JPH04209341A - 情報記録媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的コ （産業上の利用分野） 本発明は、情報記録媒体に係り、特に光ビームの照射部
分に多段階の情報を記録することか可能な情報記録媒体
に関する。

（従来の技術） 近年、計算機の大容量化、高速処理化に対応するため、
メモリの高密度化、大容量化か要求されている。このう
ち光ディスクや光カード等の光メモリでは、従来、１つ
の記録スポットに１段階の信号しか書き込めず、そのた
めメモリ密度か充分なものか得られなかった。

そこで、光メモリの高密度化を実現するため、光化学ホ
ールバーニング（ＰＨＢ　；　トビカルミーティング・
オン・オブテイ力ルデータストレイシ、１９８７年３月
１１〜１３日、ネノ１ダ州ステートラインにおいて発表
）に代表されるような、一つの記録スポット中に複数の
信号を書き込む多重記録方式か考えられている。

ＰＨＢ媒体は、ホスト中にゲストを分散させた構成であ
り、ある波長のレーザを照射すると、その波長のレーザ
光を吸収するゲストのみが光化学反応を起こしてホール
を形成し、それによって記録するものであり、従って波
長次元での多重記録が可能である。たたし、ＰＨＢ膜は
ｆｉＫないし数１０にの低温で使用しなければならない
ため、現段階では非実用的である。

そこで、従来から用いられている光ビームのエネルギー
により状態か疫化するような材料、例えば相変化材料を
記録膜として用い、これに多段階に変調させたレーザビ
ームを照射することにより、照射部分の状態を多段階に
変化させ、１つのスポットに複数の信号を記録させる多
値記録方式が提案されている。

この多値記録方式には、光感度の異なる多層記録膜を積
層し、照射レーザのパワーを変調させて多値記録させる
方式のものも発表されている（特開昭６２−２５０５２
９号）。

（発明が解決しようとする課題） しかし、このような方式では、従来の情報記録装置によ
っては全く記録、再生が出来ず、多値記録用の情報記録
装置で記録した媒体は、たとえその必要があったとして
も、従来の装置では読み取ることが出来なかった。

本発明は、このような事′情に鑑みなされ、従来の情報
記録装置と多値記録用の装置とで一部、互換性をもたせ
ることか可能であり、かつ高密度の記録を可能とする情
報記録媒体を提供することを目的とする。

〔発明の構成］ （課題を解決するための手段） 本発明の情報記録媒体は、光ビームを照射することによ
り記録領域に情報を記録、再生することが可能な情報記
録媒体であって、前記記録領域は、１段階に情報を記録
、再生可能な第１の記録領域と、多段階に情報を記録、
再生可能な第２の記録領域とを有することを特徴とする
。

（作用） 本発明の情報記録媒体は、その記録領域の一部に多段階
に情報を記録、再生可能な記録領域、即ち多値記録領域
を有している。そのため、通常の情報記録媒体よりもは
るかに高密度の情報の蓄積か可能である。更に、本発明
の情報記録媒体は、“−段階に情報を記録、再生可能な
、通常の記録領域をも併せ有している。そのため、この
記録領域においては通常の記録装置との互換性ある記録
、再生か可能である。

（実施例） 以下、図面を参照して、本発明を具体的に説明する。

第１図は、本発明に係る情報記録媒体の構成の一例を示
す平面図である。第１図において、中央部には斜線で示
すように多値記録領域１があり、その周囲に通常の記録
領域２が設けられている。

多値記録領域１では、多段階にレーサパワーを変えられ
る多値記録用の情報記録装置により、情報が多値記録、
再生される。しかし、この部分ては通常の記録装置によ
っては記録、再生出来ない。

通常の記録領域２では、通常の記録装置、多値記録用の
記録装置のいずれによっても情報の記録再生が可能であ
り、例えば多値記録用の記録装置で記録した情報を通常
の記録装置で再生することが出来る。従って、通常の機
種との互換性か要求されるような情報は、通常の記録領
域２に書き込むことにより、相互に利用可能である。

第１図に示す情報記録媒体の断面の一部を第２図に示す
。第２図において、ＰＭＭＡ、ＰＣ，ガラス等からなる
透明基板３上に、保護層４及び７を介して、通常の記録
領域を構成する記録層５、及び多値記録領域を構成する
記録層８．９．１０かそれぞれ積層されている。また、
これら記録層の上には保護層６．１１か形成されている
。即ち、記録層５は保護層４と６との間に、記録層８．
９．１０は保護層７と１１との間に、それぞれ挟まれて
いる。

記録層５．８．９．１０は、先ビームか照射されること
により状態が変化する材料により構成されている。この
ような材料として、例えばＧｅＴｅ５ＴｅＳｅ、Ｇｅ５
ｂＳｅＳＴｅＯｘＳ　ＩｎＳｅ、５ｅＳｂＴｅ、ＩｎＳ
ｂ、ＧｅＳｂ％　Ｉｎ５ｂＴｅ等の相変化型の材料を用
いることが出来る。

このうち多値記録領域を構成する記録層８．９．１０は
、光ビームに対する感度かそれぞれ異なる材料を積層す
る。

保護層４．６．７．１１は、記録層に穴が形成されるの
を妨げる役割を担っている、これら保護層を構成する材
料としては、５ｉ０２．５ｉＯ１ＡＩＮ、Ａｌ２Ｏ，、
ＺｒＯ２、ＴｉＯ２、Ｔａ２０３　、ＺｎＳ、Ｓ　１Ｓ
Ｇｅ等を用いることが出来る。

以上の記録層及び保護層は、真空蒸着、スパッタリング
等により形成することが出来る。

保護層６．１１の上に、表面保護層１２が形成されてい
る。この表面保護層１２は、積層された記録層及び保護
層を、傷、はこり等から保護するために設けられる。表
面保護層１２は、例えば紫外線硬化性樹脂を保護層６．
１１にスピンコードした後、紫外線を照射して硬化させ
ることにより形成することが出来る。

なお、第２図に示す情報記録媒体を２枚、記録層側を内
側にして貼り合せることも可能である。

次に、以上説明した情報記録媒体への情報の記録再生の
手順について説明する。

多値記録領域への記録、再生 多値記録領域へは、多値記録用の情報記録装置によって
しか記録、再生を行なうことが８来ない。

相変化型の記録層においては、レーザビームの照射によ
り、例えば結晶相と非結晶相との間て相変化し、これら
の相間で反射率又は透過率等の光学特性が異なるので、
この相変化を利用して記録、再生する。多値記録の場合
、第２図に示す８．９．１０の各相の光感度、即ちこの
場合は結晶化温度を変えておき、照射するレーザビーム
のパワーを多段階に変えることによって、相変化する相
数が制御でき、多値記録することが出来る。従って、こ
の領域に記録するためにはレーザビームを多段階に変調
することが必要であり、通常の記録装置では記録するこ
とが出来ない。

一方、記録した情報を再生するためには、多段階の反射
率を検知する必要かあり、多値記録用の情報記録装置に
よってしか再生を行なうことか出来ない。従って、この
領域には高密度の記録は出来るが、多値記録用情報記録
装置により利用出来°る情報のみが出し入れされる。

通常の記録領域への記録、再生 この領域へは、通常の情報記録装置及び多値記録用の情
報記録装置のいずれによっても記録、再生か可能である
。この領域には、通常の単層記録層が存在するたけなの
で、通常の記録装置によっても記録することが出来る。

また、この記録用に適合したレーザパワーを選択するこ
とにより、多値記録用装置によっても記録可能である。

再生の場合も、単層記録層の相変化の有無による２段階
の反射率を読み取るだけであるので、いずれの装置で記
録した情報も、双方の装置で再生可能である。従って、
この領域へは、通常の記録装置と多値記録用の装置の両
方で利用しなければならない情報を記録すると、いずれ
の装置によっても再生可能である。

本発明のさらに有効な活用法は、多値記録領域を再生専
用のＲＯＭ情報を入れた領域とすることである。このよ
うに、情報記録媒体の一部を多値記録による部分ＲＯＭ
化することにより、多値記録用装置において付加価値の
高い記録媒体として使用することが出来るが、通常の記
録装置においても、通常の記録媒体として扱うことが可
能である。また、ＲＯＭ情報は多値情報で記録されてい
るので、ＲＯＭ情報を小さく扱うことが出来る。

そのため、ユーザーの情報記録領域を最大限に人きくと
ることか出来る。

本発明の情報記録媒体における多値記録領域及び通常の
記録領域の位置は、第１図に示すようなものに限らず、
例えば第３図に示すように相互に入れ替えた位置、又は
第４図に示すように多値記録領域１を扇形としてもよい
。

［発明の効果コ 以上説明したように、本発明によれば、光ビームを多段
階に変調出来る装置を用いることにより、従来の情報記
録媒体よりも高密度の情報を記録出来るとともに、更に
、情報記録領域の一部を通常の記録装置により利用する
二とも可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の一実施例に係る情報記録媒体の平面
図、第２図は第１図の断面図、第３図及び第４図は、本
発明の他の実施例に係る情報記録媒体の平面図である。 １・・・多値記録領域、２・・・通常の記録領域、４゜
６．７．１１・・・保護層、５，８，９．１０・・・記
録層。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　光ビームを照射することにより記録領域に情報を記録
   、再生することが可能な情報記録媒体であって、前記記
   録領域は、１段階に情報を記録、再生可能な第１の記録
   領域と、多段階に情報を記録、再生可能な第２の記録領
   域とを有することを特徴とする情報記録媒体。