JPH0420794Y2 - - Google Patents

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JPH0420794Y2
JPH0420794Y2 JP5936482U JP5936482U JPH0420794Y2 JP H0420794 Y2 JPH0420794 Y2 JP H0420794Y2 JP 5936482 U JP5936482 U JP 5936482U JP 5936482 U JP5936482 U JP 5936482U JP H0420794 Y2 JPH0420794 Y2 JP H0420794Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、湾曲形状を有する大型板状物品を
梱包する際に用いられる上下一対の部材からなる
スペーサに関し、詳しくは、梱包箱内のコーナ部
において、上下の部材にズレ動きがなく、運搬過
程で大型板状物品を位置ズレなく確実強固に保持
し、かつ保護したい場合に用いて好適なスペーサ
の改良に関する。
従来の技術 プロジエクシヨンYVと呼ばれるビデオプロジ
エクタのスクリーンは、大型かつ薄板状で、所定
曲率を持つた湾曲形状に形成されている。このよ
うな大型・板状で湾曲形状を持つたスクリーン
は、流通段階で運搬する際に損傷を受け易いた
め、取扱いに細心の注意を必要とする。そのた
め、梱包にあたつては、運搬時に梱包箱内でスク
リーンがガタツイたり、遊動したりしないように
確実に固定保持しておくと共に、外方による衝撃
からスクリーンを保護するために、梱包箱内の四
隅コーナ部にスペーサを組付け、このスペーサに
よつてスクリーンのコーナ部端縁を保持するよう
にしている。このようなスクリーンの梱包に用い
られるスペーサでは、スクリーンのコーナ部を受
け入れて支持するために湾曲形状に合わせた凹状
の収納部を形成する必要があり、そのため、スペ
ーサの形成時に金型の抜きの問題が生じ、一体成
形することはできない。したがつて、上下2つの
部材に分割して形成し、これを組合わせて使用す
るのが通例であつた。
第1図は、従来よく知られている上下2つの部
材2,4より成るスペーサを用いてスクリーン3
を梱包箱1内に梱包した状態を示している。この
梱包を現在行われている通常の手順にしたがつて
説明すると、先ず、梱包箱1の四隅部コーナにス
ペーサの下部材2が設置される。次に、この下部
材2に設けた段面2a上にスクリーン3のコーナ
部端縁を載置した後、その上方から上部材4を下
部材2上に位置合わせし、かつ、外側周壁の互い
の段部を突き合わせて設置し、両者の段面2aと
4aとの間に形成された凹部内にスクリーンのコ
ーナ部を保持し、その端縁の当接による押し付け
の反力と、上部材4の段面の押え作用によつてス
クリーンを四隅コーナ部で固定保持するようにし
ていた。
考案が解決しようとする課題 しかしながら、上述した従来のスペーサの構造
によると、上下の部材2,4が互いの段部の突き
合わせのみによつて単に上下に接し合つているの
みであり、その突き合わせでスクリーンのコーナ
部を押えているだけのものであるから、コーナ部
は面接触で押圧保持された状態とはならず、上下
の部材の段部と段面とに接している部分は一部分
だけであり、しかもその接触は第1図の断面形状
で点接触の状態である。したがつて、コーナ部の
上下の部材と接している部分以外は何ら保持され
ておらず、上下の部材の段面との間にクリヤラン
スが生じることになる。そのため、上下の部材の
隅部コーナへの保持力が弱いと同時に、スクリー
ンのコーナ部に対する保持が弱く、確実強固な保
持はそれほど期待できない。また、製作上の寸法
誤差等により、上下の部材2,4の段面2a,4
a間に必要以上のクリヤランスが生じていると、
特に上部材4の段面4aとコーナ部湾曲面との接
触面積が少なくなり、極端な場合は上部材4がス
クリーンのコーナ部に対して非接触で浮いた状態
となる。そのため、上部材4による押え作用が零
に等しい状態となる。その結果、流通段階で振動
や衝撃等が加わると、上部材4そのものがズレ動
き、スクリーン3を保持した位置から矢印6方向
に離脱移動する。それに伴つてスクリーン3がズ
レ動き、同時に下部材2が矢印5方向にズレ動く
といつたことがあり、梱包状態で上下の部材をコ
ーナ部に確実に保持できないという不具合が生じ
ていた。その結果、運搬時に外力が加わると、上
下の部材のズレ動きによつてスクリーンが梱包箱
内で位置ズレしたりガタツイたり、遊動したりす
るといつた不具合がしばしば生じていた。したが
つて、従来のスペーサの構造によると、スペーサ
自体を梱包箱内に確実に保持できないだけでな
く、その保持の弱さにより、スクリーンを確実強
固に固定保持し、外力からの衝撃を吸収緩和しそ
の保護を図るというスペーサ本来の機能を十分に
達し得ないという欠点があつた。このような欠点
は、第1図に示す従来のスペーサを用いた場合、
スクリーンだけでなく、同様の湾曲形状を有する
大型板状物品を梱包した際、従来、必ず生じてい
た。
この考案は、上下の部材より成るスペーサを梱
包箱内の4隅部コーナにズレ動きなく確実強固に
保持できるようにし、この上下の部材によつて
PJ用スクリーン及び同様の湾曲形状を有する大
型板状物品を位置ズレやズレ動き、ガタツキ等を
生じさせることなく梱包箱内の4隅部コーナで確
実強固に固定保持でき、大型板状物品の運搬時に
保護を有効確実に行えるようにしたスペーサを提
供することを目的とするものである。
課題を解決するための手段 上記の目的を達成するために、この考案は、下
記構成の技術的手段を構成した。
すなわち、本考案は、スペーサを構成する上下
の部材の相対抗して突き合わされる段部を梱包箱
内の隅部コーナ壁面に接する様に形成し、その一
方の段部に凹部、他方の段部に凸部を凹凸噛み合
い可能な形状に形成し、上記一方の段部と他方の
段部の内部に形成された段面を、板状物品のコー
ナ部の湾曲形状に合わせて、その一方を凸曲面、
他方を凹曲面に形成し、上記上下の部材の凹凸噛
み合つた段部の壁面に板状物品のコーナ部端面を
当接させ、かつ、上記上下の互いの段面の間に板
状物品のコーナ部端縁を押圧保持する様にしたこ
とを技術的手段とする。
作 用 PJ用スクリーンや同様の湾曲形状を有する大
型板状物品を梱包箱内に梱包するにあたり、梱包
箱の四隅部コーナにおいて、スペーサの上下の部
材を互いの段部を突き合わせ、その凹部と凸部と
を凹凸噛み合わせてコーナ部に設置し、上下の部
材の相対する凹凸曲面状の段面の間に板状物品の
コーナ部を挟み込む。すると、板状物品のコーナ
部端面が上下の部材の凹凸噛み合つた段部の壁面
に当接係止され、かつ、板状物品のコーナ部が上
下の部材の段面の間に挟持される。その際、上下
の部材の段面は、板状物品のコーナ部の形状に合
わせて凹曲面と凸曲面とに形成されているので、
物品のコーナ部を上下から挟持したとき、コーナ
部の表裏の面に上下の部材の段面が面接触状態で
密着して押し当てられる。
スペーサの上下の部材は互いの段部に形成した
凹部と凸部の凹凸噛み合いにより係着される。そ
して、この凹凸噛み合つた段部壁面への物品のコ
ーナ端面の当接・押圧と、この押圧による段部壁
面の隅部コーナへの押し付けとにより、凹凸噛み
合いによる係着力が補強される。したがつて、物
品の梱包状態で、外力が加わつた場合でも、上下
の部材の凹凸噛み合い部分が外れるようなことは
なく、この凹凸噛み合いに相乗して噛み合い部分
にコーナ壁面への押し付け力が作用するので、上
下の部材は、物品を梱包した状態で、箱内の隅部
コーナに上下及び内方へのズレ動きがなく、確実
に保持される。そして板状物品は、上下の部材の
段面壁面に対するコーナ部端面の押し付けの反力
を受け、この反力を受けた状態で、上下の部材の
段面によつてコーナ部が面接触で密着・押圧され
て保持される。したがつて、板状物品は、梱包箱
の4隅コーナにおいて、そのコーナ部がスペーサ
の上下の部材によつて位置ズレやズレ動きを防止
され、確実に保持される。
実施例 以下、この考案の一実施例を第2図以下の図面
を参照して説明する。
第2図は本案スペーサの一例を示すもので、こ
のスペーサ10は上下一対の部材11,12から
なつている。上下の部材11,12は発砲スチロ
ール等の樹脂により成形される。
このスペーサ10は、例えばビデオプロジエク
タにおけるスクリーンを流通段階で梱包する際に
用いられるものである。なお、このようなスクリ
ーンは、一般に大型で、湾曲形状をなして薄板状
に形成され、しかも厚さが薄く、したがつて梱包
にあたつてはスペーサにより全面を保持すること
はできず、4隅部コーナの面積の少ない部分のみ
を受けなければならないため、位置ズレやガタツ
キの防止など破損防止のために取扱いに細心の注
意を要し、その固定保持に特別の配慮を要するも
のである。
下部材11は略矩形状をなすとともに梱包箱3
0の隅角部の周壁と対接する外側2辺に沿つてス
クリーンAの各隅部コーナ端縁部分を受ける段部
110が立上り形成されている。段部110の2
辺に沿う2箇所には凹部111,111が上方に
開口して切欠形成されている。下部材11の上面
の段部で囲われる内方部分112はスクリーンA
のコーナの湾曲形状に合わせてその下面に沿うよ
うに段部110の一方の内側基端から梱包箱30
の中央方向に凸曲面状をなして上方に膨出形成さ
れている。
一方、上部材12は下部材11と同様に略矩形
状をなすとともに、その下面の梱包箱30の隅角
部壁面と接する外側2辺に沿う部分つまり上記段
部110との対接面121は略L状をなしてフラ
ツトな面を有する段部形状に形成され、この段部
121の上記2辺に沿う2箇所に下部材11の凹
部111,111と各一対で対応し、噛み合う凸
部122,122が突出形成されている。上部材
12下面の段部121で囲われる内方部分123
はスクリーンAのコーナの湾曲形状に合わせてそ
の上面に沿うように段部121の一方の内側辺縁
部から梱包箱30の中央方向に凹曲面状をなして
形成されている。
かくしてスペーサ10が部材11,12により
上下一対で構成される。このスペーサ10は、こ
れと左右対称形状をなすスペーサ20と左右一対
で組合せられ、かつこの左右一対のスペーサ1
0,20が梱包箱30の長手方向の一方と他方と
の各隅角部つまり四隅コーナ部に配置される。
スペーサ20は、他方のスペーサ10の下部材
11および上部材12と夫々左右対称形状に形成
された下部材21と上部材22とにより上下一対
で構成されている。下部材21は第3図に示すよ
うに、下部材11と同様にその上面に段部210
が立上り形成されるとともに、その2箇所に凹部
211,211が切欠形成され、かつ段部210
の一方の辺の内側基端からスクリーンAの湾曲形
状に沿う凹面部212が膨出形成されている。上
部材22は、同第3図に示すように、その下面に
段部210と対接する段部221がフラツトな突
き合わせ面を有して形成されるとともに、この段
部221の2箇所に下部材21の各凹部211,
211と各一対で対応し、噛み合う凸部222,
222が突出形成され、かつその下面に段部22
1の一方の辺の内側辺縁部から梱包箱30の中央
方向にスクリーンAの湾曲形状に沿うように凹面
部223が凹設されている。
なお、凹部111,111又は211,211
を上部材12又は22に、かつ凸部122,12
2又は222,222を下部材11又は21に設
けるようにしてもよい。またそれらの数を適宜増
減変更することも可能である。
以上の如く構成されたスペーサ10,20を用
いてスクリーンAを梱包するには、第2図、第3
図及び第4図に示すように、先ず各スペーサ1
0,20の下部材11,21をその段部110,
210が周壁部に接するように梱包箱30の四隅
コーナ部に設置し、次いでそれらの凸面部11
2,212上にスクリーンAの四隅コーナ部の端
縁部分をその下面に凹面部に合わせて位置決め載
置する。次いで、その上方から上部材12,22
を、凸部122,122および222,222と
凹部111,111および211,211とを
夫々位置合わせして凹凸噛み合わせ、かつ、その
凹面部123,223をスクリーンのコーナの湾
曲面に合わせて下部材11,12上に夫々位置決
め設置する。これにより、上下の部材11,12
および21,22間が凹部と凸部の噛み合いによ
つて強固に係着されて梱包箱30の四隅コーナ部
に位置決め保持される。それと共にスクリーンA
の各隅部コーナの端縁部分aが第5図に示すよう
に、下部材11,21の凹部と凸部が噛み合つた
部分で、各段部110,210の壁面に当接し、
この当接によりその長手方向と短手方向とに位置
規制され、かつ各隅部コーナが各部材11,12
の凸面部121,212と凹面部123,233
間に面接触状態で表裏から密着・押圧されて挟持
される。この結果、スクリーンAが四隅コーナ部
でスペーサ10,20によつてズレ動きを生じる
ことなく確実に保持される。スペーサ10,20
は、その両者間が凹部111,111および21
1,211と凸部122,122および222,
222との噛み合いにより強固に係着状態に保持
される。そして、スクリーンAの端縁部分aによ
り各段部110,210の凹凸噛み合つた部分の
壁面が第5図の矢印100で示すように、梱包箱
30の周壁方向に押圧される。その押し付け力に
より凹凸部の噛み合いによる係着状態が補強さ
れ、例え外力が加わつた場合でも、噛み合いが外
れるようなことは、噛み合い状態に確実保持でき
る。したがつて、スペーサの上部材又は下部材が
梱包状態で、スクリーンAを支持した位置から上
下又はコーナ部から内方へズレ動いたり、あるい
は離脱移動したりするような現象がなくなり、梱
包箱30の四隅コーナ部にスクリーンAのコーナ
を保持した状態で確実強固に位置規制され保持さ
れる。
したがつて、スクリーンAは、スペーサ10,
20によるコーナの保持作用により運搬過程で位
置ズレしたり、ガタ付いたり、遊動したりするこ
となく、位置規制されて梱包状態に固定保持さ
る。また、これによつて、流通過程で梱包箱30
に外力が加わつた場合においてもスペーサ10,
20によつて確実に保持固定され、緩衝されるた
め、スクリーンAが流通過程で外力によつて損傷
を受ける等の事故がなくなり、流通段階における
保護が十分確実に行える。
そして、第4図に示すように、各スペーサ1
0,20の上部材12,22の上方から上蓋31
を載置し、次いで梱包箱30の上端周縁に沿つて
設けたフラツプ311……を内方に折曲して上蓋
31の上方から被蓋し、上蓋31にフラツプ31
1……を固定すれば、スクリーンAの梱包が完了
する。
第6図は本案スペーサの他の実施例を示してい
る。尚、図においては簡単化のために、左右一対
のスペーサの中で一方のスペーサのみを示し、他
方のスペーサは図示を省略してある。
図において、スペーサ50は発砲スチロール等
からなる下部材51と上部材52とにより上下一
対で構成されている。
下部材51は略矩形状をなすとともに、その上
面の梱包箱30の隅部周壁と対接する外側2辺に
スクリーンAの隅部コーナの端縁部分を受ける段
部510がL状に形成されている。この段部51
0の両端位置に上部材50を脱落方向に位置規制
する突部511,511が上方に突出形成されて
いる。この下部材51の段部510で囲われる上
面には、凸面部512が段部51の一方の辺の内
側基端から梱包箱30の中央方向に向けスクリー
ンAのコーナに下面湾曲形状に倣つて略凸曲面状
に膨出形成されている。
上部材52は下部材51の段部510上に位置
決め設置されるもので、略矩形状をなすととも
に、その下面の段部510との対接面520は略
L状をなしてフラツトな面を有する段状に形成さ
れている。上部材52の下面には、凹面部521
が段部520の一方の辺の内側辺縁部から梱包箱
30の中央方向に向け上記スクリーンAのコーナ
の上面湾曲形状に倣つて略凹曲面状をなして形成
されている。
以上の如く構成されたスペーサ50を用いてス
クリーンAを梱包するには、上述のように下部材
51を梱包箱30の隅角位置に外側2辺がその周
壁と対接するように設置し、次いで第6図の二点
鎖線で示すようにスクリーンAの隅部コーナを下
部材51の凸面部512上に位置決めして載置す
る。その後、二点鎖線で示すように上部材52を
スクリーン上方から下部材51上に位置決め設置
すれば、上下の部材51,52の段部510,5
20同士が突き合わされ、上部材52の段部52
0と下部材の突部511とが凹凸状に係合する。
これによつて、スクリーンAの端縁部分が上下の
部材51,52の凹凸係合した段部520と段部
510および突部511とに当接し、これで長手
方向と短手方向とに位置規制されるとともに、そ
の隅部コーナaが下部材51の凸面部512と上
部材52の凹面部521とにより湾曲形状に倣つ
て上下から面接触で押圧・挟持され、スクリーン
Aが四隅部で梱包箱30内にガタツキや位置ズレ
等がなく固定保持される。
この場合、上部材52と下部材51とは段部同
士の突き合わせにより、下部材51の段部510
に形成された突部511と上部材52の段部52
0とが凹凸係合するので、これによつて、両者共
に先ず位置決め係止される。したがつて、上下の
部材が確実に係着される。そして、段部520と
段部510および突部511の凹凸係合した部分
の壁面にスクリーンAのコーナ端面が当接し、上
下の部材51,52が凹凸係合部分の壁面を梱包
箱30の周壁方向に押圧されるため、凹凸係合状
態が確実に保持される。したがつて、外力が加わ
つた場合でも、上記同様にスペーサ50のズレ動
きはなく、スクリーンAのコーナを保持した位置
からズレ動いたり、これより離脱して移動したり
するようなことがなくなり、梱包箱30の四隅部
のスクリーンAを保持した位置に確実に位置規制
して保持される。したがつて、スクリーンAが位
置ズレしたり、ガタ付いたりすることなく、確実
強固に固定保持され、流通段階における保護が確
実かつ有効になされる。
なお、上記実施例においては本案スペーサをビ
デオプロジエクタのスクリーンの梱包に適用した
場合につき説明したが、この考案はこれに限定さ
れるものではなく、その他のスクリーンと同様の
湾曲形状を有する大型板状物品を梱包する場合で
あつてこの考案を採用することが有利であるもの
一般に広く適用できることは勿論である。
更に、本案スペーサは上記スクリーンのような
単純な湾曲形状を有する物品のみならず、例えば
波形形状に屈曲する物品などにも適用可能であ
る。
考案の効果 以上説明してきたように、本案のスペーサによ
れば、上部材と下部材とが凹部と凸部の噛み合い
によつて係着され、その凹凸噛み合つた部分の段
部壁面に板状物品の隅部コーナ端面が当接し、梱
包箱の隅角部周壁に押し付けられるので、係着状
態が更に補強され、上下の部材の凹凸噛み合い状
態を確実強固に保持できる。したがつて、上下の
部材の物品梱包状態におけるズレ動きがなくな
り、板状物品のコーナ部を保持した梱包箱の隅角
位置に確実に保持しておくことができる。そし
て、板状物品は、上下の部材の凹凸噛み合い部分
へのコーナ部端面に押し付けの反力を受け、か
つ、この反力を受けた状態で、上下の部材の段面
によつてコーナ部が表裏から面接触で密着・押圧
されて挟持されるので、その4隅コーナ部が梱包
箱内の4隅部に確実に保持される。したがつて、
運搬過程における板状物品の梱包箱内での位置ズ
レ、ガタ付き、あるいは遊動などの現象がなくな
り、梱包状態に確実強固に保持固定できる。その
結果、流通段階における大型板状物品の保護を有
効確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来のスペーサによる物品の梱包構造
を示す断面図、第2図は本案のスペーサの一例を
示す斜視図、第3図は同スペーサと一対に組合せ
て用いられる他方のスペーサの斜視図、第4図は
本案スペーサを用いたスクリーンの梱包順序を説
明する分解斜視図、第5図は同じく断面図、第6
図は本案のスペーサの他の実施例を示す斜視図で
ある。 10,20,50……スペーサ、11,21,
51……下部材、12,22,52……上部材、
110,121,510,520……段部、11
1,111,211,211……凹部、122,
122,222,222……凸部、112,12
3,212,223……段面、511,511…
…突部、A……スクリーン(物品)。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 上下一対の上部材と下部材とからなり、外側周
    壁に沿つて互いに突き合わされる段部を有すると
    共に、その互いの段部の内部に湾曲形状を有する
    大型板状物品のコーナ部端縁を上下に押さえ保持
    する段面を有し、梱包箱内の4隅部コーナに設置
    されて前記大型板状物品のコーナ部端縁を固定保
    持するスペーサにおいて、 前記上下の部材の相対向して突き合わされる段
    部を前記梱包箱の隅部コーナ壁面に接する様に形
    成し、その一方の段部に凹部、他方の段部に凸部
    を凹凸噛み合い可能な形状に形成し、前記一方の
    段部と他方の段部の内部に形成された段面を、前
    記板状物品のコーナ部の湾曲形状に合わせて、一
    方を凸曲面、他方を凹曲面に形成し、前記上下の
    部材の凹凸噛み合つた前記段部壁面に前記板状物
    品のコーナ部端面を当接させ、かつ、前記上下の
    部材の互いの段面間に前記板状物品のコーナ部端
    縁を押圧保持する様にしたことを特徴とするスペ
    ーサ。
JP5936482U 1982-04-23 1982-04-23 スペ−サ Granted JPS58161865U (ja)

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