JPH04204746A - 電子写真用転写紙 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【発明上の利用分野】

本発明は、サイズ性とトナ一定着性のすぐれた電子写真
用転写紙に関するものである。

【従来の技術】

近年、炭酸カルシウムの使用による白色度や不透明度の
改良、紙の保存性向上などを目的として、電子写真用転
写紙を中性で製造する場合が増してきている。中性で紙
を製造する際には、酸性雰囲気かつ硫酸バンドの存在下
で性能を発揮するロジンサイズ剤は使用できず、代わり
に中性サイズ剤が使用される。ここで中性サイズ剤とし
ては、取扱いの容易さ、あるいは少量の添加ですぐれた
サイズ性の得られることからアルキルケテンダイマーの
水性分散液が最も多く使用されている。また、カチオン
ポリマー型の中性サイズ剤ではアルキルケテンダイマー
（以下ＡＫＤと略す）やアルケニルコハク酸無水物（以
下ＡＳＡと略す）と同じ添加量だと十分なサイズ性の紙
が得られない。 電子写真用転写紙にサイズ剤としてＡＫＤあるいはＡＳ
Ａを使用した場合、サイズ度を高くするためにサイズ剤
添加量を増すと紙の表面エネルギーが低下し、電子写真
方式の複写機で転写したトナーの定着性が悪化する傾向
にある。これに対する対策としては、ＡＫＤあるいはＡ
ＳＡ添加量の削減、他の中性サイズ剤の利用、表面サイ
ズ澱粉塗布量の増加などが試みられている。

【発明が解決しようとする課題】

サイズ性とトナ一定着性のすぐれた電子写真用転写紙を
得るために適用できる技術としては、前述のようなＡＫ
ＤやＡＳＡ添加量の削減、他の中性サイズ剤の適用、表
面サイズ澱粉塗布量の増加がある。しかし、ＡＫＤ添加
量削減や他のサイズ剤の使用では、トナ一定着性は良好
なものの十分なサイズ度の紙は得られず、表面サイズ澱
粉付着量の増加では、紙のカール性が悪化するなど、い
ずれにおいても十分な品質の電子写真用転写紙を得るこ
とはできなかった。 すなわち、本発明の目的はサイズ性とトナ一定着性のす
ぐれた電子写真用転写紙を提供することにある。

【課題を解決するための手段】

本発明者らは上記課題を解決するため、主成分がスチレ
ン・アクリル酸共重合物である表面サイズ剤の利用を検
討した結果、主成分がスチレン・アクリル酸共重合物で
ある表面サイズ剤の中でもスチレン重量比が０，３０以
上である表面サイズ剤を酸化澱粉と共にサイズプレスま
たはゲートロールコータ−（ＧＲＣ）により紙表面に塗
布することで内添サイズ剤がトナ一定着性に及ぼす悪影
響をとくに低減させうろことが判明した。一方、スチレ
ン重量比が０．６０を越える場合には表面自由エネルギ
ーが減少するために、サイズ性の改良は期待できるもの
のトナ一定着性の改良はあまり期待できない。他方、ス
チレン含有比率が重量比で０．３０以上０．６０以下の
表面サイズ剤を紙表面に０．０１　ｇ／イ以上０．］、
ｇｙ′ｎイ以下塗布し以下台にはトナ一定着性改良効果
がいっそう顕著なものになることを見出し本願発明を完
成するに至った。その理由としては、サイズ剤で被われ
た表面を澱粉でカバーすることに加えて疎水基が小さく
分子中で疎水基の占める割合が少ない表面サイズ剤を塗
布するこきて表面自由エネルギーが上昇し、トナーのバ
インダーとして使用されているポリエステル樹脂やスチ
レンアクリル樹脂と紙表面の接着性が改良されることな
どが考えられる。 本発明における電子写真用転写紙とは、転写型電子写真
方式（ゼログラフィー）の複写機、ページプリンターを
始め、この方式を応用した連続プリンター、ファクシミ
リ、フルカラー複写機などの記録材料として使用される
ものである。 本発明の原紙に使用されるパルプとしては、ＮＢＫＰ、
ＬＢＫＰＳＮＢＳＰＳＬＢＳＰＳＧＰ。 ＴＭＰなどが挙げられる。使用にあたっては、それらを
数種類目的に応じた比率で混合して用いる。 また、本発明で使用する主成分がスチレン・アクリル共
重合物である表面サイズ剤とは、例えば特開昭５５−９
９９０９号公報、特開昭５７−２４３６３号公報などに
記載されているようなスチレンおよびアクリルの共重合
物を主成分とする表面サイズ剤のことであり。表面サイ
ズ剤の塗布量が０．０１ｇ／ｒｄ以下では十分なトナ一
定着性の改良が得られない。また０□　１　ｇ／ｒｄ以
上塗布してもトナ一定着性はそれ以上改良されない。 本発明の電子写真用転写紙には、通常抄紙で使用する、
染料、填料、サイズ剤、定着剤、乾燥紙力増強剤などを
必要に応じて含有するものである。 本発明の表面サイズ剤は原紙表面にサイズプレスおよび
ＧＲＣで塗布することが可能であり、澱粉と混ぜて使用
しても単独で使用しても差し支えない。

【実施例】

以下では、本発明を実施例により詳細に説明する。なお
、本発明は実施例に限定されるものではない。以下にお
ける部、％はすべで重量によるものである。また、塗抹
量を示す値は断わりのないかぎり乾燥後の重量である。 調成例１ 実施例に使用するスチレンモノマーとアクリルモノマ〜
の共重合により得られた表面サイズ剤の調成方法を示す
。 撹拌機、温度計および還流冷却器を備えた４つ■フラス
コにスチレン１６部、Ｊ：Ｎ、　　Ｎ−ジメチルアミノ
プロピルアクリルアミド３９部とトルエン５０部を仕込
み、ついで重合開始剤としてアゾビスイソブチロニトリ
ル３．３部を加え、反応温度９０℃にて４時間重合反応
を行なった。減圧下にトルエンを留去し重合物を水酸化
ナトリウムおよびアンモニア水で中和することによりス
チレンの重量比が０６１５のスチレン・アクリル酸共重
合物を得た。 調製例２〜５ 調製例１において、スチレンの仕込み量３９部、７５部
、１３８部および２６７部の４水準に変化させスチレン
の重量比を０．３．０．４５．０゜６および０．７５と
する以外は同様にして反応を行ない各種表面サイズ剤を
得た。これらをそれぞれ調製例２．３．４および５とす
る。 実施例Ｉ ＰＦＩミルでろ水度３８０ｍ１ｃ、ｓ、ｆ、　まで叩解
したＬＢＫＰと４５０ｍ１ｅ、ｓ、ｆ、まで叩解したＮ
ＢＫＰを重量比で７：３の割合に混合したパルプ１００
部に対して、軽質炭酸カルシウム（ＴＰｌ、２１、奥多
摩工業社製）を７部、アルキルケテンダイマーサイズ剤
（サイズパインに９０３、荒用化学社製）をアルキルケ
テンダイマー分とし、て０，１部、両性でんぷん（ケイ
ト３２１０、玉子ナショナル社製）を０．　８部添加し
、坪量６４　ｇ／ｒｄの手すきシートを作製した。なお
、シートの乾燥条件は９０℃で５分間としまた。その後
、これらのシートにサイズプレスで酸化澱粉と一緒に調
製例１．２．３．４、あるいは５のスチレン重量比が５
水準に異なる表面サイズ剤を塗布量が０．０５ｇ、／ｒ
ｒｒとなるように塗抹し、べ・ツク平滑度が８０秒にな
るようにマシンカレンダー処理を行って電子写真用転写
紙とｌ、た。これらの試料をスチレンの重量比が小さい
物から順に、試料１−１、試料１−２、試料１−３、試
料１−４および試料１−５とする。 比較例１ 実施例１で、サイズプレスで酸化澱粉を塗抹し５ない試
料とサイズプレスで酸化澱粉を塗抹するさいに表面サイ
ズ剤を添加しないこと以外は実施例１と全て同一の方法
で調製した試料を得た。これらの試料をそれぞれ試料２
−１および試料２−２とする。 以上をまとめて結果を表１に示す。 （以下余白） 表１ ここで、トナ一定着性とは、ＰＰＣ複写機（５０５５、
富士ゼロックス社製）で複写した光学濃度が約１．４の
画像部に、市販の１３ｒｎｍ幅粘着テープ（セロハンテ
ープ、ニチバン社製）を３０Ｑ　ｇ　／　ｃ　ｍの線圧
で貼付け、ｌｅｍ／秒の速度で剥離した際の、剥離前の
画像濃度に対する剥離後の画像濃度の比である。電子写
真用転写紙としては、ＯＤ比で０．７以上のトナ一定着
性が必要とされている。なお、画像濃度の測定にはマク
ベス反射型濃度計を使用した。トナ一定着性を評価する
ための指標として以下に示すＯＤ比を用いた。 ＯＤ比−剥離後の画像濃度／′剥離前の画像濃度また、
サイズ度はＪ　Ｉ　５Ｐ８１２２に準じてステキヒト法
で測定した。電子写真用転写紙においても上質紙同様、
坪量６４ｇ／ｍの場合、１８秒以上のサイズ性が必要と
されている。 表１から、スチレン含有比率がモル比で６０％以下の表
面サイズ剤を紙表面に塗抹することにより、トナ一定着
性とサイズ性のすぐれた電子写真用転写紙の得られるこ
とが明かである。 実施例２ 実施例］と同一の方法で手抄した紙に、スチレンの重量
比が０．５０の表面サイズ剤を使用し、サイズプレスで
塗布する量を０．０１．０．０３．０．０５．０．１お
よび０゜１５ｇ／ｒｄの５水準の塗抹量に変化させる以
外は実施例１と同一の方法で試料を作製した。これらの
試料の塗抹量の少ない物から順に試料３−１、試料３−
２、試料３−３、試料３−４および試料３−５とする。 以上の結果をまとめて表２に示す。 表２ 表から明らかな様に０．００５ｇ／ｒｒ？以下では十分
なトナ一定着性改良効果が得られないこき、及び０．１
ｇ／ｒｒｒ以上塗布してもトナ一定着性はさほど改良さ
れない。

【発明の効果】

以上の実施例から、本発明の電子写真用転写紙、すなわ
ちＡＫＤあるいはＡＳＡを含有した紙の表面に主成分が
スチレン・アクリル酸共重合物である表面サイズ剤を塗
布した電子写真用転写紙は、サイズ性とトナ一定着性の
すぐれていることが明らかになった。 手続補正書（吐） 平成　３年１２月２＋日 特許庁長官殿　　　　　　　　　　−−１、事件の表示
　平成　２年特許願第３３７２３２号２、発明の名称 電子写真用転写紙 ３、補正をする者 事件との関係　　特許出願人 名称　　　（５９８）三菱製紙株式会社三菱製紙株式会
社　特許部 （１）明細書、第４頁第１０行の １自由エネルギー」を ｒエネルギー」に補正する。 （２）明細書、第４頁第２０行の １自由エネルギー」を 「エネルギー」に補正する。 手続補正書（自発） 平成　４年　１月　９日 １、事件の表示　平成　２年　特許願第３３７２３２号
２、発明の名称 電子写真用転写紙 ３、補正をする者 事件との関係　　特許出願人 名称　　　（５９８）三菱製紙株式会社連絡先　〒１２
５東京都葛飾区新宿６丁目２番１号（１）明細書、第７
頁、第１行の 「１６部」を 「６．９部」に補正する。 （２）明細書、第７頁、第１１〜１２行の「３９部、７
５部、１３８部および２６７部」をｒｌ、６．７部、３
２部、５８，５部および１１７部」に補正する。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、填料として、炭酸カルシウムを含有し、内添サイズ
   剤としてアルキルケテンダイマーあるいはアルケニルコ
   ハク酸無水物を含有した電子写真用転写紙に於いて、表
   面に主成分がスチレン・アクリル酸共重合物である表面
   サイズ剤を塗布する事を特徴とする電子写真用転写紙。 ２、スチレンモノマーとアクリルモノマーの共重合によ
   り得られる表面サイズ剤中のスチレンの重量比が０．３
   ０以上０．６０以下である請求項１記載の電子写真用転
   写紙。 ３、紙表面に塗布する表面サイズ剤の量が０．０１ｇ／
   ｍ＾２以上０．１ｇ／ｍ＾２以下の範囲である請求項１
   又は２記載の電子写真用転写紙。