JPH04223971A - フィルム剥離方法及びその実施装置 - Google Patents

フィルム剥離方法及びその実施装置

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JPH04223971A
JPH04223971A JP7126391A JP7126391A JPH04223971A JP H04223971 A JPH04223971 A JP H04223971A JP 7126391 A JP7126391 A JP 7126391A JP 7126391 A JP7126391 A JP 7126391A JP H04223971 A JPH04223971 A JP H04223971A
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film
panel
peeling
fluid
loosening
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Shigeo Sumi
住 成夫
Fumio Hamamura
濱村 文雄
Mitsuhiro Seki
光博 関
Kazuo Fukuda
一夫 福田
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パネルに貼り付けられ
たフィルムを剥離し、この剥離されたフィルムを排出す
るフィルム剥離技術に適用して有効な技術に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】コンピュータ等の電子機器で使用される
プリント配線板は、銅等の所定パターンの配線が絶縁性
パネルの両面(又は片面)に形成されたものである。
【0003】この種のプリント配線板は次の製造工程に
より製造することができる。まず、絶縁性パネルの表面
にある導電層上に感光性樹脂(フォトレジスト)層とそ
れを保護する透光性樹脂製カバーフィルム(以下、カバ
ーフィルムという)とからなる積層体を熱圧着ラミネー
トする。次に、配線パターンフィルムを重ね、この配線
パターンフィルム及び前記カバーフィルムを通して、感
光性樹脂層を所定時間露光する。次に、配線パターンフ
ィルム及びカバーフィルムを剥離した後、露光された感
光性樹脂層を現像してエッチングマスクパターンを形成
する。この後、前記導電層の不必要部分をエッチングに
より除去し、更に残存する感光性樹脂層を除去すること
により、所定の配線パターンを有するプリント配線板が
形成される。
【0004】前述のプリント配線板の製造工程において
、前記カバーフィルムを自動的に剥離するフィルム剥離
装置の開発が行われている。このフィルム剥離装置は、
例えば特開平1−271356号公報に記載されるよう
に、パネルに貼り付けられたフィルムの一部を剥離し、
この剥離された一部からパネルの全面にわたってフィル
ムを剥離する。又、フィルム剥離装置は、前記一部剥離
されたフィルムをベルトコンベアで挾持してパネルから
フィルムを剥離し、挾持した状態でフィルムをパネルの
表面側の上方向に搬送する第1フィルム搬送機構と、該
第1フィルム搬送機構で搬送されたフィルムに空気を吹
きつけて、剥離フィルム収容部まで搬送する第2フィル
ム搬送機構とを備えている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記フ
ィルム剥離装置の剥離方法では、パネルに貼り付けられ
たフィルムの端部の一部の密着を緩める段階において、
パネルの搬送を一時停止するため、フィルムを剥離する
作業の能率が低いという問題があった。
【0006】本発明は、前記問題点を解決するためにな
されたものであり、その第1の目的は、パネルに貼り付
けられたフィルムを剥離しながら搬送し且つ排出する際
に、パネルの搬送を停止することなく、フィルム端部の
パネルとの密着を緩めることができ、フィルムの剥離作
業の効率を向上させることができる技術を提供すること
にある。
【0007】本発明の第2の目的は、比較的簡単な構成
で第1の目的を達成することができる技術を提供するこ
とにある。
【0008】本発明の第3の目的は、パネルの搬送速度
を変えることなく、パネルに貼り付けられたフィルムを
高速で剥離しながら搬送し、かつ排出することができる
技術を提供することにある。
【0009】なお、本発明の前記ならびにその他の目的
と新規な特徴は、本明細書の記述及び添付図面によって
明らかになるであろう。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記第1の目的を達成す
るため、本発明の第1方法は、パネルに粘着されたフィ
ルムを剥離する方法であって、フィルムが粘着されたパ
ネルを、フィルムの先端部が剥離される位置に搬送し、
前記パネルの搬送速度とフィルム緩め手段の相対移動速
度を近づけて、パネルの搬送を停止すること無く、前記
フィルムの先端部をパネルから緩め、パネルと緩められ
たフィルム先端部との間の隙間に流体を吹きつけ、その
緩められたフィルムを剥離しながら排出することを主要
な特徴とする。
【0011】又、前記第2の目的を達成するため、本発
明の第1装置は、フィルム剥離装置において、フィルム
が粘着されたパネルを搬送するパネル搬送手段と、該パ
ネル搬送手段上をパネルが前進して、フィルム剥離位置
より前の所定位置に到達したことを検知するパネルセン
タリング動作開始位置センサーと、該パネルセンタリン
グ動作開始位置センサーの出力により動作を開始して、
前記パネルを搬送手段の中心線部に移動させるパネルセ
ンタリングユニットと、該パネルセンタリングユニット
の動作終了時に、パネルの搬送速度を遅くするパネル減
速手段と、フィルム剥離位置で、パネルに粘着されたフ
ィルムの前端縁を検出するフィルムエッジ検出センサー
と、該フィルムエッジ検出センサーの出力により動作を
開始して前記パネルの搬送を停止することなく、前記フ
イルムの先端部をパネルから緩めるフィルム緩め手段と
、該フィルム緩め手段により密着が緩められたフィルム
先端部とパネルとの間の隙間に流体を吹きつけてフィル
ムをめくる流体吹き付け手段と、該めくられたフィルム
が、フィルム排出経路上に立ち上がったことを検知する
フィルム剥離検知センサーと、該フィルム剥離検知セン
サーの出力により、前記遅くしたパネルの搬送速度を元
の速度に戻す手段と、前記めくられたフィルムをつまん
でパネルから引き剥がしながら排出するフィルム挾持手
段とを具備したことを特徴とする。
【0012】又、前記第3の目的を達成するため、本発
明の第2方法は、パネルに粘着されたフィルムを剥離す
る方法であって、フィルムが粘着されたパネルを、フィ
ルムの先端部が剥離される位置に搬送し、前記パネルの
搬送速度に同期した速度でフィルム密着緩め機構を所定
時間の間移動させながら、パネルの搬送速度を実質的に
変えることなく、前記フィルムの先端部の一部をパネル
から緩め、パネルと緩められたフィルム先端部の隙間に
流体を吹きつけ、その緩められたフィルムを剥離しなが
ら排出することを主要な特徴とする。
【0013】又、前記第3の目的を達成するため、本発
明の第2装置は、フィルム剥離装置において、パネル搬
送用駆動ローラを含むパネル搬送手段と、パネルセンタ
リング動作開始位置センサーと、パネルセンタリングユ
ニットと、パネル先端位置検知センサーと、フィルム緩
め手段と、流体吹き付け手段と、前記フィルム緩め手段
及び流体吹き付け手段が配設されたパネルの進行方向に
移動可能な支持枠と、前記パネルの搬送速度がフィルム
緩め中に実質的に変化しないように、該支持枠をパネル
搬送用駆動ローラの回転に同期して一定時間の間移動す
る手段と、フィルム剥離検知センサーと、フィルム排出
手段とを具備したことを特徴とする。
【0014】
【作用】本発明の第1方法においては、フィルムの先端
部をパネルから緩める際に、パネルの搬送速度とフィル
ム緩め手段の相対移動速度を近づけるようにしたので、
パネルの搬送を停止することなく、フィルムの端部とパ
ネルとの密着を緩めることができる。
【0015】特に、前記フィルム先端部をパネルから緩
める前に、パネル搬送手段上の所定位置で前記パネルの
搬送を一時的に停止して、パネルの傾き補正とセンタリ
ングを行うようにした場合には、パネルの位置を正確に
位置決めして、フィルムの先端をパネルから緩める作業
を円滑に行うことができる。
【0016】又、前記パネルがフィルムの先端部を剥離
する位置より前の所定位置まで搬送されて来たとき、パ
ネルの搬送速度を遅くして前記フィルムの先端部をパネ
ルから緩めるようにした場合には、比較的簡略な構成で
、該作業を円滑に行うことができる。
【0017】又、前記フィルムを剥離しながらフィルム
の排出を行う際に、前記遅くしたパネルの搬送速度を元
の速度に戻すようにした場合には、フィルム排出時のパ
ネル搬送を迅速に行って、作業能率を向上させることが
できる。
【0018】又、前記フィルムの先端が、パネルから緩
めるべき所定位置に到達したことを検出して、流体を吹
きつける手段をフィルム端部に斜めに向う位置にセット
し、流体誘導板をパネルに接近した位置にセットするよ
うにした場合には、流体の吹きつけによるフィルムの剥
離を円滑に行うことができる。
【0019】更に、例えば上側ピンチローラの高さに応
じて、前記流体誘導板のパネル表面からの高さを所定範
囲に維持するようにした場合には、パネル板厚の変化に
かかわらず、流体の吹き付けによるフィルムの立ち上げ
を確実に行うことができる。
【0020】又、フィルムスクラッチャーの円錐状先端
を、好ましくはパネル進行方向の斜め上方からフィルム
表面を当接させつつ軸方向に振動させて、フィルムに振
動エネルギーを与えることによって前記フィルムの先端
部をパネルから緩めるようにした場合には、パネルの搬
送を停止させることなく、前記作業を確実に行うことが
できる。
【0021】特に、前記フィルムスクラッチャーを、フ
ィルム表面と当接させつつ、パネルの進行方向へ所定距
離だけパネルと相対移動させるようにした場合には、フ
ィルムの先端部をパネルから緩める作業を、一層確実に
行うことができる。
【0022】又、前記フィルムの先端部をパネルから緩
める際に、パネルを強制的に搬送するようにした場合に
は、フィルムスクラッチャー等の作用力に拘らず、パネ
ルを停止させることなく、確実に搬送することができる
【0023】特に、例えばモジュール比の大きなギヤを
用いて、下側のパネル搬送用駆動ローラにより上側ピン
チローラを強制的に回転するようにした場合には、パネ
ル板厚の変化にかかわらず、パネルを確実に搬送するこ
とができる。
【0024】又、前記流体の吹きつけを、前記隙間のフ
ィルムスクラッチャー接触部を狙う向きの流体噴射孔と
、その近傍のフィルム端を狙う向きの流体噴射孔とを備
えた流体吹き出しノズルを用いて、好ましくは該流体吹
き出しノズルを、前記パネルの搬送路とフィルムスクラ
ッチャーとの間に、該フィルムスクラッチャーに近接配
置して行うようにした場合には、流体の吹きつけによる
フィルムの剥離を確実に行うことができる。
【0025】又、前記流体の吹きつけによってパネルか
ら剥離された、パネル搬送方向先端側のフィルムを、前
記流体圧で流体誘導板に付着させるようにした場合には
、流体の吹きつけによるフィルムの剥離及び排出経路へ
の導入を円滑に行うことができる。
【0026】又、前記フィルムの剥離された先端部が流
体誘導板に付着したことを検出してフィルム先端部の緩
め動作を停止させるようにした場合には、前記緩めを的
確に終了させることができる。
【0027】又、前記パネルとの密着を緩めた部分に流
体を吹きつけてフィルムを剥離する段階から、フィルム
を剥離しながらフィルムの排出を行う段階に到達すると
、前記流体の吹きつけを停止するようにした場合には、
流体の吹きつけを的確に終了させることができる。
【0028】又、好ましくは固定搬送ベルト及び可動搬
送ベルトを用いて、前記緩められたフィルムを挾持し、
且つ剥離しながら排出するようにした場合には、フィル
ムの剥離を迅速に行うことができる。
【0029】又、例えば導電性材料で構成された棒状の
剥離フィルムガイド部材及び又はイオン発生装置を用い
た場合には、剥離フィルムの排出経路でフィルムの静電
気を除去して、フィルムの排出を円滑に行うことができ
る。
【0030】又、本発明の第1装置においては、パネル
搬送手段、パネルセンタリング動作開始位置センサー、
パネルセンタリングユニット、パネル減速手段、フィル
ムエッジ検出センサー、フィルム緩め手段、流体吹き付
け手段、フィルム剥離検知センサー、パネル減速解除手
段、フィルム挾持手段を設けるようにしたので、フィル
ムが粘着されたパネルを、フィルムの先端部が剥離され
る位置に搬送し、前記パネルの搬送を停止させることな
く、前記フィルムの先端部をパネルから緩め、パネルと
緩められたフィルムを剥離しながら排出することができ
、フイルムの剥離を自動的に能率良く行うことができる
【0031】特に、前記パネル搬送手段の入口にパネル
が挿入されたことを検知して、パネルの搬送を開始する
ためのパネル挿入検知センサーを具備した場合には、パ
ネルの搬送を自動的に開始することができる。
【0032】又、前記パネルの後端がフィルム剥離位置
を完全に通過したことを検知して、パネルやフィルムの
搬送を停止するためのパネル通り抜け検知センサーを具
備した場合には、パネルやフィルムの搬送を自動的に停
止することができる。
【0033】又、パネルの先端が垂れ下がらないように
ガイドするパネル用ガイド手段を具備した場合には薄い
パネルであってもフィルムを円滑に剥離することができ
る。
【0034】又、例えば、フィルムキャッチベルトから
なるフィルム挾持手段を通り抜けた剥離フィルムを誘導
する剥離フィルムガイド部材と、該剥離フィルムガイド
部材で誘導されたフィルムの排出する流体ダクトを具備
した場合には、剥離フィルムの排出を円滑に行うことが
できる。
【0035】又、前記パネルセンタリングユニットの動
作終了を検知するための戻り検知センサーが、パネルセ
ンタリングユニットを駆動するアクチュエータの位置で
反応する磁気センサーである場合には、パネルセンタリ
ングユニットの動作終了を非接触で検出することができ
る。
【0036】又、前記フィルムエッジ検出センサーが、
静電容量反応型センサーである場合には、静電容量の違
いを利用してフィルムのエッジを的確に検出することが
できる。
【0037】又、本発明の第2方法においては、フィル
ムが粘着されたパネルを、フィルムの先端部が剥離され
る位置に搬送し、前記パネルの搬送速度に同期した速度
でフィルム密着緩め機構を移動させながら、パネルの搬
送速度を実質的に変えることなく、前記フィルム先端部
をパネルから緩め、パネルと緩められたフィルム先端部
間に流体を吹きつけ、その緩められたフィルムを剥離し
ながら排出するようにしたので、フィルムの剥離作業効
率を一層向上させることができる。
【0038】又、本発明の第2装置において、パネル搬
送用駆動ローラを含むパネル搬送手段、パネルセンタリ
ング動作開始位置センサー、パネルセンタリングユニッ
ト、パネル先端位置検知センサー、フィルム緩め手段、
流体吹き付け手段、前記フィルム緩め手段及び流体吹き
付け手段が配設されたパネルの進行方向に移動可能な支
持枠、前記パネルの搬送速度がフィルム緩め中に実質的
に変化しないように該支持枠をパネル搬送用駆動ローラ
の回転に同期して一定時間の間移動する手段、フィルム
剥離検知センサー、フィルム排出手段を設けるようにし
たので、パネルをフィルムの先端部が剥離される位置に
搬送し、前記パネルの搬送速度に同期した速度で支持枠
を移動しながらパネルの搬送速度を実質的に変えること
なく前記フィルムの先端部をパネルから緩め、パネルと
緩められたフィルム先端部の間に流体を吹きつけ、その
緩められたフィルムを剥離しながら排出することができ
、フィルムの剥離能率を一層向上させることができる。
【0039】特に、前記パネル搬送手段が、パネルを押
圧搬送する上側ピンチローラを含み、前記パネル先端位
置検知センサーからの信号により前記上側ピンチローラ
を駆動させてパネルを押圧し、その押圧を所定時間後に
解除する機構を設けた場合には、緩め動作中であっても
、パネルを確実に同期搬送することができる。
【0040】又、前記支持枠移動手段が、パネル搬送用
駆動ローラの回転と同期して駆動されるクランク機構を
含む場合には、支持枠を容易にパネル進行方向に移動す
ることができる。
【0041】又、前記クランク機構が、一端が支持枠に
連結されたクランク状部材と、該クランク状部材の動き
と前記パネル搬送用駆動ローラの回転を、フィルムの緩
め動作中のみ同期させるためのワンウェイクラッチ機構
を含む場合には、支持枠の移動がパネル搬送用駆動ロー
ラの回転と干渉することがない。
【0042】又、前記フィルムエッジ検出センサーの近
傍にパネル先端部検出センサーを並設した場合には、パ
ネルの表面一杯にフィルムがラミネートされていても、
パネルを確実に検出することができる。
【0043】
【実施例】以下、本発明をプリント配線用パネルのカバ
ーフィルム(保護膜)剥離方法及びその実施装置に適用
した実施例について図面を用いて具体的に説明する。
【0044】なお、実施例を説明するための全図におい
て、同一機能を有するものは同一符号を付け、その繰り
返しの説明は省略する。
【0045】図1は本発明の第1実施例であるプリント
配線用パネルのフィルム剥離装置の概略構成を示す斜視
図、図2Aは図1のエアー式フィルム搬送ボックス周辺
のフィルム剥離装置の概略機構の細部を示す図である。
【0046】図1に示すように、第1実施例のフィルム
剥離装置は、プリント配線用パネルの搬送機構として、
装置本体100にパネル進行方向Aの前後にパネル搬送
用駆動ローラからなる前コンベア101、パネル搬送用
駆動ローラからなる後コンベア102のそれぞれを設け
ている。この前コンベア101の上方にはエアーダクト
載置台103が設けられ、エアーダクト載置台103の
一端は装置本体100に固定されている。
【0047】前記エアーダクト載置台103の上には、
透明な材料で形成されたエアーダクト104が載置され
ている。このエアーダクト104のパネル進行方向Aか
ら見た左側面には、複数の減圧孔105Aを有する剥離
フィルム排出ダクト105の上端開口部が連結されてい
る。また、パネル進行方向Aの右側面には複数の通気孔
104Dが設けられている。
【0048】前記エアーダクト104の構造は、上面部
と前側面部を一体に形成した蓋部104Aが蝶番104
Bで本体部104Cに開閉自在に取付けられている。
【0049】図2Aに示すように、前記エアーダクト1
04の右端の内部には、剥離フィルムの静電気帯電を除
去するためのイオン発生装置(除去装置)110と送風
用ファン109A、109B及びフィルムの送り出しエ
アーノズル(図示せず)が設置されている。
【0050】前記剥離フィルム排出ダクト105の排出
口は、図1に示すように、剥離フィルムを収容する剥離
フィルム収容器106に誘導されている。剥離フィルム
収容器106は、複数の減圧孔を有する収容台部材10
6A、ネット部材106B及びキャスタ106Cからな
っている。また、装置本体100の側部には操作パネル
107が設けられ、装置本体100の最上端には警報灯
108が取付けられている。
【0051】前記パネル搬送機構は、図2Aに示すよう
に、パネル搬送経路A−Aにフィルム浮上装置(例えば
、空気振動ペン型フィルムスクラッチャー等)のフィル
ム浮上部材3、流体吹付装置のエアー吹き出しノズル4
、エアー誘導板(流体誘導板)5及びフィルム搬送装置
(フィルム排出装置)6を設けている。
【0052】プリント配線用パネル1は、絶縁性パネル
の両面(又は片面)に銅等の導電層が形成されたもので
ある。このプリント配線用パネル1の導電層上には、感
光性樹脂層(フォトレジスト)とカバーフィルム(保護
用フィルム)とからなる積層体が熱圧着ラミネートされ
ている。感光性樹脂層は、所定の配線パターンフィルム
が重ねられ露光された後の状態にある。プリント配線用
パネル1は、図2Aに示す矢印A方向に前コンベア10
1、後コンベア102の夫々のパネル搬送用駆動ローラ
2で搬送されるように構成されている。
【0053】パネル押圧搬送ローラ(上側ピンチロ−ラ
)2Aは、プリント配線用パネル(以下、パネルという
)1が通過し、フィルムを剥離する過程において、パネ
ル1がセンタリングされた状態から位置ずれしないよう
に設けられている。この上側ピンチローラ2Aは、図2
B(図2Aの上側ピンチローラ周辺を拡大して示す部分
分解図)に詳細に示すが如く、ローラ押圧板317によ
り上からパネル表面に押圧され、上側ピンチローラ2A
の回転により確実にパネルが送られるように構成されて
いる。前記ローラ押圧板317の下端のローラ押圧部3
17Aは、上側ピンチローラ2Aの下方への移動を許容
する逆U字形状とされている。
【0054】図2Bにおいて、ローラ押圧板支持レバー
318は該ローラ押圧板317を支持するレバーである
。このローラ押圧板支持レバー318はU字形状の連結
部材受入部318Aを有する。この連結部材受入部31
8Aには、押圧ローラ昇降用エアーシリンダ321のロ
ッドの先端に固定された連結部材319が係合されてい
る。
【0055】従って、エアーシリンダ321のロッドを
伸縮すると、ローラ押圧板支持レバー318が、その支
点318Bを中心として回動し、ローラ押圧板317が
上下移動する。該ローラ押圧板317には、エアー誘導
板5が設けられているので、パネル板厚の変化に応じた
上側ピンチローラ2A(即ちローラ押圧板317)の上
下位置変化に合わせて、エアー誘導板5の上下位置も変
化する。従って、パネル板厚が変化しても、エアー誘導
板5とパネル表面の間隔をフィルム立ち上げに適したエ
アーの流れを確保できる所定範囲(例えば0.5〜1.
5mm)に自動的に維持することができる。なお、エア
ー誘導板5の上下方向位置を板厚に応じて手動で調整可
能としてもよい。
【0056】前記上側ピンチローラ2Aは、図2C(図
2Aの上側ピンチローラ駆動用ギヤを示す図)に詳細に
示すが如く、下側のパネル搬送用駆動ローラ2と上側ピ
ンチローラ2Aの同じ側の端部にそれぞれ固定された互
いに噛合うモジール比の大きなギヤ401と402によ
り強制的に駆動されている。ここで、モジール比の大き
なギヤを用いた理由は、パネル1の板厚が変化すると上
側ピンチローラ2Aと下側のパネル搬送用駆動ローラ2
との間隔が変化するためである。このようにモジール比
が大きく歯の長いギヤを用いれば、ギヤ間の間隔が開い
ても、ギヤ間の噛合わせの許容範囲が広いので、パネル
板厚の変化によるギヤ間の間隔の変化に対応でき、上側
ピンチローラ2Aを確実に駆動できる。本実施例では、
上側ピンチローラ2Aが接触した時に、2つのギヤのピ
ッチ円が一致するようにしており、パネル板厚略0〜4
mmに対応できる。
【0057】このように、下側のパネル搬送用駆動ロー
ラ2の回転と同期して上側ピンチローラ2Aを強制的に
回転駆動することにより、スクラッチ中であっても、パ
ネル1を確実に搬送してスクラッチャーとパネルを相対
移動させることができる。従って、スクラッチ中にスク
ラッチャーに引張られてパネルが動いてしまうことがな
く、フィルムの緩めを確実に行うことができる。
【0058】図3Aはパネル進行方向の後方から見たフ
ィルム緩め機構部分の図、図3Bは図3Aに示す矢印L
方向から見た側面図、図3Cは図3Bの斜視図、図3D
は流体吹付装置の斜視図、図3Eは図3Eの平面図、図
3Fはフィルム端部検出機構の斜視図である。
【0059】前記フィルム浮上装置は、図2A、図3A
、図3B及び図3Cに示すように、パネル搬送面の上下
に設けてある浮上部材支持回転軸9のそれぞれに少なく
とも1個以上の浮上部材支持部材10を固定している。 この浮上部材支持部材10には、摺動ブロック13が取
付けられている。更に、摺動ブロック13には、それぞ
れ上下動作が自在にできるガイドレール14が設定され
ている。ガイドレール14には、浮上部材保持ブロック
16が固定されていて、この浮上部材保持ブロック16
に、フィルム浮上部材3がパネル搬送面に対して傾斜を
持った状態で設けられている。
【0060】前記浮上部材支持部材10の上面には貫通
孔が設けられている。貫通孔には、この貫通孔より若干
細い長ねじ15が貫通している。この長ねじ15の他端
はスプリング17が設けられ、他端は浮上部材保持ブロ
ック16に固定されている。
【0061】前記フィルム浮上部材3の先端部(ペン先
)は円錐形状で形成され、空気式振動装置により振動す
る構造で構成されている。空気式振動装置は、例えば1
分間に2000〜3000ストロ−クの振動をフィルム
浮上部材3のペン先に与えるように構成されている。
【0062】前記フィルム浮上部材3の先端部は、感光
性樹脂層とカバーフィルムからなる積層体フィルムの端
部を振動押圧するように(即ちエネルギーを与えるよう
に)構成されている。エネルギーが与えられた積層体の
端部は、感光性樹脂層からカバーフィルムが浮上(剥離
)するようになっている。エネルギーが与えられた積層
体の端部において、カバーフィルムのみが剥離されるの
は、カバーフィルムは感光性樹脂層に比べて展伸性があ
ることと、パネル1上の感光性樹脂層と導電層との接着
力が前記感光性樹脂層とカバーフィルムとの接着力に比
べて強いためによるものと推定される。
【0063】前記流体吹付装置は、図3B及び図3Cに
示すように、パネル搬送面に対して上下に設けてある固
定支持部材7のそれぞれに固定されているエアー吹き出
しノズル取付板18の一端に取付けられたエアー吹出し
ノズル部材4で構成され、該エアー吹出しノズル部材4
から圧力を加えた流体例えば空気、不活性ガス等の気体
又は水等の液体が吹出すように構成されている。本実施
例は流体として空気を使用している。
【0064】前記エアー吹出ノズル部材4はフィルム浮
上部材3の先端部の近傍に位置し、しかもノズル先端が
パネルに貼付されたレジストフィルムの先端の方向に向
けて構成され、パネル1の端部において、前記フィルム
浮上部材3によって感光性樹脂層からカバーフィルムを
浮上させた両者間の隙間に流体を直接吹き付けるように
構成されている。
【0065】前記エアー吹出ノズル部材4の先端は、図
3D及び図3Eに示すように、複数個のエアー噴射孔4
A、4Bの夫々を有し、そのうちの1つ(4A)は、フ
ィルム浮上部材3の先端(即ち前記隙間)を狙うように
、他(4B)は、その左右近傍のフィルム端を狙うよう
に向いている。ここで、エアー吹出ノズル部材4に複数
の噴射孔を設けた理由は、フィルム剥離動作を確実に行
うためである。エアー吹出ノズル部材4は、1つの流体
供給管から流体が供給されるように構成されている。
【0066】前記フィルム浮上装置の中央部には、図3
A及び図3Fに示すように、上下の固定支持部材7のそ
れぞれに取付けられた固定部材21に前後移動可能なフ
ィルム端部検出部材取付ブロック22が設けられ、フィ
ルム端部検出部材位置調整つまみ23により前後位置を
調整できるようになっている。このそれぞれのフィルム
端部検出部材取付ブロック22の先端には、フィルム端
部検出部材8の一端が軸支され、その中央部には、フィ
ルム端部検出部材用上下動作部材24が軸支されている
。フィルム端部検出部材上下動作部材24の一端は、小
型のエアーシリンダを介してフィルム端部検出部材取付
ブロック22に固定されている。
【0067】前記フィルム端部検出部材取付ブロック2
2の近傍には、センサー固定部材25の一端が上下の固
定支持部材7のそれぞれに取付けられている。センサー
固定部材25の他端には、パネル搬送面の上側にフィル
ム剥離検知センサー204、下側にフィルム剥離検知セ
ンサー205のそれぞれが固定されている。
【0068】前記パネル1の積層体の端部を浮上させる
動作及び剥離させる動作についての説明は、特開平1−
271356号公報に記載されているものと動作原理が
ほとんど同じであるので、ここでは省略する。
【0069】前記流体吹付装置のエアー吹出しノズル部
材4から噴射されたエアーによって剥離されたパネル搬
送方向先端側の剥離フィルム(カバ−フィルム)は、該
エアー吹き出しノズル部材4からの流体圧でエアー誘導
板5に押し付けられ、付着するようになっている。
【0070】又、薄いパネル用ガイドホイール11は、
薄いパネルのカバーフィルムを剥離する場合に、フィル
ム浮上装置の部分にフィルム浮上部材3やエアー吹き出
しノズル部材4が設置されるためパネル搬送駆動ローラ
を組入れることができないから、薄いパネルの先端が垂
れ下がらないようにガイドするためのものである。特に
薄いパネル用ガイド部材は、幅が広いものに対して有効
に作用する。
【0071】フィルム搬送装置6は、図2Aに示すよう
に、主に、パネル1の搬送経路A−Aの上側に設けられ
た上部フィルム搬送装置と下側に設けられた下部フィル
ム搬送装置とで構成されている。上部フィルム搬送装置
は、固定搬送ベルト6Aと可動搬送ベルト6Bとで構成
されるフィルム狭持手段を有する第1フィルム搬送装置
、剥離フィルムガイド部材6C及び第2フィルム搬送装
置6Dで構成されている。
【0072】剥離フィルムは、第1フィルム搬送装置及
び剥離フィルムガイド部材6Cで図2Aに示す矢印M方
向に誘導され、第2フィルム搬送装置6Dに搬送される
【0073】前記剥離フィルムガイド部材6Cは、剥離
フィルムの搬送方向を垂直方向から水平方向に変える(
搬送経路A−Aと平行でパネル搬送方向Aと反対方向に
変える)ように構成されている。剥離フィルムガイド部
材6Cは、剥離フィルムとの接触面積をできる限り小さ
くできるように棒状部材によって構成され、パネル1の
搬送経路A−Aと交差する方向において複数個設けられ
ている。剥離フィルムガイド部材6Cは、例えばステン
レス鋼線等の導電性材料で構成される。剥離フィルムガ
イド部材6Cは、剥離時や搬送時に剥離フィルムに発生
した静電気を放電できるように構成されている。
【0074】又、剥離フィルムガイド部材6Cは、第1
フィルム搬送装置から第2フィルム搬送装置6Dに剥離
フィルムを搬送する際に、固定搬送ベルト6Aのローラ
6Aaや可動搬送ベルト6Bのローラ6Bbに剥離フィ
ルムが巻き込まれることを防止するように構成されてい
る。
【0075】前記剥離フィルムガイド部材6Cの近傍に
は、流体噴出装置12及びイオン発生装置(除電装置)
150が設けられている。流体噴出装置12は、図2A
に示す矢印N方向に流体を噴出するように構成されてい
る。又、イオン発生装置150は、第1フィルム搬送装
置から第2フィルム搬送装置6Dに剥離フィルムを搬送
する際に、剥離フィルムが帯びている静電気により、剥
離フィルムが剥離フィルムガイド部材6Cにまとわりつ
くのを防止するために静電気の除去を行う。
【0076】下側フィルム搬送装置は、第1フィルム搬
送装置(固定搬送ベルト6A、可動搬送ベルト6B)及
び剥離フィルムガイド部材6Cで構成される。
【0077】図2Aにおいて、2Bはパネル押えローラ
であり、このパネル押えローラ2Bはパネル搬送用駆動
ローラ2に載置され、自重でパネル1を押える機能を有
し、上方向に取り外れる機構になっている。また、2C
は上部エアー誘導板5をパネル1に近接(降下)又は離
反(上昇)させるように作用させるための吊り下げ板(
図示していないが、その両端はこれを作動させるエアー
シリンダに連結されている)であり、その両端は上側ピ
ンチローラ2Aの回転軸の押え部材317に連結してい
る。
【0078】又、7は固定支持部材、8はフィルムエッ
ジ検出センサー、9はフィルム浮上部材支持回転軸であ
って、このものは、その両端においてクランク機構に結
合されている。6Ba’、6Ab、6Bb、6Bcは、
それぞれロ−ラである。
【0079】なお、上記第1フィルム搬送装置を構成す
る固定搬送ベルト6Aと可動搬送ベルト6Bは歯付ゴム
ベルトで構成され、6Bc以外のローラ6Aa、6Ab
、6Ba、6Ba’、6Bbの夫々は各々歯付プーリで
構成され、ベルトの走行を確実なものとするためである
【0080】前記第2フィルム搬送装置6Dは、エアー
ダクト載置台103の上に配置されている。この第2フ
ィルム搬送装置6Dは、図1及び図2Aに示すように、
エアーダクト載置台103の上に配置されたエアーダク
ト104からなり、前述のように、該エアーダクト10
4には、カバーフィルム排出ダクト105が連結されて
いる。
【0081】前記エアーダクト104は、上面部と一側
面部を一体に形成した蓋部104Aで構成され、蝶番1
04Bで本体部104Cに開閉自在に取付けられている
【0082】又、蓋部104Aの所定位置には、通気孔
104Dが設けられている。本体部104Cの通気孔1
04Dに対向した位置にイオン挿入用の送風用フアン1
09A、109Bの夫々が設けられている。
【0083】図4は第1実施例のフィルム剥離方法及び
その実施装置の制御手段を説明するための概略構成説明
図、図5Aはパネルセンタリング部分の構造を示す図、
図5Bは図5Aに示すX−X線で切った断面図、図5C
は図5Aのパネルセンタリングの動作部分を表わした図
である。
【0084】図4、図5A及び図5Cにおいて、主に、
各センサーの構成位置を説明すると、パネル挿入検知セ
ンサー(BLS)201は、前コンベア101における
パネル1を搬送するパネル搬送経路A−Aの入口の位置
に設置されている。パネルセンタリング(幅寄せ)ユニ
ット202は、パネル1の進行方向の両側エッジが接触
するセンタリングピン202A、このセンタリングピン
202Aを保持するセンタリング取付部材202B、左
右のセンタリング取付部材202Bを連動させる連動ラ
ック219、ピニオン220及びそれぞれの連動ラック
219の動きを案内するバックアップローラ221から
なり、更に、前記左右のセンタリングピン取付部材20
2Cが設けられ、幅寄せの動力源としてセンタリング駆
動エアーシリンダ218が設置されている。このセンタ
リング駆動エアーシリング218の本体のロッド出入り
側には、パネルセンタリング装置の戻り検知センサー(
WARS)213が取付けられている。又、パネル進行
方向Aの算端の左右のセンタリングピン202Aの上部
には、それぞれパネル左側端検知センサー(WALS−
1)210及びパネル右側端検知センサー(WALS−
2)211が固定されている。パネルセンタリング動作
開始位置センサー(WAPS)203は、前コンベア1
01の前方部に取付けられている。
【0085】前記パネル搬送経路A−Aの上下には、フ
ィルムがパネル1から完全に剥離されていることを確認
するため、上側のフィルム剥離検知センサー(PFS−
1)204及び下側のフィルム剥離検知センサー(PF
S−2)205が設けられている。パネル通り抜け検知
センサー(BES)206は、フィルムがパネル1から
剥離されてフィルム搬送経路上にあることを確認するた
めに、フィルム剥離装置部の出口近傍に取付けてある。 後コンベア102にはフィルム剥離不良パネルが存在し
ていることを確認するパネルチェックセンサー(BCS
)208が設けられている。
【0086】図において、8はフィルムエッジ検出セン
サー(FES−1)、212はパネルストッパである。
【0087】前記前コンベア101は複数のパネル搬送
用駆動ローラ2からなっており、各パネル搬送用駆動ロ
ーラ2にはパネル進行方向Aに向って右端に駆動用歯付
きプーリ217(図5A参照)が設けられている。この
駆動用歯付プーリ217の群には搬送ローラ駆動用ベル
ト(図示せず)が掛けられている。前コンベア101の
下部には前コンベア駆動モータ214が取付けられてい
て、この前コンベア駆動モータ214の軸端の歯車には
前記搬送ローラ駆動用ベルトが掛けられている。前コン
ベア駆動モータ214の下方には、剥離フィルム排出用
ガイド209が設けられている。
【0088】前記後コンベア102は複数のパネル搬送
用駆動ローラ2からなっており、各パネル搬送用駆動ロ
ーラ2にはパネル進行方向Aに向って左端に駆動用歯付
きプーリ(図示せず)が設けられている。この駆動用歯
付プーリの群には搬送ローラ駆動用ベルト(図4参照)
が掛けられている。後コンベア102の下部には後コン
ベア駆動モータ216が取付けられていて、この後コン
ベア駆動モータ216の軸端の歯車には前記搬送ローラ
駆動用ベルトが掛けられている。そして、この搬送ロー
ラ駆動用ベルトを押えるために複数のバックアップロー
ラ207が設けられている。また、剥離フィルム排出用
ベルトの駆動のためのフィルム搬送ベルト駆動モータ2
15は、フィルム剥離装置部の後方直近の後コンベア1
02の入口部下方に取付けられている。後コンベア10
2の部入口の下方には、剥離不良パネル選別収容装置2
12Aが設けられている。なお、剥離不良パネル選別搬
送装置(板状体搬送選別収容装置)については、特開昭
63−154577号公報に記載されている。
【0089】表1は第1実施例のシーケンサーの入力端
子の一覧表であり、表2は当該シーケンサーの出力端子
の一覧表である。
【0090】図6、図7、図8A、図8B、図9、図1
0A乃至図10C及び図11は、第1実施例のフィルム
剥離装置のプログラマブルコントローラ(又はシーケン
サー)のためのプログラムである。
【0091】第1実施例のプログラムにおいて、Y〇〇
〇〇はシーケンサーのビット共用内部出力番号、Y〇〇
〇はシーケンサーの外部機器への出力番号、R〇〇〇は
シーケンサーのビット・ワード内部出力番号、X〇〇〇
はシーケンサーの外部機器からの入力端子番号、TD〇
〇はシーケンサーの内部の遅延タイマー、CU〇〇はシ
ーケンサーの内部のカウンターである。
【0092】又、図中の右欄の〈  〉内の数字は回路
番号であり、〈  〉の下の数字はタイマー又はカウン
ターの設定値である。タイマーの場合、“.1S5”は
0.1sec×5=0.5secを表わし、カウンター
の場合は最大カウントアップ数を表わす。
【0093】そして、図6に示す回路番号〈0018〉
〜〈0023〉はパネル挿入からフィルムエッジの検出
までの制御進行プロセスであり、図7に示す回路番号〈
0024〉〜〈0029〉は、フィルム剥離からパネル
送り出しまでの制御進行プロセスである。
【0094】図8A及び図8Bに示す回路番号〈004
4〉〜〈0080〉は、制御ステップ用各種タイマー、
カウンターの設定である。
【0095】図9に示す回路番号〈0098〉〜〈01
19〉は、進行エラー制御プロセスであり、図10A、
図10B及び図10Cに示す回路番号〈0122〉〜〈
0132〉、〈0136〉〜〈0139〉及び〈014
1〉〜〈0151〉は、主にシーケンサーの出力端子制
御プロセスである。
【0096】図11に示す回路番号〈0184〉〜〈0
202〉は、イマジナリーセンサーの稼動時間制御(I
maginary Senser Control)プ
ロセスである。
【0097】図12は、第1実施例のフィルム剥離方法
及びその実施装置の制御動作を説明するためのタイムチ
ャートである。
【0098】図12において、●印はモーターの場合は
電力供給(ON)状態を示し、センサーの場合は反応が
ある時(ON)の状態を示し、エアーシリンダの場合は
順方向に動作開始していることを示している。
【0099】又、〇印はモータの場合は電力供給がない
時(OFF)の状態を示し、センサーの場合は反応が消
えている時(OFF)の状態を示し、エアーシリンダの
場合は逆方向に動作開始していることを示している。
【0100】次に、第1実施例のフィルム剥離方法及び
その実施装置の制御動作について説明する。
【0101】操作パネル107のスタート(Start
)スイッチが押されて「ON」になると、装置は自動運
転の待期状態になる。シーケンサー(Programm
able Logic Controller:PLC
)の内部出力リレーR1、R15は共に「ON」になる
。但し装置全体はまだ動き出さない。
【0102】前コンベア101の入口に前工程からパネ
ル1が挿入されると、入口部にあるパネル挿入検知セン
サー(光電センサ−“BLS”)201が反応して「O
N」になり、前コンベア101の進行方向の奥にあるパ
ネルストッパ212が立上る。
【0103】さらに0.1秒(TD20)後、前コンベ
ア駆動モータ214が始動する。
【0104】前コンベア101上のパネル1が前進して
パネルセンタリング動作開始位置センサー(光電センサ
ー“WAPS”)203が反応して「ON」になると、
パネル1のパネルセンタリングユニット202が動作を
開始して、前コンベア101の幅方向の中心にパネル1
の中心を合せる(ユニットを動かすエアーシリンダ21
8に圧縮空気を送る電磁バルブが開く)。
【0105】パネル1は前コンベア101を進行してい
って、起立しているパネルストッパ212に突き当り、
パネル1の先端が傾いていれば、進行方向に直角になる
よう補正される。
【0106】パネルセンタリングユニット202が作動
してパネル1を両横から挟むと、その押し棹(センタリ
ング取付部材)202Bに設けてあるパネル左側端検知
センサー(光電センサー“WALS−1”)210とパ
ネル右側端検知センサー(光電センサー“WALS−2
”)211が共に反応(センサーの光軸をパネル1の両
側端で遮え切るので反応する)し、それを契機にパネル
センタリングユニットの動作は反転して、パネル押し棹
(センタリング取付部材)202Bはコンベアの両側へ
戻る方向に動く。
【0107】パネルストッパ212が倒れ落ちると、パ
ネル1は、再び前方へ運ばれる。なお、前コンベア駆動
モータ214は、始動以来、一貫して動き続けている。
【0108】パネルセンタリングユニット202がコン
ベアの両側へ戻ったことを確認するパネルセンタリング
(幅寄せ)ユニットの戻り検知センサー(“WARS”
:センタリングユニットを駆動するエアーシリンダ21
8のピストンの位置で反応する近接センサー)213が
反応すると、動作制御のプログラムは次々と進行する。 この戻り検知センサー213がパネルセンタリングユニ
ットを駆動するアクチュエータ(駆動モータ)の位置で
反応する磁気センサーである場合には、パネルセンタリ
ングユニットの動作終了を非接触で検出することができ
る。
【0109】後コンベア102に前に処理したパネル1
が滞っていたり、フィルムコンベアに前に処理した剥離
フィルムが運びだされないで残っていたりしないかどう
かをチェックし、問題が無ければ、制御プログラムのス
テップはさらに前に進む。
【0110】制御プログラムのステップがY3112に
なった時から、シーケンサー内蔵の遅延タイマー“TD
29”を始動させる。
【0111】TD29タイマーの設定値(通常は例えば
1.6〜2.0秒に設定)に達したならば、前コンベア
駆動モータ214は低速度運転に切り替る。
【0112】又、同じタイミングでパネル1に貼り付け
られているレジストフィルムの前縁端を検出するフィル
ムエッジ検出センサー8(静電容量反応型センサー“F
ES”)の触針をパネル1のパネル搬送経路A−Aに向
って降す(パネル1の下面側に設けてある触針は引き上
げられる)。
【0113】低速運転になっているコンベアでパネル1
が前進し、上下から閉じ合っているフィルムエッジ検出
センサー8の触針にパネル1の銅箔面が触れると、フィ
ルムエッジ検出センサー8が「ON」の状態に反応する
【0114】更に、パネル1が前進すると銅箔面に貼付
されているレジストフィルムの表面にフィルムエッジ検
出センサー8の触針の先が触れ、フィルムエッジ検出セ
ンサー8は「OFF」の状態に反応する。即ち、フィル
ムエッジ検出センサー8として静電容量反応型センサー
を用いて、導電体に触れると、パネル1が持っている静
電容量を感知して反応し、絶縁物や空気に触れると、静
電容量を感知できないため反応が消えることを利用して
いる。
【0115】制御プログラムのステップはY3200代
へと進む。
【0116】エアー吹出しノズル4は、フィルム端部に
斜めに向う位置にセットされ、エアー誘導板5はパネル
1に接近した位置にセットされる。
【0117】(前項の動作開始後0.1秒遅れて第1項
の動作開始)続いて、フィルムスクラッチャーヘッド(
フィルム浮上部材3のヘッド)の先端部の空気式振動が
開始され、パネル1の上下面のフィルム面に押し当てら
れると同時に、フィルムエッジ検出センサー8の触針は
パネル1から離される。
【0118】続いてフィルムスクラッチャーヘッドをフ
ィルムの先端部方向(パネル1の進行方向と同じ方向)
へ所定距離だけ押し返すように、しかもパネル1の進行
速度より速い速度で動かせるエアーシリンダが作動する
ので、フィルムの端の密着が緩められる。
【0119】(前項の動作開始後0.1秒遅れて本項動
作開始)続いて、密着が緩められたフィルムの端部に向
っているエアー吹出しノズル部材4から一定の時間圧縮
空気が吹き出して、フィルムをパネル1から舞い上らせ
る。
【0120】(前項の動作開始後0.1秒遅れて本項の
動作開始)エアー吹出しノズル4から噴出したエアーに
よって舞い上ったフィルムはエアー誘導板5にへばりつ
き、そのフィルムの光沢平面によって、フィルム剥離検
知センサー(エアー誘導板5に対しては垂直に光を発し
ている光電センサ−“PFS−1”)204及びフィル
ム剥離検知センサー(光電センサ−“PFS−2”)2
05から発した光がはね返され、フィルム剥離検知セン
サー204及び205は「ON」に反応する。この反応
によってパネル1の上下面のレジストカバーフィルムが
エアー誘導板5に沿った位置に立ち上ったことが判定さ
れる。
【0121】その後、フィルムスクラッチャーヘッド(
フィルム浮上部材3のヘッド)は、パネル1から離れる
方向に動くと共にその先端部の空気式振動は停止し、さ
らにパネル1の進行と逆の方向に引き戻される。
【0122】フィルムが舞い上った時点から0.1秒(
TD36)後に、フィルム挟持ベルトの一方6Bが他方
のベルト6Aの方へ向って動き2本のベルトで、舞い上
ってエアー誘導板5にたたきつれられているレジストの
カバーフィルムを挟み込む。
【0123】すると、エアー誘導板5と、エアー吹き出
しノズル4は、パネル1の表面から離れ、所定の位置に
戻る。
【0124】前コンベア駆動モータ214は再び高速に
戻る。
【0125】フィルム搬送ベルト駆動モータ215が始
動する。
【0126】後コンベア駆動モータ216が始動し、剥
離フィルムを系外へ送り出すためのフィルム誘導エアー
が流体噴出装置12から一斉に吹き出す。
【0127】この時、前コンベア101、後コンベア1
02、第1フィルム搬送装置の固定ベルト6A及び可動
搬送ベルト6Bの速度がほぼ同速になるように、前コン
ベア駆動モータ214、フィルム搬送ベルト駆動モータ
215、後コンベア搬送駆動モータ216の夫々の回転
速度は調節されている。
【0128】レジストのカバーフィルムがめくり取られ
ながらパネル1が前コンベア101から後コンベア10
2へと移って行き、パネル1の後端が後コンベア102
の最初の部分の上方に設けられているパネル通り抜け検
知センサー206(光電センサ−“BES”)の位置を
通過し、該センサーが「OFF」に反応すると、前コン
ベア駆動モータ214は稼動を停止する。
【0129】又、フィルム搬送ベルト駆動モータ215
は、パネル通り抜け検知センサー206が「OFF」に
反応した後0.6秒(TD41)で稼動を停止する。
【0130】更に、後コンベア駆動モータ216は、パ
ネル通り抜け検知センサー206が「OFF」に反応し
た後25秒で稼動を停止する。
【0131】但し、前コンベア101に次のパネル1が
挿入され、パネル挿入検知センサー201が「ON」に
反応すると、これら稼動停止用のタイマーの作動は、キ
ャンセルされて、前コンベア駆動モータ214、後コン
ベア駆動モータ216の夫々は稼動を続行する。
【0132】こうようにして最初の工程に戻って制御プ
ログラムは進行する。
【0133】以上の説明からわかるように、第1実施例
によれば、フィルムが貼着されたパネル1を、フィルム
の先端部が剥離される位置に搬送し、前記パネル1の搬
送速度を減速するだけで停止させることなく、前記フィ
ルムの先端部をパネル1から緩め、パネル1と緩められ
たフィルム先端部との間に流体を吹きつけ、その緩めら
れたフィルムを剥離しながら自動的に排出するので、比
較的簡単な構成で、フィルムの剥離能率を向上させるこ
とができる。
【0134】又、前記パネル1がフィルムの先端部を剥
離する位置より前の所定位置まで搬送されて来たとき、
パネル1の搬送速度を遅くして前記フィルムの先端部を
パネル1から緩めるので、フィルムの先端部をパネル1
から位置精度よく、確実に緩めることができる。
【0135】又、前記パネル1から緩めたフィルムの部
分に流体を吹きつけて、フィルムを剥離する段階からフ
ィルムを剥離しながらフィルムの排出を行う手段に到達
すると、前記流体の吹きつけを停止するので、パネル1
からフィルムの全部を圧縮エアーの吹きつけだけで剥離
している場合より、圧縮エアーの吹きつけの消費量が少
なく、装置の稼動経費を低減できる。
【0136】又、前記フィルム剥離方法の制御は、シー
ケンス制御により自動的に行うので、フィルムの剥離能
率をさらに向上させることができる。
【0137】又、前記フィルムの先端部を検出し、フィ
ルムをパネル1から緩める段階でパネル1を強制的に搬
送するので、フィルムの先端部をパネル1から更に精度
よく、確実に緩めることができる。
【0138】又、フィルムが貼着されたパネル1を搬送
する手段と、前記パネル1の搬送を停止させることなく
、前記フィルムの先端部をパネル1から緩める手段と、
パネル1と緩められたフィルム先端部との間に流体を吹
きつける手段と、その緩められたフィルムを剥離しなが
ら剥離フィルムを排出する手段を備えたフィルム剥離装
置において、パネル挿入検知センサー201、パネルセ
ンタリング動作開始位置センサー203、フィルム剥離
検知センサー204、205、パネル通り抜け検出知セ
ンサー206、フィルムエッジ検出センサー8、パネル
チェックセンサー208及びパネルセンタリングユニッ
トの戻り検知センサー213を設け、各センサーの出力
信号により作動するシーケンス制御手段を具備したので
、フィルムの剥離を自動的に能率よく行うことができる
【0139】次に、スクラッチャーを移動させることに
よってパネルの減速を不要とした、本発明の第2実施例
を詳細に説明する。
【0140】なお、第2実施例の基本的な構成は、パネ
ルストッパが省略され、パネル先端検知センサ19が付
加されている点を除き、第1実施例の図1〜図5Cとほ
ぼ同じであるので、直一機能を有するものは同一符号を
付け、その繰り返しの説明は省略する。
【0141】図13Aは本発明の第2実施例でるプリン
ト配線用パネルのフィルム剥離装置のパネル搬送速度と
同期動作を行うフィルム密着緩め機構を保持する部分を
側面から見た図、図13Bは図13Aに示す矢印Y方向
から見た図、図14は図13A及び図13Bの一部を切
り離して示し、かつ中央部のフィルム緩め機構を省いた
斜視図である。
【0142】図13A、図13B及び図14に示すよう
に、フィルム剥離装置本体100における左右の本体フ
レーム300の上方には、ガイドレール303が固定さ
れている。ガイドレール303には摺動ブロック304
が摺動自在に取付けてあり、摺動ブロック304には保
持部材305の一端が固定されていて、この保持部材3
05の他端は摺動部側板306に固定されている。左右
の摺動部側板306には、それぞれ上下2つの貫通縦長
孔306Aが設けてあり、その2つの貫通縦長孔306
Aには、浮上部材支持回転軸9の両端が貫通して、貫通
縦長孔306Aの範囲で上下動作可能に取付けられてい
る。更に、摺動部側板306には、結合部材313が固
定されており、結合部材313の下部には、連結棒31
0の一端が取付けられた連結部材311を軸支した固定
板312が固定されている。連結棒310の他端には、
連結部材309が取付られていて、連結部材309には
クランク状部材307が取付られている。該クランク状
部材307は、ワンウェイベアリング308を介して、
前コンベアフレーム301を貫通したパネル搬送用駆動
ローラ2の軸2Dに取付けられている。尚、ワンウェイ
ベアリング308の代りに例えば電磁クラッチを使用し
てもよい。
【0143】図14において、前コンベアフレーム30
1の上面には、エアーシリンダ取付板320が固定され
ている。エアーシリンダ取付板320の一端にはエアー
誘導板5及び上側ピンチローラ2Aの両者を昇降させる
昇降用エアーシリンダ321が取付けられ、他端には吊
下げ板2C及びローラ押圧板317の両者を支持する支
持レバー318の下部が軸支され、その軸支部を中心に
回転自在に構成されている。前記昇降用エアーシリンダ
321のロッドと支持レバー318の一端は、連結部材
319に連結されている。エアー誘導板吊下げ板2Cの
両端及びローラ押圧板317は、前記支持レバー318
の端に固定されている。このローラ押圧板317の下部
に設けてある逆U字形状のローラ押圧部317Aには上
側ピンチローラ2Aの軸が回転自在に取付られている。
【0144】前記左右の摺動部側板306には、固定支
持部材7の両端が上下に固定された連結アングル314
が取付られている。
【0145】後コンベアフレーム302の上面には、エ
アーシリンダ取付板315が固定されていて、浮上部移
動用エアーシリンダ316が取付けてあり、その浮上部
移動用エアシリンダ316のロッドが結合部材313の
一端に固定されている。
【0146】前記浮上部材支持回転軸9の両端(左右の
本体フレーム300の外側)には、上下の浮上部材支持
回転軸9がパネル搬送面に対して接近又は離反動作の同
期を行うために、移動アーム部材322が設けられ、移
動アーム部材322は、回転アーム部材323で連結さ
れている。回転アーム部材323の中心には、貫通孔が
設けてあり、その貫通孔により、摺動部側板306の中
央部に固定されているシャフト337が回転自在に軸支
されるように構成されている(図14では、離反状態を
示す)。
【0147】前記浮上部材支持回転軸9の移動アーム部
材322が設けられているところの更に端部(浮上部材
支持回転軸9の最端部)には、連結アーム部材326及
び浮部材回転アーム部材327が設けられている。
【0148】前記本体フレーム300の中央部の上下に
は貫通孔があり、その貫通孔には剥離フィルムを排出す
るためのフィルム搬送装置にフィルム挟持動作を行わせ
るシャフト338が回転自在に設けられている。上側の
シャフト338にはアーム部材336の一端が固定され
ている。下側のシャフト338にはアーム部材334の
中央端部が固定されている。このアーム部材334の一
端と前記アーム部材336の他端は連結部材335で連
結されている。また、アーム部材334の他端と剥離フ
ィルム挟み動作用エアーシリンダ331のロッドに取付
けられている連結部材323とは、連結部材333を介
して連結されている。剥離フィルム挟み動作用エアーシ
リンダ331は、エアーシリンダ取付板330に取付け
られ、そのエアーシリンダ取付板330は、本体フレー
ム300の側面下部に固定されている(図14では、分
離状態を示す)。
【0149】更に、図3Cに示す如く、固定支持部材7
のエアー吹出しノズル取付板18の固定されている近傍
には、センサー固定板20の一端が取付けられていて、
その他端には、パネル阪端検知センサー19が固定され
ている。
【0150】次に、前記フィルム剥離装置の動作につい
て、第2実施例の動作を簡単に表わしたタイムチャート
である図15を用いて簡単に説明する。
【0151】前記フィルム剥離装置は、操作パネル10
7のスタートスイッチが「ON」になると自動運転の待
機状態になる。前コンベア101の入口に前工程からパ
ネル1が搬送されてきて、挿入されると、入口部に設置
されたパネル挿入検知センサー(BLS)201がパネ
ル1を検知し、シーケンサー内部のタイマー1が働き、
そのタイマー1が設定値に達した時、前コンベア駆動モ
ータ214(M2)が始動し、前コンベア101のパネ
ル搬送用駆動ローラ2が回転を始め、前コンベア101
のパネル搬送用駆動ローラ2上をパネル1が搬送される
。搬送されて来たパネル1の先端がパネルセンタリング
動作開始位置センサー203(WAPS)に検知される
とセンタリング駆動エアーシリンダ218が動作し、セ
ンタリングユニット202が搬送されているパネル1の
センタリング(幅寄せ)を開始する。パネル1のセンタ
リングが行われ、パネル1の進行方向に対し左右両端が
それぞれパネル左側端検知センサー210(WALS−
1)及びパネル右側端検知センサー211(WALS−
2)に検知されるとセンタリング動作が停止する。この
状態でパネル1の進行方向の中心は、左右のセンタリン
グピン202Aがパネル1の左右両端を挟み停止するこ
とで、前コンベア101上で進行方向の中心に一致する
【0152】パネル左側端検知センサー(WALS−1
)210及びパネル右側端検知センサー(WALS−2
)211の検知信号によりセンタリング動作が反転し、
センタリング(幅寄せ)ユニット202はセンタリング
を行う前の位置(原点位置)へ戻る。前記原点位置は、
センタリング駆動エアーシリンダ218に取付けてある
パネルセンタリング装置戻り検知センサー(WARS)
213が、センタリング駆動エアーシリンダ218のピ
ストン位置を検知することにより停止する位置である。
【0153】センタリングユニット202のセンタリン
グ動作及び原点位置への戻り動作中も、パネル1は搬送
されており、前記パネルセンタリング動作開始位置セン
サー203の検知信号によりシーケンサー内部のタイマ
2ーが働き、そのタイマー2が設定値に達した時、上下
のフィルム端部検出部材用上下動作部材24のピストン
ロッドが、そのエアーシリンダに圧縮空気が送られてパ
ネル搬送経路A−A方向に動く(図3F)。上下のフィ
ルム端部検出部材用上下動作部材24に押されて、上下
のフィルム端部検出部材(フィルムエッジ検出センサー
:FES−1,FES−2)8の先端部の触針が、パネ
ル搬送経路A−A方向に動作し、前記触針が交差した状
態(上下の触針は触れ合わない)になる。また、前記タ
イマー2が設定値に達した時、エアー誘導板5及びピン
チローラ駆動用エアーシリンダ321が動作して、上側
ピンチローラ2Aがパネル1を押圧するとともに、上側
のエアー誘導板5が降りてパネル1に接近する。
【0154】前記上下のフィルム端部検出部材8の先端
部の触針にパネル1の銅泊面が触れると、フィルムエッ
ジ検出センサー8が「ON」の状態に反応する。さらに
、パネル1が前進すると銅泊面に貼付されているレジス
トフィルムの表面にフィルムエッジ検出センサー8の先
端部の触針が触れ、フィルムエッジ検出センサー8が「
OFF」の状態に反応する。このようにセンサーが「O
N」から「OFF」に変わるところでフィルムエッジを
検出することができる。なお、パネル1の銅泊面一杯に
レジストフィルムがラミネートされていると、フィルム
エッジ検出センサー8がONに反応しないので、この第
2実施例では、パネル先端部検出センサー(BEDS)
19が前記フィルムエッジ検出センサー8の先端部の触
針先端位置より僅かに後に位置をずらして隣設されてい
る。パネルが搬送されている時に、フィルムエッジ検出
センサー8が「ON」に感知すると、パネル先端部検出
センサー19がパネルエッジを検出した信号はキャンセ
ルされ、フィルムエッジ検出センサー8が「ON」に感
知しないうちに、パネル先端部検出センサー19がパネ
ル先端を検知した時は、その検出信号が利用されるよう
に制御されている。パネル1に貼付されているレジスト
フィルムのエッジ又はパネルの先端が検出されると、そ
の検出信号によりシーケンサー内部タイマー3が働き、
そのタイマー3が設定値(例えば0〜0.1秒)に達し
た時、フィルムエッジ検出センサー8は、パネル搬送経
路A−Aから離反し原点位置に戻る。さらに、フィルム
浮上用部材(フィルムスクラッチャ)3の先端部の空気
式振動が開始され、浮上部材上下駆動エアーシリンダ3
25が動作することにより、フィルム浮上用部材3の先
端は、振動をしながらパネル1の上下面のフィルム面に
押し当てられる。押し当て時間はシーケンサーの内部タ
イマー4及び内部タイマー7で設定される。このとき、
浮上部移動用エアーシリンダ316が働き、摺動ブロッ
ク304に保持されたフィルム浮上装置全体がパネル進
行方向に移動を始める。フィルム浮上装置全体は、連結
棒310、連結部材309、311、クランク状部材3
07、ワンウェイベアリング308を介して前コンベア
101のパネル搬送用駆動ローラ2の駆動軸と連結され
ているので、パネル進行と同じ方向へ移動する時は、ワ
ンウェイベアリング308がラッチされてパネル1の搬
送速度に同期して動くことになる。この装置の移動が停
止したり、逆方向の時、ワンウェイベアリング308は
ラッチされないので、前コンベア101の速度は変わら
ない。
【0155】前記フィルム浮上装置が、パネル搬送速度
と同期しながら動き始めると、シーケンサーの内部タイ
マ4ーが働き、その設定値に達した時、浮上部材スイン
グ駆動用エアーシリンダ329が動作し、フィルム浮上
部材3の先端が振動しながらパネル進行方向にスイング
を行い、フィルムの端の密着が緩められる。同時に密着
が緩められたフィルムの端部に向っているエアー吹き出
しノズル部材4から、一定の時間(シーケンサーの内部
タイマー8が設定した時間)圧縮空気が吹き出して、フ
ィルムを舞い上らせる。エアー吹き出しノズル4から噴
出したエアーにより舞い上ったフィルムは、エアーの流
れによってエアー誘導板5にへばりつくと、上側のフィ
ルム剥離検知センサー(PFS−1)204及び下側の
フィルム剥離検知センサー(PFS−2)205がフィ
ルムの光沢平面によって、フィルムがエアー誘導板5に
沿った位置に立ち上ったことを検知する。フィルム浮上
部材3は、パネル1から離れる方向に動くと共に、その
先端部の空気式振動は停止し、フィルム浮上装置全体が
、パネル1の進行方向とは逆の方向に押し返されて初期
位置に戻る。
【0156】フィルムが舞い上って上下のフィルム剥離
検知センサー204、205が反応した時点からフィル
ム搬送ベルト駆動モータ215が稼働し、さらにフィル
ムが舞い上った時点からシーケンサーの内部タイマー5
が働き、設定値に達した時、第1フィルム搬送装置の可
動搬送ベルト6Bが固定搬送ベルト6Aの方へ向って動
き、2本のベルトで舞い上ってエアー誘導板5にたたき
つけられているレジストのカバーフィルムを挟み込んで
搬送する。
【0157】エアー誘導板5と上側ピンチローラ2Aは
、パネル1の表面から離れ、動作前の原点位置に戻る。 後コンベア駆動モータ216が始動し、剥離フィルムを
系外へ送り出すためのフィルム誘導エアーが流体噴出装
置12から一斉に吹き出す。
【0158】レジストのカバーフィルムがめくり取られ
たパネル1が、前コンベア101から後コンベア102
へと移って行き、パネル1の後端がパネル通り抜け検知
センサー(BES)206の位置を通過し、該センサー
206が「OFF」に反応したとき、シーケンサーの内
部タイマ6ーが働き、そのタイマー6が設定値に達した
時、前コンベア駆動モータ214は稼働を停止する。
【0159】さらに、後コンベア駆動モータ216は、
パネル通り抜け検知センサー206が「OFF」に反応
した後、所定の時間後に稼働を停止する。但し、前コン
ベア102に次のパネル1が挿入され、パネル挿入検知
センサー201が「ON」に反応すると、これらの稼働
停止用タイマの動作は、キャンセルされ、モータ214
、216の夫々は稼働を続行する。
【0160】このようにして、最初の工程に戻って制御
プログラムは進行する。
【0161】なお、第2実施例では、フィルム浮上装置
がパネル進行と同じ方向に移動する機構として、クラン
ク状部材307を使用しているが、ラックギヤ及びピニ
オンギヤ機構を使用してもよい。
【0162】以上の説明からわかるように、第2実施例
によれば、フィルムが貼着されたパネル1を、フィルム
先端部が剥離される位置に搬送し、前記パネル1の搬送
速度に同期した速度で、パネルの搬送速度を実質的に変
えることなく、前記フィルムの先端部をパネル1から緩
め、パネル1と緩められたフィルム先端部との間に流体
を吹きつけ、その緩められたフィルムを剥離しながら自
動的に排出するので、フィルムの剥離能率を一層向上さ
せることができる。
【0163】また、パネル挿入検知センサー201、パ
ネルセンタリング動作開始位置センサー203、フィル
ム剥離検知センサー204,205、パネル通り抜け検
知センサー206、フィルムエッジ検出センサー8、パ
ネル先端部検出センサー19、パネル左側端検出センサ
ー210、パネル右側端検出センサー211、パネルチ
ェックセンサー208及びパネルセンタリングユニット
の戻り検知センサー213を設け、この各センサーの出
力信号により動作するシーケンス制御手段を具備し、パ
ネル1をフィルムの先端部が剥離される位置に搬送し、
前記パネル1の搬送速度に同期した速度で、パネル1の
搬送速度を実質的に変えることなく、前記フィルムの先
端部をパネル1から緩め、パネル1と緩められたフィル
ム先端部との間に流体を吹きつけ、その緩められたフィ
ルムを剥離しながら排出するので、フィルムの剥離を自
動的に行って、その能率を向上させることができる。
【0164】以上、本発明を実施例に基づき具体的に説
明したが、本発明は、前記実施例に限定されるものでは
なく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能
であることは言うまでもない。
【0165】例えば、パネル片面のフィルムのみを剥離
するのに使用できる。
【0166】
【表1】
【0167】
【表2】
【0168】
【発明の効果】本発明の第1方法によれば、フィルムが
粘着されたパネルを、フィルムの先端部が剥離される位
置に搬送し、前記パネルの搬送を停止することなく、前
記フィルムの先端部をパネルから緩め、パネルと緩めら
れたフィルム先端部との間の隙間に流体を吹きつけ、そ
の緩められたフィルムを剥離しながら排出することがで
きるので、フィルムの剥離作業能率を向上させることが
できる。
【0169】又、本発明の第1装置によれば、パネル搬
送手段、パネルセンタリング動作開始位置センサー、パ
ネルセンタリングユニット、パネル減速手段、フィルム
エッジ検出センサー、フィルム緩め手段、流体吹きつけ
手段、フィルム剥離検知センサー及びフィルム挾持手段
を設け、フィルムが粘着されたパネルを、フィルムの先
端部が剥離される位置に搬送し、前記パネルの搬送を停
止させることなく、前記フィルムの先端部をパネルから
緩め、パネルと緩められたフィルムを剥離しながら排出
できるので、フィルムの剥離を自動的に能率良く行うこ
とができる。
【0170】又、本発明の第2方法によれば、フィルム
が粘着されたパネルを、フィルムの先端部が剥離される
位置に搬送し、前記パネルの搬送速度に同期した速度で
フィルム密着緩め機構を移動させながら、パネルの搬送
速度を実質的に変えることなく、前記フィルムの先端部
をパネルから緩め、パネルと緩められたフィルム先端部
間に流体を吹きつけ、その緩められたフィルムを剥離し
ながら排出できるので、フィルムの剥離作業効率を一層
向上させることができる。
【0171】又、本発明の第2装置によれば、パネル搬
送用駆動ローラを含むパネル搬送手段、パネルセンタリ
ング動作開始位置センサー、パネルセンタリングユニッ
ト、パネル先端位置検知センサー、フィルム緩め手段、
流体吹きつけ手段、前記フィルム緩め手段及び流体吹き
つけ手段が配設されたパネルの進行方向に移動可能な支
持枠、前記パネルの搬送速度がフィルム緩め中に実質的
に変化しないように該支持枠をパネル搬送用駆動ローラ
の回転に同期して一定時間の間移動する手段、フィルム
剥離検知センサー及びフィルム排出手段を設け、パネル
をフィルムの先端部が剥離される位置に搬送し、前記パ
ネルの搬送速度に同期した速度で支持枠を移動しながら
、パネルの搬送速度を実質的に変えることなく、前記フ
ィルムの先端部をパネルから緩め、パネルと緩められた
フィルム先端部の間に流体を吹きつけ、その緩められた
フィルムを剥離しながら排出することができるので、フ
ィルムの剥離能率を一層向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例であるプリント配線用パネ
ルのフィルム剥離装置の概略構成を示す斜視図。
【図2A】図1のエア式フィルム搬送ボックス周辺のフ
ィルム剥離機構の細部を示す図。
【図2B】図2Aの上側ピンチローラ周辺を拡大して示
す部分分解図。
【図2C】図2Aの上側ピンチローラ駆動用ギヤを示す
図。
【図3A】パネル進行方向の後方から見たフィルム緩め
機構部分の図。
【図3B】図3Aに示す矢印L方向から見た側面図。
【図3C】図3Bの斜視図。
【図3D】流体吹付装置の斜視図。
【図3E】図3Dの平面図。
【図3F】フィルム端部検出機構の斜視図。
【図4】第1実施例のフィルム剥離方法及びその制御手
段を説明するための概略構成説明図。
【図5A】パネルセンタリング部分の構造を示す図。
【図5B】図5Aに示すX−X線で切った断面図。
【図5C】図5Aのパネルセンタリングの動作部分を表
した図。
【図6】第1実施例のフィルム剥離装置のプログラマブ
ルコントローラのためのプログラム。
【図7】第1実施例のフィルム剥離装置のプログラマブ
ルコントローラのためのプログラム。
【図8A】第1実施例のフィルム剥離装置のプログラマ
ブルコントローラのためのプログラム。
【図8B】第1実施例のフィルム剥離装置のプログラマ
ブルコントローラのためのプログラム。
【図9】第1実施例のフィルム剥離装置のプログラマブ
ルコントローラのためのプログラム。
【図10A】第1実施例のフィルム剥離装置のプログラ
マブルコントローラのためのプログラム。
【図10B】第1実施例のフィルム剥離装置のプログラ
マブルコントローラのためのプログラム。
【図10C】第1実施例のフィルム剥離装置のプログラ
マブルコントローラのためのプログラム。
【図11】第1実施例のフィルム剥離装置のプログラマ
ブルコントローラのためのプログラム。
【図12】第1実施例の制御を説明するためのタイムチ
ャート。
【図13A】本発明の第2実施例であるプリント配線用
パネルのフィルム剥離装置のパネル搬送速度と同期動作
を行うフィルム密着緩め機構を保持する部分を側面から
見た図。
【図13B】図13Aに示す矢印Y方向から見た図。
【図14】図13A及び図13Bの一部を切り離して示
し、且つ、中央部のフィルム緩め機構を省いた斜視図。
【図15】第2実施例の動作を簡単に表したタイムチャ
ート。
【符号の説明】
1…パネル、2…搬送用駆動ローラ、2A…上側ピンチ
ローラ、3…フィルム浮上部材、4…エアー吹出しノズ
ル、4A,4B…エアー噴射孔、5…エアー誘導板、6
…フィルム搬送装置、6A…固定搬送ベルト、6B…可
動搬送ベルト、6C…剥離フィルムガイド部材、8…フ
ィルム端部検出センサー、11…薄いパネル用ガイドホ
イール、12…流体噴射装置、150,110…イオン
発生装置、100…フィルム剥離装置本体、101…前
コンベア、102…後コンベア、104…エアーダクト
、105…剥離フィルム排出ダクト、106…剥離フィ
ルム収容器、201…パネル挿入検知センサー、202
…パネルセンタリングユニット、203…パネルセンタ
リング動作開始位置センサー、204,205…フィル
ム剥離検知センサー、206…パネル通り抜け検知セン
サー、208…パネルチェックセンサー、210…パネ
ル左側端検知センサー、211…パネル右側端検知セン
サー、213……パネルセンタリングユニット戻り検知
センサー、304…摺動ブロック、307…クランク状
部材、308…ワンウェイベアリング、309,311
…連結部材、310…連結棒、401,402…ギヤ。

Claims (38)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  パネルに貼着されたフィルムを剥離す
    る方法であって、フィルムが貼着されたパネルをフィル
    ムの先端部が剥離される位置に搬送するステップと、前
    記パネルの搬送速度とフィルム緩め手段との相対移動速
    度を近づけて、パネルの搬送を停止することなく、前記
    フィルムの先端部をパネルから緩めるステップと、パネ
    ルと緩められたフィルム先端部との間の隙間に流体を吹
    きつけるステップと、その緩められたフィルムを剥離し
    ながら排出するステップとを含むことを特徴とするフィ
    ルム剥離方法。
  2. 【請求項2】  請求項1において、更に、前記フィル
    ムの先端部をパネルから緩めるステップより前に、パネ
    ル搬送手段上の所定位置で前記パネルの搬送を一時的に
    停止して、パネルの傾き補正とセンタリングを行うステ
    ップを含むことを特徴とするフィルム剥離方法。
  3. 【請求項3】  請求項1において、前記パネルがフィ
    ルムの先端部を剥離する位置より前の所定位置まで搬送
    されて来たとき、パネルの搬送速度を遅くして前記フィ
    ルムの先端部をパネルから緩めることを特徴とするフィ
    ルム剥離方法。
  4. 【請求項4】  請求項3において、前記フィルムを剥
    離しながらフィルムの排出を行う際に、前記遅くしたパ
    ネルの搬送速度を元の速度に戻すことを特徴とするフィ
    ルム剥離方法。
  5. 【請求項5】  請求項1において、更に、前記フィル
    ムの先端がパネルから緩めるべき所定位置に到達したこ
    とを検出して、流体を吹きつける手段をフィルム端部に
    斜めに向う位置にセットし、流体誘導板をパネルに接近
    した位置にセットするステップを含むことを特徴とする
    フィルム剥離方法。
  6. 【請求項6】  請求項5において、前記流体誘導板の
    パネル表面からの高さを所定範囲に維持することを特徴
    とするフィルム剥離方法。
  7. 【請求項7】  請求項6において、前記流体誘導板の
    高さを上側ピンチローラの高さと連動して変化させるこ
    とを特徴とするフィルム剥離方法。
  8. 【請求項8】  請求項1において、前記フィルムの先
    端部をパネルから緩めるステップを、フィルムスクラッ
    チャーの円錐状先端をフィルム表面に当接させつつ軸方
    向に振動させて、フィルムに振動エネルギーを与えるこ
    とによって行うことを特徴とするフィルム剥離方法。
  9. 【請求項9】請求項8において、前記フィルムスクラッ
    チャーをフィルム表面と当接させつつ、パネルの進行方
    向へ所定距離だけパネルと相対移動させることを特徴と
    するフィルム剥離方法。
  10. 【請求項10】  請求項1において、前記フィルムの
    先端部をパネルから緩める際に、パネルを強制的に搬送
    することを特徴とするフィルム剥離方法。
  11. 【請求項11】  請求項10において、下側のパネル
    搬送用駆動ローラの回転と同期して回転駆動される上側
    ピンチローラを用いて、パネルを強制的に搬送すること
    を特徴とするフィルム剥離方法。
  12. 【請求項12】  請求項11において、前記上側ピン
    チローラをモジュール比の大きなギヤを用いて、下側の
    パネル搬送用駆動ローラにより回転駆動することを特徴
    とするフィルム剥離方法。
  13. 【請求項13】  請求項1において、前記流体を吹き
    つけるステップの実施時期は、前記フィルムの先端部を
    パネルから緩めるステップと同時であることを特徴とす
    るフィルム剥離方法。
  14. 【請求項14】  請求項1において、前記流体の吹き
    つけを、前記パネルの搬送手段とフィルムの先端部緩め
    手段との間に該フィルム先端部緩め手段に近接配置した
    流体吹き出しノズルを用いて行うことを特徴とするフィ
    ルム剥離方法。
  15. 【請求項15】  請求項8において、前記流体の吹き
    つけを、前記隙間のフィルムスクラッチャー接触部を狙
    う向きの流体噴射孔と、その近傍のフィルム端を狙う向
    きの流体噴射孔とを備えた流体吹き出しノズルを用いて
    行うことを特徴とするフィルム剥離方法。
  16. 【請求項16】  請求項1において、更に、前記流体
    の吹きつけによってパネルから剥離されたパネル搬送方
    向先端側のフィルムを、前記流体圧で流体誘導板に付着
    させるステップを含むことを特徴とするフィルム剥離方
    法。
  17. 【請求項17】  請求項16において、更に、前記フ
    ィルムの剥離された先端部が流体誘導板に付着したこと
    を検出して、フィルム先端部の緩め動作を停止させるス
    テップを含むことを特徴とするフィルム剥離方法。
  18. 【請求項18】  請求項1において、前記パネルとの
    密着を緩めた部分に流体を吹きつけてフィルムを剥離す
    るステップから、フィルムを剥離しながらフィルムの排
    出を行うステップに到達すると、前記流体の吹きつけを
    停止することを特徴とするフィルム剥離方法。
  19. 【請求項19】  請求項1において、前記緩められた
    フィルムを挾持し、且つ剥離しながら排出することを特
    徴とするフィルム剥離方法。
  20. 【請求項20】  請求項1において、前記剥離フィル
    ムの排出経路でフィルムの静電気を除去することを特徴
    とするフィルム剥離方法。
  21. 【請求項21】  フィルムが粘着されたパネルを搬送
    するパネル搬送手段と、該パネル搬送手段上をパネルが
    前進して、フィルム剥離位置より前の所定位置に到達し
    たことを検知するパネルセンタリング動作開始位置セン
    サーと、該パネルセンタリング動作開始位置センサーの
    出力により動作を開始して、前記パネルを搬送手段の中
    心線部に移動させるパネルセンタリングユニットと、該
    パネルセンタリングユニットの動作終了後に、パネルの
    搬送速度を遅くするパネル減速手段と、フィルム剥離位
    置で、パネルに粘着されたフィルムの前縁端を検出する
    フィルムエッジ検出センサーと、該フィルムエッジ検出
    センサーの出力により動作を開始して、前記パネルの搬
    送を停止することなく、前記フィルムの先端部をパネル
    から緩めるフィルム緩め手段と、該フィルム緩め手段に
    より密着が緩められたフィルム先端部とパネルとの間の
    隙間に流体を吹きつけてフィルムをめくる流体吹き付け
    手段と、該めくられたフィルムが、フィルム排出経路上
    に立ち上がったことを検知するフィルム剥離検知センサ
    ーと、該フィルム剥離検知センサーの出力により、前記
    遅くしたパネルの搬送速度を元の速度に戻す手段と、前
    記めくられたフィルムをつまんでパネルから引き剥がし
    ながら排出するフィルム挾持手段とを具備したことを特
    徴とするフィルム剥離装置。
  22. 【請求項22】  請求項21において、更に、前記パ
    ネル搬送手段の入口にパネルが挿入されたことを検知し
    て、パネルの搬送を開始するためのパネル挿入検知セン
    サーを含むことを特徴とするフィルム剥離装置。
  23. 【請求項23】  請求項21において、更に、前記パ
    ネルの後端がフィルム剥離位置を完全に通過したことを
    検知して、パネルやフィルムの搬送を停止するためのパ
    ネル通り抜け検知センサーを含むことを特徴とするフィ
    ルム剥離装置。
  24. 【請求項24】  請求項21において、更に、パネル
    の先端が垂れ下がらないようにガイドするパネル用ガイ
    ド手段を具備したことを特徴とするフィルム剥離装置。
  25. 【請求項25】  請求項21において、更に、前記フ
    ィルム挾持手段を通り抜けたフィルムを誘導する剥離フ
    ィルムガイド部材と、該剥離フィルムガイド部材で誘導
    されたフィルムを排出する流体ダクトを具備したことを
    特徴とするフィルム剥離装置。
  26. 【請求項26】  請求項21において、前記フィルム
    挾持手段が、固定搬送ベルト及び可動搬送ベルトで構成
    されることを特徴とするフィルム剥離装置。
  27. 【請求項27】  請求項25において、前記剥離フィ
    ルムガイド部材が棒状の導電性材料で構成されているこ
    とを特徴とするフィルム剥離装置。
  28. 【請求項28】  請求項25において、前記剥離フィ
    ルムガイド部材と流体ダクトの少なくともいずれか一方
    に近接して、剥離フィルムの静電気を除去するためのイ
    オン発生装置を具備したことを特徴とするフィルム剥離
    装置。
  29. 【請求項29】  請求項21において、前記パネルセ
    ンタリングユニットの動作終了を検知するための戻り検
    知センサーを含み、該センサーが、パネルセンタリング
    ユニットを駆動するアクチュエータの位置で反応する磁
    気センサーであることを特徴とするフィルム剥離装置。
  30. 【請求項30】  請求項21において、前記フィルム
    エッジ検出センサーが静電容量反応型センサーであるこ
    とを特徴とするフィルム剥離装置。
  31. 【請求項31】  パネルに粘着されたフィルムを剥離
    する方法であって、フィルムが粘着されたパネルを、フ
    ィルムの先端部が剥離される位置の近傍に搬送するステ
    ップと、パネルの移動とフィルム緩め手段の移動とを同
    期させるステップと、前記パネルの搬送速度を実質的に
    変えることなく、前記フィルム先端部をパネルから緩め
    るステップと、パネルと緩められたフィルム先端部の隙
    間に流体を吹きつけるステップと、その緩められたフィ
    ルムを剥離しながら排出するステップとを含むことを特
    徴とするフィルム剥離方法。
  32. 【請求項32】  請求項31において、前記フィルム
    緩め手段の移動速度がパネルの移動速度の約半分以上で
    あることを特徴とするフィルム剥離方法。
  33. 【請求項33】  請求項31において、前記フィルム
    の先端部をパネルから緩める際に、パネルを強制的に搬
    送することを特徴とするフィルム剥離方法。
  34. 【請求項34】  フィルムが粘着されたパネルを搬送
    するためのパネル搬送用駆動ローラを含むパネル搬送手
    段と、該パネル搬送手段上のパネルが前進してフィルム
    剥離位置より前の所定位置に到達したことを検知するパ
    ネルセンタリング動作開始位置センサーと、該パネルセ
    ンタリング動作開始位置センサーの出力により動作を開
    始して、前記パネルを搬送手段の中心線部に移動させる
    パネルセンタリングユニットと、フィルム剥離位置でパ
    ネルの先端位置を検知するパネル先端位置検知センサー
    と、該パネル先端位置検知センサーの出力により動作を
    開始して、前記フィルムの先端部をパネルから緩めるフ
    ィルム緩め手段と、該フィルム緩め手段により密着が緩
    められたフィルム先端部とパネルとの間の隙間に流体を
    吹きつけてフィルムをめくる流体吹き付け手段と、前記
    フィルム緩め手段及び流体吹き付け手段が配設されたパ
    ネルの進行方向に移動可能な支持枠と、前記パネルの搬
    送速度がフィルム緩め中に実質的に変化しないように、
    前記支持枠をパネル搬送用駆動ローラの回転に同期して
    一定時間の間移動する手段と、前記めくられたフィルム
    がフィルム排出経路上に立ち上がったことを検知するフ
    ィルム剥離検知センサーと、前記めくられたフィルムを
    つまんでパネルから引き剥がしながら排出するフィルム
    排出手段とを具備したことを特徴とするフィルム剥離装
    置。
  35. 【請求項35】  請求項34において、前記パネル搬
    送手段が、更に、パネルを押圧搬送する上側ピンチロー
    ラを含み、前記パネル先端位置検知センサーからの信号
    により前記上側ピンチローラを駆動させてパネルを押圧
    し、その押圧を所定時間後に解除する機構を設けたこと
    を特徴とするフィルム剥離装置。
  36. 【請求項36】  請求項34において、前記支持枠移
    動手段がパネル搬送用駆動ローラの回転と同期して駆動
    されるクランク機構を含むことを特徴とするフィルム剥
    離装置。
  37. 【請求項37】  請求項36において、前記クランク
    機構が、一端が前記支持枠に連結されたクランク状部材
    と、該クランク状部材の動きと前記パネル搬送用駆動ロ
    ーラの回転をフィルムの緩め動作中のみ同期させるため
    のワンウェイクラッチ機構とを含むことを特徴とするフ
    ィルム剥離装置。
  38. 【請求項38】  請求項34において、前記フィルム
    エッジ検出センサーの近傍にパネル先端部検出センサー
    が並設されていることを特徴とするフィルム剥離装置。
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