JPH02101319A - ガス燃焼器の安全装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この発明は、ガスコンロ、給湯器等のガス燃焼器に関し
、さらに詳しくは、炎検知センサからの信号及び／また
は消火操作に応じてガス供給路に介在される電磁弁を制
御し、バーナへのガス供給を遮断するガス燃焼器の安全
装置に関するものである。

〈従来の技術〉 従来からのガス燃焼器の安全装置としては、バーナへの
ガス供給路に介在される電磁弁と、バーナの炎孔近傍に
配置される炎検知センサと、炎検知センサにより検出さ
れる炎無しの信号、或は操作者による消火操作に応じて
電磁弁を制御し、ガス供給路を遮断する制御回路とを有
するものがある。

上記ガス燃焼器の安全装置によれば、操作者による消火
操作に対しては、基板に搭載された制御回路が、消火操
作に応じて電磁弁に通電し、電磁弁によりガス供給路を
遮断して消火する。また、点本れ等の何等かの原因で炎
が消えた場合には、炎検知センサが炎の無いことを検知
し、基板に搭載された制御回路が、炎検知センサから出
力される炎無の旨の信号に応じて電磁弁に通電し、電磁
弁によりガス供給路を遮断するので、確実にバーナへの
ガスの供給を遮断することができる。従って、ガス洩れ
を防止することにより、ガス燃焼器を安全に使用するこ
とができる。

〈発明が解決しようとする課題〉 しかしながら、上記ガス燃焼器の安全装置は、炎検知セ
ンサにより検出される炎無しの信号、或は操作者による
消火操作に応じてガス供給を遮断することにより、ガス
洩れを防止することができるが、消火後数秒間はバーナ
内に未燃焼ガスが残存しているため、この状態下で再点
火した場合には、バーナ内に残存しているガスに着火し
てバツクファイヤーを発生するという問題がある。

このバツクファイヤーを防止するためには、バーナ内に
残存している未燃焼ガスを強制的に放出することが考え
られるが、ガスを強制的に放出するために、ファン及び
消火、点火に応じてファンを駆動停止するための回路が
必要となり、コストが高くなる。

この発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、
バツクファイヤーの発生を防止することを可能にするガ
ス燃焼器の安全装置を提供することを目的としている。

く問題点を解決するための手段〉 上記問題を解決するためのこの発明のガス燃焼器の安全
装置は、上記検知センサからの信号に基いて炎の有無を
判別する炎判別手段と、炎判別手段からの炎無しの信号
及び／または消火操作に応じて、予め設定されているバ
ーナ内の未燃焼残存ガスの放出時間の計時を開始する計
時手段と、該計時手段から計時終了信号が出力されるま
での間、点火操作に拘わらず点火動作を行なわせない制
御手段とを有するものである。

く作用〉 以上のこの発明のガス燃焼器の安全装置であれば、炎検
知センサからの信号及び／または消火操作に応じてガス
供給路に介在される電磁弁を制御し、バーナへのガス供
給を遮断する場合において、計時手段により、消火後に
おけるバーナ内の未燃焼残存ガスの放出時間を計時し、
制御手段が計時手段から計時終了信号が出力されるまで
の間、点火操作に拘わらず点火動作を行なわせないので
、バツクファイヤーの発生を防止することができる。

〈実施例〉 以下、実施例を示す添付図面によって詳細に説明する。

第１図はガス燃焼器としてガスコンロを使用した場合に
おけるガス燃焼器の安全装置を示す図であり、ガスコン
ロは、図示しない筐体の左右に同じ構成のコンロが配置
され、ガス供給路（１）に元電磁弁（２）、ガバナー（
３）、及び４方向分岐器（４）をこの順番に介在させ、
４方向に分岐されたそれぞれの供給路に、ガス供給量調
整用電磁弁（５ａ）　（５ｂ）　（５ｃ）（５ｄ）、及
び直径の異なるオリフィス（６ａ）　（８ｂ）　（Ｂｅ
）（６ｄ）を介在させ、さらにオリフィス（８ａ）　（
８ｂ）　（Ｂｅ）（６ｄ）の出口側にノズルσ）を介し
てバーナの）を接続し、バーナ燃焼孔近傍に炎検知セン
サ（９）、及び点火プラグ００）を配置した構成である
。そして、左右のコンロをそれぞれ独立して消火、点火
、火力調整等を入力するための操作キーパネル（１１）
を図示しない筐体側面の適所に設け、上記操作キーパネ
ル（１１）からの入力信号に応じて消火、点火、火力調
整等の制御を行なうと共に、消火後にはバーナ８）内の
未燃焼残存ガスが放出されるまでの間、点火操作の有無
に拘わらず、元電磁弁（２）、全てのガス供給量調整用
電磁弁（５ａ）　（５ｂ）　（５ｃ）　（５ｄ）、及び
点火プラグ００）への通電を遮断しておく制御基板（１
２）を筐体内の適所に設けている。

以下、左右コンロの内の一方についてさらに詳細に説明
すれば、上記元電磁弁（２）は制御基板（１２）からの
点火信号に応じてガス供給路（１）を開通し、消火信号
に応じてガス供給路（１）を閉じるものである。

上記カバナー（３）はガスの圧力を調整するものであり
、カバナー（３）により圧力調整されたガスは、４方向
分岐器（４）を介してガス供給量調整用電磁弁（５ａ）
　（５ｂ）　（５ｃ）　（５ｄ）に送られる。

上記ガス供給量調整用電磁弁（５ａ）　（５ｂ）　（５
ｃ）　（５ｄ）は、制御基板（１２）から入力される火
力調整信号に応じて開閉し、４方向に分岐された分岐路
を選択組み合わせてガス供給量を制御するものである。

即ち、ガバナーＧ）から供給されるガスを直径の異なる
オリフィス（Ｅｉａ）　（６ｂ）　（８ｃ）　（６ｄ）
を選択組み合わせることにより、ガス供給路の径、即ち
ガス供給量を調整している。理論的には全てのガス供給
量調整用電磁弁（５ａ）　（５ｂ）　（５ｃ）　（５ｄ
）を遮断した場合を含めて１６通りの火力調整ができる
が、この実施例では７通り設定している。尚、上記元電
磁弁（２）、及びガス供給量調整用電磁弁（５ａ）　（
５ｂ）　（５ｃ）　（５ｄ）は、通電が有れば分岐路を
開通し、通電がなければ遮断するものが使用されている
。

上記炎検知センサ（９）は、バーナ侶）の炎の有無を検
知するものであり、熱電対が使用される。尚、炎検知セ
ンサ（９）としては、熱電対の他にフレームロッドを使
用することも可能であるが、フレームロッドは炎の整流
作用により、検知するものであるから、点本物による表
面酸化により炎の整流機能が低下する虞れがある。従っ
て、フレームロッドは給湯器等の煮零れを考慮しないガ
ス燃焼器に使用する。

上記キーパネル（１１）は、消火キー（１１１）と、点
火操作並びに弱火から強火までの７段階の火力を設定す
るための火力調整キー（１１２）〜（１１ｇ）と、上記
各火力調整キー（１１２）〜（１１８）の上部に配置さ
れ、火力調整キー人力に応じて点灯するＬＥＤ（ｌｌａ
）〜（ｌ１ｇ）とを有する。尚、点火操作は、消火後に
おける最初の火力調整キー人力操作により行なわれ、火
力調整操作は、次に操作される火力調整キー（１１２）
〜（１１８）位置により行われる。

上記制御基板（１２）は、マイクロコンピュータと周辺
回路とから構成され、第２図は上記制御基板に搭載され
ている回路の機能ブロック図の一例を示す。点火電圧を
生成して点火プラグに供給する点火電圧生成回路（１２
ａ）と、元電磁弁制御回路（１２’ｂ　）と、ガス供給
量調整用電磁弁（５ａ）　（５ｂ）　（５ｃ）（５ｄ）
を制御して火力調整キー人力に対応したガス供給量に調
整するガス供給量調整回路（１２ｃ）と、消火キー人力
または炎検知センサ（９）からの炎無しの前信号（以下
、炎無信号と略称する）に応じて消火信号を生成し、元
電磁弁制御回路（１２ｂ）　、ガス供給量調整回路（１
２ｃ）、及び後述する安全タイマー　（１２ｆ）に出力
する消火回路（１２ｄ）と、点火操作に応じて点火指令
信号を生成し、元電磁弁制御回路（１２ｂ）　、及び安
全タイマー　（１２ｆ）に供給する点火回路（１２ｅ）
と、消火信号に応じてバーナ［Ｆ］）内の未燃焼残存ガ
スが放出される時間（例えば、略５秒）の計時を行なう
と共に、計時している間は点火指令信号を遮断しておき
、計時終了後は点火指令信号を点火電圧生成回路（１２
ａ）及びガス供給Ｊｌ調整回路（１２ｃ）に供給する安
全タイマー　（１２ｒ）とを有する。上記ガス供給量調
整回路（１２ｃ）は点火指令信号に応じて全てのガス供
給量調整用電磁弁（５ａ）　（５ｂ）　（５ｃ）　（５
ｄ）に通電し、点火後における火力調整操作に応じて所
定のガス供給量調整用電磁弁に通電するものである。

上記構成のガスコンロの安全装置の動作は以下の通りで
ある。

即ち、消火キー人力に応じて消火回路　（１２ｄ）が元
電磁弁制御回路（１２ｂ）、ガス供給量調整回路（１２
ｅ）、及びタイマー　（１２ｆ）に消火信号を出力し、
元電磁弁制御回路（１２ｂ）により元電磁弁への通電を
停止してガス供給路を遮断すると共に、ガス供給量調整
回路（１２ｃ）により、全てのガス供給量調整用電磁弁
（５ａ）　（５ｂ）　（５ｃ）　（５ｄ）への通電を停
止し、さらに、安全タイマー　（１２ｆ）の計時を開始
する。

また、煮零れ等により炎が消えた場合には、炎検知セン
サ（９）から消火回路（１２ｄ）に炎無信号が出力され
、炎無信号に応じて消火操作が行われた時と同様に消火
回路（１２ｄ）が動作する。即ち、消火キー人力、炎無
信号の何れに対しても、消火回路（１２ｄ）が動作して
ガス洩れを防止することができる。

次に、上記消火信号に応じてタイマー　（１２ｒ）が予
め設定された時間（略５秒）の計時を開始し、略５秒の
間にバーナ［Ｆ］）内に残存する未燃焼ガスが放出され
る。即ち、タイマー　（１２ｆ’）がら計時終了信号が
出力されるまでの間に点火操作がされてもタイマー　（
１２ｆ）は、点火回路（１２ｅ）から供給される点火指
令信号を遮断しているので、バーナＳ）内に残存する未
燃焼ガスが放出されるまで点火させないでおくことがで
きる。

そして、タイマー　（１２ｆ）は、計時終了後において
は、点火回路（１２ｅ）からの点火指令信号をガス供給
量調整回路（１２ｃ）　、及び点火電圧生成回路（１２
ａ）に出力する。そして、ガス供給量調整回路（１２ｃ
）は、全てのガス供給量調整用電磁弁（５ａ）（５ｂ）
　（５ｃ）　（５ｄ）に通電して点火に必要なガス量を
供給し、点火電圧生成回路（１２ａ）は点火プラグ００
）に通電する。

次いで、点火後においては、ガス供給量調整回路（１２
ｃ）が火力調整操作に応じて点火時に開放した全てのガ
ス供給量調整用電磁弁（５ａ）　（５ｂ）　（５ｃ）（
５ｄ）の内の所定の電磁弁への通電を停止し、火力調整
キー人力に対応したガス量をバーナ（８）に供給する。

第３図は上記構成のガスコンロの安全装置のフローチャ
ートを示し、ステップ■において、点火操作が有ったか
否かを判別し、点火操作が無かったと判別した場合には
、ステップ■の操作を繰り返し、点火操作が有ったと判
別した場合には、ステップ■において、元電磁弁（２）
を開にする。そして、ステップ■において、上記安全タ
イマー（１２ｆ）がスタートしてから一定時間（略５秒
）経過したか否かを判別し、一定時間経過していないと
判別した場合には、ステップ■の処理を繰り返し、一定
時間経過したと判別した場合には、ステップ■において
、全てのガス供給量調整用電磁弁（５ａ）　（５ｂ）　
（５ｃ）　（５ｄ）を開にし、バー＋（８）へカスヲ共
給する。ステップ■において、点火プラグ（８）に通電
して点火する。ステップ■において、火力調整キー人力
に応じてステップ■で既に通電されている全てのガス供
給量調整用電磁弁（５ａ）　（５ｂ）　（５ｃ）（５ｄ
）の内の所定の電磁弁への通電を停止し、ガス量即ち火
力を調整する。ステップ■において、消火キー人力、或
は炎無信号が有ったか否かを判別し、何れも無い場合に
はステップ■の処理を繰り返し、何れかが有った場合に
は、ステップ■において、タイマー　（１２ｆ）による
計時を開始すると共に、元電磁弁（２）、及び全てのガ
ス供給量調整用電磁弁（５ａ）　（５ｂ）　（５ｃ）　
（５ｄ）への通電を停止し、バーナ（８）へのガス供給
を停止し、ステップ■に戻る。

以上の実施例によれば、消火キー人力が有った後、また
は炎検知センサ（９）により炎が無いこと検知した後は
、バーナＳ）内に残存する未燃焼ガスが放出されるまで
の間、点火回路（１２ｅ）の動作を停止させているので
、消火直後の点火によるバツクファイヤーを防止するこ
とができ、ガスコンロを安全に使用することができるの
である。また、マイクロコンピュータを使用することに
より、上記バツクファイヤーの防止、火力調整、消火、
点火等の多くの機能をコンパクトに組み込むことができ
る。

尚、この発明は上記の実施例に限定されるものではなく
、例えば、炎検知センサ及び制御基板をガス給湯器等に
適用することが可能であり、また、炎検知センサ（９）
から出力される炎無信号に応じて音声、或は光点滅等に
より警報を発するようにすることが可能であり、さらに
は、ガスコンロ数を増減することが可能であり、その他
この発明の要旨を変更しない範囲内において、種々の設
計変更を施すことが可能である。

〈発明の効果〉 以上のようにこの発明によれば、計時手段により、消火
後におけるバーナ内の未燃焼残存ガスの放出時間を計時
し、制御手段が計時手段から計時終了信号が出力される
までの間、点火操作の有無に拘わらず点火動作を行なわ
せないので、バツクファイヤーの発生を防止することが
でき、ガス燃焼器を安全に使用することができるという
特有の効果を奏する。

【図面の簡単な説明】 第１図はこの発明のガス燃焼器の安全装置に係る実施例
を示す図、 第２図は制御基板に搭載されている回路の機能ブロック
図、 第３図はガス燃焼器の安全装置のフローチャート。 （２）・・・元電磁弁、

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、炎検知センサからの信号及び／または消火操作に応
   じてガス供給路に介在される電磁弁を制御し、バーナへ
   のガス供給を遮断するガス燃焼器の安全装置において、 上記検知センサからの信号に基いて炎の有無を判別する
   炎判別手段と、炎判別手段からの炎無しの信号及び／ま
   たは消火操作に応じて、予め設定されているバーナ内の
   未燃焼残存ガスの放出時間の計時を開始する計時手段と
   、該計時手段から計時終了信号が出力されるまでの間、
   点火操作に拘わらず点火動作を行なわせない制御手段と
   を有することを特徴とするガス燃焼器の安全装置。