JPH04222643A - 籾摺選別機の風選装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、脱ぷロ−ルで籾摺さ
れた摺落米を風選する籾摺選別機の風選装置に関するも
のである。

【０００２】

【従来の技術】実開昭６３−４３６８５号公報に示すよ
うに、脱ぷ率センサー，風力検出センサーを具備し、脱
ぷロ−ルで摺り落された摺落米の脱ぷ率を脱ぷ率センサ
ーで検出し、この検出脱ぷ率に基づいて選別フアンの適
正風量を算出し、風力検出センサーで得た実際の検出風
力値と、選別フアンの適正風力値とを比較演算して、選
別フアンを適正風力に制御する構成であつた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】前記従来技術のものは
、脱ぷ率に関連して脱ぷロ−ルでの摺落米の選別風力を
調節するものであるが、脱ぷロ−ルへの供給量を配慮し
ていないので、摺落米の選別精度が向上しないという問
題点があつた。

【０００４】

【課題を解決するための手段】この発明は、このような
従来技術のもつ問題点を解決するために、次の技術的手
段を講じた。即ち、この発明は、籾摺する一対の脱ぷロ
ール３，３の間隙を調節するロ−ル間隙調節手段３４，
脱ぷロール３，３の摺落米の脱ぷ率を検出できる脱ぷ率
センサ２６，脱ぷ率基準あるいは脱ぷロール３，３の負
荷電流基準で脱ぷロ−ル３，３の間隙を調節制御する際
の基準値を設定する脱ぷ率設定スイッチ２９、脱ぷロー
ル３，３の能率を設定できる脱ぷ能率設定スイッチ３０
、脱ぷ部１の摺落米を風選する風選部Ｂ、脱ぷ率センサ
２６の検出脱ぷ率あるいは負荷電流センサ２７の検出負
荷電流値が基準脱ぷ率あるいは基準負荷電流値になるよ
うに脱ぷロ−ル間隙を調節するロ−ル間隙調節手段３４
を具備する籾摺選別機において、脱ぷ率設定スイッチ２
９及び脱ぷ能率設定スイッチ３０の高低の設定に関連し
て風選部Ｂの風力が高低に関連的に調節制御されること
を特徴とする籾摺選別機の風選装置としたものである。

【０００５】

【実施例】まず、実施例の構成について説明する。この
籾摺選別機は、籾摺をする籾摺部Ａ，籾摺部Ａで籾摺さ
れた摺落米を風選する風選部Ｂ及び風選後の摺落米を籾
・玄米に分離選別する混合米選別部Ｃで構成されている
。籾摺部Ａは籾ホッパ２，一対の脱ぷロール３，３等か
らなる脱ぷ部１で構成されている。４は、風選部Ｂを構
成する摺落米風選路で、前方の吸引ファン５により発生
する選別風によって、脱ぷ部１からの摺落米が風選され
、籾殻は吸引ファン５から排塵筒６を経て機外に排出さ
れ、玄米および籾の混合米は下方の摺落米受樋７に落下
供給される。摺落米受樋７に落下した混合米は、混合米
揚穀機８により混合米ホッパ９に揚穀され、混合米ホッ
パ９から回転選別筒１１内の供給樋１４の始端部に搬送
される構成である。

【０００６】１０は、選別ケースで、この選別ケース１
０内には、内周面に多数の壷穴１１ａ，１１ａ，…の構
成されている回転選別筒１１が横軸回りに回転できるよ
う、供給側端部（図１で右側）および排出側端部（図１
で左側）が、駆動ロ−ラ１２，１２で回転自在に支持さ
れている。この回転選別筒１１内には、供給ラセン１３
の有る供給樋１４および仕上米ラセン１５の有る仕上米
樋１６が横架されている。

【０００７】この供給樋１４および仕上米樋１６を回転
選別筒１１内に配設するにあたっては、供給樋１４を図
２に示すように、回転選別筒１１の下方から上方へ回転
する掻き上げ側に、また、仕上米樋１６を回転選別筒１
１の上方から下方へ回転する側に配設して、回転選別筒
１１の壷穴１１ａ，１１ａ…により低く掻き上げられた
混合米は供給樋１４に落下し、供給ラセン１３で供給樋
１４の終端側に移送される構成であり、供給樋１４は混
合米受樋の機能も兼ねている。

【０００８】仕上米樋１６の排出側端部は、仕上米流下
筒１７，仕上米流穀板１８を経て仕上米受樋１９に連通
されていて、玄米は仕上米流下筒１７および仕上米流穀
板１８から仕上米受樋１９に落下する間に風選されて、
仕上米受樋１９に流下した玄米は、仕上米揚穀機２０を
介して機外に取り出される構成である。回転選別筒１１
の排出側端部に流動した選別後の籾米を主体とした穀粒
は、下方の籾受樋２１に落下し、籾揚穀機２２で籾還籾
通路２３を経て脱ぷ部１に還元され、再度脱ぷ部１で脱
ぷされる。

【０００９】選別ケ−ス１０の前端下部、即ち、脱ぷ部
１側下部は、横軸２４で軸支して、選別ケ−ス１０及び
回転選別筒１１の後部を上下方向へ回動調節自在に支持
されてり、２５は選別ケ−ス１０を傾斜調節する傾斜調
節手段である。次に、図３乃至図７について説明する。 ２６は、発光素子及び受光素子を有し、脱ぷ部１からの
摺落米の脱ぷ率を検出する脱ぷ率センサであり、この脱
ぷ率センサ２６には脱ぷ部１の摺落米のサンプル粒が供
給される。２７は、籾摺選別機を駆動するモータ２８あ
るいは脱ぷロール３，３を駆動するモータ（図示省略）
の負荷を検出できる負荷電流センサである。２９は、脱
ぷ率基準あるいは脱ぷロール３，３の負荷電流値基準で
脱ぷロ−ル３，３の間隙を調節制御する際の基準値を設
定する脱ぷ率設定スイッチであり、３０は、脱ぷ部１の
籾供給調節弁３１の開度を調節設定し脱ぷ部１の能率を
調節設定する脱ぷ能率設定スイッチであり、３２は籾供
給調節弁３１の開度を検出する籾供給弁開度センサであ
る。

【００１０】この脱ぷ率センサ２６，負荷電流センサ２
７、脱ぷ率設定スイッチ２９，脱ぷ能率設定スイッチ２
９及び籾供給弁開度センサ３２は、演算部，レジスタ部
を内蔵しているＣＰＵ，プログラムメモリ及び演算用メ
モリからなる演算制御部３３に接続されている。また、
演算制御部３３から出力インタ−フェイス及び駆動回路
を経由して、脱ぷロ−ル３，３のロール間隙調節手段３
４を調節するロール間隙調節モータ３５，風選部Ｂの風
力を調節する風力調節モータ３６及び籾供給調節弁３１
の開閉調節をするシャッタ開度調節モータ３６に制御指
令信号が出力される構成である。

【００１１】次に、演算制御部３３の制御内容について
説明する。■まず、脱ぷ率設定スイッチ２９及び脱ぷ能
率設定スイッチ３０を所定目盛にセットし、運転スイッ
チ（図示省略）を操作すると、籾摺選別機の回転各部が
駆動される。すると、脱ぷロール３，３の初期間隙設定
制御、即ち、演算制御部３３からの制御指令信号がロー
ル間隙調節モータ３５に送られてロール間隙調節手段３
４が作動されて、脱ぷロ−ル３，３の間隙が所定時間開
けられ、負荷電流センサ２７で検出する負荷電流値が変
化しない非接触状態を検出すると、脱ぷロ−ル３，３の
間隙を狭め、次いで、負荷電流の増加を検出して脱ぷロ
−ル３，３の微接触を検出すると、所定時間ロール間隙
調節手段３４を開調節して、脱ぷロ−ル３，３の間隙を
所定時間開け、初期間隙（例えば、０．８ｍｍ）の設定
がされる。■次いで、演算制御部３３からの開指令信号
がシャッタ開度調節モータ３６に所定時間出力されて、
脱ぷ部１の籾供給調節弁３１を所定開度（例えば、１０
ｍｍ）に開ける初期開度設定がされて籾摺作業が開始さ
れ、次いで、所定時間後に、脱ぷ能率設定スイッチ２９
の調節設定に基づく、制御指令信号がシャッタ開度調節
モータ３６に送られて、籾供給調節弁３１が設定開度に
調節される。

【００１２】次いで、この脱ぷ率設定スイッチ２９及び
脱ぷ能率設定スイッチ３０の調節設定に関連して風選部
Ｂの風力調節、即ち、脱ぷ率設定スイッチ２９が脱ぷ率
高の場合には風力を強く、また、脱ぷ率低の場合には風
力を弱くする関連制御指令信号が、風力調節手段３７を
作動する風力調節モータ３８に送られての調節制御、並
びに、脱ぷ能率設定スイッチ３０が供給量大の場合には
風力を強く、また、供給量小の場合には風力を弱くする
関連制御指令信号が風力調節モータ３８に送られて風力
調節がされる。

【００１３】なお、摺落米の脱ぷ率及び量を負荷電流セ
ンサ２７での負荷電流値で間接的に検出して、負荷電流
値が大の場合には、風選部Ｂの風力を強くし、また、負
荷電流値が小の場合には、風選部Ｂの風力を弱くする構
成としてもよい。また、図８に示すように、二番受樋３
９に穀粒の大小を検出できる穀粒センサ４０を設けて、
この穀粒センサ４０の検出量が大あるいは小のときには
、風選部Ｂの風力を減少あるいは増加制御する構成とし
てもよい。■次いで、脱ぷロール３，３の脱ぷ率制御に
入り、先ず、脱ぷ率センサ２６の光量調節がされて、発
光素子が籾・玄米を判別するのに適正な光量に調節され
、次いで、脱ぷ率センサ２６を通過した穀粒の電圧信号
が演算制御部３３に入力されて、所定粒数のサンプル粒
の電圧信号が読み込まれると脱ぷ率が算出される。■次
いで、算出された算出脱ぷ率により、演算制御部３３内
の脱ぷ率設定スイッチ２９で設定された制御基準脱ぷ率
と比較され、算出脱ぷ率より制御基準脱ぷ率が高い、あ
るいは、低い場合には、ロール間隙調節モータ３５に開
指令信号あるいは閉指令信号が出力されて、脱ぷロール
３，３の間隙が、所定量開側あるいは閉側に調節され、
また、算出脱ぷ率が基準脱ぷ率の範囲内であれば、制御
指令信号は出力されず、そのままの脱ぷロール間隙を維
持しつつ籾摺作業がされるものである。なお、この脱ぷ
率による脱ぷロ−ル間隙調節制御に替えて、脱ぷロ−ル
３，３の負荷を負荷電流センサ２７で検出して、負荷電
流値が基準値になるように脱ぷロ−ル間隙を調節する負
荷制御をしてもよい。

【００１４】なお、このような籾摺選別作業中に、前述
の作業初期制御中の脱ぷロ−ル間隙が初期間隙で且つ籾
供給調節弁３１が初期開度での作業中には、その初期間
隙及び初期開度に対応した風選部Ｂの風力調節がされ、
次いで、脱ぷ率設定スイッチ２９及び脱ぷ能率設定スイ
ッチ３０の調節に関連した籾摺作業が開始されると、こ
の脱ぷロ−ル間隙及び籾供給調節弁３１の開度に関連し
た風力に調節制御される内容を付加してもよい。

【００１５】また、摺落米の脱ぷ率を脱ぷ率センサ２６
で検出すると共に、摺落米の量を籾供給開度センサ３２
で検出して、これらの検出結果に関連して風選部Ｂの風
力が調節制御される構成としてもよい。なお、図３の４
１は運転スイッチ、４２は停止スイッチ、４３はブザー
停止スイッチ、４４は回転選別筒１１の回転数を増加調
節したりあるいは減少調節する回転調節スイッチ、４５
は自動手動切替スイッチ、４６は玄米・うるち切替スイ
ッチである。

【００１６】次に実施例の作用について説明する。籾摺
作業をする場合には、籾ホッパ２に原籾を供給し、籾摺
選別機の回転各部を駆動する。すると、籾ホッパ２から
脱ぷロ−ル３，３に供給された籾は脱ぷ作用を受け、摺
落米は下方の摺落米風選路４で風選され、籾殻は排塵筒
６から機外に排出される。玄米及び籾の混合米は、摺落
米受樋７に落下供給されて、混合米揚穀機８で混合米ホ
ッパ９を経由して、回転選別筒１１側の供給樋１４の始
端側に揚上供給され、供給樋１４内の供給ラセン１３で
回転選別筒１１の供給側端部に供給される。

【００１７】ついで、混合米は、図２で時計方向へ回転
している回転選別筒１１の壷穴１１ａ，１１ａ，…によ
り掻き上げられ、短粒の玄米は高く掻き上げられて仕上
米樋１６に落下し、長粒の籾及び一部の玄米の混合米は
低く掻き上げられて、供給樋１４あるいは回転選別筒１
１に落下して選別される。そして、供給樋１４に落下し
た未選別の混合米は、供給ラセン１３で供給樋１４の搬
送終端部から再度回転選別筒１１内に供給され、再選別
される。

【００１８】また、仕上米樋１６に落下した玄米は、仕
上米ラセン１５で仕上米流下筒１７に搬送され、仕上米
流穀板１８を経て仕上米受樋１９へ落下する間に選別風
により風選され、仕上米揚穀機２０で機外へ取り出され
るものである。また、回転選別筒１１の排出側端部へ送
られた選別後の籾米を主体とした穀粒は、下方の籾受樋
２１に流入し、籾揚穀機２２で籾還元通路２３に揚穀さ
れ、再度脱ぷ部１で脱ぷ作用を受けるものである。

【００１９】次に、制御内容について説明すると、■ま
ず、脱ぷ率設定スイッチ２９及び脱ぷ能率設定スイッチ
３０を所定目盛にセットし、運転スイッチ（図示省略）
を操作すると、先ず、脱ぷロール３，３の初期間隙設定
制御がされて、脱ぷロ−ル間隙が初期間隙（例えば、０
．８ｍｍ）に調節設定され、■次いで、脱ぷ部１の籾供
給調節弁３１を所定開度（例えば、１０ｍｍ）に開ける
初期開度調節設定がされて籾摺作業が開始され、次いで
、所定時間後に、脱ぷ能率設定スイッチ３０の調節設定
に基づき、籾供給調節弁３１が設定開度に調節されて、
この脱ぷ率設定スイッチ２９及び脱ぷ能率設定スイッチ
３０の調節設定に関連して風選部Ｂの風力調節がされ、
■次いで、脱ぷロール３，３の脱ぷ率制御に入り、演算
制御部３３内の脱ぷ率設定スイッチ２９で設定された制
御基準脱ぷ率と算出脱ぷ率とが比較され、算出脱ぷ率よ
り制御基準脱ぷ率が高い、あるいは、低い場合には、ロ
ール間隙調節モータ３５に開指令信号あるいは閉指令信
号が出力されて、脱ぷロール３，３の間隙が、所定量開
側あるいは閉側に調節されるものであり、また、算出脱
ぷ率が基準脱ぷ率の範囲内であれば、制御指令信号は出
力されず、そのままの脱ぷロール間隙を維持しつつ籾摺
作業がされるものである。

【００２０】

【発明の効果】上述説明したように、脱ぷロール３，３
で籾摺された摺落米は、脱ぷ率センサ２６で脱ぷ率が検
出され、脱ぷ率設定スイッチ２９で調節設定された制御
基準脱ぷ率と比較されながら摺落米の脱ぷ率が制御基準
脱ぷ率になるように、脱ぷロ−ル間隙調節手段３４で脱
ぷロール３，３の間隙が自動調節されながら、また、脱
ぷ能率設定スイッチ３０で調節設定された開度に籾供給
調節弁３１が維持されて所定能率で籾摺選別作業が行な
われるものであり、このような籾摺選別作業中に、脱ぷ
部１の摺落米を風選する摺落米風選路４の風力は、脱ぷ
率設定スイッチ２９及び脱ぷ能率設定スイッチ３０の調
節設定に関連した風力に調節されるものであり、摺落米
の脱ぷ率及び量に対応したものとなり、摺落米の選別を
良好なものとすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】全体の切断側面図

【図２】全体の切断背面図

【図３】操作パネルの平面図

【図４】ブロック回路図

【図５】フロチャ−ト

【図６】要部の切断側面図

【図７】切断平面図

【図８】切断背面図

【符号の説明】

Ａ　　　　籾摺部 Ｂ　　　　風選部 Ｃ　　　　混合米選別部 １　　　　脱ぷ部 ２　　　　籾ホッパ ３　　　　脱ぷロール ４　　　　摺落米風選路 ５　　　　吸引ファン ６　　　　排塵筒 ７　　　　摺落米受樋 ８　　　　混合米揚穀機 １０　　選別ケース １１　　回転選別筒 １１ａ　　　壷穴 １２　　駆動ローラー １３　　供給ラセン １４　　供給樋 １５　　仕上米ラセン １６　　仕上米樋 １７　　仕上米流下筒 １８　　仕上米流穀板 １９　　仕上米受樋 ２０　　仕上米揚穀機 ２１　　籾受樋 ２２　　籾揚穀機 ２３　　籾還元通路 ２４　　横軸 ２５　　傾斜調節手段 ２６　　脱ぷ率センサ ２７　　負荷電流センサ ２８　　モータ ２９　　脱ぷ率設定スイッチ ３０　　脱ぷ能率設定スイッチ ３１　　籾供給調節弁 ３２　　籾供給弁開度センサ ３３　　演算制御部 ３４　　ロール間隙調節手段 ３５　　ロール間隙調節モータ ３６　　シャッタ開度調節モータ ３７　　風力調節手段 ３８　　風力調節モータ ３９　　二番受樋 ４０　　穀粒センサ ４１　　運転スイッチ ４２　　停止スイッチ ４３　　ブザー停止スイッチ ４４　　回転調節スイッチ ４５　　自動・手動切替スイッチ ４６　　玄米・うるち切替スイッチ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　籾摺する一対の脱ぷロール３，３の間
   隙を調節するロ−ル間隙調節手段３４，脱ぷロール３，
   ３の摺落米の脱ぷ率を検出できる脱ぷ率センサ２６，脱
   ぷ率基準あるいは脱ぷロール３，３の負荷電流基準で脱
   ぷロ−ル３，３の間隙を調節制御する際の基準値を設定
   する脱ぷ率設定スイッチ２９、脱ぷロール３，３の能率
   を設定できる脱ぷ能率設定スイッチ３０、脱ぷ部１の摺
   落米を風選する風選部Ｂ、脱ぷ率センサ２６の検出脱ぷ
   率あるいは負荷電流センサ２７の検出負荷電流値が基準
   脱ぷ率あるいは基準負荷電流値になるように脱ぷロ−ル
   間隙を調節するロ−ル間隙調節手段３４を具備する籾摺
   選別機において、脱ぷ率設定スイッチ２９及び脱ぷ能率
   設定スイッチ３０の高低の設定に関連して風選部Ｂの風
   力が高低に関連的に調節制御されることを特徴とする籾
   摺選別機の風選装置。