WO2014112508A1

WO2014112508A1 - パネルの梱包体及び梱包方法

Info

Publication number: WO2014112508A1
Application number: PCT/JP2014/050540
Authority: WO
Inventors: 安孝坂田; 藤井　哲郎; 芦田　基; 慶太郎横川
Original assignee: 株式会社ナカハラ
Priority date: 2013-01-18
Filing date: 2014-01-15
Publication date: 2014-07-24

Abstract

　この発明は、簡素化した構成で作業性の良好な梱包体を提供するものであり、外側板と内側板を備えた二重構造のドアパネル１を複数段に積み重ねて梱包する梱包体において、上面にドアパネル１の外側板の外側面の形状に沿った受け面が形成され、底面にドアパネルの内側板の内側面の形状に沿った第２の受け面が形成された収納保持部材２１～２４を有し、収納保持部材２１～２４の上面に上に位置する収納保持部材の底面と凹凸嵌合する凹部が直交する辺にそれぞれ設けられ、収納保持部材２１～２４の底面に下に位置する収納保持部材の上面と凹凸嵌合する凸部嵌合部が直交する辺にそれぞれ設けられ、受け面にドアパネル１が載置され収納保持された収納保持部材２１～２４の上に他の収納保持部材２１～２４を載せ、それぞれの凹部に凸部を嵌合し、ドアパネルの内側板が収納保持部材の底面側の第２の受け面で上側から保持する。

Description

パネルの梱包体及び梱包方法

　この発明は、外側板と内側板を備えた二重構造のパネルの梱包体及びその梱包方法に関し、建設機械や作業機械のドアパネル、自動車のボンネットパネル等のパネルの４隅を緩衝体で保持して複数段に積み重ねて梱包するものである。

　建設機械や作業機械のサイドドアなどは、外側板及び内側板からなる二重構造のドアパネルが用いられている。このドアパネルの内側板は複数の凹部と凸部とを有し、外側板にこの内側板が接着剤等で接合されている。そして、外側板の外周縁部が内側板の外周縁部を包む状態で内側に向けて折り曲げ加工され、外側板と内側板とが固定されている。

　従来、上記の二重構造のドアパネルは、周囲を保護材で被覆した後、木枠を用いて梱包されている。しかし、木枠を用いた梱包では、コストが嵩むと共に、作業性が悪いという難点があった。

　ところで、車両用サンルーフのように、サンルーフガラス板を有するワークを複数段積み重ねて梱包する梱包体が提案されている（例えば、特許文献１参照）。

　この特許文献１に開示されている梱包体は、被保護部材およびこの被保護部材の両側を保持する保持部材を有するワークを複数段に積み重ねて梱包する梱包体において、ワークの一端の保持部材を収容保持するための収容部を有する第１の梱包材と、ワークの他端の保持部材を収容保持するための収容部を有する第２の梱包材と、ワークの被保護部材を保護するための緩衝部材とから成り、該第１の梱包材と該第２の梱包材とにより収容保持されたワークの上段に第１の梱包材と第２の梱包材とがそれぞれ配置されるとともに、上段両側の第１の梱包材間に掛け渡されて、緩衝部材が被保護部材の上面に配置されるものである。そして、第１の梱包材の上下の連結および第２の梱包材の上下の連結を凹凸嵌合で行い、複数段に積み重ねている。

特開２０１１－２０７４９０号公報

　上記した梱包体は、第１、第２の梱包材の一方の面の角部の少し内側に１つの凸部を設け、他方の面の角部の少し内側に１つの凹部を設け、これらの凹部と凸部を嵌合して連結させている。

　このように上下の連結を凹凸嵌合で行うことで、ワークの段積みして梱包する時に安定させることができる。しかしながら、角部に１つの凹部、凸部を設けているだけであるので、応力が集中し、破損の虞がある。また、凹部は角部の少し内側に設けられているので、凹部と凸部を合わせるためには、上方からしか視認できず、位置合わせの際の作業性が悪い等の難点がある。

　この発明は、上記した従来の問題点を解消するためになされたものにして、簡素化した構成で作業性の良好な梱包体を提供することを目的とする。

　この発明は、外側板と内側板を備えた二重構造のパネルを複数段に積み重ねて梱包するパネルの梱包体において、上面に前記パネルの外側板の外側面の形状に沿った受け面が形成され、底面に前記パネルの内側板の内側面の形状に沿った第２の受け面が形成された収納保持部材を有し、前記収納保持部材の上面に上に位置する収納保持部材の底面と凹凸嵌合する嵌合部が直交する辺にそれぞれ設けられ、前記収納保持部材の底面に下に位置する収納保持部材の上面と凹凸嵌合する嵌合部が直交する辺にそれぞれ設けられ、前記受け面にパネルが載置され収納保持された収納保持部材の上に他の収納保持部材を載せ、それぞれの凹部に凸部を嵌合し、パネルの内側板が収納保持部材の底面側の第２の受け面で上側から保持することを特徴とするものである。

　また、この発明は、前記パネルの４隅を収納保持部材で収納保持するように構成することができ、さらに、前記収納保持部材は、辺が直交するように立壁部が形成され、この立壁部から少し下の部分にパネルのコーナー部を含めその近傍の外側板の外側面の形状に沿った受け面が形成されているように構成することができる。

　また、この発明は、前記収納部材の立壁部の直交する位置には、上部に位置する収納保持部材の凸部と嵌合する凹部がそれぞれ形成されているとともに、前記凹部は、側面部が開放されているように構成することができる。

　この発明のパネルの梱包方法は、パネルが下段から順次上段に収納されるとともに、収納されたパネルが上段から下段に順次取り出されるパネル収納装置を備え、このパネル収納装置に収納された最上段のパネルを上部へ移動させ、パネル収納装置から取り出す工程と、４隅にパネルの収容する受け面を有するベース収納保持部材を取り付けた下ケースの位置まで、前記パネル収納装置の最上段から取り出されたパネルをそのまま移動させて運ぶ工程と、ベース収納保持部材の受け面上に１段目のパネルの各コーナー部を対応させ、パネルを下方に移動させて、ベース収納保持部材に１段目のパネルを収納保持する工程と、続いて、パネルを収納保持したベース収納保持部材上に上面及び下面に前記パネルの形状に沿った受け面が形成された収納保持部材を連結する工程と、前記パネル収納装置に収納された上段のパネルを上部へ移動させ、パネル収納装置から取り出し、前記収納保持部材の位置まで、前記パネル収納装置の上段から取り出されたパネルをそのまま移動させて運ぶ工程と、前記収納保持部材の受け面上にパネルの各コーナー部を対応させ、パネルを下方に移動させて、収納保持部材にパネルを収納保持する工程と、を有するものである。

　また、前記パネル収納装置は、対向して配置された支持部材に、上下に所定の間隔を隔てて複数の受けプレートが回転自在に装着され、前記受けプレートは、前記支持部材に取り付けるための取り付け孔を中心として、前方部にパネルを載せる載置部と後方部に斜め上方に延びる後端部を有し、前記受けプレートは、受けプレートの自重により、前記載置部の先端が上方に向く第１の方向に回転するとともに、後端部の下辺が、１つ下の前記受けプレートがパネル保持時には下の受けプレート後端部の先端と当接し、受けプレートの自重に抗して前記第１の方向とは逆の第２の方向に回転し、前記受けプレートの後端部の下辺と下に位置する受けプレートの後端部の先端が当接しない状態では、パネルが上下に移動できる逃がしの位置に移動し、前記受けプレートの後端部の下辺と下に位置する受けプレートの後端部の先端が当接する状態ではパネルを案内する呼び込みの位置に移動するように構成することができる。

　この発明によれば、ドアパネルやエンジンフードなどのパネルを下から上へと積み重ねて梱包することができる。そして、パネルを段積みして梱包する時に、収納保持部材の上面と凹凸嵌合する嵌合部が直交する辺にそれぞれ設けられているので、応力の集中を分散でき、収納保持部材を破損することなく安定させることができる。

この発明の梱包体に用いるベース収納保持部材を下ケースに固定した状態を示す斜視図である。この発明の梱包体に用いるベース収納保持部材にドアパネルを収納保持させた状態を示す斜視図である。この発明の梱包体に用いる収納保持部材を、ドアパネルを収納保持したベース収納保持部材に嵌合させた状態を示す斜視図である。この発明の梱包体に用いる収納保持部材にドアパネルを収納保持した状態を示す斜視図である。この発明の梱包体に用いる収納保持部材にドアパネルを収納保持した状態を示す斜視図である。この発明の梱包体に用いる収納保持部材にトップ収納保持部材を嵌合させた状態を示す斜視図である。この発明の梱包体に上ケースを被せる状態を示す斜視図である。この発明の梱包体に上ケースを被せた状態を示す斜視図である。この発明の梱包体に用いるベース収納保持部材を示す斜視図である。この発明の梱包体に用いるベース収納保持部材を示す平面図である。この発明の梱包体に用いるベース収納保持部材を示す側面図である。この発明の梱包体に用いるベース収納保持部材を示す斜視図である。この発明の梱包体に用いるベース収納保持部材を示す平面図である。この発明の梱包体に用いるベース収納保持部材を示す側面図である。この発明の梱包体に用いる収納保持部材を上面側から見た斜視図である。この発明の梱包体に用いる収納保持部材を底面側から見た斜視図である。この発明の梱包体に用いる収納保持部材の平面図である。この発明の梱包体に用いる収納保持部材の底面図である。この発明の梱包体に用いる収納保持部材の正面図である。この発明の梱包体に用いる収納保持部材の背面図である。この発明の梱包体に用いる収納保持部材の右側面図である。この発明の梱包体に用いる収納保持部材の左側面図である。この発明の梱包体に用いる収納保持部材を上面側から見た斜視図である。この発明の梱包体に用いる収納保持部材を底面側から見た斜視図である。この発明の梱包体に用いる収納保持部材の平面図である。この発明の梱包体に用いる収納保持部材の底面図である。この発明の梱包体に用いる収納保持部材の正面図である。この発明の梱包体に用いる収納保持部材の背面図である。この発明の梱包体に用いる収納保持部材の右側面図である。この発明の梱包体に用いる収納保持部材の左側面図である。この発明の梱包体に用いるトップ収納保持部材を上面側から見た斜視図である。この発明の梱包体に用いるトップ収納保持部材を底面側から見た斜視図である。この発明の梱包体に用いるトップ収納保持部材の正面図である。この発明の梱包体に用いるトップ収納保持部材の背面図である。この発明の梱包体に用いるトップ収納保持部材の右側面図である。この発明の梱包体に用いるトップ収納保持部材の左側面図である。この発明の梱包体に用いるトップ収納保持部材の平面図である。この発明の梱包体に用いるトップ収納保持部材の底面図である。この発明の梱包体に用いるトップ収納保持部材を上面側から見た斜視図である。この発明の梱包体に用いるトップ収納保持部材を底面側から見た斜視図である。この発明の梱包体に用いるトップ収納保持部材の正面図である。この発明の梱包体に用いるトップ収納保持部材の背面図である。この発明の梱包体に用いるトップ収納保持部材の右側面図である。この発明の梱包体に用いるトップ収納保持部材の左側面図である。この発明の梱包体に用いるトップ収納保持部材の平面図である。この発明の梱包体に用いるトップ収納保持部材の底面図である。この発明により梱包されるドアパネルを示す斜視図である。この発明に用いられるパネル収納装置の要部を示す正面図である。この発明に用いられるパネル収納装置の要部を示す斜視図である。このパネル収納装置に用いられる第１の受けプレートを取り付けた状態を示す側面図である。この発明に用いられるパネル収納装置の要部を示す正面図である。このパネル収納装置にパネルを収容する状態を示す要部を拡大した正面図である。この発明に用いられるパネル収納装置にパネルを収容した状態を示す要部正面図である。この発明に用いられるパネル収納装置に収容したパネルを取り出す状態を示す要部正面図である。この発明に用いられるパネル収納装置に収容したパネルを取り出す状態を示す要部を拡大した正面図である。

　以下、の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付し、説明の重複を避けるためにその説明は繰返さない。

　この発明のパネルの梱包体は、建設機械や作業機械のドアパネル、自動車のボンネットパネル等のパネルの４隅を収納保持部材で保持し、下段から順次上段に積み重ねて梱包するものである。パネルは、例えば、パネル加工機によって加工され、下段から順次上段にパネル収納装置に保管される。そして、トライウォールなどの強化ダンボール材で形成された下ケースの４隅に固定材としてのベース収納保持部材を取り付け、パネル収納装置に収納されたパネルを上段から取り出して、その下ケースのベース収納保持部材上に１段目のパネルを収納保持し、パネルを保持したベース収納保持部材上に収納保持部材を嵌め込む。パネル収納装置に収納されたパネルを上から取り出して、この収納保持部材に２段目のパネルを収納保持し、さらに、パネルを保持した収納保持部材の上に収納保持部材を嵌め込み、パネル収納装置に収納されたパネルを上から取り出して、収納保持部材に次の段のパネルを収納保持する。この動作を繰り返し、所定の段数パネルを保持し、上部からトライウォールなどの強化ダンボール材で形成された上ケースをかぶせ、結束バンドなどを用いて結束して梱包される。

　この実施形態におけるパネルは、例えば、作業機械のラジエータ室に設けられたサイドドアのドアパネルとして用いられる。

　図４５は、上記したサイドドアのドアパネル１を示す斜視図である。図４５に示すように、このドアパネル１は、外側板１１ｄと、この外側板１１ｄに対し、凹凸状にプレス成形されて外側板１１ｄの内側面に固定されるとともに凸部１５ｄと外側板１１ｄとの間に空間を形成する内側板１２ｄと、を備えている。外側板１１ｄと内側板１２ｄとの間の空間には発泡剤が充填されている。また、このドアパネル１には、図示はしていないが、凹部１０ｄにメッシュ加工が施されている。

　この二重構造のドアパネル１は、外側板１１ｄと内側板１２ｄの凸部１５ｄとの間の空間に発泡剤を充填することで、振動を減衰させ、騒音の発生を抑制することができる。

　このドアパネル１は、ドアコーナー部１３ｃ、１４ｃを結ぶ辺側が内側面側に向かって折り曲げ加工され、斜めに角度を有している。ドアコーナー部１１ｃ、１２ｃ、１３ｃ、１４ｃを含む領域が保持並びに緩衝材の機能を有する収納保持部材で保持される

　次に、上記のドアパネル１の梱包について、図１～図６を参照して説明する。
　図１に示すように、トライウォールなどの強化ダンボール材で形成された下ケース２の底面２０の４隅に保持材と緩衝材の機能を有するベース収納保持部材１１、１２、１３、１４を取り付ける。ベース収納保持部材１１、１２、１３、１４は、ドアパネル１の各コーナー部１１ｃ、１２ｃ、１３ｃ、１４ｃを含む角の領域に対応する外側板１１ｄの外側面の形状に沿った受け面１１０、１２０、１３０、１４０がそれぞれ形成されている。ベース収納保持部材１１、１２、１３、１４には、直交する辺の上面に嵌合部となる凹部１１１、１１２（１２１、１２２）（１３１、１３２）（１４１、１４２）がそれぞれ形成されている。これら凹部１１１、１１２（１２１、１２２）（１３１、１３２）（１４１、１４２）は、側面側が開放されており、この上に嵌め込まれる収納保持部材２１、２２、２３、２４の凸部の位置合わせが側面側からも容易に確認できるように構成されている。このベース収納保持部材１１、１２、１３、１４の詳細については後述する。

　図２に示すように、ベース収納保持部材１１、１２、１３、１４の受け面１１０、１２０、１３０、１４０上に、１段目のドアパネル１の各コーナー部１１ｃ、１２ｃ、１３ｃ、１４ｃを対応させて収納保持させる。そして、図３に示すように、ドアパネル１を収納保持したベース収納保持部材１１、１２、１３、１４上に保持材と緩衝材の機能を有する収納保持部材２１、２２、２３、２４を嵌め込む。ベース収納保持部材１１、１２、１３、１４と収納保持部材２１、２２、２３、２４の嵌め込みは、嵌合部となる凹部１１１、１１２（１２１、１２２）（１３１、１３２）（１４１、１４２）に、それぞれ対応する凸部２１４、２２４、２４５…を合わせて嵌め込む。

　収納保持部材２１、２２、２３、２４は、下面にドアパネル１の内側板１２ｄの形状に沿った受け面と上面にドアパネル１の外側板１１ｄの形状に沿った受け面が形成されている。収納保持部材２１、２２、２３、２４には、下に位置する収納保持部材の凹部に嵌合する凸部２１４、２２４、２２５と、上に位置する収納保持部材の凸部と嵌合する凹部２１１、２１２、（２２１、２２２）、（２３１、２３２）、（２４１、２４２）がそれぞれ直交する辺の上面に形成されている。これら凹部２１１、２１２（２２１、２２２）（２３１、２３２）（２４１、２４２）は、側面側が開放されており、この上に嵌め込まれる収納保持部材２１、２２、２３、２４の凸部の位置合わせが側面側からも容易に確認できるように構成されている。収納保持部材２１、２２、２３、２４の詳細については後述する。

　図４に示すように、この収納保持部材２１、２２、２３、２４の受け面２１０、２２０、２３０、２４０上に２段目のドアパネル１を収納保持する。さらに、ドアパネル１を保持した収納保持部材２１、２２、２３、２４の上に次段の収納保持部材２１、２２、２３、２４を嵌め込む。収納保持部材２１、２２、２３、２４同士の嵌め込みは、嵌合部となる凹部２１１、２１２（２２１、２２２）（２３１、２３２）（２４１、２４２）に、それぞれ対応する凸部２１４、２２４、２４５…を合わせて嵌め込む。嵌め込んだ収納保持部材２１、２２、２３、２４に次の段のドアパネル１を収納保持する。この動作を繰り返し、図５に示すように、所定の段数、この実施形態では、５枚のドアパネル１を保持させる。

　そして、図６に示すように、最上部の収納保持部材２１、２２、２３、２４に保持材と緩衝材の機能を有するトップ収納保持部材３１、３２、３３、３４を嵌め込み、最上部のドアパネル１を上から保持する。トップ収納保持部材３１、３２、３３、３４は、下面にドアパネル１の内側板１２ｄの形状に沿った受け面を有し、上面はフラットに形成されている。トップ収納保持部材３１、３２、３３、３４には、収納保持部材２１、２２、２３、２４の嵌合部となる凹部２１１、２１２（２２１、２２２）（２３１、２３２）（２４１、２４２）に、それぞれ対応する凸部が設けられ、これらを合わせて嵌め込む。トップ収納保持部材３１、３２、３３、３４の詳細については後述する。

　図７及び図８に示すように、トップ収納保持部材３１、３２、３３、３４を嵌め込んだ後、上部からトライウォールなどの強化ダンボール材で形成された上ケース２ａをかぶせ、結束バンド２ｃなどを用いて結束して梱包され、パネルの梱包体が形成されている。尚、図７の実施形態では、上ケース２ａとベース収納保持部材１１、１２、１３、１４、収納保持部材２１、２２、２３、２４、トップ収納保持部材３１、３２、３３、３４との間の隙間に平板状のトライウォールなどの強化ダンボール材で形成されたスペーサ部材２ｂを入れて上ケース２ａとの間の保持性を良好にしている。

　上記したベース収納保持部材１１、１２、１３、１４、収納保持部材２１、２２、２３、２４、トップ収納保持部材３１、３２、３３、３４は、それぞれ所要の緩衝性と機械的強度を備えることを条件に任意の材料で形成することができる。好ましくは、成形性および軽量性の観点から発泡樹脂成形品を用いればよい。このように、ドアパネル１の４隅（１１ｃ、１２ｃ、１３ｃ、１４ｃ）に発泡樹脂成形品などからなる収納保持部材で緩衝と補強を行うとともに、ドアパネル１を保持して、複数段平積みした状態で強化ダンボール材のケース内に梱包することができる。

　次に、ベース収納保持部材１１、１２、１３、１４、収納保持部材２１、２２、２３、２４、トップ収納保持部材３１、３２、３３、３４について、図面を参照して説明する。

　図１に示すように、トライウォールなどの強化ダンボール材で形成された下ケース２の底面２０の４隅にベース収納保持部材１１、１２、１３、１４が取り付けられる。ベース収納保持部材１１、１２、１３、１４は、ドアパネル１の各コーナー部１１ｃ、１２ｃ、１３ｃ、１４ｃに対応している。

　この実施形態においては、ベース収納保持部材１１とベース収納保持部材１２、ベース収納保持部材１３とベース収納保持部材１４は、それぞれ左右対称の形状で形成されており、その他の構成は同じであるので、一方の説明を簡略する。以下では、ベース収納保持部材１１、１３を中心にして説明する。

　図９ないし図１１に示すように、ベース収納保持部材１１は、ドアパネル１のコーナー部１１ｃを収納保持するもので、上面からみるとＬ字状に形成され、辺が直交するように立壁部１１６が形成されている。立壁部１１６から少し下の部分にドアパネル１のコーナー部１１ｃを含めその近傍の外側板１１ｄの外側面の形状に沿った受け面１１０が形成されている。また、底面部１１３は、平面状に形成され、下ケース２の底面２０の角へ載置される。そして下ケース２の底面２０と底面部１１３が接着剤などにより固定される。

　立壁部１１６の直交する各辺には、上部に位置する収納保持部材２１の凸部との嵌合部となる凹部１１１、１１２がそれぞれ形成されている。凹部１１１、１１２は、側面部が開放されている。このため、上側だけでなく側面側からも上の収納保持部材２１の凸部との位置を確認することができるので、位置合わせが容易に行える。

　そして、凹部１１１、１１２は、直交する辺の上面にそれぞれ設けられているので、応力が互いに分散し、強度が大きくなる。

　上記したように、ベース収納保持部材１２は、ベース収納保持部材１１と左右対称に形成され、ドアパネル１のコーナー部１２ｃを収納保持する。立壁部から少し下の部分にドアパネル１のコーナー部１２ｃを含めその近傍の外側板１１ｄの外側面の形状に沿った受け面１２０が形成されている。

　立壁部の直交する各辺には、上部に位置する収納保持部材２２の凸部との嵌合部となる凹部１２１、１２２がそれぞれ形成されている。凹部１２１、１２２は、側面部が開放されている。

　図１２ないし図１４に示すように、ベース収納保持部材１３は、ドアパネル１のコーナー部１３ｃを収納保持するもので、上面からみるとＬ字状に形成され、辺が直交するように立壁部１３６が形成されている。立壁部１３６から少し下の部分にドアパネル１のコーナー部１３ｃを含めその近傍の外側板１１ｄの外側面の形状に沿った受け面１３０が形成されている。また、底面部１３３は、平面状に形成され、下ケース２の底面２０の角へ載置される。そして下ケース２の底面２０と底面部１３３が接着剤などにより固定される。

　立壁部１３６の直交する各辺には、上部に位置する収納保持部材２３との嵌合部となる凹部１３１、１３２がそれぞれ形成されている。凹部１３１、１３２は、側面部が開放されている。このため、上側だけでなく側面側からも上側の収納保持部材２３の凸部との位置を確認することができるので、位置合わせが容易に行える。

　そして、凹部１３１、１３２は、直交する辺の上面にそれぞれ設けられているので、応力が互いに分散し、強度が大きくなる。

　上記したように、ベース収納保持部材１４は、ベース収納保持部材１３と左右対称に形成され、ドアパネル１のコーナー部１４ｃを収納保持する。立壁部から少し下の部分にドアパネル１のコーナー部１４ｃを含めその近傍の外側板１１ｄの外側面の形状に沿った受け面１４０が形成されている。

　立壁部の直交する各辺には、上部に位置する収納保持部材２２の凸部との嵌合部となる凹部１４１、１４２がそれぞれ形成されている。凹部１４１、１４２は、側面部が開放されている。

　ドアコーナー部１３ｃ、１４ｃ側の辺は内側板１２ｄ側に折り曲げられているので、そのドアパネル１部分はある程度のテーパーが形成されている。このため、図１２と図１４から分かるように、ドアコーナー部１３ｃ、１４ｃを収容保持するベース収納保持部材１３、１４は、ベース収納保持部材１１、１２の受け面１１０、１２０に比して、その受け面１３０、１４０が深く形成されるとともに、その長さも長く形成されている。

　上記したベース収納保持部材１１、１３とそれぞれ左右対称に形成されたベース収納保持部材１２、１４を図１に示すように、下ケース２の底面２０の４隅にそれぞれ固定し、１段目に収納するドアパネル１を受け入れる準備が行われる。

　そして、外側板１１ｄを下に向けたドアパネル１のドアコーナー部１１ｃ、１２ｃ、１３ｃ、１４ｃをベース収納保持部材１１、１２、１３、１４にそれぞれ対応させて、ベース収納保持部材１１、１２、１３、１４の受け面１１０、１２０、１３０、１４０に載せ、図２に示すように、ドアパネル１を収納保持させる。

　図３に示すように、ドアパネル１を収納保持したベース収納保持部材１１、１２、１３、１４上に収納保持部材２１、２２、２３、２４が嵌め込まれる。この実施形態においては、収納保持部材２１と収納保持部材２２、収納保持部材２３と収納保持部材２４は、それぞれ左右対称の形状で形成されており、その他の構成は同じであるので、一方の説明を簡略し、以下では、収納保持部材２２、２３を中心として説明する。

　図１５ないし図２２に示すように、収納保持部材２２は、ドアパネル１のコーナー部１２ｃを収納保持するもので、上面からみるとＬ字状に形成され、辺が直交するように立壁部２２６が形成されている。立壁部２２６から少し下の部分にドアパネル１のコーナー部１２ｃを含めその近傍の外側板１１ｄの外側面の形状に沿った受け面２２０が形成されている。また、底面部側にはドアパネル１の内側板１２ｄの形状に沿った受け面２２３が形成されている（図１６、図１８等参照）。

　立壁部２２６の直交する各辺には、上に位置する収納保持部材２２との凸部２２４、２２５と嵌合する凹部２２１、２２２がそれぞれ形成されている（図１５、図１７等参照）。凹部２２１、２２２は、側面部が開放されている。このため、上側だけでなく側面側からも上側の収納保持部材２２の凸部２２４、２２５との位置を確認することができるので、位置合わせが容易に行える。この凹部２２１、２２２は、ベース収納保持部材１２の凹部１２１、１２２と同じ間隔で設けられている。

　底面側の凸部２２４、２２５は下壁部２２７の平面上に下に位置する凹部２２１、２２２に対応する位置に形成される（図１６、図１８、図１９、図２０参照）。両者が嵌合することで、立壁部２２６の内側と下壁部２２７の外側が密着して、受け面２２３でドアパネル１の内側板１２ｄの凹凸に係合し、ドアパネル１を上側から収納保持する（図３参照）。収納保持部材２２をベース収納保持部材１２と嵌合する場合には、凸部２２４、２２５が凹部１２１、１２２と嵌合する。

　そして、凹部２２１、２２２、凸部２２４、２２５は、それぞれ直交する辺の面に設けられているので、応力が互いに分散し、強度が大きくなる。

　上記したように、収納保持部材２１は、収納保持部材２２と左右対称に形成され、ドアパネル１のコーナー部１１ｃを収納保持する。収納保持部材２１は、ドアパネル１のコーナー部１１ｃを含めその近傍の外側板１１ｄの外側面の形状に沿った受け面２１０が形成されている。また、底面部側にはドアパネル１の内側板１２ｄの形状に沿った受け面が形成されている。

　立壁部の直交する各辺には、上に位置する収納保持部材２１との凸部２１４、２１５と嵌合する凹部２１１、２１２がそれぞれ形成されている。この凹部２１１、２１２は、ベース収納保持部材１１の凹部１１１、１１２と同じ間隔で設けられている。

　底面側の凸部２１４、２１５は下壁部の平面上に下に位置する凹部２１１、２１２に対応する位置に形成される。受け面でドアパネル１の内側板１２ｄの凹凸に係合し、ドアパネル１を上側から収納保持する。

　図２３ないし図３０に示すように、収納保持部材２３は、ドアパネル１のコーナー部１３ｃを収納保持するもので、上面からみるとＬ字状に形成され、辺が直交するように立壁部２３６が形成されている。立壁部２３６から少し下の部分にドアパネル１のコーナー部１３ｃを含めその近傍の外側板１１ｄの外側面の形状に沿った受け面２３０が形成されている。また、底面部側にはドアパネル１の内側板１２ｄの形状に沿った受け面２３３が形成されている。

　立壁部２３６の直交する位置には、上部に位置する収納保持部材２３との凸部２３４、２３５と嵌合する凹部２３１、２３２がそれぞれ形成されている（図２３、図２５等参照）。凹部２３１、２３２は、側面部が開放されている。このため、上側だけでなく側面側からも上側の収納保持部材２３の凸部２３４、２３５との位置を確認することができるので、位置合わせが容易に行える。この凹部２３１、２３２は、ベース収納保持部材１３の凹部１３１、１３２と同じ間隔で設けられている。

　底面側の凸部２３４、２３５は下壁部２３７の平面状に下に位置する凹部２３１、２３２に対応する位置に形成される（図２４、図２６等参照）。両者が嵌合することで、立壁部２３６の内側と下壁部２３７の外側が密着して、受け面２２３でドアパネル１の内側板１２ｄの凹凸に係合し、ドアパネル１を上側から収納保持する（図３参照）。収納保持部材２３をベース収納保持部材１３と嵌合する場合には、凸部２３４、２３５が凹部１３１、１３２と嵌合する。

　そして、凹部２３１、２３２、凸部２３４、２３５は、それぞれ直交する辺の面に設けられているので、応力が互いに分散し、強度が大きくなる。

　ドアコーナー部１３ｃ、１４ｃ側の辺は内側板ｄ側に折り曲げられているので、そのドアパネル１部分はある程度のテーパーが形成されている。このため、図２３と図２９から分かるように、ドアコーナー部１３ｃを収容保持するベース収納保持部材２３は、収納保持部材２２の受け面２２０に比して、その受け面２３０が深く形成されるとともに、その長さも長く形成されている。

　上記したように、収納保持部材２４は、収納保持部材２３と左右対称に形成され、ドアパネル１のコーナー部１４ｃを収納保持する。収納保持部材２４は、ドアパネル１のコーナー部１４ｃを含めその近傍の外側板１１ｄの外側面の形状に沿った受け面２４０が形成されている。また、底面部側にはドアパネル１の内側板１２ｄの形状に沿った受け面が形成されている。

　立壁部の直交する各辺には、上に位置する収納保持部材２４との凸部２４４、２４５と嵌合する凹部２４１、２４２がそれぞれ形成されている。この凹部２４１、２４２は、ベース収納保持部材１４の凹部１４１、１４２と同じ間隔で設けられている。

　底面側の凸部２４４、２４５は下壁部の平面上に下に位置する凹部２４１、２４２に対応する位置に形成される。受け面でドアパネル１の内側板１２ｄの凹凸に係合し、ドアパネル１を上側から収納保持する。

　図２に示すように、ベース収納保持部材１１、１２、１３、１４の上に１段目のドアパネル１を収納保持する。その後、図３に示すように、ベース収納保持部材１１の上に収納保持部材２１、ベース収納保持部材１２の上に収納保持部材２２、ベース収納保持部材１３の上に収納保持部材２３、ベース収納保持部材１４の上収納保持部材２４を載せ、それぞれの凹部に凸部を嵌合し、ドアパネル１の内側板１２ｄが保持部材２１、２２、２３、２４の底面側の受け面で上側から保持される。

　続いて、図４に示すように、この収納保持部材２１、２２、２３、２４に２段目のドアパネル１を収納保持する。さらに、ドアパネル１を保持した収納保持部材２１、２２、２３、２４の上に収納保持部材２１、２２、２３、２４を嵌め込み、収納保持部材２１、２２、２３、２４に次の段のドアパネル１を収納保持する。この動作を繰り返し、図５に示すように、所定の段数、この実施形態では、５枚のドアパネル１が保持される。

　図６に示すように、最上部の収納保持部材２１、２２、２３、２４にトップ収納保持部材３１、３２、３３、３４を嵌め込み、最上部のドアパネル１を上から保持する。この実施形態においては、トップ収納保持部材３１とトップ収納保持部材３２、トップ収納保持部材３３とトップ収納保持部材３４は、それぞれ左右対称の形状で形成されており、その他の構成は同じであるので、一方の説明を簡略し、以下では、トップ収納保持部材３２、３３を中心として説明する。

　図３１から図３８に示すように、トップ収納保持部材３２は、ドアパネル１のコーナー部１２ｃを収納保持するもので、上面からみるとＬ字状に形成され、上面３２０はフラットに形成されている。底面部側にはドアパネル１の内側板１２ｄの形状に沿った受け面３２３が形成されている。

　底面側には下部に位置する凹部２２１、２２２に嵌合する凸部３２４、３２５がそれぞれ形成されている（図３４、図３６等参照）。この凸部３２４、３２５は下壁部３２７の平面状に下に位置する収納保持部材２２の凹部２２１、２２２に対応する位置に形成され、両者が嵌合することで、立壁部２２６の内側と下壁部３２７の外側が密着して、受け面３２３でドアパネル１の内側板１２ｄの凹凸に係合し、ドアパネル１を上側から収納保持する。

　そして凸部３２４、３２５は、直交する辺の面にそれぞれ設けられているので、応力が互いに分散し、強度が大きくなる。

　上記したように、トップ収納保持部材３１は、トップ収納保持部材３１と左右対称に形成され、ドアパネル１のコーナー部１１ｃを収納保持する。トップ収納保持部材３１は、上面３１０はフラットに形成されている。底面部側にはドアパネル１の内側板１２ｄの形状に沿った受け面が形成されている。

　底面側には下部に位置する凹部２１１、２１２に嵌合する凸部３１４、３１５がそれぞれ形成されている。この凸部３１４、３１５は収納保持部材２１の凹部２１１、２１２に対応する位置に形成され、両者が嵌合することで、受け面でドアパネル１の内側板１２ｄの凹凸に係合し、ドアパネル１を上側から収納保持する。

　図３７から図４４に示すように、トップ収納保持部材３３は、ドアパネル１のコーナー部１３ｃを収納保持するもので、上面からみるとＬ字状に形成され、上面３３０はフラットに形成されている。底面部側にはドアパネル１の内側板１２ｄの形状に沿った受け面３３３が形成されている。

　底面側には下部に位置する収納保持部材２３の凹部２３１、２３２に嵌合する凸部３３４、３３５がそれぞれ形成されている（図４４、図４６参照）。この凸部３３４、３３５は下壁部３３７の平面状に下に位置する収納保持部材２３の凹部２３１、２３２に対応する位置に形成され、両者が嵌合することで、立壁部２３６の内側と下壁部３３７の外側が密着して、受け面３３３でドアパネル１の内側板１２ｄの凹凸に係合し、ドアパネル１を上側から収納保持する。

　そして凸部３２４、３３５は、直交する辺の面にそれぞれ設けられているので、応力が互いに分散し、強度が大きくなる。

　ドアコーナー部１３ｃ、１４ｃ側の辺は内側板ｄ側に折り曲げられているので、そのドアパネル１部分はある程度のテーパーが形成されている。このため、図３６、図４４から分かるように、ドアコーナー部１３ｃを収容保持するトップ収納保持部材３３は、トップ収納保持部材３２の受け面３２３に比して、その受け面３３３が長く形成されている。

　上記したように、トップ収納保持部材３４は、トップ収納保持部材３３と左右対称に形成され、ドアパネル１のコーナー部１４ｃを収納保持する。トップ収納保持部材３４は、上面３４０はフラットに形成されている。底面部側にはドアパネル１の内側板１２ｄの形状に沿った受け面が形成されている。

　底面側には下部に位置する凹部２４１、２４２に嵌合する凸部３４４、３４５がそれぞれ形成されている。この凸部３４４、３４５は収納保持部材２１の凹部２４１、２４２に対応する位置に形成され、両者が嵌合することで、受け面でドアパネル１の内側板１２ｄの凹凸に係合し、ドアパネル１を上側から収納保持する。

　そして、図６に示すように、最上部の収納保持部材２１、２２、２３、２４にトップ収納保持部材３１、３２、３３、３４を嵌め込み、最上部のドアパネル１を上から保持する。

　図７に示すように、トップ収納保持部材３１、３２、３３、３４を嵌め込んだ後、上部からトライウォールなどの強化ダンボール材で形成された上ケース２ａをかぶせ、図８に示しように、結束バンド２ｃなどを用いて結束して梱包される。

　上記したように、この発明のパネルの梱包体は、ドアパネル１の４隅を収納保持部材２１、２２、２３、２４で保持し、下段から順次上段に積み重ねて梱包するものである。この梱包の作業性を考えると、外側板１１ｄを下方向にして積層収納したパネル収納装置からそのまま上部にドアパネル１を引き上げ、平行に移動し、収納保持部材２１、２２、２３、２４の受け面２１０、２２０、２３０、２４０に上から下に移動させて載置するとよい。このように、ドアパネル１を回転させることなく、上下移動で作業する方が、作業性はよくなる。

　次に、この発明の梱包方法に用いて好適な上下移動によりドアパネル１を収納装置から取り出すことができるパネル収納装置につき、以下に説明する。

　図４８及び図４９に示すように、この発明に用いて好適なパネル収納装置は、４本の金属フレーム１０２３が垂直方向に立設され、四角形の枠体を構成している。上方は開放され、上部から搬出入用ロボットアーム等によりドアパネル１が収納または取り出される。この金属フレーム１０２３は、金属角パイプなどにより形成されている。

　金属フレーム１０２３の下方部には、金属フレーム１０２３に対して直交す方向に下支持フレーム１０１５ａが取り付けられている。この下支持フレーム１０１５ａは、例えば、金属角パイプで形成されている。下支持フレーム１０１５ａの下には、対向する下支持フレーム１０１５ａと接続する下支持枠１０１１が取り付けられている。この実施形態では、４本の下支持枠１０１１が取り付けられている。対向する下支持フレーム１０１５ａ、１０１５ａの間には、下支持枠１０１１の上部に複数の支持フレーム１０１５ｂが取り付けられている。この実施形態では、２本の支持フレーム１０１５ｂが取り付けられている。

　金属フレーム１０２３、１０２３間には、下支持枠１０１１より所定の間隔を開けて支持枠１０１２が取り付けられ、金属フレーム１０２３、１０２３間の強度を大きくしている。また、下支持枠１０１１と支持枠１０１２との間にはフレーム１０１２ａが取り付けられている。金属フレーム１０２３と支持枠１０１２との間には、はすかい１０１６が取り付けられている。

　金属フレーム１０２３、１０２３間の上部には、横桟１０１３が取り付け金具１０１３ａにより取り付けられている。

　床等に載置される複数のベース板１０１８にそれぞれ脚部１０１９が溶接等により取り付けられている。前記下支持枠１０１１に脚部１０１９を溶接等により取り付け、支持枠１０１１と直交する方向にベース板１０１８が取り付けられている。この実施形態では、３枚のベース板１０１８が取り付けられている。

　下支持フレーム１０１５ａには、第１受けプレート１０３１または第２受けプレート１０４１を支持するための支柱１０２１が２本取り付けられている。支柱１０２１には、取り付け用Ｌ字型板材１０２４が取り付けられ、このＬ字型板材１０２４にＬ字型の受けプレート支持板１０２２がボルト１０２４ａにより取り付けられる。この受けプレート支持板１０２２に第１受けプレート１０３１または第２受けプレート１０４１が取付ボルト１０３５ａ、１０４５ａを用いて回転自在に取り付けられる。一方の支持フレーム１０１５ａには、所定の間隔を隔てて２本の支柱１０２１が取り付けられ、この支柱１０２１に、例えば、第１受けプレート１０３１が取り付けられる。他方の支持フレーム１０１５ａには、所定の間隔を隔てて２本の支柱１０２１が取り付けられ、この支柱１０２１に、受けプレート支持板１０２２を介して、例えば、第２受けプレート１０４１が取り付けられる。第１受けプレート１０３１を受けプレート支持板１０２２を介して支持する支柱１０２１と第２受けプレート１０４１を受けプレート支持板１０２２を介して支持する支柱１０２１とは、互いに対向し、それぞれの間隔が、載置するドアパネル１の寸法に合わせた間隔となっている。

　支柱１０２１、１０２１間にはサポート用の角パイプ１０１７が溶接等により取り付けられている。金属フレーム１０２３と支柱１０２１との間にもサポート部材１０２１ａが溶接等により取り付けられている。この実施形態では、上部と中央部にサポート部材１０２１ａが取り付けられている。

　受けプレート支持板１０２２には、第１受けプレート１０３１または第２受けプレート１０４１が回転自在に所定の間隔を有して取り付けられる。そして、この実施形態では、１０個の第１受けプレート１０３１、同じく１０個の第２受けプレート１０４１が取り付けられている。

　図５０に示すように、第１受けプレート１０３１は、取り付け孔（図示せず）を中心として前方部にパネルを載せる載置部１３１１と、後方部に斜め上方に伸びる後端部１３１４とを有する。載置部１３１１の後端は、ドアパネル１の端部が当接する段部１３１３が設けられ、先端部１３１２は載置されるドアパネル１に傷が生じないようにＲ加工され半円状に形成されている。この第１受けプレート１０３１は、受けプレート支持板１０２２にボルト１０３５ａを介して回転自在に取り付けられると、後端部１３１４の自重により、先端部１３１２が上方に向くように第１の方向へ回転する（図中矢印Ｂ方向）。そして、受けプレート支持板１０２２に設けた第１ストッパ１０５１により、ドアパネル１が自由に上下に移動できる逃がしの位置にセットされる（図中矢印ｃで示す状態）。

　この後端部１３１４の先端１３１４ａは、ドアパネル１の保持時に、上部に位置する第１受けプレート１０３１の後端部１３１４の下辺１３１４ｂと当接し、上部の第１受けプレート１０３１を自重に抗して回転させ（図中矢印Ａ方向）、ドアパネル１を案内する呼び込み位置に位置させる（図中矢印ｂで示す状態）。また、製品保持時には、ドアパネル１の自重により、第１受けプレート１０３１を自重に抗して第１の方向（図中矢印Ｂ方向）とは逆の第２の方向（図中矢印Ａ方向）へ回転させ、受けプレート支持板１０２２に設けた第２ストッパ１０５２に、第１受けプレート１０３１の載置部１３１１の下方の支持部１３１６が当接した位置で停止し、製品を保持する（図中矢印ａで示す状態）。

　図５０に示すように、第２受けプレート１０４１は、取り付け孔（図示せず）を中心として前方部にパネルを載せる載置部１４１１と、後方部に斜め上方に伸びる後端部１４１４とを有する。載置部１４１１の先端部１４１２は載置されるドアパネル１に傷が生じないようにＲ加工され半円状に形成されている。この第２受けプレート１０４１は、受けプレート支持板１０２２に回転自在にボルト１０４５ａを用いて取り付けられると、後端部１４１４の自重により、先端部１４１２が上方に向くように第１の方向（図中矢印Ｂ方向）に回転する、そして、受けプレート支持板１０２２に設けた第１ストッパ１０５１により、ドアパネル１が自由に上下に移動できる逃がしの位置に位置する（図の矢印ｃで示す状態）。

　この後端部１４１４の先端１４１４ａは、ドアパネル１の保持時に、上部に位置する第２受けプレート１０４１の後端部１４１４の下辺１４１４ｂと当接し、上部の第２受けプレート１０４１を自重に抗して第１の方向（図中矢印Ｂ方向）とは逆の第２の方向（図中矢印Ａ方向）へ回転させ、ドアパネル１を案内する呼び込み位置にセットさせる（図の矢印ｂで示す状態）。また、製品保持時には、ドアパネル１の自重により、第２受けプレートｃ４１を自重に抗して第１の方向（図中矢印Ｂ方向）とは逆の第２の方向（図中矢印Ａ方向）へ回転させ、受けプレート支持板１０２２に設けた第２ストッパ１０５２に、第２受けプレート１０４１の載置部１４１１の下方の支持部１４１６が当接した位置で停止し、ドアパネル１を保持する（図の矢印ａで示す状態）。

　次に、このパネル収納装置の第１受けプレート１０３１、第２受けプレート１０４１の各状態につき、図５０を参照して説明する。第１受けプレート１０３１、第２受けプレート１０４１は、ドアパネル１の保持の状態ａ、呼び込みの状態ｂ、逃がしの状態ｃの３つの状態に変化する。

　上述したように、第１受けプレート１０３１は、受けプレート支持板１０２２に回転自在に取り付けられると、後端部１３１４の自重により、図中矢印Ｂ方向（第１の方向）に回転し、先端部１３１２が上方に向く、そして、受けプレート支持板１０２２に設けた第１ストッパ１０５１により、ドアパネル１が自由に上下に移動できる逃がし状態ｃの位置に待機する。同様に、第２受けプレート１０４１は、受けプレート支持板１０２２に回転自在に取り付けられると、後端部１４１４の自重により、図中矢印Ｂ方向（第１の方向）に回転し、先端部１４１２が上方に向く、そして、受けプレート支持板１０２２に設けた第１ストッパ１０５１により、ドアパネル１が自由に上下に移動できる逃がし状態ｃの位置に待機する。

　この逃がしの状態ｃでは、第１、第２受けプレート１０３１、１０４１は、ドアパネル１が上下に移動する際に障害にならない位置となり、ドアパネル１を収容または取り出す際に、ドアパネル１が上下に移動するスペースが確保される。

　第１受けプレート１０３１の呼び込みの状態ｂは、下に位置する第１受けプレート１０３１の後端部１３１４の先端１３１４ａがドアパネル１の保持時に、上に位置する第１受けプレート１０３１の後端部１３１４の下辺１３１４ｂと当接し、第１受けプレート１０３１を自重に抗して図中矢印Ａ方向（第２の方向）に回転させ、上から収容されるドアパネル１が当接する位置にセットされた状態である。

　第２受けプレート１０４２の呼び込みの状態ｂは、下に位置する受けプレート１０４１の後端部１４１４の先端１４１４ａが、ドアパネル１の保持時に、受けプレート１０４１の後端部１４１４の下辺１４１４ｂと当接し、受けプレート１０４１を自重に抗して図中矢印Ａ方向（第２の方向）に回転させ、上から収容されるドアパネル１が当接する位置にセットされた状態である。

　呼び込みの状態ｂにある第１受けプレート１０３１、第２受けプレート１０４１は、上からドアパネル１が案内されると、先端部ｃ３１１、ｃ４１１にそれぞれドアパネル１が当接し、ドアパネル１の自重により、第１受けプレート１０３１、第２受けプレート１０４１は図中矢印Ａ方向（第２の方向）に回転し、それぞれ第２ストッパ５１に当接し、ドアパネル１を保持する状態ａとなり、ドアパネル１を収納保持する。

　ドアパネル１の保持の状態ａは、第１受けプレート１０３１、第２受けプレート１０４１に載置されたドアパネル１の自重により、第１受けプレート１０３１、第２受けプレート１０４１は、それぞれ受けプレート支持板１０２２に設けた第２ストッパ１０５２に当接した位置で停止した状態である。

　また、このパネル収納装置の１段目、すなわち、最下段の受けプレート１０３１、１０４１は、ドアパネル１を収容していない待機時には、呼び込みの状態ｂになるように調整されている。このため、第１段目の第１ストッパ１０５１は、呼び込みの状態ｂになる位置に設けている。

　次に、このパネル収納装置の動作につき、図５１から図５３を参照して説明する。図５１は、１段目の第１受けプレート１０３１、第２受けプレート１０４１にドアパネル１を収容する状態を示している。図５１に示すように、パネル収納装置の１段目、すなわち、最下段の第１受けプレート１０３１、第２受けプレート１０４１は、ドアパネル１を収容していない待機時には、呼び込みの状態ｂになるように調整されている。

　パネル加工機によって加工されたドアパネルやエンジンフードなどのドアパネル１が搬出入用ロボットアームなどの吸着パッドにより、パネル収納装置の上部から移動して１段目の第１受けプレート１０３１、第２受けプレート１０４１まで案内される。このとき、２段目から１０段目までの第１受けプレート１０３１、第２受けプレート１０４１は、下に位置する第１受けプレート１０３１、第２受けプレート１０４１の後端部１３１４、１４１４により、上側に押し上げられていない状態で、第１受けプレート１０３１、第２受けプレート１０４１のそれぞれの後端部１３１４、１４１４の自重により、先端が上向くように回転し、受けプレート支持板１０２２に設けた第１ストッパ１０５１により、ドアパネル１が自由に上下に移動できる逃がし状態ｃの位置に待機している（図５０、図５１参照）。このため、上からのドアパネル１は、第１受けプレート１０３１、第２受けプレート１０４１に当接することなく、１段目の第１受けプレート１０３１、第２受けプレート１０４１のそれぞれの先端部１３１２，１４１２に案内される。

　ドアパネル１が第１受けプレート１０３１、第２受けプレート１０４１のそれぞれの先端部１３１２，１４１２に載置された状態で吸着パッドを開放する。ドアパネル１の自重により、第１受けプレート１０３１、第２受けプレート１０４１は、図４８の図中矢印Ａ方向に回転する。この回転に伴い第１受けプレート１０３１、第２受けプレート１０４１のそれぞれ後端部１３１４、１４１４の先端１３１４ａ、１４１４ａは、上に位置する第１受けプレート１０３１、第２受けプレート１０４１のそれぞれの後端部１３１４、１４１４の下辺１３１４ｂ、１４１４ｂと当接する。そして、第１受けプレート１０３１、第２受けプレート１０４１を自重に抗して図中矢印Ａ方向に回転させる。

　ドアパネル１を載置した第１受けプレート１０３１、第２受けプレート１０４１は、載置されたドアパネル１の自重により、受けプレート支持板１０２２に設けた第２ストッパ１０５２に当接するまで回転し、第２ストッパ１５２１に当接した位置で停止し、ドアパネル１を保持する状態となる。

　そして、下に位置する第１受けプレート１０３１、第２受けプレート１０４１のそれぞれの後端部１３１４、１４１４の先端１３１４ａ、１４１４ａと、上に位置する第１受けプレート１０３１、第２受けプレート１０４１のそれぞれの後端部１３１４、１４１４の下辺１３１４ｂ、１４１４ｂと当接する。そして、図５０に示すように、第１受けプレート１０３１、第２受けプレート１０４１が自重に抗して図中矢印Ａ方向に回転され、下の第１受けプレート１０３１、第２受けプレート１０４１が、受けプレート支持板１０２２に設けた第２ストッパ１０５２に当接した位置で停止すると、その上の第１受けプレート１０３１、第２受けプレート１０４１は上から収容されるドアパネル１が当接する位置の呼び込みの状態ｂにセットされる。

　続いて、図５２に示すように、ドアパネル１が搬出入用ロボットアームなどの吸着パッドにより、パネル収納装置の上部から移動して２段目に位置する第１受けプレート１０３１、第２受けプレート１０４１まで案内される。このとき、２段目の第１受けプレート１０３１、第２受けプレート１０４１は、呼び込みの状態ｂとなっている。そして、３段目から１０段目までの第１受けプレート１０３１、第２受けプレート１０４１は、下に位置する第１受けプレート１０３１、第２受けプレート１０４１の後端部１３１４、１４１４により上側に押し上げられていない状態で、第１受けプレート１０３１、第２受けプレート１０４１の後端部１３１４、１４１４の自重により、先端部１３１２、１４１２が上向くように回転し、受けプレート支持板１０２２に設けた第１ストッパ１０５１により、ドアパネル１が自由に上下に移動できる逃がし状態ｃの位置に待機している（図５１参照）。

　このため、上からのドアパネル１は、第１受けプレート１０３１、第２受けプレート１０４１に当接することなく、２段目の第１受けプレート１０３１、第２受けプレート１０４１のそれぞれの先端部１３１２，１４１２に案内される。

　ドアパネル１が受けプレート１０３１、１０４１のそれぞれの先端部１３１２，１４１２に載置された状態で吸着パッドを開放する。ドアパネル１の自重により、第１受けプレート１０３１、第２受けプレート１０４１は、回転する。図５２に示すように、この回転に伴い第１受けプレート１０３１、第２受けプレート１０４１のそれぞれ後端部１３１４、１４１４の先端１３１４ａ、１４１４ａは、上に位置する第１受けプレート１０３１、第２受けプレート１０４１のそれぞれの後端部１３１４、１４１４の下辺１３１４ｂ、１４１４ｂと当接する。そして、第１受けプレート１０３１、第２受けプレート１０４１を自重に抗して図中矢印Ａ方向に回転させる。

　ドアパネル１を載置した第１受けプレート１０３１、第２受けプレート１０４１は、載置されたドアパネル１の自重により、受けプレート支持板１０２２に設けた第２ストッパ１０５２に当接するまで回転し、第２ストッパ１０５２に当接した位置で停止しドアパネル１を保持する状態となる。

　そして、下に位置する第１受けプレート１０３１、第２受けプレート１０４１のそれぞれの後端部１３１４、１４１４の先端１３１４ａ、１４１４ａと、上に位置する第１受けプレート１０３１、第２受けプレート１０４１のそれぞれの後端部１３１４、１４１４の下辺１３１４ｂ、１４１４ｂと当接する。そして、第１受けプレート１０３１、第２受けプレート１０４１が自重に抗して図中矢印Ａ方向に回転され、下の第１受けプレート１０３１、第２受けプレート１０４１が、受けプレート支持板１０２２に設けた第２ストッパ１０５２に当接した位置で停止すると、その上の第１受けプレート１０３１、第２受けプレート１０４１は上から収容されるパネルが当接する位置の呼び込みの状態ｂにセットされる。

　第３段目から第１０段目まで順次同様の動作を繰り返し、図５３に示すように、ドアパネル１が下段から順次上段に収納保管される。そして、梱包作業を行うために、パネル収納装置に収納されたドアパネル１が上段から順次取り出される。

　次に、図５４及び図５５を参照して、パネル収納装置に収納されたドアパネル１を上段から順次取り出し、梱包する方法を説明する。

　図５４に示すように、最上段のドアパネル１を、吸着パッド等を用いて、第１受けプレート１０３１、第２受けプレート１０４１の上部へ移動させ、パネル収納装置から取り出す。ドアパネル１が取り出された受けプレート１０３１、１０４１は、第１受けプレート１０３１、第２受けプレート１０４１の後端部１３１４、１４１４の自重により、図中矢印Ｂ方向に回転し、下に位置する第１受けプレート１０３１、第２受けプレート１０４１の後端部１３１４、１４１４の先端１３１４ａ、ｃ４１４ａに、上に位置する第１受けプレート１０３１、第２受けプレート１０４１の後端部１３１４、１４１４の下辺１３１４ｂ、１４１４ｂが当接し、呼び込みの状態ｂにセットされる。

　この呼び込み状態ｂの下に載置されたドアパネル１は、呼び込み状態ｂの第１受けプレート１０３１、第２受けプレート１０４１により端部が隠れた状態となっているが、次の段のドアパネル１を取り出す際に、第１受けプレート１０３１、第２受けプレート１０４１は、逃がしの状態ｃに変位し、ドアパネル１の取り出しが可能となる。

　パネル収納装置の最上段から取り出されたドアパネル１をそのまま平行移動させ、梱包の位置まで運ぶ。梱包の位置には、４隅にベース収納保持部材１１、１２、１３、１４を取り付けた下ケース２が設置されている（図１参照）。

　ベース収納保持部材１１、１２、１３、１４の受け面上に１段目のドアパネル１の各コーナー部１１ｃ、１２ｃ、１３ｃ、１４ｃを対応させ、ドアパネル１を下方に移動させて、ベース収納保持部材１１、１２、１３、１４に１段目のドアパネル１を収納保持する（図２参照）。

　続いて、ドアパネル１を収納保持したベース収納保持部材１１、１２、１３、１４上に収納保持部材２１、２２、２３、２４を嵌め込む（図３参照）。ベース収納保持部材１１、１２、１３、１４にそれぞれ直交する辺の面に設けられた凹部に、収納保持部材２１、２２、２３、２４の底面側に設けられた凸部を嵌合して連結する。

　続いて、次の段のドアパネル１を、吸着パッド等を用いて、第１受けプレート１０３１、第２受けプレート１０４１の上部へ移動させると、図５５に示すように、ドアパネル１が載置されていた第１受けプレート１０３１、第２受けプレート１０４１は、ドアパネル１の自重から開放される。そして、それぞれの後端部１３１４、１４１４の自重により、第１受けプレート１０３１、第２受けプレート１０４１は、図中矢印Ｂ方向に回転する。この回転により、上に位置する第１受けプレート１０３１、第２受けプレート１０４１は、下に位置する第１受けプレート１０３１、第２受けプレート１０４１の後端部１３１４、１４１４との当接が解除され、第１受けプレート１０３１、第２受けプレート１０４１の後端部１３１４、１４１４の自重により、図中矢印Ｂ方向に回転し、第１受けプレート１０３１、第２受けプレート１０４１のそれぞれの先端部１３１２、１４１２が上方に向く、そして、受けプレート支持板１０２２に設けた第１ストッパ１０５１にその先端部１３１２，１４１２が当接して、ドアパネル１が自由に上下に移動できる逃がし状態ｃの位置になる。そして、下のドアパネル１は、上の受けプレート１０３１、１０４１との間のスペースから問題なく上部に取り出される。

　パネル収納装置の上から取り出されたドアパネル１をそのまま平行移動させ、梱包の位置まで運び、収納保持部材２１、２２、２３、２４の受け面上にドアパネル１の各コーナー部１１ｃ、１２ｃ、１３ｃ、１４ｃを対応させ、ドアパネル１を下方に移動させて、収納保持部材２１、２２、２３、２４にドアパネル１を収納保持する（図４参照）。

　続いて、ドアパネル１を保持した収納保持部材２１、２２、２３、２４の上に次段の収納保持部材２１、２２、２３、２４を嵌め込み、収納保持部材２１、２２、２３、２４に次の段のドアパネル１を収納保持する。上記の動作を繰り返し、順次上段から下段に向かってドアパネル１を取り出し、収納保持部材２１、２２、２３、２４上に収納保持させる。そして、図５に示すように、所定の段数、この実施形態では、５枚のドアパネル１を保持させる。

　その後、図６に示すように、最上部の収納保持部材２１、２２、２３、２４に保持材と緩衝材の機能を有するトップ収納保持部材３１、３２、３３、３４を嵌め込み、最上部のドアパネル１を上から保持する。

　トップ収納保持部材３１、３２、３３、３４を嵌め込んだ後、図７に示すように、上部からトライウォールなどの強化ダンボール材で形成された上ケース２ａをかぶせ、図８に示すように、結束バンド２ｃなどを用いて結束して梱包され、パネルの梱包体が形成される。

　このように、このパネル収納装置によれば、パネル加工機によって加工されたドアパネルやエンジンフードなどのドアパネル１を上から下へ上下に移動させることで、パネル収納装置に収納状態と取り出し状態を特別に変更させることなく、第１受けプレート１０３１、第２受けプレート１０４１とドアパネル１の自重により、下段から順次上段に収納保管する。そして、次工程のステージに搬送され、パネル収納装置に収納されたパネルを上段から吸着パッド等を用いて、下から上へ上下に移動させることで、パネル収納装置に収納状態と取り出し状態を特別に変更させることなく、第１受けプレート１０３１、第２受けプレート１０４１とドアパネル１の自重により取り出して、ドアパネル１を回転させることなくドアパネル１の梱包作業を行うことができる。

　今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。この発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。

　１　ドアパネル
　１１、１２、１３、１４　ベース収納保持部材
　１１０、１２０、１３０、１４０　受け面
　１１１、１１２、１２１、１２２、１３１、１３２、１４１、１４２　凹部
　２１、２２、２３、２４　収納保持部材
　２１０、２２０、２３０、２４０　受け面
　２１１、２１２、２２１、２２２、２３１、２３２、２４１、２４２　凹部
　２１３、２２３、２３３、２４３　受け面
　２１４、２１５、２２４、２２５、２３４、２３５、２４４、２４５　凸部
　３１、３２、３３、３４　トップ収納保持部材
　３１３、３２３、３３３、３４３　受け面
　３１４、３１５、３２４、３２５、３３４、３３５、３４４、３４５　凸部

Claims

　外側板と内側板を備えた二重構造のパネルを複数段に積み重ねて梱包するパネルの梱包体において、
　上面に前記パネルの外側板の外側面の形状に沿った受け面が形成され、底面に前記パネルの内側板の内側面の形状に沿った第２の受け面が形成された収納保持部材を有し、前記収納保持部材の上面に上に位置する収納保持部材の底面と凹凸嵌合する嵌合部が直交する辺にそれぞれ設けられ、前記収納保持部材の底面に下に位置する収納保持部材の上面と凹凸嵌合する嵌合部が直交する辺にそれぞれ設けられ、
　前記受け面にパネルが載置され収納保持された収納保持部材の上に他の収納保持部材を載せ、それぞれの凹部に凸部を嵌合し、パネルの内側板が収納保持部材の底面側の第２の受け面で上側から保持することを特徴とするパネルの梱包体。
　前記収容部材の上面に凹部からなる嵌合部が設けられ、底面に凸部からなる嵌合部が設けられていることを特徴とする請求項１に記載のパネルの梱包体。
　前記パネルの４隅を前記収納保持部材で収納保持することを特徴とする請求項１又は請求項２に記載のパネルの梱包体。
　前記収納保持部材は、辺が直交するように立壁部が形成され、この立壁部から少し下の部分にパネルのコーナー部を含めその近傍の外側板の外側面の形状に沿った受け面が形成されていることを特徴とする請求項３に記載のパネルの梱包体。
　前記収納部材の立壁部の直交する位置には、上部に位置する収納保持部材の凸部と嵌合する凹部がそれぞれ形成されているとともに、前記凹部は、側面部が開放されていることを特徴とする請求項４に記載のパネルの梱包体。
　パネルが下段から順次上段に収納されるとともに、収納されたパネルが上段から下段に順次取り出されるパネル収納装置を備え、このパネル収納装置に収納された最上段のパネルを上部へ移動させ、パネル収納装置から取り出す工程と、
　４隅にパネルの収容する受け面を有するベース収納保持部材を取り付けた下ケースの位置まで、前記パネル収納装置の最上段から取り出されたパネルをそのまま移動させて運ぶ工程と、
　ベース収納保持部材の受け面上に１段目のパネルの各コーナー部を対応させ、パネルを下方に移動させて、ベース収納保持部材に１段目のパネルを収納保持する工程と、
　続いて、パネルを収納保持したベース収納保持部材上に上面及び下面に前記パネルの形状に沿った受け面が形成された収納保持部材を連結する工程と、
　前記パネル収納装置に収納された上段のパネルを上部へ移動させ、パネル収納装置から取り出し、前記収納保持部材の位置まで、前記パネル収納装置の上段から取り出されたパネルをそのまま移動させて運ぶ工程と、
　前記収納保持部材の受け面上にパネルの各コーナー部を対応させ、パネルを下方に移動させて、収納保持部材にパネルを収納保持する工程と、
　を有するパネルの梱包方法。
　最上部の収納保持部材の上に前記パネルの形状に沿った受け面が形成されたトップ収納保持部材を連結した後、上ケースで全体を覆い、結束部材で上ケースと下ケースを結束する工程を、更に備えることを特徴とする請求項６に記載のパネルの梱包方法。
　前記ベース収納保持部材の上面に上に位置する収納保持部材の底面と凹凸嵌合する凹部が直交する辺にそれぞれ設けられ、前記収納保持部材の上面に上に位置する収納保持部材の底面と凹凸嵌合する凹部が直交する辺にそれぞれ設けられ、前記収納保持部材の底面に下に位置する収納保持部材の上面と凹凸嵌合する凸部が直交する辺にそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項６に記載のパネルの梱包方法。
　前記トップ収納保持部材の底面に下に位置する収納保持部材の上面と凹凸嵌合する凸部が直交する辺にそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項７に記載のパネルの梱包方法。
　前記収納保持部材は、上面に前記パネルの外側板の外側面の形状に沿った受け面が形成され、底面に前記パネルの内側板の内側面の形状に沿った第２の受け面が形成されていることを特徴とする請求項６から請求項８のいずれか１項に記載のパネルの梱包方法。
　前記収納保持部材は、辺が直交するように立壁部が形成され、この立壁部から少し下の部分にパネルのコーナー部を含めその近傍の外側板の外側面の形状に沿った受け面が形成されていることを特徴とする請求項１０に記載のパネルの梱包方法。
　前記収納部材の立壁部の直交する位置には、上部に位置する収納保持部材の凸部と嵌合する凹部がそれぞれ形成されているとともに、前記凹部は、側面部が開放されていることを特徴とする請求項１１に記載のパネルの梱包方法。
　前記パネル収納装置は、
　対向して配置された支持部材に、上下に所定の間隔を隔てて複数の受けプレートが回転自在に装着され、
　前記受けプレートは、前記支持部材に取り付けるための取り付け孔を中心として、前方部にパネルを載せる載置部と後方部に斜め上方に延びる後端部を有し、
　前記受けプレートは、受けプレートの自重により、前記載置部の先端が上方に向く第１の方向に回転するとともに、後端部の下辺が、１つ下の前記受けプレートがパネル保持時には下の受けプレート後端部の先端と当接し、受けプレートの自重に抗して前記第１の方向とは逆の第２の方向に回転し、
　前記受けプレートの後端部の下辺と下に位置する受けプレートの後端部の先端が当接しない状態では、パネルが上下に移動できる逃がしの位置に移動し、前記受けプレートの後端部の下辺と下に位置する受けプレートの後端部の先端が当接する状態ではパネルを案内する呼び込みの位置に移動することを特徴とする請求項６に記載のパネルの梱包方法。
　前記支持部材に前記受けプレートの先端部と当接する第１ストッパが設けられ、前記受けプレートの先端が当接すると受けプレートが、前記逃がしの位置にセットされることを特徴とする請求項１３に記載のパネルの梱包方法。