JPH042127Y2 - - Google Patents

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JPH042127Y2
JPH042127Y2 JP1985118980U JP11898085U JPH042127Y2 JP H042127 Y2 JPH042127 Y2 JP H042127Y2 JP 1985118980 U JP1985118980 U JP 1985118980U JP 11898085 U JP11898085 U JP 11898085U JP H042127 Y2 JPH042127 Y2 JP H042127Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、工場や倉庫等において、搬送物の
向きを変えずにこれを運搬することができる無人
車に関する。
〔従来の技術〕
工場や倉庫等で用いられる無人車として、第3
図と第4図に示すものが知られている。すなわ
ち、この無人車は、車体1下面の二隅に突出する
ように取り付けた旋回軸2の下部にフレーム(図
示せず)が取り付けられ、該フレームには走行用
モータ3により駆動される走行車輪4が該走行用
モータ3と一体的に取り付けられ、車体1の所要
位置には、走行車輪4を方向変換するための操向
用駆動装置5が取り付けられている。また、操向
用駆動装置5と旋回軸2には、スプロケツト6,
7が個々に取り付けられるとともに、それらのス
プロケツト6,7にチエーン8が巻き掛けられ、
走行車輪4と走行用モータ3を旋回軸2を中心に
旋回させるようになつている。さらに、車体1下
面の他の二隅には、自在車輪9が取り付けられて
いる。
そして、無人車をX方向へ直線走行させる場合
には、操向用駆動装置5により走行車輪4を第3
図に示す位置に旋回させ、走行用モータ3により
走行車輪4を駆動させる。また、曲線走行させる
場合には、走行用モータ3を駆動したまま操向用
駆動装置5により走行車輪4を走行用モータ3と
一緒に旋回させる。さらにまた、Y方向へ直進走
行させる場合には、操向用駆動装置5によつて走
行車輪4を第4図に示す位置に旋回させ、走行用
モータ3により走行車輪4を駆動させる。なお、
上述の各走行時においては、自在車輪9は走行車
輪4に従つて自在に旋回する。
〔考案が解決しようとする問題点〕
ところが、上記従来の無人車においては、2個
の走行用モータ3に対して1個ずつの比較的大容
量の操向用駆動装置5が必要であり、製造コス
ト、及び稼働コストが高くつく不満があつた。
〔問題点を解決するための手段〕
この考案は、走行用モータによつてそれぞれ駆
動される左右の走行車輪と、適数の自在車輪とを
備えた車体に、搬送物の積載テーブルを水平に旋
回自在に取り付け、上記積載テーブルに、その積
載テーブルを車体に対して旋回させる旋回駆動装
置と、積載テーブルを車体に固定する固定装置を
布設し、上記走行車輪の回転数差から割り出され
た車体の進行方向及びその角度と、上記積載テー
ブルの上記車体に対する旋回方向及びその角度と
を比較し、この比較結果を零とすべく旋回駆動装
置を作動させて上記積載テーブルを旋回させる制
御装置を設けたことにより上記の問題点を解消し
たものである。
〔作用〕
無人車でロボツトやコンベアなどの搬送物を運
搬する場合には、積載テーブル上に搬送物をの
せ、走行用モータで走行車輪を駆動させて行う。
上記において、搬送物の向きを変えずにこれを曲
線運搬するには、無人車が曲線路で走行方向を変
換する場合において、走行車輪の回転数差から割
り出された車体の進行方向及びその角度と、積載
テーブルの車体に対する旋回方向及びその角度と
を比較し、この比較結果を零とすべく旋回駆動装
置を作動させることにより、車体の方向変換角度
と同角度だけ積載テーブルを車体に対して車体の
逆方向に旋回させる。なお、積載テーブルを車体
に対して旋回させる必要がない場合には、固定装
置により積載テーブルを車体に固定する。
〔実施例〕
第1図と第2図はこの考案の一実施例を示すも
ので、11は車体(フレーム)である。この車体
11の下面には、左右一対の走行車輪12と、4
個の自在車輪13とが設けられている。そして、
走行車輪12には、回転角を検出するエンコーダ
14を備えた走行用モータ15がそれぞれ連結さ
れており、走行用モータ15による走行車輪12
の駆動で車体11を自由に走行させることができ
るようになつている。なお、走行用モータ15に
より走行車輪12をそれぞれ個々に同速度で同方
向に回転させた場合には、車体11は直進し、ま
た、一対の走行車輪12を同方向に異速度で回転
させた場合と、一方の走行車輪12を停止させた
まま他方の走行車輪12を回転させた場合、及
び、一対の走行車輪12を互いに異方向に回転さ
せた場合は、車体11の方向が変換されることに
なる。
上記の走行において、一対のエンコーダ14
は、それぞれ走行用モータ15の回転方向と回転
角を個々に検出してその検出信号を制御装置16
に送り、車体11が直進状態におるか、或いはど
の方向に何度方向変換しているかを割り出させ
る。自在車輪13は、各走行車輪12の前後にそ
れぞれ配設されており、上記車体11の方向変換
に伴つてその方向を変換する。
前記車体11の上には、搬送物を載せる積載テ
ーブル17が、回転軸18をボールベアリング1
9に枢支されて水平に旋回自在に設けられてい
る。また、モータよりなる旋回駆動装置20が車
体11上に搭載され、伝動機構21を介して上記
回転軸18を回転させることによつて、回転軸1
8に支持された積載テーブル17を左右、任意の
方向に旋回させることができるようになつてい
る。図の伝動機構21は、旋回駆動装置20に設
けられたタイミングプーリ22と、回転軸18に
設けられたタイミングプーリ23、及びそれらの
タイミングプーリ22,23に巻き掛けられたタ
イミングベルト24とから成るが、歯車やチエー
ン等の伝動手段を用いたものであつてもよく、そ
の構造は任意である。
また、旋回駆動装置20には、ブレーキよりな
る固定装置25と、ポテンシヨメータ26が設け
られており、固定装置25により旋回駆動装置2
0の自由回転を止めて車体11に積載テーブル1
7を固定する一方、ポテンシヨメータ26によつ
て車体11に対する積載テーブル17の旋回角度
と方向を検出できる構成となつている。前記の制
御装置16は、エンコーダ14とポテンシヨメー
タ26、及び旋回駆動装置20と固定装置25に
電気的に連絡され、前述のように2個のエンコー
ダ14から送られてきた検出信号から車体11の
進行方向とその角度を割り出し、その割出し方向
及び角度と、ポテンシヨメータ26により検出さ
れた車体11に対する積載テーブル17の旋回方
向及び角度とを比較し、この比較結果を零とすべ
く車体11の方向変換角度と同角度、積載テーブ
ル17が車体11の逆方向に旋回するように旋回
駆動装置20を制御し、上記の条件が満たされる
と、固定装置25を作動させて積載テーブル17
を車体11に固定する。
次に上記のように構成されたこの考案の無人車
の作用を説明する。
第2図のAは無人車の直進状態を示すもので、
左右一対の走行車輪12は、走行用モータ15に
よりそれぞれ同方向に同速度で回転させられてい
る。無人車の直進時においては、制御装置16
は、2個のエンコーダ14の検出信号から車体1
1がその方向を変換していないことを割り出し、
固定装置25を作動させて車体11に積載テーブ
ル17を固定しているため、車体11の振動等に
よつて積載テーブル17が自由に旋回してその方
向を変えることはない。
無人車の走行において、例えば、左の走行車輪
12の回転速度を右の走行車輪12の回転速度よ
りも早くした場合、第2図Bのように車体11は
右に方向を変換する。この車体11の方向変換
は、2個のエンコーダ14の検出信号から直ちに
制御装置16に割り出され、固定装置25による
積載テーブル17(旋回駆動装置20)の固定が
解かれるとともに、旋回駆動装置20が作動させ
られて積載テーブル17を車体11の方向変換角
度と同角度、車体11の逆方向、つまり左に旋回
させる。このため、積載テーブル17は車体11
の方向変換に関係なくその向きを変えることがな
い。
このようにして、例えば、車体11が右に90度
方向を変換したところで、左右一対の走行車輪1
2の回転速度を再び同一にすると、無人車は第2
図Cのように直進することになる。この際も固定
装置25が作動して積載テーブル17の自由旋回
を止めることは言うまでもない。また、一方の走
行車輪12の回転を止めたり、或いは一対の走行
車輪12を相互に逆方向に回転させて無人車の方
向を変える場合においても、エンコーダ14や制
御装置16等は上記と同様に作用して積載テーブ
ル17の向きを一定に保つ。
なお、図の実施例の無人車においては、左右一
対の走行車輪12の前後にそれぞれ自在車輪13
(合計4個)が配設され車体11を支持している
ため、第3図と第4図の従来の無人車のように、
移動方向によつて走行モードが大きく変化する関
係から、方向変換時に走行速度を十分に遅くしな
ければならなかつたものと違つて、無人車がどの
ように方向を変えても、安定性が損われることが
なく、したがつて、方向変換時に走行スピードを
それ程低下させる必要がないという長所を有する
が、この考案においては、自在車輪13の配置及
び使用個数は図のものに限られるものではない。
なお、また、エンコーダ14とポテンシヨメータ
26に替えて、ジヤイロコンパス等の方向センサ
(方向検知手段)を積載テーブル17に設置し、
これにより制御装置を介して旋回駆動装置20と
固定装置25の作動を制御することもできる。
〔考案の効果〕
以上説明したように、この考案においては、操
向用駆動装置を別途に設けた従来の無人車と違つ
てそのような操向用駆動装置を必要としないた
め、製造コスト及び稼働コストが安く経済的であ
る。また、車体に積載テーブルが旋回自在に設け
られ、旋回駆動装置によつて積載テーブルを車体
の方向変換角度と同角度、車体の逆方向に旋回さ
せることにより、その向きを変えずに走行させ得
る構成となつているため、向きを変えずに移動さ
せることが望ましい、例えば、ロボツトとかコン
ベア等の移送手段の運搬をなすことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図と第2図はこの考案の無人車の一実施例
を示すもので、第1図は一部分を破断した正面
図、第2図は走行状態の種々相を示す底面略図で
ある。第3図と第4図は従来の無人車の底面図で
ある。 11……車体、12……走行車輪、13……自
在車輪、15……走行用モータ、17……積載テ
ーブル、20……旋回駆動装置、25……固定装
置。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 一対の走行用モータによつてそれぞれ駆動され
    る左右の走行車輪と、適数の自在車輪とを備えた
    車体に、搬送物の積載テーブルを水平に旋回自在
    に取り付け、上記積載テーブルに、その積載テー
    ブルを車体に対して旋回させる旋回駆動装置と、
    積載テーブルを車体に固定する固定装置を布設
    し、上記走行車輪の回転数差から割り出された車
    体の進行方向及びその角度と、上記積載テーブル
    の上記車体に対する旋回方向及びその角度とを比
    較し、この比較結果を零とすべく上記旋回駆動装
    置を作動させて上記積載テーブルを旋回させる制
    御装置を設けたことを特徴とする無人車。
JP1985118980U 1985-08-02 1985-08-02 Expired JPH042127Y2 (ja)

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JP1985118980U JPH042127Y2 (ja) 1985-08-02 1985-08-02

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JPS6226776U JPS6226776U (ja) 1987-02-18
JPH042127Y2 true JPH042127Y2 (ja) 1992-01-24

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JP1985118980U Expired JPH042127Y2 (ja) 1985-08-02 1985-08-02

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Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5305810B2 (ja) * 2008-09-26 2013-10-02 愛知機械テクノシステム株式会社 無人搬送車

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JPS5599460A (en) * 1979-01-17 1980-07-29 Murata Machinery Ltd Truck for carrying article
JPS59195466A (ja) * 1983-04-21 1984-11-06 日立機電工業株式会社 複数無人搬送車による長尺物搬送方法
JPS612306B2 (ja) * 1977-11-04 1986-01-23 Hitachi Ltd

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