JPH04209353A - 磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気記録再生装置

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JPH04209353A
JPH04209353A JP2340180A JP34018090A JPH04209353A JP H04209353 A JPH04209353 A JP H04209353A JP 2340180 A JP2340180 A JP 2340180A JP 34018090 A JP34018090 A JP 34018090A JP H04209353 A JPH04209353 A JP H04209353A
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JP
Japan
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drum
tape
titanium layer
titanium
magnetic
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JP2340180A
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English (en)
Inventor
Takahiro Shibano
柴野 孝弘
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Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ビデオテープレコーダ等に用いられている磁
気記録再生装置に関するものである。
〔従来の技術〕
一般に、磁気記録再生装置は、例えばビデオテープレコ
ーダ等に用いられている。この磁気記録再生装置は、第
19図に示すように、各種の磁気ヘッド34を備え、こ
の磁気へラド34と共に回転する回転ドラム(以下上ド
ラム31と称する。)を有している。また、この上ドラ
ム31の下面には、ヘリカルリード33が形成された固
定ドラム(以下下ドラム32と称する。)が設けられて
おり、このヘリカルリード33は、磁気テープ46をフ
ォーマントに沿って走行させるようになっている。
上記の上ドラム31は、例えばNTSC方弐の場合、定
常回転時におよそ1.800rpmにて正確に制御され
る必要がある。また、上記の上ドラム31および下ドラ
ム32には、μm(マイクロメータ)レベルの加工精度
が要求されている。特に、この加工精度は、ヘリカルリ
ード33等の複雑な形状が形成された下ドラム32にお
いて要求が厳しいものとなっている。
従って、従来、上ドラム31および下ドラム32には、
比重が小さく、且つ被削性等の加工性に優れた材料であ
るアルミニウムを母材とする例えばA221BやA60
61等のアルミ合金が多用されている。
これにより、アルミ合金で形成された上ドラム31およ
び下ドラム32は、軽量なものとなるため慣性が小さく
なり、回転制御を容易に行うことができるようになって
いる。さらに、上ドラム31および下ドラム32は、加
工性に優れたアルミ合金により高い加工精度を得ること
ができるようになっている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記従来の磁気記録再生装置では、上ド
ラム31および下ドラム32が磁気記録再生装置を構成
するテープ走行系の他の部品と比較して摩耗し易いとい
う問題を有している。
これは、上ドラム31および下ドラム32には、アルミ
合金が使用されている一方、他の部品である傾斜ポール
35・36、ガイドボスト38・39、テンションポス
ト37、およびキャプスタン軸40には、磁気チー14
6との摺接による摩耗を考慮して例えば5US303や
5US420等のステンレス鋼が使用されているためで
ある。
即ち、上ドラム31および下ドラム32に使用されるア
ルミ合金は、ビッカース硬度がステンレス鋼と比較して
1/4程度である。従って、上ドラム31および下ドラ
ム32は、ステンレス鋼を使用した他の部品と比較して
摩耗し易いものとなっている。特に、下ドラム32は、
下ドラム32に形成されたヘリカルリード33が磁気チ
ー146の走行規制を行うため摩耗の進行が著しいもの
となっている。
このように、従来の磁気記録再生装置では、上ドラム3
1および下ドラム32の摩耗が、これらの上および下ド
ラム31・32と磁気テープ46との接触状態や磁気テ
ープ46の走行に関連する他の部品と磁気テープ46と
の接触状態を変化させてテープテンションを増加させる
ため、安定したテープ走行を長期に渡り維持することが
困難であるという問題点を有している。
〔課題を解決するための手段〕
本発明に係る磁気記録再生装置は、上記課題を解決する
ために、磁気ヘッドが設けられ、この磁気ヘッドと共に
回転するアルミ合金からなる回転ドラムと、この回転ド
ラムの下面に設けられ、磁気テープの走行方向を規制す
るヘリカルリードが形成されたアルミ合金からなる固定
ドラムとを有する磁気記録再生装置において、上記回転
ドラムおよび固定ドラムには、チタン層と窒化チタン層
とが順次積層されていることを特徴としている。
〔作 用〕
上記の構成によれば、回転ドラムおよび固定ドラムには
、チタン層とチタン窒化物層とを順次積層したので、チ
タン層を介して高硬度の窒化チタン層がアルミ合金から
なる回転ドラムおよび固定ドラム上に強固に密着される
。これにより、磁気テープの走行による回転ドラムおよ
び固定ドラムの摩耗が低減され、安定したテープ走行を
長期に渡り維持できる。
C実施例〕 本発明の一実施例を第1図ないし第18図に基づいて説
明すれば、以下の通りである。
本実施例に係る磁気記録再生装置は、第1図に示すよう
に、各種の磁気ヘッド4が設けられ、これらの磁気ヘッ
ド4と共に回転する回転ドラム(以下上ドラム1と称す
る。)と、この上ドラム1の下面に設けられた固定ドラ
ム(以下下ドラム2と称する。)とを有している。
上記の上ドラム1には、第2図に示すように、テープテ
ンションを制御する数10〜数100μm程度のエアー
溝22が複数形成されている。このエアー溝22は、上
ドラム1の回転により上ドラム1と磁気テープ16(第
1図)との間に空気を送り込むようになっており、磁気
テープ16と上ドラム1とが極端に密着することを防止
するようになっている。
これにより、磁気テープ16は、エアー溝22にる空気
の浸入により、上ドラム1および下ドラム2の摩擦力が
ドラム回転方向に作用することで進行力が付与されるよ
うになっている。また、上記の下ドラム2には、ヘリカ
ルリード3が形成されており、このヘリカルリード3は
、磁気テープ16をフォーマットに沿って走行させるよ
うになっている。
上記の上ドラム1および下ドラム2には、比重が小さく
且つ加工性に優れたアルミニウムを母材とする例えばA
221BやA6061等のアルミ合金が用いられている
本実施例では、このアルミ合金から成る上ドラム1およ
び下ドラム2の表面には、チタン層がイオンブレーティ
ング法により0.1〜0.3μmの範囲゛で形成され、
さらに、このチタン層の表面に窒化チタン層がイオンブ
レーティング法により0.5〜0.7μmの範囲で形成
されている。これにより、上ドラムlおよび下ドラム2
に形成されたチタン層は、チタン層上に形成された窒化
チタン層を上ドラム1および下ドラム2に充分な強さで
密着させることができるようになっている。
尚、イオンブレーティング法とは、不活性ガスが介在す
る真空タンク内にグロー放電を発生させ、この電場を通
過する際に、正イオン化した粟発原子を負のポテンシャ
ルが印加された母材に加速衝突させ、この衝突エネルギ
により非常に優れた密着性を有する被膜を形成するもの
である。
即ち、窒化チタン層を上ドラム1および下ドラム2に直
接形成した場合、負のポテンシャルにより高速加速され
た正イオンの蒸発原子であるチタンは、反応性ガスであ
る窒素雰囲気中で上ドラム1および下ドラム2に形成さ
れる。
この際、上記のチタンは、反応性ガスである窒素に衝突
する確立が極めて高くなり、母材であるアルミ合金から
なる上ドラム1および下ドラム2への衝突エネルギが低
下することになる。そして、この衝突エネルギの低下は
、上ドラム1および下ドラム2のアルミ合金と窒化チタ
ンとの異種金属間の密着性を低下させる主な要因となっ
ている。
ところが、チタンに同種金属でおる窒化チタンを衝突さ
せた場合には、上記の衝突エネルギの低下が密着性にあ
まり影響を与えない。
従って、アルミ合金からなる上Fラム1および下ドラム
2は、先ず衝突エネルギの低下が少ないチタン層が形成
されることでチタン層との密着性が高められ、さらに、
このチタン層に窒化チタン層を形成することで、チタン
層を介して窒化チタン層との密着性を高めることが可能
になっている。そして、上記のチタン層によるアルミ合
金と窒化チタン層との密着性は、チタン層の厚みが0.
1〜0.3μmの範囲であるときに最適なものとなって
いる。
次に、上記のチタン層上に形成された窒化チタン層は、
0.5〜0.7μmの範囲で形成されている。これによ
り、アルミ合金からなる上ドラム1および下ドラム2は
、機械的特性の劣化が防止されるようになっている。
即ち、上ドラム1および下ドラム2に形成されるチタン
層や窒化チタン層の層厚は、イオンブレーティングによ
るコーティング時間に正比例する、この際、チタン材を
融解しているコーテイング槽の温度は、チタンの蒸発原
子を発生させるため、輻射熱により時間と共に上昇する
従って、上ドラムlおよび下ドラム2をコーテイング槽
に長時間放置した場合には、膜厚が増大することになる
が、同時に温度も上昇することになる。
これにより、窒化チタン層は、膜厚が0.7μmより厚
くなった場合には、アルミ合金からなる上ドラムlおよ
び下ドラム2の機械的特性が温度上昇により劣化する可
能性があるが、膜厚が0.5〜0.7μmの範囲で形成
された場合には、温度上昇を防止しつつ充分に高い硬度
で形成することが可能になっている。
また、上記の窒化チタン層は、TiN2、TiN、およ
びTizNのうち、TiNとT+z、Nとが75〜95
%を組成比率として有している。
即ち、上記の各窒化チタンは、TiN、のビッカース硬
度が略1.500Hv、TiNのビッカース硬度が略2
,0OOtlν、およびTi、Nのビッカース硬度が略
2,200Hvとなっている。従って、より硬度の高い
表面を形成するには、窒化チタン層の組成比率をTiN
(!1−TizNとにするのが望ましい。ところが、こ
れらの窒化チタン層の組成比率は、窒素含有量により略
決定されており、この窒素含有量の制御でTiNとTi
zNとにするには、組成の生成過程において極めて困難
なものとなっている。
従って、窒化チタン層は、TiNとTizNとが75〜
95%を組成比率とするように形成され、この場合にお
いても充分に高い硬度を得ることが可能になっている。
さらに、上記のチタン層および窒化チタン層は、イオン
ブレーティング法により形成されるため、上ドラム1や
下ドラム2を過剰に加熱することがない。従って、上ド
ラム1および下ドラム2に用いられているアルミ合金は
、機械的精度が変化しない。
このように、上ドラム1および下ドラム2は、チタン層
と窒化チタン層とがイオンブレーティング法でこの順に
形成されることで、上記の各層を機械精度の充分に高い
状態で形成することが可能になっている。また、チタン
層を介して高硬度の窒化チタン層がアルミ合金からなる
上ドラム1および下ドラム2上に強固に密着されるので
、磁気チー116の走行による上ドラム1および下ドラ
ム2の摩耗が低減され、安定したテープ走行を長期に渡
り維持できる。
また、上記の上ドラム1および下ドラム2には、磁気テ
ープ16の入口側および出口側にステンレス鋼からなる
傾斜ポール5・6が、第3図に示すように、A方向およ
びB方向に移動可能に配設されるようになっている。
さらに、上記の傾斜ボール5から磁気テープ16が巻回
された供給リール13に至るまでには、供給リール13
側より、磁気テープ16をゴ定のテンションで供給する
テンションボスト7と、磁気チー116の走行方向を変
更するガイドボスト8と、記録時にビデオ信号等の信号
を消去する全幅消去ヘッド11と、磁気テープ16の高
さを規制するローラガイド18とがこの順に配設されて
いる。
一方、上および下ドラムト2の送出側に配設された傾斜
ポール6から磁気テープ16を巻回する巻取り−ル14
に至るまでには、傾斜ボール6側より、磁気テープ16
の高さを規制するローラガイド19と、オーディオ信号
の消去および記録をするオーディオヘッド20・12と
、磁気テープ16の走行方向を規制するガイドボスト9
と、C方向へ移動可能なピンチローラ15と、磁気チー
116を一定速度で走行させるキャプスタン軸10とが
この順に配設されている。
上記の構成において、第1図に示すように、先ず上ドラ
ム1および下ドラム2に磁気テープ16を摺接して、2
250時間の長時間テープ走行を行った。そして、テー
プ走行前後における下ドラム2のテープ摺動面21の形
状の変化を調べた。
また、比較のために、上ドラム1および下ドラム2の表
面にチタン層も窒化チタン層も形成していない比較用ド
ラムを用意し、この比較用ドラムについても、上記と同
様にテープ走行を行い、下ドラム2のテープ摺動面21
の形状の変化を調べた。
まず、干渉縞顕微鏡装置によりテープ走行後のテープ摺
動面21の摩耗状態を波長0.3μmの光源の下で観察
した。その結果、本実施例の下ドラム2と較べて、比較
用の下ドラム2では、第4図の斜線で示した部分がより
摩耗していることが観察された。
これを定量的に調べるために、テープ走行前後における
下ドラム2のテープ摺動面21の上ドラム1側エツジ部
付近の表面形状を表面形状測定装置により回転軸方向に
沿って測定した。
本実施例の下ドラム2では、第5図に示したテープ走行
前の表面形状と、第6図に示したテープ走行後の表面形
状とを比較すると、はとんど摩耗による変化が見られな
かった。
一方、比較用ドラムの下ドラム2では、第7図に示した
テープ走行前の表面形状と、第8図に示したテープ走行
後の表面形状とを比較すると、最大約2μmの摩耗が起
こっていることが分かった。
また、テープ走行前後における上ドラム1の外周面の下
ドラム2側工・7ジ部付近の表面形状にっいても、上記
と同様に表面形状測定装置により回転軸方向に沿って測
定した。
本実施例の上ドラム1では、第9図に示したテープ走行
前の表面形状と、第10図に示したテープ走行後の表面
形状とを比較すると、はとんど摩耗による変化が見られ
なかった。
一方、比較用ドラムの上ドラム1では、第11図に示し
たテープ走行前の表面形状と、第12図に示したテープ
走行後の表面形状とを比較すると、最大約367μmで
幅約4.6mmの摩耗が起こっていることが分かった。
なお、上記第5図乃至第8図のグラフに見られる下ドラ
ム20表面の鋸刃形状の周期的な凹凸は、所定のテープ
テンションが磁気チー116に加わるように、磁気テー
プ16と下ドラム2のテープ摺動面21との接触が適度
な線接触となるように設けられているものである。した
がって、比較用ドラムの下トラム2のように、この凹凸
がテープ走行により摩耗すると(第7図及び第8図参照
)、磁気テープ16と下ドラム2のテープ摺動面21と
の接触は線接触から面接触に変化して、テープテンショ
ンが増加することになる。逆に、本実施例の下ドラム2
のように、この凹凸がテープ走行によりほとんど摩耗し
ないとき(第5図及び第6図参照)、テープテンション
はほぼ一定に保たれることになる。
上記長時間のテープ走行前後における摩耗によるテープ
テンションの変化を確認するために、それぞれドラム入
口側のテープテンションTI(第3図)とドラム出口側
のテープテンションT2とを測定した。
本実施例のドラムでは、テープテンションTIは〜第1
3図の破線23に示すように、テープ走行前後において
ほとんど変化せず、テープテンションT2は、同図の破
線23゛に示すように、テ” −ブ走行前後においてわ
ずかに増加していることが分かった。また、長時間テー
プ走行前のテープテンション比(T2/TI)と225
0時間のテープ走行後のテープテンション化(T2/T
I)との増加比は1.05になっており、テープテンシ
ョン比(T2/TI)はテープ走行前後においてほぼ一
定に保たれていることが分かった。
一方、比較用ドラムでは、テープテンションT1は、第
13図の実線24に示すように、テープ走行前後におい
てほとんど変化しないが、テープテンションT2は、同
図の実線24゛に示すように、テープ走行前後において
かなり増加していることが分かった。したがって、長時
間テープ走行前のテープテンション比(T2/Tl)と
2250時間のテープ走行後のテープテンション比(T
2/TI)との増加比は1.5になっており、テープテ
ンション比(T2/TI)はテープ走行前後においてか
なり増加することが分かった。
以上のことから、本実施例のドラムでは、テープテンシ
ョンの増加に起因する磁気ヘッド4の摩耗や磁気テープ
16の損傷等が長期に渡って起こりにくいことが判明し
た。
次に、下ドラム2は、テープ走行互換性に影響を与える
ため、ドラム精度中量も厳しい精度である超精密精度が
要求されている。従って、イオンブレーティング法によ
りチタン層および窒化チタン層が形成される際における
下ドラム2のアルミ合金部の材料硬度の変化と、下ドラ
ム2の各部の寸法精度の変化とを測定した。そして、こ
の測定結果を第15図および第16図に示した。
尚、上記の下ドラム2の各部とは、第14図に示すよう
に、上側ハウジング2aの真円度、下側ハウジング2b
の真円度、および基準面2cの平面度のことである。ま
た、試料は、(a)〜(j)の10個とした。
これにより、アルミ合金部の材料硬度は、第15図に示
すように、形成初期および形成後において、殆ど変化の
無いことが判明した。同様に、下ドラム2の各部におけ
る寸法精度の変化は、第16図に示すように、形成初期
および形成後において、殆ど変化の無い測定誤差程度の
極小なものであることが判明した。
このことから、下ドラム2は、チタン層および窒化チタ
ン層の形成によりテープ走行に支障を生しる程度の材料
硬度や寸法精度の変化が生しないことが明らかになった
次に、上記のチタン層および窒化チタン層が形成された
下ドラム2の場合と比較するために、アルミ合金A22
18からなる比較用ドラムが高温下で放置された場合の
材料硬度および寸法精度の変化を調べた。そして、この
結果を第17図および第18図に示した。
尚、比較用ドラムについての放置温度は、210℃、2
30°C1250’C1280°C1および310℃と
し、各温度についての試料は、(a)〜(j)のそれぞ
れ2個とした。また、上記の各温度における放置時間は
、イオンブレーティング法で形成される際に要する時間
と同等の60分とした。
これにより、比較用ドラムの形成後の材料硬度は、第1
7図に示すように、温度が高くなるに伴って低下してい
くことが判明した。
さらに、比較用ドラムの寸法精度の変化は、第18図に
示すように、温度が高くなるに伴って拡大していくこと
が判明した。
即ち、例えば比較用ドラムが60分間、約230°Cの
大気中に放置された場合には、材料硬度が低下し、下ド
ラム2の各部の機械的精度がテープ走行系に支障を生し
る程度にまで変化してしまうことになることが明らかに
なった。
従って、上ドラム1および下ドラム2の材料硬度や寸法
精度等の機械的特性が変化した場合には、たとえ窒化チ
タン層等により耐摩耗性が向上されたとしても、VTR
の特性上必要不可欠な機械的精度に狂いが生じることで
他の不具合が発生することになる。
このように、窒化チタン層等を形成する場合には、密着
性に考慮すると共に、上ドラム1および下ドラム2の機
械的特性を変化させないようにする必要があるが、イオ
ンブレーティング法により窒化チタン層等を形成した場
合には、第15図および第16図に示すように、材料硬
度および寸法精度に変化が生じることがない。そして、
このイオンブレーティング法により窒化チタン層等が形
成された上ドラム1および下ドラム2は、耐摩耗性が向
上し、安定したテープ走行を長期間維持することができ
るようになっている。
〔発明の効果〕
本発明に係る磁気記録再生装置は、以上のように、回転
ドラムおよび固定ドラムには、チタン層とチタン窒化物
層とが順次積層されているので、チタン層を介して高硬
度の窒化チタン層がアルミ合金からなる回転ドラムおよ
び固定ドラム上に強固に密着される。これにより、磁気
テープの走行による回転ドラムおよび固定ドラムの摩耗
が低減されので、テープテンションがほぼ一定に保たれ
、安定したテープ走行を長期間維持できるという効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第18図は、本発明の一実施例を示すもので
ある。 第1図は、磁気記録再生装置に磁気テープを走行させた
状態を示す斜視図である。 第2図は、回転ドラムの平面図である。 第3図は、磁気記録再生装置に磁気テープを走行させた
状態を示す平面図である。 第4図は、長時間テープ走行後における比較用の固定ド
ラムの摩耗状況を示す説明図である。 第5図は、長時間テープ走行前における本実施例の固定
ドラムの表面形状を示すグラフである。 第6図は、長時間テープ走行後における本実施例の固定
ドラムの表面形状を示すグラフである。 第7図は、長時間テープ走行前における比較用の固定ド
ラムの表面形状を示すグラフである。 第8図は、長時間テープ走行後における比較用の固定ド
ラムの表面形状を示すグラフである。 第9図は、長時間テープ走行前における本実施例の回転
ドラムの表面形状を示すグラフである。 第10図は、長時間テープ走行後における本実施例の回
転ドラムの表面形状を示すグラフである。 第11図は、長時間テープ走行前における比較用の回転
ドラムの表面形状を示すグラフである。 第12図は、長時間テープ走行後における比較用の回転
ドラムの表面形状を示すグラフである。 第13図は、テープ走行時間に対するテープテンション
の変化を示すグラフである。 第14図は、固定ドラムの縦断面図である。 第15図は、固定ドラムにチタン層および窒化チタン層
を形成する際の材料硬度の変化を示すグラフである。 第16図は、固定ドラムにチタン層および窒化チタン層
を形成する際の寸法精度の変化を示すグラフである。 第17図は、比較用の固定ドラムを高温で放置した際の
材料硬度の変化を示すグラフである。 第181!lは、比較用の固定ドラムを高温で放置した
際の寸法精度の変化を示すグラフである。 第19図は、従来例を示すものであり、磁気記録再生装
置に磁気テープを走行させた状態を示す斜視図である。 1は上ドラム(回転ドラム)、2は下ドラム(固定ドラ
ム)、3はヘリカルリード、4は磁気ヘンド、16は磁
気テープである。 #J、1図 第 4 図 第 5 図 第6v4 第 7 :鷺[1 第 8 図 19  % 第10 図 JP、11図 第 12 聞 If! 13 図 ・l −−モI止行醒 第14図 第15 図 16rg ・ 升」匁命の$14 fi2 aの寸法寝イしX 影
氏多の第14困すのq迂賀氾 o e、*のm14fficの寸献化 f、 17 g!         第18図第19 

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、磁気ヘッドが設けられ、この磁気ヘッドと共に回転
    するアルミ合金からなる回転ドラムと、この回転ドラム
    の下面に設けられ、磁気テープの走行方向を規制するヘ
    リカルリードが形成されたアルミ合金からなる固定ドラ
    ムとを有する磁気記録再生装置において、 上記回転ドラムおよび固定ドラムには、チタン層と窒化
    チタン層とが順次積層されていることを特徴とする磁気
    記録再生装置。
JP2340180A 1990-11-30 1990-11-30 磁気記録再生装置 Pending JPH04209353A (ja)

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