JP2002230828A - 情報記録媒体 - Google Patents

情報記録媒体

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JP2002230828A
JP2002230828A JP2001023195A JP2001023195A JP2002230828A JP 2002230828 A JP2002230828 A JP 2002230828A JP 2001023195 A JP2001023195 A JP 2001023195A JP 2001023195 A JP2001023195 A JP 2001023195A JP 2002230828 A JP2002230828 A JP 2002230828A
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政孝 山口
Takahiro Togashi
孝宏 富樫
Yoichi Okumura
陽一 奥村
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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
    • G11B7/24Record carriers characterised by shape, structure or physical properties, or by the selection of the material

Landscapes

  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)
  • Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 相変化記録膜を有する第1の情報記録層を介
して第2の情報記録層の記録・再生を良好に実行できる
情報記録媒体を提供する。 【解決手段】 光透過層103、第1の情報記録層L
1、透明層102、第2の情報記録層L2が順次積層さ
れてなり、光透過層103の側からレーザー光が照射さ
れて情報信号の再生が行われる情報記録媒体において、
第1の情報記録層L1は、光透過層103の側から順に
第1の保護層11、相変化記録膜1および第2の保護層
12からなり、第2の情報記録層L2を再生する場合に
おける第1の情報記録層L1の記録領域および未記録領
域に対応して変動する再生光の変動率が10%以下であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、相変化材料を用い
た情報記録層を含む複数の情報記録層を有する情報記録
媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】相変化材料を用いた情報記録媒体として
DVD−RAMディスクが知られている。図11はDV
D−RAMディスクのトラック・フォーマットを示して
いる。図11に示すように、DVD−RAMディスクは
CAPAと呼ばれるヘッダ部201と、周上に交互に配
置された案内溝としてのランド・グルーブ部202とか
ら構成されている。ヘッダ部201にはプリピットによ
るアドレス情報が記録され、この部分の相変化記録膜に
は信号が記録されず、相変化記録膜は初期化状態(結晶
状態)を保っている。一方、ランド・グルーブ部202
には信号が記録され、アモルファスマークが記録された
非晶質領域と、アモルファスマーク以外の初期化状態が
維持された結晶領域とが混在している。記録密度を稼ぐ
ためにランド・グルーブ構造をとる記録媒体の場合、こ
のようにディスクの周上の一部にヘッダ部201を有し
ており、ヘッダ部201は光スポットがランド202A
からグルーブ202B、またはグルーブ202Bからラ
ンド202Aに切替わるときの制御信号の調整等にも用
いられる。
【0003】このような相変化材料を用いた情報記録層
を2層以上積層した情報記録媒体として、特開2000
−36130号公報に記載されたものや、特開平11−
195243号公報に記載されたものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】例えば、DVD−RA
Mディスクのトラック・フォーマットに類似した2層の
情報記録層を有する情報記録媒体を考える。その場合、
第1の情報記録層と第2の情報記録層は光学的に透明な
層を介して積層される。第1の情報記録層を通して第2
の情報記録層に記録する場合、あるいは第1の情報記録
層を通して第2の情報記録層を再生する場合、第1の情
報記録層のヘッダ部をレーザー光が透過する場合と、信
号が記録されたランド・グルーブの案内溝部をレーザー
光が透過する場合とでは、光の透過量に差がでる。第1
の情報記録層と第2の情報記録層の各ヘッダ部はその場
所が重なるようにディスクを構成することはディスクの
製造上も困難が伴うため、第1の情報記録層と第2の情
報記録層の各ヘッダ部の位置が互いに重なり合わない場
合を想定しなければならない。このようなディスクにお
いて、第2の情報記録層にアクセスする場合には、第2
の情報記録層の情報とは関係なく第1の情報記録層を透
過する光が第1の情報記録層の記録・未記録の状態、例
えば、レーザー光がヘッダ部を通過するか、あるいはラ
ンド・グルーブ部の記録マークを通過するかに応じて変
動する。この変動は第2の情報記録層への記録時は記録
パワーの変動となり、第2の情報記録層の再生時には再
生信号の変動となって現れる。この変動が許容範囲を越
えると、正しく信号を記録・再生することができなくな
る。
【0005】本発明は、相変化記録膜を有する第1の情
報記録層を介して第2の情報記録層の記録・再生を良好
に実行できる情報記録媒体を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の情報記録媒体
は、光透過層(103)、第1の情報記録層(L1)、
透明層(102)、第2の情報記録層(L2)が順次積
層されてなり、光透過層(103)の側からレーザー光
が照射されて情報信号の再生が行われる情報記録媒体に
おいて、第1の情報記録層(L1)は、光透過層(10
3)の側から順に第1の保護層(11)、相変化記録膜
(1)および第2の保護層(12)からなり、第2の情
報記録層(L2)を再生する場合における第1の情報記
録層(L1)の記録領域および未記録領域に対応して変
動する再生光の変動率が10%以下であることを特徴と
する。
【0007】この情報記録媒体によれば、第2の情報記
録層を再生する場合における第1の情報記録層の記録領
域および未記録領域に対応して変動する再生光の変動率
が10%以下とされているので、第2の記録層について
記録・再生する場合に第1の保護層に信号が記録されて
いるか否かに依存する光のパワーの変動を抑制できる。
したがって、第2の記録層の記録・再生を良好に行うこ
とができる。また、第1の情報記録層の記録領域と第2
の情報記録層の記録領域との間の位置関係を調整する必
要がなくなる。
【0008】第1の情報記録層(L1)の記録領域にお
ける記録マークの占める面積率をAaとすると、 0.
2≦Aa≦0.5であってもよい。
【0009】この場合、記録マークが未記録部分と交互
に記録される形態に対応しており、また、記録マークが
小さくなり過ぎることもないため、第2の記録層の記録
・再生を良好に行うことができるとともに、第1の情報
記録層の記録領域と第2の情報記録層の記録領域との間
の位置関係を調整する必要のない、実用的な情報記録媒
体を得ることができる。
【0010】第1の情報記録層(L1)の記録領域の透
過率をTrとすると、 0.3≦Tr≦0.8であり、
第1の情報記録層(L1)の未記録領域の透過率をTn
rとすると、 0.3≦Tnr≦0.8であってもよ
い。
【0011】この場合、0.3≦Tr≦0.8かつ、
0.3≦Tnr≦0.8であるため、第1の情報記録層
の透過率が小さすぎることがなく、第2の情報記録層か
ら充分な信号を得ることができる。また、第1の情報記
録層の透過率が大きすぎることがないため、第1の情報
記録層自体からの反射光量や第1の情報記録層を記録す
る際の吸収率を抑制できる。したがって、良好な再生、
記録を行うことができる。
【0012】光透過層(103)、第1の情報記録層
(L1)、透明層(102)、第2の情報記録層(L
2)が順次積層されてなり、光透過層(103)の側か
らレーザー光が照射されて情報信号の再生が行われる情
報記録媒体において、第1の情報記録層(L1)は、光
透過層(103)の側から順に第1の保護層(11)、
相変化記録膜(1)および第2の保護層(12)からな
り、相変化記録膜(1)の結晶の屈折率をn1c、消衰係
数をk1c、相変化記録膜(1)の非晶質の屈折率を
1a、消衰係数をk1aとすると、 (n1c−n1a)×
(k1c−k1a)<0かつ、|(n1c+3/2×k1c)−
(n1a+3/2×k1a)|≦2であってもよい。
【0013】この場合には、(n1c−n1a)×(k1c
1a)<0かつ、 |(n1c+3/2×k1c)−(n1a
+3/2×k1a)|≦2の条件が満たされているので、
第2の記録層について記録・再生する場合に第1の保護
層に信号が記録されているか否かに依存する光のパワー
の変動を抑制できる。したがって、第2の記録層の記録
・再生を良好に行うことができる。また、第1の情報記
録層の記録領域と第2の情報記録層の記録領域との間の
位置関係を調整する必要がなくなる。
【0014】光透過層(103)、第1の情報記録層
(L1)、透明層(102)、第2の情報記録層(L
2)が順次積層されてなり、光透過層(103)の側か
らレーザー光が照射されて情報信号の再生が行われる情
報記録媒体において、第1の情報記録層(L1)は、光
透過層(103)の側から順に第1の保護層(11)、
相変化記録膜(1)および第2の保護層(12)からな
り、第1の保護層(11)を構成する保護膜の数をI、
この保護膜の各膜厚をdi[nm](iは自然数)、こ
の保護膜の各屈折率をni、レーザー光の波長をλ[n
m]、mを整数、Σをiについて1からIまでの合計と
すると、略、 (m/2+1/4)−1/8≦Σ(di
/(λ/ni))≦(m/2+1/4)+1/8であ
り、第2の保護層(12)を構成する保護膜の数をJ、
この保護膜の各膜厚をdj[nm](jは自然数)、こ
の保護膜の各屈折率をnj、kを整数、Σをjが1から
Jまでの合計とすると、略、 (k/2)−1/8≦Σ
(dj/(λ/nj))≦(k/2)+1/8であって
もよい。
【0015】この情報記録媒体によれば、第1の保護層
および第2の保護層を構成する保護膜の厚みを適正化し
ているので、第2の記録層について記録・再生する場合
に第1の保護層に信号が記録されているか否かに依存す
る光のパワーの変動を抑制できる。
【0016】光透過層(103)、第1の情報記録層
(L1)、透明層(102)、第2の情報記録層(L
2)が順次積層されてなり、光透過層(103)の側か
らレーザー光が照射されて情報信号の再生が行われる情
報記録媒体において、第1の情報記録層(L1)は、光
透過層(103)の側から順に第1の保護層(11)、
相変化記録膜(1)および第2の保護層(12)からな
り、第1の保護層(11)を構成する保護膜の数をI、
この保護膜の各膜厚をdi[nm](iは自然数)、こ
の保護膜の各屈折率をni、レーザー光の波長をλ[n
m]、mを整数、Σをiについて1からIまでの合計と
すると、略、 (m/2+1/4)−1/8≦Σ(di
/(λ/ni))≦(m/2+1/4)+1/8 第2
の保護層を構成する保護膜の数をJ、この保護膜の各膜
厚をdj[nm](jは自然数)、この保護膜の各屈折
率をnj、kを整数、Σをjが1からJまでの合計とす
ると、略、 (k/2)−1/8≦Σ(dj/(λ/n
j))≦(k/2)+1/8であり、相変化記録膜
(1)の結晶の屈折率をn1c、消衰係数をk1c、相変化
記録膜(1)の非晶質の屈折率をn1a、消衰係数をk1a
とすると、 (n1c−n1a)×(k1c−k1a)<0か
つ、 |(n1c+3/2×k1c)−(n1a+3/2×k1
a)|≦2であってもよい。
【0017】この場合には、第2の記録層について記録
・再生する場合に第1の保護層に信号が記録されている
か否かに依存する光のパワーの変動を抑制できる。
【0018】なお、本発明の理解を容易にするために添
付図面の参照符号を括弧書きにて付記するが、それによ
り本発明が図示の形態に限定されるものではない。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図10を用いて、本
発明の情報記録媒体の実施形態について説明する。
【0020】第1の情報記録層および第2の情報記録層
の2層の情報記録層を有する情報記録媒体において、第
1の情報記録層を通して第2の情報記録層に記録する場
合、あるいは第1の情報記録層を通して第2の情報記録
層を再生する場合には、上記のように、光のパワーが変
動する。この場合、第2の情報記録層において正常に記
録再生するための変動の許容値としては、第2の情報記
録層への記録時の記録パワーが5%〜10%以下、第2
の情報記録層の再生時の再生パワーの変動は5%〜10
%以下が望ましい。
【0021】ここで、第1の情報記録層の結晶部につい
て、反射率をR1c、透過率をT1c、吸収率をA1cとし、
非晶質部について、反射率をR1a、透過率をT1a、吸収
率をA1aとする。また、記録領域(ランド・グルーブ
部)での結晶部の占有する面積をAc、非晶質部の占有
する面積をAaとする。但し、Ac+Aa=1である。
【0022】第2の記録層の結晶部の反射率をR2c、非
晶質部の反射率をR2a(ここではR 2c>R2aとする)と
すると、
【0023】
【数1】 が成立する。
【0024】ΔPr2について考えると、
【0025】
【数2】 であり、
【0026】
【数3】 であるから、常に、
【0027】
【数4】 となる。
【0028】本実施形態では、透明層を介して積層され
た2つの情報記録層L1,L2を有し、第1の情報記録
層L1を通して第2の情報記録層L2を記録再生する記
録媒体において、第1の情報記録層L1の未記録部の透
過率Tnrと、記録部の透過率Trについて、
【0029】
【数5】 を満足する。
【0030】この条件は以下の実験に基づく。すなわ
ち、|ΔPr2|は一般に0ということはなく、第2の情
報記録層L2からの再生信号は第1の情報記録層L1の
記録・未記録の状態により変動する。そこで、ΔPr2
=−0.05、−0.08、−0.12、−0.15と
なるような複数枚のディスクを作製し、実験を行った。
ΔPr2=−0.15のディスクを再生したところ、第
1の記録層L1の記録部を透過している領域から未記録
部を透過している領域へ再生のレーザー光が移動した時
点で、再生信号系のPLLが外れてしまい、データを読
み取ることができなくなった。また、ΔPr2=−0.
12のディスクでも同様であった。しかしながら、ΔP
2=−0.05、−0.08のディスクでは、このよ
うな現象はなく、良好な信号再生が可能であった。
【0031】ランド・グルーブ部における非晶質部の占
有する面積Aaは、
【0032】
【数6】 の範囲をとる。そのために最もヘッダ部とランド・グル
ーブ部の透過率差が大きいのは、Aa=0.5のときで
ある。これは、ランド・グルーブ部について、信号が記
録されている部分の結晶部と非晶質部の面積比が1:1
のときである。
【0033】以下に、Aa=0.5の場合について、公
知技術におけるレーザーパワーの変動率ΔPw2および
ΔPr2を計算する。
【0034】特開2000−36130号公報の図2に
示された構成をとる場合、第1の情報記録層の透過率の
値として結晶部45%、非晶質部70%に設定されてい
る。このような情報記録層をミラー部からなるアドレス
部に採用した場合、アドレス部の透過率t1nr(結晶部
の透過率に等しい)は45%、信号記録部の透過率t1 r
(45+70)/2は57.5%となり、その差は1
2.5%になる。このときのレーザーパワーの変動率
は、
【0035】
【数7】 である。この数字は許容値を大きく上回り、記録再生特
性に影響を与える。この公報では、この問題点の解決方
法として予め第1の情報記録層にダミー信号を記録する
ことが述べられている。ダミー信号を全体の面積の20
%〜50%の面積を占めるように記録しておくことで第
1の情報記録層の記録・未記録による透過率の変動を避
けられるとしている。しかし、この方法は情報記録層全
面に案内溝が形成されている場合は有効であるが、DV
D−RAMのようなミラー部にアドレス信号がプリピッ
トとして存在する場合は、アドレス信号の読み取りエラ
ーを招くなどの影響がある。また、たとえアドレス信号
に影響を与えないようにダミー信号を記録できたとして
もディスクの出荷時やフォーマット時に全面にダミー信
号を記録する手順を踏まなければならず実用的でない。
【0036】また、この公報では第1の情報記録層にダ
ミー信号が記録されていない場合の第2の情報記録層へ
の記録についても述べられている。その方法は、第2の
情報記録層に記録する場合はかならず第1の情報記録層
の同じ領域については記録がされているように信号の記
録を制御するものである。しかし、このような方法をと
ったとしても前記のアドレス部のあるディスクの場合
は、アドレス部の記録の必要性は残っており、また、こ
のような制約を与えることによりディスクへのアクセス
が複雑となりドライブ装置のコストアップの要因とな
る。
【0037】次に、特開平11−195243号公報に
おける実施例1について検討する。第1の情報記録層の
透過率として結晶部の透過率62.2%、非晶質部の透
過率80.4%が設定されている。この場合、アドレス
部の透過率(結晶部の透過率に等しい)は62.2%、
信号記録部の透過率は(62.2+80.4)/2=7
1.5%となり、その差は8.9%になる。このときの
レーザーパワーの変動率は、
【0038】
【数8】 である。この数字は許容値を大きく上回り、記録再生特
性に影響が出てしまう。
【0039】以上のようにこれらの例ではレーザーパワ
ーの変動が大きく、第2の情報記録層について良好な記
録再生が不可能である。これに対して、本発明の情報記
録媒体によれば、相変化記録膜を有する第1の情報記録
層を介して第2の情報記録層の記録・再生を良好に実行
できる。
【0040】図1は本発明の情報記録媒体の第1の実施
形態を示す断面図である。図1に示すように、この情報
記録媒体は図1の上方から順に、光透過層103、第1
の情報記録層L1、透明層102、第2の情報記録層L
2および基板101を備える。第1の情報記録層L1お
よび第2の情報記録層L2には、それぞれ互いに独立し
て情報が記録される。
【0041】図1に示すように、第1の情報記録層L1
は第1の誘電体11と、相変化記録膜1と、第2の誘電
体12とからなる。また、第2の情報記録層L2は第1
の誘電体21と、相変化記録層2と、第2の誘電体22
と、反射層3とからなる。
【0042】なお、第2の情報記録層L2は記録可能な
層として構成される場合に限らず、再生専用の層として
構成されてもよい。情報の記録・再生は図1における上
方からレーザー光を照射することにより行う。以上の点
は、後述する第2および第3の実施形態についても同様
である。
【0043】図2は本発明の情報記録媒体の第2の実施
形態を示す断面図である。この情報記録媒体は、図2に
おける下方から順次、基板101、第2の情報記録層L
2、透明層102、第1の情報記録層L1Aおよび光透
過層103を備える。第1の情報記録層L1Aは図2の
下方から順次、第4の誘電体12c、第3の誘電体12
b、第2の誘電体12a、相変化材料膜1、および第1
の誘電体11を備える。第2の情報記録層L2は図2の
下方から順次、反射層3、第2の誘電体22、相変化材
料膜2、および第1の誘電体21を備える。
【0044】図3は本発明による情報記録媒体の第3の
実施形態を示す断面図である。この情報記録媒体は、図
3における下方から順次、基板101、第2の情報記録
層L2、透明層102、第1の情報記録層L1Bおよび
光透過層103を備える。第1の情報記録層L1Bは図
3の下方から順次、第6の誘電体12f、第5の誘電体
12e、第4の誘電体12d、相変化材料膜1、第3の
誘電体11c、第2の誘電体11b、および第1の誘電
体11aを備える。第2の情報記録層L2は図3の下方
から順次、反射層3、第2の誘電体22、相変化材料膜
2、および第1の誘電体21を備える。
【0045】上記、第1〜第3の実施形態に例示したよ
うな構成を備える情報記録媒体において上記問題を解決
する根本的な方法は、第1の情報記録層L1の記録部と
未記録部との間の透過率差を少なくし、第2の情報記録
層L2についての記録・再生への影響を無視できるよう
にすることである。本発明は、第1の情報記録層L1の
膜構成と記録材料の選択により、記録部と未記録部との
間の透過率差を抑制する点を特徴とする。なお、本発明
の情報記録媒体は、誘電体の層数等の構成について、第
1〜第3の実施形態に限定されるものではない。
【0046】以下、さらに本発明の情報記録媒体の具体
的な構成について説明する。
【0047】また、本実施形態では、第1の情報記録層
L1の相変化記録材料の、結晶化状態での屈折率n1c
消衰係数k1c、非結晶化状態での屈折率n1a、消衰係数
1aが、
【0048】
【数9】 かつ、
【0049】
【数10】 を満足する。
【0050】ここで、図4および図5は第1の情報記録
層としてPC基板/誘電体/相変化膜/誘電体膜の3層
構造の各層の厚みを適当に選び、相変化膜の光学定数
(n,k)を変数として反射率、透過率を計算した結果
を示している。反射率については、それぞれ2,4,
6,8,10,12%になるような(n,k)の組み合
せが略同心円状に描かれている。透過率Tについては、
それぞれT=38,50,64%になるような(n,
k)を破線で示している。計算パラメータは、波長:4
05nm、相変化膜の厚み:6nm、誘電体(ZnS・
SiO2)の光学定数n=2.3、PC基板の光学定数
n=1.61である。
【0051】例えば、結晶部の透過率50%の記録媒体
を想定する。結晶部の透過率が50%であるということ
は、結晶の(n,k)がT=50%の線上にあるという
ことである。それに対して再生光のパワー変動(ΔPr
2)が±10%以下に収まるためには、Aa=0.5の
場合、非晶質部の(n,k)は、T=45%とT=56
%の線の間になければならず、Aa=0.2の場合、非
晶質の(n,k)は、T=38%とT=64%の線の間
になければならない。すなわち、非晶質部の(n,k)
が、T=38%とT=64%の線の間に存在すれば、再
生光のパワー変動(ΔPr2)が±10%以下に収まる
ことになる。
【0052】また、第1の情報記録層として、良好な信
号再生に必要な信号強度を確保するためには、結晶部と
非結晶部の反射率差ができる限り大きくなければならな
い。実用上、記録再生で充分な信号を得るためには、R
1c(第1の情報記録層L1の未記録部=結晶部の反射
率)が10%程度で、R1a(第1の情報記録層L1の記
録マーク部=非結晶部の反射率)ができるだけ小さいの
がよい。理想的にはR1a=0%がよく、また、R1cが大
きいと記録に必要なレーザーパワーが大きくなりすぎて
記録ができなくなる。なお、現状の材料では、R1c=1
0%、R1a=4%が得られている。図4では、A点が結
晶部の(n,k)=(nc,kc)=(1.8,3.
5)を示し、B点が非結晶部の(n,k)=(na,k
a)=(3.2,3.0)を示している。
【0053】ここで、図4では結晶部のA点および非晶
質部のB点の(透過率,反射率)は、A点(50%,1
2%)に対してB点(46%,4%)であり、透過率に
ついての許容値を満足し、反射率についても充分な値を
示している。ここで、A点とB点を結ぶ直線を考える。
透過率の条件を満足するのは図の右下がりの部分である
から、A点(nc,kc)とB点(na,ka)を結ぶ
直線の傾き{=(kc−ka)/(nc−na)}は負
でなければならない。すなわち、(kc−ka)/(n
c−na)<0(または、(kc−ka)×(nc−n
a)<0)の条件が必要となる。
【0054】また、図5において斜めにひかれた直線
は、下から順に、直線X1(n+1.5×k=7.05
−2)、直線X2(n+1.5×k=1.8+1.5×
3.5=7.05)、直線X3(n+1.5×k=7.
05+2)を示している。直線X2は(nc,kc)=
(1.8,3.5)を通り、n+3/2×k=nc+3
/2×kcを満足するように引かれている。
【0055】Tc=0.5(T=50%)、Aa=0.
2のとき、T=38%とT=64%の線の間が、この条
件を満足する領域になる。このときの(n,k)は直線
X1と直線X3で挟まれた領域とほぼ一致する。
【0056】さらに、第1の情報記録層L1の記録部に
おける記録マークの占める面積比率をAa、未記録部の
占める面積比率をAcとしたとき、 0.2≦Aa≦0.5 Aa+Ac=1 である。
【0057】ここで、Aaはグルーブやランドなどの案
内溝に記録された記録マークの占有面積比率であるが、
記録マークは未記録部分と交互に記録され、その面積は
未記録部分の面積を上回ることはなく、Aa≦0.5が
成立する。また、あまり小さな記録マークでは信号が得
られないため、0.2≦Aaとする。
【0058】さらにまた、第1の情報記録層L1の未記
録部の透過率Tnrと記録部の透過率Trが、それぞ
れ、 0.3≦Tnr≦0.8 0.3≦Tr≦0.8 を満足する。
【0059】ここで、第2の情報記録層L2からの再生
信号は、入射光量に対して、第1の情報記録層L1の透
過率の二乗と第2の情報記録層L2の反射率を掛け合わ
せたものになる。第1の情報記録層L1の透過率が小さ
すぎると第2の情報記録層L2からの再生信号も小さく
なり、充分な信号が得られない。また、第1の情報記録
層L1の透過率が大きすぎる場合には、第1の情報記録
層L1自体からの反射光量や第1の情報記録層L1を記
録する際の吸収率が小さくなりすぎて、良好な再生や記
録ができない。このため、0.3≦Tnr≦0.8およ
び0.3≦Tr≦0.8を満たす必要がある。
【0060】次に、結晶部の透過率T1c、非晶質部(マ
ーク)の透過率T1aおよび非晶質部の占有面積Aaの関
係について、以下に説明する。
【0061】第1の情報記録層L1を通した第2の情報
記録層L2からの反射光の変動率(ΔPr2)は、第1
の情報記録層L1の記録された領域を基準にすると、
【0062】
【数11】 で与えられる。ここで、Aa+Ac=1である。
【0063】反射光の変動率ΔPr2にある値Kを与え
ると(ΔPr2=Kとおくと)、このΔPr2の式は、結
晶部の透過率T1cと非晶質部(マーク)の占有面積Aa
を係数とした非晶質部の透過率T1aについての4次式と
なり、これを解くと、
【0064】
【数12】 の4つの解が得られる。
【0065】T1a、T1c、Aa、Kそれぞれのとり得る
値を考えると、この中で実現し得る解は、(1)式およ
び(3)式のみであり、(2)式および(4)式ではT
1a<0となるため成立し得ない。すなわち、
【0066】
【数13】 である。
【0067】図6はAa=0.5の場合に、ΔPr
2(=K)=0.05、0.10、0.15について計
算した結果を示しており、図7はAa=0.3の場合
に、ΔPr 2(=K)=0.05、0.10、0.15
について計算した結果を示している。図6および図7に
おいて、(a)および(f)で示す直線は、ΔPr
2(=K)=0.15の場合を、(b)および(e)で
示す直線は、ΔPr2(=K)=0.10の場合を、
(c)および(d)で示す直線は、ΔPr2(=K)=
0.05の場合を、それぞれ表している。
【0068】例えば、図6において、Aa=0.5の場
合に、あるT1cに対して、−0.15≦ΔPr2≦0.
15を満たすT1aは、(a)および(f)で示す2本の
直線で挟まれた領域として示され、−0.10≦ΔPr
2≦0.10を満たすT1aは、(b)および(e)で示
す2本の直線で挟まれた領域として示され、−0.05
≦ΔPr2≦0.05を満たすT1aは、(c)および
(d)で示す2本の直線で挟まれた領域として示され
る。また、T1c=0.50、Aa=0.5のとき、|Δ
Pr2|≦0.10を満足するためには、T1aは0.38
3<T1a<0.636でなければならない。
【0069】図8〜図10は誘電体保護膜の厚みと誘電
体保護膜の光学定数との関係を示す図である。
【0070】図8は図1に示す第1の実施形態の構成に
対応しており、層変化記録膜1の厚みが6nmの場合を
示している。X軸は誘電体保護膜12の厚みをλ/nで
割った値、nは誘電体保護膜12の光学定数である。Y
軸は誘電体保護膜11の厚みをλ/nで割った値、nは
誘電体保護膜11の光学定数である。
【0071】図9は図2に示す第2の実施形態の構成に
対応しており、層変化記録膜1の厚みが6nmの場合を
示している。X軸は第2の誘電体12aの厚みをλ/n
で割った値、nは第2の誘電体12aの光学定数であ
る。Y軸は第1の誘電体11の厚みをλ/nで割った値
であり、nは第1の誘電体11の光学定数である。第3
の誘電体保護膜12bの厚みは104nm((λ/n)
×4/8)、第4の誘電体保護膜12cの厚みは131
nm((λ/n)×6/8)である。
【0072】図10は図3に示す第3の実施形態の構成
に対応しており、層変化記録膜1の厚みが6nmの場合
を示している。X軸は第4の誘電体12dの厚みをλ/
nで割った値であり、nは第4の誘電体12dの光学定
数である。Y軸は第1の誘電体11aの厚みをλ/nで
割った値であり、nは第1の誘電体11aの光学定数で
ある。第2の誘電体11bの厚みは182nm((λ/
n)×7/8)、第3の誘電体11cの厚みは22nm
((λ/n)×1/8)、第5の誘電体12eの厚みは
22nm((λ/n)×1/8)、第6の誘電体12f
の厚みは153nm((λ/n)×7/8)である。
【0073】図8〜図10の各図において、結晶部の反
射率が、8,10,12%になるXY座標点を細い破線
で示している。また、非晶質部の反射率が、1,2,
3,4%になるXY座標点を太い破線で示している。両
者の破線が重なり合う領域が良好な再生信号が得られる
実用的な領域である。
【0074】図8によれば、第1の実施形態において、
両者の破線が重なり合う領域は、{X=0、1/2、
1}{Y=1/4、3/4}近傍である。すなわち、誘
電体保護膜12の膜厚に関し、Σ{膜厚/(λ/n)}
=0、1/2、1(=k/2)であり、誘電体11の膜
厚に関し、Σ{膜厚/(λ/n)}=1/4、3/4
(=m/2+1/4)である。
【0075】図9によれば、第2の実施形態において、
両者の破線が重なり合う領域は、{X=1/4、3/
4}{Y=1/4、3/4}近傍である。すなわち、第
2の誘電体12aの膜厚に関し、Σ{膜厚/(λ/
n)}=1/2+3/4+(1/4,3/4)=6/
4,8/4=1+1/2,2(=k/2)であり、第1
の誘電体11の膜厚に関し、Σ{膜厚/(λ/n)}=
1/4、3/4(=m/2+1/4)である。
【0076】図10によれば、第3の実施形態におい
て、両者の破線が重なり合う領域は、(X,Y)=(0
〜1/8,2/8〜3/8),(3/8〜5/8,2/
8〜3/8),(7/8〜1,2/8〜3/8),(0
〜1/8,6/8〜7/8),(3/8〜5/8,6/
8〜7/8)近傍である。すなわち、第4の誘電体12
dの膜厚に関し、Σ{膜厚/(λ/n)}=1/8+7
/8+(X,Y)=1+(X,Y)であり、第1の誘電
体11aの膜厚に関し、Σ{膜厚/(λ/n)}=7/
8+1/8+(X,Y)=1+(X,Y)である。
【0077】したがって、図8〜図10における破線が
重なる領域は、
【0078】
【数14】 の関係を、それぞれ満たすことになる。
【0079】なお、厳密には、図8〜図10における破
線が重なる領域として示した以外にも、両者の破線が重
なる領域がある。しかし、それらの領域は非常に狭い領
域であり、情報記録媒体を作成するマージンがない。ま
た、それらの領域では、透過率差が大きくなり、もう一
つの制約である変動率ΔPr2の影響のため、充分な性
能が得られない。 (実施例)以下、具体的な実施例について説明する。
【0080】−第1の実施例− 第1の実施例の情報記録媒体について、図1を参照して
説明する。
【0081】この情報記録媒体を作製する際には、ま
ず、厚さ0.6mmの基板101上に反射層3、第2の
誘電体22、相変化材料膜2、第1の誘電体21を順次
真空スパッタ法で形成した後、紫外線硬化樹脂をスピン
コートした。次に、光透過層103となる厚さ0.6m
mの基板上に第1の誘電体11、相変化材料膜1、第2
の誘電体12を順次真空スパッタ法で形成した後、紫外
線硬化樹脂をスピンコートした。次いで、それぞれの基
板の相変化材料膜1および2の全面にレーザー光を照射
することで結晶状態とした後、互いの基板を紫外線硬化
樹脂により貼り合わせた。紫外線硬化樹脂によって2つ
の情報記録層L1およびL2の間に形成された透明層1
02の厚さは40μmである。
【0082】第1の誘電体11が第1の保護層に、第2
の誘電体12が第2の保護層に、それぞれ対応する。
【0083】第1の情報記録層L1の第1の誘電体11
はZnS・SiO2からなり厚みは220nmである。
第1の情報記録層L1の相変化材料膜1はAgInSb
Teからなり厚みは6nmである。第1の情報記録層L
1の第2の誘電体12はZnS・SiO2からなり厚み
は260nmである。
【0084】第2の情報記録層L2の第1の誘電体21
はZnS・SiO2からなり厚みは160nmである。
第2の情報記録層L2の相変化材料膜2はAgInSb
Teからなり厚みは14nmである。第2の情報記録層
L2の第2の誘電体22はZnS・SiO2からなり厚
みは30nmである。第2の情報記録層L2の反射膜3
はAlからなり厚みは100nmである。
【0085】第1の情報記録層L1の相変化材料膜1お
よび第2の情報記録層L2の相変化材料膜2の光学定数
は(nc,kc)=(1.5,3.8)、(na,k
a)=(2.9,2.84)である。したがって、(n
c+3/2kc)−(na+3/2ka)=+0.0
4、かつ、(nc−na)×(kc−ka)=−1.3
4であり、前記の条件を満たしている。
【0086】また、誘電体ZnS・SiO2の光学定数
は2.3であるから、第1の情報記録層L1における第
1の誘電体11の膜厚/(λ/N)は、 220/(λ/2.3)=1.249 第2の誘電体12の膜厚/(λ/N)は、 260/(λ/2.3)=1.477 であり、前記の条件を満たしている。
【0087】第1の情報記録層L1および第2の情報記
録層L2の光学特性を以下に示す。なお、以下に示す反
射率、光吸収率、光透過率は、それぞれの情報記録層に
入射した光の強度を100%としたときの値である。よ
って、第2の情報記録層L2の場合、光透過層から入射
した光が第1の情報記録層を透過した後に、第2の情報
記録層に入射した際の光の強度を100%とする。
【0088】 <第2の情報記録層の光学特性> 結晶部: 反射率 R1c: 40.3% 非晶質部: 反射率 R1a: 15.5% 第1の情報記録層L1の案内溝部分にあたるランド・グ
ルーブ部での記録マークの占有面積を50%(Aa=
0.5)とすると、第1の情報記録層の記録部(ランド
・グルーブ部)を透過する光の透過率は51.3%、未
記録部を透過する光の透過率は52.6%である。この
とき、第1の情報記録層L1の記録部を透過した光を基
準とした場合の、第2の情報記録層L2に記録する光の
変動率は2.4%であり、第2の情報記録層L2を再生
する場合の再生光の変動率は4.8%である。
【0089】第1の実施例の光記録媒体のそれぞれの情
報記録層L1,L2について波長405nmの青紫レー
ザーで記録再生実験を行ったところ、第1の実施例では
第1の情報記録層L1の記録部と未記録部との透過率の
差が小さいために、第2の情報記録層L2を記録再生す
る場合も第1の情報記録層L1の記録状態によらず良好
な記録再生が可能であった。
【0090】−第2の実施例− 図2は第2の実施例の情報記録媒体を示す断面図であ
る。この情報記録媒体は、図2における下方から順次、
基板101、第2の情報記録層L2、透明層102、第
1の情報記録層L1Aおよび光透過層103を備える。
第1の情報記録層L1Aは図2の下方から順次、第4の
誘電体12c、第3の誘電体12b、第2の誘電体12
a、相変化材料膜1、および第1の誘電体11を備え
る。第2の情報記録層L2は図2の下方から順次、反射
層3、第2の誘電体22、相変化材料膜2、および第1
の誘電体21を備える。
【0091】第1の誘電体11が第1の保護層に、第2
の誘電体12a、第3の誘電体12bおよび第4の誘電
体12cからなる層が第2の保護層に、それぞれ対応す
る。
【0092】この情報記録媒体を作製する際には、ま
ず、厚さ0.6mmの基板101上に反射層3、第2の
誘電体22、相変化材料膜2、第1の誘電体21を順次
真空スパッタ法で形成した後、紫外線硬化樹脂をスピン
コートした。次に、光透過層103となる厚さ0.6m
mの基板上に第1の誘電体11、相変化材料膜1、第2
の誘電体12a、第3の誘電体12b、第4の誘電体1
2cを順次真空スパッタ法で形成した後、紫外線硬化樹
脂をスピンコートした。次いで、それぞれの基板の相変
化材料膜1および2の全面にレーザー光を照射すること
で結晶状態とした後、互いの基板を紫外線硬化樹脂によ
り貼り合わせた。紫外線硬化樹脂により2つの情報記録
層L1AおよびL2の間に形成された透明層102の厚
さは40μmである。
【0093】第1の情報記録層L1Aの第1の誘電体1
1はZnS・SiO2からなり厚みは230nmであ
る。第1の情報記録層L1Aの相変化材料膜1はAgI
nSbTeからなり厚みは6nmである。第1の情報記
録層L1Aの第2の誘電体12aはZnS・SiO2
らなり厚みは20nmである。第1の情報記録層L1A
の第3の誘電体12bはAlNからなり厚みは180n
mである。第1の情報記録層L1Aの第4の誘電体12
cはZnS・SiO2からなり厚みは90nmである。
【0094】第2の情報記録層L2の第1の誘電体21
はZnS・SiO2からなり厚みは160nmである。
第2の情報記録層L2の相変化材料膜2はAgInSb
Teからなり厚みは14nmである。第2の情報記録層
L2の第2の誘電体22はZnS・SiO2からなり厚
みは30nmである。第2の情報記録層L2の反射膜3
はAlからなり厚みは100nmである。
【0095】第1の情報記録層L1Aの相変化材料膜1
および第2の情報記録層L2の相変化材料膜2の光学定
数は(nc,kc)=(1.5,3.8)、(na,k
a)=(2.9,2.84)である。したがって、(n
c+3/2kc)−(na+3/2ka)=+0.0
4、かつ、(nc−na)×(kc−ka)=−1.3
4であり、前記の条件を満たしている。
【0096】また、誘電体ZnS・SiO2の光学定数
は2.3であり、AlNの光学定数は1.95であるか
ら、第1の情報記録層L1Aにおける第1の誘電体11
の膜厚/(λ/N)は、 230/(λ/2.3)=1.306 第2,3,4の誘電体12a,12b,12cの膜厚/
(λ/N)の合計は、 20/(λ/2.3)+180/(λ/1.95)+9
0/(λ/2.3)=1.49 であり、前記の条件を満たしている。
【0097】第1の情報記録層L1Aおよび第2の情報
記録層L2の光学特性を以下に示す。なお、以下に示す
反射率、光吸収率、光透過率は、それぞれの情報記録層
に入射した光の強度を100%としたときの値である。
よって、第2の情報記録層L2の場合、光透過層から入
射した光が第1の情報記録層L1Aを透過した後に、第
2の情報記録層に入射した際の光の強度を100%とす
る。
【0098】 <第2の情報記録層の光学特性> 結晶部: 反射率 R1c: 40.3% 非晶質部: 反射率 R1a: 15.5% 第1の情報記録層L1Aの案内溝部分にあたるランド・
グルーブ部での記録マークの占有面積を50%(Aa=
0.5)とすると、第1の情報記録層の記録部(ランド
・グルーブ部)を透過する光の透過率は54.9%、未
記録部を透過する光の透過率は56.1%である。この
とき、第1の情報記録層L1Aの記録部を透過した光を
基準とした場合の、第2の情報記録層L2に記録する光
の変動率は2.2%であり、第2の情報記録層L2を再
生する場合の再生光の変動率は4.5%である。
【0099】第2の実施例の光記録媒体のそれぞれの情
報記録層L1A,L2について波長405nmの青紫レ
ーザーで記録再生実験を行ったところ、第2の実施例で
は第1の情報記録層L1Aの記録部と未記録部との透過
率の差が小さいために、第2の情報記録層L2を記録再
生する場合も第1の情報記録層L1Aの記録状態によら
ず良好な記録再生が可能であった。
【0100】−第3の実施例− 図3は第3の実施例の情報記録媒体を示す断面図であ
る。この情報記録媒体は、図3における下方から順次、
基板101、第2の情報記録層L2、透明層102、第
1の情報記録層L1Bおよび光透過層103を備える。
第1の情報記録層L1Bは図3の下方から順次、第6の
誘電体12f、第5の誘電体12e、第4の誘電体12
d、相変化材料膜1、第3の誘電体11c、第2の誘電
体11b、および第1の誘電体11aを備える。第2の
情報記録層L2は図3の下方から順次、反射層3、第2
の誘電体22、相変化材料膜2、および第1の誘電体2
1を備える。
【0101】第1の誘電体11a、第2の誘電体11b
および第3の誘電体11cが第1の保護層に、第4の誘
電体12d、第5の誘電体12eおよび第6の誘電体1
2fが第2の誘電体に、それぞれ対応する。
【0102】この情報記録媒体を作製する際には、ま
ず、厚さ0.6mmの基板101上に反射層3、第2の
誘電体22、相変化材料膜2、第1の誘電体21を順次
真空スパッタ法で形成した後、紫外線硬化樹脂をスピン
コートした。次に、光透過層103となる厚さ0.6m
mの基板上に第1の誘電体11a、第2の誘電体11
b、第3の誘電体11c、相変化材料膜1、第4の誘電
体12d、第5の誘電体12e、第6の誘電体12fを
順次真空スパッタ法で形成した後、紫外線硬化樹脂をス
ピンコートした。次いで、それぞれの基板の相変化材料
膜1および2の全面にレーザー光を照射することで結晶
状態とした後、互いの基板を紫外線硬化樹脂により貼り
合わせた。紫外線硬化樹脂により2つの情報記録層L1
BおよびL2の間に形成された透明層102の厚さは4
0μmである。
【0103】第1の情報記録層L1Bの第1の誘電体1
1aはZnS・SiO2からなり厚みは90nmであ
る。第1の情報記録層L1Bの第2の誘電体11bはA
lNからなり厚みは110nmである。第1の情報記録
層L1Bの第3の誘電体11cはZnS・SiO2から
なり厚みは90nmである。第1の情報記録層L1の相
変化材料膜1はAgInSbTeからなり厚みは6nm
である。第1の情報記録層L1Bの第4の誘電体12d
はZnS・SiO2からなり厚みは40nmである。第
1の情報記録層L1Bの第5の誘電体12eはAlNか
らなり厚みは100nmである。第1の情報記録層L1
Bの第6の誘電体12fはZnS・SiO 2からなり厚
みは50nmである。
【0104】第2の情報記録層L2の第1の誘電体21
はZnS・SiO2からなり厚みは160nmである。
第2の情報記録層L2の相変化材料膜2はAgInSb
Teからなり厚みは14nmである。第2の情報記録層
L2の第2の誘電体22はZnS・SiO2からなり厚
みは30nmである。第2の情報記録層L2の反射膜3
はAlからなり厚みは100nmである。
【0105】第1の情報記録層L1Bの相変化材料膜1
および第2の情報記録層L2の相変化材料膜2の光学定
数は(nc,kc)=(1.5,3.8)、(na,k
a)=(2.9,2.84)である。したがって、(n
c+3/2kc)−(na+3/2ka)=+0.0
4、かつ、(nc−na)×(kc−ka)=−1.3
4であり、前記の条件を満たしている。
【0106】また、誘電体ZnS・SiO2の光学定数
は2.3であり、AlNの光学定数は1.95であるか
ら、第1の情報記録層L1Bにおける第1の誘電体11
a、第2の誘導体11bおよび第3の誘導体11cの膜
厚/(λ/N)の合計は、 90/(λ/2.3)+110/(λ/1.95)+4
0/(λ/2.3)=1.02679 であり、第1の情報記録層L1Bにおける第4の誘電体
12d、第5の誘導体12eおよび第6の誘導体12f
の膜厚/(λ/N)の合計は、 40/(λ/2.3)+100/(λ/1.95)+5
0/(λ/2.3)=0.9926 であり、前記の条件を満たしている。
【0107】第1の情報記録層L1Bおよび第2の情報
記録層L2の光学特性を以下に示す。なお、以下に示す
反射率、光吸収率、光透過率は、それぞれの情報記録層
に入射した光の強度を100%としたときの値である。
よって、第2の情報記録層L2の場合、光透過層から入
射した光が第1の情報記録層を透過した後に、第2の情
報記録層に入射した際の光の強度を100%とする。
【0108】 <第2の情報記録層の光学特性> 結晶部: 反射率 R1c: 40.3% 非晶質部: 反射率 R1a: 15.5% 第1の情報記録層L1Bの案内溝部分にあたるランド・
グルーブ部での記録マークの占有面積を50%(Aa=
0.5)とすると、第1の情報記録層の記録部(ランド
・グルーブ部)を透過する光の透過率は51.4%、未
記録部を透過する光の透過率は52.6%である。この
とき、第1の情報記録層L1Bの記録部を透過した光を
基準とした場合の、第2の情報記録層L2に記録する光
の変動率は2.4%であり、第2の情報記録層L2を再
生する場合の再生光の変動率は4.8%である。
【0109】第3の実施例の光記録媒体のそれぞれの情
報記録層L1B,L2について波長405nmの青紫レ
ーザーで記録再生実験を行ったところ、第3の実施例で
は第1の情報記録層L1Bの記録部と未記録部との透過
率の差が小さいために、第2の情報記録層L2を記録再
生する場合も第1の情報記録層L1Bの記録状態によら
ず良好な記録再生が可能であった。
【0110】上記各実施例では、第2の情報記録層とし
て、Rc2>Ra2となる条件の相変化記録層を使用した
が、この層として、Rc2<Ra2となるいわゆる逆相の相
変化記録層を使用してもよい。また、第2の情報記録層
は相変化記録層以外の層、例えば、ピット情報からなる
再生専用層(いわゆるROMディスク)や光磁気記録層
としてもよい。第2の情報記録層における記録・再生方
式については限定されない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の情報記録媒体の基本的な構成を示す断
面図。
【図2】第2の実施例の情報記録媒体を示す断面図。
【図3】第3の実施例の情報記録媒体を示す断面図。
【図4】第1の情報記録層としてPC基板/誘電体/相
変化膜/誘電体膜の3層構造において、相変化膜の光学
定数(n,k)を変数として反射率、透過率を計算した
結果を示す図。
【図5】第1の情報記録層としてPC基板/誘電体/相
変化膜/誘電体膜の3層構造において、相変化膜の光学
定数(n,k)を変数として反射率、透過率を計算した
結果を示す図。
【図6】Aa=0.5の場合におけるΔPr2(=K)
の計算結果を示す図。
【図7】Aa=0.3の場合におけるΔPr2(=K)
の計算結果を示す図。
【図8】第1の実施形態における誘電体の厚みと誘電体
の光学定数との関係を示す図。
【図9】第2の実施形態における誘電体の厚みと誘電体
の光学定数との関係を示す図。
【図10】第3の実施形態における誘電体の厚みと誘電
体の光学定数との関係を示す図。
【図11】DVD−RAMディスクのトラック・フォー
マットを示す図。
【符号の説明】
1 相変化膜 11、11a〜11c 第1の保護層(誘電体) 12、12a〜12f 第2の保護層(誘電体) 102 透明層 103 光透過層 L1 第1の情報記録層 L2 第2の情報記録層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 奥村 陽一 埼玉県鶴ケ島市富士見6丁目1番1号 パ イオニア株式会社総合研究所内 Fターム(参考) 5D029 HA06 HA07 JA01 JB13 JC04 JC05 LA17 LB07 LB11 LC05

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光透過層、第1の情報記録層、透明層、
    第2の情報記録層が順次積層されてなり、前記光透過層
    の側からレーザー光が照射されて情報信号の再生が行わ
    れる情報記録媒体において、 前記第1の情報記録層は、前記光透過層の側から順に第
    1の保護層、相変化記録膜および第2の保護層からな
    り、 前記第2の情報記録層を再生する場合における前記第1
    の情報記録層の記録領域および未記録領域に対応して変
    動する再生光の変動率が10%以下であることを特徴と
    する情報記録媒体。
  2. 【請求項2】 前記第1の情報記録層の記録領域におけ
    る記録マークの占める面積率をAaとすると、 0.2≦Aa≦0.5 であることを特徴とする請求項1に記載の情報記録媒
    体。
  3. 【請求項3】 前記第1の情報記録層の記録領域の透過
    率をTrとすると、 0.3≦Tr≦0.8 であり、 前記第1の情報記録層の未記録領域の透過率をTnrと
    すると、 0.3≦Tnr≦0.8 であることを特徴とする請求項1または2に記載の情報
    記録媒体。
  4. 【請求項4】 光透過層、第1の情報記録層、透明層、
    第2の情報記録層が順次積層されてなり、前記光透過層
    の側からレーザー光が照射されて情報信号の再生が行わ
    れる情報記録媒体において、 前記第1の情報記録層は、前記光透過層の側から順に第
    1の保護層、相変化記録膜および第2の保護層からな
    り、 前記相変化記録膜の結晶の屈折率をn1c、消衰係数をk
    1c、前記相変化記録膜の非晶質の屈折率をn1a、消衰係
    数をk1aとすると、 (n1c−n1a)×(k1c−k1a)<0 かつ、 |(n1c+3/2×k1c)−(n1a+3/2×k1a)|≦
    2 であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に
    記載の情報記録媒体。
  5. 【請求項5】 光透過層、第1の情報記録層、透明層、
    第2の情報記録層が順次積層されてなり、前記光透過層
    の側からレーザー光が照射されて情報信号の再生が行わ
    れる情報記録媒体において、 前記第1の情報記録層は、前記光透過層の側から順に第
    1の保護層、相変化記録膜および第2の保護層からな
    り、 前記第1の保護層を構成する保護膜の数をI、この保護
    膜の各膜厚をdi[nm](iは自然数)、この保護膜
    の各屈折率をni、レーザー光の波長をλ[nm]、m
    を整数、Σをiについて1からIまでの合計とすると、
    略、 (m/2+1/4)−1/8≦Σ(di/(λ/n
    i))≦(m/2+1/4)+1/8 であり、 前記第2の保護層を構成する保護膜の数をJ、この保護
    膜の各膜厚をdj[nm](jは自然数)、この保護膜
    の各屈折率をnj、kを整数、Σをjが1からJまでの
    合計とすると、略、 (k/2)−1/8≦Σ(dj/(λ/nj))≦(k
    /2)+1/8 であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に
    記載の情報記録媒体。
  6. 【請求項6】 光透過層、第1の情報記録層、透明層、
    第2の情報記録層が順次積層されてなり、前記光透過層
    の側からレーザー光が照射されて情報信号の再生が行わ
    れる情報記録媒体において、 前記第1の情報記録層は、前記光透過層の側から順に第
    1の保護層、相変化記録膜および第2の保護層からな
    り、 前記第1の保護層を構成する保護膜の数をI、この保護
    膜の各膜厚をdi[nm](iは自然数)、この保護膜
    の各屈折率をni、レーザー光の波長をλ[nm]、m
    を整数、Σをiについて1からIまでの合計とすると、
    略、 (m/2+1/4)−1/8≦Σ(di/(λ/n
    i))≦(m/2+1/4)+1/8 前記第2の保護層を構成する保護膜の数をJ、この保護
    膜の各膜厚をdj[nm](jは自然数)、この保護膜
    の各屈折率をnj、kを整数、Σをjが1からJまでの
    合計とすると、略、 (k/2)−1/8≦Σ(dj/(λ/nj))≦(k
    /2)+1/8 であり、 前記相変化記録膜の結晶の屈折率をn1c、消衰係数をk
    1c、前記相変化記録膜の非晶質の屈折率をn1a、消衰係
    数をk1aとすると、 (n1c−n1a)×(k1c−k1a)<0 かつ、 |(n1c+3/2×k1c)−(n1a+3/2×k1a)|≦
    2 であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に
    記載の情報記録媒体。
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