
ことを避けることができず、また、作動も遅くな
る。
本考案の目的は、テープ送り機構部、テープ巻
き取り機構部、ブレーキ機構部等テープ駆動装置
として必要な各機構部をその機能別に独立したユ
ニツトで構成し、各ユニツトは電気的な信号で個
別に制御できるようにすることにより、記録再生
用、早送り用その他のリール台トルクを電気的な
制御で変えることができ、また、キヤプスタン駆
動用モータによつてリール台の駆動も行わせるよ
うにし、もつて、高精度のモータを必要とせず、
かつ、簡単な機構で機械的なノイズの少ないテー
プ駆動装置を提供することにある。
(問題点を解決するための手段) 本考案のテープ駆動装置は、キヤプスタン軸を
回転駆動するためのキヤプスタンモータと、二つ
のリール台と、この二つのリール台の中間に配置
され、上記キヤプスタンモータによつて回転駆動
される駆動回転体と、この回転駆動体とスリツプ
機構を介して回転的に連結される従動回転体と、
上記駆動回転体と従動回転体とを一体に回転させ
るための電磁駆動手段と、上記従動回転体によつ
て回転させられ、上記リール台を回転駆動するア
イドラと、上記リール台にブレーキ力を付与する
電磁ブレーキ手段とを有してなる。
(作用) リール台は従動回転体とアイドラを介して回転
駆動される。上記従動回転体は、キヤプスタン駆
動用モータによつて回転駆動される駆動回転体に
対してスリツプ機構を介して回転的に連結される
場合は低トルクで回転駆動され、電磁駆動手段の
動作により上記駆動回転体と一体に回転させられ
るときは高トルクで回転駆動される。各リール台
にはそれぞれの電磁ブレーキ手段によつて個別に
ブレーキ力を付与することができる。各動作モー
ドに応じて電磁駆動手段の動作を制御し、また、
電磁ブレーキ手段の動作を制御することにより、
各動作モードに応じてトルクとバツクテンシヨン
の下にテープを駆動することができる。
(実施例) 第1図において、一つのシヤーシ80にはキヤ
プスタンモータ81と駆動回転体82と二つのリ
ール台83,84とアイドラ85が設けられてい
る。各リール台83,84にはブレーキ手段とし
てのブレーキユニツト86,87が設けられてい
る。モータ81の回転子88と一体にキヤプスタ
ン軸89が固着されると共にプーリ90が固着さ
れている。キヤプスタン軸89にはピンチローラ
91が押しつけられるようになつていて、ピンチ
ローラ91がテープをキヤプスタン軸89に押し
つけることによりテープが定速で駆動されるよう
になつている。モータ81の回転力はプーリ9
0、ベルト92を介して駆動回転体82に伝達さ
れるようになつている。駆動回転体82は二つの
リール台83,84の中間に配置されている。ア
イドラ85は駆動回転体85と同軸上に設けられ
た従動回転体としてのプーリ93に常時圧接させ
られ、従動回転体93の回転の向きに応じ左右に
移動して左右のリール台83,84のうちの一方
に圧接し、そのリール台に回転力を伝達するよう
になつている。一方のリール台84の支軸上には
ベルクランク状のブレーキレバー94が回動可能
に設けられており、ブレーキレバー94の両腕端
に固着されたブレーキシユーとしてのフエルト9
5,96がモータ81の回転子88の外周面に対
向している。ブレーキレバー94が回動すると、
その回動の向きによつてフエルト95,96のう
ちの一方がモータ81の回転子88の外周面に接
するようになつている。
次に、上記キヤプスタンモータ81の部分の具
体例を説明する。
第2図において、筒状の軸受ホルダ79内には
一対の軸受78,77が設けられ、この軸受7
8,77によつてキヤプスタン軸89が回転自在
に支持されている。一対の軸受78,77間には
カラー76が介装されている。キヤプスタン軸8
9にはプーリ90を介して皿状の回転子88が固
着されている。回転子88の内底面には駆動用磁
石75が固着されている。上記軸受ホルダ79は
シヤーシ80の取付け孔に挿通され、軸受ホルダ
79のフランジ74がシヤーシ80上に載せら
れ、シヤーシ80の下面側から当てがわれた基板
73とシヤーシ80とを貫いた固定ねじ71,7
2が上記フランジ74に螺合されることによりキ
ヤプスタンモータ81がシヤーシ80上に固定さ
れている。基板73は鉄板等の磁性材で作られて
いる。基板73の下面には磁石75と所定の間隔
を存して対向するように駆動コイル70が固定さ
れている。回転子88の外周面には回転数検出用
の磁石69が固着され、基板73には上記磁石6
9に対向するようにして回転数検出用磁気感応素
子68が固定されている。基板73にはまたモー
タ駆動用の回路部分67が固定されている。キヤ
プスタンモータ81は回路部分67によつて駆動
され、また、磁石69と磁気感応素子68の出力
によつて回転数が制御されるようになつている。
軸受ホルダ79のフランジ74はテープレコーダ
のセツトシヤーシ66に固定することができるよ
うになつている。
次に、駆動回転体82とプーリ93及びアイド
ラ85を含む部分の具体例を説明する。
第3図乃至第5図において、シヤーシ80には
二つのリール台83,84の中間部においてΩ字
状に曲げられたホルダ65が固定され、ホルダ6
5にはボス64が嵌合固定されている。ボス64
には軸63が挿通され固定されている。軸63に
はシヤーシ80の下側において駆動回転体として
のプーリ82が回転可能に嵌合されている。プー
リ82はベルト92を介して前記キヤプスタンモ
ータ81によつて回転駆動されるようになつてい
る。プーリ82のボスの部分には円板状のクラツ
チ板62が回転可能に嵌められている。軸63に
はまた、クラツチ板62の上方であつてボス64
の下方において従動回転体としてのプーリ93が
回転可能に嵌められている。プーリ93に対して
は、クラツチ板62から立ち上がつた数個の突起
61が嵌合することにより、プーリ93とクラツ
チ板62は一体に回転するようになつている。ク
ラツチ板62とプーリ93との間には圧縮コイル
ばね60が介装されている。プーリ82とクラツ
チ板62との間には摩擦材としてのフエルト57
とフエルト受板56と板ばね55がこの順に重な
るようにして介装されている。フエルト57はフ
エルト受板56に接着されており、フエルト57
とプーリ82との間で摩擦力を生ずるようになつ
ている。クラツチ板62には突起61よりも外周
部に数個の孔59が形成され、これら各孔59に
はピン58が遊嵌されている。各ピン58は大径
の上半部と小径の下半部からなり、小径下半部は
板ばね55の支持孔54と受板56と貫通孔53
を貫通し、さらにフエルト57の中心孔を貫通し
ている。各ピン58の下端面はプーリ82と対向
している。プーリ82のピン58との対向面に
は、ピン58の数に応じた凹部52が設けられて
いる。板ばね55の支持孔54形成部は上方にた
わむようになつていて、通常はピン58を第3図
のように押し上げてピン58の下端部をプーリ8
2の凹部52から離間させている。前記ばね60
はクラツチ板62を下方に押しつけることによつ
てフエルト57とプーリ82との間に摩擦力を与
えるようになつている。プーリ82の回転力は上
記摩擦力によつてフエルト57に伝達され、フエ
ルト57と一体の受板56が回転駆動され、ピン
58を介して回転的に一体である板ばね55及び
クラツチ板62が回転駆動され、さらに突起61
を介してクラツチ板62と回転的に一体であるプ
ーリ93も回転駆動されるようになつている。プ
ーリ82とフエルト57はスリツプ機構を構成
し、このスリツプ機構が有効に作動しているとき
はプーリ93は比較的弱い駆動トルクで回転駆動
される。
上記プーリ82は皿を伏せたような形になつて
いて、プーリ82の天井部分には円板状のヨーク
板51が固着されている。ヨーク板51は軸孔の
周りに3個の突起50が等間隔に形成されてい
る。これらの突起50はプーリ82を貫き、各突
起50の上端面はプーリ82の凹部52の底面と
同一の面に位置して各ピン58の下端面と対向し
ている。軸63にはプーリ82の下面側において
鉄心49が嵌合固定され、鉄心49にはボビン4
8を介してコイル47が巻かれている。鉄心4
9、ボビン48、コイル47によつて電磁石が構
成され、この電磁石にはケース46が被せられて
いる。図示されてはいないが、ケース46にはコ
イル47に電源を供給するための端子が設けられ
ている。コイル47が励磁されないときは、前述
のようにスリツプ機構を介してプーリ93が比較
的弱いトルクで回転駆動されるが、コイル47が
例示されるとヨーク板51が磁化されてその突起
50にピン58が吸引され、ピン58は板ばね5
5の弾力に抗して下方に移動させられ、プーリ8
2の凹部52内に進入し、プーリ82の回転力が
ピン58を介してクラツチ板62に直接伝達され
ると共に、クラツチ板62の回転力がその突起6
1を介してプーリ93に直接伝達され、もつて、
プーリ93が強いトルクで回転駆動されるように
なつている。上記電磁石とピン58とを有してな
る構成部分は、プーリ82とプーリ93とを一体
に回転させるための電磁駆動手段を構成してい
る。
前記ボス64の上端部にはレバー45が回動可
能に嵌められている。ボス64にはまたレバー4
5の抜け止めを兼ねたラグ板44が嵌められてい
る。レバー45の先端部にはアイドラ軸43が嵌
合固着されている。アイドラ軸43にはレバー4
5の下方においてアイドラ85が回転可能に嵌め
られ、その下にはさらに、ばね受け42が嵌合固
着されている。アイドラ85は常時プーリ93に
圧接している。レバー45のアイドラ85との対
向面には摩擦材としてのフエルト41が介装され
ている。アイドラ85とばね受け42との間には
圧縮コイルばね40が介装され、ばね40の弾力
によりアイドラ85はフエルト41に圧接させら
れている。レバー45の上方に突出したアイドラ
軸43の上端部とラグ板44との間には引つ張り
ばね39が掛けられている。アイドラ85はプー
リ93の回転によつて回転駆動される。アイドラ
85が回転駆動されると、アイドラ85とレバー
45との間の摩擦力により、レバー45はアイド
ラ85の回転の向きに応じて第4図において時計
方向又は反時計方向に回転し、アイドラ85が左
側のリール台83の外周面又は右側のリール台8
4の外周面に圧接してリール台83又は84を回
転駆動するようになつている。
次に、リール台84、ブレーキユニツト87及
びブレーキレバー94の部分の具体例について説
明する。
第6図及び第7図において、シヤーシ80には
リール軸13が嵌合固定されている。シヤーシ8
0上には固定側磁性板1が止めねじ14で固定さ
れている。固定側磁性板1の中心には固定鉄心部
1aが形成されている。固定鉄心部1aの周囲に
は、絶縁板2と励磁コイル3とガイドカラー4が
嵌合固定されている。固定側磁性板1にはケース
5がかしめ固定され、ケース5によつて絶縁板
2、励磁コイル3、ガイドカラー4が覆われ、絶
縁板2、励磁コイル3、ガイドカラー4が上方に
抜けるのを防止するようになつている。ケース5
の上面には摩擦材としての環状のフエルト10が
貼着固定され、その上には合成樹脂製の摩擦板6
が載せられている。摩擦板6の上には、下面に摩
擦材としての環状のフエルト11が貼着されてな
る可動側磁性板7が載せられている。可動側磁性
板7はコイルばね12で上方に移動するように付
勢されている。可動側磁性板7の中心には可動鉄
心部7aが形成され、その下端部が固定鉄心部1
aに対向させられている。可動側磁性板7はガイ
ドカラー4で抜け止めされている。
固定側磁性板1には周囲にシヤーシ80に対す
る取付け部1bが形成されると共に、切欠部1c
と切欠部1dが形成され、また、固定鉄心部1a
の近傍には一つの孔1eが形成されている。前記
絶縁板2の外周部には突出部2aが形成されると
共に突出部2aに切込み2bが形成され、この切
込み2bにコイル3の引き出し線が挟み込まれる
ようになつている。
前記ガイドカラー4は、円筒部4aと、上側の
周囲に形成された半径方向の突出部4bと、突出
部4b上に上方に向けて形成された低い突起4c
と、これよりも高い突起4dと、上端に爪部4e
を有するU字状突出部4fと、円筒部4aの下端
に形成されていて固定側磁性板1の孔1eに遊嵌
されるべき突起4gとを具備している。
前記ケース5は有底円筒状に形成され、固定側
磁性板1の切欠部1cに嵌合されてかしめ固定さ
れる突起5aを開口側に有すると共に、絶縁板2
の突出部2aが嵌合される切欠部5bと、底板部
5cと、底板部5cの中心部に形成された孔5d
と、その周縁部に形成されていてガイドカラー4
の突起4cが隙間を存して嵌合される切欠部5e
と、ガイドカラー4の突起4dとU字状突出部4
fが隙間を存して嵌合される切欠部5fとを具備
している。
前記摩擦板6の周囲には突起6aが突設されて
いて、この突起6aがリール台84の内周部の切
欠と係合し、摩擦板6と一体的にリール台84が
回転駆動されるようになつている。摩擦板6の上
下面にはフエルト10,11に当接する細かい凹
凸面が形成されているものとする。
前記可動側磁性板7には可動鉄心部7aの外側
に孔7bが形成され、この孔7bにはガイドカラ
ー4の突出部4fが嵌挿されたのちガイドカラー
4の爪部4eで抜け止めと回り止めがなされてい
る。
前記リール軸13にはリール台84のボス部3
8が回転可能に嵌められている。リール台84は
有底の段付円筒状に形成され、この円筒状のリー
ル台84によつて前記可動側磁性板7、フエルト
11、摩擦板6、フエルト10、ケース5等が覆
われている。リール台84の最大径部37の外周
にはアイドラ85が圧接しうるようになつてい
る。リール台84の内周部には切欠部36が形成
され、この切欠部36に摩擦板6の突起6aが係
合するようになつている。
第6図に示されているように、リール軸13に
はシヤーシ80の下方においてブレーキアーム9
4が回動可能に支持されている。ブレーキアーム
94には穴35が形成され、この穴35には前記
ガイドカラー4の突起4gが嵌合している。従つ
て、ガイドカラー4の回動に伴いブレーキアーム
94も回動するようになつている。ブレーキアー
ム94は弾性アーム34を一体に有し、弾性アー
ム34に一体に形成された突部33がシヤーシ8
0に圧接させられている。このように弾性アーム
34の突部33をシヤーシ80に圧接させること
によつて、ブレーキアーム94の両端のフエルト
95,96が何れもモータ81の回転子88から
離間する中立位置を保持するようにし、ブレーキ
アーム94が回動させられると、弾性アーム34
の弾力によりブレーキアーム94を中立位置に戻
すようになつている。
このように構成されたリール台機構において、
励磁コイル3に通電されていない状態では、ばね
12の弾力により可動側磁性板7が押し上げられ
てフエルト11が摩擦板6から離間させられ、摩
擦板6とリール台84はフリー状態で回転するこ
とができる。また、励磁コイル3に通電される
と、固定側磁性板1の固定鉄心部1aが励磁され
て可動側磁性板7の可動鉄心部7aが吸引され、
可動側磁性板7がばね12の弾力に抗して下降す
る。可動側磁性板7の下降によりそのフエルト1
1が摩擦板6を下側のフエルト10に押しつけ、
もつて、リール台84の回転に対してブレーキが
掛けられる。このようにしてリール台84にブレ
ーキが掛けられると、可動側磁性板7が摩擦板6
に引きずられて回動しようとする。一方、可動側
磁性体7を保持するガイドカラー4の突起4c,
4fとケース5の切欠部5e,5fとの間には隙
間が設けられているため、可動側磁性板7が上記
のように回動しようとするとガイドカラー4が可
動側磁性板7と共に上記隙間の範囲内で回動す
る。このガイドカラー4の回動によりその突起4
gがブレーキレバー94を回動させ、ブレーキレ
バー94のフエルト95,96の一方をモータ8
1の回転子88に押しつけてモータ81にブレー
キを掛ける。励磁コイル3と固定側磁性板1と可
動側磁性板7と摩擦板6とフエルト10,11等
でなる部分は、リール台84にブレーキを付与す
る電磁ブレーキ手段を構成している。
以上説明したリール台機構はテープの巻き取り
側のリール台機構を構成している。この巻き取り
側のリール台機構に対して他方のリール台83を
有してなるテープ供給側のリール台機構も略同様
に構成される。しかし、リール台83を有してな
る供給側のリール台機構には、ブレーキレバー9
4は設けられておらず、このブレーキレバー94
を回動させるためのガイドカラー4の突起4gも
設けられていない。
次に上記実施例の動作を説明する。
記録再生 記録再生モードでは、図示されないテープロー
デイング機構によりカセツトからテープが引き出
されて回転シリンダに巻きつけられ、同時にキヤ
プスタン軸89にピンチローラ91が押しつけら
れ、キヤプスタンモータ81の回転によりテープ
は一定速度で送られる。モータ81の回転力はプ
ーリ90、ベルト92を介して駆動回転体として
のプーリ82に伝達され、プーリ82と摩擦材と
してのフエルト57とでなるスリツプ機構を介し
て受板56が回転駆動され、この回転力がピン5
8及びクラツチ板62の突起61を介して従動回
転体としてのプーリ93に伝達される。プーリ9
3の回転力はアイドラ85に伝達される。記録再
生時のプーリ82,93の回転の向きは第4図に
おいて時計方向であり、これによつてアイドラ8
5は内蔵されたばね40とフエルト41で付与さ
れる摩擦抵抗によりレバー45と共に第4図にお
いて右方に移動し、巻き取り側リール台84に圧
接する。これによつてリール台84は時計方向に
回転駆動される。このときのリール台84の駆動
トルクは、前述の通りプーリ82とフエルト57
とでなるスリツプ機構を介しているため比較的弱
いトルクである。リール台84の回転駆動により
図示されないリールハブを駆動し、キヤプスタン
軸89部で定速で送られるテープをリールハブに
巻き取る。
なお、記録再生時は、テープテンシヨン検知機
構によつてテープのバツクテンシヨンを検知し、
この検知信号によつてテープ供給側の励磁コイル
3に印加する電圧を制御することによりテープ供
給側リール台83に適宜のブレーキを掛け適宜の
バツクテンシヨンを付与することができる。こう
すれば、従来のようなテンシヨンパツド方式のバ
ツクテンシヨン付与機構を電気的なバツクテンシ
ヨン付与機構に置き換えることができる。
記録再生が終わると、アンローデイングが行わ
れる。アンローテイング時は、図示されないテー
プローデイング機構がカセツトの方に戻り、ピン
チローラ91がキヤプスタン軸89から離れる。
このときキヤプスタンモータ81は第1図におい
て反時計方向に回転し、よつて、アイドラ85は
レバー45と共に第4図において左方に移動して
テープ供給側リール台83に圧接し、リール台8
3を反時計方向に回転駆動する。これによつて引
き出されていたテープが供給側リールハブに巻き
取られる。
早送り 早送りモードでは、キヤプスタンモータ81が
第1図において時計方向に高速で回転駆動され、
プーリ82を高速で回転駆動する。また、この動
作モードではピンチローラ91がキヤプスタン軸
89から離間すると共に、電磁駆動手段を構成す
るコイル47に通電され、ヨーク板51が磁化さ
れてその突起50が各ピン58を吸引する。各ピ
ン58が板ばね55の弾力に抗してヨーク板51
側に移動し、各ピン58の下端部がプーリ82の
凹部52に突入する。そのため従動側のプーリ9
3は各ピン58とクラツチ板62の突起61とを
介して駆動側プーリ82と回転的に一体となり、
フエルト57を有してなるスリツプ機構は無効と
なり、プーリ82の高速回転に伴いプーリ93も
高速で、しかも、高トルクで回転駆動される。プ
ーリ93の回転によりアイドラ85は巻き取り側
リール台84に圧接し、プーリ93とアイドラ8
5を介してリール台84も高速高トルクで回転駆
動され、テープを巻き取り側リールハブに高速で
巻き取る。
巻戻しモードでは、キヤプスタンモータ81が
反時計方向に回転駆動されることが早送りモード
の場合と異なるだけで、そのほかは早送りモード
と同じである。
電磁ブレーキ動作 記録再生モードからその停止時、アンローデイ
ング状態からその停止時、早送り、巻戻しモード
からその停止時等、テープ走行状態から停止状態
にしたとき、リールハブやリール台等の慣性によ
つてテープにたるみが生じる。これを防止するた
めにテープ走行状態から停止状態にしたときはテ
ープ走行系にブレーキを掛ける必要がある。また
ビデオテープレコーダにおいては、アンローデイ
ング時に巻き取りリール側のテープが引き出され
るのを防止するため、さらに、アンローデイング
終了後供給側リール台を少し回転させてテープを
巻締めるために、巻き取り側リール台にブレーキ
を掛ける必要がある。
本考案の上記実施例によれば、各リール台8
3,84の部分にコイル3等を有してなる電磁ブ
レーキ機構86,87が設けられているから、上
記のようにブレーキが必要な場合は、ブレーキを
必要とするリール台側のコイル3に通電してブレ
ーキ力を与えることができる。このブレーキ力は
コイル3への印加電圧によつて強弱を制御するこ
とができる。例えば、早送りモード又は巻戻しモ
ードから停止させるときは、そのモードにおいて
巻き取り側のリール台には中程度のブレーキ力
を、供給側のリール台には強いブレーキ力を発生
させる。また、制御回路により双方の電磁ブレー
キ機構への通電タイミングも任意に設定可能であ
り、こうすることによつてテープのたるみや過大
な引つ張り力によるテープのダメージを防止する
ことができる。ブレーキを掛ける直前の各リール
台の回転数に応じて各リール台に掛けるブレーキ
力を制御するようにしてもよい。
最近のテープレコーダではテープカウンタが機
械方式から電子方式に転換しつつある。電子式カ
ウンタの場合はリール台にかかる負荷が軽くなる
ため、早送りモードや巻戻しモードでテープがた
るまないようにバツクテンシヨンを付与する必要
がある。上記本考案の実施例によれば、このよう
な場合にも電磁ブレーキ手段により弱いブレーキ
力を付与して適宜のバツクテンシヨンを与えるこ
とができる。
フアインスローモード ビデオテープレコーダにおいては、再生モード
においてキヤプスタンモータをパルス的に駆動さ
せてスロー再生する所謂フアインスローモードが
ある。このとき、キヤプスタンモータは回転シリ
ンダヘツドから得られた信号によりサーボがかけ
られ、所定の位置で停止するようになつている。
しかし、テープ駆動系に第1図が示されているよ
うなベルト駆動機構があると、キヤプスタンモー
タ81の軸受部の機械的負荷抵抗とベルト駆動さ
れる被駆動体側での機械的負荷抵抗には差があ
り、この差分だけ弾性部たるベルトが伸ばされて
ベルトの張り側が生じ、他方ではベルトの緩み側
が生じることになる。従つて、このような状態で
キヤプスタンモータを定位置で確実に停止させる
ことは困難であり、機械的負荷抵抗の少ないキヤ
プスタンモータがベルトの伸びによりテープ送り
方向とは逆向きに回転させられ、その結果回転シ
リンダヘツドとテープとの相対位置がずれて画面
上にノイズが発生する。
そこで、上記モータの逆転を防止するために、
ブレーキレバーを電磁力で回動させてキヤプスタ
ンモータの回転子に接触させ、ブレーキを掛ける
ようにしたものがある。しかし、この方式によれ
ば、キヤプスタンモータのパルス的な駆動でテー
プを送るときはブレーキレバーをキヤプスタンモ
ータの回転子から離間させ、パルス的な駆動後停
止させようとするたびにブレーキレバーをキヤプ
スタンモータの回転子に接触させるようにした電
磁駆動手段を設ける必要があり、構成が複雑とな
つてコスト高となる。
キヤプスタンモータの逆転防止の別の手段とし
て、ブレーキレバーに接着されたフエルトをばね
によりキヤプスタンモータの回転子に常時接触さ
せることによりモータの機械的負荷を大きくした
ものもある。しかし、これによればキヤプスタン
モータの負荷が大きく、消費電力が大きくなる。
その点前記本考案の実施例によれば、極めて簡
単に構成されたブレーキレバー94によつて適切
なタイミングで確実にブレーキが掛けられる。い
ま、キヤプスタンモータ81がパルス的に駆動さ
れるフアインスローモードにあるものとする。こ
のとき巻き取り側リール台84の下部の電磁ブレ
ーキ手段に弱いブレーキトルクが生ずるように電
圧をかける。リール台84は、キヤプスタンモー
タ81のパルス的駆動により、ベルト92、駆動
側プーリ82、従動側プーリ93、アイドラ85
を介してパルス的に回転駆動される。リール台8
4の回転により、電磁ブレーキ手段を構成する可
動側磁性板7は摩擦板6によつてリール台84と
同一方向へ回動させられる。可動側磁性板7とガ
イドカラー4は一体となり、固定側磁性板1の孔
1eと突起4gとの間のがたの分だけ時計方向に
回動する。ガイドカラー4とブレーキレバー94
は突起4gによつて一体的に連結されているた
め、ガイドカラー4の回動によりブレーキレバー
94も時計方向に回動し、フエルト95がモータ
81の回転子88に接触する。この状態では、ブ
レーキレバー94のフエルト95はキヤプスタン
モータ81の時計方向への回転に対しては逃げ方
向であり、反時計方向への回転に対しては食い込
み方向となる。従つて、キヤプスタンモータ81
がパルス的に回転したのち停止してベルト92の
伸びに基づいてキヤプスタンモータ81の回転子
88が反時計方向に戻ろうとするとブレーキレバ
ー94のフエルト95が回転子88の周面に食い
込むように作用し、回転子88の反時計方向への
回転を阻止することができる。これによつて、フ
アインスロー時の画面上のノイズを防止すること
ができる。
フアインスロー解除時は、キヤプスタンモータ
81の回転駆動と電磁ブレーキ手段への電圧印加
タイミングに合わせて前記弱いブレーキ力を解除
する。ブレーキレバー94はアーム34のばね力
により中立位置に戻る。なお、弱いブレーキ力を
供給側リール台に掛けるためその分巻き取り側リ
ール台のトルクが低下するが、実用上は問題な
い。
図示の実施例では、ブレーキレバー94は二つ
の腕を有していて、キヤプスタンモータ81の反
時計方向への回転に対してもブレーキ力を付与す
ることができるようになつている。これはテープ
を逆方向に駆動しつつフアインスロー動作を行わ
せるためである。この逆フアインスロー動作は正
転によるフアインスローの場合と同じである。仮
に正転によるフアインスローのみを行わせる場合
は、ブレーキレバー94は一つのアームのみを有
するもので足りる。
図示の実施例では、電磁ブレーキ手段を構成す
る固定側磁性板1を別個に用いているが、固定側
磁性板1はシヤーシ80で兼用させてもよい。ま
た、ガイドカラー4は必ずしもコイル3を保持し
なくてもよく、要するに可動側磁性板7によりブ
レーキレバー94が動かされるようになつていれ
ばよい。
(考案の効果) 本考案によれば、キヤプスタンモータ部、テー
プ送り機構部、テープ巻き取り機構部、ブレーキ
機構部等、テープ駆動装置として必要な各機構部
を電気的な信号で個別に制御できるようにしたか
ら、レバー機構等に基づく機械的なノイズの問題
がなく、各機構部間の動作タイミングを任意に設
定できるため、動作の高速化の要請に対応するこ
とができる。また、各動作モードに応じて二つの
リール台に電気的な制御によりそれぞれ適宜のブ
レーキ力を個別に付与することができるため、テ
ープダメージを最小限に押さえることができる。
また、電磁駆動手段により各動作モードに応じた
適宜のリール台トルクを選択的に与えることがで
きるから、キヤプスタン駆動用モータは高精度の
ものでなくても使用可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例を概略的に示す平面
図、第2図は同上実施例中のキヤプスタンモータ
部の具体例を示す断面図、第3図は上記実施例中
の駆動回転体と従動回転体と電磁駆動手段の具体
例を示す断面図、第4図は同上平面図、第5図は
同上分解斜面図、第6図は上記実施例中のリール
台及び電磁ブレーキ手段の具体例を示す断面図、
第7図は同上分解斜面図である。 81……キヤプスタンモータ、82……駆動回
転体としてのプーリ、83,84……リール台、
85……アイドラ、86,87……電磁ブレーキ
手段としてのブレーキユニツト、88……回転
子、89……キヤプスタン軸。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 キヤプスタン軸を回転駆動するためのキヤプス
    タンモータと、 二つのリール台と、 この二つのリール台の中間に配置され、上記キ
    ヤプスタンモータによつて回転駆動される駆動回
    転体と、 この回転駆動体とスリツプ機構を介して回転的
    に連結される従動回転体と、 動作モードに応じて上記スリツプ機構を有効に
    機能させる動作位置と上記駆動回転体と従動回転
    体とを一体に回転させて上記スリツプ機構を無効
    とする動作位置をとり、伝達トルクを切り換える
    ことができる電磁駆動手段と、 上記従動回転体によつて回転させられ、上記リ
    ール台を回転駆動するアイドラと、 それぞれ個別に制御することにより上記二つの
    リール台に強弱のブレーキ力を個別に付与する電
    磁ブレーキ手段とを有してなるテープ駆動装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS58114545U (ja) * 1982-01-29 1983-08-05 パイオニア株式会社 テ−プ駆動機構

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