JP3239526B2 - 円盤状記録媒体 - Google Patents

円盤状記録媒体

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JP3239526B2
JP3239526B2 JP09747593A JP9747593A JP3239526B2 JP 3239526 B2 JP3239526 B2 JP 3239526B2 JP 09747593 A JP09747593 A JP 09747593A JP 9747593 A JP9747593 A JP 9747593A JP 3239526 B2 JP3239526 B2 JP 3239526B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レーザ光の照射によっ
て、情報信号の再生又は記録が行われる円盤状記録媒体
に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、ディジタルオーディオディス
ク、ビデオディスク等の再生専用型の光ディスクは、予
め情報信号に応じた凹凸ピットが形成された透明基板上
にアルミニウム反射膜を成膜し、このアルミニウム反射
膜上に保護膜等を形成している。
【0003】また、最近では、空間的に再生専用エリア
と記録可能エリアに分離された光ディスクが提案されて
いる。この光ディスクは、透明基板の再生専用エリアに
対応する面のみに情報信号に対応する凹凸ピットが形成
されている。
【0004】上述のような光ディスクにおいては、凹凸
ピットに対する信号再生の分解能がほとんど再生光学系
の光源の波長λと対物レンズの開口数NAによって決ま
り、透明基板上に形成された凹凸ピットの周期が回折限
界(λ/2NA)以上の場合に良好な再生信号が得られ
る。
【0005】上述のような光ディスクにおいて、情報信
号に対応する凹凸ピットを高密度に形成し、情報信号の
高密度記録を図る場合、再生光学系の光源である半導体
レーザの波長λを短くし、対物レンズの開口数NAを大
きくすることで達成できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、空間的に再
生専用エリアと記録可能エリアに分離された光ディスク
においては、各々の記録容量は、せいぜい半分ずつであ
る。このような光ディスクにおいて、例えばモニタに表
示される背景画像に関する映像信号を、再生専用エリア
に凹凸ピットとして予め記録しようとすると、記録容量
が足りない場合が生じる。
【0007】そこで、再生専用エリアの記録容量を大き
く設定することが考えられるが、この場合、記録可能エ
リアの記録容量が少なくなってしまい、扱える記録デー
タの量が大幅に制限されるという問題が生じる。
【0008】また、他の方法としては、例えば再生専用
エリアに形成した凹凸ピットの形成ピッチを縮めること
により、この再生専用エリアの記録容量を高密度にし、
短波長レーザで読み出す方法が考えられる。
【0009】この場合、短波長レーザとして、グリー
ン、ブルー等の短波長レーザを使用することが考えられ
るが、これらの短波長レーザは、信号記録を達成できる
ほどの出力がなく、現在のところ高速変調を実現できて
いないのが現状である。従って、再生専用エリアに対す
る信号再生用のレーザ光源(短波長レーザ)と記録可能
エリアに対する信号記録再生用の光源(通常使用されて
いるレーザ)が必要になり、光学系の構造が複雑になる
という問題がある。
【0010】このように、従来の光ディスクにおいて
は、記録可能エリアの記録容量を減らすことなく、再生
専用エリアの記録容量を増加させることができず、再生
専用エリアに映像信号等の大容量のデータを凹凸ピット
として記録することができないのが現状であり、光ディ
スクを記録媒体とした情報処理の多機能化を図ることが
できず、また使用用途が限られるという問題があった。
【0011】本発明は、上記の課題に鑑みてなされたも
ので、その目的とするところは、記録可能エリアの記録
容量を減らすことなく、再生専用エリアの記録容量を増
加させることができ、しかも光学系の構造を複雑にする
必要がなく、従来の光学系をそのまま使用することがで
きる円盤状記録媒体を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、透明基板1上
情報信号が凹凸ピットPにより予め記録されたに円盤状
記録媒体Dにおいて、空間的に、再生専用エリアZrと
記録可能エリアZwに分離し、透明基板1の再生専用エ
リアZrに対応した面に凹凸ピットPを形成し、透明基
板1の再生専用エリアZrから記録可能エリアZwに亘
って連続的に、溶融後、結晶化し得る相変化材料膜2を
形成し、再生専用エリアZrに対応した面に形成された
凹凸ピットPのピット長を、記録可能エリアZwの相変
化材料膜に形成される記録ピットのピット長より短い長
さとし、少なくとも再生専用エリアZrに対する情報信
号の読み出し時に、上記相変化材料膜2が、読み出し光
Lの走査スポットSP内で部分的に溶融結晶化領域Cで
液相化して、光反射率が変化することにより走査スポッ
ト内に含まれる複数の凹凸スポットのうちの一つを読み
出し、読み出し後には、結晶状態に戻る構成とした。こ
の場合、相変化材料膜2は、カルコゲナイト系の材料に
て形成することが望ましい。
【0013】
【作用】一般に、相変化材料膜は、読み出し光Lの出力
(書込み光においては、その出力とパルス幅)によっ
て、以下のような状態変化を行う。即ち、読み出し光L
を照射しても、相変化材料膜2は、溶融せず初期状態を
保持したまま結晶化状態である場合(以下、非溶融状態
と記す)、読み出し光Lを照射している間は、溶融して
液相化状態になっているが、読み出し光Lが通過した
後、その冷却によって固相化したときに再び結晶化状態
に戻る場合(以下、溶融結晶化状態と記す)、及び読み
出し光Lが通過した後、その冷却によって固相に変化し
たときに、非晶質、即ちアモルファス状態に変化する場
合(以下、溶融非晶質化状態と記す)がある。
【0014】ここで、3種類の状態変化に対応する読み
出し光Lの出力の範囲(領域)を以下のように定義す
る。まず、相変化材料膜2が非溶融状態となる読み出し
光Lの出力の範囲を非溶融領域A、相変化材料膜2が溶
融結晶化状態となる読み出し光Lの出力の範囲を溶融結
晶化領域B、及び相変化材料膜2が溶融非晶質化状態と
なる読み出し光Lの出力の範囲を溶融非結晶化領域Cと
定義する。
【0015】本発明に係る円盤状記録媒体Dは、透明基
板1の再生専用エリアZrから記録可能エリアZwに亘
って連続的に、溶融後、結晶化し得る相変化材料膜2を
形成していることから、例えば再生専用エリアZrに対
する情報信号の読み出しは、以下のように行われる。
【0016】まず、この再生専用エリアZrに対する読
み出し光Lの出力は、例えば溶融結晶化領域Bの範囲に
設定される。そして、読み出し光Lの走査スポットSP
内での光強度は、図6に示すように、ほぼガウス分布に
準じた強度分布になる(破線A参照)。また、読み出し
光Lの照射による相変化材料膜2の温度分布は、走査ス
ポットSPの中心から、読み出し光Lの走査速度に対応
した距離分、走査方向に対して遅れた位置にピークを有
する分布となる(実線B参照)。
【0017】いま、走査スポットSP内に例えば2つの
凹凸ピットPが含まれる程度に凹凸ピットPの長さが小
さいとする。また、走査されるスポットSPに最初に進
入する凹凸ピットPを先頭ピットPa、次に進入する凹
凸ピットPを次段ピットPbとして定義する。そして、
走査スポットSPが先頭ピットPa上を動くとき、その
先頭ピットPa上の相変化材料膜2は、次第に温度が上
昇するが、その相変化材料膜2が液相化する温度に到達
する前にその先頭ピットPaが光学的に読み出される。
【0018】その後、走査スポットSPがその走査によ
って次段ピットPbにかかると、その次段ピットPb上
の相変化材料膜2の温度が上昇する。その温度上昇は、
次段ピットPb上の相変化材料膜2が液相化するまでに
は至らない。一方、同一走査スポットSP内にある先頭
ピットPaは、その上の相変化材料膜2が走査スポット
SPによる光照射が続いていることから、その温度が更
に上昇し、その相変化材料膜2が液相化することにな
る。
【0019】この場合、先頭ピットPa上の相変化材料
膜2は、その液相化によって例えば光反射率が低下し、
走査スポットSPによる先頭ピットPaの光学的な読み
出しが不可能となり、この走査スポットSPによる光学
的読出しは、次段ピットPbに対してのみ可能となる。
【0020】即ち、この再生専用エリアZrに対する情
報信号の読み出しにあたっては、その読み出し光Lの円
盤状記録媒体Dとの相対移動による円盤状記録媒体Dに
おける走査スポットSP内での温度分布を利用して、そ
のスポットSP内に生じる高温領域Pxで部分的に相変
化材料膜2に液相状態を発生させ、これにより、例えば
その部分Pxの光反射率を低下させて、例えば液相状態
部分Px内にある凹凸ピットPに対しての光学的読み出
しを不能にする。
【0021】つまり、走査スポットSP内の一部に、予
め記録された情報信号に対応する凹凸ピットPを光学的
に消滅させる領域Pxを形成して、等価的に走査スポッ
トSPの有効領域Pzの面積を小さくする。その結果、
凹凸ピットPのピット長を走査スポットSPの径よりも
小さくすることが可能となり、凹凸ピットPの高密度形
成が達成でき、再生専用エリアZrの記録容量を大幅に
増大させることができる。なお、この走査スポットSP
が通過した後、先頭ピットPa及び次段ピットPb上の
相変化材料膜2は、その通過後の冷却によって結晶化状
態に戻ることになる。
【0022】一方、記録可能エリアZwに対する情報信
号の書込みは、以下のようにして行われる。即ち、上述
したように、相変化材料膜2は、書込み光Lの出力とパ
ルス幅によって、非溶融状態、溶融結晶化状態及び溶融
非晶質化状態に変化する。従って、この書込み動作にお
いては、書込み光Lの出力及びパルス幅を、上記の例で
いえば、溶融非晶質化領域Cの範囲に設定して、書き込
みを行う。このとき、溶融非晶質化領域Cの範囲に設定
された書込み光Lが照射された部分が非晶質化し、光学
的にピット情報が新たに書き込まれたかたちとなる。
【0023】次に、記録可能エリアZwに対して情報信
号の読み出しを行う場合は、読み出し光Lの出力を、上
記の例でいえば、非溶融領域Aの範囲に設定して、読み
出しを行う。この読み出し動作においては、記録可能エ
リアZw上の相変化材料膜2の結晶化部分における光反
射と非晶質化部分(ピット情報)における光反射の違い
によって、記録されているピット情報を光学的に読み出
す。この場合、読み出し光の出力が、非溶融領域の範囲
に設定されていることから、読み出し時に非晶質化部分
を消去、即ち結晶化することがない。
【0024】
【実施例】以下、本発明に係る円盤状記録媒体を、情報
信号を光学的にアクセスするタイプの光ディスクに適用
した実施例(以下、単に実施例に係る光ディスクと記
す)を図1〜図6を参照しながら説明する。
【0025】この実施例に係る光ディスクDは、図1に
示すように、外周側に再生専用エリアZr、内周側に記
録可能エリアZwが空間的に割り当てられ、この例で
は、更に最内周側にTOCエリアZtが割り当てられて
いる。
【0026】構造的には、図2に示すように、一主面に
凹凸ピットPが部分的に形成された円盤状のガラス基板
あるいはポリカーボネート基板等からなる透明基板1上
に、溶融後、結晶化し得る相変化材料膜2を含む積層膜
3が形成されて構成されている。
【0027】詳しくは、透明基板1の再生専用エリアZ
rに対応した面及びTOCエリアZtに対応した面に予
め凹凸ピットPが形成され、再生専用エリアZr、記録
可能エリアZw及びTOCエリアZtに亘って連続的
に、相変化材料膜2を含む積層膜3が形成されている。
【0028】この相変化材料膜2を含む積層膜3は、透
明基板側から順に第1の誘電体膜4、相変化材料膜2、
第2の誘電体膜5、光反射膜6及び第3の誘電体膜7が
順次積層されて構成され、第1、第2及び第3の誘電体
膜4、5及び7によって、この光ディスクDの光学的特
性、例えば光反射率等の設定が行われる構成となってい
る。また、透明基板1の記録可能エリアZwに対応する
面には、記録トラックに沿って、トラッキング制御用の
案内溝(図示せず)が形成されている。
【0029】上記相変化材料膜2は、SbSe,S
Te,Se,Te,BiTe,BiSe,In−
Se,In−Sb−Te,In−SbSe,In−Se
−Tl,Ge−Te−Sb,Ge−Teから選ばれる少
なくとも1種であり、この実施例では、相変化材料膜2
として、厚さ20nmのGe−Te−Sbを被着形成し
た。
【0030】第1、第2及び第3の誘電体膜4、5及び
7は、AlN,Si,SiO ,Al
ZnS,MgF から選ばれる膜であり、この実施例
では、第1の誘電体膜4として、厚さ100nmのZn
S/SiO を被着形成し、第2の誘電体膜5とし
て、厚さ70nmのZnS/SiO を被着形成し、
第3の誘電体膜7として、厚さ400nmのZnS/S
iO を被着形成した。
【0031】一方、凹凸ピットPは、再生専用エリアZ
r及びTOCエリアZt共に、トラックピッチが1.6
μm、ピット深さが約120nm、ピット長が0.3μ
mの設定条件で形成してある。また、記録可能エリアZ
wの相変化膜に形成される記録ピットのピット長は、
0.83μmであり、再生専用エリアZr及びTOCエ
リアZtにおける凹凸ピットPのピット長よりも大きく
設定されている。
【0032】ここで、読み出し光である光ビームのスポ
ット径と比較した場合、再生専用エリアZr及びTOC
エリアZtにおいては、スポット内に凹凸ピットPが2
つ入る程度に高密度に形成され、記録可能エリアZwに
おいては、スポット内に記録ピットが1つ入る程度とな
っている。従って、この光ディスクDは、再生専用エリ
アZrにおける記録容量が大幅に増大されたものとなっ
ている。
【0033】次に、この実施例に係る光ディスクDに対
して情報信号の記録再生を行うディスク記録再生装置の
概略構成を図3〜図6に基づいて説明する。
【0034】この記録再生装置は、図3に示すように、
光ディスクDを回転駆動するスピンドルモータ11と、
光ディスクDに対して情報信号の記録再生を光学的に行
う光ヘッド12とを有する。
【0035】スピンドルモータ11は、その回転軸11
aの先端に、光ディスクDの中央部が装着されるターン
テーブル13が設けられている。光ヘッド12は、スピ
ンドルモータ11の設置位置からターンテーブル13に
装着される光ディスクDを隔てた反対の位置に設置され
ており、例えばリニアモータ及びガイド軸を主体とする
図示しない既知のスライド機構によって、光ディスクD
の径方向に移動自在とされている。また、このスライド
機構には、光ヘッド12の位置を電気的に検出するスラ
イドエンコーダ14が設けられている。
【0036】この光ヘッド12には、レーザ光源15か
らの光ビームLを光ディスクD上に集光する対物レンズ
16が配設されている。この対物レンズ16は、二次元
アクチュエータ17によって、光ディスクDの接離方向
及び光ディスクDの径方向にそれぞれ僅かに移動する。
この二次元アクチュエータ17は、図示しないが例えば
フォーカス・コイル、トラッキング・コイル及びマグネ
ットからなる磁気回路を有する。
【0037】また、このディスク記録再生装置の回路系
は、少なくとも、モータ駆動制御回路21、信号選別回
路22、復調回路23、レーザ駆動制御回路24、フォ
ーカスサーボ回路25、トラッキングサーボ回路26及
びこれら各種回路を制御するシステムコントローラ27
を有して構成されている。
【0038】モータ駆動制御回路21は、システムコン
トローラ27からの駆動制御信号Smに基づいてスピン
ドルモータ11を駆動して、光ディスクDをCLV(線
速度一定)方式又はCAV(角速度一定)方式で回転駆
動させる回路である。
【0039】信号選別回路22は、光ヘッド12の光検
出手段28からの検出信号Sから、アドレス情報を含む
再生情報信号Sr、フォーカシングエラー信号Sf及び
トラッキングエラー信号Stを選別する回路である。こ
の信号選別回路22にて選別された信号中、再生情報信
号Srは復調回路23に供給され、フォーカシングエラ
ー信号Sfはフォーカスサーボ回路25に供給され、ト
ラッキングエラー信号Stはトラッキングサーボ回路2
6にそれぞれ供給される。
【0040】復調回路23は、信号選別回路22からの
再生情報信号Srをディジタルデータに変換し、更にこ
の変換したディジタルデータに付加されているエラー訂
正等の符号化処理を復号化処理して再生情報データDr
として出力する回路である。この復調回路23からの再
生情報データDrは、システムコントローラ27に供給
されると共に、インターフェイス回路41及びインター
フェイスバス(例えばSCSIバス)42を介してこの
記録再生装置に接続されているコンピュータ(図示せ
ず)に供給される。
【0041】レーザ駆動制御回路24は、システムコン
トローラ27からの駆動制御信号Scに基づいて光ヘッ
ド12内に設置されているレーザ光源15を駆動し、か
つ上記駆動制御信号Scの信号レベル等に基づいて、こ
のレーザ光源15から出射される光ビームLの出力(パ
ワー)及びパルス幅を制御する回路である。
【0042】フォーカスサーボ回路25は、信号選別回
路22からのフォーカシングエラー信号Sfに基づいて
光ヘッド12の上記二次元アクチュエータ17を駆動・
制御することにより、対物レンズ16を光ディスクDの
接離方向に移動させてその焦点調整を行う回路である。
トラッキングサーボ回路26は、信号選別回路22から
のトラッキングエラー信号Stに基づいて光ヘッド12
の二次元アクチュエータ17を駆動・制御することによ
り、対物レンズ16を光ディスクDの径方向に移動させ
てそのトラッキング調整を行う回路である。
【0043】システムコントローラ27は、その内部に
メモリが組み込まれており、このメモリには、TOCエ
リアZtに記録されている再生専用エリアZrと記録可
能エリアZwの範囲を示す情報(以下、単にエリア範囲
情報と記す)が格納される配列変数領域が論理的に割り
付けられている。
【0044】即ち、システムコントローラ27は、再生
されたTOCエリアZtからの再生データのうち、上記
エリア範囲情報を上記配列変数領域に格納し、光ヘッド
12による再生専用エリアZr又は記録可能エリアZw
へのアクセス時に、スライドエンコーダ14からの光ヘ
ッド12の位置検出データDpを上記エリア範囲情報と
比較して、現在どのエリアに光ヘッド12がいるかを判
別する。
【0045】光ヘッド12は、図4の拡大図に示すよう
に、光ビームLの光源である半導体レーザからなる上記
レーザ光源15、光ビームLを光ディスクD上に集光さ
せる上記対物レンズ16及び光ディスクD上で反射した
戻り光ビームLrを検出して、その光量に応じた電流レ
ベル又は電圧レベルの電気信号(検出信号S)に変換す
るう光検出手段73等を含む光学系の全体が、1個のユ
ニットとして構成され、既知の移動手段(例えばリニア
モータ等)によって光ディスクDの径方向に沿って移動
するようになっている。
【0046】この光学系には、上記光学部品のほかに、
レーザ光源15から出射された光ビームLを平行光にす
るコリメータレンズ31と、光ビームLを少なくとも3
本の光束成分に分離する位相回折格子32と、レーザ光
源15からの光ビームLと光ディスクDからの戻り光ビ
ームLrとを分離する偏光ビームスプリッタ33と1/
4波長板34からなる光アイソレータ35とが配設さ
れ、また、戻り光ビームLrの光路中において、偏光ビ
ームスプリッタ33と光検出手段28との間に、戻り光
ビームLrの焦点距離の調整と非点収差を発生させるた
めのシリンドリカル・レンズ及び凹レンズで構成される
マルチレンズ36と、戻り光ビームLrを光検出手段2
8上に収束する結像レンズ37とが配設されている。
【0047】次に、上記光ヘッド12の動作について説
明する。まず、レーザ光源15から出射された光ビーム
Lは、コリメータレンズ31により平行光とされ、位相
回折格子32に入射される。この位相回折格子32によ
って、少なくとも3本の光束成分(0次光、+1次光及
び−1次光)に分離された光ビームLは、偏光ビームス
プリッタ33によりP成分のみの直線偏光、即ちP偏光
のみが通過する。
【0048】この偏光ビームスプリッタ33を通過した
P偏光は、1/4波長板34を通過することによって、
位相差がπ/2となり、例えば右回りの円偏光となる。
対物レンズ16にて光ディスクDに集光された右回りの
円偏光は、光ディスクD面で反射され、回転方向が逆の
左回りの円偏光となる。
【0049】このとき、3本の光ビームL(円偏光)の
うち、中央の1本(0次光)は光ディスクD上の記録ト
ラックの中央を照射し、残りの2本の光ビームL(±1
次光)は、記録可能エリアZwにおいては、案内溝を照
射する。従って、記録トラックの中央を照射する光ビー
ムLは、その照射した位置が再生専用エリアZrである
場合、記録トラックに沿って形成されている凹凸ピット
Pに対応した変調を受ける。また、上記光ビームLの照
射位置が記録可能エリアZwである場合、案内溝に照射
されている光ビームLは、案内溝のエッジに対応する変
調を受ける。
【0050】上記変調を受けた左回りの円偏光は、再び
対物レンズ16を通過して1/4波長板34を通過す
る。この1/4波長板34では、更に位相差がπ/2と
なることから入射した左回りの円偏光は、S成分のみの
直線偏光、即ちS偏光になる。このS偏光は、偏光ビー
ムスプリッタ33の境界面33aにて反射される。
【0051】この偏光ビームスプリッタ33の境界面3
3aにて反射された3本の戻り光ビームLrは、マルチ
レンズ36及び結像レンズ37を介して光検出手段28
上に入射される。この光検出手段28においては、入射
された3本の戻り光ビームLrを光電変換して、それぞ
れ検出信号Sに変換し、図3で示す信号選別回路22に
供給する。
【0052】ところで、相変化材料膜2は、一般に、照
射される光ビームLの出力とそのパルス幅によって、以
下に示すような状態変化を行う(図5参照)。即ち、光
ビームLを照射しても、相変化材料膜2は、溶融せず初
期状態を保持したまま結晶化状態である場合(以下、非
溶融状態と記す)、光ビームLを照射している間は、溶
融して液相化状態になっているが、光ビームLが通過し
た後、その冷却によって固相化したときに再び結晶化状
態に戻る場合(以下、溶融結晶化状態と記す)、及び光
ビームLが通過した後、その冷却によって固相に変化し
たときに、非晶質、即ちアモルファス状態に変化する場
合(以下、溶融非晶質化状態と記す)がある。
【0053】ここで、説明の便宜上、上記3種類の状態
変化に対応する光ビームLの出力とパルス幅の範囲(領
域)を以下のように定義する。まず、相変化材料膜2が
非溶融状態となる光ビームLの出力とパルス幅の範囲を
非溶融領域A、相変化材料膜2が溶融結晶化状態となる
光ビームLの出力とパルス幅の範囲を溶融結晶化領域
B、及び相変化材料膜2が溶融非晶質化状態となる光ビ
ームLの出力とパルス幅の範囲を溶融結晶化領域Cとす
る。
【0054】通常、記録媒体に対するデータアクセスに
おいては、データの読み出しとデータの書き込みの2挙
動があり、この光ディスクDに関しては、TOCエリア
Zt、再生専用エリアZr及び記録可能エリアZwに対
してデータの読み出しが行われ、データの書き込みは、
記録可能エリアZwに対してのみ行われる。
【0055】具体的に、上記ディスク記録再生装置に
て、光ディスクDに対してデータの記録再生を行う場合
について説明する。
【0056】まず、光ディスクDのターンテーブル13
への装着完了に基づいて、システムコントローラ27
は、モータ駆動制御回路21に駆動制御信号Smを出力
する。このモータ駆動制御回路21は、システムコント
ローラ27からの駆動制御信号Smに基づいて、スピン
ドルモータ11をCAV方式又はCLV方式で回転駆動
させる。この実施例では、CLV方式で光ディスクDを
回転し、その線速度は7m/sに設定してある。
【0057】次に、システムコントローラ27は、光ヘ
ッド12用の図示しない既知のスライド機構に駆動信号
を供給する。このスライド機構は、上記システムコント
ローラ27からの駆動信号に基づいて、光ヘッド12を
光ディスクDの径方向に移動させる。そして、光ヘッド
12を光ディスクDの最内周側、即ちTOCエリアZt
に位置させ、このTOCエリアZtから上記エリア範囲
情報を含むTOCデータを読み出す。この読み出したエ
リア範囲情報を含むTOCデータは、システムコントロ
ーラ27内に組み込まれているメモリの所定の配列変数
領域に格納される。
【0058】このTOCデータの具体的読み出しは、以
下で示す再生専用エリアZrに対するデータの読み出し
の説明において一括して説明する。
【0059】即ち、光ディスクDのTOCエリアZt及
び再生専用エリアZrに対するデータの読み出しについ
ては、光ビームLの出力が溶融結晶化領域Bの範囲に設
定され、かつ光ディスクDに対して連続照射されること
によってTOCエリアZt及び再生専用エリアZr上の
ピット情報を読み出す。この光ビームLの出力は、シス
テムコントローラ27からレーザ駆動制御回路24に供
給される駆動制御信号Scに基づいて設定される。
【0060】即ち、システムコントローラ27におい
て、スライドエンコーダ14から供給される位置検出デ
ータDpとメモリ内に格納されているエリア範囲情報と
に基づいて、現在、光ビームLの照射位置が再生専用エ
リアZrであることが判別されると、システムコントロ
ーラ27は、レーザ駆動制御回路24に対して、溶融結
晶化領域Bの範囲を示す信号レベルの駆動制御信号Sc
を出力する。レーザ駆動制御回路24は、システムコン
トローラ27からの駆動制御信号Scの信号レベルに応
じてレーザ光源15を駆動・制御する。この場合、光ビ
ームLの出力は、溶融結晶化領域Bの範囲(この実施例
においては、出力=10mW)に設定されることにな
る。なお、この読み出し動作においては、光ビームLが
連続照射されるため、上記溶融結晶化領域Bの範囲を決
定するパルス幅は、光ビームLのスポット径/線速度に
て換算することよって求めることができる。
【0061】このとき、光ビームLの走査スポットSP
内での光強度は、図6の破線Aに示すように、ほぼガウ
ス分布に準じた強度分布になる。また、上記光ビームL
の照射による相変化材料膜2の温度分布は、実線Bに示
すように、走査スポットSPの中心から、光ビームLの
走査速度に対応した距離分、走査方向に対して遅れた位
置にピークを有する分布となる。
【0062】いま、走査スポットSP内に例えば2つの
凹凸ピットPが含まれる程度にピット長及びその間隔が
設定されている。また、走査されるスポットSPに最初
に進入する凹凸ピットを先頭ピットPa、次に進入する
凹凸ピットを次段ピットPbとして定義する。そして、
走査スポットSPが先頭ピットPa上を動くとき、その
先頭ピットPa上の相変化材料膜2は、次第に温度が上
昇するが、その相変化材料膜が液相化する温度に到達す
る前にその先頭ピットPaが光学的に読み出される。
【0063】その後、走査スポットSPがその走査によ
って次段ピットPbにかかると、その次段ピットPb上
の相変化材料膜2の温度が上昇する。その温度上昇は、
次段ピットPb上の相変化材料膜2が液相化するまでに
は至らない。一方、同一走査スポットSP内にある先頭
ピットPaは、その上の相変化材料膜2が走査スポット
SPによる光照射が続いていることから、その温度が溶
融温度MTより更に上昇し、その相変化材料膜2が液相
化することになる。
【0064】この場合、先頭ピットPa上の相変化材料
膜2は、その液相化によって例えば光反射率が低下し、
走査スポットSPによる先頭ピットPaの光学的な読み
出しが不可能となり、この走査スポットSPによる光学
的読出しは、次段ピットPbに対してのみ可能となる。
【0065】即ち、このTOCエリアZt及び再生専用
エリアZrに対するデータの読み出しにあたっては、そ
の光ビームLの光ディスクDとの相対移動による光ディ
スクDにおける走査スポットSP内での温度分布を利用
して、その走査スポットSP内に生じる高温領域Pxで
部分的に相変化材料膜2に液相状態を発生させ、これに
より、例えばその部分の光反射率を低下させて、例えば
液相状態部分Px内にある先頭ピットPaに対しての光
学的読み出しを不能にする。
【0066】つまり、走査スポットSP内の一部に、凹
凸ピットPを光学的に消滅させる領域Pxを形成して、
等価的に走査スポットSPの有効領域Pzの面積を小さ
くする。その結果、凹凸ピットPの配列ピッチを走査ス
ポットSPの径よりも小さくすることが可能となり、凹
凸ピットPを高密度形成しても、レンズ系の開口数N
A、光ビームの波長λに制限されることなく、高解像度
をもってその読み出しを行うことができ、実質的に、再
生専用エリアの記録容量を大幅に増大させることができ
る。なお、この走査スポットSPが通過した後、先頭ピ
ットPa及び次段ピットPb上の相変化材料膜2は、そ
の通過後の冷却によって結晶化状態に戻ることになる。
【0067】このTOCエリアZt及び再生専用エリア
Zrに対するデータの読み出しにおいては、上記のよう
に、光ビームLの出力を10mW、線速度を7m/Sと
した場合において、凹凸ピット(ピット長=0.3μ
m)を再生したときのC/Nは51dBであり、高C/
N(S/N)で凹凸ピットを光学的に読み出すことがで
きる。
【0068】次に、記録可能エリアZwに対してデータ
の書き込みを行う場合について説明する。この書込み動
作は、インターフェイスバス64に接続されている例え
ばコンピュータ等から送られて来る記録データがシステ
ムコントローラ27に供給されることによって行われ
る。
【0069】上述したように、相変化材料膜2は、光ビ
ームLの出力とパルス幅によって、非溶融状態、溶融結
晶化状態及び溶融非晶質化状態に変化する。従って、こ
の書込み動作においては、光ビームLの出力及びパルス
幅を、溶融非晶質化領域Cの範囲に設定して、データ
(ピット)の書き込みを行う。この光ビームLの出力設
定及びパルス幅設定は、以下のようにして行われる。
【0070】即ち、システムコントローラ27は、レー
ザ駆動制御回路24に対して、溶融非晶質化領域Cの範
囲を示す信号レベルで、かつ記録データに応じてオンオ
フ制御された駆動制御信号Scを出力する。レーザ駆動
制御回路Scは、システムコントローラ27からの駆動
制御信号Scの信号レベル及びそのオンオフ・タイミン
グに応じてレーザ光源15を駆動・制御する。この場
合、光ビームLは、その出力が、溶融非晶質化領域Cの
範囲(この実施例においては、出力=10mW、パルス
幅=118ns(デューティー50%))に設定され、
レーザ駆動制御回路によるオンオフ制御によって、部分
的に照射が行われるパルスレーザ(パルス幅=118n
s)として出力される。
【0071】上述のように、上記溶融非晶質化領域Cの
範囲に設定された光ビームLが部分的に照射されること
によって、その照射された部分が非晶質化し、光学的に
ピット情報が新たに書き込まれたかたちとなる。このと
きの記録ピットのピット長は0.83μmとなる。
【0072】次に、記録可能エリアZwに対してデータ
の読み出しを行う場合は、上記光ビームLの出力を、非
溶融領域Aの範囲に設定して、読み出しを行う。即ち、
システムコントローラ27において、スライドエンコー
ダ14から供給される位置検出データDpとシステムコ
ントローラ27のメモリ内に格納されているエリア範囲
情報とに基づいて、現在、光ビームLの照射位置が記録
可能エリアZwであることが判別されると、システムコ
ントローラ27は、レーザ駆動制御回路24に対して、
非溶融領域Aの範囲を示す信号レベルの駆動制御信号S
cを出力する。
【0073】レーザ駆動制御回路24は、システムコン
トローラ27からの駆動制御信号Scの信号レベルに応
じてレーザ光源15を駆動・制御する。この場合、光ビ
ームLの出力は、非溶融領域Aの範囲(この実施例にお
いては、出力=1mW)に設定されることになる。な
お、この記録可能エリアZwに対する読み出し動作にお
いても、光ビームLが連続照射されるため、上記非溶融
領域Aの範囲を決定するパルス幅は、光ビームLのスポ
ット径/線速度にて換算することよって求めることがで
きる。
【0074】そして、記録可能エリアZw上の相変化材
料膜2の結晶化部分における光反射と非晶質化部分(ピ
ット情報)における光反射の違いによって、記録されて
いるピット情報を光学的に読み出す。この場合、光ビー
ムLの出力が、上記非溶融領域Aの範囲に設定されてい
ることから、読み出し時に非晶質化部分(ピット情報)
を消去、即ち結晶化することがない。
【0075】この記録可能エリアZwに対するデータの
読み出しにおいては、上述のように、光ビームLの出力
を1mW、線速度を7m/Sとした場合において、記録
ピット(ピット長=0.83μm)を再生したときのC
/Nは45dBであり、高C/N(S/N)で記録ピッ
トを光学的に読み出すことができる。
【0076】また、TOCエリアZt及び再生専用エリ
アZrに対するデータの読み出し、記録可能エリアZw
に対するデータの読み出し、及び記録可能エリアZwに
対するデータの書き込みにおいて、光ビームLの出力を
可変するだけでよいため、光ビームLの発生源であるレ
ーザ光源15を従来と同じに1つの光源で構成すること
ができる。その結果、光学系の構造を複雑にする必要が
なく、従来の光学系をそのまま使用することができると
いう利点がある。
【0077】また、予め凹凸ピットPが形成された再生
専用エリアZr(及びTOCエリアZt)から記録可能
エリアZwに亘って相変化材料膜2を含む積層膜3を形
成する構造で済むため、再生専用エリアZrと記録可能
エリアZwが同一平面上に形成された光ディスクDを簡
単な製造工程にて製造することができ、製造コスト的に
も有利になる。
【0078】上記例での相変化材料膜2は、光ビームL
の照射による温度上昇によって、その光反射率が低下す
る特性の膜を用いたが、その他、この逆の特性を有する
相変化材料膜を用いてもよい。
【0079】また、上記例では、レーザ光源から出射さ
れる光ビームを、その出力を溶融結晶化領域B又は非溶
融領域Aに設定して、光ディスクに連続照射することに
より、光ディスクに対する情報信号の読み出しを行うよ
うにしたが、その他、光ビームを、その出力及びパルス
幅を溶融結晶化領域B又は非溶融領域Aに設定して、光
ディスクにパルス照射することにより、光ディスクに対
する情報信号の読み出しを行うようにしてもよい。
【0080】
【発明の効果】上述のように、本発明に係る円盤状記録
媒体は、再生専用エリアと記録可能エリアを有し、再生
専用エリアに対応した面に形成された凹凸ピットのピッ
ト長を記録可能エリアの相変化材料膜に形成される記録
ピットのピット長より短い長さとされ、再生専用エリア
に対する情報信号の読み出し時に、相変化材料膜が読み
出し光の走査スポット内で部分的に溶融結晶化領域で液
相化して、光反射率が変化することにより走査スポット
内で部分的に溶融結晶化領域で液相化して、光反射率が
変化することにより走査スポット内に含まれる複数の凹
凸スポットのうちの一つを読み出し、読み出し後には、
結晶状態に戻るようにしているので、凹凸ピットを高密
度形成しても、レンズ系の開口数NA、光ビームの波長
に制限されることなく、高解像度をもってその読み出し
を行うことができ、実質的に、再生専用エリアの記録容
量を大幅に増大させることができる。
【0081】また、本発明に係る円盤状記録媒体は、再
生専用エリアから記録可能エリアに亘って相変化材料膜
を形成する構造で済むため、再生専用エリアと記録可能
エリアを同一平面上に形成したものとして簡単な製造工
程にて製造することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る円盤状記録媒体を光学的に情報信
号にアクセスする光ディスクに適用した実施例(以下、
単に実施例に係る光ディスクと記す)を示す平面図であ
る。
【図2】本実施例に係る光ディスクを示す断面図であ
る。
【図3】本実施例に係る光ディスクに対して情報信号の
記録再生を行うディスク記録再生装置の概略構成を示す
ブロック図である。
【図4】本実施例に係る光ディスクに対して情報信号の
記録再生を行う光ヘッドの光学系を示す構成図である。
【図5】相変化材料膜の、光ビームの出力及びパルス幅
に対応した状態変化(相変化状態)を示す特性図であ
る。
【図6】光ビームの走査スポットの光強度と温度分布を
示す特性図である。
【符号の説明】
D 光ディスク、 P 凹凸ピット、 Zr 再生専用
エリア、 Zw 記録可能エリア、 Zt TOCエリ
ア、 1 透明基板、 2 相変化材料膜、6 光反射
フロントページの続き (72)発明者 笠見 裕 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソ ニー株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−96926(JP,A) 特開 昭63−833(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 7/00 - 7/013 G11B 7/24

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明基板上に情報信号が凹凸ピットによ
    り予め記録された円盤状記録媒体において、 空間的に、再生専用エリアと記録可能エリアに分離さ
    れ、 上記透明基板の上記再生専用エリアに対応した面に上記
    凹凸ピットが形成され、 上記透明基板の上記再生専用エリアから上記記録可能エ
    リアに亘って連続的に、溶融後、結晶化し得る相変化材
    料膜が形成され、上記再生専用エリアに対応した面に形成された凹凸ピッ
    トのピット長は、上記記録可能エリアの上記相変化材料
    膜に形成される記録ピットのピット長より短い長さとさ
    れ、 少なくとも再生専用エリアに対する情報信号の読み出し
    時に、上記相変化材料膜が読み出し光の走査スポット内
    で部分的に溶融結晶化領域で液相化して、光反射率が変
    化することにより上記走査スポット内で部分的に溶融結
    晶化領域で液相化して、光反射率が変化することにより
    上記走査スポット内に含まれる複数の上記凹凸スポット
    のうちの一つを読み出し、読み出し後には、結晶状態に
    戻る構成としたことを特徴とする円盤状記録媒体。
  2. 【請求項2】 上記相変化材料膜が、カルコゲナイト系
    の材料で形成されていることを特徴とする請求項1記載
    の円盤状記録媒体。
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