JP2001126255A - 光記録方法及び光記録装置 - Google Patents

光記録方法及び光記録装置

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JP2001126255A
JP2001126255A JP30131299A JP30131299A JP2001126255A JP 2001126255 A JP2001126255 A JP 2001126255A JP 30131299 A JP30131299 A JP 30131299A JP 30131299 A JP30131299 A JP 30131299A JP 2001126255 A JP2001126255 A JP 2001126255A
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JP30131299A
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Takashi Iwamura
貴 岩村
Mitsuaki Oyamada
光明 小山田
Shinichiro Tamura
眞一郎 田村
Hiroshi Ogawa
博司 小川
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 片面再生の2層構造の追記型記録媒体に対し
て所定のデータを光学的に記録する光記録方法及び光記
録装置において、特に光入射側から相対的に遠い第2の
記録層に記録した信号が劣化して記録可能な情報の密度
が低下することを防止し、完全な再生互換を達成してD
VDオーサリングの要求を満たすことが可能になる光記
録方法及び光記録装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 第1の記録層RL1及び第2の記録層R
L2の2層の記録層を有する光ディスクに対して、先ず
最初に光ディスクの読出し面から遠くに位置する第2の
記録層RL2に反転記録データINV−Dの前半の第2
の記録層記録分RL2−Dを記録し(ステップS5)、
その後に、光ディスクの読出し面の近くに位置する第1
の記録層RL1に反転記録データINV−Dの後半の第
1の記録層記録分RL1−Dを記録する(ステップS1
0)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光記録方法及び光記
録装置に係り、特に片面再生の2層構造の追記型記録媒
体に対して所定のデータを光学的に記録する光記録方法
及び光記録装置に関するものである。この光記録方法及
び光記録装置は、コンピュータプログラムや、静止画、
動画、音などのエンタテインメント用情報を記録したデ
ィスク状光記録媒体(以下、「光ディスク」という)の
オーサリングに用いることができる。
【0002】
【従来の技術】情報産業の発達に伴い、光ディスクに可
能な限り多くの情報を記録するニーズが急増し、そのた
めの研究開発が盛んに行われている。そして、再生専用
のDVD(Digital Video Disk)は、2層の記録層を有
すること等において、CD(Compact Disk;コンパクト
ディスク)に代表される1層の記録層を有する光ディス
クよりも多くの情報を貯えることができる。そのため
に、DVDは急速に普及している。
【0003】このような2層の記録層を有するDVDの
オーサリングは、完全な再生互換を有する書込み可能な
媒体を供することで飛躍的に作業効率が改善される。ま
た、完全な再生互換を有する書込み可能な媒体により再
生状況の完全な確認ができることから、再生の信頼性が
増大する。しかしながら、片面2層構造の書込み可能な
記録層を有するDVDについては、その用途に適する記
録媒体、記録方法、記録装置は未だ実用化されていない
のが実状であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、有機色素を
用いた追記型光記録媒体は、完全再生互換を有すること
から、CDにおいてはオーサリング用媒体として用いら
れている。また、DVDにおいても、1層のみの媒体に
おいてはオーサリングに用いられている。しかしなが
ら、有機色素を用いた片面2層構造の追記型光記録媒体
に記録を行うと、完全な再生互換を得ることはできない
という問題が生じた。
【0005】即ち、有機色素を用いた片面2層構造の追
記型光記録媒体への記録は、通常、光入射側に相対的に
近い記録層(「以下、この記録層を「第1の記録層RL
1」という)から開始して、順に光入射側から相対的に
遠い記録層(「以下、この記録層を「第2の記録層RL
2」という)に移動していくが、このとき、第2の記録
層RL2に記録した信号が劣化して、完全な再生互換を
得ることはできなくなるという事態が発生した。
【0006】この原因としては、先ず最初に光入射側に
相対的に近い第1の記録層RL1に記録した後、光入射
側から相対的に遠い第2の記録層RL2に記録すること
から、最初の第1の記録層RL1への記録によってビッ
トが生じ、このビットにより第2の記録層RL2への記
録の際に第1の記録層RL1を透過する光の回折が不均
一化するため、第2の記録層RL2への入射光のビーム
形状が第1の記録層RL1への入射光のビーム形状より
も広がってしまうことが考えられる。
【0007】そして、そのために、第2の記録層RL2
に記録可能な情報の密度は、第1の記録層RL1に記録
可能な情報の密度より低下してしまう。従って、片面2
層構造の追記型光記録媒体への記録を光入射側に相対的
に近い第1の記録層RL1から順に行うと、光入射側か
ら相対的に遠い第2の記録層RL2への記録は、完全な
再生互換を得ることはできなくなり、DVDオーサリン
グの要求を満たさなくなる。
【0008】そこで本発明は、上記問題点を鑑みてなさ
れたものであり、片面再生の2層構造の追記型記録媒体
に対して所定のデータを光学的に記録する光記録方法及
び光記録装置において、特に光入射側から相対的に遠い
第2の記録層に記録した信号が劣化して記録可能な情報
の密度が低下することを防止し、完全な再生互換を達成
してDVDオーサリングの要求を満たすことが可能にな
る光記録方法及び光記録装置を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題は、以下の本発
明に係る光記録方法及び光記録装置によって達成され
る。即ち、請求項1に係る光記録方法は、片面再生の2
層構造の追記型記録媒体に対して所定のデータを光学的
に記録する光記録方法であって、所定のデータを記録媒
体の読出し面から遠くに位置する第2の記録層に記録
し、その後、記録媒体の読出し面の近くに位置する第1
の記録層に記録することを特徴とする。
【0010】このように請求項1に係る光記録方法にお
いては、片面再生の2層構造の追記型記録媒体の第1の
記録層及び第2の記録層に所定のデータを記録する際
に、先ず最初に読出し面から遠くに位置する第2の記録
層に記録し、その後、記録媒体の読出し面の近くに位置
する第1の記録層に記録することにより、第2の記録層
への記録の際には、第1の記録層に未だビットが生じて
いず、第1の記録層を透過する光の回折が不均一化する
ことはなくなるため、第2の記録層への入射光のビーム
形状が第1の記録層への入射光のビーム形状よりも広が
ってしまうことはなくなり、第2の記録層に記録可能な
情報の密度が第1の記録層に記録可能な情報の密度より
低下することもない。また、第1の記録層への記録の際
には、第2の記録層に既にビットが生じているが、第1
の記録層への入射光は第2の記録層を透過するものでは
ないため、第2の記録層に生じているビットによって何
らの悪影響を受けることもない。従って、片面再生の2
層構造の追記型記録媒体における第1の記録層及び第2
の記録層への記録は、双方とも完全な再生互換が達成さ
れ、DVDオーサリングの要求を満たすことが可能にな
る。
【0011】なお、上記請求項1に係る光記録方法にお
いて、所定のデータを前後半の2つに分割し、記録媒体
を再生時の回転方向と同一方向に回転させつつ、所定の
データの後半部分を第2の記録層に記録し、所定のデー
タの前半部分を第1の記録層に記録することが好適であ
る(請求項2に係る光記録方法)。
【0012】この場合、所定のデータを2つに分割する
ことにより、所定のデータの前後半部分をそれぞれ第1
の記録層及び第2の記録層に振り分けて記録することが
容易になる。また、記録媒体を再生時の回転方向と同一
方向に回転させつつ、2つに分割した所定のデータの後
半部分を先ず最初に第2の記録層に記録し、その後、前
半部分を第1の記録層に記録することにより、再生の際
には、通常の場合と同様に記録媒体の読出し面の近くに
位置する第1の記録層から開始して順に読出し面から遠
くに位置する第2の記録層に移動すれば、所定のデータ
が正しいビット列にしたがって再生されることになる。
【0013】また、上記請求項1に係る光記録方法にお
いて、所定のデータのビット列を反転し、この反転した
データを前後半の2つに分割し、記録媒体を再生時の回
転方向と反対方向に回転させつつ、反転したデータの前
半部分を第2の記録層に記録し、反転したデータの後半
部分を第1の記録層に記録することも好適である(請求
項3に係る光記録方法)。
【0014】この場合、ビット列を反転したデータを2
つに分割することにより、反転したデータの前後半部分
をそれぞれ第2の記録層及び第1の記録層に振り分けて
記録することが容易になる。また、記録媒体を再生時の
回転方向と反対方向に回転させつつ、反転したデータの
前半部分を先ず最初に第2の記録層に記録し、その後
に、後半部分を第1の記録層に記録することにより、再
生の際には、通常の場合と同様に記録媒体の読出し面の
近くに位置する第1の記録層から開始して順に読出し面
から遠くに位置する第2の記録層に移動すれば、所定の
データが正しいビット列にしたがって再生されることに
なる。
【0015】更に、この場合においては、第2の記録層
の再生終了地点を特定し、この特定した再生終了地点か
ら第2の記録層への記録を開始することが望ましい(請
求項4に係る光記録方法)。
【0016】また、請求項5に係る光記録装置は、片面
再生の2層構造の追記型記録媒体に対して所定のデータ
を光学的に記録する光記録装置であって、記録媒体を回
転させる媒体駆動装置と、記録媒体の読出し面から遠く
に位置する第2の記録層又は記録媒体の読出し面の近く
に位置する第1の記録層にレーザ光を照射して、これら
第1又は第2の記録層に所定のデータを記録する光学系
と、所定のデータを前後半の2つに分割して、所定のデ
ータの前後半部分をそれぞれ記録する記録媒体の記録層
を選択するデータ処理装置と、媒体駆動装置による記録
媒体の回転を制御すると共に、所定のデータの前後半部
分をそれぞれ記録する記録層の選択に応じて、光学系に
よるレーザ光照射の焦点を第1の記録層に合わせるか第
2の記録層に合わせるかをその順序を含めて制御する制
御系と、を有することを特徴とする。
【0017】このように請求項5に係る光記録装置にお
いては、データ処理装置により、所定のデータを2つに
分割し、所定のデータの前後半部分をそれぞれ記録する
記録層として第1の記録層及び第2の記録層を選択する
ことが可能である。また、制御系により、先ず最初に光
学系によるレーザ光照射の焦点を第2の記録層に合わせ
て記録を行い、その後、レーザ光照射の焦点を第1の記
録層に合わせて記録を行うことも可能であり、その際に
媒体駆動装置による記録媒体の回転を再生時の回転方向
と同一方向に制御することも可能である。このため、上
記第1及び第2の請求項に係る光記録方法、即ち所定の
データを前後半の2つに分割し、記録媒体を再生時の回
転方向と同一方向に回転させつつ、所定のデータの後半
部分を記録媒体の読出し面から遠くに位置する第2の記
録層に記録し、その後、所定のデータの前半部分を記録
媒体の読出し面の近くに位置する第1の記録層に記録す
ることを容易に実現することが可能になる。従って、片
面再生の2層構造の追記型記録媒体における第1の記録
層及び第2の記録層への記録は、双方とも完全な再生互
換が達成され、DVDオーサリングの要求を満たすこと
が可能になる。
【0018】なお、上記請求項5に係る光記録装置にお
いて、データ処理装置が、所定のデータのビット列を反
転し、この反転したデータを前後半の2つに分割し、そ
の反転したデータの前後半部分をそれぞれ記録する記録
媒体の記録層を選択する機能を有することが好適である
(請求項6に係る光記録装置)。
【0019】この場合、データ処理装置により、所定の
データのビット列を反転し、この反転したデータを2つ
に分割し、その反転したデータの前後半部分をそれぞれ
記録する記録層として第2の記録層及び第1の記録層を
選択することが可能である。また、制御系により、先ず
最初に光学系によるレーザ光照射の焦点を第2の記録層
に合わせて記録を行い、その後、レーザ光照射の焦点を
第1の記録層に合わせて記録を行うことも可能であり、
その際に媒体駆動装置による記録媒体の回転を再生時の
回転方向と反対方向に制御することも可能である。この
ため、上記第1及び第3の請求項に係る光記録方法、即
ち所定のデータのビット列を反転し、この反転したデー
タを前後半の2つに分割し、記録媒体を再生時の回転方
向と反対方向に回転させつつ、反転したデータの前半部
分を記録媒体の読出し面から遠くに位置する第2の記録
層に記録し、その後、反転したデータの後半部分を記録
媒体の読出し面の近くに位置する第1の記録層に記録す
ることを容易に実現することが可能になる。
【0020】また、上記請求項6に係る光記録装置にお
いて、データ処理装置が、所定のデータの再生終了地点
を計算し、この所定のデータの再生終了地点が第2の記
録層にある場合には、その旨を制御系に伝達する機能を
有し、制御系が、光学系に記録媒体のスキャンを行わせ
て、第2の記録層の再生終了地点を特定し、この特定し
た再生終了地点からの第2の記録層への記録を光学系に
開始させる機能を有することが望ましい(請求項7に係
る光記録装置)。
【0021】この場合、上記第4の請求項に係る光記録
方法、即ち第2の記録層の再生終了地点を特定し、この
特定した再生終了地点から第2の記録層への記録を開始
することを容易に実現することが可能になる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら、
本発明の実施の形態を説明する。 (第1の実施形態)図1は本発明の第1の実施形態に係
る光ディスクを示す概略断面図であり、図2は本発明の
第1の実施形態に係る光記録装置を示すブロック図であ
り、図3は本発明の第1の実施形態に係る光記録方法に
より図1の光ディスクに対して所定のデータを光学的に
記録する際の図2の光記録装置の動作を説明するための
フローチャートである。
【0023】図1に示されるように、本実施形態に係る
光ディスクにおいては、第1の基板SUB1の一方の面
上に、色素層DYE1と半反射層RFL1とが順に積層
された第1の記録層RL1が形成されている。同様に、
第2の基板SUB2の一方の面上に、反射層RFL2と
色素層DYE2とが順に積層された第2の記録層RL2
が形成されている。そして、第1の基板SUB1上の第
1の記録層RL1の半反射層RFL1と第2の基板SU
B2上の第2の記録層RL2の色素層DYE2とが対向
した状態において、接着層Gによって接合されている。
即ち、この光ディスクは、第1の記録層RL1及び第2
の記録層RL2の2層の記録層を有するDVDオーサリ
ング用追記型光記録情報媒体である。
【0024】なお、この光ディスクにおいては、第1の
基板SUB1の第1の記録層RL1が形成されている面
と反対側の面を読み出し面とする。また、記録光波長は
約635nm、再生光波長は約650nmとする。
【0025】以下、この光ディスクを構成している各構
成要素について説明する。 (1)第1の基板SUB1 第1の基板SUB1は、直径12cm、厚さ0.6mm
のポリカーボネート製の基板であり、その一方の面にレ
ーザトラッキング用のグルーブ/ランドがスパイラル状
に設けられている。ここでのレーザトラックピッチは
0.74μmであり、グルーブ幅/ランド幅比は0.5
4である。また、グルーブ深さは150nmである。
【0026】(2)第2の基板SUB2 第2の基板SUB2は、直径12cm、厚さ0.6mm
のポリカーボネート製の基板であり、その一方の面にレ
ーザトラッキング用のグルーブがスパイラル状に設けら
れている。ここでのグルーブのトラックピッチは0.7
4μmであり、グルーブ幅/ランド幅比は0.54であ
る。また、グルーブ深さは150nmである。
【0027】(3)第1の記録層RL1 第1の記録層RL1は、第1の基板SUB1のグループ
が形成された面上に、色素層DYE1、半反射層RFL
1が順に積層されてなるものである。そして、この第1
の記録層RL1は、反射率が25%、透過率が60%で
ある。
【0028】(4)色素層DYE1 色素層DYE1は、回転速度2000rpmにて回転す
る第1の基板SUB1のグループが形成された面上に、
日本感光色素(株)製のシアニン色素NK−4288の
0.5%トリフルオロプロパノール溶液をスピンコート
して形成したものである。
【0029】(5)半反射層RFL1 半反射層RFL1は、色素層DYE1上に、スパッタ法
により膜厚20nmの金薄膜を成膜して形成したもので
ある。
【0030】(6)第2の記録層RL2 第2の記録層RL2は、第2の基板SUB2のグルーブ
の形成された面上に、反射層RFL2、色素層DYlE
2が順に積層されてなるものである。そして、この第2
の記録層RL2は、反射率が70%、透過率が0%であ
る。
【0031】(7)反射層RFL2 反射層RFL2は、第2の基板SUB2のグルーブの形
成された面上に、スパッタ法により膜厚100nmの金
薄膜を成膜して形成したものである。
【0032】(8)色素層DYE2 色素層DYE2は、回転速度2000rpmにて回転す
る第2の基板SUB2の反射層RFL2の形成された面
上に、日本感光色素(株)製のシアニン色素NK−42
88の0.4%トリフルオロプロパノール溶液をスピン
コートして形成したものである。
【0033】(9)接着層G 接着層Gは、記録再生光に対する屈折率1.55、厚さ
55±15μmを有する透明フィルムからなるものであ
る。そして、この接着層Gを用いて、第1のSUB1と
第2のSUB2とをその第1の記録層RL1及び第2の
記録層RL2を内側に配置して定法により貼り合わせて
いる。
【0034】次に、図1の光ディスクに対して所定のデ
ータを光学的に記録する光記録装置を、図2を用いて説
明する。図2に示されるように、本実施形態に係る光記
録装置は、記録すべき所定のデータ(以下、「記録デー
タ」という)が入力される外部データ入力装置10、光
ディスクに予め刻まれたスパイラル状の溝のスパイラル
方向を設定するトラック・パス(Track Pat
h)設定装置12、記録データを記憶保持する記憶装置
14、記録データについての各種のデータ処理を行うデ
ータ処理装置16、記録データを記録信号に変換するパ
ルス処理装置18、光記録装置全体についての各種の制
御を行うシステムコントローラ20、光ディスクの回転
を行う媒体駆動装置22、光ディスクにレーザ光を照射
して記録データを記録する光学系24、媒体駆動装置2
2及び光学系24の制御を行う動作駆動装置26等から
構成されている。
【0035】以下、この光記録装置を構成している各構
成要素及びその間の関係について説明する。 (1)外部データ入力装置10 光ディスクに記録すべき記録データDは、外部データ入
力装置10を介して入力されるようになっている。具体
的には、この外部データ入力装置10において、入力信
号が適当な信号に調整される。例えば入力データがアナ
ログ信号の場合にはデジタル信号に変換される。そし
て、デジタル信号に変換された記録データDがデータ処
理装置12に送られるようになっている。
【0036】(2)トラック・パス設定装置12 トラック・パス設定装置12においては、光ディスクに
予め刻まれたスパイラル状の溝のスパイラル方向が設定
される。そして、このトラック・パス情報がデータ処理
装置16に送られるようになっている。
【0037】(3)記憶装置14 記憶装置14は半導体メモリ等で構成されており、外部
データ入力装置10及びデータ処理装置16を介して入
力されてきた記録データDを格納し、保持するようにな
っている。また、記憶装置14から読み出された記録デ
ータDがデータ処理装置16においてデータ処理された
場合、そのデータ処理後の記録データDを再び格納し、
記億内容を更新するようになっている。
【0038】(4)データ処理装置16 データ処理装置16は次のような機能を有している。 記録データDのビット列の反転と分割 外部データ入力装置10から送られてきた記録データD
をそのまま記憶装置14に送り、格納し保管させる。ま
た、記憶装置14から読み出した記録データDの各種の
データ処理を行う。具体的には、記録データDのビット
列を反転し、その反転した記録データD(以下、「反転
記録データINV−D」という)を前半の第2の記録層
RL2に記録する部分(以下、「第2の記録層記録分R
L2−D」という)と後半の第1の記録層RL1に記録
する部分(以下、「第1の記録層記録分RL1−D」と
いう)とに2分割する。そして、このデータ処理の結果
を記憶装置14に送り、記憶装置14の記憶内容を更新
させる。
【0039】記録層の選択と各記録層の再生終了地点
の計算 反転記録データINV−Dの前後半部分をそれぞれ記憶
させる記憶層として第2の記録層RL2及び第1の記録
層RL1を選択し、その選択した結果をシステムコント
ローラ20に伝える。
【0040】また、トラック・パス設定装置12の設定
内容にしたがって、記録データDのデータ量から第2の
記録層RL2の再生終了地点EndPSN(Physical S
ector Number)(2)を計算する。なお、この第2の記
録層RL2の再生終了地点EndPSN(2)は、記録
データDのデータ量から算出する代わりに、光ディスク
にデータが最大限記録されるものと仮定して、設定する
ことも可能である。そして、光ディスク上の第2の記録
層RL2の再生終了地点EndPSN(2)を特定する
ために、システムコントローラ20に光ディスクのスキ
ャンを指示する。
【0041】同様にして、第1の記録層RL1の再生終
了地点EndPSN(1)を計算して、光ディスク上の
第1の記録層RL1の再生終了地点EndPSN(1)
を特定するためにシステムコントローラ20に光ディス
クのスキャンを指示する。
【0042】反転記録データINV−Dの送出 システムコントローラ20から記録許可信号を受け取る
と、記憶装置14に格納された反転記録データINV−
Dのうち、先ず第2の記録層記録分RL2−Dをパルス
処理装置18に送出する。続いて、第1の記録層記録分
RL1−Dをパルス処理装置18に送出する。
【0043】リードイン(Lead−in)・データ
の扱い 各記録層にリードイン・データを記録する必要がある場
合には、次のように取り扱う。第2の記録層記録分RL
2−Dを送出した後、記録方式がパラレル・トラック・
パス(Parallel Track Path)方式
である場合には、第2の記録層RL2のリードイン・デ
ータを作成し、システムコントローラ20にリードイン
・データの記録を指示する。そして、システムコントロ
ーラ20から記録許可信号を受け取ると、そのリードイ
ン・データをパルス処理装置18に送出する。
【0044】同様に、第1の記録層記録分RL1−Dを
送出した後、第1の記録層RL1のリードイン・データ
を作成し、システムコントローラ20にリードイン・デ
ータの記録を指示し、システムコントローラ20から記
録開始信号を受け取ると、そリードイン・データをパル
ス処理装置18に送出する。
【0045】(5)パルス処理装置18 パルス処理装置18は次のような機能を有している。 光ディスクのスキャン信号の送出 システムコントローラ20から送られてくるパルス処理
制御信号が光ディスクのスキャンを指示している場合に
は、光ディスクのスキャン信号を光学系24に送出す
る。すなわち再生レベルのレーザ光強度で連続発振する
ことを光学系24に指示する。
【0046】反転記録データINV−Dの記録信号へ
の変換 システムコントローラ20から送られてくるパルス処理
制御信号が光ディスクヘの書込みを指示している場合に
は、クロツク信号を基準信号として反転記録データIN
V−Dを記録信号に変換する。なお、このパルス処理制
御信号には、光記録のためのレーザ光強度、ライトスト
ラテジが含まれる。また、リードイン・データをリード
イン信号に変換する。
【0047】(6)システムコントローラ20 システムコントローラ20は次のような機能を有してい
る。 クロック信号の送出 クロック信号を作成して、パルス処理装置18及び動作
制御装置26にそれぞれ送出する。
【0048】動作制御装置26の制御 データ処理装置16から選択された記録層の情報を受け
取り、光学系24が選択された第1の記録層RL1又は
第2の記録層RL2に焦点を合わせるように動作制御装
置26に指示する。
【0049】媒体駆動装置22及び光学系24の状態
の監視 媒体駆動装置22及び光学系24からのフィードバック
信号を監視し、両者が記録可能な状態にあれば、データ
処理装置16に記録許可信号を送る。
【0050】各記録層の再生終了地点の特定 データ処理装置16から光ディスク上の第2の記録層R
L2の再生終了地点EndPSN(2)を特定するため
光ディスクのスキャンを指示されると、媒体駆動装置2
2が再生時の回転方向と同一方向の回転(以下、この回
転を「正回転」という)で動作するように動作制御装置
26に指示し、パルス処理装置18に光ディスクのスキ
ャンを指示し、光学系24からのフィードバック信号を
カウントして光ディスク上の第2の記録層RL2の再生
終了地点EndPSN(2)を特定する。
【0051】また、データ処理装置16から光ディスク
上の第1の記録層RL1の再生終了地点EndPSN
(1)を特定するため光ディスクのスキャンを指示され
た場合も、同様にして、光ディスク上の第1の記録層R
L1の再生終了地点EndPSN(1)を特定する。
【0052】反転記録データINV−Dの書込み 光ディスク上の第2の記録層RL2の再生終了地点En
dPSN(2)が特定されると、媒体駆動装置22が再
生時の回転方向と反対方向の回転(以下、この回転を
「逆回転」という)で動作し、光学系24が光ディスク
上の第2の記録層RL2の再生終了地点EndPSN
(2)から記録可能となるように動作制御装置26に指
示する。
【0053】そして、媒体駆動装置22の回転が安定
し、光学系24が光ディスクの第2の記録層RL2の再
生終了地点EndPSN(2)上に位置し、記録可能な
状態であることをフィードバック信号で確認すると、パ
ルス処理装置18に光ディスクヘの書込みを指示し、記
録許可信号をデータ処理装置16に送出する。
【0054】同様にして、光ディスク上の第1の記録層
RL1の再生終了地点EndPSN(1)が特定される
と、媒体駆動装置22が逆回転で動作し、光学系24が
光ディスク上の第1の記録層RL1の再生終了地点En
dPSN(1)から記録可能となるように動作制御装置
26に指示し、光学系24が光ディスクの第1の記録層
RL1の再生終了地点EndPSN(1)上に位置する
ことをフィードバック信号で確認すると、パルス処理装
置18に光ディスクヘの書込みを指示し、記録許可信号
をデータ処理装置16に送出する。
【0055】リードイン・データの書込み データ処理装置16から第2の記録層RL2のリードイ
ン・データの記録の指示を受けると、媒体駆動装置22
が正回転で動作するように動作制御装置26に指示す
る。また、リードイン・データ書込み開始位置へ光学系
24を移動するように動作制御装置26に指示する。
【0056】媒体駆動装置22の回転が安定し、光学系
24が第2の記録層RL2のリードイン・データ書込み
開始地点に位置することをフィードバック信号で確認す
ると、パルス処理装置18に光ディスクヘの書込みを指
示し、記録許可信号をデータ処理装置16に送出する。
また、データ処理装置16から第1の記録層RL1のリ
ードイン・データの記録の指示を受けた場合も、同様に
する。
【0057】(7)媒体駆動装置22 媒体駆動装置22は、動作制御装置26からの制御信号
に基づき、光ディスクの正回転又は逆回転を行うように
なっている。
【0058】(8)光学系24 光学系24は、パルス処理装置18からの電気信号をレ
ーザ光出力に変換し、光ディスクに照射するようになっ
ている。そして、光学系24は、動作制御装置26から
の制御信号に基づいてレーザ光照射位置を移動し、第1
の記録層RL1又は第2の記録層RL2にレーザ光のフ
ォーカスを合わせるようになっている。
【0059】(9)動作制御装置26 動作制御装置26は次のような機能を有している。 媒体駆動装置の制御 システムコントローラ20から光ディスクの駆動に関す
る情報を受け取り、媒体駆動装置22に回転方向及び回
転速度の指示を出す。光学系24及び媒体駆動装置22
からのフィードバック信号に基づき、光ディスクの駆動
をサーボ制御する。
【0060】光学系24の制御 システムコントローラ20から光学系24の制御に関す
る情報を受け取り、レーザ光照射位置の移動、第1の記
録層RL1又は第2の記録層RL2へのレーザ光のフォ
ーカスを光学系24に指示する。光学系24からのフィ
ードバック信号に基づき、光学系24のレーザ光のフォ
ーカス及びトラッキングをサーボ制御する。
【0061】次に、図1の光ディスクに対して所定のデ
ータを光学的に記録する図2の光記録装置の動作、即ち
本実施形態に係る光記録方法について、図3のフローチ
ャートを用いて説明する。
【0062】(1)記録データDの保管 光ディスクに記録すべき記録データDは、外部データ入
力装置10及びデータ処理装置16を介して記憶装置1
4に入力され、保管される(ステップS1)。いま、こ
の記録データDをビット列で表現したものは、仮に以下
の通りであったとする。
【0063】記録データDの先頭部 → → → →
→ → → 記録データDの最後部000111〜1
001101110111000110〜110100
101
【0064】(2)記録データDのビット列の反転と分
割 データ処理装置16において、記憶装置14から読み出
した記録データDのビット列を反転して反転記録データ
INV−Dとし、この反転記録データINV−Dを前半
の第2の記録層記録分RL2−Dと後半の第1の記録層
記録分RL1−Dとに2分割する(ステップS2)。
【0065】なお、記録データDのビット列の反転方法
に関しては、一旦16進数でビットの並び方を反転した
後、それを2進数の反転並びに変換する。つまり、最終
的に光ディスクに書き込まれる2進数のデータ列が反転
並びに変換されていることが要である。そして、この反
転記録データINV−Dは次のようになる。
【0066】記録データDの最後部 → → → →
→ → → 記録データDの先頭部10100101
1〜0110001110111011001〜111
000|←第2の記録層記録分RL2−D−→|←第1
の記録層記録分RL1−D→|
【0067】(3)第2の記録層RL2の書込み開始位
置の特定 反転記録データINV−Dの書込み位置はDVDの規
格、即ち記録方式がパラレル・トラック・パス方式であ
るか、オポジット・トラック・パス(Opposite
Track Path)方式であるかに合わせる。そ
して、データ処理装置16において、記録データDのデ
ータ量から第2の記録層RL2の再生終了地点EndP
SN(2)を計算し、媒体駆動装置22により光ディス
クを正回転させて、光ディスクの第2の記録層RL2を
スキャンする(ステップS3)。
【0068】そして、システムコントローラ20により
光学系24からのフィードバック信号をカウントして、
光ディスク上の第2の記録層RL2の再生終了地点En
dPSN(2)を特定する。この第2の記録層RL2の
再生終了地点EndPSN(2)が、第2の記録層RL
2の書込み開始位置となる(ステップS4)。この反転
記録データINV−Dにおける第2の記録層RL2の再
生終了地点EndPSN(2)の位置は次に示した構成
に従う。
【0069】 パラレル・トラック・パス方式の場合 記録データDの最後部 → → → → → → → 記録データDの先頭部 101001011〜0110001110111011001〜111000 |EndPSN(2) PSN03000h(2)| |EndPSN(1) PSN03000h(1)|
【0070】 オポジット・トラック・パス方式の場合 記録データDの最後部 → → → → → → → 記録データDの先頭部 101001011〜0110001110111011001〜111000 |EndPSN(2) StartPSN(1)| |EndPSN(1) PSN03000h(1)|
【0071】但し、上記のStartPSN(2)は
EndPSN(1)のビット反転により求まる番地であ
る。
【0072】(4)第2の記録層RL2への第2の記録
層記録分RL2−Dの記録 光ディスク上の第2の記録層RL2の書込み開始位置E
ndPSN(2)が特定されると、媒体駆動装置22に
より光ディスクを逆回転させ、光学系24によりレーザ
光のフォーカスを第2の記録層RL2に合わせ、データ
処理装置16から送出された反転記録データINV−D
のうちの第2の記録層記録分RL2−Dを第2の記録層
RL2の書込み開始位置EndPSN(2)から記録す
る(ステップS5)。
【0073】(5)第2の記録層RL2へのリードイン
信号の記録 記録方式がパラレル・トラック・パス方式であるかどう
かを判別し(ステップS6)、パラレル・トラック・パ
ス方式である場合には、第2の記録層RL2のPSN0
3000h(2)まで記録した後、媒体駆動装置22に
より光ディスクを正回転させ、光学系24により第2の
記録層RL2のリードイン信号を記録する(ステップS
7)。なお、このリードイン信号の記録の際に、光ディ
スクの回転を逆正回転としてもよい。但し、その場合に
は、当然リードイン信号のビット列も反転する必要があ
る。
【0074】(6)第1の記録層RL1の書込み開始位
置の特定 媒体駆動装置22により光ディスクを正回転させて、光
ディスクの第1の記録層RL1をスキャンする(ステッ
プS8)。そして、システムコントローラ20により光
ディスク上の第2の記録層RL2の書込み開始位置En
dPSN(2)を特定した場合と同様にして、光ディス
ク上の第1の記録層RL1の書込み開始位置EndPS
N(1)を特定する(ステップS9)。なお、ステップ
S6において、記録方式がパラレル・トラック・パス方
式でない場合には、上記ステップS8に進む。
【0075】(7)第1の記録層RL1への第1の記録
層記録分RL1−Dの記録 光ディスク上の第1の記録層RL1の書込み開始位置E
ndPSN(1)が特定されると、媒体駆動装置22に
より光ディスクを逆回転させ、光学系24によりレーザ
光のフォーカスを第1の記録層RL1に合わせ、データ
処理装置16から送出された反転記録データINV−D
のうちの第1の記録層記録分RL1−Dを第1の記録層
RL1の書込み開始位置EndPSN(1)から記録す
る(ステップS10)。
【0076】(8)第1の記録層RL1へのリードイン
信号の記録 媒体駆動装置22により光ディスクを正回転させ、光学
系24により第1の記録層RL1のリードイン信号を記
録する(ステップS11)。なお、このリードイン信号
の記録の際にも、光ディスクの回転を逆正回転としても
よい。但し、その場合、当然リードイン信号のビット列
も反転する必要がある。
【0077】次に、図1の光ディスクの第1の記録層R
L1及び第2の記録層RL2に図2の光記録装置を用い
て記録データDを記録する際の記録条件及び再生する際
の再生条件について説明する。
【0078】 (1)記録条件 対物レンズ NA:0.70 レーザダイオード 波長:635.9nm rim intensity Rad:0.31 Tan:0.52 偏光状態 円偏光 線速 第1の記録層RL1:3.49m/s 第2の記録層RL2:1.75m/s 記録信号EFM+ (data bit length =O.267μm) Write strategy 適宜設定 制御系 フォーカス、トラツキング、スピンドル、スライド等 システムクロック 26.16MHz
【0079】 (2)再生条件 対物レンズ NA:0.60 レーザダイオード 波長:651.7nm rim intensity Rad:0.65 Tan:0.97 偏光状態 円偏光 線速 3.49m/s 制御系 フォーカス、トラツキング、スピンドル、スライド等
【0080】本発明者らが、図1に示される第1の記録
層RL1及び第2の記録層RL2の2層の記録層を有す
る光ディスクに対して、図2に示される光記録装置を用
い、図3のフローチャートに示される光記録方法にした
がって、先ず最初に光ディスクの読出し面から遠くに位
置する第2の記録層RL2に反転記録データINV−D
の前半の第2の記録層記録分RL2−Dを記録し(ステ
ップS5)、その後に、光ディスクの読出し面の近くに
位置する第1の記録層RL1に反転記録データINV−
Dの後半の第1の記録層記録分RL1−Dを記録したと
ころ(ステップS10)、上記の記録再生条件において
DVDと完全再生互換の取れる、即ち再生時にDVDと
同一の再生デジタル信号を得ることが可能な記録を行う
ことができた。
【0081】(第2の実施形態)本発明の第2の実施形
態に係る光ディスクは、上記第1の実施形態の図1に示
す光ディスクと全く同一であるため、図1を流用してそ
の図示及び説明を省略する。また、本発明の第2の実施
形態に係る光記録装置は、上記第1の実施形態の図2に
示す光記録装置と略同様の構造をなしているため、図2
を流用してその図示を省略し、上記第1の実施形態の場
合と相違する機能について重点的に説明する。図4は本
発明の第2の実施形態に係る光記録方法により、図1の
光ディスクに対して所定のデータを光学的に記録する際
の図2の光記録装置の動作を説明するためのフローチャ
ートである。
【0082】本実施形態に係る光記録装置は、上記第1
の実施形態の図2に示されるものと同様に、記録データ
が入力される外部データ入力装置10、光ディスクに予
め刻まれたスパイラル状の溝のスパイラル方向を設定す
るトラック・パス設定装置12、記録データを記憶保持
する記憶装置14、記録データについての各種のデータ
処理を行うデータ処理装置16、記録データを記録信号
に変換するパルス処理装置18、光記録装置全体につい
ての各種の制御を行うシステムコントローラ20、光デ
ィスクの回転を行う媒体駆動装置22、光ディスクにレ
ーザ光を照射して記録データを記録する光学系24、媒
体駆動装置22及び光学系24の制御を行う動作駆動装
置26等から構成されている。
【0083】以下、上記第1の実施形態の場合と相違す
る機能を有するデータ処理装置16、パルス処理装置1
8、及びシステムコントローラ20について説明する。 (1)データ処理装置16 データ処理装置16は次のような機能を有している。 記録データDの分割 外部データ入力装置10から送られてきた記録データD
をそのまま記憶装置14に送り、格納し保管させる。
【0084】また、記憶装置14から読み出した記録デ
ータDのデータ処理を行う。具体的には、記録データD
の前半の第1の記録層RL1に記録する部分(以下、
「第1の記録層記録分RL1−D」という)と後半の第
2の記録層RL2に記録する部分(以下、「第2の記録
層記録分RL2−D」という)とに2分割する。そし
て、このデータ処理の結果を記憶装置14に送り、記憶
装置14の記憶内容を更新させる。
【0085】記録層の選択 記録データDの前後半部分をそれぞれ記憶させる記憶層
として第1の記録層RL1及び第2の記録層RL2を選
択し、その選択した結果をシステムコントローラ20に
伝える。
【0086】記録データDの送出 システムコントローラ20から記録許可信号を受け取る
と、記憶装置14に格納された記録データDのうち、先
ず第2の記録層記録分RL2−Dをパルス処理装置18
に送出する。続いて、第1の記録層記録分RL1−Dを
パルス処理装置18に送出する。
【0087】リードイン・データの扱い 各記録層にリードイン・データを記録する必要がある場
合には、次のように取り扱う。第2の記録層記録分RL
2−Dを送出した後、記録方式がパラレル・トラック・
パス方式である場合には、第2の記録層RL2のリード
イン・データを作成し、システムコントローラ20にリ
ードイン・データの記録を指示する。そして、システム
コントローラ20から記録許可信号を受け取ると、リー
ドイン・データをパルス処理装置18に送出する。
【0088】同様に、第1の記録層記録分RL1−Dを
送出した後、第1の記録層RL1のリードイン・データ
を作成し、システムコントローラ20にリードイン・デ
ータの記録を指示し、システムコントローラ20から記
録開始信号を受け取ると、リードイン・データをパルス
処理装置18に送出する。
【0089】(2)パルス処理装置18 パルス処理装置18は次のような機能を有している。 記録データDの記録信号への変換 システムコントローラ20から送られてくるパルス処理
制御信号が光ディスクヘの書込みを指示している場合に
は、クロツク信号を基準信号として記録データDを記録
信号に変換する。なお、このパルス処理制御信号には、
光記録のためのレーザ光強度、ライトストラテジが含ま
れる。また、リードイン・データをリードイン信号に変
換する。
【0090】(3)システムコントローラ20 システムコントローラ20は次のような機能を有してい
る。 クロック信号の送出 クロック信号を作成して、パルス処理装置18及び動作
制御装置26にそれぞれ送出する。
【0091】動作制御装置26の制御 データ処理装置16から選択された記録層の情報を受け
取り、光学系24が選択された第1の記録層RL1又は
第2の記録層RL2に焦点を合わせるように動作制御装
置26に指示する。
【0092】媒体駆動装置22及び光学系24の状態
の監視 媒体駆動装置22及び光学系24からのフィードバック
信号を監視し、両者が記録可能な状態にあれば、データ
処理装置16に記録許可信号を送る。
【0093】記録データDの書込み データ処理装置16から記録データ書込みの要求を受け
ると、媒体駆動装置22が正回転で動作し、光学系24
が光ディスク上の第2の記録層RL2の書込み開始位置
から記録可能となるように動作制御装置26に指示す
る。そして、媒体駆動装置22の回転が安定し、光学系
24が光ディスクの第2の記録層RL2の書込み開始位
置上に位置し、記録可能な状態であることをフィードバ
ック信号で確認すると、パルス処理装置18に光ディス
クヘの書込みを指示し、記録許可信号をデータ処理装置
16に送出する。
【0094】同様にして、媒体駆動装置22が正回転で
動作し、光学系24が光ディスク上の第1の記録層RL
1の書込み開始位置から記録可能となるように動作制御
装置26に指示し、光学系24が光ディスクの第1の記
録層RL1の書込み開始位置上に位置し、記録可能な状
態であることをフィードバック信号で確認すると、パル
ス処理装置18に光ディスクヘの書込みを指示し、記録
許可信号をデータ処理装置16に送出する。
【0095】リードイン・データの書込み データ処理装置16から第2の記録層RL2のリードイ
ン・データの記録の指示を受けると、媒体駆動装置22
が正回転で動作するように動作制御装置26に指示す
る。また、リードイン・データ書込み開始位置へ光学系
24を移動するように動作制御装置26に指示する。
【0096】媒体駆動装置22の回転が安定し、システ
ムコントローラ20は光学系24が第2の記録層RL2
のリードイン・データ書込み開始地点に位置することを
フィードバック信号で確認すると、パルス処理装置18
に光ディスクヘの書込みを指示し、記録許可信号をデー
タ処理装置16に送出する。また、データ処理装置16
から第1の記録層RL1のリードイン・データの記録の
指示を受けた場合も、同様にする。
【0097】次に、図1の光ディスクに対して所定のデ
ータを光学的に記録する図2の光記録装置の動作、即ち
本実施形態に係る光記録方法について、図4のフローチ
ャートを用いて説明する。
【0098】(1)記録データDの保管 光ディスクに記録すべき記録データDは、外部データ入
力装置10及びデータ処理装置16を介して記憶装置1
4に入力され、保管される(ステップS21)。
【0099】(2)記録データDの分割 データ処理装置16において、記憶装置14から読み出
した記録データDを前半の第1の記録層記録分RL1−
Dと後半の第2の記録層記録分RL2−Dとに2分割す
る(ステップS22)。
【0100】(3)第2の記録層RL2へのリードイン
信号の記録 記録方式がパラレル・トラック・パス方式であるかどう
かを判別し(ステップS23)、パラレル・トラック・
パス方式である場合には、媒体駆動装置22により光デ
ィスクを正回転させ、光学系24により第2の記録層R
L2のリードイン信号を記録する(ステップS24)。
【0101】(4)第2の記録層RL2への第2の記録
層記録分RL2−Dの記録 媒体駆動装置22により光ディスクを正回転させ、光学
系24によりレーザ光のフォーカスを第2の記録層RL
2に合わせ、データ処理装置16から送出された記録デ
ータDのうちの第2の記録層記録分RL2−Dを第2の
記録層RL2に記録する(ステップS25)。なお、ス
テップS23において、記録方式がパラレル・トラック
・パス方式でない場合には、上記ステップS25に進
む。
【0102】(5)第1の記録層RL1へのリードイン
信号の記録 媒体駆動装置22により光ディスクを正回転させ、光学
系24により第1の記録層RL1のリードイン信号を記
録する(ステップS26)。
【0103】(6)第1の記録層RL1への第1の記録
層記録分RL1−Dの記録 媒体駆動装置22により光ディスクを正回転させ、光学
系24によりレーザ光のフォーカスを第1の記録層RL
1に合わせ、データ処理装置16から送出された記録デ
ータDのうちの第1の記録層記録分RL1−Dを第1の
記録層RL1に記録する(ステップS27)。
【0104】なお、記録データDを第1の記録層RL1
及び第2の記録層RL2に記録する際の記録条件及び再
生する際の再生条件は、上記第1の実施形態の場合と同
様であるため、その説明は省略する。
【0105】本発明者らが、図1に示される第1の記録
層RL1及び第2の記録層RL2の2層の記録層を有す
る光ディスクに対して、図2に示される光記録装置を用
い、図4のフローチャートに示される光記録方法にした
がって、先ず最初に光ディスクの読出し面から遠くに位
置する第2の記録層RL2に記録データの後半の第2の
記録層記録分RL2−Dを記録し(ステップS25)、
その後に、光ディスクの読出し面の近くに位置する第1
の記録層RL1に記録データDの前半の第1の記録層記
録分RL1−Dを記録したところ(ステップS27)、
上記の記録再生条件においてDVDと完全再生互換の取
れる、即ち再生時にDVDと同一の再生デジタル信号を
得ることが可能な記録を行うことができた。
【0106】なお、上記第1の実施形態においては、反
転記録データINV−Dを第2の記録層RL2及び第1
の記録層RL1に順に記録する際には、光ディスクを逆
回転させ、上記第2の実施形態においては、記録データ
Dを第2の記録層RL2及び第1の記録層RL1に順に
記録する際には、光ディスクを正回転させているが、第
2の記録層RL2及び第1の記録層RL1に記録する際
に、いずれか片方のみを正回転させ、残りの方を逆回転
させて記録することも可能である。要は、記録する順序
が、先ず最初に光ディスクの読出し面から遠くに位置す
る第2の記録層RL2であり、次いで光ディスクの読出
し面の近くに位置する第1の記録層RL1であればよ
い。
【0107】(比較例)上記第1及び第2の実施形態と
比較するため、従来の光記録方法により図1の光ディス
クに対して所定のデータを光学的に記録した。この場合
の光記録方法を図5のフローチャートを用いて説明す
る。
【0108】(1)第1の記録層RL1への記録データ
Dの記録 記録データDを入力しながら、同時に光ディスクを正回
転させ、レーザ光のフォーカスを第1の記録層RL1に
合わせて、入力した記録データDの前半部分を第1の記
録層RL1に記録する(ステップS31)。
【0109】(2)第1の記録層RL1へのリードイン
信号の記録 光ディスクを正回転させて、第1の記録層RL1のリー
ドイン信号を記録する(ステップS32)。
【0110】(3)第2の記録層RL2への記録データ
Dの記録 第1の記録層RL1への記録データDの記録の終了後、
記録データDを入力しながら、同時に光ディスクを正回
転させ、レーザ光のフォーカスを第2の記録層RL2に
合わせ、記録データDの後半部分を第2の記録層RL2
に記録する(ステップS33)。
【0111】(4)第2の記録層RL2へのリードイン
信号の記録 記録方式がパラレル・トラック・パス方式であるかどう
かを判別し(ステップS34)、パラレル・トラック・
パス方式である場合には、光ディスクを正回転させ、第
2の記録層RL2のリードイン信号を記録する(ステッ
プS24)。なお、ステップS34において、記録方式
がパラレル・トラック・パス方式でない場合には、第2
の記録層RL2に記録データDの後半部分を記録するこ
とにより、記録データDの記録は終了する。
【0112】本発明者らが、図1に示される第1の記録
層RL1及び第2の記録層RL2の2層の記録層を有す
る光ディスクに対して、図5のフローチャートに示され
る従来の光記録方法にしたがって、先ず最初に光ディス
クの近くに位置する第1の記録層RL1に記録データD
の前半部分を記録し(ステップS31)、その後に、光
ディスクの読出し面から遠くに位置する第2の記録層R
L2に記録データの後半部分を記録したところ(ステッ
プS33)、第2の記録層RL2に記録した信号を再生
することはできなかった。
【0113】
【発明の効果】以上詳細に説明した通り、本発明に係る
光記録方法及び光記録装置によれば、次のような効果を
奏することができる。即ち、請求項1に係る光記録方法
によれば、記録媒体の第1の記録層及び第2の記録層に
所定のデータを記録する際に、先ず最初に読出し面から
遠くに位置する第2の記録層に記録し、その後、記録媒
体の読出し面の近くに位置する第1の記録層に記録する
ことにより、第2の記録層への記録の際には、第1の記
録層を透過する光の回折が不均一化することはなく、第
2の記録層への入射光のビーム形状が第1の記録層への
入射光のビーム形状よりも広がってしまうことはないた
め、第2の記録層に記録可能な情報の密度が第1の記録
層に記録可能な情報の密度よりも低下することを防止す
ることができる。従って、片面再生の2層構造の追記型
記録媒体における第1の記録層及び第2の記録層への記
録は、双方とも完全な再生互換が達成され、DVDとの
完全な再生互換を有する2層構造の記録済み光ディスク
を作製することができる。そのため、2層媒体のオーサ
リングの効率を改善し、2層構造のDVDによるプログ
ラムの配布及びエンタテインメント情報の配布のコスト
を大幅に引き下げることができる。
【0114】また、請求項2に係る光記録方法によれ
ば、上記請求項1に係る光記録方法において、所定のデ
ータを前後半の2つに分割し、記録媒体を再生時の回転
方向と同一方向に回転させつつ、所定のデータの後半部
分を第2の記録層に記録し、所定のデータの前半部分を
第1の記録層に記録することにより、再生の際には、通
常の場合と同様に第1の記録層から開始して順に第2の
記録層に移動して、所定のデータを正しいビット列にし
たがって再生することができる。
【0115】また、請求項3に係る光記録方法によれ
ば、上記請求項1に係る光記録方法において、所定のデ
ータのビット列を反転し、この反転したデータを前後半
の2つに分割し、記録媒体を再生時の回転方向と反対方
向に回転させつつ、ビット列を反転したデータの前半部
分を第2の記録層に記録し、ビット列を反転したデータ
の後半部分を第1の記録層に記録することにより、再生
の際には、通常の場合と同様に第1の記録層から開始し
て順に第2の記録層に移動して、所定のデータを正しい
ビット列にしたがって再生することができる。
【0116】また、請求項5に係る光記録装置によれ
ば、所定のデータを前後半の2つに分割し、所定のデー
タの前後半部分をそれぞれ記録する記録媒体の記録層を
選択するデータ処理装置と、媒体駆動装置による記録媒
体の回転を制御すると共に、分割したデータの前後半部
分をそれぞれ記録する記録層の選択に応じて、光学系に
よるレーザ光照射の焦点を第1の記録層に合わせるか第
2の記録層に合わせるかをその順序を含めて制御する制
御系とを有することにより、データ処理装置によって所
定のデータを前後半の2つに分割し、所定のデータの前
後半部分をそれぞれ記録する記録層として第1の記録層
及び第2の記録層を選択することが可能であり、制御系
によって先ず最初に光学系によるレーザ光照射の焦点を
第2の記録層に合わせて記録を行い、その後、レーザ光
照射の焦点を第1の記録層に合わせて記録を行うことも
可能であり、その際に媒体駆動装置による記録媒体の回
転を再生時の回転方向と同一方向に制御することも可能
であるため、上記第1及び第2の請求項に係る光記録方
法を容易に実現することが可能になる。従って、片面再
生の2層構造の追記型記録媒体における第1の記録層及
び第2の記録層への記録は、双方とも完全な再生互換が
達成され、DVDとの完全な再生互換を有する2層構造
の記録済み光ディスクを作製することができる。そのた
め、2層媒体のオーサリングの効率を改善し、2層構造
のDVDによるプログラムの配布及びエンタテインメン
ト情報の配布のコストを大幅に引き下げることができ
る。
【0117】また、請求項6に係る光記録装置によれ
ば、上記請求項5に係る光記録装置において、データ処
理装置が、所定のデータのビット列を反転し、この反転
したデータを前後半の2つに分割し、その反転したデー
タの前後半部分をそれぞれ記録する記録媒体の記録層を
選択する機能を有することにより、データ処理装置によ
って所定のデータのビット列を反転したデータを前後半
の2つに分割し、その反転したデータの前後半部分をそ
れぞれ記録する記録層として第2の記録層及び第1の記
録層を選択することが可能であり、制御系によって先ず
最初に光学系によるレーザ光照射の焦点を第2の記録層
に合わせて記録を行い、その後、レーザ光照射の焦点を
第2の記録層に合わせて記録を行うことも可能であり、
その際に媒体駆動装置による記録媒体の回転を再生時の
回転方向と反対方向に制御することも可能であるため、
上記第1及び第3の請求項に係る光記録方法を容易に実
現することが可能になる。従って、片面再生の2層構造
の追記型記録媒体における第1の記録層及び第2の記録
層への記録は、双方とも完全な再生互換が達成され、D
VDとの完全な再生互換を有する2層構造の記録済み光
ディスクを作製することができる。そのため、2層媒体
のオーサリングの効率を改善し、2層構造のDVDによ
るプログラムの配布及びエンタテインメント情報の配布
のコストを大幅に引き下げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る光ディスクを示
す概略断面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る光記録装置を示
すブロック図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係る光記録方法によ
り図1の光ディスクに対して所定のデータを光学的に記
録する際の図2の光記録装置の動作を説明するためのフ
ローチャートである。
【図4】本発明の第2の実施形態に係る光記録方法によ
り図1の光ディスクに対して所定のデータを光学的に記
録する際の図2の光記録装置の動作を説明するためのフ
ローチャートである。
【図5】従来の光記録方法を説明するためのフローチャ
ートである。
【符号の説明】
10……外部データ入力装置、12……トラック・パス
設定装置、14……記憶装置、16……データ処理装
置、18……パルス処理装置、20……システムコント
ローラ、22……媒体駆動装置、24……光学系、26
……動作駆動装置、SUB1……第1の基板、SUB2
……第2の基板、RL1……第1の記録層、DYE1…
…色素層、RFL1……半反射層、RL2……第2の記
録層、DYE2……色素層、RFL2……反射層、G…
…接着層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小川 博司 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5D090 AA01 BB03 BB07 BB12 CC01 DD03 EE20 FF08 FF36 HH01

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 片面再生の2層構造の追記型記録媒体に
    対して所定のデータを光学的に記録する光記録方法であ
    って、 前記所定のデータを前記記録媒体の読出し面から遠くに
    位置する第2の記録層に記録し、その後、前記記録媒体
    の読出し面の近くに位置する第1の記録層に記録するこ
    とを特徴とする光記録方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の光記録方法において、 前記所定のデータを前後半の2つに分割し、前記記録媒
    体を再生時の回転方向と同一方向に回転させつつ、前記
    所定のデータの後半部分を前記第2の記録層に記録し、
    前記所定のデータの前半部分を前記第1の記録層に記録
    することを特徴とする光記録方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の光記録方法において、 前記所定のデータのビット列を反転し、前記反転したデ
    ータを前後半の2つに分割し、前記記録媒体を再生時の
    回転方向と反対方向に回転させつつ、前記反転したデー
    タの前半部分を前記第2の記録層に記録し、前記反転し
    たデータの後半部分を前記第1の記録層に記録すること
    を特徴とする光記録方法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の光記録方法において、 前記第2の記録層の再生終了地点を特定し、前記再生終
    了地点から前記第2の記録層への記録を開始することを
    特徴とする光記録方法。
  5. 【請求項5】 片面再生の2層構造の追記型記録媒体に
    対して所定のデータを光学的に記録する光記録装置であ
    って、 前記記録媒体を回転させる媒体駆動装置と、 前記記録媒体の読出し面から遠くに位置する第2の記録
    層又は前記記録媒体の読出し面の近くに位置する第1の
    記録層にレーザ光を照射して、前記第1又は第2の記録
    層に前記所定のデータを記録する光学系と、 前記所定のデータを前後半の2つに分割し、前記所定の
    データの前後半部分をそれぞれ記録する前記記録媒体の
    記録層を選択するデータ処理装置と、 前記媒体駆動装置による前記記録媒体の回転を制御する
    と共に、前記所定のデータの前後半部分をそれぞれ記録
    する記録層の選択に応じて、前記光学系によるレーザ光
    照射の焦点を前記第1の記録層に合わせるか前記第2の
    記録層に合わせるかをその順序を含めて制御する制御系
    と、 を有することを特徴とする光記録装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の光記録装置において、 前記データ処理装置が、前記所定のデータのビット列を
    反転し、前記反転したデータを前後半の2つに分割し、
    前記反転したデータの前後半部分をそれぞれ記録する前
    記記録媒体の記録層を選択する機能を有することを特徴
    とする光記録装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の光記録装置において、 前記データ処理装置が、前記所定のデータの再生終了地
    点を計算し、前記所定のデータの再生終了地点が前記第
    2の記録層にある場合には、その旨を前記制御系に伝達
    する機能を有し、 前記制御系が、前記光学系に前記記録媒体のスキャンを
    行わせて、前記第2の記録層の再生終了地点を特定し、
    前記特定した再生終了地点からの前記第2の記録層への
    記録を前記光学系に開始させる機能を有することを特徴
    とする光記録装置。
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