JPH0420725A - 壁掛け形空気調和機に対する傾斜保持部材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 Ｕ発明の目的］ （産業上の利用分野） 本発明は、壁掛は形空気調和機を被取付室の壁面に据付
け、かつ上記空気調和機の背面側で配管を接続しなけれ
ばならない場合において、空気調和機、を傾斜保持して
接続配管作業用のスペースを確保するための壁掛は形空
気調和機に対する傾斜保持部材に関する。

（従来の技術） 室内ユニットと室外ユニットとに分離された分離形の空
気調和機において、特に室内ユニットは室内スペースを
有効に利用できる壁掛は形のものが多用される。上記室
内ユニット側の空気調和機の壁面据付けは、壁面側に支
持部材を取付け、この支持部材に空気調和機の背面側に
設けられる掛止具を掛止することによりなされる。

上記空気調和機の背面側にはまた、室外ユニットに連通
するための冷媒管や、電気配線あるいはドレンホースが
突出していて、これらを全て−まとめにした配管を形成
し、壁面に設けられる配管用孔から室外に延出するよう
になっている。

（発明が解決しようとする課題） ところで、上記空気調和機の背面側から突出される配管
は、空気調和機を正面から見て右側の側面から一旦取出
し、上記配管用孔に挿通するのが普通である。このよう
な右側配管は、いわば慣習上なされていて、予め上記配
管用孔が設けられているような被取付室であれば、この
左側に空気調和機を据付ける。また、空気調和機の据付
けと同時に配管用孔を設ける場合には、空気調和機の位
置を定めてから、この右側に配管用孔を設けるのが普通
である。

なお、上記空気調和機の背面側から突出する配管のうち
、特に冷媒管は、空気調和機の横幅寸法よりも短い長さ
で突出しているに過ぎない。すなわち、梱包上の問題が
あるとともに、本来、右側配管をなすのに最小限必要な
長さでしかなく、室外において室外ユニットに連通する
配管との接続作業を行うようになっている。

しかしながら、たとえば第２図に示すように、本来、空
気調和機Ｓの右側配管を行うための配管用孔を設けるべ
き位置に、真柱Ｈが位置する場合がある。ところが上記
真柱Ｈに貫通孔を明けることは、家屋の強度低下につな
がることになるので、絶対に避けなければならない。あ
るいはまた、配管用孔を設けるべき位置の家屋外側に移
転か不可能な何らかの取付は物がある場合もある。

このときは、背面側から突出する配管Ｐを左側方向に折
曲して、上記配管用孔Ａに挿通する。いわゆる左側配管
となる。ただし、背面側から突出する配管Ｐの長さが短
いので、空気調和機Ｓの背面側に対応する位置で室外に
連通ずる配管Ｐと接続しなければならない。

すなわち、このような接続配管作業は、空気調和機Ｓを
ここでは図示しない支持部材に掛止した状態で行う。上
記空気調和機Ｓ自体、その背面側に配管Ｐが挿通するた
めのスペースを確保しているが、接続配管作業用のスペ
ースはない。

なお説明すれば、空気調和機Ｓの背面側を壁面Ｋに密着
させた状態で接続配管作業をなすことはできない。そこ
で、支持部材に空気調和機Ｓの掛止具を掛止し、かつ空
気調和機Ｓの下端部が壁面と離間するよう空気調和機Ｓ
を傾斜保持して、この背面側に接続配管のための作業ス
ペースを作る必要がある。

上記空気調和機を傾斜保持する部材が、実公昭５８−３
８８８９号公報、実公昭６０〜３８８１４号公報、実開
昭６２−１０２９２２号公報、実開昭６２−１０２９２
３号公報に開示されている。

これら公報に開示されている傾斜保持部材を使用すれば
、被取付室Ｒの壁面Ｋに空気調和機Ｓを確実に傾斜保持
して、空気調和機Ｓの背面側で接続配管作業を行うこと
が可能である。

しかしながら、上記傾斜保持部材は空気調和機Ｓとは別
途製作し、管理しなければならないので、コストに悪影
響がある。そして、据付は先の事情で要望があった場合
にのみ、空気調和機Ｓに付属して搬入する。

ところが、予め傾斜保持部材か必要であると判断できる
ことは少なく、据付は先に空気調和機Ｓを搬入し、実際
に据え付ける際に初めて分かる場合がほとんどである。

このときは、据付は作業を一旦中断して、上記傾斜保持
部材を取り寄せなければならなず、手間がかかっていた
。

本発明は上記事情に着目してなされたものであり、その
目的とするところは、必要に応じて空気調和機の背面側
と被取付室の壁面との間にスペースを確保するにあたっ
て、梱包材の一部を利用して空気調和機を傾斜保持する
ことにより、別途傾斜保持部材を製作管理する手間を不
要とし、容易に得られる非常に好都合な壁掛は形空気調
和機の傾斜保持部材を提供しようとするものである。

［発明の構成コ （課題を解決するための手段および作用）第１の本発明
は、壁掛は形空気調和機を収容する梱包箱体と上記空気
調和機との間に介在される緩衝材から形成されるもので
あり、上記空気調和機を梱包箱体から取出した後に必要
形状に分割し、これを上記空気調和機と被取付室の壁面
との間に介在して空気調和機を傾斜保持し、よって空気
調和機の背面側における接続配管作業用のスペースを確
保することを特徴とする壁掛は用空気調和機に対する傾
斜保持部材である。

上記緩衝材は、壁掛は形空気調和機を梱包する梱包箱体
と上記空気調和機との間に必ず介在されるものであり、
何らコストに影響しない。また、予め緩衝材に切欠を入
れるなど必要形状に分割し易い構成としておけば、さら
に作業が容易になる。

また本発明は、壁掛は形空気調和機を収容する梱包箱体
から形成されるものであり、上記空気調和機を梱包箱体
から取出した後に部分的に切取るとともに必要な形状に
組立をなし、これを上記空気調和機と被取付室の壁面と
の間に介在して、空気調和機の背面側における接続配管
作業用のスペースを確保することを特徴とする壁掛は形
空気調和機に対する傾斜保持部材である。

上記梱包箱体は、壁掛は形空気調和機を梱包するのに必
要なものであり、何らコストに影響しない。また、特に
荷重がかからない、たとえば蓋の部分に、予め切断用ミ
シン目や折れ線用ミシン目を入れておけば、必要形状へ
の組立がさらに容易になる。

（実施例） 以下、本発明の一実施例を図面にもとづいて説明する。

第１図は、先に第２図において説明したような、配管用
孔Ａが空気調和機Ｓの左側に位置する場合である、いわ
ゆる左側配管における接続配管作業の状態を示す。この
とき、空気調和機Ｓの背面側上端部に設けられる掛止具
１は、先に被取付室Ｒの壁面Ｋに設けられる支持部材２
に掛止され、かつ後述する傾斜保持部材３により下端部
が壁面Ｋから傾斜するよう保持される。

先に第２図において説明したように、空気調和機Ｓの背
面側から突出され、この左側方向に折曲される配管Ｐは
、空気調和機Ｓの背面側において配管用孔Ａから室内に
延出する配管Ｐと接続される。上記傾斜保持部材３が空
気調和機Ｓ背面側と壁面にとの間に介在して、この下部
側に作業用スペースを確保することにより、上記接続配
管作業が可能である。

上記傾斜保持部材３は、以下に述べるようにして得られ
る。すなわち、第３図は上記空気調和機Ｓを梱包材４に
て梱包する状態を示す。上記梱包材４は、いわゆる段ボ
ール箱である梱包箱体５と、たとえば発泡スチロール材
からなる複数の緩衝材６・・・から構成される。

なお説明すれば、梱包箱体５の内底部には上記空気調和
機Ｓを内底面から浮した状態で、かつ位置ずれすること
のないように支持する、ここでは図示しない緩衝材が敷
設される。空気調和機Ｓの上端部における左右両側には
小ブロックからなる緩衝材６，６が、空気調和機Ｓと梱
包箱体５との間に介在される。結局、空気調和機Ｓは梱
包箱体５内に緩衝材６を介して収容梱包されることとな
る。

上記緩衝材６についてなお説明すると、これは第４図に
示すようになっている。すなわち、この内側面は梱包さ
れる上記空気調和機Ｓの上端角部形状に合わせてあり、
外側面は梱包箱体５形状に合わせである。そして、外側
面の一部には切欠７が設けられる。この切欠７が設けら
れる位置およびその形状は、必要に応して切欠７がら分
割した状態で、必要形状のものが確実に得られるよう、
最適に設定される。上記緩衝材６が梱包時の緩衝作用を
なすために用いられる状態で、上記切欠７か本来の緩衝
作用に何ら悪影響を与えることはなく、かつここから自
然的に破断することもない。

上記左側配管のだめの傾斜保持部材３を得るには、第５
図に示すように、緩衝材６の両端部にカＦを加えて上記
切欠７から破断させ、これを２分割する。一方の分割子
６ａは不要であるので廃棄する。他方の分割子は、上記
切欠７がら分割することによって傾斜面３ａが得られ、
これを傾斜保持部材３として用いる。

再び第１図に示すように、上記傾斜保持部材３の外側面
を取付室Ｒの竪面Ｋに当て、分割することによって得ら
れた傾斜面３ａを空気調和機Ｓの背面側に当てる。空気
調和機Ｓの上端部は掛止されているから、傾斜保持部材
３は傾斜状態にある空気調和機Ｓの重量を受けて押圧さ
れる。すなわち、上記傾斜保持部材３を保持するための
金具や接着剤などは必要ない。

上記空気調和機Ｓの背面側に作業スペースが得られるこ
とにより、接続配管作業が支障なく行える。そして作業
終了後は、上記傾斜保持部材３を除去して空気調和機Ｓ
の背面側を壁面に密着させた通常の据付けをなす。除去
した傾斜保持部材３は、そのまま廃棄すればよい。

なお、第６図および第７図に示すような傾斜保持部材で
あってもよい。すなわち上記梱包箱体５の、たとえば蓋
５ａの部分に、図で太い破線で示す切断用ミシン目８と
、細い破線で示す折曲げ用ミシン目９を必要形状に設け
ておく。

上記梱包箱体５の蓋５３部分に、このようなミシン目８
．９を設けても、蓋５ａ部分には空気調和機Ｓを梱包し
た状態でほとんど荷重がかからないので、強度的な不安
がない。必要に応じて、切断用ミシン目８に沿って梱包
箱体５の一部を切断する。上記切断用ミシン目８がある
から、力、ツタ類など不用であり、極く容易に得られる
。そして、折曲げ用ミシン目９に沿って折曲げて、たと
えば配管用ののビニールテープＴなどを用いて巻装固定
し、強度のある箱形を完成する。この完成した箱形は、
第７図に示すような傾斜保持部材３０となる。これは下
端部が開口する有底筒状のものであるが、開口部のない
筒状体に変えることも可能である。

このようにして成形される傾斜保持部材３０は、先に説
明したように用いられるので、新たな説明は省略する。

［発明の効果］ 以上説明したように本発明によれば、緩衝材あるいは梱
包箱体など、空気調和機を梱包するのに用いられる梱包
材の一部を利用し、空気調和機を傾斜保持して空気調和
機と被取付室の壁面との間に接続配管スペースを形成す
る傾斜保持部材が得られる。このため、専用の傾斜保持
部材を別途製作し管理する手間が不要となるばかりでな
く、本来必要な機能を果たした後は廃棄しても何ら支障
のない部材を利用して容易に得られ、コストに悪影響が
なく、非常に有益であるという効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す空気調和機を傾斜保持
した状態の側面図、第２図は左側配管した空気調和機の
正面図、第３図は空気調和機の梱包状態を分割した斜視
図、第４図は傾斜保持部材を得る前の緩衝材の斜視図、
第５図は緩衝材から傾斜保持部材を得る説明図、第６図
は本発明の他の実施例を示す傾斜保持部材を得る前の梱
包箱体の一部平面図、第７図は梱包箱体から得られた傾
斜保持部材の斜視図である。 Ｓ・・・壁掛は形空気調和機、５・・・梱包箱体、６・
・・緩衝材、Ｐ・・・配管、３，３０・・・傾斜保持部
材。 出願人代理人　弁理士　鈴江武彦 第 図 ６紗行 ３０傾＠保巧部付 第 図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）壁掛け形空気調和機を収容する梱包箱体と上記空
   気調和機との間に介在される緩衝材であり、上記空気調
   和機を梱包箱体から取出した後必要形状に分割され、上
   記空気調和機と被取付室の壁面との間に介在して空気調
   和機を傾斜保持し、空気調和機の背面側に接続配管作業
   用のスペースを確保することを特徴とする壁掛け形空気
   調和機に対する傾斜保持部材。
2. （２）壁掛け形空気調和機を収容する梱包箱体であり、
   上記空気調和機を梱包箱体から取出した後部分的に切取
   られるとともに必要形状に組立され、上記空気調和機と
   被取付室の壁面との間に介在して空気調和機を傾斜保持
   し、空気調和機の背面側に接続配管作業用のスペースを
   確保することを特徴とする壁掛け形空気調和機に対する
   傾斜保持部材。