JPH05177921A - 記録用紙 - Google Patents

記録用紙

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JPH05177921A
JPH05177921A JP4000679A JP67992A JPH05177921A JP H05177921 A JPH05177921 A JP H05177921A JP 4000679 A JP4000679 A JP 4000679A JP 67992 A JP67992 A JP 67992A JP H05177921 A JPH05177921 A JP H05177921A
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JP
Japan
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paper
styrene
soluble polymer
recording paper
water
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JP4000679A
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English (en)
Inventor
Kenji Kadoma
憲司 門間
Takehiko Yasujima
岳彦 安島
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Mitsubishi Paper Mills Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Paper Mills Ltd
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Publication date
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  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 電子写真用転写紙やインクジェット用紙とし
て、優れた特性を備えた記録用紙を提供することにあ
る。 【構成】 内添サイズ剤としてアルキルケテンダイマー
(AKD)を含有した紙のステキヒトサイズが10〜2
0秒である原紙に、紙表面にスチレン−アクリル共重合
物、ノナノール系浸透剤またはノニルフェノール系浸透
剤の少なくとも一種類、並びに水溶性高分子を含有する
表面サイズ液を塗布することにより、電子写真用転写紙
又はインクジェット用紙として必要な特性を合わせ持つ
記録用紙。 【効果】 AKD内添紙に、浸透剤、スチレン−アクリ
ル共重合物、水溶性高分子を塗布した紙は、電子写真用
転写紙として、優れたトナー定着性、インクジェット用
紙としては、速いインク吸収速度、優れたドット形状お
よび高い印字濃度を示す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、記録用紙に関するもの
である。特に、水性インクを用いるインクジェットプリ
ンターに記録用紙として使用した場合には優れたドット
形状、高い印字濃度そして速いインク吸収速度を示し、
電子写真用転写紙として使用した場合にはトナー定着
性、転写率、作業性にすぐれている記録用紙に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年、炭酸カルシウムの使用による白色
度や不透明度の改良、紙の保存性向上などを目的とし
て、電子写真用転写紙等を中性域で製造する場合が増え
てきている。
【0003】中性域で紙を製造する際には、酸性雰囲気
かつ硫酸バンドの存在下で性能を発揮するロジンサイズ
剤は使用できず、代わりに中性サイズ剤が使用される。
【0004】ここで中性サイズ剤としては、取扱いの容
易さ、あるいは少量の添加ですぐれたサイズ性が得られ
ることからアルキルケテンダイマーの水性分散液が最も
多く使用されている。
【0005】また、カチオンポリマー型の中性サイズ剤
ではアルキルケテンダイマー(以下、AKDと略す)や
アルケニルコハク酸無水物(以下、ASAと略す)と同
じ添加量だと十分なサイズ性の紙が得られない。
【0006】記録用紙にサイズ剤としてAKDあるいは
ASAを使用した場合には、サイズ度を高くするために
サイズ剤添加量を増すと紙の表面エネルギーが低下し、
電子写真方式の複写機で紙に転写したトナーの定着性が
悪化する傾向にある。
【0007】この様な紙にインクジェットプリンターで
印字するとドット形状が真円に近く、解像力および印字
濃度は高いが、インクの吸収速度が遅い事とラインマー
カーで上書きした時の汚れが問題になりインクジェット
用紙として満足できるものではない。
【0008】トナー定着性を改良する対策としては、A
KDあるいはASA添加量の削減、他の中性サイズ剤の
利用、表面サイズ液の澱粉塗布量の増加などが試みられ
ている。しかし、この様な紙にインクジェットプリンタ
ーで印字すると強サイズ紙とは逆に、印字濃度が上がら
ないという問題が発生し、インクジェット用紙として満
足できるものではない。
【0009】インクジェット用紙の印字品質を向上させ
る手段として特開平1−165574には紙中に16%
の灰分を含んだ原紙にスチレン−アクリル酸コポリマー
を塗布してステキヒトサイズ度が10秒以上の紙とする
方法がある。更には特開平3−133685には解像力
やインク吸収速度を上げる為に紙の表面に吸油量の大き
いシリカを塗末する方法等があり、インクジェット用紙
としての性能を得ている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】トナー定着性のすぐれ
た電子写真用転写紙としての特性を得るために適用でき
る技術としては、前述のようなAKDやASA添加量の
削減、他の中性サイズ剤の適用、表面サイズ澱粉塗布量
の増加がある。
【0011】前述の如く、AKD添加量削減や他のサイ
ズ剤の使用により、トナー定着性は改良されるが、イン
クジェット用紙の特性から見ると上記の様な内添サイズ
剤(AKDやASA)の添加量を削減する方法では水性
インクの吸収速度は速くなるが、水性インクの滲みが大
きくなり解像力が低下する。
【0012】更に、水性インクが原紙層内部に浸透する
ことによって印字濃度が低くなってしまい十分な印字品
質は得られない。
【0013】すなわち、本発明の目的は、トナー定着性
にすぐれた電子写真用転写紙でありながらインクジェッ
ト用紙として使用した場合にも、十分な印字品質が得ら
れる記録用紙を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するため、内添サイズ剤としてアルキルケテンダ
イマーを含有した紙のステキヒトサイズが10〜20秒
である原紙の表面にスチレン−アクリル共重合物、ノナ
ノール系またはノニルフェノール系浸透剤の少なくとも
一種類、及び水溶性高分子を含有する表面サイズ液を塗
布する事により電子写真用転写紙として必要な特性とイ
ンクジェット用紙として必要な特性を合わせ持つ記録用
紙を得た。
【0015】スチレンモノマーとアクリルモノマーの共
重合により得られるスチレン−アクリル共重合物中のス
チレンの重量比が0.3〜0.6であることが望まし
く、水溶性高分子は、ポリビニルアルコールと澱粉の混
合物であり、ポリビニルアルコール:澱粉の重量比が1
00:0から25:75であることが望ましい。
【0016】水溶性高分子として、アセトアセチル基変
性されたポリビニルアルコールを使用する事が更に望ま
しい。浸透剤として、ノナノ−ル系浸透剤またはノニル
フェノール系浸透剤の少なくとも一種類を使用すること
が望ましい。
【0017】更に、原紙の表面に塗布するスチレン−ア
クリル共重合物の量が、0.001〜0.1g/m2
浸透剤の量が、0.001〜0.05g/m2 、水溶性
高分子の量が、0.5〜4.0g/m2 の範囲とするこ
とにより更に良い結果が望める。
【0018】インクジェット用紙兼用電子写真用転写紙
としてクリアすべき特性は、次のとおりである。 1.トナ−の定着性 2.水性インクの速やかな吸収性 3.水性インクが滲まない(真円に近いドット形状) 4.印字濃度が高い 5.ラインマーカーで上書きした後に汚れが無い
【0019】この特性は、基本的には原紙のサイズ性と
密接な関係がある。つまり、AKDの添加量を増やして
原紙のサイズ性を上げると印字濃度とドット形状は改良
されるが、ステキヒトサイズ度が20秒を超えるとトナ
ーの定着性が悪化し、インクの吸収速度が遅くなる事に
加え、ラインマーカーでの汚れも悪くなる。また、10
秒未満では印字濃度が低い。
【0020】トナ−の定着性は、スチレン−アクリル共
重合物の中でもスチレン重量比率が30%〜60%のも
のを紙表面に0.01〜0.1g/m2 を塗布すること
によって、トナー定着性と印字濃度アップに改良効果が
見られる。しかし、0.1g/m2 を超えるとインクの
吸収速度が低下する。
【0021】スチレン重量比率が、60%を超える場合
には表面エネルギーが低下するために、サイズ性が上昇
し、水溶性インクの吸収速度が遅くなり、ドット形状の
改良と印字濃度アップは期待できるが、トナー定着性の
改良はあまり期待できない。
【0022】水溶性インクの吸収、滲みおよび印字濃度
をコントロールするには、ポリビニルアルコールと澱粉
の混合物である水溶性高分子を塗布することで改良され
る。
【0023】水溶性高分子中のポリビニルアルコール重
量比率が25%以上のサイズプレス液を0.5〜4g/
2 とすることにより、印字濃度が高くてもインクの滲
みを押さえることができる。
【0024】ポリビニルアルコール重量比率が、25%
未満では印字濃度が低下する。また、水溶性高分子の塗
布量が、4g/m2 を超えるとカ−ルのコントロールも
難しくなる。
【0025】更に、水溶性高分子としてアセトアセチル
基変性されたポリビニルアルコールを使用することによ
り水溶性インクの吸収、滲みおよび印字濃度の改良効果
はいっそう顕著なものとなる。
【0026】ペン書き汚れを改良する為は、内添サイズ
剤および表面サイズ剤を減らすとペン書き汚れが改良さ
れるに従って、印字濃度が低下するという問題が発生す
る。
【0027】そこで、本発明では、高い印字濃度を保持
しつつペン書き汚れを改良するという相反する要求を満
足させる為には浸透剤を使用した。
【0028】浸透剤としては、ノナノ−ル系浸透剤およ
びノニルフェノ−ル系浸透剤が他の浸透剤に比べて、加
熱温度および時間による効果のバラツキが少ない。しか
も、浸透剤によるトナー定着性の悪化も小さい。
【0029】付着量が、0.001g/m2 よりも少な
いと効果が無く、0.05g/m2よりも多いとインク
の滲みが大きくなる。
【0030】以上の結果を総合すると、アルキルケテン
ダイマーを含有した紙のステキヒトサイズが10〜20
秒である原紙表面に、スチレンアクリル共重合物が0.
01〜0.1g/m2 、ノナノ−ル系浸透剤が0.00
1〜0.05g/m2 、水溶性高分子が0.5〜4.0
g/m2 の範囲で紙表面に塗布することによりインクジ
ェット用紙としても電子写真用紙としても十分な特性を
備えた記録用紙となることが判明し本願発明を完成する
に至った。
【0031】その理由としては、アルキルケテンダイマ
ーサイズ剤で被われた表面を水溶性高分子でカバーする
ことに加えて、疎水基が小さく分子中で疎水基の占める
割合が少ないスチレンアクリル共重合物を塗布すること
で表面エネルギーが減少し、トナーのバインダーとして
使用されているポリエステル樹脂やスチレンアクリル樹
脂と紙表面の接着性が改良され、電子写真用紙としての
特性が得られる。
【0032】強サイズ紙に浸透剤および造膜性の高いP
VAを使用することにより、吸収速度が速くても印字濃
度が高くなり、インクジェット用紙としての特性が得ら
れる。
【0033】本発明における電子写真用転写紙とは、転
写型電子写真方式(ゼログラフィー)の複写機、ページ
プリンターを始め、この方式を応用した連続プリンタ
ー、ファクシミリ、フルカラー複写機などの記録材料と
して使用されるものである。
【0034】また、本発明におけるインクジェットプリ
ンター用紙とは水性インクを使用したドロップオンデマ
ンドタイプやコンティニュアスタイプのプリンターおよ
びファクシミリなどに使用される記録材料の事である。
【0035】本発明の原紙に使用されるパルプとして
は、NBKP、LBKP、NBSP、LBSP、GP、
TMP、故紙などが挙げられる。使用に当っては、それ
らを数種類目的に応じた比率で混合して用いる。
【0036】また、本発明で使用する主成分がスチレン
・アクリル共重合物である表面サイズ剤とは、例えば、
特開昭55−99909号公報、特開昭57−2436
3号公報などに記載されているようなスチレンおよびア
クリルの共重合物を主成分とするものである。
【0037】本発明で使用する水溶性高分子とは、酸化
澱粉、燐酸エステル化澱粉、自家変性澱粉、カチオン化
澱粉および各種変性澱粉、ポリエチレンオキサイド、ポ
リアクリルアミド、ポリアクリル酸ソーダ、アルギン酸
ソーダ、ハイドロキシメチルセルロ−ス、メチルセルロ
ール、ポリビニルアルコールまたはそれらの誘導体であ
る。
【0038】上記水溶性高分子は、目的に応じて数種類
を混合して使用する事が可能である。
【0039】本発明の記録用紙には、通常抄紙で使用す
る、染料、タルク、カオリン、二酸化チタン等の填料、
サイズ剤、定着剤、乾燥紙力増強剤などを必要に応じて
含有するものである。
【0040】本発明の表面サイズ液は、原紙表面にサイ
ズプレス、ゲートールコーター、ビルブレードコータ
ー、ブレードメタリングサイズプレス、ベルバパコータ
ー、ショートドゥエルコーター等に代表されるの各種ブ
レード、ロッド、エアーナイフ、カーテンコーターで塗
布することが可能である。
【0041】
【実施例】以下では、本発明を実施例により詳細に説明
する。なお、本発明は実施例に限定されるものではな
い。以下における部、%はすべて重量によるものであ
る。また、塗抹量を示す値は断わりのないかぎり乾燥後
の重量である。
【0042】調製例1 実施例に使用するスチレンモノマ−とアクリルモノマ−
の共重合により得られたスチレン−アクリル共重合物の
調成方法を示す。
【0043】攪拌機、温度計および還流冷却器を備えた
4つ口フラスコにスチレン6.9部とN,N−ジメチル
アミノプロピルアクリルアミド39部とトルエン50部
を仕込み、次いで重合開始剤としてアゾビスイソブチロ
ニトリル3.3部を加え、反応温度90℃にて4時間重
合反応を行なった。減圧下にトルエンを留去し重合物を
水酸化ナトリウムおよびアンモニア水で中和することに
より、スチレンの重量比が0.15のスチレン−アクリ
ル酸共重合物を得た。
【0044】調製例2〜5
【0045】調製例1において、スチレンの仕込み量
を、16.7部、32部、58.5部および117部の
4水準に変化させ、スチレンの重量比を0.3、0.4
5、0.6および0.75とする以外は同様にして反応
を行ない、各種共重合物を得た。これらをそれぞれ調製
例2、3、4および5とする。
【0046】実施例1 PFIミルでろ水度380mlc.s.f.まで叩解し
たLBKPと450mlc.s.f.まで叩解したNB
KPを重量比で7:3の割合に混合したパルプ100部
に対して、軽質炭酸カルシウム(TP121、奥多摩工
業社製)を7部、アルキルケテンダイマーサイズ剤(サ
イズパインK903、荒川化学社製)をアルキルケテン
ダイマー分として0.07部、両性でんぷん(ケイト3
210、王子ナショナル社製)を0.8部添加し、坪量
64g/m2 の手すきシートを作製した。なお、シート
の乾燥条件は90℃で5分間とした。その後、これらの
シートにサイズプレスで酸化澱粉と一緒に調製例3のス
チレンアクリル共重合物の塗布量が0.03g/m2
ノナノール系浸透剤(ラオールXA60−50、ライオ
ン油脂社製)の塗布量が0.01g/m2 そして水溶性
高分子(ゴーセナールT330H、日本合成社製PV
A)の塗布量が1.5g/m2 となるように塗抹し、9
0度で5分間乾燥した後に、ベック平滑度が80秒にな
るようにマシンカレンダー処理を行って記録用紙とし
た。
【0047】実施例2 実施例1で使用する内添サイズ剤の添加量を、0.08
5部とした以外は実施例1と同一の方法で調製して記録
用紙を得た。
【0048】実施例3 実施例1で使用する内添サイズ剤の添加量を、0.11
部とした以外は実施例1と同一の方法で調製して記録用
紙を得た。
【0049】比較例1 実施例1で使用する内添サイズ剤の添加量を、0.05
部とした以外は実施例1と同一の方法で調製して記録用
紙を得た。
【0050】比較例2 実施例1で使用する内添サイズ剤の添加量を、0.15
部とした以外は実施例1と同一の方法で調製して記録用
紙を得た。
【0051】実施例4 実施例2で使用するスチレン−アクリル共重合物を、調
製例2に代えること以外は実施例2と同一の方法で調製
して記録用紙を得た。
【0052】実施例5 実施例2で使用するスチレン−アクリル共重合物を、調
製例4に代えること以外は実施例2と同一の方法で調製
して記録用紙を得た。
【0053】比較例3 実施例2で使用するスチレン−アクリル共重合物を、調
製例1に代えること以外は実施例2と同一の方法で調製
して記録用紙を得た。
【0054】比較例4 実施例2で使用するスチレン−アクリル共重合物を調製
例5に代えること以外は実施例2と同一の方法で調製し
て記録用紙を得た。
【0055】実施例6 実施例2で使用する水溶性高分子において、重量比の2
5部は酸化澱粉(MS3800、日本食品加工社)であ
ること以外は実施例2と同一の方法で調製して記録用紙
を得た。
【0056】実施例7 実施例2で使用する水溶性高分子において、重量比の5
0部は酸化澱粉(MS3800、日本食品加工社)であ
ること以外は実施例2と同一の方法で調製して記録用紙
を得た。
【0057】実施例8 実施例2で使用する水溶性高分子において、重量比の7
5部は酸化澱粉(MS3800、日本食品加工社)であ
ること以外は実施例2と同一の方法で調製して記録用紙
を得た。
【0058】比較例5 実施例2で使用する水溶性高分子において、重量比の7
5部は酸化澱粉(MS3800、日本食品加工社)であ
ること以外は実施例2と同一の方法で調製して記録用紙
を得た。
【0059】以上のまとめた結果を表1に示す。
【0060】ここで、トナー定着性は、PPC複写機
(5055、富士ゼロックス社製)で複写した光学濃度
が約1.4の画像部に、市販の18mm幅粘着テープ
(セロハンテープ、ニチバン社製)を貼付け、テープを
剥した際にトナーが紙表面から剥がれるものを×、実用
上問題の無いものを○、そしてその中間のものを△とし
て評価した。
【0061】また、サイズ度はJISP8122に準じ
てステキヒト法で測定した。
【0062】インクジェット用記録紙としての性能を評
価するために、インクジェットプリンタ−(BJ10
V、キャノン社製)で印字を行い、ベタ印字部の光学濃
度(以後ODと略す、マクベス反射濃度計モデルRD9
18)、インクの滲みの評価として画像解析装置(ルー
ゼックス5000、ニレコ社製)にて形状係数SF2を
測定した。形状係数は、真円に近いものほど100に近
くなる指標であり、実用上250以下であれば問題の無
いレベルである。
【0063】更に、プリンターで印字し終わった直後
に、蛍光ペン(パイロットスポットライタ−)で上書き
し滲むかどうかを評価した。実用上問題の無いものを
○、インクが滲んで白紙部分が汚れてしまうものを×、
そしてその中間のものを△として評価した。
【0064】
【表1】
【0065】表1から、スチレン含有比率がモル比で6
0%以下の表面サイズ剤を紙表面に塗抹することによ
り、トナー定着性は改良される事、水溶性高分子中に占
めるPVAの割合が25%以上あると印字濃度が高く、
インクの滲みも抑えられる事が判る。
【0066】実施例9 実施例2で使用するスチレン−アクリル共重合物の塗布
量が、0.01g/m2 であること以外は実施例2と同
一の方法で調製して記録用紙を得た。
【0067】実施例10 実施例2で使用するスチレン−アクリル共重合物の塗布
量が、0.05g/m2 であること以外は実施例2と同
一の方法で調製して記録用紙を得た。
【0068】比較例6 実施例2で使用するスチレン−アクリル共重合物の塗布
量が、0.005g/m2 であること以外は実施例2と
同一の方法で調製して記録用紙を得た。
【0069】比較例7 実施例2で使用するスチレン−アクリル共重合物の塗布
量が、0.15g/m2 であること以外は実施例2と同
一の方法で調製して記録用紙を得た。
【0070】実施例11 実施例2で使用するノナノール系浸透剤の塗布量が、
0.005g/m2 であること以外は実施例2と同一の
方法で調製して記録用紙を得た。
【0071】実施例12 実施例2で使用するノナノール系浸透剤の塗布量が、
0.03g/m2 であること以外は実施例2と同一の方
法で調製して記録用紙を得た。
【0072】実施例13 実施例2で使用する浸透剤をノニルフェノール系浸透剤
(リポノックスNC50、ライオン油脂社製)に代え、
その塗布量が、0.001g/m2 であること以外は実
施例2と同一の方法で調製して記録用紙を得た。
【0073】実施例14 実施例2で使用する浸透剤をノニルフェノール系浸透剤
に代え、その塗布量が0.03g/m2 であること以外
は実施例2と同一の方法で調製して記録用紙を得た。
【0074】比較例8 実施例2で使用するノナノール系浸透剤を使用しないこ
と以外は実施例2と同一の方法で調製して記録用紙を得
た。
【0075】比較例9 実施例2で使用するノナノール系浸透剤の塗布量が、
0.05g/m2 であること以外は実施例2と同一の方
法で調製して記録用紙を得た。
【0076】実施例15 実施例2で使用する水溶性高分子の塗布量が、0.5g
/m2 であること以外は実施例2と同一の方法で調製し
て記録用紙を得た。
【0077】実施例16 実施例2で使用する水溶性高分子の塗布量が、1.0g
/m2 であること以外は実施例2と同一の方法で調製し
て記録用紙を得た。
【0078】実施例17 実施例2で使用する水溶性高分子の塗布量が、4.0g
/m2 であること以外は実施例2と同一の方法で調製し
て記録用紙を得た。
【0079】比較例10 実施例2で使用する水溶性高分子の塗布量が、0.3g
/m2 であること以外は実施例2と同一の方法で調製し
て記録用紙を得た。
【0080】実施例18 実施例2で使用する水溶性高分子が、アセトアセチル基
変成PVA(ゴーセファイマーZ200、日本合成化学
工業社製)であること以外は実施例2と同一の方法で調
製して記録用紙を得た。
【0081】比較例11 実施例2で使用するノナノール系浸透剤を、オクチルコ
ハク酸系浸透剤(リパール870P、ライオン油脂社
製)に変更したこと以外は実施例2と同一の方法で調製
して記録用紙を得た。
【0082】実施例19 実施例2においてサイズプレス後の乾燥温度を70℃に
変更したこと以外は実施例2と同一の方法で調製して記
録用紙を得た。
【0083】比較例12 実施例2で使用するノナノール系浸透剤として、オクチ
ルコハク酸系浸透剤(リパール870P、ライオン油脂
社製)を使用し、サイズプレス後の乾燥温度を70℃に
変更したこと以外は実施例2と同一の方法で調製して記
録用紙を得た。
【0084】
【表2】
【0085】表2から判るように、水溶性高分子とし
て、PVAの中でもアセトアセチル基変性されたPVA
を使用すると、よりインクジェット適性が改良されるこ
とから、又、ノナノール系浸透剤又はノニルフェノール
系浸透剤を使用することによっても好ましいことが判っ
た。
【0086】
【発明の効果】以上の実施例から、本発明のAKDまた
はASAを内添した原紙表面にスチレン−アクリル共重
合物、浸透剤、並びに水溶性高分子を塗布することによ
り得られた記録用紙は、電子写真用転写紙としてもイン
クジェット用紙としても必要な性能を備えた記録用紙で
あることが明らかになった。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 填料として、炭酸カルシウムを含有し、
    内添サイズ剤としてアルキルケテンダイマーあるいはア
    ルケニルコハク酸無水物を含有した紙のステキヒトサイ
    ズ度が10〜20秒である原紙の表面に主成分がスチレ
    ン−アクリル共重合物、ノナノール系またはノニルフェ
    ノール系浸透剤の少なくとも一種類、及び水溶性高分子
    を含有する表面サイズ液を塗布することを特徴とする記
    録用紙。
  2. 【請求項2】 スチレンモノマーとアクリルモノマーの
    共重合により得られるスチレン−アクリル共重合物中の
    スチレンの重量比が、0.3〜0.6である請求項1記
    載の記録用紙。
  3. 【請求項3】 水溶性高分子が、ポリビニルアルコール
    と澱粉の混合物であり、ポリビニルアルコール:澱粉の
    重量比が、100:0〜25:75であることを特徴と
    する請求項1又は請求項2記載の記録用紙。
  4. 【請求項4】 水溶性高分子が、アセトアセチル基変性
    されたポリビニルアルコールであることを特徴とする請
    求項1、請求項2又は請求項3記載の記録用紙。
  5. 【請求項5】 紙表面に塗布するスチレン−アクリル共
    重合物の量が0.01〜0.1g/m2 、浸透剤の量が
    0.001〜0.05g/m2 、水溶性高分子の量が
    0.5〜4.0g/m2 の範囲である請求項1、請求項
    2、請求項3又は請求項4記載の記録用紙。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998032920A1 (en) * 1997-01-22 1998-07-30 Betzdearborn Inc. Process of making surface sized paper products and surface sizing composition for use therein
US5849447A (en) * 1995-12-18 1998-12-15 Fuji Xerox Co., Ltd. Recording paper and recording method using the same
US6114047A (en) * 1993-09-30 2000-09-05 Kimoto Co., Ltd. Recording material

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