JPH04208204A - 懸濁状工業用殺菌剤組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は水難溶性工業用殺菌剤である１、２−ベンズチ
アゾリン−３−オンを有効成分として含有し、かつ比較
的粒子が大きな状態で、低粘度でも長期間にわたって懸
垂性の安定な性状を保持し得る懸濁状工業用殺菌剤組成
物に関するものである。

（従来の技術） １、　２−ベンズチアゾリン−３−オン（以下ＢＩＴと
称す）は、水をベースとした一般工業製品（例エバラテ
ックスエマルジョン、エマルジョン塗料、エマルジョン
ワックス、デンプン糊、切削加工油等）、工業用冷却水
、製紙工業に於ける白水等を微生物、特に細菌類から保
護する目的で使用されてきた薬剤である。このＢＩＴは
、皮膚刺激性を有し、かつ粉末が飛散しやすいため原体
のままで使用されることは少なく溶液の形で使用される
ことが多い。即ち、ＢＩＴはナトリウ包　カリウムの様
なアルカリ金属、アンモニアやトリエタノールアミン、
ジェタノールアミン、エチレンジアミン等のアミン類と
容易に塩を形成するため、それらを含む水溶液とＢＩＴ
を混合攪拌することにより水溶性の液体が得られる（特
公昭５４−１０６１２号公報）。

ＢＩＴの水溶液製剤品はその製剤工程の容易さから現在
幅広く用いられている剤型であるが、その製剤品を適用
する分野が多岐にわたるため必ずしも薬剤の持つ本来の
効果を引き出しているわけではない。例えば水性エマル
ジョンに対してＢＩＴを２０重里％程度含有する水溶液
製剤品を０．０５〜０．１重量％添加すれば保存中の防
腐効果は十分持続すると考えられているが、当該エマル
ジョン製造時に添加した各種酸化還元剤が系の中に存在
した場合、はとんとのＢＩＴが急速に分解して行くため
エマルジョンの腐敗を発生させる可能性があった。

一方従来の水分散製剤品の場合は、長期保存した場合の
ＢＩＴ粒子の沈降を防ぐため湿式粉砕機により微細な粒
子に破砕してから製剤を行っていた。

しかし、当該製剤法では水不溶性農薬の製剤法の場合と
同様、ＢＩＴの平均粒子径が２〜１０μ程度又はそれ以
下になっているため、数百ｐｐｍの添加量では容易に水
に溶解してしまい、製品中での有効成分残存性は水溶液
製剤品と同様の結果しか得られなかった。

また従来の水分散製剤品は薬剤の懸垂性を維持向上させ
る目的で液体の粘度を高める必要かあるため■製剤品の
容器への充填速度が遅くなり作業効率を低下させている
■製造後あるいは使用時に製剤品を釜や容器から取り出
しづらく、製剤品の回収率か悪い■製剤安定性が悪く、
貯蔵中に有効成分と水分が分離してしまう浮き水が生じ
たり、有効成分が沈降分離して容器の低部にハードケー
キ層を形成する場合がある等の問題があった。

この問題については、特開平１−２５８６０３号公報に
おいて微粒子状酸化アルミニウムを用いた解決手段が開
示されているが、ＢＩＴの場合、当該手段では、液の流
動性が悪化し、安定性の優れた製剤品を得ることは不可
能であった。

（発明が解決しようとする課題） ＢＩＴは水系組成物の防腐に優れた効果を有するため広
く使用されているが前述の如く、それ自身の持つ粘膜及
び皮膚刺激性のため使用形態が限定されている。

本発明の目的は、比較的大きな粒子のＢＩＴ懸濁液で、
かつ低粘度でも長期間にわたって懸垂性の安定な性状を
保持し得るＢＩＴの懸濁状組成物を提供することである
。

（課題を解決するための手段） 本発明者等は、上記の課題を解決すべく種々の研究をし
た結果、水系組成物への添加後の分解を、比較的大きな
粒状製剤にすることにより抑制し、微粒子状酸化珪素や
ベントナイトを添加することにより懸垂性を保持し得る
ことを見いだし、本発明を完成するに至った。

即ち本発明は２０〜２５０μのＢＩＴ粒子の懸濁液に微
粒子状酸化珪素及び／又はベントナイトを添加してなる
懸濁状工業用殺菌組成物に関するものである。

本発明で使用される１、２−ベンズチアゾリン−３−オ
ンは工業的に製造された茶褐色の含水粉末及びマイクロ
カプセル内に包接された溶液又は粒子である。

本発明で使用される微粒子状酸化珪素は一次粒子の平均
粒径が１０〜２０ｎｍであるものが好ましい。粒子の粒
径が極めて微小であること、酸化珪素の含有率が極めて
高いこと、見かけ比重が約５０　ｇ／ｌと小さいこと等
の特徴を有し、市販品では例えばアエロジル２００（西
ドイツ　デグサ社）が挙げられる。ここで使用される微
粒子状酸化珪素の添加量は懸濁状殺菌剤組成物に対して
一般に０．１重量％以上、好ましくは０．２〜５重量％
である。

また本発明で使用されるベントナイトは微小な板状結晶
から成るものでその板状粒子の平均直径は０．　２μ以
下の物が好ましい。特にモンモリロナイトと呼ばれるコ
ロイド性含水珪酸アルミニウムの高純度品が適している
。市販品では例えばクニピアーＦ（クニミネ工業）が挙
げられる。ここで使用されるベントナイト鉱物質の添加
量は懸濁状殺菌剤組成物に対して０．　１〜５重量重量
％刃ある。

本発明で使用される液体担体としては、水が最も優れて
いるかメタノール、エタノール、エチレングリコール、
プロピレングリコール、グリセリン等のアルコール類を
水と任意の割合で混合した溶液も使用できる。

更に本発明の懸濁状工業用殺菌剤組成物には必要に応じ
増粘剤や分散剤としてキサンタンガム。

グアーガム、デキストリン、アルギン酸ナトリウム、ア
ラビアガム、カルボキシメチルセルローんメチルセルロ
ース、ヒドロキシエチルセルロース。

ポリビニルアルコール、ポリアクリルアミド、ポリアク
リル酸ナトリウム、ポリエチレングリコール、ポリエチ
レンオキシド、ポリビニルピロリドン、エチルセルロー
ス、リグニンスルホン酸塩。

ナフタレンスルホン酸塩ホルマリン縮合物等を添加でき
る。

また有効成分を分散させるための界面活性剤として高級
アルコールの硫酸エステル、アルキルスルホン酸塩、ア
ルキルアリールスルホン酸塩、ポリオキシエチレンスチ
レン化フェニルエーテル硫酸塩等のアニオン性Δ面活性
剤及びポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポ
リオキシエチレン脂肪酸エステル等のノニオン性界面活
性剤を１種又は２種以上添加することが出来る。添加量
量％である。

更に本発明の懸濁状工業用殺菌剤組成物には必要に応じ
て他の殺菌剤（例えば５−クロロ−２メチル−４−イソ
チアゾリン−３−オン、２−ブロモ−２−ニトロ−１，
３−プロパンジオール、２゜２−ジブロモ−３−二トリ
ロプ口ピオンアミド。

テトラヒドロ−３，５−ジメチル１．．３．　５．　２
Ｈ−チアジアジン−２−チオン、パラクロロ−メタ−キ
シレノール、ヘキサヒドロ−１，３，５−ｉリス（２−
ヒドロキシエチル）−３−トリアジン、ヘキサヒドロ−
１，３，５−）ジエチル−Ｓ−トリアジン、２−ヒドロ
キシメチルアミノエタノール、４−（２−ニトロブチル
）モルフォリン。

４．４’−（２−エチル−２−二トロトリメチレン）ジ
モルフォリン、２−メルカプトベンゾチアゾール、　　
２．　３．　３−トリヨードアリルアルコール、ビスジ
メチルチオカルバモイルジスルフィド。

テトラクロロイソフタロニトリル、３−ヨード−２−プ
ロパキルブチルカーバメート、、２−ｎ−オー　只　− クチルー４−インチアゾリン−３−オン、メチレンビス
チオシアネート、オルソフェニルフェノール、２−（４
’−チアゾリル）−ベンツイミダゾール、２−メトキシ
カルボニルアミノベンツイミダゾール等）、殺虫剤、防
汚剤、香料、消泡剤。

着色剤、安定剤等を混合することができる。

本発明の工業用殺菌剤組成物の、製造法は、例えば次の
とおりである。

・即ち所定量の微粒子状酸化珪素及び／又はコロ１イド
性含水珪酸アルミニウムを水に溶かし、必要があればそ
の他の成分を添加し攪拌機にて分散させる。次にＢＩＴ
の含水粉末又はＢＩ’Ｔを含むマイクロカプセルを加え
高速攪拌機により混合分散させることにより得られる。

（実施例）　　　′ 以下実施例、実験例をを挙げて本発明を更に詳述するが
これらによって本発明が同等限定されるものではない。

なお各実施例゛に於ける％は全て重量％を示す。

９一 実施例１ リグニンスルホン酸ソーダ０．　３％、酸化珪素０．３
％、コロイド性含水珪酸アルミニウム　・０．３％、プ
ロピレングリコール１５％、水５４０．１％１粒子径２
０〜２５０μのＢＩＴ３０％を高速攪拌機で３０分混合
し均質な水懸濁状組成物を得た。

実施例２ 牛サンタンガム０．　３％、リグニンスルホン酸ソーダ
１％、酸化珪素０．２％、コロイド性含水珪酸アルミニ
ウム０．２％、エチレングリコール５％、水６３．３％
９粒子径２０〜２５０μのＢＩＴ３０％を高速攪拌機で
３０分混合し均質な水懸濁状組成物を得た。　　　−一 実施例３ キサンタンガム０．３％、リグニンスルホン酸ソーダ０
．５％、酸化珪素０．　２％、コロイド性　ｌＯ− 含水珪酸アルミニウム０．２％、エチレングリコール３
％、水８０．８％１粒子径２０〜２５０μのＢＩＴ１５
％を高速攪拌機で３０分混合し均質な水懸濁状組成物を
得た。

実施例４ 実施例２の牛サンタンガム０．３％をカルホキジメチル
セルロース０．３％に置き換えた以外は実施例２と同様
にして均質な水懸濁状組成物を得た。

実施例５ 実施例２のキサンタンガム０．３％をポリビニルアルコ
ール０．３％に置き換えた以外は実施例２と同様にして
均質な水懸濁状組成物を得た。

実施例６ ＋＋７タ７ガムＱ、１％、リグニンスルホン酸ソータ０
．　２％、酸化珪素１％、コロイド性含水珪酸アルミニ
ウム０．　３％、プロピレングリコール５％、水６３．
４％２粒子径２０〜２５０μのＢＩＴ３０％を高速攪拌
機で３０分混合しプロナール　ＥＸ−３００（東邦化学
制）を１１００Ｉ）Ｉ）添加し消泡した後、均質な水懸
濁状組成物を得た。

比較例１ キサンタンガム０．　３％、リグニンスルホン酸ソーｙ
ｏ、４％、エチレングリコール１５％、アクチノール　
Ｐ−３０３５（松本油脂製）５％。

水４９．３％２粒子径２０〜２５０μのＢＩＴ３０％を
高速攪拌機で３０分混合し均質な水懸濁状組成物を得た
。

比較例２ 比較例１で得た水懸濁状組成物を湿式粉砕機で粉砕しＢ
ＩＴの平均粒子径を５μ程度にした水懸濁状組成物を得
た。

比較例３ リグニンスルホン酸ソーダ０．　３％、微粒子状酸化ア
ルミニウム０．５％、プロピレングリコ−／ｌ／１５％
、水５４．２％、粒子径２０〜２５０μのＢＩＴ３０％
を高速攪拌機で３０分混合し均質な水懸濁状組成物を得
た。

試験例　　貯蔵安定性試験 実施例及び比較例に示した製剤品１０００ｇをポリプロ
ピレン製の容器（１１容、直径９ｃ、ｍ）に入れ１サイ
クル７日（４０°Ｃ３日、温度調整半日、−５°Ｃ３日
、温度調整半日）のプログラムに設定した恒温器の中に
２力月間静置した。調査は浮き水（有効成分と溶媒の分
離）の有無の肉眼観察並びに容器内にガラス棒を差し込
みハードケーキ形成の有無を観察した。

試験結果を第１表に示す。

＝　１１− 第１表 ＊；１ｍｍ〜５ｍｍ程度の浮き水あり ＊＊　；　１０ｍｍ程度の浮き水またはハードケーキ層
あり ＊＊＊；１５ｍｍ以上の浮き水またはハードケーキ層あ
り ＊＊＊＊；強固なハードケーキ層は生成しなかったが、
液の粘度が高くなり物性上満足 のいく製剤品にはならなかった。

（発明の効果） 本発明の懸濁状殺菌剤組成物は貯蔵安定性に優れ、低粘
度でも長期間にわたり懸垂性の優れた性状を保持するこ
とができる。また比較的粒子径が大きい状態で製剤する
ことができるので、薬剤に徐放性を持たせることが可能
である。

代理人　弁理士　高　橋　勝　利

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、２０〜２５０μの１，２−ベンズチアゾリン−３−
   オン粒子の懸濁液に微粒子状酸化 珪素及び／又はベントナイトを添加してな る懸濁状工業用殺菌剤組成物。