JPH042170B2

JPH042170B2 -

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Publication number: JPH042170B2
Application number: JP59263038A
Authority: JP
Priority date: 1984-12-14
Filing date: 1984-12-14
Publication date: 1992-01-16
Also published as: DE3544162A1; US4723864A; DE3544162C2; JPS61141416A

Description

【発明の詳細な説明】発明の目的（産業上の利用分野）この発明は、撮影装置に設けられ、内視鏡の接
眼筒の鍔部に着脱自在に取り付けられる接続装置
に関する。

（従来の技術）周知のように、人体の体腔内を観察する場合に
は、内視鏡が用いられている。そして、体腔内の
観察像を撮影するために、内視鏡の接眼筒には、
接続装置を介して撮影装置が着脱自在に取り付け
られるようになつている。このような接続装置に
関しては多くのものが案出されて使用されてい
る。

例えば、第１３，第１４図に示すように、従来
の接続装置１′は、筒状の取付リング２′を有して
いる。この取付リング２′の中央には、接眼筒Ａ
の鍔部Ｂの外径よりやや大径の凹部３′が形成さ
れている。上記取付リング２′には、一対の締付
リンク４′，４′が凹部３′を挾むようにして配置
されており、その中途を各ピン５′で回動自在に
支持されている。また、一対の締付リンク４′，
４′の先端には、凹部３′の外周面に当接した引張
りばね（弾性体）６′の両端が支持されており、
締付リンク４′，４′を凹部３′内へ突出させるよ
うに付勢している。そして、上記接続装置１′は
カメラ等の撮影装置（図示しない）に所定手段を
介して取り付けられている。なお、凹部３′のカ
メラ側端部には内方に突出する環状の底面３a′が
形成されている。

この撮影装置を接眼筒Ａに取り付ける場合に、
上記一対の締付リンク４′，４′の外端部を引張り
ばね６′の引つ張り力に抗して互いに近付ける方
向に押し付けると、ピン５′を支点として各締付
リンク４′が、第１３図の一点鎖線のように外側
に回動するため、取付リング２′の凹部３′が全開
される。この状態で接眼筒Ａの鍔部Ｂに上記凹部
３′を挿入し、上記押し付け力を解除すれば一対
の締付リンク４′，４′が元の位置に戻り、各締付
リンク４′が凹部３′内に突出して鍔部Ｂのテーパ
面に当接し、その面を押圧する。このように、鍔
部Ｂが締付リンク４′と底面３a′との間において
引張りばね６′の弾性力で挾さまれることにより、
上記撮影装置が接眼筒Ａに取り付けられる。

また、接眼筒Ａから撮影装置を取り外す場合も
上記と同様に締付リンク４′の開き操作を行う。

（発明が解決しようとしている問題点）従来、接眼筒Ａに撮影装置を取付ける際および
取外す場合には、片手で一対の締付リンク４′、
４′を開く操作をし、もう一方の手で撮影装置を
保持するため、内視鏡を保持することができず、
着脱作業性が著しく悪かつた。

また、接眼筒Ａの鍔部Ｂを取付リング２′内に
確実に固定するために、引張りばね６′の力を強
くしてあるので、一対の締付リンク４′，４′を引
張りばね６′の引つ張り力に抗して開かなければ
ならず、上記一対の締付リンク４′，４′の開き操
作に強い力を必要として操作性が悪く、簡単に着
脱できなかつた。

発明の構成（問題点を解決するための手段）この発明は、上記問題点を解決するためになさ
れたもので、その要旨は、撮影装置に設けられて
内視鏡の接眼筒を着脱自在に取り付けられる接続
装置において、(イ)上記接眼筒の鍔部を収納する取
付リングと、(ロ)上記接眼筒の鍔部の端面を係止す
るための係止面と、(ハ)この係止面から離れた位置
で取付リング内の空間を挟むようにして配置さ
れ、それぞれの一端が取付リングに回動可能に支
持された一対の締付リンクと、(ニ)それぞれの一端
が互いに回動可能に連結され、それぞれの他端が
上記一対の締付リンクの各他端に回動可能に連結
された一対の支持リンクと、(ホ)上記締付リンクを
常に取付リングの内側へ突出させるように付勢す
る弾性体と、(ヘ)上記一対の支持リンク同士の連結
点が支持リンクと締付リンクの２つの連結点を結
ぶ線より内側に位置する第１の状態にあるとき
に、上記一対の支持リンクが上記支持リンク同士
の連結点をさらに内側へ移動させるように回動す
るのを阻止するストツパ機構と、(ト)前記接眼筒の
鍔部が取付リング内に入つたときに、この鍔部の
押圧力を横方向の力に変換して上記一対の支持リ
ンク同士の連結点を上記弾性体の付勢力に抗して
外側に押し、上記第１の状態から、上記一対の支
持リンク同士の連結点が支持リンクと締付リンク
の２つの連結点を結ぶ線より外側に位置する第２
の状態に移行させる力変換機構とを具備すること
を特徴とする内視鏡と撮影装置との接続装置にあ
る。

（実施例）以下、この発明の一実施例を第１図から第９図
までの図面に基づいて説明する。

符号１は接続装置であり、この接続装置１は、
カメラ等の撮影装置（図示しない）に設けられ、
撮影装置と内視鏡の接眼筒Ａとを連結させるもの
である。

上記接続装置１は、取付リング２を有してお
り、この取付リング２の中央には、上記接眼筒Ａ
の鍔部Ｂの外径よりやや大径の凹部３（空間）が
形成されている。取付リング２のカメラ側の端部
には、内方に張り出した環状の底面３ａが形成さ
れており、この底面３ａは、鍔部Ｂの端面を係止
するための係止面になつている。また、取付リン
グ２の接眼筒Ａ側には外方に張り出した環状のフ
ランジ２ａが形成されており、このフランジ２ａ
には、上記凹部３を挾むように一対の締付リンク
４，４が対向して配置されている。

この一対の締付リンク４，４は、凹部３の径と
ほぼ同径の半円弧状に形成され、その各一端が１
本のピン５で回動可能に支持されている。また、
一対の締付リンク４，４の中央の内側は、他の内
側面より少し少し円弧状に突出して円弧状凸部４
ａが形成されている。第８図、第９図に示すよう
に、この円弧状凸部４ａの内縁の曲率半径Ｒは、
後述するように接眼筒Ａの鍔部Ｂが取付リング２
の凹部３内に完全に収納されて円弧状凸部４ａが
接眼筒Ａの鍔部Ｂのテーパ面に当接したときの、
接眼筒Ａの中心線から当接点までの半径R′に等
しいか、あるいは若干小さい径になるように形成
されている。

さらに、一対の締付リンク４，４の他端４ｂ
は、取付リング２のフランジ２ａからはみ出して
互いに広がるようにして外側に延びている。この
他端４ｂ近傍の屈曲部には段差１５が形成されて
おり、この段差１５が後述の作用をなす第１のス
トツパ機構を構成している。また、他端４ｂに
は、一対の支持リンク７，７の一端が各ピン８で
回動可能に連結されている。この一対の支持リン
ク７，７の他端同士は、１本のピン９で回動可能
に連結されている。これにより、上記各リンク
４，７は四節限定連鎖を構成している。

上記支持リンク７と締付リンク４の他端４ｂと
を連結している各ピン８（連結点）には、引張り
ばね（弾性体）６の両端が支持されており、この
引張りばね６によつて一対の締付リンク４，４
が、取付リング２の内側へ向かつて、つまり凹部
３に突出するように付勢されている。この引張り
ばね６は径の異なる大小の円筒状のカバー１０
ａ，１０ｂで覆われている。この大径のカバー１
０ａに小径のカバー１０ｂが挿入されており、各
カバー１０ａ，１０ｂの基部が上記各ピン８に支
持されている。

前記取付リング２のフランジ２ａの外周面に
は、カバー１２がビス１３で取り付られている。
このカバー１２とフランジ２ａ間に上記一対の締
付リンク４，４が収納されている。上記カバー１
２の正面中央には、取付リング２の凹部３の径と
同径の正面開口部１３が形成されている。さら
に、一対の締付リンク４，４の他端４ｂ側のカバ
ー１２の側面には、側面開口部１４が形成されて
いる。上記締付リンク４の各他端４ｂは、この側
面開口部１４から外側に突出している。

一対の締付リンク４，４の他端４ｂ内側におけ
る取付リング２のフランジ２ａには、一対のスト
ツパ１６，１６が突出している。この一対のスト
ツパ１６，１６は、後述の作用をなす第２のスト
ツパ機構を構成している。

一対の締付リンク４，４の他端４ｂ側における
取付リング２の側部には、側面開口部３ｂが形成
されている。そして、一対の支持リンク７，７の
一方の中途には、Ｌ字型リンク１７（力変換機
構）の基部がピン１８で回動可能に支持されてい
る。このＬ字型リンク１７は自由端側にテーパ１
７ａを有している。このテーパ１７ａは、上記開
口部３ｂを挿通して凹部３内に突出できるように
なつている。また、Ｌ字型リンク１７には、切り
欠き部１７ｂが形成されれている。この切り欠き
部１７ｂは、一対の支持リンク７，７同士を連結
しているピン９を収納できるようになつている。

このピン９には、操作部材１９が取り付けられ
ている。この操作部材１９は一対の支持リンク
７，７の端部の外側に配置された押圧部１９ａを
有している。

なお、取付リング２の凹部３の底面３ａには、
複数の孔３ｃが穿設されている。この孔３ｃにビ
ス等を挿通させ、取付リング２をカメラ等の撮影
装置（図示しない）にビス止めして固定してい
る。

上述構成において、接続装置１は予め以下に述
べる第１の状態になつている。すなわち、一対の
支持リンク７，７同士を連結している１本のピン
９（連結点）が、支持リンク７と締付リンク４を
それぞれ連結する２つのピン８（連結点）を結ぶ
Ｃ−Ｃ線（第１図中一点鎖線で示す）より内側に
位置している。この第１の状態では、締付リンク
４，４が引張りばね６の付勢力により取付リング
２の内側に向かつて回動するように押されるとと
もに、ピン９が内側へ向かうように支持リンク
７，７が押されている。ただし、各支持リンク
７，７が各締付リンク４，４の段差１５，１５に
それぞれ突き当たると、締付リンク４，４はそれ
以上内側へ回動することができなくなる。支持リ
ンク７が段差１５に突き当たつた状態では、締付
リンク４，４が凹部３に突出せず、凹部３は完全
に開放されている。

カメラ等の撮影装置を内視鏡の接眼筒Ａに取り
付ける場合には、一方の手で撮影装置を持ち、他
方の手で内視鏡を持ちながら、第６図に示すよう
に、接眼筒Ａの鍔部Ｂに接続装置１の凹部３を挿
入する。この鍔部Ｂの端面が、Ｌ字型リンク１７
のテーパ１７ａに当たると、鍔部Ｂがテーパ１７
ａを外側に押すために、Ｌ字型リンク１７がピン
１８を支点として回動する。すると、Ｌ字型リン
ク１７の切り欠き部１７ｂが、一対の支持リンク
７，７のピン９を引張りばね６の付勢力に抗して
外側へ向かつて移動させる。

そして、鍔部Ｂをさらに凹部３に挿入すると、
ピン９が死点（ピン８，８を結ぶＣ−Ｃ線）より
外側に移動し、第１の状態から第２の状態に移行
する。この第２の状態に移行すると、引張りばね
６の付勢力により、一対の締付リンク４，４が凹
部３内に突出するように回動させられるととも
に、ピン９が外側へ移動するように一対の支持リ
ンク７，７が回動させられる。

この時、締付リンク４の他端４ｂが一対のスト
ツパ１６，１６に当たる前に、一対の締付リンク
４，４の各円弧状凸部４ａが上記鍔部Ｂのテーパ
面に当たり引張りばね６の弾性力で押圧する。し
たがつて、接眼筒Ａの鍔部Ｂの端面が凹部３の底
面３ａに押し付けられ、この底面３ａと上記各円
弧状凸部４ａ間で接眼筒Ａの鍔部Ｂは抜けること
なく確実に固定される。このように、接眼筒Ａの
鍔部Ｂに取付リング２の凹部３を押し込むだけの
操作で、簡単に接眼筒Ａに撮影装置を取り付ける
ことができる。

また、円弧状凸部４ａの存在により、締付リン
ク４，４は、その中央部、すなわちピン５から離
れた部位で接眼筒Ａの鍔部Ｂを押し付けることが
でき、大きな回転モーメントにより固定できるの
で、確実な固定が行える。さらに、上記円弧状凸
部４ａの曲率半径Ｒが前述したように設定されて
いるため、その全長または２点で鍔部Ｂのテーパ
面に当たり、上記固定をさらに確実にすることが
できる。

なお、締付リンク４，４が後退していて凹部３
が開放されている第１の状態で、Ｌ字型リンク１
７のテーパ面１７ａを指等で不用意に押してしま
つた場合にも、上記と同様の動作がなされるが、
この場合には、締付リンク４，４がストツパ１
６，１６に当たり、締付リンク４，４が凹部３に
所定量突出した状態で保持される。

また、接眼筒Ａから撮影装置を取り外す場合に
は、一方の手で撮影装置を持ち、他方の手で内視
鏡を持ちながら、撮影装置を持つた手の１本の指
により、操作部材１９の押圧部１９ａを内側へ軽
く押す。これにより、一対の支持リンク７，７同
士を連結している１本のピン９が、２つのピン８
を結ぶＣ−Ｃ線の外側から内側に移動し、再び第
１の状態になる。すなわち、一対の締付リンク
４，４は、凹部３から後退し、取付リング２のフ
ランジ２ａとカバー１２間に収納される。これに
より、凹部３が開放され接眼筒Ａの鍔部Ｂの固定
は解除される。このように、操作部材１９を押す
操作だけで接眼筒Ａから簡単に撮影装置を取り外
すことができる。

また、一対の支持リンク７，７が一種の倍力装
置（トグルジヨイント機構）を構成するようにな
つているため、小さな力で引張りばね６の強い弾
性力に抗してピン９を移動させて撮影装置の着脱
操作ができる。

第１０図から第１２図は力変換機構の他の態様
を示す。

第１０図において、リンク２０は、ピン２１に
より取付リング２の所定位置に回動自在に支持さ
れている。接眼筒Ａの鍔部Ｂが取付リング２内に
入つたときに、リンク２０のテーパ面２０ａに当
接し、鍔部Ｂの押圧力をリンク２０が横方向の力
に変換して、支持リンクに連結した作動部材２２
を外側に移動させ、この作動部材２２で支持リン
クの連結点を押すようになつている。

また、第１１図において、リンク３０は、取付
リング２の所定位置をスライドするようになつて
いる。接眼筒Ａの鍔部Ｂが取付リング２内に入つ
たときに、リンク３０のテーパ面３０ａに当接
し、リンク３０が鍔部Ｂの押圧力を横方向の力に
変換して、支持リンクに連結した作動部材３１を
介して支持リンクの連結点を外側に移動させるよ
うになつている。

また、第１２図において、通常は逆円錘状の部
材４０の先細部４０ｂが作動部材４１の孔４１ａ
に挿入されている。接眼筒Ａの鍔部Ｂが取付リン
グ２内に入つたときに、逆円錘状の部材４０を押
し、逆円錘状の部材４０のテーパ面４０ａが作動
部材４１の孔４１ａに当接し、鍔部Ｂの押圧力を
横方向の力に変換して、上記作動部材４１を外側
に移動させ、支持リンクの連結点を押すようにな
つている。

この発明は前記実施例に制約されず、例えば、
一対の締付リンクの各一端を別々のピンで支持さ
せてもよい。また、接眼筒の鍔部を係止する係止
面は撮影装置本体側に設けてもよい。なお、撮影
装置としては、写真用のカメラの他テレビカメラ
がある。

発明の効果以上説明したように、この発明では、内視鏡の
接眼筒の鍔部を取付リングに挿入させるだけで撮
影装置を接眼筒に簡単に取り付けることができ、
撮影装置を取り付けるための接続装置の操作を必
要としない。

また、接眼筒から撮影装置を取り外す場合に
は、撮影装置の接眼筒に対する取り外し操作に要
する力が小さくて済むため、撮影装置を保持した
片手のみで容易に操作することができ、取り外し
が簡単である。

【図面の簡単な説明】

第１図から第９図までの図面は、この発明の一
実施例を示すものであり、第１図は一対の締付リ
ンクが開いた状態を示す接続装置の正面図、第２
図は同側面図、第３図は同断面図、第４図は一対
の締付リンクが閉じた状態を示す接続装置の正面
図、第５図は同断面図、第６図、第７図は接眼筒
の鍔部に装着する作業を順を追つて示す断面図、
第８図は締付リンクの半径を示す正面図、第９図
は接眼筒の鍔部のテーパ面に当接した締付リンク
の状態を示す側面図、第１０図から第１２図まで
は力変換機構のそれぞれ別の態様を示す側面図、
第１３図以下は従来の態様を示すものであり、第
１３図は接続装置の正面図、第１４図は同断面図
である。１…接続装置、２…取付リング、３…凹部（空
間）、３ａ…底面（係止面）、４…締付リンク、４
ｂ…締付リンクの他端、６…引張りばね（弾性
体）、７…支持リンク、８…ピン（支持リンクと
締付リンクの連結点）、９…（支持リンク同士の
連結点）、１５…段差、１７…Ｌ字型リンク（力
変換機構）、Ａ…接眼筒、Ｂ…鍔部、Ｃ−Ｃ…支
持リンクと締付リンクの２つの連結点を結ぶ線。

Claims

【特許請求の範囲】１撮影装置に設けられて内視鏡の接眼筒を着脱
自在に取り付けられる接続装置において、 (イ) 上記接眼筒の鍔部を収納する取付リングと、 (ロ) 上記接眼筒の鍔部の端面を係止するための係
止面と、 (ハ) この係止面から離れた位置で取付リング内の
空間を挟むようにして配置され、それぞれの一
端が取付リングに回動可能に支持された一対の
締付リンクと、 (ニ) それぞれの一端が互いに回動可能に連結さ
れ、それぞれの他端が上記一対の締付リンクの
各他端に回動可能に連結された一対の支持リン
クと、 (ホ) 上記締付リンクを常に取付リングの内側へ突
出させるように付勢する弾性体と、 (ヘ) 上記一対の支持リンク同士の連結点が支持リ
ンクと締付リンクの２つの連結点を結ぶ線より
内側に位置する第１の状態にあるときに、上記
一対の支持リンクが上記支持リンク同士の連結
点をさらに内側へ移動させるように回動するの
を阻止するストツパ機構と、 (ト) 前記接眼筒の鍔部が取付リング内に入つたと
きに、この鍔部の押圧力を横方向の力に変換し
て上記一対の支持リンク同士の連結点を上記弾
性体の付勢力に抗して外側に押し、上記第１の
状態から、上記一対の支持リンク同士の連結点
が支持リンクと締付リンクの２つの連結点を結
ぶ線より外側に位置する第２の状態に移行させ
る力変換機構とを具備することを特徴とする内視鏡と撮影装置
との接続装置。