JPH11120565A - 光記録媒体の記録再生方法 - Google Patents
光記録媒体の記録再生方法Info
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- JPH11120565A JPH11120565A JP9277695A JP27769597A JPH11120565A JP H11120565 A JPH11120565 A JP H11120565A JP 9277695 A JP9277695 A JP 9277695A JP 27769597 A JP27769597 A JP 27769597A JP H11120565 A JPH11120565 A JP H11120565A
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- land
- groove
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 レーザ光の波長や光学系の開口数といった記
録再生を行う際の規格が更新されても、更新前後のいず
れの規格でも記録再生することができる光記録媒体の記
録再生方法を提供する。 【解決手段】 本発明に係る光記録媒体の記録再生方法
は、ランド及びグルーブが形成され、記録層2を有する
光記録媒体に対して、所定のスポット径を有するレーザ
光を用いて記録再生するに際して、ランド幅及びグルー
ブ幅の和が、スポット径の2倍より小の場合には、ラン
ド又はグルーブのうち、いずれか一方に記録マークを形
成し、ランド幅及びグルーブ幅の和が、スポット径の2
倍以上の場合には、ランド及びグルーブの両方に記録マ
ークを形成することを特徴とするものである。
録再生を行う際の規格が更新されても、更新前後のいず
れの規格でも記録再生することができる光記録媒体の記
録再生方法を提供する。 【解決手段】 本発明に係る光記録媒体の記録再生方法
は、ランド及びグルーブが形成され、記録層2を有する
光記録媒体に対して、所定のスポット径を有するレーザ
光を用いて記録再生するに際して、ランド幅及びグルー
ブ幅の和が、スポット径の2倍より小の場合には、ラン
ド又はグルーブのうち、いずれか一方に記録マークを形
成し、ランド幅及びグルーブ幅の和が、スポット径の2
倍以上の場合には、ランド及びグルーブの両方に記録マ
ークを形成することを特徴とするものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、様々な波長のレー
ザ光により記録再生することが可能な光記録媒体の記録
再生方法に関し、例えば、非結晶状態と結晶状態とを可
逆的に変化する記録層を有する光記録媒体の記録再生方
法に関する。
ザ光により記録再生することが可能な光記録媒体の記録
再生方法に関し、例えば、非結晶状態と結晶状態とを可
逆的に変化する記録層を有する光記録媒体の記録再生方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】高密度情報記録媒体として用いられてい
る光記録媒体としては、非結晶状態と結晶状態とを可逆
的に変化する材料を記録層に用いた、いわゆる相変化型
の光ディスクが挙げられる。この相変化型の光ディスク
は、光磁気ディスクと比較して、記録再生装置に磁界発
生手段を要さないことから、記録再生装置を小型化する
ことができる等の数々の利点を有している。
る光記録媒体としては、非結晶状態と結晶状態とを可逆
的に変化する材料を記録層に用いた、いわゆる相変化型
の光ディスクが挙げられる。この相変化型の光ディスク
は、光磁気ディスクと比較して、記録再生装置に磁界発
生手段を要さないことから、記録再生装置を小型化する
ことができる等の数々の利点を有している。
【0003】この相変化型光ディスクは、初期化状態に
おいて記録層が結晶状態とされている。そして、この相
変化型光ディスクに情報信号を記録する際には、記録層
に対して強いパワーを有するレーザ光を照射する。これ
により、このレーザ光が照射された部分は、記録層を構
成する材料の融点以上に加熱されることとなる。その
後、レーザ光を照射した部分が急冷されることにより、
この部分が非結晶状態となる。このように、相変化型光
ディスクでは、非結晶状態の記録マークを形成すること
により情報信号を記録している。
おいて記録層が結晶状態とされている。そして、この相
変化型光ディスクに情報信号を記録する際には、記録層
に対して強いパワーを有するレーザ光を照射する。これ
により、このレーザ光が照射された部分は、記録層を構
成する材料の融点以上に加熱されることとなる。その
後、レーザ光を照射した部分が急冷されることにより、
この部分が非結晶状態となる。このように、相変化型光
ディスクでは、非結晶状態の記録マークを形成すること
により情報信号を記録している。
【0004】また、この相変化型光ディスクにおいて、
記録層に記録された情報信号を消去する際には、非結晶
状態の記録マークを結晶化することにより行われる。具
体的には、記録時に照射したレーザ光よりも弱いレーザ
光を照射することによって、記録層の温度を融点以下、
結晶化温度以上に昇温する。そして、記録層を徐々に冷
却することにより、このレーザ光が照射された部分は、
前の状態に関係なく結晶状態となる。
記録層に記録された情報信号を消去する際には、非結晶
状態の記録マークを結晶化することにより行われる。具
体的には、記録時に照射したレーザ光よりも弱いレーザ
光を照射することによって、記録層の温度を融点以下、
結晶化温度以上に昇温する。そして、記録層を徐々に冷
却することにより、このレーザ光が照射された部分は、
前の状態に関係なく結晶状態となる。
【0005】さらに、この相変化型光ディスクでは、記
録層に記録された情報信号を再生する際、最も弱いレー
ザ光が記録層に照射される。このとき、照射される部分
が結晶状態か非結晶状態かによって、照射されるレーザ
光の反射率が変化する。これは、結晶状態の光学定数と
非結晶状態の光学定数との違いに起因する。そして、こ
の反射率を検出することによって、情報信号を再生する
ことができる。
録層に記録された情報信号を再生する際、最も弱いレー
ザ光が記録層に照射される。このとき、照射される部分
が結晶状態か非結晶状態かによって、照射されるレーザ
光の反射率が変化する。これは、結晶状態の光学定数と
非結晶状態の光学定数との違いに起因する。そして、こ
の反射率を検出することによって、情報信号を再生する
ことができる。
【0006】ところで、この相変化型光ディスクは、凹
凸パターンが形成された透明基板上に誘電体層を形成
し、この誘電体層上に上述したような記録層を形成し、
この記録層上に更に誘電体層を形成し、この誘電体層上
に反射層を形成してなるような構成を有している。
凸パターンが形成された透明基板上に誘電体層を形成
し、この誘電体層上に上述したような記録層を形成し、
この記録層上に更に誘電体層を形成し、この誘電体層上
に反射層を形成してなるような構成を有している。
【0007】そして、このように構成された相変化型光
ディスクでは、透明基板側から上述したようなレーザ光
が記録層に対して照射されることによって記録再生が行
われる。このとき、照射されるレーザ光は、所定のスポ
ット径を有してなる。そして、この相変化型光ディスク
では、基板上に形成された凹凸(凸部をランドといい凹
部をグルーブという)がこのスポット径と略々同じ幅と
なっており、これらランド及び/又はグルーブに対して
レーザ光が照射されて記録再生が行われる。
ディスクでは、透明基板側から上述したようなレーザ光
が記録層に対して照射されることによって記録再生が行
われる。このとき、照射されるレーザ光は、所定のスポ
ット径を有してなる。そして、この相変化型光ディスク
では、基板上に形成された凹凸(凸部をランドといい凹
部をグルーブという)がこのスポット径と略々同じ幅と
なっており、これらランド及び/又はグルーブに対して
レーザ光が照射されて記録再生が行われる。
【0008】このような相変化型光ディスクにおいて、
更なる高密度記録を達成するためには、記録、再生及び
消去に用いられるレーザ光のスポット径を小さくするこ
とが考えられる。すなわち、照射されるレーザ光のスポ
ット径を小さくすることにより、基板上に多くの凹凸を
形成することができ高密度記録が達成される。
更なる高密度記録を達成するためには、記録、再生及び
消去に用いられるレーザ光のスポット径を小さくするこ
とが考えられる。すなわち、照射されるレーザ光のスポ
ット径を小さくすることにより、基板上に多くの凹凸を
形成することができ高密度記録が達成される。
【0009】ここで、スポット径dは、レーザ光の波長
をλとし、用いられるレンズの開口数をNAとしたとき
に、d=K・λ/NA(Kは比例定数)と表せる。した
がって、スポット径dを小さくするためには、用いられ
るレーザ光の波長を短波長化するか、又は、用いられる
レンズの開口数を大きくすればよいことがわかる。
をλとし、用いられるレンズの開口数をNAとしたとき
に、d=K・λ/NA(Kは比例定数)と表せる。した
がって、スポット径dを小さくするためには、用いられ
るレーザ光の波長を短波長化するか、又は、用いられる
レンズの開口数を大きくすればよいことがわかる。
【0010】具体的に、レーザ光の短波長化は、用いら
れる材料物性を主要素として検討され、波長λが400
〜600nm程度を実用化させる方向に進んでいる。ま
た、開口数NAを大きくするためには、例えば、2群レ
ンズを用いる等の手法を用いる。このように、レーザ光
の短波長化及び開口数NAの向上により、光ディスクの
分野において、高密度記録化が推し進められている。
れる材料物性を主要素として検討され、波長λが400
〜600nm程度を実用化させる方向に進んでいる。ま
た、開口数NAを大きくするためには、例えば、2群レ
ンズを用いる等の手法を用いる。このように、レーザ光
の短波長化及び開口数NAの向上により、光ディスクの
分野において、高密度記録化が推し進められている。
【0011】具体的に現在、実用化されている光ディス
ク、例えば、ROM(Read Only Memory)ディスクの一
例としてDVD(Digital Video Disk)では、波長λが
650nmであり、開口数NAが0.6であるような光
学系を用いて再生されており、この場合、記録容量は、
冗長度の削減も含めて4.7GBとなっている。
ク、例えば、ROM(Read Only Memory)ディスクの一
例としてDVD(Digital Video Disk)では、波長λが
650nmであり、開口数NAが0.6であるような光
学系を用いて再生されており、この場合、記録容量は、
冗長度の削減も含めて4.7GBとなっている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、光ディスク
では、レーザ光の波長λや開口数NA等を所定の値に規
定することにより記録再生の規格が決められている。こ
の規格は、高密度記録化が推進されることによって、更
新されることになる。すなわち、高密度記録化が推進さ
れると、レーザ光の波長λは短くなり、また、開口数N
Aは大きくなるように規格が更新される。このように、
規格が更新されるにつれ、記録再生するレーザ光のスポ
ット径は小さくなる。
では、レーザ光の波長λや開口数NA等を所定の値に規
定することにより記録再生の規格が決められている。こ
の規格は、高密度記録化が推進されることによって、更
新されることになる。すなわち、高密度記録化が推進さ
れると、レーザ光の波長λは短くなり、また、開口数N
Aは大きくなるように規格が更新される。このように、
規格が更新されるにつれ、記録再生するレーザ光のスポ
ット径は小さくなる。
【0013】そして、光ディスクは、上述したように、
スポット径に応じてランド及び/又はグルーブの幅が規
定されるため、規格が更新されるに従って、異なる幅の
ランド及び/又はグルーブを有することとなる。言い換
えると、高密度記録化を目標とした規格更新により、光
ディスクのランド幅及び/又はグルーブ幅を狭くする方
向に変化させる必要がある。
スポット径に応じてランド及び/又はグルーブの幅が規
定されるため、規格が更新されるに従って、異なる幅の
ランド及び/又はグルーブを有することとなる。言い換
えると、高密度記録化を目標とした規格更新により、光
ディスクのランド幅及び/又はグルーブ幅を狭くする方
向に変化させる必要がある。
【0014】このように、光ディスクは、規格が更新さ
れると、より幅狭なランド幅及び/又はグルーブ幅を有
するようになる。このため、更新された規格に対応した
光ディスクを更新される前の規格で記録再生すると、ス
ポット径よりも幅狭なランド及び/又はグルーブに対し
て記録再生を行うこととなる。その結果、クロスライト
やクロストーク、クロスイレーズといった問題が生じる
こととなる。
れると、より幅狭なランド幅及び/又はグルーブ幅を有
するようになる。このため、更新された規格に対応した
光ディスクを更新される前の規格で記録再生すると、ス
ポット径よりも幅狭なランド及び/又はグルーブに対し
て記録再生を行うこととなる。その結果、クロスライト
やクロストーク、クロスイレーズといった問題が生じる
こととなる。
【0015】そこで、本発明は、レーザ光の波長や光学
系の開口数といった記録再生を行う際の規格が更新され
ても、更新前後のいずれの規格でも記録再生することが
できる光記録媒体の記録再生方法を提供することを目的
とする。
系の開口数といった記録再生を行う際の規格が更新され
ても、更新前後のいずれの規格でも記録再生することが
できる光記録媒体の記録再生方法を提供することを目的
とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上述したような目的を達
成した本発明に係る光記録媒体の記録再生方法は、ラン
ド及びグルーブが形成され、記録層を有する光記録媒体
に対して、所定のスポット径を有するレーザ光を用いて
記録再生するに際して、ランド幅及びグルーブ幅の和
が、スポット径の2倍より小の場合には、ランド又はグ
ルーブのうち、いずれか一方に記録マークを形成し、ラ
ンド幅及びグルーブ幅の和が、スポット径の2倍以上の
場合には、ランド及びグルーブの両方に記録マークを形
成することを特徴とするものである。
成した本発明に係る光記録媒体の記録再生方法は、ラン
ド及びグルーブが形成され、記録層を有する光記録媒体
に対して、所定のスポット径を有するレーザ光を用いて
記録再生するに際して、ランド幅及びグルーブ幅の和
が、スポット径の2倍より小の場合には、ランド又はグ
ルーブのうち、いずれか一方に記録マークを形成し、ラ
ンド幅及びグルーブ幅の和が、スポット径の2倍以上の
場合には、ランド及びグルーブの両方に記録マークを形
成することを特徴とするものである。
【0017】以上のような本発明に係る光記録媒体の記
録再生方法は、ランド幅及びグルーブ幅の和がスポット
径より大であるとき、このレーザ光を用いてランド及び
グルーブに対して記録を行う。これに対して、この手法
では、ランド幅及びグルーブ幅の和がスポット径より小
であるとき、このレーザ光を用いてランド又はグルーブ
に対して記録を行う。このため、本手法では、隣合う記
録トラック間において、レーザ光により形成される記録
マークが重なるようなことがなく形成される。
録再生方法は、ランド幅及びグルーブ幅の和がスポット
径より大であるとき、このレーザ光を用いてランド及び
グルーブに対して記録を行う。これに対して、この手法
では、ランド幅及びグルーブ幅の和がスポット径より小
であるとき、このレーザ光を用いてランド又はグルーブ
に対して記録を行う。このため、本手法では、隣合う記
録トラック間において、レーザ光により形成される記録
マークが重なるようなことがなく形成される。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る光記録媒体の
記録再生方法実施の形態を図面を参照しながら詳細に説
明する。なお、ここでは、本発明に係る手法に用いられ
る光記録媒体の一例としてディスク状の記録媒体である
光ディスクに適用した例を示すが、本発明はこのような
構造に限定されるものではなく、カード状、シート状と
いった記録媒体にも適用可能である。
記録再生方法実施の形態を図面を参照しながら詳細に説
明する。なお、ここでは、本発明に係る手法に用いられ
る光記録媒体の一例としてディスク状の記録媒体である
光ディスクに適用した例を示すが、本発明はこのような
構造に限定されるものではなく、カード状、シート状と
いった記録媒体にも適用可能である。
【0019】本手法に用いられる光ディスクは、図1に
示すように、基板1の一主面1a上に、反射膜2、第1
の誘電体膜3、記録膜4、第2の誘電体膜5、光透過膜
6が順次積層形成されてなるものである。また、この基
板1は、図2に示すように、反射膜2が形成される一主
面1aに凹凸パターンが形成されてなる。この凹凸パタ
ーンは、同心円又はスパイラル状に形成されてなる。こ
こで、この凹凸パターンにより形成された凸部をランド
7と呼び、隣合うランド7により形成される凹部をグル
ーブ8と呼ぶ。
示すように、基板1の一主面1a上に、反射膜2、第1
の誘電体膜3、記録膜4、第2の誘電体膜5、光透過膜
6が順次積層形成されてなるものである。また、この基
板1は、図2に示すように、反射膜2が形成される一主
面1aに凹凸パターンが形成されてなる。この凹凸パタ
ーンは、同心円又はスパイラル状に形成されてなる。こ
こで、この凹凸パターンにより形成された凸部をランド
7と呼び、隣合うランド7により形成される凹部をグル
ーブ8と呼ぶ。
【0020】この光ディスクにおいて、基板1は、例え
ば、ポリカーボネイト等の合成樹脂を成形することによ
り得られるものであって、この成形により一主面に凹凸
パターンが形成されてなる。また、この基板1は、例え
ば、直径12cmで厚みが0.3〜1.2mmとされ
る。そして、この光ディスクでは、図2中hで示すよう
な、基板1の一主面1a上に形成されたグルーブの深さ
hが、40〜70nmとなっている。
ば、ポリカーボネイト等の合成樹脂を成形することによ
り得られるものであって、この成形により一主面に凹凸
パターンが形成されてなる。また、この基板1は、例え
ば、直径12cmで厚みが0.3〜1.2mmとされ
る。そして、この光ディスクでは、図2中hで示すよう
な、基板1の一主面1a上に形成されたグルーブの深さ
hが、40〜70nmとなっている。
【0021】この基板1の一主面1a上に形成される反
射膜2は、例えば、Alを主成分とする金属材料からな
り、基板1上にスパッタリング法イオンビームスパッタ
リング法等の薄膜形成法により形成される。また、この
光ディスクにおいて、第1の誘電体膜3及び第2の誘電
体膜5は、例えば、ZnS−SiO2等の材料からな
り、スパッタリング法等の薄膜形成法により形成され
る。
射膜2は、例えば、Alを主成分とする金属材料からな
り、基板1上にスパッタリング法イオンビームスパッタ
リング法等の薄膜形成法により形成される。また、この
光ディスクにおいて、第1の誘電体膜3及び第2の誘電
体膜5は、例えば、ZnS−SiO2等の材料からな
り、スパッタリング法等の薄膜形成法により形成され
る。
【0022】また、この光ディスクにおいて、記録膜4
は、例えば、カルコゲン化合物或いは単体のカルコゲン
よりなり、スパッタリング法等の薄膜形成法により形成
される。
は、例えば、カルコゲン化合物或いは単体のカルコゲン
よりなり、スパッタリング法等の薄膜形成法により形成
される。
【0023】さらに、この光ディスクにおいて、第2の
誘電体膜5上に形成される光透過膜6は、この種の光記
録媒体の光透過層と同様に形成すれば良い。また、この
光透過層6を構成する材料としては、透過率が90%以
上であることが好ましく、例えば、UVレジンやポリカ
ーボネイト等を用いることができる。ただし、この光デ
ィスクにおいては、光透過層6の厚さをt、光透過層6
の厚さのばらつきをΔtとしたときに、下記式(1)及
び式(2)を満足するように光透過層6が形成されてい
る。
誘電体膜5上に形成される光透過膜6は、この種の光記
録媒体の光透過層と同様に形成すれば良い。また、この
光透過層6を構成する材料としては、透過率が90%以
上であることが好ましく、例えば、UVレジンやポリカ
ーボネイト等を用いることができる。ただし、この光デ
ィスクにおいては、光透過層6の厚さをt、光透過層6
の厚さのばらつきをΔtとしたときに、下記式(1)及
び式(2)を満足するように光透過層6が形成されてい
る。
【0024】 10(μm)≦t≦177(μm)・・・式(1) Δt≦±5.26(λ/NA4 )・・・式(2) 以上のように構成された光ディスクは、記録層に対して
所定のレーザ光を照射することによって、情報信号を記
録再生並びに消去することができる。
所定のレーザ光を照射することによって、情報信号を記
録再生並びに消去することができる。
【0025】この光ディスクは、初期化状態として、記
録層4が結晶化状態とされてなる。具体的には、記録層
4に対して強いレーザ光が照射される。これにより、記
録層4では、照射された部分において、レーザパワーが
熱エネルギに変換され昇温される。このとき、照射され
た部分は、融点以下、結晶化点以上に昇温される。そし
て、記録層4を徐々に冷却することによって、記録層4
は結晶状態となる。
録層4が結晶化状態とされてなる。具体的には、記録層
4に対して強いレーザ光が照射される。これにより、記
録層4では、照射された部分において、レーザパワーが
熱エネルギに変換され昇温される。このとき、照射され
た部分は、融点以下、結晶化点以上に昇温される。そし
て、記録層4を徐々に冷却することによって、記録層4
は結晶状態となる。
【0026】そして、この相変化型光ディスクに情報信
号を記録する際には、記録層4に対して、更に強いパワ
ーを有するレーザ光を照射する。これにより、このレー
ザ光が照射された部分は、記録層4を構成する材料の融
点以上に加熱されることとなる。その後、レーザ光を照
射した部分が急冷されることにより、この部分が非結晶
状態となる。このように、相変化型光ディスクでは、結
晶状態とされた記録層4に、非結晶状態の記録マークを
形成することにより情報信号を記録している。
号を記録する際には、記録層4に対して、更に強いパワ
ーを有するレーザ光を照射する。これにより、このレー
ザ光が照射された部分は、記録層4を構成する材料の融
点以上に加熱されることとなる。その後、レーザ光を照
射した部分が急冷されることにより、この部分が非結晶
状態となる。このように、相変化型光ディスクでは、結
晶状態とされた記録層4に、非結晶状態の記録マークを
形成することにより情報信号を記録している。
【0027】また、この相変化型光ディスクにおいて、
記録層4に記録された情報信号を消去する際には、非結
晶状態の記録マークを結晶化することにより行われる。
具体的には、記録層4を初期化したときに用いたレーザ
光、すなわち、記録時に照射したレーザ光よりも弱いレ
ーザ光を照射することによって、記録層4の温度を融点
以下、結晶化温度以上に昇温する。そして、記録層4を
徐々に冷却することにより、このレーザ光が照射された
部分は、前の状態に関係なく結晶状態となる。
記録層4に記録された情報信号を消去する際には、非結
晶状態の記録マークを結晶化することにより行われる。
具体的には、記録層4を初期化したときに用いたレーザ
光、すなわち、記録時に照射したレーザ光よりも弱いレ
ーザ光を照射することによって、記録層4の温度を融点
以下、結晶化温度以上に昇温する。そして、記録層4を
徐々に冷却することにより、このレーザ光が照射された
部分は、前の状態に関係なく結晶状態となる。
【0028】さらに、この相変化型光ディスクでは、記
録層4に記録された情報信号を再生する際、最も弱いレ
ーザ光が記録層4に照射される。このとき、照射される
部分が結晶状態か非結晶状態かによって、照射されるレ
ーザ光の反射率が変化する。これは、結晶状態の光学定
数と非結晶状態の光学定数との違いに起因する。そし
て、この反射率を検出することによって、情報信号を再
生することができる。
録層4に記録された情報信号を再生する際、最も弱いレ
ーザ光が記録層4に照射される。このとき、照射される
部分が結晶状態か非結晶状態かによって、照射されるレ
ーザ光の反射率が変化する。これは、結晶状態の光学定
数と非結晶状態の光学定数との違いに起因する。そし
て、この反射率を検出することによって、情報信号を再
生することができる。
【0029】一方、この光ディスクに求められる特性と
しては、いわゆるトラッキングサーボを正確に行えるこ
とが挙げられる。このトラッキングサーボを行うときに
は、プッシュプル法や3スポット法(スリービーム法と
もいう。)が用いられる。
しては、いわゆるトラッキングサーボを正確に行えるこ
とが挙げられる。このトラッキングサーボを行うときに
は、プッシュプル法や3スポット法(スリービーム法と
もいう。)が用いられる。
【0030】ここで、プッシュプル法とは、グルーブや
ランドに照射したレーザ光の反射光を2分割受光素子で
受光し、それぞれの受光素子で得られる受光量に基づい
た信号を出力し、これら信号の出力差に基づいてトラッ
キングエラーを検出する方法である。すなわち、レーザ
光が正確にトラック上にあるときは、2つの受光素子か
ら出力される信号は同レベルとなり出力差はない。これ
に対して、レーザ光がトラックからずれた位置にあると
きは、2つの受光素子から出力される信号レベルが異な
り出力差を生ずる。
ランドに照射したレーザ光の反射光を2分割受光素子で
受光し、それぞれの受光素子で得られる受光量に基づい
た信号を出力し、これら信号の出力差に基づいてトラッ
キングエラーを検出する方法である。すなわち、レーザ
光が正確にトラック上にあるときは、2つの受光素子か
ら出力される信号は同レベルとなり出力差はない。これ
に対して、レーザ光がトラックからずれた位置にあると
きは、2つの受光素子から出力される信号レベルが異な
り出力差を生ずる。
【0031】また、ここで、3スポット法とは、回折格
子により形成された0次光、±1次光からなる3つのレ
ーザ光を、0次光に対して±1次光がΔvだけトラック
方向から直角方向にずれるように照射し、±1次光の反
射光を検出し、これら反射光に基づく信号出力の差を検
出することによりトラッキングエラーを検出する方法で
ある。すなわち、0次光がトラック上の正確な位置にあ
るときは、±1次光の反射光に基づく信号出力に差がな
い。これに対して、0次光がトラックからずれた位置に
あるときは、±1次光の反射光に基づく信号出力に差が
生じる。
子により形成された0次光、±1次光からなる3つのレ
ーザ光を、0次光に対して±1次光がΔvだけトラック
方向から直角方向にずれるように照射し、±1次光の反
射光を検出し、これら反射光に基づく信号出力の差を検
出することによりトラッキングエラーを検出する方法で
ある。すなわち、0次光がトラック上の正確な位置にあ
るときは、±1次光の反射光に基づく信号出力に差がな
い。これに対して、0次光がトラックからずれた位置に
あるときは、±1次光の反射光に基づく信号出力に差が
生じる。
【0032】さらに、光ディスクでは、いわゆるクロス
トラック信号を正確に検出することが必要とされる。こ
のクロストラック信号とは、照射されたレーザ光が横切
ったトラック数を検出するためのものであり、照射され
たレーザ光の反射光を検出することにより行われる。す
なわち、グルーブに照射された場合の反射光とランドに
照射された場合の反射光とで変調度が異なるため、照射
されたレーザ光の反射光を検出することにより横切った
トラック数を検出することができる。
トラック信号を正確に検出することが必要とされる。こ
のクロストラック信号とは、照射されたレーザ光が横切
ったトラック数を検出するためのものであり、照射され
たレーザ光の反射光を検出することにより行われる。す
なわち、グルーブに照射された場合の反射光とランドに
照射された場合の反射光とで変調度が異なるため、照射
されたレーザ光の反射光を検出することにより横切った
トラック数を検出することができる。
【0033】上述したように、光ディスクは、プッシュ
プル法又は3スポット法のいずれが採用された場合で
も、出力される信号のレベルが高いことが望ましく、ま
た、クロストラック信号が高いことが望ましい。この光
ディスクにおいて、光透過層6の屈折率をNとし、照射
されるレーザ光の波長をλとしたときに、グルーブの深
さhをλ/8/N付近にすることにより、プッシュプル
法で出力される信号のレベルが高いものとなる。また、
同様に、グルーブの深さhをλ/4/N付近とすること
により、反射光の変調度を高感度に検出することができ
クロストラック信号を高レベルで検出することができ
る。
プル法又は3スポット法のいずれが採用された場合で
も、出力される信号のレベルが高いことが望ましく、ま
た、クロストラック信号が高いことが望ましい。この光
ディスクにおいて、光透過層6の屈折率をNとし、照射
されるレーザ光の波長をλとしたときに、グルーブの深
さhをλ/8/N付近にすることにより、プッシュプル
法で出力される信号のレベルが高いものとなる。また、
同様に、グルーブの深さhをλ/4/N付近とすること
により、反射光の変調度を高感度に検出することができ
クロストラック信号を高レベルで検出することができ
る。
【0034】具体的に、波長が680nmであるような
レーザ光を照射した場合、グルーブの深さhを40〜1
13nmとすることにより、プッシュプル法及び3スポ
ット信号において高レベルの信号を出力することがで
き、また、高レベルのクロストラック信号も出力される
こととなる。また、波長が400nmであるようなレー
ザ光を照射した場合、グルーブの深さhが33〜70n
mであると、プッシュプル信号及び3スポット信号にお
いて高レベルの信号を出力することができ、また、高レ
ベルのクロストラック信号を出力することができる。
レーザ光を照射した場合、グルーブの深さhを40〜1
13nmとすることにより、プッシュプル法及び3スポ
ット信号において高レベルの信号を出力することがで
き、また、高レベルのクロストラック信号も出力される
こととなる。また、波長が400nmであるようなレー
ザ光を照射した場合、グルーブの深さhが33〜70n
mであると、プッシュプル信号及び3スポット信号にお
いて高レベルの信号を出力することができ、また、高レ
ベルのクロストラック信号を出力することができる。
【0035】このため、この光ディスクでは、グルーブ
の深さhを40〜70nmとすることにより、400〜
680nmの波長のレーザ光うちいずれのレーザ光を用
いても、プッシュプル法及び3スポット法によりトラッ
キングエラーを高精度に検出することができるととも
に、クロストラック信号を高精度に検出することができ
る。
の深さhを40〜70nmとすることにより、400〜
680nmの波長のレーザ光うちいずれのレーザ光を用
いても、プッシュプル法及び3スポット法によりトラッ
キングエラーを高精度に検出することができるととも
に、クロストラック信号を高精度に検出することができ
る。
【0036】なお、このような光ディスクでは、ランド
7の幅、すなわちトラックピッチが0.30〜0.49
μmであることが好ましい。トラックピッチをこの範囲
とすることにより、上述した信号をより高精度に検出す
ることができる。
7の幅、すなわちトラックピッチが0.30〜0.49
μmであることが好ましい。トラックピッチをこの範囲
とすることにより、上述した信号をより高精度に検出す
ることができる。
【0037】ところで、本手法では、ランド幅及びグル
ーブ幅の和が、スポット径の2倍より小の場合には、ラ
ンド又はグルーブのうち、いずれか一方に記録マークを
形成し、ランド幅及びグルーブ幅の和が、スポット径の
2倍以上の場合には、ランド及びグルーブの両方に記録
マークを形成している。そこで、具体的に、様々なスポ
ット径のレーザ光を用いる規格で、光ディスクに記録再
生した場合を説明する。
ーブ幅の和が、スポット径の2倍より小の場合には、ラ
ンド又はグルーブのうち、いずれか一方に記録マークを
形成し、ランド幅及びグルーブ幅の和が、スポット径の
2倍以上の場合には、ランド及びグルーブの両方に記録
マークを形成している。そこで、具体的に、様々なスポ
ット径のレーザ光を用いる規格で、光ディスクに記録再
生した場合を説明する。
【0038】光ディスクに対して記録再生を行う規格と
して、波長が650nmであるレーザ光を用い、開口数
NAが0.85であるような光学系を用いるものを、
「第1世代」規格とする。また、記録再生を行う規格と
して、波長が500nmであるレーザ光を用い、開口数
NAが0.85であるような光学系を用いるものを、
「第2世代」規格とする。さらに、記録再生を行う規格
として、波長が400nmであるレーザ光を用い、開口
数NAが0.85であるような光学系を用いるものを、
「第3世代」規格とする。このように第1世代、第2世
代及び第3世代という順で波長が短くなると、それに応
じてレーザ光のスポット径が小さくなる。
して、波長が650nmであるレーザ光を用い、開口数
NAが0.85であるような光学系を用いるものを、
「第1世代」規格とする。また、記録再生を行う規格と
して、波長が500nmであるレーザ光を用い、開口数
NAが0.85であるような光学系を用いるものを、
「第2世代」規格とする。さらに、記録再生を行う規格
として、波長が400nmであるレーザ光を用い、開口
数NAが0.85であるような光学系を用いるものを、
「第3世代」規格とする。このように第1世代、第2世
代及び第3世代という順で波長が短くなると、それに応
じてレーザ光のスポット径が小さくなる。
【0039】したがって、各世代の光ディスクは、スポ
ット径に応じたグルーブ幅及びランド幅を有するものと
なる。このため、グルーブ及びランドは、第1世代、第
2世代及び第3世代という順で幅狭なものとなる。
ット径に応じたグルーブ幅及びランド幅を有するものと
なる。このため、グルーブ及びランドは、第1世代、第
2世代及び第3世代という順で幅狭なものとなる。
【0040】具体的には、第1世代の光ディスクは、ト
ラックピッチが0.49μmであり、線密度が0.21
μm/bitでり、このため、冗長度25%としたとき
に8.0GBの記録容量となっている。また、第2世代
の光ディスクは、トラックピッチが0.38μmであ
り、線密度が0.16μm/bitでり、このため、冗
長度25%としたときに13.5GBの記録容量となっ
ている。第3世代の光ディスクは、トラックピッチが
0.30μmであり、線密度が0.13μm/bitで
り、このため、冗長度25%としたときに21.1GB
の記録容量となっている。
ラックピッチが0.49μmであり、線密度が0.21
μm/bitでり、このため、冗長度25%としたとき
に8.0GBの記録容量となっている。また、第2世代
の光ディスクは、トラックピッチが0.38μmであ
り、線密度が0.16μm/bitでり、このため、冗
長度25%としたときに13.5GBの記録容量となっ
ている。第3世代の光ディスクは、トラックピッチが
0.30μmであり、線密度が0.13μm/bitで
り、このため、冗長度25%としたときに21.1GB
の記録容量となっている。
【0041】なお、ここで、冗長度とは、実際のデータ
に付加されるエラー訂正コード等のデータが、データ全
体に占める割合のこととする。
に付加されるエラー訂正コード等のデータが、データ全
体に占める割合のこととする。
【0042】これら第1世代、第2世代及び第3世代の
各光ディスクは、図3に示すように、ランド7の幅及び
グルーブ8の幅とほぼ同寸法のスポット径を有するレー
ザ光L1,L2,L3により記録再生される。このた
め、第1世代、第2世代及び第3世代の各光ディスクで
は、それぞれランド7及びグルーブ8の両方に記録を行
う、いわゆるランド・グルーブ記録を行うことができ
る。
各光ディスクは、図3に示すように、ランド7の幅及び
グルーブ8の幅とほぼ同寸法のスポット径を有するレー
ザ光L1,L2,L3により記録再生される。このた
め、第1世代、第2世代及び第3世代の各光ディスクで
は、それぞれランド7及びグルーブ8の両方に記録を行
う、いわゆるランド・グルーブ記録を行うことができ
る。
【0043】しかしながら、第1世代の規格を用いて、
第2世代の光ディスクに記録再生する際には、ランド7
に形成された記録マークとグルーブ8に形成された記録
マークとが一部重なってしまうことになる。このため、
この場合には、クロストーク及びクロスイレーズが発生
してしまいランド・グルーブ記録を行うことができな
い。
第2世代の光ディスクに記録再生する際には、ランド7
に形成された記録マークとグルーブ8に形成された記録
マークとが一部重なってしまうことになる。このため、
この場合には、クロストーク及びクロスイレーズが発生
してしまいランド・グルーブ記録を行うことができな
い。
【0044】したがって、第1世代の規格を用いて、第
2世代の光ディスクに記録再生する際には、図4中
(a)に示すように、ランド7又はグルーブ8のいずれ
か一方を記録トラックとして用いる。すなわち、この場
合、レーザ光L1によりランド7又はグルーブ8のいず
れか一方に記録マークを形成するため、クロストーク及
びクロスイレーズが発生することなく記録再生を行うこ
とができる。
2世代の光ディスクに記録再生する際には、図4中
(a)に示すように、ランド7又はグルーブ8のいずれ
か一方を記録トラックとして用いる。すなわち、この場
合、レーザ光L1によりランド7又はグルーブ8のいず
れか一方に記録マークを形成するため、クロストーク及
びクロスイレーズが発生することなく記録再生を行うこ
とができる。
【0045】また、第3世代の光ディスクに対して、第
1世代の規格又は第2世代の規格で記録再生を行う場合
には、図4中(b)に示すように、ランド7又はグルー
ブ8のいずれか一方を記録トラックとして用いる。すな
わち、この場合、レーザ光L2又はレーザ光L3により
ランド7又はグルーブ8のいずれか一方に記録マークを
形成するため、クロストーク及びクロスイレーズが発生
することなく記録再生を行うことができる。
1世代の規格又は第2世代の規格で記録再生を行う場合
には、図4中(b)に示すように、ランド7又はグルー
ブ8のいずれか一方を記録トラックとして用いる。すな
わち、この場合、レーザ光L2又はレーザ光L3により
ランド7又はグルーブ8のいずれか一方に記録マークを
形成するため、クロストーク及びクロスイレーズが発生
することなく記録再生を行うことができる。
【0046】このように、本手法では、各世代に対応し
た光ディスクについて、第1世代の規格、第2世代の規
格及び第3世代の規格すべてにおいて記録再生すること
ができる。具体的に、第3世代の規格に対応した光ディ
スクは、各世代の規格により表1に示すように記録再生
を行うことができる。
た光ディスクについて、第1世代の規格、第2世代の規
格及び第3世代の規格すべてにおいて記録再生すること
ができる。具体的に、第3世代の規格に対応した光ディ
スクは、各世代の規格により表1に示すように記録再生
を行うことができる。
【0047】
【表1】
【0048】この場合、第1世代の規格及び第2世代の
規格を用いた場合には、ランド7又はグルーブ8のいず
れか一方を記録トラックとするため、トラックピッチが
0.60μmと第3世代の規格を用いた場合と比較して
2倍となっている。
規格を用いた場合には、ランド7又はグルーブ8のいず
れか一方を記録トラックとするため、トラックピッチが
0.60μmと第3世代の規格を用いた場合と比較して
2倍となっている。
【0049】また、第2世代の規格に対応した光ディス
クは、各世代の規格により表2に示すように記録再生を
行うことができる。さらに、第1世代の規格に対応した
光ディスクは、各世代の規格により表3に示すように記
録再生を行うことができる。
クは、各世代の規格により表2に示すように記録再生を
行うことができる。さらに、第1世代の規格に対応した
光ディスクは、各世代の規格により表3に示すように記
録再生を行うことができる。
【0050】
【表2】
【0051】
【表3】
【0052】表2において、第1世代の規格を用いた場
合には、ランド7又はグルーブ8のいずれか一方を記録
トラックとするため、トラックピッチが0.76μmと
第2世代の規格及び第3世代の規格を用いた場合と比較
して2倍となっている。
合には、ランド7又はグルーブ8のいずれか一方を記録
トラックとするため、トラックピッチが0.76μmと
第2世代の規格及び第3世代の規格を用いた場合と比較
して2倍となっている。
【0053】以上のように、本手法によれば、ランド幅
及びグルーブ幅の和が、スポット径の2倍より小の場合
には、ランド又はグルーブのうち、いずれか一方に記録
マークを形成し、ランド幅及びグルーブ幅の和が、スポ
ット径の2倍以上の場合には、ランド及びグルーブの両
方に記録マークを形成しているため、様々な規格で記録
再生を行うことができる。すなわち、本手法によれば、
各規格に対応した光ディスクが互換性を有することにな
る。
及びグルーブ幅の和が、スポット径の2倍より小の場合
には、ランド又はグルーブのうち、いずれか一方に記録
マークを形成し、ランド幅及びグルーブ幅の和が、スポ
ット径の2倍以上の場合には、ランド及びグルーブの両
方に記録マークを形成しているため、様々な規格で記録
再生を行うことができる。すなわち、本手法によれば、
各規格に対応した光ディスクが互換性を有することにな
る。
【0054】また、本発明に係る光記録媒体の記録再生
方法では、ランド又はグルーブのうち、記録マークが形
成されない他方に、ランド幅及びグルーブ幅の和と上記
レーザ光のスポット径との差を越えない大きさのスポッ
ト径を有する第2のレーザ光で記録再生を行ってもよ
い。
方法では、ランド又はグルーブのうち、記録マークが形
成されない他方に、ランド幅及びグルーブ幅の和と上記
レーザ光のスポット径との差を越えない大きさのスポッ
ト径を有する第2のレーザ光で記録再生を行ってもよ
い。
【0055】例えば、図5に示すように、幅Wであるラ
ンド7及びグルーブ8が形成された光ディスクに対し
て、スポット径がS1であるような第1のレーザ光でグ
ルーブ8に対して記録マークを形成する。そして、記録
マークが形成されていないランド7に対しては、スポッ
ト径がS2であるような第2のレーザ光で記録マークを
形成する。このとき、ランド7及びグルーブ8の幅Wと
第1のレーザ光のスポット径S1と第2のレーザ光のス
ポット径S2とは、2W≧S1+S2なる関係を有して
いる。
ンド7及びグルーブ8が形成された光ディスクに対し
て、スポット径がS1であるような第1のレーザ光でグ
ルーブ8に対して記録マークを形成する。そして、記録
マークが形成されていないランド7に対しては、スポッ
ト径がS2であるような第2のレーザ光で記録マークを
形成する。このとき、ランド7及びグルーブ8の幅Wと
第1のレーザ光のスポット径S1と第2のレーザ光のス
ポット径S2とは、2W≧S1+S2なる関係を有して
いる。
【0056】したがって、第1のレーザ光のスポット径
S1がランド7及びグルーブ8の幅Wよりも大きい場合
でも、上記式を満たす範囲で、スポット径S2を有する
第2のレーザ光を用いれば、ランド・グルーブ記録を行
うことができる。これにより、本手法は、記録容量を向
上させることができる。
S1がランド7及びグルーブ8の幅Wよりも大きい場合
でも、上記式を満たす範囲で、スポット径S2を有する
第2のレーザ光を用いれば、ランド・グルーブ記録を行
うことができる。これにより、本手法は、記録容量を向
上させることができる。
【0057】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
係る光記録媒体は、ランド幅及びグルーブ幅の和が、ス
ポット径の2倍より小の場合には、ランド又はグルーブ
のうち、いずれか一方に記録マークを形成し、ランド幅
及びグルーブ幅の和が、スポット径の2倍以上の場合に
は、ランド及びグルーブの両方に記録マークを形成して
いる。このため、所定の幅を有する光記録媒体に対し
て、スポット径の異なる様々な規格で記録再生すること
ができる。すなわち、この手法によれば、光記録媒体に
様々な規格間における互換性をもたせることができる。
係る光記録媒体は、ランド幅及びグルーブ幅の和が、ス
ポット径の2倍より小の場合には、ランド又はグルーブ
のうち、いずれか一方に記録マークを形成し、ランド幅
及びグルーブ幅の和が、スポット径の2倍以上の場合に
は、ランド及びグルーブの両方に記録マークを形成して
いる。このため、所定の幅を有する光記録媒体に対し
て、スポット径の異なる様々な規格で記録再生すること
ができる。すなわち、この手法によれば、光記録媒体に
様々な規格間における互換性をもたせることができる。
【図1】本発明に係る光ディスクの一例を示す要部縦断
面図である。
面図である。
【図2】この光ディスクの基板を示す要部斜視図であ
る。
る。
【図3】第1世代の規格、第2世代の規格及び第3世代
の規格のそれぞれに対応した光記録媒体に対してレーザ
光を照射した状態を示す模式図である。
の規格のそれぞれに対応した光記録媒体に対してレーザ
光を照射した状態を示す模式図である。
【図4】(a)は、第2世代の規格に対応した光記録媒
体に対して第1世代の規格で記録再生する場合を示す模
式図であり、(b)は、第3世代の規格に対応した光記
録媒体に対して第1世代の規格又は第2世代の規格で記
録再生する場合を示す模式図である。
体に対して第1世代の規格で記録再生する場合を示す模
式図であり、(b)は、第3世代の規格に対応した光記
録媒体に対して第1世代の規格又は第2世代の規格で記
録再生する場合を示す模式図である。
【図5】スポット径の異なる2種類のレーザ光で記録再
生を行う場合を示す模式図である。
生を行う場合を示す模式図である。
1 基板、2 反射膜、3 第1の誘電体層、4 記録
層、5 第2の誘電体層、6 光透過層、7 ランド、
8 グルーブ
層、5 第2の誘電体層、6 光透過層、7 ランド、
8 グルーブ
Claims (5)
- 【請求項1】 ランド及びグルーブが形成された記録層
を有する光記録媒体に対して、所定のスポット径を有す
るレーザ光を用いて記録再生するに際して、 ランド幅及びグルーブ幅の和が、スポット径の2倍より
小の場合には、ランド又はグルーブのうち、いずれか一
方に記録マークを形成し、 ランド幅及びグルーブ幅の和が、スポット径の2倍以上
の場合には、ランド及びグルーブの両方に記録マークを
形成することを特徴とする光記録媒体の記録再生方法。 - 【請求項2】 上記レーザ光は、その波長が400〜6
80nmとされることを特徴とする請求項1記載の光記
録媒体の記録再生方法。 - 【請求項3】 上記光記録媒体は、上記グルーブの深さ
が40〜70nmとされてなることを特徴とする請求項
2記載の光記録媒体の記録再生方法。 - 【請求項4】 ランド又はグルーブのうち、記録マーク
が形成されない他方に、ランド幅及びグルーブ幅の和と
上記レーザ光のスポット径との差を越えない大きさのス
ポット径を有する第2のレーザ光で記録再生を行うこと
を特徴とする請求項1記載の光記録媒体の記録再生方
法。 - 【請求項5】 上記記録層は、非結晶状態と結晶状態と
を可逆的に変化する材料からなることを特徴とする請求
項1記載の光記録媒体の記録再生方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9277695A JPH11120565A (ja) | 1997-10-09 | 1997-10-09 | 光記録媒体の記録再生方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9277695A JPH11120565A (ja) | 1997-10-09 | 1997-10-09 | 光記録媒体の記録再生方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11120565A true JPH11120565A (ja) | 1999-04-30 |
Family
ID=17587026
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9277695A Withdrawn JPH11120565A (ja) | 1997-10-09 | 1997-10-09 | 光記録媒体の記録再生方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11120565A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007026670A (ja) * | 2000-09-21 | 2007-02-01 | Samsung Electronics Co Ltd | 色収差補正レンズを具備した光ピックアップ装置 |
-
1997
- 1997-10-09 JP JP9277695A patent/JPH11120565A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007026670A (ja) * | 2000-09-21 | 2007-02-01 | Samsung Electronics Co Ltd | 色収差補正レンズを具備した光ピックアップ装置 |
JP2007213800A (ja) * | 2000-09-21 | 2007-08-23 | Samsung Electronics Co Ltd | 色収差補正レンズを具備した光ピックアップ装置 |
US8184520B2 (en) | 2000-09-21 | 2012-05-22 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Optical pickup device having chromatic aberration correction lens |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20050104 |