JPS60242542A - 磁気記録再生装置 - Google Patents
磁気記録再生装置Info
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- JPS60242542A JPS60242542A JP9807484A JP9807484A JPS60242542A JP S60242542 A JPS60242542 A JP S60242542A JP 9807484 A JP9807484 A JP 9807484A JP 9807484 A JP9807484 A JP 9807484A JP S60242542 A JPS60242542 A JP S60242542A
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- Japan
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- post
- layer
- drum
- cassette
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔技術分野〕
本発明はビデオテープレコーダ〈以下VTRと略称する
)等に用いられる磁気記録再生装置に関する。
)等に用いられる磁気記録再生装置に関する。
近年、磁気記録再生装置に関する技術の進歩は著しく、
特にVTR技術の発展は目覚ましい。このような情勢の
中にあって現在VTRの方式は、VH8方式、β方式、
V−2000方式あるいはCvC方式等互換性を有して
いない種々の方式のものが併存したまま普及している。
特にVTR技術の発展は目覚ましい。このような情勢の
中にあって現在VTRの方式は、VH8方式、β方式、
V−2000方式あるいはCvC方式等互換性を有して
いない種々の方式のものが併存したまま普及している。
このため、ユーザー側で混乱を招くといった不都合な問
題が生じている。上述したような背景の中で、次世代の
機種として開発がすすめられているいわゆる8#VTR
に関しては、メーカー各社間で完全な規格統一がはから
れた。この8 M V T Rに適用される磁気テープ
は、メタルテープまたは蒸着テープである。これらのう
ちメタルテープを適用する場合は磁気テープ(以下単に
テープという)走行系を従来の各種方式のVTRにおい
て採用されてきた構成と同様に構成すると、メタルテー
ブによりテープ走行系各部の摩耗が著しくなる。
題が生じている。上述したような背景の中で、次世代の
機種として開発がすすめられているいわゆる8#VTR
に関しては、メーカー各社間で完全な規格統一がはから
れた。この8 M V T Rに適用される磁気テープ
は、メタルテープまたは蒸着テープである。これらのう
ちメタルテープを適用する場合は磁気テープ(以下単に
テープという)走行系を従来の各種方式のVTRにおい
て採用されてきた構成と同様に構成すると、メタルテー
ブによりテープ走行系各部の摩耗が著しくなる。
また一方、膜厚が薄く機械的強度が比較的低い蒸着テー
プを適用する場合は、他の種々の問題が生ずる。すなわ
ち従来、同様に、たとえばステンレス鋼製の固定ポスト
やアルミニウム製の回転ドラムを用い、直径φ=40#
の向転ドラムに対するテープ巻付け角を210°に設定
してテープ走行系を構成すると、テープが固定ポストや
回転ドラムの周面に貼り付いたり、テープと固定ポスト
や回転ドラム周面との摩擦係数が増大して、テープ走行
速度にムラが生じ、その結果再生画像が劣化するといっ
た問題が起こる。このような問題は湿度の高い雰囲気で
装置を使用した場合には特に顕著なものとなる。多湿雰
囲気中におけるこの種の問題は、VTR一般の問題とし
て特開昭58−98868号公報にも開示されており、
一応の解決策も示されている。これはテープ走行系の部
材の表面に高級脂肪酸としてたとえばステアリン酸、高
級脂肪酸塩としてたとえばステアリン酸亜鉛、高級脂肪
酸アミドとしてたとえばステアリン酸アミド、反応性有
機アミドとしてたとえばシランカツブリング剤、反応性
有機チタンとしてたとえば有機チタン酸エステルなどの
物質を溶剤中に溶かし、濃度1重量%程度に調整した処
理液中に上記部材を侵潰したのち、高速熱風で乾燥させ
ることにより上記部材の表面に上記物質からなる薄膜層
を形成し、上記部材が撥水性を有するようにするもので
ある。しかしながら、上述の開示された方法による薄膜
層は到底長時間のテープ走行による摩耗に耐え得るもの
ではなく実用性がない。また蒸看テーブにおいては、磁
性粉にバインダーを組み合わせバインダーから油滑剤が
出る仕組みとなっている塗布型デープとは異なり、テー
プ表面に油渭剤がコートしてあるだけなので、この油滑
剤がテープ走行による摩耗により取れ易い。したがって
テープとドラムやポストとの接触状態が悪くなり、テー
プとドラム等とは互いに傷付けやすく、この傷によりテ
ープ記録あるいはテープ走行に悪影響を及ぼすといった
難点があった。
プを適用する場合は、他の種々の問題が生ずる。すなわ
ち従来、同様に、たとえばステンレス鋼製の固定ポスト
やアルミニウム製の回転ドラムを用い、直径φ=40#
の向転ドラムに対するテープ巻付け角を210°に設定
してテープ走行系を構成すると、テープが固定ポストや
回転ドラムの周面に貼り付いたり、テープと固定ポスト
や回転ドラム周面との摩擦係数が増大して、テープ走行
速度にムラが生じ、その結果再生画像が劣化するといっ
た問題が起こる。このような問題は湿度の高い雰囲気で
装置を使用した場合には特に顕著なものとなる。多湿雰
囲気中におけるこの種の問題は、VTR一般の問題とし
て特開昭58−98868号公報にも開示されており、
一応の解決策も示されている。これはテープ走行系の部
材の表面に高級脂肪酸としてたとえばステアリン酸、高
級脂肪酸塩としてたとえばステアリン酸亜鉛、高級脂肪
酸アミドとしてたとえばステアリン酸アミド、反応性有
機アミドとしてたとえばシランカツブリング剤、反応性
有機チタンとしてたとえば有機チタン酸エステルなどの
物質を溶剤中に溶かし、濃度1重量%程度に調整した処
理液中に上記部材を侵潰したのち、高速熱風で乾燥させ
ることにより上記部材の表面に上記物質からなる薄膜層
を形成し、上記部材が撥水性を有するようにするもので
ある。しかしながら、上述の開示された方法による薄膜
層は到底長時間のテープ走行による摩耗に耐え得るもの
ではなく実用性がない。また蒸看テーブにおいては、磁
性粉にバインダーを組み合わせバインダーから油滑剤が
出る仕組みとなっている塗布型デープとは異なり、テー
プ表面に油渭剤がコートしてあるだけなので、この油滑
剤がテープ走行による摩耗により取れ易い。したがって
テープとドラムやポストとの接触状態が悪くなり、テー
プとドラム等とは互いに傷付けやすく、この傷によりテ
ープ記録あるいはテープ走行に悪影響を及ぼすといった
難点があった。
本発明の目的は、蒸着テープのように走行性の点で難が
ある磁気テープを適用した場合においても、テープ走行
系における摩擦係数が小さく、テープ走行速度にムラが
生じたり、テープが走行系の部材に貼り付いたりするこ
とがなく、かつテープの損傷が少なく、また多湿雰囲気
中においても上述のような良好なテープ走行特性が得ら
れ、さらにメタルテープのようにテープ走行系を摩耗さ
せる作用の大きい磁気テープを適用した場合でも、テー
プ走行系の損傷が抑制され得る磁気記録再生装置を提供
することにある。
ある磁気テープを適用した場合においても、テープ走行
系における摩擦係数が小さく、テープ走行速度にムラが
生じたり、テープが走行系の部材に貼り付いたりするこ
とがなく、かつテープの損傷が少なく、また多湿雰囲気
中においても上述のような良好なテープ走行特性が得ら
れ、さらにメタルテープのようにテープ走行系を摩耗さ
せる作用の大きい磁気テープを適用した場合でも、テー
プ走行系の損傷が抑制され得る磁気記録再生装置を提供
することにある。
本発明は上記目的を達成するために次の如く構成したこ
とを特徴としている。すなわち、磁気テープ走行系を構
成する各部材のうち、たとえばアルミニウム製のドラム
のような所定部材の少なくとも磁気テープ摺接面を、前
記所定部材における当該母材に先ずチタン層をコートし
、その上に窒化チタン層とチタン層とを交互に複数層積
層して形成するようにしたことを特徴としている、〔実
施例〕 第1図は本発明の一実施例におけるテープ走行系を示す
系統図である。第1図において、テープ10はカセット
11内の供給リール12より出て、以下の経路をとる。
とを特徴としている。すなわち、磁気テープ走行系を構
成する各部材のうち、たとえばアルミニウム製のドラム
のような所定部材の少なくとも磁気テープ摺接面を、前
記所定部材における当該母材に先ずチタン層をコートし
、その上に窒化チタン層とチタン層とを交互に複数層積
層して形成するようにしたことを特徴としている、〔実
施例〕 第1図は本発明の一実施例におけるテープ走行系を示す
系統図である。第1図において、テープ10はカセット
11内の供給リール12より出て、以下の経路をとる。
カセット内ボスト13→カセット内ボスト14→テンシ
ョンポスト15→回転ローラ16→傾斜ボスト17→回
転ローラ18→テーブリーダ19→全巾消去ヘッド20
→テープガイド21→ドラム22→傾斜ボスト23→オ
ーディオ消去ヘッド24→オーディオコントロールヘッ
ド25→ボスト26→キャプスタン27およびピンチ口
ーラ28→カセット内ボスト29→カセット内ポスト3
0。
ョンポスト15→回転ローラ16→傾斜ボスト17→回
転ローラ18→テーブリーダ19→全巾消去ヘッド20
→テープガイド21→ドラム22→傾斜ボスト23→オ
ーディオ消去ヘッド24→オーディオコントロールヘッ
ド25→ボスト26→キャプスタン27およびピンチ口
ーラ28→カセット内ボスト29→カセット内ポスト3
0。
テニ110は以上の経路を経て巻取りリール31へと至
ることになる。
ることになる。
上述のテープ走行系における各部材のうち、ドラム22
はアルミニウム材からなり、その母材の外周面(テープ
摺接面)に先ずチタン(Ti)をコートし、その上に窒
化チタン(TiN)とTiとを交互に複数層積層して形
成された薄層を有している。これら薄層の形成には、当
該母材表面に上記物質を物理蒸着法(以下PVD法と略
称する)或いは化学蒸着法(以下CVD法と略称する)
により被着させる方法を適用するとよい。発明者等の実
験によれば、PVD法を適用して形成したTiN薄層の
ビッカース硬度()−IV)2000程度或いはそれ以
上のものであることが確認されている。またPVD法の
中では、イオンブレーティングが膜の性質、生産性から
いって最良と思われる。
はアルミニウム材からなり、その母材の外周面(テープ
摺接面)に先ずチタン(Ti)をコートし、その上に窒
化チタン(TiN)とTiとを交互に複数層積層して形
成された薄層を有している。これら薄層の形成には、当
該母材表面に上記物質を物理蒸着法(以下PVD法と略
称する)或いは化学蒸着法(以下CVD法と略称する)
により被着させる方法を適用するとよい。発明者等の実
験によれば、PVD法を適用して形成したTiN薄層の
ビッカース硬度()−IV)2000程度或いはそれ以
上のものであることが確認されている。またPVD法の
中では、イオンブレーティングが膜の性質、生産性から
いって最良と思われる。
また表面形成膜も膜の強度1作成の条件によりTiNが
最良と思われる。それは、ドラムに使用されているアル
ミニウム材の場合300℃を超えるとアルミニウムの熱
変形性質により変形が起こってしまうが、たとえばTi
Cの場合的400℃まで温度を上げて表面処理しなくて
はならないのに対し、TiNであれば300℃以下でも
可能となるからである。
最良と思われる。それは、ドラムに使用されているアル
ミニウム材の場合300℃を超えるとアルミニウムの熱
変形性質により変形が起こってしまうが、たとえばTi
Cの場合的400℃まで温度を上げて表面処理しなくて
はならないのに対し、TiNであれば300℃以下でも
可能となるからである。
第2図(a)(b)は前記ドラム22の平面図および側
面図である。ドラム22は上ドラム(本実施例では回転
ドラム)41と下ドラム(本実施例では固定ドラム)4
2とから構成されている。
面図である。ドラム22は上ドラム(本実施例では回転
ドラム)41と下ドラム(本実施例では固定ドラム)4
2とから構成されている。
前記上ドラム41はシャフト43に固定されており、シ
ャフト43と共に回転するようになっている。また上記
上ドラム41には一対の磁気ヘッド44.45が180
0異なる位置に図示の如(設けられている。また下ドラ
ム42にはテープガイド46が設けられており、このテ
ープガイド46に沿って磁気テープ(不図示)は走行す
る。
ャフト43と共に回転するようになっている。また上記
上ドラム41には一対の磁気ヘッド44.45が180
0異なる位置に図示の如(設けられている。また下ドラ
ム42にはテープガイド46が設けられており、このテ
ープガイド46に沿って磁気テープ(不図示)は走行す
る。
第2図(C)は同図(a)におけるF部の拡大図である
。すなわちドラム22の表面にはイオンブレーティング
により11層47aが形成され、その11層47aの上
に、やはりイオンブレーティングによりTiN層48a
、Ti層47b、T+1i4sbが交互に形成されてい
る。
。すなわちドラム22の表面にはイオンブレーティング
により11層47aが形成され、その11層47aの上
に、やはりイオンブレーティングによりTiN層48a
、Ti層47b、T+1i4sbが交互に形成されてい
る。
第3図は上記イオンブレーティングを実施するイオンブ
レーティング装置の構成を示す概略図である。図中51
はベルジャであり、このベルジャ51内において試料5
2を串刺状に取付けた試料取付台53がモータ54から
の動力で回転動作する回転機構によって図中矢印53a
方向に自転しながら図中矢印53b方向に公転している
。また上記試料取付は台53は基盤電圧電源55により
負の電圧がかけられており、これにより試料52は負に
帯電している。図中56はTiを入れた蒸発源であり、
ビーム装置57からのビームを当てることによりT1を
蒸発させる。また上記蒸発源56の上方にはイオン化電
源58により正の電圧が印加されているイオン化電極5
9が設けてあり、この電極59により蒸発′856とイ
オン化電極58との間の空間がプラズマ状態となって、
蒸発したTiはイオン化される。イオン化されたTiは
試料取付台53に向かって加速され、高い運動エネルギ
ーをもって試料52に衝突し、Ti層を形成する。また
この後にガス系60から反応ガスN2を供給すれば、N
2ガスがプラズマ状態となり、試料取付は台53に向か
って加速され上記試F152にTiNIIが形成される
。
レーティング装置の構成を示す概略図である。図中51
はベルジャであり、このベルジャ51内において試料5
2を串刺状に取付けた試料取付台53がモータ54から
の動力で回転動作する回転機構によって図中矢印53a
方向に自転しながら図中矢印53b方向に公転している
。また上記試料取付は台53は基盤電圧電源55により
負の電圧がかけられており、これにより試料52は負に
帯電している。図中56はTiを入れた蒸発源であり、
ビーム装置57からのビームを当てることによりT1を
蒸発させる。また上記蒸発源56の上方にはイオン化電
源58により正の電圧が印加されているイオン化電極5
9が設けてあり、この電極59により蒸発′856とイ
オン化電極58との間の空間がプラズマ状態となって、
蒸発したTiはイオン化される。イオン化されたTiは
試料取付台53に向かって加速され、高い運動エネルギ
ーをもって試料52に衝突し、Ti層を形成する。また
この後にガス系60から反応ガスN2を供給すれば、N
2ガスがプラズマ状態となり、試料取付は台53に向か
って加速され上記試F152にTiNIIが形成される
。
上記イオンブレーティング装置によりアルミニウム類の
ドラムにTi層を様々な膜厚で形成し、その膜の剥離生
成関係を調べてみたところ、次表のような結果が得られ
た。
ドラムにTi層を様々な膜厚で形成し、その膜の剥離生
成関係を調べてみたところ、次表のような結果が得られ
た。
上表から明らかなように、Ti層を1μm以上とすると
、アルミニウム材とTi層との密着性がよくなる。
、アルミニウム材とTi層との密着性がよくなる。
一方、アルミニウム材の上に直接TiN層を0゜5μm
形成させると、アルミニウムとTiNとでは線膨張係数
が大きな異なるため、TiN層にクラックが生じ、テー
プ走行に支障をきたすおそれがあることが確められた。
形成させると、アルミニウムとTiNとでは線膨張係数
が大きな異なるため、TiN層にクラックが生じ、テー
プ走行に支障をきたすおそれがあることが確められた。
そこで、第4図(a)に示す如くアルミニウム材61の
上に71層62aを1μmコートし、その上にTiN層
63aを0.2um、T i層62bを0.2am、T
+N層63bを0.5μmと交互に積層してみたところ
、クラックは生じなかった。また71層62aを0.2
μm、T i N層63aを0.2am、Ti層62b
を0.2μm。
上に71層62aを1μmコートし、その上にTiN層
63aを0.2um、T i層62bを0.2am、T
+N層63bを0.5μmと交互に積層してみたところ
、クラックは生じなかった。また71層62aを0.2
μm、T i N層63aを0.2am、Ti層62b
を0.2μm。
TAN層63bを0.2μmの厚みで積層した場合でも
、クラックは生じなかった。
、クラックは生じなかった。
またドラムの製造は、ドラムはアルミニウム製 1であ
るからしてダイエツトと鍛造の両方が考えられるが、T
iNをイオンブレーティングする場合、発明者らの実験
によると、ダイガスj〜よりも鍛造の方が良質な膜が得
られることがわかった。
るからしてダイエツトと鍛造の両方が考えられるが、T
iNをイオンブレーティングする場合、発明者らの実験
によると、ダイガスj〜よりも鍛造の方が良質な膜が得
られることがわかった。
アルミニウム材の表面の最大凹凸を1.5μm。
1 μm、o・、 5umの3種類作り、表面にTiN
層をコートしたところ、0.5μmのものが最も表面状
態が良く、以下1μm、1.5μmの順になった。つま
り表面の最大凹凸が小さいほど良質の膜が得られる。
層をコートしたところ、0.5μmのものが最も表面状
態が良く、以下1μm、1.5μmの順になった。つま
り表面の最大凹凸が小さいほど良質の膜が得られる。
一方、ダイエツトでドラムを作る場合、巣欠陥をOとす
ることは不可能である。巣欠陥はクラックの発生原因と
なり、テープ走行に支障をきたす。
ることは不可能である。巣欠陥はクラックの発生原因と
なり、テープ走行に支障をきたす。
また大きな巣の部分にTtNをコートすると、巣の部分
は空胞部となる。この空胞部にはTiNの巨大な結晶が
でき、この結晶がテープに傷を付けてしまう。鍛造によ
るドラムにおいても同様なことが起りうるが、ダイエツ
トはどではない。かくしてTiNをイオンブレーティン
グする場合のアルミニウム製ドラムの製法は鍛造とすべ
きである。
は空胞部となる。この空胞部にはTiNの巨大な結晶が
でき、この結晶がテープに傷を付けてしまう。鍛造によ
るドラムにおいても同様なことが起りうるが、ダイエツ
トはどではない。かくしてTiNをイオンブレーティン
グする場合のアルミニウム製ドラムの製法は鍛造とすべ
きである。
第5図は本装置のテープ走行系における摩擦係数を測定
するための計測システムを示す系統図である。
するための計測システムを示す系統図である。
第5図において、磁気テープ100は、供給リール10
1→固定ポスト102→ガイドローラ103→固定ポス
ト104→テンシヨンアナライザボスト105→試料(
ドラムまたはポスト)200→テンシヨンアナライザボ
スト106→固定ポスト107→キヤプスタン108お
よびピンチローラ109→ガイドローラ110→固定ポ
スト111→巻取りリール112の順に張り廻らされて
いる。上記テンションアナライザポスト105および1
06にはそれぞれ対応してテンションゲージを有するテ
ンションアナライザ121.122が連接され、これら
テンションアナライザ121゜122にはそれぞれ信号
変換回路131.132が接続されている。各信号変換
回路131,132の出力は演算回路140に入力する
ものどなっている。上記各テンションアナライザポスト
105.106は両者の間隔を更に広くあるいは狭く変
化させられるようになされており、これにより試料20
0に対するテープ100の巻付は角が変えられるように
なっている。第5図の計測システムにより試料200の
摩擦係数μを測定するには、キャプスタン108を回転
駆動してこのキャプスタン108とピンチローラ109
により挟持されたテープ100を所定角度で走行させて
、試料200に向かう側のテープの張力T1をテンショ
ンアナライザ121により検出し、また試料200より
離れていく側のテープの張力T2をテンションアナライ
ザ122により検出する。そして、信号変換回路131
,132および演算回路140を通して μm1 n (T2/T 1 )/θ くθはテープ巻付は角) なる演算を行なって摩擦係数μの値をめる。所定の温度
および湿度の条件下における摩擦係数μを測定する場合
は、第5図の計測システムを恒温恒湿槽に入れて計測を
行なう。
1→固定ポスト102→ガイドローラ103→固定ポス
ト104→テンシヨンアナライザボスト105→試料(
ドラムまたはポスト)200→テンシヨンアナライザボ
スト106→固定ポスト107→キヤプスタン108お
よびピンチローラ109→ガイドローラ110→固定ポ
スト111→巻取りリール112の順に張り廻らされて
いる。上記テンションアナライザポスト105および1
06にはそれぞれ対応してテンションゲージを有するテ
ンションアナライザ121.122が連接され、これら
テンションアナライザ121゜122にはそれぞれ信号
変換回路131.132が接続されている。各信号変換
回路131,132の出力は演算回路140に入力する
ものどなっている。上記各テンションアナライザポスト
105.106は両者の間隔を更に広くあるいは狭く変
化させられるようになされており、これにより試料20
0に対するテープ100の巻付は角が変えられるように
なっている。第5図の計測システムにより試料200の
摩擦係数μを測定するには、キャプスタン108を回転
駆動してこのキャプスタン108とピンチローラ109
により挟持されたテープ100を所定角度で走行させて
、試料200に向かう側のテープの張力T1をテンショ
ンアナライザ121により検出し、また試料200より
離れていく側のテープの張力T2をテンションアナライ
ザ122により検出する。そして、信号変換回路131
,132および演算回路140を通して μm1 n (T2/T 1 )/θ くθはテープ巻付は角) なる演算を行なって摩擦係数μの値をめる。所定の温度
および湿度の条件下における摩擦係数μを測定する場合
は、第5図の計測システムを恒温恒湿槽に入れて計測を
行なう。
第6図(a)、(b)および第7図(a)。
(b)はそれぞれ第5図の計測システムにより試料であ
るドラム周面の摩擦係数μを測定し、レコーダに記録し
た結果を表わしたものである。各図において、横軸は詩
間軸であり、縦軸は摩擦係数μに対応している。各図に
おける測定条件および概略的な指示値を以下の表に要約
して示す。ただし上記各測定においては、いずれも磁気
テープとして厚み約10μm1幅8mmの蒸着テープ(
ベース上にCoNiを蒸着したもの)を適用した。
るドラム周面の摩擦係数μを測定し、レコーダに記録し
た結果を表わしたものである。各図において、横軸は詩
間軸であり、縦軸は摩擦係数μに対応している。各図に
おける測定条件および概略的な指示値を以下の表に要約
して示す。ただし上記各測定においては、いずれも磁気
テープとして厚み約10μm1幅8mmの蒸着テープ(
ベース上にCoNiを蒸着したもの)を適用した。
なお第7図(b)において八で示す部分は、前記アルミ
ニウム製のドラムの表面に微細穴があるときに生じるも
のである。
ニウム製のドラムの表面に微細穴があるときに生じるも
のである。
なお本発明は上記実施例に限定されるものではない。た
とえば上記実施例ではドラムの表面にTi層、TiN層
を交互に積層して形成する例を示したが、ドラム表面に
限らず、テープが摺接する他の部材(たとえばテンショ
ンポスト15.傾斜ポスト17.傾斜ポスト23等)の
表面にも適用可能であるのは勿論である。
とえば上記実施例ではドラムの表面にTi層、TiN層
を交互に積層して形成する例を示したが、ドラム表面に
限らず、テープが摺接する他の部材(たとえばテンショ
ンポスト15.傾斜ポスト17.傾斜ポスト23等)の
表面にも適用可能であるのは勿論である。
本発明によれば、蒸着テープのように薄くてテープ走行
系に貼り付きやすい種類のテープを適用した場合におい
ても貼り付きが起こらず、テープ走行系の摩擦係数が小
さく、良好な走行特性が確保される。また適用するテー
プの種類を問わず、テープ走行系の摩擦が少ないため、
テープの摩耗が少なく、またテープ走行系自体の摩耗も
極めて少ない。また更に多湿雰囲気中においてもテープ
の貼り付き現象が起こらず、テープ走行系の摩擦係数が
小さい理想的状態が保たれる。またドラムの製法、を鍛
造としたことにより、良質のTiNll1が得られる。
系に貼り付きやすい種類のテープを適用した場合におい
ても貼り付きが起こらず、テープ走行系の摩擦係数が小
さく、良好な走行特性が確保される。また適用するテー
プの種類を問わず、テープ走行系の摩擦が少ないため、
テープの摩耗が少なく、またテープ走行系自体の摩耗も
極めて少ない。また更に多湿雰囲気中においてもテープ
の貼り付き現象が起こらず、テープ走行系の摩擦係数が
小さい理想的状態が保たれる。またドラムの製法、を鍛
造としたことにより、良質のTiNll1が得られる。
さらに本発明ではアルミニウム層の上にTi層をコート
し、その上にTiN層とTi層を交互に複数層積層した
ので、アルミニウム層に対するコート層の付着強度が高
まり、コート層の厚みを薄くシてもクラックなどが発生
しにくいという効果がある。
し、その上にTiN層とTi層を交互に複数層積層した
ので、アルミニウム層に対するコート層の付着強度が高
まり、コート層の厚みを薄くシてもクラックなどが発生
しにくいという効果がある。
第1図は本発明の一実施例のテープ走行系を示す系統図
、第2図(a)(b)(C)はドラムの平面図、側面図
1部分拡大図、第3図はイオンブレーティング装置の構
成を示す概略図、第4図(a)(b)は層構造の説明を
するための図、第5図は本装置のテープ走行系における
摩擦係数を測定するための計測システムを示す系統図、
第6図(a)、(b)および第7図(a)、(b)はそ
れぞれ第5図の計測システムにより測定した摩擦係数を
レコーダに記録した結果を示す図である。 10.100・・・磁気テープ、13.14,29゜3
0・・・カセット内ポスト、15・・・テンションポス
ト、17.23・・・傾斜ポスト、22・・・ドラム、
26・・・ポスト、47a、47b、62a、62b・
−・Ti層、48a、48b、63a、63b−T i
N層、105,106・・・テンションアナライザポス
ト、121,122・・・テンションアナライザ、13
1.132・・・信号変換回路、140・・・演算回路
、200・・・試料。 出願人代理人 弁理士 坪井 淳 第1図 第2図 (b) η 第3図 51 第4図 (a) (b) 第5図 M7図 (a) (b)
、第2図(a)(b)(C)はドラムの平面図、側面図
1部分拡大図、第3図はイオンブレーティング装置の構
成を示す概略図、第4図(a)(b)は層構造の説明を
するための図、第5図は本装置のテープ走行系における
摩擦係数を測定するための計測システムを示す系統図、
第6図(a)、(b)および第7図(a)、(b)はそ
れぞれ第5図の計測システムにより測定した摩擦係数を
レコーダに記録した結果を示す図である。 10.100・・・磁気テープ、13.14,29゜3
0・・・カセット内ポスト、15・・・テンションポス
ト、17.23・・・傾斜ポスト、22・・・ドラム、
26・・・ポスト、47a、47b、62a、62b・
−・Ti層、48a、48b、63a、63b−T i
N層、105,106・・・テンションアナライザポス
ト、121,122・・・テンションアナライザ、13
1.132・・・信号変換回路、140・・・演算回路
、200・・・試料。 出願人代理人 弁理士 坪井 淳 第1図 第2図 (b) η 第3図 51 第4図 (a) (b) 第5図 M7図 (a) (b)
Claims (3)
- (1)テープ供給側からテープ巻取り側に至る磁気テー
プ走行系を有する磁気記録再生装置において、前記磁気
テープ走行系を構成する各部材のうち所定部材の少なく
とも磁気テープ摺接面が、前記所定部材の当該母材にチ
タン層をコートし、その上に窒化チタン層とチタン層と
を交互に複数層積層して形成された薄層を有するもので
あることを特徴とする磁気記録再生装置。 - (2)前記所定部材は、磁気テープを所定の巻付は角に
わたって巻回、走行させるべきアルミニウム製のドラム
であることを特徴とする特許請求の範囲第(1)項記載
の磁気記録再生装置。 - (3)前記薄層はイオンブレーティング法により前記母
材にコートして形成されたものであることを特徴とする
特許請求の範囲第(1)項記載の磁気記録再生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9807484A JPS60242542A (ja) | 1984-05-16 | 1984-05-16 | 磁気記録再生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9807484A JPS60242542A (ja) | 1984-05-16 | 1984-05-16 | 磁気記録再生装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60242542A true JPS60242542A (ja) | 1985-12-02 |
JPS6350781B2 JPS6350781B2 (ja) | 1988-10-11 |
Family
ID=14210197
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9807484A Granted JPS60242542A (ja) | 1984-05-16 | 1984-05-16 | 磁気記録再生装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS60242542A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02263347A (ja) * | 1989-04-03 | 1990-10-26 | Sanyo Electric Co Ltd | 回転シリンダ装置 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112639014B (zh) | 2018-08-29 | 2023-05-05 | 三菱工程塑料株式会社 | 树脂组合物、颗粒、复合成型体、复合成型体的制造方法及罐 |
US11932104B2 (en) | 2019-06-12 | 2024-03-19 | Nippon Steel Corporation | Fuel tank with support pillar |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4967604A (ja) * | 1972-10-17 | 1974-07-01 | ||
JPS5712449A (en) * | 1980-06-26 | 1982-01-22 | Sony Corp | Molded member having sliding surface of magnetic tape |
JPS57149560U (ja) * | 1981-03-13 | 1982-09-20 |
-
1984
- 1984-05-16 JP JP9807484A patent/JPS60242542A/ja active Granted
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4967604A (ja) * | 1972-10-17 | 1974-07-01 | ||
JPS5712449A (en) * | 1980-06-26 | 1982-01-22 | Sony Corp | Molded member having sliding surface of magnetic tape |
JPS57149560U (ja) * | 1981-03-13 | 1982-09-20 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02263347A (ja) * | 1989-04-03 | 1990-10-26 | Sanyo Electric Co Ltd | 回転シリンダ装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6350781B2 (ja) | 1988-10-11 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |