JPH0420573Y2 - - Google Patents

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JPH0420573Y2
JPH0420573Y2 JP9192485U JP9192485U JPH0420573Y2 JP H0420573 Y2 JPH0420573 Y2 JP H0420573Y2 JP 9192485 U JP9192485 U JP 9192485U JP 9192485 U JP9192485 U JP 9192485U JP H0420573 Y2 JPH0420573 Y2 JP H0420573Y2
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trap
toilet bowl
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apex
style toilet
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  • Sanitary Device For Flush Toilet (AREA)
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、泥漿鋳込みにより洋風便器を成形す
る石膏型に関するものである。
〔従来の技術〕
衛生陶器は、石膏型を用いた泥漿鋳込みにより
製造されるのが一般的である。第6図はこのよう
にして製造された従来の洋風便器の一例を示す縦
断面側面図であり、第7図はそのA−A線断面図
である。同図において、1は洋風便器、2は便
鉢、3はトラツプである。このような洋風便器1
の溜水面レベルは、トラツプ3を支持する障子部
4のトラツプ頂点4aと同一レベルαであるのが
通常であり、排泄物等を溜水上に落下させるよう
に設計されている。これは、排泄物等が直接便鉢
内面2aと接触すると、排泄物等と便鉢内面2a
との付着が強く、洗浄水のみの洗浄では完全に汚
れを除去することができないからである。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところが、泥漿鋳込みによる製造方法にあつて
は、第7図に示すように、トラツプ3を支持する
障子部4のトラツプ頂点4aにおいて凹状の切込
み亀裂5が発生する。このため、第6図に示す如
く、溜水面レベルが亀裂5の最下位置レベルβに
低下するということがあつた。このように、溜水
面レベルが低下すると、前述した排泄物等が便鉢
内面2aと直接接触するようになり、排泄物等の
洗浄がし難くなり、衛生管理上も好ましいもので
はなかつた。
亀裂5の発生原因は、第8図に示す如く、泥漿
鋳込み時の左右の石膏型6及び7への着肉挙動に
ある。すなわち、それぞれの左右の石膏型6及び
7における壁面部分3a,3bと障子部4との間
のコーナー部分の着肉厚みをl1とし、それぞれの
左右の石膏型6及び7に沿つて流れて来た障子部
4における泥漿の着肉厚み(障子部4の全厚みの
1/2)をl2とすると、l1<l2の関係にある。これ
は、左右の石膏型6及び7において、泥漿を型内
へ供給すると、先ずトラツプ3の壁面となる部分
3a及び3bが着肉形成され、続いて障子部4の
壁面となる部分が着肉形成されることと、前記コ
ーナー部分においては石膏型6及び7による水の
拡散が充分に行われないからである。
また泥漿鋳込み時にあつて、左右の石膏型6及
び7の表面付近を流れる泥漿粒子は微細であり、
型表面から離れるに連れて粗い粒子となる傾向に
ある。このため、障子部4にあつては、それぞれ
左右の石膏型6及び7から流れて来た泥漿の粗い
粒子どうしが合流して中央部分(心線部分)に集
まる。つまり、前記コーナー部分の着肉厚みが小
さいことと、粗い粒子どうしが中央部分に集まつ
て該部分の結合強度が弱いこととにより、該コー
ナー部分(障子部4のトラツプ頂点4a)の合せ
面において亀裂5が発生し易くなるものである。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は従来の前記欠点に鑑みてこれを改良除
去したものであつて、障子部頂点において亀裂の
発生がなく、溜水面レベルを常に一定にすること
のできる洋風便器成形用の石膏型を提供せんとす
るものである。
而して、前記課題を解決するために本考案が採
用した手段は、泥漿鋳込みにより洋風便器を成形
する石膏型において、洋風便器のトラツプを支持
する障子部のトラツプ頂点近傍に対応する石膏型
の成形面に、凸部を形成し、該凸部の寸法を前記
障子部の厚みの少なくとも1/2以上としたことを
特徴とする洋風便器成形用の石膏型である。
〔作用〕
本考案の石膏型にあつては、第4図及び第5図
の実施例で示すように、洋風便器生素地11aの
障子部14の頂点14a(第1図及び第2図参照)
近傍に対応する例えば右側の石膏型17の成形面
に、凸部19を突設し、該凸部19の突出寸法
を、前記障子部14の厚みの少なくとも1/2以上
としている。
このように石膏型17に凸部19を形成するこ
とにより、泥漿鋳込み時にあつて、凸部19の存
在する部分のトラツプ頂点14a近傍の肉壁は、
障子部14の心線からズレて位置することにな
る。そのため、前記トラツプ頂点14a近傍に成
形される肉壁は、この場合、左側の石膏型16の
壁面に沿つて流れる微細な泥漿粒子によつてのみ
成形され、左右の石膏型16,17からの粗い泥
漿粒子が合流することはない。またこの場合、右
側の石膏型17の凸部19によりトラツプ頂点1
4aにおける水の充分な拡散を行わしめることが
でき、均一な厚みのトラツプ左右壁13a及び1
3bの合流部を形成することが可能である。
要するに、泥漿鋳込み時のトラツプ頂点14a
近傍において、粗い泥漿粒子の合流がなく、しか
も均一な厚みのトラツプが得られるので、当該部
分に亀裂の発生がない。従つて、本考案の石膏型
16及び17によつて成形された洋風便器11は
常に溜水面レベルが一定である。
〔実施例〕
以下に本考案の構成を図面に示す実施例に基づ
いて説明すると次の通りである。
第1図は本考案に係る洋風便器11の鋳込み生
素地11aを示す一部断面斜視図、第2図は同洋
風便器11の縦断側面図、第3図は第2図のB−
B線断面図、第4図は鋳込み時の状態を示す石膏
型16及び17の部分拡大縦断面図、第5図は石
膏型16及び17の部分斜視図である。
この実施例にあつては、第4図及び第5図に示
すように、石膏型17に凸部19を形成してい
る。この凸部19は、第1図乃至第3図に示す、
洋風便器11のトラツプ13を支持する障子部1
4のトラツプ頂点14a近傍に対応する位置に形
成されている。そして、この凸部19の突出寸法
は、前記障子部14の厚みの少なくとも1/2以上
であることが必要であり、障子部14の全幅に亘
つてもよい。石膏型17に凸部19を形成するこ
とにより、成形された洋風便器11には切欠凹部
18が形成されることになる。
而して、凸部19の突出寸法を、障子厚みの少
なくとも1/2以上としたのは、この範囲でないと、
泥漿鋳込み時に左右の石膏型16及び17からの
粗い泥漿粒子がトラツプ頂点14aで合流し、亀
裂の発生原因の1つとなるからである。以下にこ
の限定理由を、洋風便器11の鋳込み方法と共に
更に詳細に説明する。
泥漿鋳込みは、先ず左右の石膏型16及び17
と図示しない下方の石膏型及び上方の石膏型を設
置し、これらの石膏型に泥漿を注入して行われ
る。この実施例の場合、第4図及び第5図に示す
如く、トラツプ頂点14aの近傍に対応する右側
の石膏型17の部位に、切欠凹部18を形成する
ための凸部19を設けている。注入された泥漿
は、各石膏型16及び17に水が拡散されて着肉
する。而して、障子部14における着肉は、該ト
ラツプ頂点14aの近傍に切欠凹部18を形成す
るための凸部19が介在しており、左右の石膏型
16及び17から均一に流入するものではなく、
左側の石膏型16から該石膏型16の表面に沿つ
て流れる微細な泥漿粒子が流入する。トラツプ頂
点14aにおいて、左右の石膏型16及び17か
らの泥漿粒子の合流を防止するためには、障子部
14の厚みの少なくとも1/2以上の突出寸法を有
する凸部19が必要であることは明らかである。
凸部19の下方においては、第5図に示す左右の
石膏型16及び17の障子部形成用側面合せ部2
0へ左右の石膏型16及び17から均一に泥漿粒
子が合流して流入する。この部位における着肉の
状態は、従来の場合と同じである。
従つて、障子部14に着肉した泥漿は、切欠凹
部18を含むトラツプ頂点14a近傍では微細な
泥漿粒子のみが存在することになり、その下方で
は粗い泥漿粒子及び微細な泥漿粒子の混在したも
のとなる。トラツプ頂点14aに着肉した微細な
泥漿粒子は、前述の如く、左側の石膏型16から
のみ流入するので、第7図及び第8図に示す従来
のように左右の石膏型6及び7からの粗い泥漿粒
子が中央部分に合流するということがなく、亀裂
の発生原因となることはない。また右側の石膏型
17に形成した凸部19により、トラツプ頂点1
4a近傍の泥漿水の拡散が充分に行われる。この
ため、トラツプ頂点14aの着肉をほぼ均一にす
ることが可能である。
泥漿鋳込みは、通常1〜2時間で排泥され、そ
の形が保持できる硬度になるまで放置される。必
要な場合は加圧乾燥が行われる。然る後は、脱型
して泥漿生素地11aを取り出し、該生素地11
aが適当な硬さになつた時に、各石膏型16及び
17の型合せ部分の食み出しを削り取つたり、機
能に合わせて穴開けや接合をしている。そして最
後に乾燥させて施釉を行い、焼成する。これによ
り、洋風便器11を製造することが可能である。
このようにして製造された洋風便器11は、トラ
ツプ頂点14aにおいて亀裂の発生がないので、
その溜水面レベルは、第2図に示す如く、常にト
ラツプ頂点14aと同一レベルαとなる。従つ
て、排泄物等が直接便鉢12の内面12aと接触
することなく溜水上に落下するので、排泄物等が
便鉢内面12aに強く付着するということはな
い。すなわち、排泄物等の洗い流し並びに洗浄が
容易である。
ところで、本考案は上述の実施例に限定される
ものではなく、適宜の変更が可能である。例え
ば、凸部19は筒状の実施例を開示したが、その
形状は任意である。また前述した通り、凸部19
は障子部14の厚みの少なくとも1/2以上であれ
ばよく、障子部14に貫通した孔を形成すべく、
障子部14の全幅に亘るものであつてもよい。更
には、洋風便器11の形状が図示の実施例に限定
されるものでないことも当然である。
〔考案の効果〕
以上説明したように本考案の石膏型にあつて
は、これにより製造される洋風便器の溜水面レベ
ルを常に一定とすることができ、排泄物等は溜水
上に落下し、直接便鉢内面と接触することがな
い。従つて、排泄物等の洗い流し及び便鉢内面の
洗浄が容易であり、衛生上も好ましいものであ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第5図は本考案に係るものであり、
第1図は洋風便器の泥漿生素地を示す一部断面斜
視図、第2図は洋風便器の縦断側面図、第3図は
第2図のB−B線断面図、第4図は泥漿鋳込み時
の障子部頂点を示す縦断面図、第5図は切欠凹部
を形成するための突出部を示す左右の石膏型の一
部を切り欠いた縦断面斜視図、第6図乃至第8図
は従来技術に関するものであり、第6図は洋風便
器の縦断側面図、第7図は第6図のA−A線断面
図、第8図は泥漿鋳込み時の障子部頂点を示す縦
断面図である。 11……洋風便器、13……トラツプ、14…
…障子部、14a……トラツプ頂点、18……切
欠凹部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 泥漿鋳込みにより洋風便器を成形する石膏型に
    おいて、洋風便器のトラツプを支持する障子部の
    トラツプ頂点近傍に対応する石膏型の成形面に、
    凸部を形成し、該凸部の寸法を前記障子部の厚み
    の少なくとも1/2以上としたことを特徴とする洋
    風便器成形用の石膏型。
JP9192485U 1985-06-18 1985-06-18 Expired JPH0420573Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP9192485U JPH0420573Y2 (ja) 1985-06-18 1985-06-18

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JP9192485U JPH0420573Y2 (ja) 1985-06-18 1985-06-18

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JPS623882U JPS623882U (ja) 1987-01-10
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