JPH04204267A - 自動平衡装置 - Google Patents

自動平衡装置

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JPH04204267A
JPH04204267A JP33781890A JP33781890A JPH04204267A JP H04204267 A JPH04204267 A JP H04204267A JP 33781890 A JP33781890 A JP 33781890A JP 33781890 A JP33781890 A JP 33781890A JP H04204267 A JPH04204267 A JP H04204267A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
コノ発明は、インピーダンスメータの作製等に用いられ
る自動平衡装置に関する。
【従来の技術】
インピーダンスを測定すべき試料であるDUT(Dev
ise under test) 1のインピーダンス
Zは、第12図に示すように、DtJTlに信号源2を
接続して、そのDUTIに印加される電圧■と、そのD
UTIに流れる電流Iを測定すれば、Z=V/I   
      ・・・(1)として求められる。電流Iは
、第13図に示すように、DUTlと接地の間に、既知
の抵抗値Rrを持つ基準素子、例えば基準抵抗3を直列
に接続し、DUTIと基準抵抗3の接続点Pの信号Vi
を測定して、 1=V i/Rr      ・・12)として求める
ことができる。このとき、DUTIと基準抵抗3の接続
点Pに、接地との間の浮遊容量Cpや絶縁抵抗Rpなど
からなる浮遊アドミタンス(Yp)4があると、DUT
Iに流れた電流の一部がY24に分流するので、電流検
出誤差が発生する。 そこで、DUTIのインピーダンスZを正確に測定する
には、第14図に示すように、信号源5を付加してDU
TIと基準抵抗3の接続点Pの電位をほぼ接地電位と等
しく保つように信号源5を調節する、ハーフブリッジ型
の自動平衡装置が用いられている。
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような自動平衡装置は、第15図に示す
ように、信号源5を安価な演算増幅器6を用いて構成す
ることができる。この自動平衡装置では、演算増幅器6
の利得をGとすると、DUTlから基準抵抗3側を見た
ときの見かけのアドミタンスYr’ は Yr′=(l+G)/Rr    ・・・(3)になる
。周波数が低い場合は、演算増幅器6の利得Gが十分大
きいため、アドミタンスYr’ も十分大きくなり、Y
p4に分流する電流は無視できる。例えば、1kHzに
おける演算増幅器6の利得Gは、80dB (10の4
乗倍)程度が得られるので、基準抵抗3の抵抗値を10
にΩとすると、Yr’は約ISになる。これに対して、
200pFの浮遊アドミタンスypは約1μsであるか
ら、約6桁の開きがあり、このアドミタンスの影響は無
視できる。 ところが、周波数が高い領域では、演算増幅器の利得は
周波数rに反比例して低下し、かつ浮遊容量Cpを主成
分とする浮遊アドミタンスYp=約2πfCpは周波数
に比例して増大するため、Yp4を通して接地に分流す
る電流、すなわち電流の検出誤差は周波数の2乗に比例
して大きくなる。例えば、先の例と同じ、基準抵抗3を
10にΩ、浮遊容量200pFの条件でも、周波数が1
00kHzになると約1%の誤差を生じる。演算増幅器
の利得を上げれば誤差は減るが、演算増幅器の位相回り
のため、自動平衡装置の安定性を保てなくなるので限界
がある。このため、演算増幅器を用いた自動平衡装置に
よるインピーダンス測定は、実用上、数100kHzが
周波数の上限となる。 このため、高い周波数でインピーダンスを測定するには
、第16図に示すように、直交2成分を同期検波により
分離、検出して帰還する自動平衡装置を使用する。この
自動平衡装置において、信号源5は、前置増幅器7、安
定化抵抗8、乗算器9.10、積分器11.12、乗算
器13.14、演算増幅器15及び90°移相器16で
構成されている。この自動平衡装置では、各成分の振幅
を制御するため、必要な制御帯域が測定周波数に比べて
狭いので、安定性を損なわずに測定周波数での実効利得
を高く取ることができ、しかも周波数の上昇に伴って実
効利得が低下しないため、DUTlと基準抵抗3との接
続点Pの電位をμVオーダーに抑えることが容易である
。このため、原理的には極めて正確なインピーダンス測
定が可能である。 しかしながら、この自動平衡装置には、次の欠点がある
。              −(a)DUTIのイ
ンピーダンスや基準抵抗3の′インピーダンスなどで、
DUTIと基準抵抗3との接続点Pの電位を零に保つ自
動制御系のループ利得が大きく変化するため、広い周波
数範囲と広いインピーダンス範囲で、安定で高速の測定
を行おうとすると、前置増幅器7の利得や、P点と接地
間に接続される安定化抵抗8の他、以下に述べる多くの
アナログ要素を制御しなければならないため、装置が大
型化し、高価になる。 (b)  同期検波用の乗算器9や積分器11の直流オ
フセントのため、完全に平衡させるのが困難である。直
流オフセットがあると、P点の残留電圧になる。直流オ
フセットを避けるために、同期検波用の乗算器9や積分
器11用に、直流オフセットが大きいアナログ乗算器を
避けて、アナログスイッチによる方形波乗算にすると、
奇数次高調波が完全に除去できないため、高精度測定に
は、フィルタなどの高調波除去手段が必要になる。しが
も測定周波数によって特性を切り換えなければならない
。 (C)  アナログ積分器11.12を使用しているた
め、測定周波数が低いと平衡するのに時間を要する。 そこで、この発明は、低い周波数から高い周波数まで、
精度の高いインピーダンス測定が可能で、平衡に要する
時間が短く、安価で小型の自動平衡装置を提供すること
を目的とする。
【課題を解決するための手段】
この発明の自動平衡装置は、試料(DUTI)とこの試
料に流れる電流を電圧に変換する基準素子(基準抵抗3
)とを直列に接続し、前記試料の基準素子と接続されな
い端子を信号源(2)で駆動するとともに、前記試料と
前記基準素子との接続点の信号を基準電位に平衡させる
自動平衡装置において、前記試料と前記基準素子との接
続点の信号を増幅する増幅手段(演算増幅器6)と、こ
の増幅手段の出力信号を記憶して補償信号を発生する補
償手段(補償信号発生装置20)と、この補償手段の発
生する前記補償信号と前記増幅手段出力信号とを加算し
て前記基準素子の前記試料と接続されていない端子側か
ら前記試料と前記基準素子との接続点に帰還する加算手
段(加算器30)とを備えたことを特徴とする。
【作   用】
この発明の自動平衡装置の原理及び作用を第1図及び第
2図を参照して説明する。 第1図に示すように、この自動平衡装置には、試料とし
てのDUTI、基準素子としての基準抵抗3、増幅手段
として演算増幅器6が設置され、演算増幅器6の出力信
号とほぼ同じ補償信号を発生する補償手段として補償信
号発生装置20、並びに加算手段として加算器30が設
置され、演算増幅器6の負担を軽減し、DUTIと基準
抵抗3の接続点Pの電位をより接地電位に近付けるよう
にしたものである。補償を要しない低い周波数では、ス
イッチ21を開いて補償信号発生装置20を切り離して
、補償信号発生装置20の補償動作に要する時間を節約
することができる。低い周波数でも、浮遊アドミタンス
Ypが大きいときは、補償信号発生装置20を作動させ
て、電流検出誤差を低減することができる。 この自動平衡装置の動作原理を説明すると、第2図の(
A)は、補償信号発生装置20の出力を切り離し、演算
増幅器6のみで平衡動作を行う状態を示す。P点の残留
電圧Eroは、Ypを無視したとき、 Ero−V、  ・ fl/ (1+G))  ・Rr
/ IZ、 十Rr/ (1士G)1 ・ ・ ・(4) である。この状態で、補償信号発生装置20は演算増幅
器6の出力電圧 Eao=−G−Er。 −Rr/ (Zl +Rr/ (1+c’)1・・・(
5) を観測する。ここで、Gは演算増幅器6の利得、Z、 
=Rs + Z x、 Rsは信号源2の出力インピー
ダンス、ZxはDUTIのインピーダンスである。 なお、Ypが無視できないときは、式(4)と式(5)
のVl及びZlを次のように置き換える必要がある。 ■、→V+ /(Yp (Z、 +1/Yp))Zl 
→Z、/ fYp  (Z 1+l/Yp)1次に、第
2図の(B)は、演算増幅器6の出力を切り離して、補
償信号発生装置20の出力のみを基準素子に与えた状態
を示す。補償信号発生装置20は、その出力に、先に観
測した演算増幅器6の出力Eaoに等しい補償信号であ
る補償電圧Ec、を発生する。 Ecl =Eao−−C;−Ero  −−16)した
がって、P点の残留電圧は、第2図の(A)の場合と等
しいErOとなる。 次に、第2図の(C)は、演算増幅器6の出力Ea+ 
と、補償信号発生装置20の出力Ec、を加算器30に
与え、加算手段30の出力である(Ea+ +Ec+ 
)を基準素子3に与えた状態を示す。補償信号発生装置
20の出力だけを基準素子に与え、演算増幅器の出力を
与えない場合のP点の信号をEroとすると、補償信号
発生装置20の出力と演算増幅器6の出力の両方を与え
た場合のP点の信号Er、は、 Er、=Ero ・ (1/ (1+G))  ・(L
  + Rr’) / (Z+  ・Rr/(1+C,
)l   ・      ・ ・ ・(7)となる。 浮遊アドミタンスYpによる電流誤差が問題になるのは
、DUTIのインピーダンス1Zxlが大きい場合であ
って、このような場合、通常は、Rs(l Zx l、
Rr≦1Zxlに選ばれるから、ICI>1の条件を満
たす範囲内で、 Er、#Er o ・((1+Rr/Zx)/G)  
        ・・・(8)となる。ここで、G/ 
(1+Rr/Z x)はループ利得であり゛、式(8)
は、残留電圧がループ利得分の1に圧縮されることを示
す。 演算増幅器6の利得101は、周波数が高い領域で周波
数に反比例するので、この改善効果は周波数が高くなる
ほど減少する。補償信号発生装置20がない場合、電流
検出誤差は周波数の2乗に比例して増大するので、この
発明の自動平衡装置では、電流検出誤差は周波数の3乗
に比例して増大する。 次に、上記の動作を繰り返して、さらに精密に補償でき
ることを示す。 第1回目の補償後の演算増幅器6の出力Ea1 =  
G−Ert      HH・(9)を観測して、補償
信号発生装置20の出力をEa。 たけ増加させると、補償信号発生装置20の出力Ec、
は EC2=Ec+ +Ea+     ・・・GO)とな
る。この状態で演算増幅器6を切り離すと、加算手段3
0から基準抵抗3に与えられる信号は第2図の(C)に
示した場合と同じEc+ となるから、P点の信号はE
r、に等しくなる。ここで演算増幅器6を再び接続すれ
ば、P点の信号Erzは、先はどと同様な計算で、 Erz #Er+  ・ ((1+Rr/Zx)/G1
″、E r o −((1+Rr/Z x) /Gl 
”・・・00 となる9同様にして、n回補償を繰り返すと、P点の残
留電圧Ernは Ern′、Ero ・ [(1+Rr/Zx)/G)れ
・ ・ ・02) となり、((1+Rr/Zx)/Gl )1の条件を満
たせば、残留電圧は十分小さくできる。 Ypを無視できない場合は、上式のZxを、ZXとYp
の並列値で置き換える必要がある。この場合、演算増幅
器6により制御される系のループ利得が小さくなるので
、改善率が低くなる。このような場合、基準抵抗3の抵
抗値Rrを小さく抑えると改善率は向上するが、電流検
出信号、すなわちRrの端子間電圧が小さくなって、雑
音の影響を受けやすくなってしまう。したがって、YP
が1 / Rrに比べて大きくなる周波数では、P点と
接地間に安定化インピーダンス、例えば抵抗RCや抵抗
RcとコンデンサCcの直列回路を接続して帰還量を下
げ、その分演算増幅器6の位相補償量を減らして利得を
上げ、Rrをあまり小さくしない方が有利である。この
ように演算増幅器の入力と接地の間に安定化インピーダ
ンスを接続するのは、従来から知られている位相補償手
段である。ループ利得が変化しなければ安定性を保つこ
とができ、また補償動作1回当りの改善率も変わらない
。なお、IYp’>l 1/Rr 1の場合、式(+2
1は Ern’、Ero・ ((1+Rr−Yp)/C)’・
・・側 と変形される。 なお、補償信号発生装置20の出力が一定に保たれてい
る間、補償信号発生装置20は演算増幅器60制御ルー
プの安定性に影響を与えないので、演算増幅器のみで安
定なら、補償手段を使用しても系は安定である。補償動
作を繰り返した場合も、補償手段を含む制御ループの応
答時間に比べて、補償動作の繰り返し周期が十分長けれ
ば安定であるのは明白である。
【実 施 例】
以下、この発明を図面に示した実施例を参照して詳細に
説明する。 第3図は、この発明の自動平衡装置の一実施例を示すゆ この自動平衡装置には、演算増幅器6が設置され、演算
増幅器6の出力信号とほぼ同じ補償信号を発生する補償
手段として補償信号発生装置20、並びに加算手段とし
て加算器30が設置され、演算増幅器6の負担を軽減し
、DUTIと基準抵抗3の接続点Pの電位をより接地電
位に近付けるようにしたものである。そして、補償信号
発生装置20は、高速アナログ・ディジタル変換器(A
/D)22、波形記憶装置24、高速ディジタル・アナ
ログ変換器(D/A)28を備え、演算増幅器6の出力
波形を記憶装置24に取り込み、これを再生するように
したものである。 このように構成すれば、補償信号がA/D変換器22及
びD/A変換器28による高速A/D及びD/A変換処
理で実現できるため、平衡に要する時間が短い。例えば
、IMHzの周波数で測定する場合、波形記憶装置24
に1周期分の波形を取り込めば、わずか1usで平衡度
が改善できる。 なお、波形記憶手段としては、記憶装置24のようにデ
ィジタル記憶装置が適するが、これに限定するものでは
なく、CCDなどのアナログ記憶装置を用いてもよい。 なお、この実施例の動作の説明は、作用の項で述べたi
l/)であるので省略する。 次ムこ、第4図は、補償信号発生装置20の他の実施例
を示す。 この補償信号発生装置20は、前段側に切換器41を設
置し、その出力をベクトル電圧計42に加え、その測定
値で制御される発振器43を設置したものである。即ち
、この実施例では、インピーダンスを測定する際に使用
するベクトル電圧計42、または専用のベクトル電圧計
で演算増幅器6の出力を測定し、位相と振幅を自由に制
御できる発振器43から、演算増幅器6の出力と同じ信
号を発生させる。演算増幅器6の出力を測定するため、
平衡度を改善するのに多少時間を要するが、このような
発振器43は容易に作製でき、また、回路規模は極めて
小さくできる利点がある。 次に、第5図は、この発明の自動平衡装置の他の実施例
を示す。 第1図に示した自動平衡装置では、補償信号発生装置2
0で得られた補償信号と、演算装置6の出力信号とを加
算器30で加算して基準抵抗3のDIJTIと接続され
ていない端子側に与えているが、基準抵抗3とほぼ同じ
既知のインピーダンスを持った別の補助基準素子として
第2の基準抵抗18を介してP点に帰還する加算手段を
用いてもよい。この場合は、基準抵抗3の端子間電圧と
基準抵抗18の端子間電圧を測定して電流を検出するこ
とができる。 次に、第6図は、この発明の自動平衡装置の具体的な回
路構成例としてインピーダンスメータの実施例を示す。 基準発振器17は、主発振器2、サンプリングパルス発
生器50、局部発振器60に共通の基準周波数を供給す
る。これら発振器2.60及びサンプリングパルス発生
器50にディジタル直接合成方式、またはPLL方式に
よる周波数シンセサイザを用いれば、各発振器間の周波
数比を完全に思い通りに設定できる。サンプリングパル
ス発生器50は、主発振器2の発振周波数に対して、波
形記憶装置(WMI、WM2)242.246の記憶ワ
ード数倍の周波数を持つサンプリングパルスを発生する
。カウンタ51はサンプリングパルスを分周して、2つ
の波形記憶装置242.246に、主発振器2の発振周
期で一巡するアドレスを供給する。 フィルタ283はD/’A変換器281の量子化雑音を
除去する。このフィルタ283や周辺制御回路によって
、補償信号発生装置20の入力から出力の間に位相遅れ
を生じるが、アドレス調整装置52によって、第2波形
記憶装置246の書き込み、または読み出しアドレスを
調整することで、位相遅れを補償できる。 なお、A/D変換器222、D/A変換器281には、
例えば、民生用のビデオ用集積回路を利用するのがコス
ト上有利である。要求性能とコストに合わせて、分解能
がA/D変換器で6〜8ビツト、D/A変換器で8〜1
0ピントのものを使用することができる。 この補償信号発生装置20の動作は、次の通りである。 先ず、波形記憶装置242.246の内容を消去し、補
償信号発生装置20の出力を零にする。 そして、測定しようとするインピーダンス、即ち、補償
信号発生装置20の入力信号の大きさに合わせて、可変
利得増幅器221の出力がなるべく動作範囲の限界まで
その利得を設定する。 次に補償信号発生装置20の入力から出力までの利得が
1になるように可変減衰器(ATT)282の減衰量を
設定する。 演算増幅器6の出力波形はA/D変換器222でディジ
タル信号に変換され、第1波形記憶装置(WMI)24
2に書き込む。次に、取り込んだ波形を第2波形記憶装
置(’WM2)’246に転送して再生する。 そして、補償を繰り返すときは、演算増幅器6の出力波
形を第1波形記憶装置242に取り込み、取り込んだ波
形を第2波形記憶装置246の内容とを加算装置245
で加算し、再生する。 この場合、補償信号発生装置206入力と出力の間で、
大きさと位相に多少の違いがあっても、次の補償動作で
その違いも補償される。したがって、平衡に達するのに
多少時間を要するが、最終的な平衡状態には影響しない
。 ブリッジが平衡に達したら、差動増幅器71.72で電
圧検出、電流検出を行う。電圧検出信号V、電流検出信
号rは、切替えスイッチ73で切り換えて交互に測定し
、インピーダンスを計算する。74はA/D変換器77
の分解能を補う可変利得増幅器である。また、電圧検出
信号■及び電流検出信号■を20kHz以下の周波数に
変換するため、局部発振器60、周波数混合器75及び
低域通過フィルタ76が設置されている。 周波数が高い場合は、20k)tz以下の周波数に変換
して、安価なオーディオ用16ビツトA/D変換器77
を使用できる。周波数が低い場合は、周波数混合器75
を停止させ、周波数変換していない信号を直接ディジタ
ルに変換する。ディジタルに変換された電圧検出信号V
と電流検出信号Iは、CPU1 Bに取り込んでインピ
ーダンスを計算し、結果を表示装置79に数値として表
示する。 補償信号発生装置20に必要なへ/D、D、’A、波形
記憶装置、周辺デイツタ、ル制御回路、および発振器用
の周波数シンセサイザは、ワンチップ集積回路化が可能
であるから、小型かつ安価Sこ製造できる。 この実施例の自動平衡装置では、必要に応して、つぎの
補助的な手法を使うことができる。 ■ A/D変換器222の振幅分解能を補う方法 補償が進むと、演算増幅器6の出力信号が小さくなるの
で、補償が進むにつれて、可変利得増幅器221の利得
を上げて、A/D変換器222の分解能を補い、利得を
上げた分だけ、ディジタル減衰器244で減衰させる。 A/D変換器222の分解能が、D/A変換器281の
分解能より低゛  くても、D/A変換器281の分解
能を有効に利用できる。 ■ D/A変換器281の振幅分解能を補う方法 補償が進むと、演算増幅器6の出力信号、すなわち次の
補償骨が小さくなるので、ある程度補償が進んだら、第
7図に示すように、第2波形記憶装置系を成す第2波形
記憶装置246及びD/A変換器(D/AI)282と
並列に、小さな範囲だけを補償する第3波形記憶装置2
52及びD/A変換器(D/A2)254を設ける。最
初は、第3波形記憶装置252の内容を消去しておき、
補償が進んだら、第1波形記憶装置242からのデータ
を第3波形記憶装置252に転送または加算する。 ■ 演算増幅器6の出力雑音を軽減する方法演算増幅器
6の出力に雑音が多い場合には、加算装置241を用い
て、加算平均化処理を施し、雑音を軽減することができ
る。例えば、第1波形記憶装置242の内容を消去して
から1回目の波形取込みを行い、2回目以降の波形取込
みにおいては、入力データと第1波形記憶装置242の
内容の加算結果を第1波形記憶装置242に書き込む。 このとき、加算回数だけ利得が大きく見えるので、後に
ディジタル減衰器244で調整する。 通常、ディジタル減衰器244は、指定数だけビットを
シフトして減衰させる装置である。 ■ 動作速度が遅いA/D変換器を使用する方法 A/D変換器は、D/A変換器と比べて動作速度が遅い
ことがある。A/D変換器が十分な変換速度を持ってい
れば、第8図の(A)に示すように、第1波形記憶装置
242に1周期で波形を取り込めるが、必要な変換速度
が得られないときは、第8図の(B)に示すように、複
数周期かけて波形を取り込んでもよい。各位相を一様に
サンプリングできれば、ランダムにサンプリングしても
よい。サブリング速度を遅くする場合には、第1波形記
憶装置242を、CPU (中央処理装置)78で賄う
ことも可能である。 また、サンプリング位相にインタリーブをかけてもよい
。例えば、補償信号発生装置20の出力側で補間できれ
ば、第8図の(C)に示すように、1回目の補償動作(
実線)と、2回目の補償動作(破線)でサンプリング位
相をずらしてもよい。 ■ 波形記憶装置242.246が直流で飽和するのを
防く方法 演算増幅器6の直流利得は非常に大きいので、A/D変
換器222の入力に直流オフセットがあるまま補償動作
を多数回繰り返すと、第2波形記憶装置246に直流オ
フセン)が蓄積して、補償信号発生装置20の出力オフ
セ7)が非常に大きくなる。これは次の手法で解決でき
る。 即ち、補償信号発生装置20の入力、またはA/D変換
器222の入力をAC結合にして、A/D変換器222
に直流オフセット電圧が入らないようにする。 また、第2波形記憶装W246に記憶するデータの最大
値と最少値を検出して、その平均値が零になるように第
2波形記憶装置246のデータを補正する。 ■ 波形記憶装置の削減 第9図に示すように、書き込みポインタと読み出しポイ
ンタを適当にずらすことによって、波形記憶装置242
.246を単一の波形記憶装置で充当することができる
。位相ずれが生ずるが、書き込みが終了した時点で、読
み出しポインタを調整して補正できる。 次に、第10図はこの発明の自動平衡装置の他の実施例
を示し、この実施例は補償信号発生装置20にヘクトル
ミ圧計42と発振器43を用いた具体的な構成例を示す
。 補償信号発生装置20には、CPU7 Bからその振幅
と位相を任意かつ正確に可変できる発振器43を用いる
。 この補償信号発生装置20による補償動作は、つぎの通
りである。即ち、切替えスイッチ731を補償用発振器
43に接続し、CPU78からの振幅、位相制御信号と
、実際の補償用発振器出力Vcの関係を校正し、発振器
43の出力を零にする。切替えスイッチ731を演算増
幅器6に接続し、演算増幅器6の出力電圧ベクトルVa
を測定する。発振器43の振幅と位相を、測定した演算
増幅器の出力電圧ヘクトルと等しくなるように設定する
。繰り返す場合は、演算増幅器6の出力電圧ヘクトルを
新たに測定した後、発振器43の振幅と位相の設定値を
、新たに測定した演算増幅器の出力電圧ベクトルだけ変
える。 なお、発振器2.43は第11図に示すように構成すれ
ばよい。集積回路化されたディジタル直接合成方式の周
波数シンセサイザ91は、周波数と位相を任意に設定で
きる。このノンセサイザ91の出力は、正弦波変換表を
格納したメモリ92で正弦波に変換してから、D/A変
換器93でアナログ信号に変換する。フィルタ95で不
要な信、号を除去すれば、きれいな正弦波が得られる。 出力振幅は、ステップ減衰器96と、D/A変換器93
に接続された基準電圧源94を可変して制御する。 なお、補償信号発生装置20は、実施例のものに限定さ
れるものではなく、直交成分検出帰還型の信号発生装置
を用いてもよい。
【実験結果】
本発明による自動平衡装置を用いてインピーダンスメー
タを構成し、インピーダンスを測定した場合の特性を以
下に示す。自動平衡装置の補償信号発生装置としては、
ディジタル波形記憶装置を用いるものとする。 測定条件: 周波数      =IM七 発振器出力    = I Vrms DUTのインピーダンス =160 kΩ(容量lpF相当) 基準抵抗     =lkΩ 浮遊アドミタンスYP=1/(2にΩ)(浮遊容量80
pF、外部接 続ケーブル=Om相当) 演算増幅器の利得 =30dB (約30倍)補償信号
発生装置の最大出力=±2.56.1.28.640m
、 320 mVの4レンジ D/A変換器分解能−10ビット 測定状況: 信号電流     = I V/160 kΩ=6.2
59 Arm5 電流検出電圧   −6,25μAX1にΩ−6,25
m V rms 補償信号発生装置の出力分解能 =320 m V p
1512 / 2 /1.41 =約220μV rs
s ループ利得     =約20(−回当たりの改善率)
補償回数3回で十分 補償できる。 残留電圧      =11μVrms誤差電流   
   = 6 nArm5電流誤差%     =0.
09% 何も補償しないと、1にΩ/30/2にΩ×100=約
1.67%の誤差が出るので、誤差をほぼ1/20にで
きることになる。 1mの外部接続ケーブルを使用すると、浮遊容量が約3
20p Fになり、このときの浮遊アドミタンスは約1
/(500Ω)になる。したがって、測定状況が次のよ
うに変化する。 ループ利得     =約10 補償回数      =4回 残留電圧      −22μVraIs誤差電流=l
lnArms 電流誤差%     −0,18% この場合は:Ypl>l/Rrなので、先に指摘した通
り、安定化インピーダンスを使用して演算増幅器の利得
を上げ、基準抵抗をlokΩに変更した方が実用的であ
る。
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、簡単な構成を
もって電流検出精度を高めることができ、低周波から比
較的高い周波数の領域まで精度の高いインピーダンスメ
ータを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の自動平衡装置の原理を示すブロック
図、 第2図はこの発明の自動平衡装置の動作原理を示すブロ
ック図、 第3図はこの発明の自動平衡装置の一実施例を示すブロ
ック図、 第4図はこの発明の自動平衡装置における補償信号発生
装置の他の実施例を示すブロック図、第5図はこの発明
の自動平衡装置の他の実施例を示すブロック図、 第6図はこの発明の自動平衡装置を用いて構成されたイ
ンピーダンスメータの一実施例を示すブロック図、 第7図は第6図に示す自動平衡装置の補償信号発生装置
におけるD/A変換器の実効振幅分解能の改善手段を示
すブロック図、 第8図はA/D変換器の時間分解能の改善方法を示す図
、 第9図は補償信号発生装置の波形記憶装置の削減方法を
示す図、 第10図はこの発明の自動平衡装置を用いて構成された
インピーダンスメータの他の実施例を示すブロック図、 第11図は第10図に示すインピーダンスメータに使用
すべき発振器の一例を示すブロック図、第12図はイン
ピーダンス測定の原理を示す回路図、 第13図は電流検出の原理を示す回路図、第14図は第
2図に示した電流検出における浮遊アドミタンスの影響
を除去する原理を示す回路図、 第15図は、従来の演算増幅器による自動平衡装置を示
すブロック図、 第16図は、高い周波数で使用されている従来の自動平
衡装置を示すブロック図である。 1・・・DUT (試料) 2・・・信号源 3・・・基準抵抗(基準素子) 6・・・演算増幅器(増幅手段) 20・・・補償信号発生装置(補償手段)30・・・加
算器(加算手段)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、試料とこの試料に流れる電流を電圧に変換する基準
    素子とを直列に接続し、前記試料の基準素子と接続され
    ない端子を信号源で駆動するとともに、前記試料と前記
    基準素子との接続点の信号を基準電位に平衡させる自動
    平衡装置において、前記試料と前記基準素子との接続点
    の信号を増幅する増幅手段と、 この増幅手段の出力信号を記憶して補償信号を発生する
    補償手段と、 この補償手段の発生する前記補償信号と前記増幅手段の
    出力信号とを加算して前記基準素子の前記試料と接続さ
    れていない端子側から前記試料と前記基準素子との接続
    点に帰還する加算手段と、を備えたことを特徴とする自
    動平衡装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007506091A (ja) * 2003-09-17 2007-03-15 アナログ ディヴァイスィズ インク 複素インピーダンス素子のインピーダンスの特性を決定してそのインピーダンスの特性付けを容易にするための測定回路および方法
JP2007232604A (ja) * 2006-03-02 2007-09-13 Agilent Technol Inc 電流電圧変換器およびインピーダンス測定装置
CN106066425A (zh) * 2016-07-29 2016-11-02 中国电子科技集团公司第四十研究所 一种阻抗测量装置及其实现校准补偿的方法
JP2019174425A (ja) * 2018-03-29 2019-10-10 株式会社日立製作所 電力機器を評価するための計算機システム、及び、その方法

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