JP2544052Y2 - ハーネスと弦楽器との連結装置 - Google Patents

ハーネスと弦楽器との連結装置

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JP2544052Y2
JP2544052Y2 JP7678893U JP7678893U JP2544052Y2 JP 2544052 Y2 JP2544052 Y2 JP 2544052Y2 JP 7678893 U JP7678893 U JP 7678893U JP 7678893 U JP7678893 U JP 7678893U JP 2544052 Y2 JP2544052 Y2 JP 2544052Y2
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昌甲 後藤
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Gotoh Gut Co Ltd
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Gotoh Gut Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本案はギター等の弦楽器とハーネ
スとを結合する連結装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】此種連結装置は、特公昭59−5168
号公報や実開昭63−168491号公報において開示
されている如く、ハーネスの連結端に固着された手動係
着部材と、弦楽器胴部に固定された受部材とを有し、手
動係着部材を操作して受部材と着脱させる様に構成して
ある。而して特公昭59−5168号公報に示される連
結装置は、係着部材は受部材内に係着部材側の突出端を
突入させて、突出端から軸直角方向に突出するボールで
受部材と係着する構成であるため、係着,脱離の両方に
おいて押釦を押圧する必要がある他、部品点数が多くて
構造が複雑になると云う問題があった。このため前記実
開昭63−168491号公報に示される様な連結装置
が提案される様になり、この装置では係着部材と受部材
とを連結させるに当っては、係着部材側の係止片が受部
材からの押圧力で後退して受部材の通過を許すから、係
着時における操作手間が不要になると云う利点がある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】この様な連結装置は、
係着部材が摘みを回転させる事で操作される構成である
ため、摘みと係止片との間に駆動伝達機構を設けて、こ
の機構により摘みの回転動作を係止片の開閉動作に変換
する事が必要になり、従って装置の部品点数が多くなっ
て、装置の製造価格が高くなる他、装置の小型化が妨げ
られると云う問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本案装置は、図2,図3
に示す如く、係着部材30に下方開口の受筒31を設け
ると共に、この受筒内に1対の係着片32を受筒31の
直径方向に対向配置し、上記係着片32はその上端部分
321を受筒31内壁に形成された係止部35に係着す
ると共に、下端は外方へ突出する弧状の係止端322に
作り、上記受筒31内にはその軸方向に摺動軸33を挿
入してこの摺動軸33の上端を外部の摘み36に連結す
ると共に、発条手段34によって摺動軸33を常時下方
へ押圧附勢し、上記摺動軸33には外径の大きい拡大段
部331と外径の小さい縮小段部332とを同心に形成
すると共に、縮小段部332を拡大段部331の下面に
連設し、上記拡大段部331は常時上記係着片32を係
止部35に押圧して係着片32を固定する様に設定し、
これに対し受部材40は上記受筒に嵌入する上方開口の
係着筒41と、この係着筒41を楽器に固定する取付手
段42とを備え、上記係着筒41はその開口縁内側に下
方に向けて口径を漸減傾斜する案内縁411を形成する
と共に、この案内縁411の下方に内壁を囲繞する様に
係合溝412を凹設した構成に作られている。
【0005】
【作用】本案連結装置はこの様なものであるから、ハー
ネス20に取付けられた係着部材と、楽器10に固定さ
れた受部材40とは常時図2,図4の如く結合してお
り、この時には受部材40の係合溝412には係着部材
30の係着片32が係着すると共に、係着片32は摺動
軸33の拡大段部331によって係止部35に押圧さ
れ、これによって拡大段部331と係止部35間で挟圧
固定される。楽器10をハーネス20から解放するに
は、摘み36を発条手段34に抗して上方へ引上げれば
良く、かくすると摺動軸33は上昇して拡大段部331
が係着片32の押圧を解くと共に係着片32の内側には
縮小段部332が対向するから、係着片32は、該係着
片32と縮小段部332との間に、図5に示すように形
成される空隙S分だけ自由に動く事が出来、従って受部
材40を引離すと、係着片32の弧状の係止端322は
係着筒41の係合溝412から離脱して、図3の如く係
合溝412を解放する。従って係着部材30と受部材4
0とは分離して楽器10はハーネス20から解放され
る。
【0006】
【実施例】本案装置は、図1に示す如く、ギター等の弦
楽器10の胴部11とハーネス20との連結に用いられ
る。実施例ではギターの胴部11の前部と尾端とに夫々
ハーネス20の端末21,22が連結されており、各連
結部には本案装置の係着部材30と受部材40とが設け
られている。
【0007】上記係着部材30は、図2,図3に示す如
く、下方を開口すると共に受部材40の係着筒41を受
入れるために内室311を形成した受筒31と、この受
筒31内にその内室311に突出するように設けられた
複数の係着片32と、上記受筒31の中央に軸方向へ摺
動可能に設けられると共に上記内室311に突出しない
ように位置する摺動軸33と、この摺動軸33を常時下
方へ附勢して摺動軸33を下方位置に定置せしめる発条
手段34、例えばコイルばねと、上記受筒31の内壁に
囲繞形成された凹曲面状の係止部35と、上記摺動軸3
3に連結された外部操作用の摘み36とを備えている。
【0008】上記受部材40は、図2,図3に示す如
く、上記受筒31内に嵌入する係着筒41と、この係着
筒41を楽器10に固定する木ねじ等の取付手段42と
を備えており、上記係着筒41はその嵌入側上方を開口
すると共に、開口縁内側に楽器に向けて、即ち下方に向
けて口径を漸減傾斜する案内縁411に形成し、且つこ
の案内縁411の下方に内壁を囲繞する様な係合溝42
を凹設した構成に作られている。
【0009】上記係着部材30の係着片32は、その上
端部分321を弧状の係着端に作ると共に、この上端部
分321を断面弧状に凹設された係止部35に係着して
おり、又下端は外方へ弧状に突出した形の係止端322
に作って、上記受部材40の係着筒41が受筒31内に
嵌合した時に、その係合溝412に係合する様作られて
いる。
【0010】上記摺動軸33は、下方位置において常時
上記係着片32を係止部35に向けて押圧するべく外径
を大きくした拡大段部331と、この拡大段部331の
内室側下面に連設されると共に拡大段部331と同心に
形成された外径の小さい縮小段部332とを有し、且つ
又上記係着片32の上端を該係着片32が内室311の
円周方向に移動しないように保持すると共に、拡大段部
331が係着片32を押圧している間は係着片32の上
端を押圧し、以て係着片32を所定の姿勢に保持する保
持溝333を有している。
【0011】上記係着部材30には、係着部材30をハ
ーネス20に取付ける取付手段37例えばハーネス20
を挟持するフランジが設けてあり、このフランジは受筒
31の外面に螺合されている。
【0012】本案装置はこの様なものであるから、摺動
軸33が下方位置にある時は、係着片32が拡大段部3
31で係止部35に押圧されているから、係着片32は
内壁の周方向へは移動可能な状態で姿勢を直立状に固定
され、従ってこの状熊の時に受部材40の係着筒41が
受筒31内に位置していると、係着筒41の係合溝41
2には係着片32が不動に係合しているため、楽器10
とハーネス20は確固に連結される。而して係着筒41
は周方向への回転は可能であるから、弦楽器10の姿勢
は自由に変える事が出来る。この時実施例の如く、摺動
軸33に保持溝333を形成しておけば、係着片32は
拡大段部331と係止部35の他に保持溝333でも保
持されるから、3面において確固に固定される事にな
る。次に上記摘み36を発条手段34に抗して引上げる
と、摺動軸33の拡大段部331が上昇して、図5の如
く係着片32は空隙Sを介して縮小段部332と対向す
る事になる。従って係着片32は図5の鎖線の如く、係
止端322を空隙S分だけ自由に動かす事が出来るか
ら、係着筒41を引出せば、係着片32の係止端322
は係合溝412から離脱して係着筒41を解放する。而
して係着筒41を受筒31に結合させる場合は、受筒3
1内に係着筒41を圧入すれば良く、かくすれば係着片
32が発条手段34に抗して摺動軸33を押上げるか
ら、これによって図5の状態を作り出す事が出来る。こ
の様に、係着筒41を受筒31に結合させるためには上
記摘み36を引上げても良い事勿論であり、又実施例の
如く保持溝333を設けておけば係着筒41による摺動
軸33の押上が容易になる利益がある。
【0013】
【考案の効果】本案装置はこの様に摺動軸33の拡大段
部331で係着片32を押圧保持すると共に縮小段部3
32を係着片32と対向させる事で係着片32を解放す
るものであるから、構造が簡単で製造原価を低減出来る
効果があると共に、全体形状を小型化する事も出来る効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本案連結装置の使用例を示す正面図である。
【図2】同装置の連結時の縦断正面図である。
【図3】同装置の分離時の縦断正面図である。
【図4】同係着片固定時の説明図である。
【図5】同係着片解放時の説明図である。
【符号の説明】
10 弦楽器 20 ハーネス 30 係着声材 31 受筒 32 係着片 321 係着片上端部分 322 係止端 33 摺動軸 331 拡大段部 332 縮小段部 34 発条手段 35 係止部 36 摘み 40 受部材 41 係着筒 411 案内縁 412 係合溝 42 取付手段

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハーネスに取付ける係着部材と、弦楽器
    に取付ける受部材とから成り、上記係着部材は受部材に
    向けて開口する受筒と、この受筒内に対向配置された複
    数の係着片と、此等係着片の上端部分を係止するべく受
    筒内面に形成された係止部と、常時発条手段で受筒開口
    方向に附勢されると共に、先端部に拡大段部と縮小段部
    とを同心に形成した摺動軸とを備え、上記係着片はその
    自由端を外方へ突出する係止端に作り、又上記拡大段部
    と縮小段部とは、上記摺動軸が発条手段で所定位置にあ
    る時は拡大段部が上記係着片を上記係止部に押圧して係
    着片を直立状に固止する一方上記摺動軸が発条手段に抗
    して摺動した時には上記縮小段部が空隙を介して上記係
    着片に対向する様構成し、上記受部材は上記受筒に嵌入
    する係着筒と、この係着筒を弦楽器に固定する取付手段
    とを備え、上記係着筒は受筒に嵌入する側を開口すると
    共に、開口縁内側には口径を漸減傾斜せしめた案内縁
    と、この案内縁より奥の内壁にその周方向へ環状に形成
    された係合溝とを設け、上記受筒に嵌入した時に上記係
    合溝が上記係着片に係合する様に構成したハーネスと弦
    楽器との連結装置。
JP7678893U 1993-12-31 1993-12-31 ハーネスと弦楽器との連結装置 Expired - Lifetime JP2544052Y2 (ja)

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JPH0743539U JPH0743539U (ja) 1995-08-22
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