JPH04222337A - レンジフードシステム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、ガスコンロやガスレ
ンジなどのガス燃焼器の消し忘れ防止装置に関する。

【０００２】

【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従来
のレンジフードとしては、例えば、ガス燃焼器にガスを
供給するガス配管内にガス流量センサーを設けてガス流
量を計測し、そのガス流量に応じて換気量を制御するレ
ンジフードが知られている（特開昭５５−６０１４３号
，特開平２−３３５５２号）。この従来のレンジフード
においては、上述のようにガス燃焼器へのガス供給量に
応じて換気量を制御しているので燃焼ガスの発生に応じ
た適切な排気を行うことが可能である。

【０００３】しかし、上記従来のレンジフードは、ガス
コンロなどのガス調理器の消し忘れによるガス燃焼器自
体やその周囲の加熱、あるいはそれによる火災などの事
故を防止することを意図するものではなく、「消し忘れ
」による事故防止に関しては特別の対策は講じられてい
ない。また、ガスコンロなどのガス燃焼器の消し忘れに
よる火災などの事故を防止するために、タイマーを設け
、タイマーを人為的に設定することにより所定時間を経
過した時点で自動消化するガスコンロが知られているが
、このタイプのコンロにおいても、タイマーを設定し忘
れたりすると自動消化システムが働かず「消し忘れ」に
対する十分な安全対策がなされているとは言い難い。

【０００４】この発明は、従来のレンジフードやガスコ
ンロなどに見られる上記問題点を解決するものであり、
消し忘れによる火災などの事故を確実に防止することが
可能なレンジフードシステムを提供することを目的とす
る。

【０００５】

【課題を解決するための手段】この発明のレンジフード
システムは、上記問題点を解決するために、レンジフー
ド本体と、燃焼器へのガス流量を検出するガス流量検出
手段と、該レンジフード本体の換気量を制御する制御手
段とを備えてなる換気量制御システムを具備するととも
に、ガス流量が所定時間（Ｔ１）変化しない場合に警報
を発する警報発生手段と、警報発生後さらに所定時間（
Ｔ２）が経過するまでにリセットされない場合にガスの
供給を遮断するガス遮断手段と、ガス流量に応じて前記
所定時間（Ｔ１）を自動的に設定する遮断時間設定手段
と、ガス流量が変化しないで継続する時間（Ｔ）を測定
し、前記所定時間（Ｔ１）内にガス流量が変化した場合
及び警報発生後の所定時間（Ｔ２）内にリセット操作が
なされた場合にリセットされて再びカウントを開始する
タイマーとを備えてなる安全システムを具備することを
特徴としている。

【０００６】

【作用】ガス流量検出手段によりガス流量を検出して、
燃焼ガス量に適した換気量になるように排気を行う。同
時に、ガス燃焼器に供給されるガス流量に応じた所定時
間（Ｔ１）を定め、該所定時間（Ｔ１）の間にガス流量
が変化しなければ消し忘れであるとみなして警報を発し
、その後さらに所定時間（Ｔ２）が経過するまでにガス
流量が変化しないときには危険であると判断してガスの
供給を遮断し、コンロなどのガス燃焼器の燃焼を自動的
に停止させる。また、所定時間（Ｔ１）が経過する前に
ガス流量が変化した場合及び警報発生後所定時間（Ｔ２
）が経過する前にリセット操作が行われた場合にはタイ
マーがリセットされて再びカウントを行う。

【０００７】

【実施例】以下、この発明の実施例を図に基づいて説明
する。　　図１はこの発明のレンジフードシステムを示
す図、図２はレンジフードの操作部を示す図である。こ
のレンジフードシステムにおいては、図に示すように、
コンロ１及びオーブン２の上流側のガス配管中に、ガス
流量センサ（ガス流量検出手段）３及びガス遮断用の安
全弁（ガス遮断手段）４が設けられている。そしてコン
ロ１の上方には、換気扇５を内蔵したレンジフード本体
６が設けられている。そしてレンジフード本体６の前面
には電源のＯＮ，ＯＦＦを行ったり、自動運転と手動運
転とを切り換えたりする操作部７が設けられている。ガ
ス流量センサ３，安全弁４及び換気扇５はコントローラ
（制御手段）８と接続している。コントローラ８は、自
動運転時には、ガス流量センサ３からの情報により、ガ
ス流量に応じた換気量になるようにレンジフード本体６
（の換気扇５）を制御する（図３）。また、手動運転時
には、ガス流量とは無関係に手動により設定された所定
の条件（換気量）で運転される。

【０００８】さらに、コントローラ８は上記制御を行う
のと並行して、消し忘れ防止（自動消火）のための制御
を行う。なお、下記の消し忘れ防止（自動消火）のため
のシステムは、レンジフードシステムの運転状態とは無
関係に常に動作している。

【０００９】以下、消し忘れ防止システムの動作を、図
４のガス流量とガス遮断時間（Ｔ１）（警報を発生する
までの時間であるがここでは便宜上「ガス遮断時間」と
呼ぶ）との関係を示す線図及び図５のフローチャートを
参照して説明する。

【００１０】例えば、ガス燃焼器としてコンロを使用し
ている場合、コンロに供給されるガス流量をＱとすると
、図４に示すような関係にしたがって、ガス遮断時間（
Ｔ１）が自動的に設定される（ステップ１）。ガス遮断
時間Ｔ１設定にあたっては、ガス流量Ｑが変化しないと
いうことは使用者がコンロなどの器具を操作していない
からであり、その時間が過度に長くなった場合には、消
し忘れなどによりガス燃焼器を燃焼状態で放置している
可能性が高いと考えて、ガス流量Ｑに見合ったガス遮断
時間（Ｔ１）を設定する（例えば、煮込み料理などの場
合には、ガス流量Ｑを絞って長時間加熱を行う場合が多
いため、ガス流量Ｑが少ないほどガス遮断時間（Ｔ１）
を長く設定する）。次いで、タイマーがスタートし、ガ
ス流量Ｑが変化せずに経過した時間Ｔをカウントする（
ステップ２）。そして、ガス流量Ｑが変化したかどうか
を判断し（ステップ３）、ガス遮断時間Ｔ１に達するま
でにガス流量Ｑが変化した場合にはタイマーをリセット
して（ステップ５）再びタイマーのカウントを行う。ま
た、ステップ３でガス流量Ｑが変化しない場合にはタイ
マーのカウントを続け、ガス流量Ｑが変化しない時間Ｔ
がガス遮断時間Ｔ１に達すると（ステップ４）消し忘れ
であると判断して警報を発生する（ステップ６）。そし
て、所定時間Ｔ２（例えば５分間）が経過するまでに操
作部７（図１，図２）からリセットの入力があった場合
には、タイマーをリセットしてステップ１に戻り、再び
タイマーのカウントを開始する。一方、所定時間Ｔ２が
経過するまでにリセットの入力がない場合には安全弁４
（図１）を遮断してコンロへのガスの供給を停止する（
ステップ８）。なお、Ｔ２は使用者が警報により消し忘
れに気付いて、リセット操作をするのに必要な時間を与
えるものであり、通常は５分程度あれば十分であるが、
その時間は特に限定されるものではなく必要に応じて任
意に定めることができる。

【００１１】上記実施例ではガス燃焼器としてコンロを
用いた場合について説明したが、コンロの代りにオーブ
ンを用いた場合あるいはコンロとオーブンを同時に使用
した場合においてもこの発明のレンジフードシステムは
上記実施例と同様に機能してガス燃焼器を自動消火し、
消し忘れによる事故を確実に防止する。

【００１２】上記実施例では、ガス遮断用に別途安全弁
を設けた場合について説明したが、ガス燃焼器に所定の
信号を送り、ガス燃焼器に内蔵されているガス弁を閉じ
るように構成してもよい。

【００１３】なお、ガス流量検出手段としては、その型
式が特に限定されるものではなく、種々のタイプのガス
流量センサを適宜選択して用いることができる。

【００１４】

【発明の効果】上述のように、この発明のレンジフード
システムは、ガス流量に対応して適量の排気を行う換気
量制御システムと、ガス流量が所定時間変化せず、かつ
警報発生後所定の時間内にリセットの入力がない場合に
ガス燃焼器へのガスの供給を遮断する自動消火システム
を備えており、通常の使用時にはガス燃焼器の使用状態
に適応した排気を行うとともに、消し忘れ時には所定時
間経過後に確実に燃焼器の燃焼を停止することができる
。さらに、ガス流量に応じて、ガスの遮断に至るまでの
時間を変えているため、ガス燃焼器の使用の実情に適し
た制御を行うことが可能になり、誤動作を減少させるこ
とができる。

【００１５】また、ガス流量検出手段を「換気量制御」
と「消し忘れ防止（自動消火）」の両方の検出手段とし
て用いているため、別個にこれらのシステムを構成する
場合に比べて、使用部品の重複がなく、安全性の高いシ
ステムを経済的に構成することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の一実施例にかかるレンジフードシス
テムを示す図である。

【図２】この発明の一実施例にかかるレンジフードシス
テムの操作部を示す図である。

【図３】この発明の一実施例にかかるレンジフードシス
テムのガス流量と換気量との関係を示す図である。

【図４】この発明の一実施例にかかるレンジフードシス
テムのガス流量とガス遮断時間との関係を示す図である
。

【図５】この発明の一実施例にかかるレンジフードシス
テムの動作を説明するためのフローチャートである。

【符号の説明】

１　　　　　　　　コンロ ２　　　　　　　　オーブン ３　　　　　　　　ガス流量センサ（ガス流量検出手段
）４　　　　　　　　安全弁（ガス遮断手段）５　　　
　　　　　換気扇 ６　　　　　　　　レンジフード本体 ７　　　　　　　　操作部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　レンジフード本体と、燃焼器へのガス
   流量を検出するガス流量検出手段と、該レンジフード本
   体の換気量を制御する制御手段とを備えてなる換気量制
   御システムを具備するとともに、ガス流量が所定時間（
   Ｔ１）変化しない場合に警報を発する警報発生手段と、
   警報発生後さらに所定時間（Ｔ２）が経過するまでにリ
   セットされない場合にガスの供給を遮断するガス遮断手
   段と、ガス流量に応じて前記所定時間（Ｔ１）を自動的
   に設定する遮断時間設定手段と、ガス流量が変化しない
   で継続する時間（Ｔ）を測定し、前記所定時間（Ｔ１）
   内にガス流量が変化した場合及び警報発生後の所定時間
   （Ｔ２）内にリセット操作がなされた場合にリセットさ
   れて再びカウントを開始するタイマーとを備えてなる安
   全システムを具備することを特徴とするレンジフードシ
   ステム。