JPH0420629A - 張弦梁屋根構造の施工法および張弦梁屋根 - Google Patents

張弦梁屋根構造の施工法および張弦梁屋根

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JPH0420629A
JPH0420629A JP23122389A JP23122389A JPH0420629A JP H0420629 A JPH0420629 A JP H0420629A JP 23122389 A JP23122389 A JP 23122389A JP 23122389 A JP23122389 A JP 23122389A JP H0420629 A JPH0420629 A JP H0420629A
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川井 喜大
Takashi Kunugi
隆 椚
Kazushige Kurihara
栗原 和茂
Hajime Nakajima
肇 中島
Toshiyuki Yamada
山田 利行
Takayuki Nishitani
隆之 西谷
Hiromi Kato
博巳 加藤
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この発明は、弦材を緊張することによって所定応力が導
入される張弦梁屋根構造の施工法および張弦梁屋根に関
する。
「従来の技術」 長大スパン構造の屋根の架構形式の1つとして、張弦柔
構造があり、その施工法の一例として本発明者らは先に
、特願昭63−78945号明細書あるいは特願昭63
−78947号明細書などにおいて提案を行っている。
前記明細書に記載した張弦梁屋根の一構造例は、第17
図と第18図に示すものである。
第17図と第18図に示す構造の屋根Aは、複数の大梁
lを環状のリングガーダ2の外周部にリングガーダ2を
中心として放射状に接合し、隣接する各大梁1の間に複
数の小梁とブレースを接合してトラス屋根を構成すると
ともに、各大梁lの先端部1aとリングガーダ2の底部
のテンンヨンリング2aとの間に弦材3を張設して応力
を導入してなる構造であって、各大梁1の先端部1aを
、別途に構築した側壁部5により支持してなる構造とな
っている。なお、第17図において符号7は側壁部5の
内側に形成された客席部を示している。
そして、このような構造の屋根Aを備えた建築物を構築
するには、例えば、第19図ないし第21図に示す手順
て行う。
まず、第19[Kに示すようにクレーンによって建築物
の側壁部5の鉄骨建方を行うとともに、建築物の略中夫
にリングガーダ用の構台6を組み立て、次いで第20図
に示すように構台6に支持させてリングガーダ2を組み
立てる。このリングガーダ2は例えば平面長円形状のも
ので、その底部にテンノヨンリング2aが形成されてい
る。
次に、側壁部5の鉄骨に鉄筋コンクリートの躯体工事を
施すとともに、側壁部5の上端部とリングガーダ2との
間に大梁1・・・を順次クレーンによって架設して側面
円弧状かつ平面長円形状に組み立て、小梁やブレースな
ども取り付けて張弦梁屋根を形成する。
次いで、大梁1・・・の各先端部1aとリングガーダ2
の底部のテンションリング2aとの間に弦材3を第21
図に示すように取り付ける。続いて弦材3を緊張するこ
とで、組み立てたトラス屋根に所定応力を導入し、トラ
ス屋根を自立させることで第17図に示すように張弦梁
屋根Aを完成させ、構台6は撤去する。
また、張力の導入後には、張弦梁屋根Aの上に屋根ふき
材などの貼設を行うとともに防水工事などの仕上工事な
どを行い、工事完成とする。
「発明が解決しようとする課題」 ところで、前記構造の張弦梁屋根Aは、大梁1・に小梁
とブレースなどの2次部材を接合したトラス構造となる
が、この張弦梁屋根を構築する場合、大梁l と2次部
材を全て組み立てて相互に本固定した後に弦材3による
張力を導入した場合、以下に記載する問題を生じるおそ
れがあった。
■大梁1に作用するはずの力の一部が2次部材側に流れ
て付加される結果、大梁I・に所定の応力が発生しなく
なり、大梁l・の耐力が低下するおそれがある。
■前述のように大梁l・・・と2次部材に設計外の応力
が作用するので、張力の導入を行っても張弦梁屋根が設
計どうりの変形を起こさなくなり、所望の形状が得られ
なくなるおそれがある。
■張力の一部が小梁やブレースなどの2次部材に流れる
結果、張力の導入によって2次部材が座屈するおそれが
ある。
■張力の導入によって2次部材に設計外の応力が作用す
ると、2次部材の耐力が低下するおそれがある。
そこで、このような問題点を解決するために、本発明者
らは、2次部材の一部を大梁l・・・に対して相対摺動
自在に仮止めして応力解除ゾーンを形成しておき、張力
導入時に2次部材に流れようとする張力を応力解除ゾー
ンで吸収し、2次部材に不要な張力が付加されないよう
にする施工法を検討してしする。
この施工法の応力解除ゾーンにおいて、大梁lに2次部
材を相対摺動自在に仮止めする構造として、2次部材を
大梁lにボルト止めする際に、大梁1と2次部材の接合
部分に長孔を形成しておき、長孔に挿通した連結ボルト
を緩く仮止めしておき、張力導入時に長孔に沿って2次
部材が摺動できるように構成することが検討されている
ところが、鋼材からなる大梁lと2次部材に長孔を形成
するには、相対摺動する距離が数■の場合であっても、
その距離に連結ボルトの直径を合計した長さの長孔が必
要となるので、鋼材の切り抜き量が多くなり、通常の丸
孔を形成する場合に比較すると、孔あけ費用が2倍以上
になり、製作工期も不要にかかる問題がある。
一方、前記構成の張弦梁屋根を構築する場合、トラス屋
根を周方向に複数に分割してなる大きさであって、複数
の大梁lと複数の2次部材からなる梯子状の分割屋根材
を構成し、この分割屋根材をリングガーダに接合してト
ラス屋根を構築する施工法を検討している。
ところが、このような施工法を行う場合、分割屋根材を
構成する2次部材においてアーチ型の小梁を使用すると
、分割屋根材をリングガーダに接合して支持する間に、
分割屋根材の自重によってアーチ型の小梁が広がるよう
に変形する問題がある。このように小梁に変形を来すよ
ってあると、分割屋根材の2次部材に施工中に初期荷重
が入ってしまうことになる。また、2次部材に変形を来
して分割屋根材自体が変形し、その幅か増加すると、隣
接する分割屋根材どうしを接合する場合、隣接する分割
屋根材どうしの間隔が変動するので、施工が難しくなる
問題がある。
本発明は前記課題を解決するためになされたもので、張
弦梁屋根を構築する場合において、大梁に設計どうりの
応力を付加させて所定の耐力を発生させることができ、
張力導入後に所定の形状を得ることができ、2次部材の
座屈を防止でき、設計どうりの張弦梁屋根を構築できる
とともに、分割屋根材の変形を抑止し、施工を容易にで
きるようにした方法の提供を目的とする。
また、本発明の張弦梁屋根は、2次部材の仮止ぬ用のた
めに、大梁と2次部材にあける透孔を安価にかつ容易に
形成できるとともに、製作工期を短縮できる構造を提供
することを目的とする。
「課題を解決するための手段J 請求項】記載した発明は前記課題を解決するために、相
互の間に間隔をあけて配設された複数の大梁とこれらの
大梁の間に接合された小梁およびブレースなどの2次部
材とを具備してなり、各大梁に連結された弦材に張力が
導入されてなる張弦梁屋根を構築する施工法において、
前記大梁に2次部材を接合するノこあたり、2次部材の
少なくとも一部を大梁に対して相対摺動自在に仮止めし
て応力解除ゾーンを形成し、この応力解除ゾーンを形成
した後に弦材を緊張して大梁に所定の応力を導入すると
ともに、張力導入後、仮止めしておいた2次部材を大梁
に本固定するものである。
請求項2に記載した発明はF7#2課題を解決するため
に、直線部と湾曲部からなる長円形状のリングガーダの
外周部に、リングガーダの直線部おいては各々平行に、
リングカーダの湾曲部においては放射状に各々複数の大
梁が接合され、隣接する各大梁の間に複数の小梁とブレ
ースなとの2次部材が接合されてトラス屋根が構成され
るとともに、各大梁の先端部とリングガーダの底部との
間に弦材を張設してトラス屋根に所定の応力が導入され
てなる張弦梁屋根を構築する施工法において、前記大梁
に2次部材を接合するにあたり、リングガーダの直線部
に接合した大梁と、リングガーダの湾曲部に接合した大
梁との間の境界部分に、2次部材の少なくとも一部を大
梁に対して相対摺動自在に仮止めして応力解除ゾーンを
形成し、この応力解除ゾーンを形成した後に弦材を緊張
して大梁に所定応力を導入するととらに、張力導入後、
仮止めしておいた2次部材を大梁に本固定するものであ
る。
請求項3に記載した発明は前記課題を解決するために、
環状のリングガーダの外周部にリングガーダを中心とし
て外方に向けて複数の大柔か接合され、隣接する各大梁
の間に複数の小梁とブレースなどの2次部材が接合され
てトラス屋根か構成されるととしに、各大梁の先端部と
リングガーダの底部との間に弦材を張設してトラス屋根
に所定の応力が導入されてなる張弦梁屋根を構築する施
工法において、前記大梁に2次部材を接合するにあたり
、大梁の1スパン毎に2次部材の少なくとも一部を大梁
に対して相対摺動自在に仮止めして応力解除ゾーンを形
成し、前記応力解除ゾーンを形成した後に弦材を緊張し
て大梁に所定の応力を導入し、張力導入後、仮止めして
おいた2次部材を大梁に本固定するものである。
請求項4に記載した発明は前記課題を解決するために、
相互の間に間隔をあけて配設された複数の大梁とこれら
の大梁の間に接合された小梁およびブレースなとの2次
部材とを具備してなり、各大梁に連結された弦材により
所定の応力が導入されてなる張弦梁屋根におtlて、大
梁と2次KI材とかボルト止めにより接合され、大梁と
2次部材の各々のボルトを挿通ずる部分に、連結用ボル
トの外径上りら大きく、連結用ボルトの頭部およびナツ
トの外径よりも小さ1)t(l、の円形状てあって、連
結用ボルトの外周面との間に移動間隙を形成する挿通孔
を形成してなるしのである。
請求項5に記載した発明は前記課題を解決するために、
環状のリングカーダの外周部にリングガーダを中心とし
て放射状に複数の大梁が接合され、隣接する各大梁の間
に複数の小梁とブレースなとの2次部材が接合されてト
ラス屋根が構成されるとともに、大梁に接合される複数
の小梁の一部かアーチ状に形成されてなり、各大梁の先
端部とリングガーダの底部との閂に弦材を張設してトラ
ス屋根に所定の応力か導入されてなる張弦梁屋根を構築
する施工法において、トラス屋根を周方向に複数に分割
してなる大きさであって、複数本の大梁と2次部材とを
接合してなる分割屋根材を複数組み立て、この分割屋根
材をリングガーダに接合してトラス屋根を構築する際に
、アーチ状に形成された各小梁の両端部に弦材を着脱自
在に張設し、弦材を張設した状態の分割屋根材をリング
ガーダに接合するとともに、リングガーダに接合した各
分割屋根材を相互に接合しに後にアーチ状の小梁から弦
材を取り外すものである。
「作用J 大梁に接合される2次部材の少なくとも一部を大梁に対
して相対摺動自在に仮止めして応力解除ゾーンを形成す
るので、弦材に張力が導入された場合、2次部材は摺動
して導入力から逃れ、導入力は大梁に流れる。この結果
、大梁に所定の応力が導入されるとともに、小梁やブレ
ースなどの2次部材に対する不要な力の付加が防止され
る。
また、リングガーダの直線部に接合した平行状態の大梁
と湾曲部に接合した放射状の大梁との境界部分に応力解
除ゾーンを設けた場合、平行状態の大梁と放射状の大梁
とが分断される結果、放射状部分の特性であるリング効
果による拘束が弱まり、逆に大梁の拘束力か強まる結果
、導入張力が大梁に十分に入る。
更に、lスパン毎に応力解除ゾーンを設けることて、前
述の場合と同様に大梁に円滑に所定応力が導入される。
また、張力導入時に応力解除ゾーンでの変形が大きくな
ると想定される場合、■スパンおきに応力解除ゾーンを
設けることで、1つの応力解除ゾーンあたりの変形量を
小さくすることができ、2次部材の摺動距離を小さくで
きるので応力解除ゾーンの2時部材の設計及び施工が容
易になる。
更にまた、上弦の小梁と下弦の小梁の少なくとも一方を
仮止めすることで、上弦と下弦の両方の小梁を仮止めす
る場合と同程度の応力状態を得ることができ、大梁に円
滑に所定の応力を導入できる。
更に、2次部材を仮止めする部分にボルト止め構造を採
用し、この連結用ボルトの挿通部にボルトとの間に移動
間隙を形成する挿通孔を形成することで、長孔を形成す
る場合に比較して孔あけ作業と工期が短縮される。
「実施例J 第1図ないし第5図は、本発明方法を張弦梁屋根を構築
する場合に適用した例を説明するためのもので、第6図
ないし第13図は本発明方法を適用して構築された長円
形状の張弦梁屋根の一例を示すものである。
ここて張弦梁屋根を構築する場合、第19図ないし第2
1図を基に説明した方法と同様に、建築現場でクレーン
によって建築物の側壁部5の鉄骨建方を行うとともに、
建築物の略中央にリングガーダ用の構台6を組み立て、
次いで第20図に示すように構台6に支持させてリング
ガーダ2を組み立て、このリングガーダ2を基本として
施工を開始する。
前記リングガーダ2は、第6図ないし第9図に示すよう
に、底部のテンンヨンリング2aと上部のコンブレッノ
ヨンリング2 b、 2 bとを鋼材で連結して構成さ
れている。テンンヨンリング2aは、一対の直線状の鋼
材からなる並列部2 A、2 Aと、並列部2A、2A
の各々に接合された半円状の放射部2B、2Bからなる
平面長円形状に形成され、並列部2A、2Aは複数本の
切梁2Dで補強されている。また、コンブレッノヨンリ
ング2bは、前記テンノヨノリング2aと同様に、並列
部2A2A’と放射部2 B’、2 B’と切梁2D’
 ・がら構成されている。
また、この発明の施工法によって構築される張弦柔構造
の屋根Bは、第6図ないし第13図に示す構造となって
いる。
この実施例の屋根Bは、中央部に長円形状のリングガー
ダ2が配置され、このリングガーダ2の上部周囲に放射
状に大梁1 が接合されている。
リングガーダ2の各並列部2Aには、6本の大梁が等間
隔で接合され、各放射部2Bには11本の大梁Iが等間
隔て接合されてし)で、各並列部2Aに接合された各大
梁lの間の間隔が等しくなるように、かつ、各放射部2
Bに接合された各大梁1の間隔が等しくなるように接合
されていて、屋根荷重を大梁1−・でほぼ均等に支持で
きるように構成されている。
各大梁lは、第9図と第1O図に示すように、上弦材I
Aと下弦材IBとラチス材ICとからなるラチス柔構造
をなし、先端部1aの下弦材IBに固着されたブラケッ
ト13にワイヤローブなどからなる弦材3を接合できる
ようになっている。
また、大梁1.1の間には、第13図に示すように、隣
接する大梁1.1の上弦材IAを接合した小梁15と、
隣接する大梁1,1の下弦材IBを接合したアーチ型の
小梁16とが設けられ、大梁1,1の間には上弦材I 
A、I Aに接合されたブレース17−が複数段けられ
ている。なお、大梁lと小梁15とブレース17の詳細
な配置は第6図に示すように、大梁lと小梁16の詳細
な配置は第7図に示すようになっている。
一方、各小梁15,16および各ブレース17と各大梁
1とが接合される部分の構造は、第14図ないし第16
図を基に以下に説明するルーズホール構造になっている
即ち、各接合部分は、ボルト18・・による接合構造に
なっているが、ボルト18を挿通するための透孔19が
各々ボルト18の外径よりも数mm程度大きく、ボルト
18の頭部よりも小さな内径に形成されている。即ち、
ボルト18の半径よりも第14図に示すようにΔ/2だ
け大きな半径の透孔19が、ボルト18で接合される板
状の母材20と接合材21に形成されている。
従ってボルト18の外周面と透孔19の内面との間には
移動用の間隙が形成される。ここて母材20は大梁lに
接合された接合用のブラケット状の板材を示し、接合材
21は前記小梁15.+ 6の接合部分あるいはブレー
ス17の端部の接合部分を示す。
以上のように構成することで、ボルト18の締め付は力
を弱くして相対摺動自在なように両部材を仮止めしてお
くと、第15図に示すように、ボルト18で仮止ぬした
接合材21は母材20に対して相対的に摺動して距離Δ
だけ移動できるようになっている。
なお、ボルトを挿通するための透孔を部材に形成する場
合、例えば、前記のように透孔19の内径をそれぞれボ
ルト径+4mmとすると、2つの透孔19で±4 mm
、最大8IRff1程度まで摺動可能なルーズホール構
造を採用することかできる。従って丸孔状の透孔19を
形成することて、あたかも、長径8mmの長孔(一般に
は、部材の強度維持の面からみて、形成不可能な大きさ
の長孔)を形成した場合と同等の効果を得ることができ
る。
ここで以下に前記のように構成される張弦柔構造の屋根
Bの施工手順の一例について説明する。
施工開始にあたり、まず、建築現場における地組みなど
の手段によって第1図に示すように分割屋根材25.2
6を形成する。この実施例の場合、分割屋根材25はリ
ングガーダ2の並列部2Aに取り付けるための梯子状の
もので、分割屋根材26はリングガーダ2の放射部2B
に取り付けるための末広がりの梯子状のものである。な
お、第1図ないし第5図において、各図の(a)は分割
屋根材25.26の上弦面を示し、各図の(b)は分割
屋根材25.26の下弦面を示している。
分割屋根材25は、一対の平行な大梁1,1の間に小梁
15.16をボルト止めあるいは溶接により本固定する
とともに、それらの間に設けるブレース17の固定部分
に萌述のルーズホール構造を採用し、ブレース17 を
固定するボルト18を全て緩く締め付けて相対摺動自在
に仮止めして構成されている。また9、分割屋根材26
は、先端部にゆくにつれて広がるように対向さけた一対
の大梁1.1の間に小梁1516をボルト止めあるいは
溶接により本固定するとともに、それらの間に設けるブ
レース17 の固定部分に前記ルーズホール構造を採用
し、ブレースI7 を固定するホル)18 −を全で緩
く締め付けて相対摺動自在に仮止めしておく。なお、こ
の仮止めしたブレース17 を図面では鎖線で示してい
る。
また、アーチ型の小梁16には必要に応して第13図(
b)に示すように弦材16Aを取り付けることが好まし
い。この弦材16Aは、ワイヤローブなどにターンバッ
クル16Bを組み込んで構成されたもので、小梁16の
両端下部に固着されたブラケット16cによって小梁1
6に接続されている。
これらの分割屋根材25.26を必要個数地組みしたな
らば、各々をクレーンなどの揚重機によって吊り上げ、
第2図に示すように、各分割屋根材25をリングガーダ
2の並列1112Aに等間隔で、しかも、隣接する分割
屋根材25.25の間に分割屋根材25の幅に相当する
間隔があくように接合し、更に、各分割屋根材26をリ
ングガーダ2の放射部2Bに等間隔で、しかも、隣接す
る分割屋根材26.26の間に分割屋根材26の幅に相
当する間隔があくように接合する。
この接合の際に、各分割屋根材25.26は第20図に
おいて説明した場合と同様に構台6上のリングガーダ2
に一端をボルト止めあるいは溶接で本固定し、他端側は
側壁部5に支持させる。
この上うに分割屋根材25・・、26・を設置した場合
、分割屋根材2526の自重が大きいと、分割屋根材2
5.26の自重によってアーチ型の小梁■6が伸ばされ
るように変形するおそれかある。即ち、各分割屋根材2
5.26が各々幅方向に広がるように変形するおそれが
ある。このような場合、第13図(b)に示す弦材16
Aを各小梁16・・・に取り付け、弦材16Aを緊張し
ておくと、小梁16の変形を抑止することができる。
第2図に示すようにリングガーダ2の全周に分割屋根材
25.26を間欠的に接合して固定したならば、分割屋
根材25.25の間にあけられている間隔と、分割屋根
材26.26の間にあけられている間隔と、分割屋根材
25.26の間にあけられている間隔に小梁15・・・
、16・・とブレース17・・の取り付けを第3図に示
すように行う。
第3図において鎖線で示す部分が仮止めした部材を表し
ている。
即ち、この取り付は作業においては、分割屋根材26の
両側の部分の総ての小梁15,16と、総てのブレース
17の接合部分にルーズポール構造を採用し、これらの
部材を取り付けるボルトを緩く締め付けて仮止めしてお
く。なお、分割屋根材25.25の間の小梁15,16
は溶接あるいはボルト止めなどの手段で本固定する。こ
のように仮止めした部分のうち、分割屋根材26の両側
の部分は、応力解除ゾーンZとなる。即ち、この例の場
合、第3図に示すように大梁1・・・のlスパンおきに
応力解除ゾーンZが形成される。
以りのように小梁15・ 16・ とブレース17を取
り付ける場合、前述のように弦材16Aによって各分割
屋根材25.26の変形を抑止しておくと、隣接する分
割屋根材どうしの間隔を一定にできるので、小梁15,
16とブレース17の固定作業が容易にできる。
以上の仮止め作業が終了した時点て屋根の骨組みは形状
的にはほぼ完成し、目的の屋根Bとほぼ同一形状の屋根
構成体Cか形成される。
次に前記屋根構成体Cにおいて、各大梁l・・に設けた
ブラケット13とテンノヨンリング2aとに連結されて
いる弦材3・・の各々に張力を加える。
弦材3−に張力を加える場合、総ての弦材3・・に同時
に張力を加えることが好ましい。このためには、テンン
ヨンリング2aの各弦材3の固定部分のそれぞれに、ツ
ヤツキ装置などの牽引装置を固定し、総てのツヤツキ装
置を同時に作動さけることて総ての弦材3・・・に同時
に張力を導入することができる。
総ての弦材3に同時に張力を導入することで屋根構成体
Cには所定応力が付加されて屋根構成体Cは構台6から
離れて自立する。
以上のように張力を導入した場合、大梁l・に応力が発
生されると同時に、導入力の一部が小梁15−.16 
 あるし)はブレース17・−・に流れて付加されるか
、これらの部材の多くは前述のルーズホール構造により
大梁■・・に対して相対摺動自在に仮止めされているの
で、小梁15.+ 6とブレース17は導入力の付加に
応じて、導入力から逃れるように摺動する。
従って導入した力は各応力解除ゾーンZと仮止めした部
分の小梁15・・、16  とブレース17・などの2
次部材に付加されることなく大梁1・に十分に導入され
る。なお、張力の導入によって2次部材が摺動する際、
前述のように弦材16Aを張設して分割屋根材25.2
6の変形が抑止されているならば、2次部材の摺動距離
を設計どうりの値にすることができる。
この点において、弦材16Aを用いない場合は、分割屋
根材25.26が自重で変形することによって2次部材
の摺動距離が長くなり、その分、ルーズホール構造を採
用する部分の透孔19の内径を大きくする必要があって
不経済であるとともに、透孔I9を形成する母材20と
接合材21の強度も低下させるおそれがある。
また、リングガーダ2の並列部2Aに個々に平行に取り
付けられている分割屋根材25と、リングガーダ2の放
射部2Bに放射状に取り付けられている分割屋根材26
との境界部分に応力解除ゾーンZが設けられているので
、張力の導入時、平行に設けられている大梁1・と放射
状に設けられている大梁l・・とが分断される結果、放
射状部分での特性であるリング効果による拘束力が弱ま
り、逆に大梁lの拘束力が強まることにより、導入した
力が十分に大梁l・・に導入される。
なお、前記のように屋根構成体Cが自立したので、構台
6を分解して撤去することができる。構台6を撤去した
ことで屋根構成体Cの下面側は自由な状態となるので、
屋根構成体Cの下面側に必要な仕上工事などを屋根工事
と並行して施工できる。
前記張力の導入作業が終了したならば、次に、コンブレ
ッンヨンリングの並列部2Aに接合されて大梁1・・に
前記の如く仮止めされていた小梁J5・・、16・とブ
レース17・・・の各ボルト18を締め付けて本固定す
る。また、コンブレッソヨンリングの放射部2Bに接合
された大梁l・・に前記の如く仮止めされていた小梁1
6・・・のうち、最外周の2本の小梁16・・を除く他
の小梁16 のボルト18・・・を締め付けてこれらを
第4図の実線に示すように本固定する。
そして、張力導入後、仕上工事を行う場合、並行部2A
に接合された大梁1 のまわりの部分、および、応力解
除ゾーン以外の仕上工事を先行して行う。そして、応力
解除ゾーンZの仕上工事は以下に説明するプレロード状
態で行う。
即ち、前記応力解除ゾーンZに相当する部分に取り付け
るべき仕上材の半分程度の重量物りを応力解除ゾーンの
両脇の境界部分(分割屋根材26の両脇部分)に各々載
置し、応力解除ゾーンZに仕上工事完成時と同等の応力
を付加したプレロード状態とする。このプレロード状態
とした後に応力解除ゾーンで仮止めされているボルト1
8・・を本締めして小梁15・・とブレース17・・・
を本固定する。
以上のように予め仕上工事で最終的に取り付ける分と同
等の重量物を応力解除ゾーンの周囲に設置したプレロー
ド状態で小梁15 とブレースI7・・−の本固定を行
うことで仮固定していたこれらの部材を応力解除ゾーン
Zの仕上状態と同等の応力付加状態にして本固定するこ
とができる。
このようにすることでこれらのボルトの早期本固定作業
を実施することができ、施工時間を短縮できる効果があ
る。
応力解除ゾーンに荷重をかける方法としては、一般に、
水、砂などをつめた小袋または固形物を仮置きする方法
、あるいは、仕上材としてALC板を用いる場合は、A
LC板を応力解除シーツZの両脇に積み重ねて載置する
なとの方法をとることかてきる。
前記のような本固定作業か終了したならば、残りの仮止
め部分を第5図に示すように本固定し、防水工事、銅版
貼り付は工事、天井工事なとを行い、仮設作業台なとを
撤去して工事完了とすることができる。
以上説明した方法により張弦粱構成の屋根Bを横築する
ならば、2次部材に流れようとする力を2次部材を摺動
させて解除し、大梁1 に設計とうりの力を導入てきる
のて、大梁l・に所望の耐力を発揮さ仕ることかできる
とともに、設計とうりに大梁1 を変形さ廿ることがて
き、所望の形状の張弦梁屋根Bを構築てきる。また、2
次部材に無用な力がかからないので、2次部材が座屈す
るおそれかないとともに、2次部材の施工後の耐力低下
を防止できる。
更に、この例のように1スパンおきに応力解除ゾーンZ
を形成すると、応力解除ゾーンZの数を多くできるので
、後述する例のように、応力解除ゾーンZの数が少ない
場合に比較すると、1つの応力解除ゾーンZにおける変
形量を極力少なくすることかできる特徴がある。このよ
うに応力解除シーツZの変形量を少なくできることは、
張力導入時の2次部材の摺動距離を小さくできることで
あり、ルーズホール構造における透孔19の内径をより
小さくできることになるので、ルーズホール構造の設計
も容易になる。
ところで前記実施例では、屋根構成体25.26を全て
間欠的に配置し、屋根構成体26の両側に各々応力解除
ゾーンZを設けたが、応力解除ゾーンZはコンブレラン
タンリングの並列部2Aと放射部2Bの境界部分に設け
ることが最も重要である。従って、この他の部分に設け
る応力解除ゾーンZは設計に余裕がある場合は省略して
も差し支えない。
そこで第3図(C)と(d)を基に、コンブレランタン
リングの並列部2Aと放射部2Bの境界部分のみに応力
解除ゾーンZを設けた場合の例について説明する。
まず、第1図ないし第2図に示すように分割屋根材25
・、26−をリングガーダ2に間欠的に固定した後に、
並列部2Aと放射部2Bの境界部分を除いた部分に小梁
15.+6を本固定することで、第3図(c)に示すよ
うに境界部分のみに応力解除ゾーンZを形成する。また
、この例において、分割屋根材25.26を予め形成す
るのではなく、大梁1・・を個々にリングガーダ2に固
定し、隣接する大梁1.1の間に2次部材を組み付ける
ようにして構築しても良い。なお、いずれの場合も大梁
lに取り付けるブレース17・・は全でルーズホール構
造を採用する。
このように境界部分のみに応力解除ゾーンZを形成し、
この後に張力を導入し、その後に応力解除ゾーンZの本
固定作業とブレース17・・の本固定作業を行うように
して施工を進ぬても良い。
以上のように施工する場合、前記のように1スパンおき
に応力解除ゾーン2を形成する場合と同様な効果を得る
ことかできる。
また、以下に、応力解除シーツZを設ける場合の他の例
を説明する。
この例においては、分割屋根材25.26を第2図に示
すようにリングガーダ2の外周部に間欠的に接合し、こ
の後に、隣接する分割屋根材の間に第3図(e)と(f
)に示すように2次部材を接合して1スバノおきに応力
解除シーツZを形成する。
この接合の際に、第3図(e)に示すようにブレース1
7は全てルーズホール構造として仮止めするとともに、
応力解除ゾーンZの上弦側の小梁15を全てルーズホー
ル構造として仮止めし、更に、応力解除ゾーンZの下弦
側の小梁16・・・を第3図(f)に示すように本固定
しておく。
第3図(e)と(oに示す状態とした後に前述の場合と
同様に張力を導入し、その後に仮止めしておいた2次部
材を本固定することで張弦梁屋根Bを構築する。
このように構築する場合、小梁15.16をいずれも仮
止めする場合に比較すると、若干、応力発生状聾は相違
することになるが、下弦側の小梁16かアーチ形状をな
している場合や上弦の小梁15に比較して下弦の小梁1
6か小さい場合は、下弦側の小梁16を本固定しても全
体としての剛性は比較的に大きくならないので、応力解
除ゾーンZ内の変形を小さくすることかでき、仮止めに
よって大梁l・に張力を導入する効果を十分に得ること
かできる。
また、張力導入前に下弦側の小梁16を先行して本固定
しておくことかできるならば、小’IA 1516の両
方を張力導入後に本固定する場合に比較し、本固定作業
を簡略化できる効果がある。更に、小梁16を先行して
本固定するならば、小梁16の本固定作業を施工の初期
段階で実施できるので、施工を早めることができる。
ところで、応力解除ゾーンZを形成する場合、小梁15
.16のうち、とちらか一方あるいは両方を仮止めして
も良い。東に、本発明を長円形状の張弦梁屋根の他に、
多角形状あるいは不定形の張弦梁屋根に適用しても良い
のは勿論である。
「発明の効果」 以上説明したように本発明は、弦材への張力の導入時に
、小梁やブレースなとの2次部材側に流れようとする力
を大梁に対する2次部材の摺動により解除するので、大
梁に設計どうりの応力を導入することができ、設計どう
りの耐力と設計どうりの形状の張弦柔構造の屋根を構築
できる効果がある。また、2次部材に無用な力がかから
ないので、2次部材が座屈するおそれがないとともに、
2次部材の施工後の耐力低下も防止できる。
また、リングガーダの並列部と放射部の境界部分に応力
解除ゾーンを設けた場合、平行状態の大梁と放射状の大
梁を分断できる結果、放射状部分のリング効果による拘
束を弱めることができ、大梁の拘束力を強めることがで
きるので、弦材を緊張することによって大梁に十二分に
力を導入することができる。
更に大梁の1スパンごとに応力解除ゾーンを設けること
で、より円滑に張力を大梁に導入できるとともに、1つ
の応力解除ゾーンにおける変形量を少なくすることがで
き、これによって2次部材の摺動距離を少なくし、応力
解除ゾーンの摺動部分の設計に余裕を持たせることがで
きる効果がある。
更にまた、上弦の小梁と下弦の小梁の少なくとも一方を
仮止めして応力解除ゾーンを形成することで、両方の小
梁を仮止めする場合と同程度の応力状態を得ることがで
き、張力導入時に大梁に十二分に張力を導入できる。ま
た、上弦と下弦のどちらか一方を先行して本固定できる
ので、張力導入後の本固定作業が容易にできるようにな
る効果がある。
一方、2次部材の仮止め部分に形成する透孔をボルトの
外径との間に移動間隙を形成する大きさに形成すること
で、長孔を形成しなくとも2次部材の摺動を可能にでき
るので、長孔を形成する場合に比較して孔あけ作業が容
易になり、加工費用も削減できるとともに、工期も早く
することができる。
更に、大梁と2次部材を接合してなる分割屋根材を組み
付ける場合、アーチ状の小梁に弦材を張設することて、
分割屋根材が自重で変形しようとしても弦材が小梁の変
形を抑止するので、分割屋根材の変形を防止できる。従
って分割屋根材の変形が防止されるので、リングガーダ
に接合した後に分割屋根材どうしを2次部材で接合する
際に設計どうりの状態で接合できる。また、小梁の変形
を抑えることができるので、応力解除ゾーンでの2次部
材の摺動距離が小さくなり、2次部材接合部の設計が容
易になる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第5図は本発明を説明するためのもので、
第1図(a)は分割屋根材の上弦面を示す平面図、第1
図(b)は分割屋根材の下弦面を示す裏面図、第2図(
a)は分割屋根材をリングガーダに間欠的に取り付けた
状態の上弦面を示す平面図、第2図(b)は同状態の下
弦面を示す裏面図、第3図(a)は分割屋根材の間に2
次部材を仮止めした状態の上弦面を示す平面図、第3図
(b)は同状態の下弦面を示す裏面図、第3図(c)は
並列部と放射部の境界部分に応力解除ゾーンを形成した
状態の上限面を示す平面図、第3図(d)は同状態の下
弦面を示す裏面図、第3図(e)は上弦の小梁を仮止め
した状態を示す平面図、第3図(f)は下弦の小梁を本
固定した状態を示す裏面図、第4図(a)は張力導入後
に仮止め部分の一部を本固定し1こ状態の上弦面を示す
平面図、第4図(b)は同状態の下弦面を示す裏面図、
第4図(c)はプレロード状態を示す平面図、第5図(
a)は仮止め部分の総てを本固定した状態の上弦面を示
す平面図、第5図(b)は同状態の下弦面を示す裏面図
、第6図ないし第15図は本発明を適用して構築された
屋根の例の詳細構造を示すもので、第6図は完成した張
弦梁屋根の上弦面を示す平面図、第7図は完成した張弦
梁屋根の下弦面を示す底面図、第8図は弦材の配置を示
す底面図、第9図は張弦梁屋根の側面図、第10図は大
梁の拡大図、第11図は弦材の取付部の底面図、第12
図は大梁の横断面図、第13図は隣接する大梁の接合構
造を示す正面図、第14図は大梁と2次部材の仮止め状
態を示す断面図、第15図は大梁と2次部材の摺動後の
状態を示す断面図、第16図は仮止め位置を示す平面図
、第17図ないし第21図は本発明者らか先に提案して
いる張弦梁屋根の提案に記載された構造例を示すもので
、第17図は張弦梁屋根を備えた構築物の断面図、第1
8図は張弦梁の構成略図、第19図は構台の組み立て状
態を示す構成図、第20図はリングガーダと大梁の取付
状態を示す構成図、第21図は建築物の完成状態を示す
構成図である。 B・・・屋根、C・・・屋根構成体、Z・・・応力解除
ゾーン、■・・・大梁、IA・・・上弦材、IB・・・
下弦材、IC・・・ラチス材、2・・リングガーダ、2
a・・・テンノヨンリング、2b・・コンプレッション
リング、2A・・・並列部、2B・・・放射部、3・・
弦材、1516・・小梁、16A・・・弦材、+7・・
・ブレース、18・ボルト、19・・・透孔、20・・
母材、21・・・接合材、25.26・・分割屋根材。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)相互の間に間隔をあけて配設された複数の大梁と
    これらの大梁の間に接合された小梁およびブレースなど
    の2次部材とを具備してなり、各大梁に連結された弦材
    に張力が導入されてなる張弦梁屋根を構築する施工法に
    おいて、 前記大梁に2次部材を接合するにあたり、2次部材の少
    なくとも一部を大梁に対して相対摺動自在に仮止めして
    応力解除ゾーンを形成し、 この応力解除ゾーンを形成した後に弦材を緊張して大梁
    に所定の応力を導入するとともに、張力導入後、仮止め
    していた2次部材を大梁に本固定することを特徴とする
    張弦梁屋根構造の施工法。
  2. (2)直線部と湾曲部からなる長円形状のリングガーダ
    の外周部に、リングガーダの直線部においては各々平行
    に、リングガーダの湾曲部においては放射状に各々複数
    の大梁が接合され、隣接する各大梁の間に複数の小梁と
    ブレースなどの2次部材が接合されてトラス屋根が構成
    されるとともに、各大梁の先端部とリングガーダの底部
    との間に弦材を張設してトラス屋根に応力が導入されて
    なる張弦梁屋根を構築する施工法において、 前記大梁に2次部材を接合するにあたり、リングガーダ
    の直線部に接合した大梁と、リングガーダの湾曲部に接
    合した大梁との間の境界部分に、2次部材の少なくとも
    一部を大梁に対して相対摺動自在に仮止めして応力解除
    ゾーンを形成し、この応力解除ゾーンを形成した後に弦
    材を緊張して大梁に所定の応力を導入するとともに、張
    力導入後、仮止めしていた2次部材を大梁に本固定する
    ことを特徴とする張弦梁屋根構造の施工法。
  3. (3)環状のリングガーダの外周部にリングガーダを中
    心として外方に向けて複数の大梁が接合され、隣接する
    各大梁の間に複数の小梁とブレースなどの2次部材が接
    合されてトラス屋根が構成されるとともに、各大梁の先
    端部とリングガーダの底部との間に弦材を張設してトラ
    ス屋根に所定の応力が導入されてなる張弦梁屋根を構築
    する施工法において、 前記大梁に2次部材を接合するにあたり、大梁の1スパ
    ン毎に2次部材の少なくとも一部を大梁に対して相対摺
    動自在に仮止めして大梁の1スパン毎に応力解除ゾーン
    を形成し、 前記応力解除ゾーンを形成した後に弦材を緊張して大梁
    に所定の応力を導入し、 張力導入後、仮止めしていた2次部材を大梁に本固定す
    ることを特徴とする張弦梁屋根構造の施工法。
  4. (4)相互の間に間隔をあけて配設された複数の大梁と
    これらの大梁の間に接合された小梁およびブレースなど
    の2次部材とを具備してなり、各大梁に連結された弦材
    に張力が導入されてなる張弦梁屋根において、 大梁と2次部材とがボルト止めにより接合され、大梁と
    2次部材の各々のボルトを挿通する部分に、連結用ボル
    トの外径よりも大きく、連結用ボルトの頭部およびナッ
    トの外径よりも小さい径の円形状であって、連結用ボル
    トの外周面との間に移動間隙を形成する挿通孔が形成さ
    れてなることを特徴とする張弦梁屋根。
  5. (5)環状のリングガーダの外周部にリングガーダを中
    心として外方に向けて複数の大梁が接合され、隣接する
    各大梁の間に複数の小梁とブレースなどの2次部材が接
    合されてトラス屋根が構成されるとともに、大梁に接合
    される複数の小梁の一部がアーチ状に形成されてなり、
    各大梁の先端部とリングガーダの底部との間に弦材を張
    設してトラス屋根に所定の応力が導入されてなる張弦梁
    屋根を構築する施工法において、 トラス屋根を周方向に複数に分割してなる大きさであっ
    て、複数本の大梁と2次部材とを接合してなる分割屋根
    材を複数組み立て、 この分割屋根材をリングガーダに接合してトラス屋根を
    構築する際に、アーチ状に形成された小梁の両端部に弦
    材を着脱自在に張設し、弦材を張設した状態の分割屋根
    材をリングガーダに接合するとともに、 リングガーダに接合した各分割屋根材を相互に接合した
    後にアーチ状の小梁から弦材を取り外すことを特徴とす
    る張弦梁屋根の施工法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05287810A (ja) * 1992-04-08 1993-11-02 Mamoru Kawaguchi ドーム式屋根構造
JP2013217062A (ja) * 2012-04-06 2013-10-24 Taisei Corp 張弦梁構造
CN115075562A (zh) * 2022-06-29 2022-09-20 浙江精工钢结构集团有限公司 一种释放大跨度桁架结构分区分阶段施工附加应力的方法

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