JPH04221862A - リン化ガリウム赤色発光ダイオードの製造方法 - Google Patents
リン化ガリウム赤色発光ダイオードの製造方法Info
- Publication number
- JPH04221862A JPH04221862A JP2404992A JP40499290A JPH04221862A JP H04221862 A JPH04221862 A JP H04221862A JP 2404992 A JP2404992 A JP 2404992A JP 40499290 A JP40499290 A JP 40499290A JP H04221862 A JPH04221862 A JP H04221862A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gallium phosphide
- crystal layer
- single crystal
- light emitting
- gap
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 229910005540 GaP Inorganic materials 0.000 title claims abstract description 93
- HZXMRANICFIONG-UHFFFAOYSA-N gallium phosphide Chemical compound [Ga]#P HZXMRANICFIONG-UHFFFAOYSA-N 0.000 title claims abstract description 93
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 title claims abstract description 19
- QGZKDVFQNNGYKY-UHFFFAOYSA-N Ammonia Chemical compound N QGZKDVFQNNGYKY-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims abstract description 23
- 239000000758 substrate Substances 0.000 claims abstract description 21
- 239000012535 impurity Substances 0.000 claims abstract description 7
- 238000002844 melting Methods 0.000 claims abstract description 6
- 230000008018 melting Effects 0.000 claims abstract description 6
- 229910052710 silicon Inorganic materials 0.000 claims abstract description 4
- 239000010703 silicon Substances 0.000 claims abstract description 4
- 239000011701 zinc Substances 0.000 claims abstract description 4
- HCHKCACWOHOZIP-UHFFFAOYSA-N Zinc Chemical compound [Zn] HCHKCACWOHOZIP-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims abstract description 3
- QVGXLLKOCUKJST-UHFFFAOYSA-N atomic oxygen Chemical compound [O] QVGXLLKOCUKJST-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims abstract description 3
- 239000002019 doping agent Substances 0.000 claims abstract description 3
- 239000001301 oxygen Substances 0.000 claims abstract description 3
- 229910052760 oxygen Inorganic materials 0.000 claims abstract description 3
- 229910052725 zinc Inorganic materials 0.000 claims abstract description 3
- 239000013078 crystal Substances 0.000 claims description 45
- 238000000034 method Methods 0.000 claims description 9
- 229910000069 nitrogen hydride Inorganic materials 0.000 description 9
- 239000007789 gas Substances 0.000 description 8
- IJGRMHOSHXDMSA-UHFFFAOYSA-N Atomic nitrogen Chemical compound N#N IJGRMHOSHXDMSA-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 6
- 229910052581 Si3N4 Inorganic materials 0.000 description 6
- HQVNEWCFYHHQES-UHFFFAOYSA-N silicon nitride Chemical compound N12[Si]34N5[Si]62N3[Si]51N64 HQVNEWCFYHHQES-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 6
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 description 5
- 239000000155 melt Substances 0.000 description 5
- 239000007791 liquid phase Substances 0.000 description 4
- 230000006798 recombination Effects 0.000 description 4
- 238000005215 recombination Methods 0.000 description 4
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 3
- AJNVQOSZGJRYEI-UHFFFAOYSA-N digallium;oxygen(2-) Chemical compound [O-2].[O-2].[O-2].[Ga+3].[Ga+3] AJNVQOSZGJRYEI-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 3
- 229910052757 nitrogen Inorganic materials 0.000 description 3
- JMASRVWKEDWRBT-UHFFFAOYSA-N Gallium nitride Chemical compound [Ga]#N JMASRVWKEDWRBT-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- XUIMIQQOPSSXEZ-UHFFFAOYSA-N Silicon Chemical compound [Si] XUIMIQQOPSSXEZ-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 2
- 238000000354 decomposition reaction Methods 0.000 description 2
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 229910001195 gallium oxide Inorganic materials 0.000 description 2
- 230000003685 thermal hair damage Effects 0.000 description 2
- 229910002601 GaN Inorganic materials 0.000 description 1
- 229910007541 Zn O Inorganic materials 0.000 description 1
- 229910021529 ammonia Inorganic materials 0.000 description 1
- 229910052785 arsenic Inorganic materials 0.000 description 1
- RQNWIZPPADIBDY-UHFFFAOYSA-N arsenic atom Chemical compound [As] RQNWIZPPADIBDY-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 239000012159 carrier gas Substances 0.000 description 1
- 238000002474 experimental method Methods 0.000 description 1
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 description 1
- 238000010030 laminating Methods 0.000 description 1
- 239000007788 liquid Substances 0.000 description 1
- 239000007787 solid Substances 0.000 description 1
- JBQYATWDVHIOAR-UHFFFAOYSA-N tellanylidenegermanium Chemical compound [Te]=[Ge] JBQYATWDVHIOAR-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 238000001947 vapour-phase growth Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Led Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ディスプレイ装置な
どを構成するのに用いられるリン化ガリウム(GaP)
赤色発光ダイオードの製造方法に関する。
どを構成するのに用いられるリン化ガリウム(GaP)
赤色発光ダイオードの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のGaP赤色発光ダイオードとし
ては図3に示すように、GaP基板1上に、n型GaP
単結晶層2とp型GaP単結晶層3とを積層して構成さ
れるものがある。このGaP赤色発光ダイオードは、従
来、次のようにして作製されている。まず、不純物とし
て濃度4×1017/cm3以下のシリコン(Si)を
含むn型GaP基板1上に、液相エピタキシャル成長法
により、n型GaP単結晶層2が成長される。この後、
図4に示すように、温度が1000℃程度に保持された
液相エピタキシャル成長炉内で、Arガス雰囲気中でこ
の基板1上のn型GaP単結晶層2に金属亜鉛(Zn)
と酸化ガリウム(Ga2O3)とを添加したGaP融液
(メルト)が接触される。同時に、上記成長炉の温度が
上昇される。これにより、上記GaP融液中にn型Ga
P単結晶層2の一部が溶け込んで、n型GaP単結晶層
2の熱ダメージが取り除かれる(メルトバック)。続い
て、上記成長炉の温度が1000〜1050℃の所定温
度に到達した時点で昇温が停止され、この状態が所定時
間だけ保持される。上記所定時間経過後、上記成長炉の
温度が下降されて、溶融せずに残ったn型GaP単結晶
層2上にp型GaP単結晶層3が成長される。成長炉の
温度が850〜950℃になった時点で上記GaP融液
が基板1から分離され、成長が終了する。最後に、電極
4,5が形成される。このように作製されたGaP赤色
発光ダイオードでは、上記GaP融液に添加されたZn
とO(Ga2O3が分解して生じたもの)とがp型Ga
P単結晶層2内でZn−O最近接対を形成する。 このZn−O最近接対が発光中心となってダイオードの
赤色発光が生じる。
ては図3に示すように、GaP基板1上に、n型GaP
単結晶層2とp型GaP単結晶層3とを積層して構成さ
れるものがある。このGaP赤色発光ダイオードは、従
来、次のようにして作製されている。まず、不純物とし
て濃度4×1017/cm3以下のシリコン(Si)を
含むn型GaP基板1上に、液相エピタキシャル成長法
により、n型GaP単結晶層2が成長される。この後、
図4に示すように、温度が1000℃程度に保持された
液相エピタキシャル成長炉内で、Arガス雰囲気中でこ
の基板1上のn型GaP単結晶層2に金属亜鉛(Zn)
と酸化ガリウム(Ga2O3)とを添加したGaP融液
(メルト)が接触される。同時に、上記成長炉の温度が
上昇される。これにより、上記GaP融液中にn型Ga
P単結晶層2の一部が溶け込んで、n型GaP単結晶層
2の熱ダメージが取り除かれる(メルトバック)。続い
て、上記成長炉の温度が1000〜1050℃の所定温
度に到達した時点で昇温が停止され、この状態が所定時
間だけ保持される。上記所定時間経過後、上記成長炉の
温度が下降されて、溶融せずに残ったn型GaP単結晶
層2上にp型GaP単結晶層3が成長される。成長炉の
温度が850〜950℃になった時点で上記GaP融液
が基板1から分離され、成長が終了する。最後に、電極
4,5が形成される。このように作製されたGaP赤色
発光ダイオードでは、上記GaP融液に添加されたZn
とO(Ga2O3が分解して生じたもの)とがp型Ga
P単結晶層2内でZn−O最近接対を形成する。 このZn−O最近接対が発光中心となってダイオードの
赤色発光が生じる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上に述べた
作製方法では、n型GaP単結晶層2の一部をメルトバ
ックする際に、GaP基板1に不純物として含まれてい
るSiが上記GaP融液中に溶け込む。溶け込んだSi
は上記GaP融液中のO(Ga2O3が分解して生じた
もの)と結合して、非発光中心となるSi−O対を形成
する。このため、非発光再結合が起こり、作製されたG
aP赤色発光ダイオードの発光効率が低いという問題が
ある。
作製方法では、n型GaP単結晶層2の一部をメルトバ
ックする際に、GaP基板1に不純物として含まれてい
るSiが上記GaP融液中に溶け込む。溶け込んだSi
は上記GaP融液中のO(Ga2O3が分解して生じた
もの)と結合して、非発光中心となるSi−O対を形成
する。このため、非発光再結合が起こり、作製されたG
aP赤色発光ダイオードの発光効率が低いという問題が
ある。
【0004】そこで、この発明の目的は、発光効率が高
い素子を作製できるGaP赤色発光ダイオードの製造方
法を提供することにある。
い素子を作製できるGaP赤色発光ダイオードの製造方
法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明は、不純物としてシリコンを含むリン化ガ
リウム基板上にn型リン化ガリウム単結晶層を形成した
後、成長炉内でこのn型リン化ガリウム単結晶層にドー
パントとして亜鉛と酸素とを含むリン化ガリウム融液を
接触させた状態で、上記成長炉の温度を上昇させて上記
n型リン化ガリウム単結晶層の一部をメルトバックし、
続いて上記成長炉の温度を下降させて、溶融せずに残っ
た上記n型リン化ガリウム単結晶層上にp型リン化ガリ
ウム単結晶層を成長させるリン化ガリウム赤色発光ダイ
オードの製造方法において、上記n型リン化ガリウム単
結晶層の一部をメルトバックする際に、上記成長炉内の
上記リン化ガリウム基板の周囲にアンモニアガスを供給
することを特徴としている。
に、この発明は、不純物としてシリコンを含むリン化ガ
リウム基板上にn型リン化ガリウム単結晶層を形成した
後、成長炉内でこのn型リン化ガリウム単結晶層にドー
パントとして亜鉛と酸素とを含むリン化ガリウム融液を
接触させた状態で、上記成長炉の温度を上昇させて上記
n型リン化ガリウム単結晶層の一部をメルトバックし、
続いて上記成長炉の温度を下降させて、溶融せずに残っ
た上記n型リン化ガリウム単結晶層上にp型リン化ガリ
ウム単結晶層を成長させるリン化ガリウム赤色発光ダイ
オードの製造方法において、上記n型リン化ガリウム単
結晶層の一部をメルトバックする際に、上記成長炉内の
上記リン化ガリウム基板の周囲にアンモニアガスを供給
することを特徴としている。
【0006】
【作用】GaP融液を接触させてn型GaP単結晶層の
一部をメルトバックする際に、GaP基板の周囲にアン
モニア(NH3)ガスが供給された場合、上記基板から
上記GaP融液中に溶け込んだSiと上記NH3が直接
または間接に反応して窒化シリコン(Si3N4)を生
成する。直接反応は、次式(1)に従って直接にSi3
N4を生じ、 3Si(l)+4NH3(g)
→ Si3N4(s)+6H2
… (1) (ただし、lは液体、gは気体、sは固体の状態を表わ
している。)間接反応は、次式(2)に従って一旦窒化
ガリウム(GaN)を生じた後、次式(3)に従ってS
i3N4を生じる。 Ga(l)+NH3(g) → GaN(
l)+(3/2)H2(g) …
(2) 4GaN(l)+3Si(l)
→ Si3N4(s)+4Ga
… (3)
一部をメルトバックする際に、GaP基板の周囲にアン
モニア(NH3)ガスが供給された場合、上記基板から
上記GaP融液中に溶け込んだSiと上記NH3が直接
または間接に反応して窒化シリコン(Si3N4)を生
成する。直接反応は、次式(1)に従って直接にSi3
N4を生じ、 3Si(l)+4NH3(g)
→ Si3N4(s)+6H2
… (1) (ただし、lは液体、gは気体、sは固体の状態を表わ
している。)間接反応は、次式(2)に従って一旦窒化
ガリウム(GaN)を生じた後、次式(3)に従ってS
i3N4を生じる。 Ga(l)+NH3(g) → GaN(
l)+(3/2)H2(g) …
(2) 4GaN(l)+3Si(l)
→ Si3N4(s)+4Ga
… (3)
【0007】このように、供給されたNH3がSiと反
応して上記GaP融液中のSi濃度を減少させるので、
この融液を用いて成長されるp型GaP単結晶層内のS
i−O対の濃度が低くなる。したがって、非発光再結合
が少なくなり、作製された素子の発光効率が向上する。 なお、上記式(1),(2),(3)の反応により生じ
たSi3N4は上記GaP融液の外へ排出されるので、
トラップ中心とはならず、発光効率を低下させることは
ない。
応して上記GaP融液中のSi濃度を減少させるので、
この融液を用いて成長されるp型GaP単結晶層内のS
i−O対の濃度が低くなる。したがって、非発光再結合
が少なくなり、作製された素子の発光効率が向上する。 なお、上記式(1),(2),(3)の反応により生じ
たSi3N4は上記GaP融液の外へ排出されるので、
トラップ中心とはならず、発光効率を低下させることは
ない。
【0008】
【実施例】以下、この発明のGaP赤色発光ダイオード
の製造方法を実施例により詳細に説明する。なお、図3
に示したGaP赤色発光ダイオードと同一構造の素子を
作製する方法について説明する。
の製造方法を実施例により詳細に説明する。なお、図3
に示したGaP赤色発光ダイオードと同一構造の素子を
作製する方法について説明する。
【0009】■まず、不純物として濃度4×1017/
cm3以下のSiを含むn型GaP基板1上に、液相エ
ピタキシャル成長法により、厚さ30〜60μmのn型
GaP単結晶層2を成長させる。
cm3以下のSiを含むn型GaP基板1上に、液相エ
ピタキシャル成長法により、厚さ30〜60μmのn型
GaP単結晶層2を成長させる。
【0010】■次に、図1に示すように温度が1000
℃程度に保持された液相エピタキシャル成長炉内で、上
記基板1上のn型GaP単結晶層2に金属ZnとGa2
O3とを添加したGaP融液(メルト)を接触させる。 同時に、上記成長炉の温度を上昇させると共に、上記成
長炉内にキャリアガス(H2ガス)とNH3ガスを流す
。成長炉の温度上昇により、上記GaP融液中にn型G
aP単結晶層2の一部が溶け込んで、従来と同様に、n
型GaP単結晶層2の熱ダメージが取り除かれる(メル
トバック)。上記成長炉の温度が1000〜1050℃
の所定温度に到達した時点で昇温を停止し、この状態を
所定時間保持する。
℃程度に保持された液相エピタキシャル成長炉内で、上
記基板1上のn型GaP単結晶層2に金属ZnとGa2
O3とを添加したGaP融液(メルト)を接触させる。 同時に、上記成長炉の温度を上昇させると共に、上記成
長炉内にキャリアガス(H2ガス)とNH3ガスを流す
。成長炉の温度上昇により、上記GaP融液中にn型G
aP単結晶層2の一部が溶け込んで、従来と同様に、n
型GaP単結晶層2の熱ダメージが取り除かれる(メル
トバック)。上記成長炉の温度が1000〜1050℃
の所定温度に到達した時点で昇温を停止し、この状態を
所定時間保持する。
【0011】■上記所定時間経過後、上記NH3ガスの
供給を停止する。同時に、上記成長炉の温度を下降して
、溶融せずに残ったn型GaP単結晶層2上に厚さ20
〜50μmのp型GaP単結晶層3を成長させる。そし
て、上記成長炉の温度が850〜950℃になった時点
で上記GaP融液を基板1から分離して、成長を終了さ
せる。
供給を停止する。同時に、上記成長炉の温度を下降して
、溶融せずに残ったn型GaP単結晶層2上に厚さ20
〜50μmのp型GaP単結晶層3を成長させる。そし
て、上記成長炉の温度が850〜950℃になった時点
で上記GaP融液を基板1から分離して、成長を終了さ
せる。
【0012】■次に、温度400〜500℃で熱処理を
行った後、電極4,5を形成し、個々の素子をチップ化
してGaP赤色発光ダイオードの作製を完了する。
行った後、電極4,5を形成し、個々の素子をチップ化
してGaP赤色発光ダイオードの作製を完了する。
【0013】このようにした場合、工程■においてn型
GaP単結晶層の一部をメルトバックする際に、既に述
べた直接反応(式(1))または間接反応(式(2),
(3))により、基板1の周囲に供給されたNH3が、
基板1から上記GaP融液中に溶け込んだSiと反応し
てSi3N4を生成する。この結果、上記GaP融液中
のSi濃度が減少した状態となり、この融液を用いて工
程■で成長されるp型GaP単結晶層2内のSi−O対
の濃度が低くなる。 したがって、非発光再結合が少なくなり、素子の発光効
率を向上させることができる。
GaP単結晶層の一部をメルトバックする際に、既に述
べた直接反応(式(1))または間接反応(式(2),
(3))により、基板1の周囲に供給されたNH3が、
基板1から上記GaP融液中に溶け込んだSiと反応し
てSi3N4を生成する。この結果、上記GaP融液中
のSi濃度が減少した状態となり、この融液を用いて工
程■で成長されるp型GaP単結晶層2内のSi−O対
の濃度が低くなる。 したがって、非発光再結合が少なくなり、素子の発光効
率を向上させることができる。
【0014】実際に、従来の作製方法と本発明の作製方
法とによって、サンプル数n=450個ずつGaP赤色
発光ダイオードを作製して発光輝度を測定したところ、
第2図に示すように、通電電流I=5mAのとき相対値
で0.67から0.72へ7%だけ輝度を向上させるこ
とができた。標準偏差はそれぞれ0.258,0.26
3であり、実験誤差を超える効果を確認することができ
た。なお、この実験では、GaP基板1のSi濃度とn
型GaP単結晶層2、p型GaP単結晶層3の厚さとを
従来、本発明で同レベルに設定して比較した。
法とによって、サンプル数n=450個ずつGaP赤色
発光ダイオードを作製して発光輝度を測定したところ、
第2図に示すように、通電電流I=5mAのとき相対値
で0.67から0.72へ7%だけ輝度を向上させるこ
とができた。標準偏差はそれぞれ0.258,0.26
3であり、実験誤差を超える効果を確認することができ
た。なお、この実験では、GaP基板1のSi濃度とn
型GaP単結晶層2、p型GaP単結晶層3の厚さとを
従来、本発明で同レベルに設定して比較した。
【0015】また、成長炉にNH3ガスを流すのはn型
GaP単結晶層2をメルトバックするときだけであるた
め、n型GaP単結晶層2には窒素(N)は取り込まれ
ることがない。またp型GaP単結晶3にも窒素はほと
んど取り込まれない。したがって、作製された素子は、
窒素を発光中心とする緑色発光を起こさずに、色純度を
上げつつ高輝度の赤色発光を行うことができる。
GaP単結晶層2をメルトバックするときだけであるた
め、n型GaP単結晶層2には窒素(N)は取り込まれ
ることがない。またp型GaP単結晶3にも窒素はほと
んど取り込まれない。したがって、作製された素子は、
窒素を発光中心とする緑色発光を起こさずに、色純度を
上げつつ高輝度の赤色発光を行うことができる。
【0016】なお、高輝度の赤色発光ダイオードとして
は、GaAsPを構成材料とするものがあるが、砒素(
As)の気相成長を行って作製されるため、高価格とな
る。 本発明によれば、高輝度でかつ低価格の赤色発光ダイオ
ードを提供することができる。
は、GaAsPを構成材料とするものがあるが、砒素(
As)の気相成長を行って作製されるため、高価格とな
る。 本発明によれば、高輝度でかつ低価格の赤色発光ダイオ
ードを提供することができる。
【0017】
【発明の効果】以上より明らかなように、この発明のG
aP赤色発光ダイオードの製造方法は、不純物としてS
iを含むGaP基板上にn型GaP単結晶層を形成した
後、このn型GaP単結晶層の一部をメルトバックする
際に、成長炉内の上記GaP基板の周囲にNH3ガスを
供給し、続いて上記n型リン化ガリウム単結晶層上にp
型GaP単結晶層を成長させているので、成長した上記
p型GaP単結晶層内のSi−O対の濃度を減少させて
非発光再結合を少なくすることができる。したがって、
作製した素子の発光効率を高くすることができる。
aP赤色発光ダイオードの製造方法は、不純物としてS
iを含むGaP基板上にn型GaP単結晶層を形成した
後、このn型GaP単結晶層の一部をメルトバックする
際に、成長炉内の上記GaP基板の周囲にNH3ガスを
供給し、続いて上記n型リン化ガリウム単結晶層上にp
型GaP単結晶層を成長させているので、成長した上記
p型GaP単結晶層内のSi−O対の濃度を減少させて
非発光再結合を少なくすることができる。したがって、
作製した素子の発光効率を高くすることができる。
【図1】 この発明の一実施例のGaP赤色発光ダイ
オードの作製方法のタイムチャートを示す図である。
オードの作製方法のタイムチャートを示す図である。
【図2】 上記作製方法と従来の作製方法により作製
したGaP赤色発光ダイオードの発光輝度を比較する図
である。
したGaP赤色発光ダイオードの発光輝度を比較する図
である。
【図3】 作製すべきGaP赤色発光ダイオードの構
造を示す断面図である。
造を示す断面図である。
【図4】 従来のGaP赤色発光ダイオードの作製方
法のタイムチャートを示す図である。
法のタイムチャートを示す図である。
1 GaP基板
2 n型GaP単結晶層
3 p型GaP単結晶層
4,5 電極
Claims (1)
- 【請求項1】 不純物としてシリコンを含むリン化ガ
リウム基板上にn型リン化ガリウム単結晶層を形成した
後、成長炉内でこのn型リン化ガリウム単結晶層にドー
パントとして亜鉛と酸素とを含むリン化ガリウム融液を
接触させた状態で、上記成長炉の温度を上昇させて上記
n型リン化ガリウム単結晶層の一部をメルトバックし、
続いて上記成長炉の温度を下降させて、溶融せずに残っ
た上記n型リン化ガリウム単結晶層上にp型リン化ガリ
ウム単結晶層を成長させるリン化ガリウム赤色発光ダイ
オードの製造方法において、上記n型リン化ガリウム単
結晶層の一部をメルトバックする際に、上記成長炉内の
上記リン化ガリウム基板の周囲にアンモニアガスを供給
することを特徴とするリン化ガリウム赤色発光ダイオー
ドの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2404992A JPH04221862A (ja) | 1990-12-21 | 1990-12-21 | リン化ガリウム赤色発光ダイオードの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2404992A JPH04221862A (ja) | 1990-12-21 | 1990-12-21 | リン化ガリウム赤色発光ダイオードの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04221862A true JPH04221862A (ja) | 1992-08-12 |
Family
ID=18514632
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2404992A Pending JPH04221862A (ja) | 1990-12-21 | 1990-12-21 | リン化ガリウム赤色発光ダイオードの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04221862A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5349208A (en) * | 1992-11-07 | 1994-09-20 | Shin Etsu Handotai Kabushiki Kaisha | GaP light emitting element substrate with oxygen doped buffer |
-
1990
- 1990-12-21 JP JP2404992A patent/JPH04221862A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5349208A (en) * | 1992-11-07 | 1994-09-20 | Shin Etsu Handotai Kabushiki Kaisha | GaP light emitting element substrate with oxygen doped buffer |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH06103757B2 (ja) | ダイヤモンド電子装置 | |
JP3356041B2 (ja) | リン化ガリウム緑色発光素子 | |
JP2001156003A (ja) | P型窒化ガリウム系半導体の製造方法及びp型窒化ガリウム系半導体を用いた発光素子 | |
JP3146874B2 (ja) | 発光ダイオード | |
JPH0940490A (ja) | 窒化ガリウム結晶の製造方法 | |
JPH04221862A (ja) | リン化ガリウム赤色発光ダイオードの製造方法 | |
JP2817577B2 (ja) | GaP純緑色発光素子基板 | |
JP2681094B2 (ja) | 窒化ガリウム系化合物半導体発光素子 | |
JP3523412B2 (ja) | GaP:N発光ダイオードの製造方法 | |
JPH0220077A (ja) | 緑色発光ダイオードの製造方法 | |
JPS59214276A (ja) | リン化ガリウム緑色発光素子の製造方法 | |
JP2761759B2 (ja) | ダイヤモンド電子装置 | |
JP2587493B2 (ja) | GuP緑色発光ダイオードの製造方法 | |
JPH08264467A (ja) | 窒素ドープGaPエピタキシャル層の成長方法 | |
JPH0397275A (ja) | 炭化硅素の青色発光ダイオード素子 | |
JPH04328823A (ja) | 発光ダイオ−ド用エピタキシャルウエハの製造方法 | |
JP2701113B2 (ja) | GaP系発光素子基板及びその製造方法 | |
JPS60115271A (ja) | リン化ガリウム赤色発光素子の製造方法 | |
JPH05335621A (ja) | ガリウム燐緑色発光ダイオード | |
JPS6019156B2 (ja) | 発光素子の製造方法 | |
JP2783580B2 (ja) | ダブルヘテロ型赤外光発光素子 | |
JPH1197740A (ja) | GaP発光ダイオード用エピタキシャルウェーハおよびGaP発光ダイオード | |
JPH0324774A (ja) | ダイヤモンド電子装置の作製方法 | |
JP3859383B2 (ja) | 半導体発光素子およびその製造方法 | |
JPS60101981A (ja) | 半導体発光装置及びその製造方法 |