JPH0421860Y2 - - Google Patents

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JPH0421860Y2
JPH0421860Y2 JP7068387U JP7068387U JPH0421860Y2 JP H0421860 Y2 JPH0421860 Y2 JP H0421860Y2 JP 7068387 U JP7068387 U JP 7068387U JP 7068387 U JP7068387 U JP 7068387U JP H0421860 Y2 JPH0421860 Y2 JP H0421860Y2
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JP
Japan
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synthetic resin
metal frame
sheet pile
main body
reinforcing fibers
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JP7068387U
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、土止め、水止め等のために地中に敷
設される矢板に関する。
〔従来の技術〕
護岸工事、掘削作業等の際に、地中に敷設され
る矢板として、鋼矢板、木矢板、鉄筋コンクリー
ト矢板等が従来から使用されている(昭和51年6
月30日 株式会社オーム社発行 沼田政矩編集
「土木工学ポケツトブツク(JR版)」第469〜470
頁参照)。
この刊行物の記載によるとき、木矢板を打ち込
む場合、その先端部の片面及び片端を削ぎ落とし
て、打込み中に生じる反力の水平分力によつて前
に打ち込まれた矢板に押し付ける。また、他端に
は鉄製の冠を被せて頭の損傷を防止する。他方、
鋼矢板の場合、導材を用いて整列させている。
しかしながら、これらの材質の相違からする強
度を考慮して、鋼矢板を本矢板とし、木矢板や簡
易矢板を当て矢板とし、この中間に位置するもの
として軽量矢板を分類し、これらを掘削作業の如
何に応じて使い分けている。たとえば、鋼矢板は
地中の所定深さまで打ち込まれるが、当て矢板は
掘削した孔の内壁を支持するようにその内壁に当
てられている。
ところが、従来の矢板は作業性に欠点がある。
たとえば、鋼矢板や鉄筋コンクリート矢板はかな
りの重量をもつものであるため、その据付け作業
に複数の作業者が必要とされる。また、木矢板の
場合には、複数の木矢板を所定の大きさとなるよ
うに接続するとき、接続部が厚いものとなる。そ
の結果、接続部の厚みを考慮に入れて、木矢板の
打設を行うことが要求される。
そこで、本考案者等は、このような従来の矢板
に代わるものとして、強化繊維を分散させた合成
樹脂製の矢板を開発し、これを同日に特許出願し
た。この合成樹脂製の矢板は、内部に分散された
強化繊維によつて充分な強度をもち、しかも軽量
なものである。たとえば、従来の鋼矢板とほぼ同
等の強度をもつ合成樹脂製の矢板にあつては、そ
の重量が鋼矢板に比較して約1/3以下となる。し
たがつて、これを据え付けることを一人の作業者
で行うことができる。
〔考案が解決しようとする問題点〕
合成樹脂製矢板によつて、重量の問題は解決さ
れる。しかし、この合成樹脂製矢板は、衝撃に関
し強度的に劣るものである。そのため、これを打
設するとき、矢板の角部に欠け、割れ等の欠損が
発生し易い。また、場合によつては、周辺部が撓
み、隣接する矢板との接続部に隙間が生じること
になる。
そこで、本考案は、この合成樹脂製矢板の機械
的な強度が劣る角部や周辺部を金属枠で補強する
ことによつて、確実な打設作業を可能とした合成
樹脂製矢板を提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案の合成樹脂製矢板は、その目的を達成す
るため、互いに直交する2方向に延びる強化繊維
を内蔵した合成樹脂製本体と、該合成樹脂製本体
の周囲に設けられた金属枠からなることを特徴と
する。
〔実施例〕
以下、図面を参照しながら、実施例により本考
案の特徴を具体的に説明する。
第1図は、本考案の第1実施例の合成樹脂製矢
板の斜視図である。
この合成樹脂製矢板1は、合成樹脂製本体2及
びその周辺を取り囲む金属枠3で構成されてい
る。合成樹脂製本体2の内部には強化繊維4(第
2図参照)が分散されており、これによつて必要
とする強度が得られる。
合成樹脂製本体2のマトリツクスとしては、不
飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、フエノー
ル樹脂等の熱硬化性樹脂又は熱可塑性樹脂等が使
用される。また、強化繊維4としては、炭素繊
維、ガラス繊維、金属繊維、アルミツド繊維、ポ
リエステル繊維、ビニロン繊維、ポリプロピレン
繊維等種々のものが使用される。この強化繊維4
としては、単繊維の径がガラス繊維で7〜20μm、
炭素繊維で7〜8μmであり、繊維の長さがローピ
ング状態(切れ目のない状態)でチヨツプストラ
ンド3〜50mmのものが好ましい。繊維の長さが短
すぎると、合成樹脂のマトリツクスに強化繊維4
を分散させたことによる効果が小さくなり、長す
ぎると強化繊維4をマトリツクスに分散させる作
業が困難になる。
マトリツクスを構成する合成樹脂に対する強化
繊維4の割合は、重量比で3:7〜7:3とする
ことが好ましい。この重量比が3:7より小さい
とき、すなわち強化繊維4の分散量が少ないとき
には、充分な強度向上の効果が得られない。また
重量比が7:3より大きいときには、マトリツク
スを構成する合成樹脂の結合力が不充分となる。
合成樹脂製本体2の周囲に取り付けられる金属
枠3は、普通鋼、ステンレス鋼、鋳鋼等の材料が
使用される。この金属枠3は、合成樹脂製本体2
の補強となり、合成樹脂製本体2の角部における
欠けや割れ等の欠損を防止する。また、直線状の
辺部の変形をも防止するので、打設した複数の合
成樹脂製矢板1を接続するとともに、相互の間に
大きな隙間が生じることがない。なお、金属枠3
の長手方向及び幅方向に鉄筋等の補強材を配置す
ることにより、得られた合成樹脂製矢板1の強度
を一層向上させることができる。
金属枠3は、合成樹脂製本体2に固着したも
の、或いは取外し自在に取り付けられたもののい
ずれであつても良い。第2図は、金属枠3を一体
的に取り付けた合成樹脂製矢板1を注入法によつ
て製造する例を示す。
金属枠3は下型5の所定位置に載置され、この
金属枠3で囲まれた下型5の表面上に強化繊維4
を配置する。強化繊維4は、第2図における左右
方向及び紙面に対して直角な方向の両方向に沿つ
て交互に配列させる。そして、この強化繊維4が
配列された下型5上に、上型6を重ね合わせる。
上型6には樹脂注入口7が設けられており、この
樹脂注入口7から前述した合成樹脂が金属枠3で
囲まれた空間に注入される。注入された合成樹脂
は、強化繊維4を鋳ぐるみ、金属枠3と一体化さ
れる。このようにして、第1図に示したような合
成樹脂製矢板1が得られる。
なお、注入された合成樹脂の金属枠3に対する
接着強度を向上させるために、第2図に示すよう
に金属枠3の内側に適宜形状の突起8を形成する
ことが好ましい。この突起8により、合成樹脂と
金属枠3との機械的な噛合いが生じ、合成樹脂製
本体2と金属枠3との接合は強固なものとなる。
また、この突起8に代えて或いは突起8に加え
て、たとえば金属枠3の内側に合成樹脂が流入す
る孔部を設けることもできる。このような孔部と
しては、合成樹脂製本体2の平面に対して鉤状と
なつたものが好ましい。
また、合成樹脂の注入に先立ち、鋳型内空間部
の中央に合板等の木材を配置しておき、これを樹
脂によつて鋳ぐるむと、得られた合成樹脂製矢板
1は、釘打ち可能な材料となる。また、発砲樹脂
を鋳ぐるむとき、軽量な合成樹脂性矢板1が得ら
れる。更には、金属製の有孔板を鋳ぐるむとき、
補強材として働くと同時に、注入された合成樹脂
を強固に保持することもできる。
第3図は、金属枠を取外し可能に合成樹脂製本
体に取り付けた第2実施例を示す。本例において
は、金属枠を上下に2分割し、下側金属枠3aと
上側金属枠3bとを接続することにより、合成樹
脂製本体2の周辺部を保護している。下側金属枠
3a及び上側金属枠3bには、第4図に示すよう
に、合成樹脂製本体2の周辺を挟み込む溝9a,
9bが設けられている。そして、第3図に示すよ
うに、一方の金属枠である下側金属枠3aを合成
樹脂製本体2に装着した状態で、上側金属枠3b
を挿入し、上側金属枠3bと下側金属枠3aとを
接続する。
この接続部は、第4図に示したような継手構造
をもつている。そして、この下側金属枠3a及び
上側金属枠3bと合成樹脂製本体2との間をエポ
キシ系接着剤等で接合することにより、一体的な
枠体が得られる。このとき、下側金属枠3aと上
側金属枠3bとの間に中間金属枠(図示せず)を
介在させるとき、種々の長さをもつ合成樹脂製本
体2に対し枠体のサイズを自由に選定することが
できる。また、接着剤としてホツトメルトタイプ
のものを使用して、合成樹脂製本体2に対する下
側金属枠3a及び上側金属枠3bの接合強度は良
好なものとなる。
このように、金属枠を取外し自在にしたものに
あつては、先願で提案した繊維強化した合成樹脂
製の矢板を合成樹脂製本体2として使用すること
ができる。すなわち、第2図に示した注入成形に
代えて、1方向に強化繊維4を配列した単位合成
樹脂シートを複数枚重ね合わせ、層間を融合させ
ることにより、互いに直交する2方向に強化繊維
4が配列された合成樹脂製本体2をもつ合成樹脂
製矢板1を製造することができる。この場合に
も、単位合成樹脂シートの間に補強材を介在させ
ることができる。
このようにして得られた合成樹脂製矢板1は、
軽量で、しかも充分な強度をもつものである。し
たがつて、一人の作業者によつて目的場所に据え
付けることができ、しかも大きな土圧に対しても
充分に耐えることができる。また、下側金属枠3
a及び上側金属枠3bとして適宜のサイズのもの
を用意し、所定の形状に切断した合成樹脂製本体
2に、切断後のサイズに合つた下側金属枠3a及
び上側金属枠3bを装着することにより、現場の
状況に合致した矢板とすることができる。或い
は、下側金属枠3a及び上側金属枠3b内に複数
の合成樹脂製本体2を嵌め込むことにより、適宜
の大きさをもつ矢板とすることもできる。
〔考案の効果〕
以上に説明したように、本考案においては、合
成樹脂製本体の周辺部を金属枠で補強することに
より、角部や辺部に欠け、割れ、変形等の欠陥が
少ない合成樹脂製矢板が得られる。そして、この
合成樹脂製矢板は、その材料の特徴として軽量で
あるため、矢板を必要個所に据え付ける作業を作
業者一人で行うことができるものとなる。また、
切断、溶接等が簡単に行われるため、合成樹脂製
矢板のサイズを掘削状況に応じて変更することが
容易となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1実施例における合成樹脂
製矢板を示す斜視図であり、第2図はその製造方
法の一例を示し、第3図は第2実施例の合成樹脂
製矢板を示し、第4図は金属枠の接続部を示す。 1……合成樹脂製矢板、2……合成樹脂製本
体、3……金属枠、3a……下側金属枠、3b…
…上側金属枠、4……強化繊維、5……下型、6
……上型、7……樹脂注入口、8……突起、9
a,9b……溝。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 互いに直交する2方向に延びる強化繊維を内蔵
    した合成樹脂製本体と、該合成樹脂製本体の周囲
    に設けられた金属枠からなることを特徴とする合
    成樹脂製矢板。
JP7068387U 1987-05-11 1987-05-11 Expired JPH0421860Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7068387U JPH0421860Y2 (ja) 1987-05-11 1987-05-11

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JP7068387U JPH0421860Y2 (ja) 1987-05-11 1987-05-11

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Publication Number Publication Date
JPS63181627U JPS63181627U (ja) 1988-11-24
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