JPH04211603A - コンパクトパウダー化粧品用ホモジナイゼーション剤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、コンパクトパウダー化
粧品用ホモジナイゼーション剤としての熱可塑性合成材
料の中空マイクロスフェア、ヘキサゴン系窒化ホウ素お
よびＮ−アシルリジンの組み合わせに関するものである
。すなわち、この発明は、コンパクトパウダー形態の化
粧品組成物の製造において使用される化粧品成分ホモジ
ナイゼーション剤に関するものである。このホモジナイ
ゼーション剤は、化粧用コンパクトパウダー組成物の成
分のホモジナイゼーションを促進および改良する三成分
の組み合わせにより構成される。具体的には、このホモ
ジナイゼーション剤は、中空マイクロスフェア形態の熱
可塑性合成材料、ヘキサゴン系窒化ホウ素粒子およびリ
ジンのアシル化誘導体の組み合わせにより構成される。

【０００２】

【従来の技術】パウダー形態の公知化粧品組成物は多数
の成分を含むことが知られている。それらの製造は、比
較的時間がかかり、エネルギー費用も高くつく混合、粉
砕およびふるい分け操作を必要とする。これらの操作は
、コンパクトパウダー製造の場合にはさらに細心の注意
を要することになる。すなわち、前記操作には、一般に
例えば粉砕によってコンパクトパウダーを構成する他の
成分の粒子混合物に油相を加える操作が含まれる。油相
を可能な限り均一に分布させ、油相を加えた後生成物を
最終的にホモジネートする技術は、特に時間のかかる難
しい操作である。この発明では、熱可塑性合成材料の中
空マイクロスフェア、ヘキサゴン系窒化ホウ素粒子およ
びリジンのＮ−アシル化誘導体を組み合わせて使用する
ことにより、これらの不利な点が改善される。上記組み
合わせにより、コンパクトパウダー製造中に、粒子の塊
に対し一際優れた流動性が付与され、次いで時間および
エネルギーの点で製造費用が低減化され得る。さらに、
この組み合わせにより、ち密性およびショック耐性に関
する満足すべき特性を有すると共に、快適な適用特性を
有する高品質のコンパクトパウダーが得られる。化粧お
よび皮膚の手入れ用遊離非コンパクトパウダーにおける
熱可塑性合成材料の中空マイクロスフェアの使用は、既
に主としてフランス国特許第８６０９２８９号（公開第
２６００５３２号）に記載されている。また、化粧品組
成物パウダー形態における中空マイクロスフェアの使用
は、日本国特願昭６０−１８４０４号に記載されている
。しかしながら、この日本国特許出願によると、具体的
に使用されている中空マイクロスフェアは、比較的高い
比重を有するため、本発明を実践するのには適していな
い。パウダー形態の化粧品組成物におけるヘキサゴン系
窒化ホウ素粒子の使用は、日本国特願昭６２−４９２４
７号に記載されている。シリカ、雲母、ポリエチレン並
びにポリジメチルシロキサン、ジステアリルマレートお
よびペンタヒドロスクアレンの組み合わせを含む特定の
結合剤を含むパウダー形態の化粧品組成物におけるアシ
ルアミノ酸により被覆したタルクの使用は、アメリカ合
衆国特許第４８３７０１１号に記載されている。

【０００３】

【発明の構成】上述の３成分の組み合わせは、コンパク
トパウダーの製造で使用される粒子混合物に、本発明以
前に使用された成分による場合よりも完全に優れた流動
性を付与することが見出された。すなわち、本発明は、
コンパクトパウダー形態の化粧品組成物の製造における
、化粧用コンパクト組成物の全重量に対して１−５５重
量パーセントで存在する、化粧用コンパクトパウダー組
成物を構成する成分のホモジナイゼーションを促進およ
び改良する３成分、すなわち、０．１ｇ／ｃｍ３未満の
比重および３０μｍ未満のサイズを有する熱可塑性合成
材料の中空マイクロスフェア、ｘ重量パーセントヘキサ
ゴン系窒化ホウ素の粒子、ｙ重量パーセントおよびＮ−
アシルリジンの粒子、ｚ重量パーセント（ただし、ｘ、
ｙおよびｚは、各々ｘ：０．２−３０ｙ：６．２−９０
ｚ：８−９９．７８の範囲で変化する数（ただし、ｘ＋
ｙ＋ｚの合計＝１００）である）の組み合わせの使用に
関するものである。ただし、ｘ、ｙおよびｚの量は、３
種の構成成分を組み合わせたものに関する量であって、
上記３成分の組み合わせ以外に、さらにコンパクトパウ
ダー形態の組成物に通常存在する様々な成分を含む化粧
品組成物におけるこれら３構成成分の量ではないものと
する。本発明の特定態様では、また、上記３成分の組み
合わせは、下記特徴を単独または組み合わせた形で呈し
得る。すなわち、ｘは０．５〜２の範囲の数である、ｙ
は５〜２５の範囲の数である、ｚは７５〜９５の範囲の
数である、および中空マイクロスフェアは、約１０〜２
０μｍの範囲のサイズを有する。上記３成分の組み合わ
せは、好ましくは化粧品組成物の全重量に対し化粧用コ
ンパクトパウダー組成物の１０〜３５重量パーセントを
占める。中空マイクロスフェアは、公知方法、例えばア
メリカ合衆国特許第３６１５９７２号およびヨーロッパ
特許第００５６２１９号記載の方法に従い製造される。 マイクロスフェアの中空部分は、気体、例えば炭化水素
（ブタン、ペンタン）、空気または他の好都合に使用さ
れる気体を含む。これらのマイクロスフェアは、非毒性
および非刺激性の熱塑性材料から製造され得る。この材
料は、例えばエチレン系誘導体のポリマーまたはコポリ
マー（例、ポリエチレン、ポリスチレン、塩化ビニル−
アクリロニトリル・コポリマー等）、ポリアミド、ポリ
エステル、尿素−ホルムアルデヒド・ポリマー、塩化ビ
ニリデン・コポリマー（例、塩化ビニリデン−アクリロ
ニトリル）等であり得る。中空マイクロスフェアの比重
は、好ましくは０．０１〜０．１ｇ／ｃｍ３程度である
。ヘキサゴン系窒化ホウ素粒子は、好ましくは０．１〜
３０μｍの範囲のサイズを有する。本発明の組成物にお
いて使用される代表的中空マイクロスフェアには、主と
してケマノルド・プラントによりエクスパンセル５５１
ＤＥ２０（サイズ２０μｍ）および５５１ＤＥ１２（サ
イズ１２μｍｍ）という商標名で販売されているものが
含まれる。

【０００４】Ｎ−アシルリジン粒子は、好ましくは５〜
３０μｍの範囲のサイズを有する。代表的Ｎ−アシル化
リジン誘導体には、特に、そのアシル基が８〜１８個の
炭素原子を有する脂肪酸から誘導されているものがある
。好ましいＮ−アシル化リジン誘導体は、主としてＮ−
ラウロイルリジンである。また、本発明は、１〜５５重
量パーセントおよび好ましくは１０〜３５重量パーセン
トの割合で例えば上述の３成分の組み合わせを含むコン
パクトパウダー形態の化粧品組成物に関するものである
。また、本発明組成物は、充填剤または増量剤および／
または常用顔料並びに油相を含む。顔料および／または
充填剤は、コンパクトパウダー形態の化粧品組成物で常
用されているものである。顔料は、主として鉱物顔料、
有機顔料および真珠光沢顔料から選択される。代表的鉱
物顔料には、例えば、所望により表面処理されていても
よく、カラー・インデックスにおいてレファレンスＣＩ
７７８９１として列挙された二酸化チタン（ルチルまた
はアナターゼ）、カラー・インデックスにおいてレファ
レンスＣＩ７７４９９、７７４９２および７７４９１と
して列挙された黒、黄、赤および茶色酸化鉄、マンガン
・バイオレット（ＣＩ７７７４２）、ウルトラマリン・
ブルー（ＣＩ７７００７）、酸化クロム（ＣＩ７７２８
８）、水和酸化クロム（ＣＩ７７２８９）、フェリク・
ブルー（ＣＩ７７５１０）がある。代表的有機顔料には
、特に下記の顔料がある。 Ｄ＆Ｃ　　赤色１９番（ＣＩ４５１７０）、Ｄ＆Ｃ　　
赤色９番（ＣＩ１５５８５）、Ｄ＆Ｃ　　赤色２１番（
ＣＩ４５３８０）、Ｄ＆Ｃ　　オレンジ４番（ＣＩ１５
５１０）、Ｄ＆Ｃ　　オレンジ５番（ＣＩ４５３７０）
、Ｄ＆Ｃ　　赤色２７番（ＣＩ４５４１０）、Ｄ＆Ｃ　
　赤色１３番（ＣＩ１５６３０）、Ｄ＆Ｃ　　赤色７番
（ＣＩ１５８５０：１）、Ｄ＆Ｃ　　赤色６番（ＣＩ１
５８５０：２）、Ｄ＆Ｃ　　黄色５番（ＣＩ１９１４０
）、Ｄ＆Ｃ　　赤色３６番（ＣＩ１２０８５）、Ｄ＆Ｃ
　　オレンジ１０番（ＣＩ４５４７５）、Ｄ＆Ｃ　　黄
色６番（ＣＩ１５９８５）、Ｄ＆Ｃ　　赤色３０番（Ｃ
Ｉ７３３６０）、Ｄ＆Ｃ　　赤色３番（ＣＩ４５４３０
）、カーボンブラック（ＣＩ７７７６６）およびカーマ
イン・レーキ類（ＣＩ７５４７０）。

【０００５】真珠光沢顔料は、主として、白色真珠光沢
顔料、例えば酸化チタンにより被覆された雲母、オキシ
塩化ビスマス、および有色真珠光沢顔料、例えば酸化鉄
被覆チタン雲母、フェリック・ブルーまたは酸化クロム
被覆チタン雲母、前述のタイプの有機顔料で被覆したチ
タン雲母、並びにオキシ塩化ビスマスを基剤とするもの
から選択され得る。これらの顔料は、化粧用コンパクト
パウダー組成物の全重量に対し好ましくは０．１〜２重
量パーセントを占め得る。充填剤または増量剤は、主と
して下記のものから選択される。様々な組成のアルミノ
珪酸塩であり、２〜２００μｍ、好ましくは５〜７０μ
ｍの範囲のサイズおよび０．１〜５μｍ、好ましくは０
．２〜３μｍの厚さを有するフレーク形態を呈する雲母
。上記雲母は、天然源（例、白雲母、真珠雲母、レスコ
リテ（ｒｅｓｃｏｌｉｔｈｅ）、リピドリテ（ｌｉｐｉ
ｄｏｌｉｔｈｅ）、黒雲母）または合成源に由来するも
のであり得る。雲母は、一般に透明であり、皮膚にしゅ
す光沢を与える。一般に、本発明の化粧品組成物では、
雲母は、化粧品組成物の全重量に対し２０〜７０重量パ
ーセントおよび好ましくは３０〜５０重量パーセントの
割合で存在する；主として芳香を定着させる作用を有す
る炭酸または重炭酸マグネシウム。それらは、本発明の
化粧品組成物中、化粧品組成物の全重量に対し１〜１０
重量パーセント、好ましくは２〜７重量パーセントの範
囲の量で存在し得る；８〜２２個の炭素原子、好ましく
は１２〜１８個の炭素原子を有する有機カルボン酸から
誘導された金属石鹸、例えば、ステアリン酸亜鉛、ステ
アリン酸マグネシウム、ステアリン酸リチウム、ラウリ
ン酸亜鉛、ミリスチン酸マグネシウム等。これらの石鹸
は、一般に１０μｍ未満のサイズを有する粒子形態で存
在し、滑らかな感触を有し、皮膚へのパウダーの付着を
容易にする。これらの金属石鹸は、一般に組成物の全重
量に対して１〜１０重量パーセント、好ましくは２〜７
重量パーセントの範囲の量で存在する；５０μｍ未満の
サイズを有する粒子形態での合成ポリマー・パウダー、
例えばポリエチレン、ポリエステル（例、ポリエチレン
イソフタレートまたはテレフタレート）およびポリアミ
ド（例、ナイロン）。これらは吸収特性を有するため、
皮膚にビロードのような外観を与える。これらの合成ポ
リマー・パウダーは、本発明の化粧品組成物中、化粧品
組成物の全重量に対して１〜４０重量パーセント、好ま
しくは１０〜３０重量パーセントの範囲の量で存在する
。

【０００６】また、本発明の化粧用コンパクトパウダー
組成物は、他の充填剤または増量剤、例えばタルク、澱
粉、カオリン、酸化亜鉛および酸化チタン、凝結した炭
酸カルシウム等を含み得る。脂肪相は、一般に、周囲温
度で液状であり、化粧品組成物中、化粧品組成物の全重
量に対して２〜１０重量パーセント、好ましくは４〜８
重量パーセントの範囲の量で存在する脂肪性物質を含む
。周囲温度で液状である代表的脂肪性物質には、鉱物性
、動物性、植物性または合成油またはシリコーン油があ
る。具体例としては、ペトロラタム油、液体ラノリン、
アララ油、ごま油、マカダミアナッツ油またはホホバ（
ｊｏｊｏｂａ）油および合成トリグリセリド類などの油
類がある。また、脂肪相は、化粧品組成物での使用が知
られている油溶性合成ポリマーを含み得る。代表的オレ
オ可溶性合成ポリマーには、ポリビニルピロリドン／ヘ
キサデセンまたはＰＶＰ／エイコセン・コポリマー、例
えば「ガネックスＶ−２１６」および「ガネックスＶ−
２２０」という商標名でジー・エー・エフ・コーポレイ
ションにより販売されている製品がある。所望により追
加され得る脂肪相は、化粧品組成物の全重量に対し、０
〜２５重量パーセント、好ましくは３〜２０重量パーセ
ントの割合で存在する。コンパクト組成物には、他の様
々な成分、例えば、主として体および足用脱臭性パウダ
ーおよびベビーパウダーで使用される防腐剤（トリクロ
ロジフェニルエーテル、カチオン性剤、ホウ酸等）、脱
臭性パウダーまたは足用パウダーで使用される収けん剤
、例えばヒドロキシ塩化アルミニウムまたは明ばん、日
焼け止め剤、軟化剤、水和剤（ソルビトール、グリセリ
ン）、はん痕剤、抗遊離基剤、ビタミン類、香料等も含
まれ得る。これらの成分は、化粧品組成物の全重量に対
して５重量パーセント以下の割合で存在し得る。最後に
、本発明によるコンパクトパウダーは、所望により、水
溶性安定剤（２０重量パーセント以下）、例えば天然も
しくは合成ゴム、セルロース誘導体またはアクリル酸ポ
リマーを含み得る。本発明のコンパクトパウダーは、コ
ンパクトパウダー製造に関する公知技術に従い製造され
る。一般に、それは次の要領で行なわれる。上記粒子成
分を混合し、ホモジネートする。さらに、保存剤および
所望による香料を含む油相を製造する。油相を粒子相に
より、全て混合しながら粉砕する。生成したパウダーを
適当な容器に分配し、パウダーを常法により所望のち密
度を有するコンパクトパウダーを得るのに充分な圧力で
圧縮する。

【０００７】

【実施例】

以下、非限定的実施例により本発明を説明する。 実施例 下記組成を有するコンパクトパウダーが製造される。 　　（粒子成分）　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（重
量パーセント）雲母（セリサイトＳ１５２、 　　　　　　プレスパース、インコーポレイテッド）　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　４４ナイロン
粉末（オルガゾール２００２Ｄ−　　　　　　エキスト
ラ、リポ・ケミカル・カンパニー）　　　　　　　　　
　　　　　　　２５Ｎ−ラウロイルリジン（アミホープ
ＬＬ、センターケム）　　　　　　　　　　　１５ステ
アリン酸亜鉛　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　１炭酸マグネシウム　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　２ヘキサゴン系窒化ホウ素　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　３中空マイクロスフェア（エ
キスパンセル５５１ＤＥ２０）　　　　　　　　　　　
　　０．２５顔料　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　１．５　　（油相
） オクタドデシルステアレート（セラフィル８４７、　　
　　　　マリンクロート・インコーポレイテッド）ジオ
クチルマレエート　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　｝８ジイソステアリルマレエート

Claims (9)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　化粧品組成物の成分のホモジナイゼー
   ションを促進および改良する３種の成分の組み合わせに
   より構成され、それら３種の成分が、０．１ｇ／ｃｍ３
   未満の比重および３０μｍ未満のサイズを有する熱可塑
   性合成材料の中空マイクロスフェア、ｘ重量パーセント
   ヘキサゴン系窒化ホウ素の粒子、ｙ重量パーセントおよ
   びＮ−アシルリジンの粒子、ｚ重量パーセント（ただし
   、ｘ、ｙおよびｚは、ｘ：０．２−３０ｙ：０．２−９
   ０ｚ：８−９９．７８の範囲で変化する数（ただし、ｘ
   ＋ｙ＋ｚの合計＝１００）である）である、コンパクト
   パウダー形態の化粧品組成物の製造において使用される
   化粧品成分ホモジナイゼーション剤。
2. 【請求項２】　　ｘが０．５〜２の範囲の数である、請
   求項１記載のホモジナイゼーション剤。
3. 【請求項３】　　ｙが５〜２５の範囲の数である、請求
   項１記載のホモジナイゼーション剤。
4. 【請求項４】　　ｚが７５〜９５の範囲の数である、請
   求項１記載のホモジナイゼーション剤。
5. 【請求項５】　　中空マイクロスフェアの熱可塑性合成
   材料が、エチレン系炭化水素、ポリエステル、ポリアミ
   ド、尿素ホルムアルデヒドポリマーおよび塩化ビニリデ
   ンのコポリマーから選択される、請求項１記載のホモジ
   ナイゼーション剤。
6. 【請求項６】　　Ｎ−アシルリジンが、８〜１８個の炭
   素原子を有する脂肪酸から誘導されたものである、請求
   項１記載のホモジナイゼーション剤。
7. 【請求項７】　　アシルがラウロイルである、請求項６
   記載のホモジナイゼーション剤。
8. 【請求項８】　　１−５５重量パーセントの割合で化粧
   品成分ホモジナイゼーション剤を含み、このホモジナイ
   ゼーション剤が、化粧品組成物の成分のホモジナイゼー
   ションを促進および改良する３種の成分の組み合わせに
   より構成され、それら３種の成分が、０．１ｇ／ｃｍ３
   未満の比重および３０μｍ未満のサイズを有する熱可塑
   性合成材料の中空マイクロスフェア、ｘ重量パーセント
   ヘキサゴン系窒化ホウ素の粒子、ｙ重量パーセント、お
   よびＮ−アシルリジンの粒子、ｚ重量パーセント（ただ
   し、ｘ、ｙおよびｚは、ｘ：０．２−３０ｙ：０．２−
   ９０ｚ：８−９９．７８の範囲で変化する数（ただし、
   ｘ＋ｙ＋ｚの合計＝１００）である）である、コンパク
   トパウダー形態の化粧品組成物。
9. 【請求項９】　　化粧品成分ホモジナイゼーション剤が
   、化粧品組成物の全重量に対し１０〜３５重量パーセン
   トの範囲の量で存在する、請求項８記載の化粧品組成物
   。