JPH04212948A - 放射線画像情報記録読取装置 - Google Patents

放射線画像情報記録読取装置

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JPH04212948A
JPH04212948A JP2400771A JP40077190A JPH04212948A JP H04212948 A JPH04212948 A JP H04212948A JP 2400771 A JP2400771 A JP 2400771A JP 40077190 A JP40077190 A JP 40077190A JP H04212948 A JPH04212948 A JP H04212948A
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JP
Japan
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radiation
stimulable phosphor
phosphor sheet
reading
light
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP2400771A
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English (en)
Inventor
Shigeru Saotome
早乙女 滋
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被写体を透過した放射
線を蓄積性蛍光体シートに照射してそこに該被写体の放
射線画像情報を記録(撮影)し、次いでこの記録された
放射線画像情報を読み取る放射線画像情報記録読取装置
に関し、特に詳細には、蓄積性蛍光体シートを繰り返し
使用できるようにし、また被写体で散乱した散乱線の影
響を排除して放射線画像情報を記録できるようにした放
射線画像情報記録読取装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ある種の蛍光体に放射線(X線、α線、
β線、γ線、電子線、紫外線等)を照射すると、この放
射線エネルギーの一部が蛍光体中に蓄積され、この蛍光
体に可視光等の励起光を照射すると、蓄積されたエネル
ギーに応じて蛍光体が輝尽発光を示すことが知られてお
り、このような性質を示す蛍光体は蓄積性蛍光体(輝尽
性蛍光体)と呼ばれている。
【0003】この蓄積性蛍光体を利用して、人体等の被
写体の放射線画像情報を一旦蓄積性蛍光体のシートに記
録し、この蓄積性蛍光体シートをレーザ光等の励起光で
2次元的に走査して輝尽発光光を生ぜしめ、得られた輝
尽発光光を光検出器により光電的に読み取って画像信号
を得、この画像信号に基づき写真感光材料等の記録材料
、CRT等の表示装置に被写体の放射線画像を可視像と
して出力させる放射線画像情報記録再生システムが本出
願人によりすでに提案されている。(特開昭55−12
429号、同56−11395号など。)上述の放射線
画像情報記録再生システムにおいては、蓄積性蛍光体シ
ートは最終的に画像情報を記録せず、最終的な記録媒体
あるいは表示媒体に画像を再生するために一時的に画像
情報を担持するものであるから、この蓄積性蛍光体シー
トは繰り返し使用することができ、そのように繰返し使
用すれば極めて経済的である。
【0004】上記のように蓄積性蛍光体シートを再使用
するには、輝尽発光光が読み取られた後の蓄積性蛍光体
シートに残存する放射線エネルギーを、例えば特開昭5
6−11392号、同56−12599号に示されるよ
うにシートに光や熱を照射することによって放出させて
残存放射線画像を消去し、この蓄積性蛍光体シートを再
度放射線画像記録に使用すればよい。
【0005】そこで本出願人は、放射線画像を蓄積記録
しうる蓄積性蛍光体シートと、このシートに被写体を通
して放射線を照射することにより、このシート上に被写
体の放射線画像情報を蓄積記録する画像記録部と、この
画像記録部において放射線画像情報が蓄積記録されたシ
ートを走査する励起光を発する励起光源、およびこの励
起光により走査されたシートから発せられた輝尽発光光
を読み取って画像信号を得る光電読取手段からなる画像
読取部と、この画像読取部において画像読取りが行なわ
れた後のシートに次の画像記録がなされるのに先行して
、このシートに残存する放射線エネルギーを放出させる
消去部とを1つの装置に組み込み、蓄積性蛍光体シート
を繰り返し使用するようにした放射線画像情報記録読取
装置を先に提案した(特開昭63−175848 号、
同63−189855 号、同63−259540 号
など)。このような放射線画像情報記録読取装置によれ
ば、放射線画像情報の記録、読取りを連続的に能率良く
行なうことができる。
【0006】ところで、上述のように被写体を透過した
放射線を蓄積性蛍光体シート等に照射してそこに被写体
の放射線画像情報を記録する際には、被写体で散乱した
散乱線の影響が問題となる。そこで、この散乱線を除去
して放射線画像情報を記録(撮影)する試みが従来より
種々なされている。例えば特開昭60−149043 
号には、線状の放射線により被写体を走査し、被写体を
透過したこの線状の放射線により蓄積性蛍光体シートを
スリット露光するようにした放射線画像情報記録方法が
示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のようなスリット
露光方法は、勿論、前述の蓄積性蛍光体シートと、画像
記録部と、画像読取部と、消去部とを備えてなる放射線
画像情報記録読取装置に適用することも可能である。し
かしこのスリット露光方式は、被写体に対して一度に全
体的に放射線を照射する一般的な放射線画像記録方式に
比べると、放射線画像記録に要する時間が長いという欠
点が有る。したがって、このスリット露光方式を上記放
射線画像情報記録読取装置に適用した際には、当然、放
射線画像情報記録から読取りまでに要する時間が長くな
ってしまう。
【0008】本発明は上記のような事情に鑑みてなされ
たものであり、スリット露光方式を適用して散乱線を除
去して放射線画像情報を記録可能で、しかも放射線画像
情報記録から読取りまでに要する時間を短縮することが
できる放射線画像情報記録読取装置を提供することを目
的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明による放射線画像
情報記録読取装置は、前述した蓄積性蛍光体シートと、
画像記録部と、画像読取部と、消去部とを備えてなる放
射線画像情報記録読取装置において、◆画像記録部を、
線状の放射線により被写体を走査し、被写体を透過した
この線状の放射線により上記蓄積性蛍光体シートをスリ
ット露光するように構成した上で、◆励起光照射手段お
よび輝尽発光光を検出する光電読取手段を含む画像読取
部は、少なくとも一時期、蓄積性蛍光体シートへの線状
放射線の照射と並行して励起光を照射するように構成し
たことを特徴とするものである。
【0010】なお上記画像読取部は、特に好ましくは、
蓄積性蛍光体シートへの線状放射線の照射とほぼ同時に
、あるいはそれよりも若干遅れて該シートの放射線照射
箇所に励起光を照射するように形成される。
【0011】
【作用】蓄積性蛍光体シートをスリット露光する場合は
、該シートにいわば少しずつ順次放射線画像情報が記録
され、また励起光走査も蓄積性蛍光体シートに対して少
しずつなされるのであるから、上述のようにこれらスリ
ット露光と励起光走査とを並行して行なうことが可能で
ある。そのようにすれば、被写体の放射線画像情報記録
を完了してから読取りを開始する場合に比べて、記録と
読取りとの間で無駄に時間が費されることが少なくなり
、あるいは全く無くなる。
【0012】
【実施例】以下、図面に示す実施例に基づいて本発明を
詳細に説明する。図1および図2は、本発明の第1実施
例による放射線画像情報記録読取装置を示すものであり
、図1はその画像記録開始時の状態を、また図2はその
画像読取り終了時の状態を示している。
【0013】本装置は装置本体1と、この装置本体1の
上方に配された撮影台11と、その上方に配されたX線
源等の放射線源12と、撮影台11の上下に配されたス
リット板13、14と、これらのスリット板13、14
を各々駆動する駆動手段15、16とからなる。撮影台
11の下方位置において装置本体1の内部には、蓄積性
蛍光体シート2が固定保持されている。蓄積性蛍光体シ
ート2は放射性透過性の支持体2Aの上に蓄積性蛍光体
層2Bが形成されてなるものである。また上記撮影台1
1も、放射線透過性のものとなっている。
【0014】本装置においては上記の要素11〜16に
より画像記録手段10が構成されている。スリット板1
3、14はそれぞれ、紙面に垂直な方向に延びるスリッ
ト13a、14aを有する。そしてスリット板13を駆
動する駆動手段15は、一例としてスリット板13に連
結されたラック15aと、このラック15aに噛合した
ピニオン15bと、このピニオン15bを回転させるパ
ルスモータ15cとからなり、このパルスモータ15c
が正逆回転することにより、スリット板13を図中左右
方向に移動させる。スリット板14を駆動する駆動手段
16も、上記ラック15a、ピニオン15bおよびパル
スモータ15cと同様のラック16a、ピニオン16b
およびパルスモータ16cとからなり、パルスモータ1
6cが正逆回転することにより、スリット板14を図中
左右方向に移動させる。
【0015】上記シート2の下方には、画像読取手段2
0と消去手段30を近接させて共に筐体3内に一体的に
収納してなる読取消去ユニット4が設けられている。こ
の読取消去ユニット4は図1に実線で示す右端位置(第
1の位置)と、図2に実線で示す左端位置(第2の位置
)との間を、シート2に対向しつつ往復移動可能となっ
ている。本実施例においては上記第1の位置から第2の
位置までの矢印A方向の移動経路を往路、第2の位置か
ら第1の位置までの矢印A′方向の移動路を復路とする
。この読取消去ユニット4を往復させるユニット移動手
段40は、一例としてユニット4の移動方向に延びたス
クリューロッド41、このスクリューロッド41に螺合
したユニット支持部42、スクリューロッド41に固定
された歯車43、この歯車43と噛合する歯車44、こ
の歯車44を正逆両方向に回転させるパルスモータ45
、およびユニット4をスクリューロッド41と平行な方
向に移動可能に案内保持する手段(図示せず)からなり
、パルスモータ45により歯車44,43を介してスク
リューロッド41を回転させることにより、ユニット支
持部42を螺進退させてユニット4を往復移動させる。
【0016】画像記録手段10の撮影台11上に被写体
19が載置されると放射線源12が作動され、またそれ
とともに、右端位置に配されていた両スリット板13、
14が前述のようにして図中矢印A方向に移動される。 この際パルスモータ15cと16cとが互いに同期を取
って駆動されることにより、スリット板13、14は、
図1、2の方向から見てスリット13a、14aと放射
線源12の中心とが一直線に並ぶ状態を保って移動され
る。それにより、スリット13aを通過した線状の放射
線18により被写体19が走査され、またこの被写体1
9で散乱した散乱線はスリット板14により遮断されて
、放射線源12からスリット13a、14aを通過した
直接放射線のみにより、蓄積性蛍光体シート2が放射線
露光される。こうして被写体19の透過放射線画像情報
が、シート2の蛍光体層2Bに蓄積記録される。
【0017】以上説明した放射線画像の記録(撮影)と
並行して、前記ユニット4内の画像読取手段20により
、シート2に蓄積記録された画像情報の読取りが行なわ
れる。画像読取手段20は、半導体レーザ等の励起光源
21、この励起光源から発せられた励起光21Aの光路
に設けられた集光レンズ22、該集光レンズ22を通過
した励起光21Aを図1の紙面と交わる方向に偏向して
シート2上を主走査させる光偏向器である回転多面鏡2
3、fθレンズ22f、および励起光21Aの光路を変
えるミラー24a,24b,24cからなる励起光走査
手段を有し、この励起光走査手段により励起光21Aは
シート2上を、紙面と垂直な方向に繰り返し主走査する
【0018】一方、これとともにユニット4が前記ユニ
ット移動手段40により一定速度で矢印A方向に搬送さ
れることにより、励起光21Aの走査位置が矢印A方向
に移動して副走査が行なわれ、シート2にはそのほぼ全
面に亘って励起光21Aが照射される。シート2の励起
光照射箇所からは、蓄積記録された画像情報に応じた光
量の輝尽発光光が生じ、この輝尽発光光は画像読取手段
20の光電読取手段により検出される。
【0019】本装置では、線状の放射線18が蓄積性蛍
光体シート2上を移動する速度と、副走査速度とが等し
くなり、そして蓄積性蛍光体シート2上の放射線照射位
置から副走査方向後方側(図1、2の右方側)に若干離
れた位置を励起光21Aが走査するように、パルスモー
タ15c、16cおよび45が互いに同期を取って回転
駆動される。蓄積性蛍光体シート2は放射線18の照射
を受けたとき瞬時発光するが、上述のように放射線照射
位置と励起光走査位置とをずらしておけば、上記の瞬時
発光光が輝尽発光光とともに検出されることがない。そ
うなっていれば、蓄積性蛍光体シート2上のある位置の
蓄積記録情報を読み取っている際に、その位置とは異な
るスリット1ライン分の位置から生じた瞬時発光光がノ
イズとなって検出されてしまうことが防止される。
【0020】本装置における光電読取手段は、主走査方
向に主走査線の長さ以上に亘って延びた長尺の光電子増
倍管(フォトマルチプライヤー)25と、このフォトマ
ルチプライヤー25の受光面に設けられ、シート表面で
反射した励起光21Aのフォトマルチプライヤー25へ
の入射をカットして輝尽発光光のみを選択的に透過させ
るフィルタ27、このフィルタ27を介してフォトマル
チプライヤー25の入射端面に取り付けられて輝尽発光
光を良好に集光する光ガイド26、およびこの光ガイド
26と反対側に放出された輝尽発光光を該光ガイド26
側に反射させるミラー29からなる。上記長尺フォトマ
ルチプライヤー25は、例えば特開昭62−16666
 号に詳しい開示がなされているものであり、光ガイド
26を介して入射した輝尽発光光を受光し、その光量に
応じた電気信号Sを出力する。この信号Sは増幅されて
読取画像信号とされ、その画像信号は適当な画像処理(
信号処理)が施された後、CRT表示装置や、感光フィ
ルムに光走査記録を行なう記録再生装置等に送られる。 こうして画像情報の記録および読取りが終了した際には
、読取消去ユニット4は図1に破線で示すように前記第
2の位置に移動している。
【0021】画像情報の読取りが終了すると、読取消去
ユニット4は図2に示すように前記第2の位置から第1
の位置へと矢印A′方向に移送され、その際シート2は
、ユニット4内の消去手段30によりその全面に消去光
照射を受ける。消去手段30は一例として、主走査方向
に延びた蛍光灯等の消去光源31と、この消去光源31
から発せられる光のうち下方に向かう光をシート表面側
に反射させる反射板32とを備えている。また本実施例
においては消去光源31は常に点灯されるので、画像記
録および読取りを行なう際には図1に示すように消去光
源31上にあって消去光を遮光し、消去を行なう間のみ
図2に示すようにフォトマルチプライヤー25上に退却
して消去光源31を露出させる移動シャッタ33が設け
られている。なお、消去光源31を消去時にのみ点灯さ
せ、それ以外の時は消すようにした場合は、移動シャッ
タ33は特に設けなくてもよい。
【0022】消去光源31はユニット4が矢印A′方向
に移動するのにつれてシート2の全面を照射する。消去
光源31はシート2の励起波長領域の光を主に発するも
のであり、画像読取り後にシート2に残存していた放射
線エネルギーは、シート2にこのような光が照射される
ことにより該シート2から放出される。消去の終了した
シート2は再び画像記録手段10により新たな記録がな
され得る状態となり、読取消去ユニット4は再び第1の
位置に戻される。
【0023】以上説明したように本装置においては、ス
リット露光方式により被写体19の放射線画像を蓄積性
蛍光体シート2に記録するようにしているので、被写体
19で散乱した散乱線の影響を排して、ノイズの少ない
高画質の放射線画像を記録可能となる。また、放射線画
像情報読取りを、その記録に対して若干の時間間隔を置
いてほぼ同時に行なうようにしているので、被写体19
の放射線画像記録が完全に完了してから読取りを開始す
る場合に比べれば、この記録開始から読取り終了までに
要する時間を著しく短縮することができる。
【0024】次に、図3を参照して本発明の第2実施例
について説明する。なおこの図3において、前記図1お
よび図2中の要素と同等の要素には同番号を付し、それ
らについての説明は必要の無い限り省略する(以下、同
様)。
【0025】この第2実施例の装置は、第1実施例の装
置と比べると画像読取手段20が異なっており、画像記
録手段10および消去手段30は基本的に第1実施例の
ものと同様に形成されている。本装置の画像読取手段2
0は、励起光源21と、そこから発せられた励起光21
Aをファン(扇状)ビームに変換する、円柱レンズとシ
リンドリカルとの組合せ等からなるビーム整形レンズ5
0と、図中紙面と交わる方向に拡がるファンビームとな
った励起光21Aを蓄積性蛍光体シート2に向けて反射
させるミラー51、24a、24b、24cとからなる
励起光走査手段を有する。
【0026】またこの画像読取手段20は、蓄積性蛍光
体シート2上で図中紙面に垂直な方向に延びる励起光照
射ラインを各々臨むように配された2つのラインセンサ
ー52、53を有する。光電読取手段としてのこれらラ
インセンサー52、53は例えばCCD素子からなり、
線状に励起光21Aの照射を受けたシート2の箇所から
発せられる輝尽発光光をそれぞれ検出する。各ラインセ
ンサー52、53の出力S2、S3は、読取処理回路(
図示せず)において加算される。こうすれば、より多く
の輝尽発光光を光電的に検出可能で、S/Nの高い読取
画像信号を得ることができる。
【0027】なお上述のようにすれば勿論好ましいが、
一方のラインセンサー52あるいは53は省かれてもよ
いし、さらには他方のラインセンサー53あるいは52
に向けて輝尽発光光を反射させるミラーに置き換えられ
てもよい。
【0028】また本実施例においては、線状の放射線1
8の蓄積性蛍光体シート2上の照射位置を同時に線状の
励起光21Aが照射するように、パルスモータ15c、
16cおよび45が駆動される。こうすることにより、
放射線18が照射された蓄積性蛍光体シート2の箇所か
ら生じる瞬時発光光を、輝尽発光光とともにラインセン
サー52、53で検出可能となる。本実施例においては
、画素分割可能なCCD素子からなるラインセンサー5
2、53を光電読取手段として用いているので、各画素
毎の瞬時発光光および輝尽発光光を検出することができ
る。この瞬時発光光も、シート2に蓄積記録される放射
線画像情報を示しているので、輝尽発光光と併せてこの
瞬時発光光も検出すれば、S/Nがより一層高い読取画
像信号が得られるようになり、より高画質の放射線画像
を再生可能となる。
【0029】なお、上記のようなラインセンサー52、
53を用いる場合でも、励起光21Aを必ずしも線状に
蓄積性蛍光体シート2に照射する必要はなく、前述した
第1実施例と同様に、励起光ビームを偏向して蓄積性蛍
光体シート2上を走査するようにしてもよい。
【0030】次に図4を参照して、本発明の第3実施例
について説明する。この第3実施例装置は第1実施例装
置と比べると、画像記録手段10は共通で、画像読取手
段20および消去手段30が異なる。
【0031】本装置の画像読取手段20は、第1実施例
装置のものと同様の励起光源21、集光レンズ22、回
転多面鏡23、fθレンズ22fに加えて、回転多面鏡
23により図の紙面と交わる向きに偏向された励起光2
1Aを反射させる長尺ミラー60と、この長尺ミラー6
0を矢印M方向に回転させるガルバノメータ61とから
なる副走査手段を備えている。
【0032】また画像読取手段20は、後述する消去手
段30の一部ともなる積分球62を有している。この積
分球62は、蓄積性蛍光体シート2に対向するように配
され、上記長尺ミラー60を蓄積性蛍光体シート2に対
面させる開口と、光電子増倍管63および消去光源64
を蓄積性蛍光体シート2に対面させる別の開口を有する
。そしてこの積分球62は、蓄積性蛍光体シート2の各
箇所から放出された輝尽発光光を、その発光位置(すな
わち励起光21Aの照射位置)によらず、ほぼ一定の集
光効率で光電子増倍管63の受光面に集光する形状とさ
れている。
【0033】この装置においては、回転多面鏡23によ
り励起光21Aの主走査がなされ、また回転する長尺ミ
ラー60により励起光21Aの副走査がなされて、該励
起光21Aが蓄積性蛍光体シート2に2次元的に照射さ
れる。そしてこの励起光21Aの走査は、線状の放射線
18が照射されている蓄積性蛍光体シート2の箇所より
も若干後方(図中右方)の位置を走査するようにしてな
される。この励起光21Aの走査により蓄積性蛍光体シ
ート2から放出された輝尽発光光は、上述の通りの積分
球62により集光されて光電子増倍管63の受光面に入
射し、該光電子増倍管63によって光電的に検出される
【0034】以上のようにして放射線画像情報の読取り
が終了すると、長尺ミラー60は副走査開始時の回転位
置に戻される。そしてそれとともに消去光源64が点灯
される。この消去光源64から発せられた消去光は、積
分球62によって集光されて蓄積性蛍光体シート2を照
射し、そこに残存している放射線エネルギーを放出させ
る。
【0035】なお以上説明した3つの実施例においては
、蓄積性蛍光体シート2が固定され、また被写体19も
固定のまま放射線画像情報が記録されるようになってい
るが、スリット板13、14を固定として、被写体19
および蓄積性蛍光体シート2を移動させるようにしても
よい。 さらには、スリット板13、14を移動させるとともに
、被写体19および蓄積性蛍光体シート2を移動させる
ようにしても構わない。
【0036】蓄積性蛍光体シートを移動させながら放射
線画像情報を記録するためには、例えば特開昭64−6
939号に示されるように、エンドレスベルトタイプの
蓄積性蛍光体シートを回転させながら画像記録を行なう
手法や、同62−91933 号に示されるように蓄積
性蛍光体シートを巻回して貯え、この巻回状態を解くよ
うにして引き出しながら画像記録を行なう手法等を用い
ることができる。またこのように装置内で蓄積性蛍光体
シートを移動させる他、装置全体を移動させることによ
って蓄積性蛍光体シートを移動させることもできる。
【0037】上記のようにスリット板を固定として蓄積
性蛍光体シートを移動させる場合は、被写体を、蓄積性
蛍光体シートに対して所定の関係に保ちながら移動させ
ることが必要である。またスリット板を固定として、特
に装置内で蓄積性蛍光体シートを移動させる場合は、こ
の蓄積性蛍光体シートの移動により励起光の副走査を行
なうことができるから、励起光の副走査方向照射位置は
常に一定のままでよいことになる。
【0038】
【発明の効果】以上詳細に説明した通り本発明の放射線
画像情報記録読取装置においては、画像記録部が、蓄積
性蛍光体シートをスリット露光させるように構成された
から、散乱線の影響を排して、高画質の放射線画像を記
録可能となる。
【0039】そしてこの放射線画像情報記録読取装置に
おいては、画像読取手段20が、少なくとも一時期線状
放射線の照射と並行して蓄積性蛍光体シート上に励起光
を走査させるように構成されたから、放射線画像情報記
録開始から読取り終了までに要する時間を短縮可能であ
り、よって本装置によれば、放射線画像による医療診断
や研究の能率を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による放射線画像情報記録
読取装置の、画像記録開始時の状態を示す一部破断正面
【図2】上記第1実施例装置の、画像読取り終了時の状
態を示す一部破断正面図
【図3】本発明の第2実施例の放射線画像情報記録読取
装置を示す一部破断正面図
【図4】本発明の第3実施例の放射線画像情報記録読取
装置を示す一部破断正面図
【符号の説明】
2    蓄積性蛍光体シート 4    読取消去ユニット 10    画像記録手段 11    撮影台 12    放射線源 13、14    スリット板 15、16    スリット板駆動手段18    放
射線 19    被写体 20    画像読取手段 21    励起光源 21A  励起光 23    回転多面鏡 25、63    光電子増倍管 26    光ガイド 30    消去手段 31、64    消去光源 40    ユニット移動手段 50    ビーム整形レンズ 52、53    ラインセンサー 60    長尺ミラー 61    ガルバノメータ 62    積分球

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  蓄積性蛍光体シートと、線状の放射線
    により被写体を走査し、被写体を透過したこの線状の放
    射線により前記蓄積性蛍光体シートをスリット露光する
    画像記録部と、前記放射線の照射により被写体の放射線
    画像情報を蓄積記録した前記蓄積性蛍光体シートに、少
    なくとも一時期放射線照射と並行して励起光を走査させ
    る励起光照射手段、およびこの励起光の走査により前記
    蓄積性蛍光体シートから発せられた輝尽発光光を光電的
    に検出する光電読取手段を含む画像読取部と、この読取
    部により前記輝尽発光光の検出がなされた蓄積性蛍光体
    シートに次の放射線画像記録がなされるのに先行して該
    シートから、そこに残存している放射線エネルギーを放
    出させる消去部とからなる放射線画像情報記録読取装置
JP2400771A 1990-12-07 1990-12-07 放射線画像情報記録読取装置 Withdrawn JPH04212948A (ja)

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