JPH04203496A - 遠心型送風機のシール装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は、遠心型送風機のシール装置に関するもので
ある。

［従来の技術〕 遠心型ブロワ−は第７図に示すように、ケーシングｌの
中に回転軸２に取付けられたインペラー３か収納され、
回転軸２はケーシング１の両側を貫通して、軸受け４で
回転自在に支持され図示しない回転駆動装置により回転
され、両側の吸込みダクト５を通してガスを吸込み、増
圧して吐出ダクト６より吐き出す。回転軸２の貫通部か
ら外気か侵入しないように、回転軸の貫通部にメカニカ
ルソールｌＯか設けられている。常温のガスを扱うブロ
ワ−の貫通部のシールは、一般的に、メカニカルシール
が使用されている。気体封止用メカニカルシールは、封
止面に加圧潤滑油を供給して気密を行うようになってい
る。このようなメカニカルシールは、ポンプ装置か高価
であること、またインペラー側に漏出することがあり、
潤滑油の混入を嫌う気体の場合は問題かあるため、ブロ
ワ−の吐出圧力で加圧して上部から給油し、メカニカル
シールから漏出した潤滑油をフリンガーで振り切って排
出するように構成して、解決しようとする特開昭６３−
１８６９９７号公報が公開されている。

高温のガス（１８０〜２００°Ｃ）を扱う遠心嬰ブロワ
ーにおいては、前記のようなメカニカルシールを使用す
ると、潤滑油に引火して使用できないため、貫通部のシ
ールは特殊なシールが使用されている。第４図は、この
例を示したもので、回転軸２にスリーブ１１を嵌合しケ
ーシング１側に取り付けたフランジ１２とカバーフラン
ジ１４の間に中間リング１３を挟み、中間リング１３の
内側に第５図および第６図に示す複数に分割したカーボ
ン製のリングＩ５およびＩ６を組み合わせたちの２組を
前記スリーブ１１にガータースプリング１７で当接させ
ている。そして、カバーフランジ１４に形成した冷却水
の注入孔１８からスリーブ１１の空所２１に冷却水を注
入し、スリーブ１１等を冷却した排水はカバーフランジ
１４に形成した排水孔１９から排水される。また、中間
リング１３に形成したガス注入孔２０から中間リング１
３の内部に、封止ガス（Ｎ　２ガス、圧力０．１ｋｇ／
ａｌＧ）か注入される。封止ガスは中間リング】３の内
部を外気より高圧に保ち、ケーシング内に排出される。

［発明か解決しようとする課題］ 前述した高温ガス用ブロワ〜のメカニカルシールは、冷
却水を使用するため、冷却水の一部か封止ガスと共にフ
ァンに吸引される。このようなメカニカルシールを、例
えば、コークスの乾式消火装置の循環ブロワ−の如き粉
塵を含有した高温ガスを扱う遠心型ブロワ−に使用する
と、粉塵が水分を含みインペラーに付着し、ファンの振
動の原因となる。インペラーに付着したダストを取り除
くには、長時間乾式消火装置を休止しなければならず、
この間発電ができない等の問題点がある。

［課題を解決するための手段］ 本発明は上記のような問題点を解決しようとするもので
、送風機ケーシングをインペラー軸が貫通する箇所のシ
ール装置において、ケーシング側のシールリングの内径
部に複数の切欠きを設け、シールリングとインペラー軸
の接触部に不燃性ガスを供給することを特徴とする遠心
型送風機のシール装置である。

［作用コ 冷却水を注入して冷却するメカニカルソールの冷却を、
カーボンリングの内径面に複数の切欠きを形成して、不
燃性ガスを増量して不燃性ガスにより冷却および封止を
行うように変更することにより、ファンのインペラーに
ダストの付着か無くなる。従って、ダスト付着による振
動か発生せず、またインペラーの付着ダストの掃除およ
び発電機の停止が無くなる。

［実施例］ 本発明の実施例を図面に基づいて以下に説明する。第１
図は本発明装置の縦断面図である。メカニカルシール装
置ｌＯは次のように構成されている。図において、回転
軸２にスリーブ１１を嵌合しケーシングｌ偏に取り付け
たフランジ１２とカバーフランジ１４の間に中間リング
１３を挟み、中間リング１３の内側にカーボンリング１
５と１６を組み合わせて２対設けている。インペラー側
のカーボンリング１５および１６の内径面には、第２図
および！！３図に示すように複数の円弧状の切欠き２２
（この例では、半径３ｍｍの円弧状切欠きを８個形成し
ている）が形成されている。

そして、従来のメカニカルシールで形成されていたカバ
ーフランジ１４の冷却水の注入孔および排水孔は、盲用
プラグ１４て閉塞している。そして、中間リング１３に
形成した不燃性ガスの注入孔２０からＮ、ガスを注入す
るようになっている。注入されたＮ、ガスは、中間リン
グの内部空所を外気圧（通常大気圧）より若干高く保ち
つつ、カーボンリングとスリーブ１１の接触部を冷却し
て（円弧状の切欠き２２により、冷却効果が向上する）
フランジ１２とスリーブ１１の隙間を通ってケーシング
ｌの内部に排出される。

本発明のメカニカルシール装置をコークスの乾式消火装
置の冷却ガス（通常Ｎ、ガスが使用される）の循環ファ
ンの回転軸の貫通部に使用した。

乾式消火装置の冷却ガスは１０００〜＋０５０″Ｃの赤
熱コークスを約２００℃に冷却する。このとき、冷却ガ
スの冷却バンカー（ＣＤＱ）入口温度は約１８０〜２０
０℃で、冷却バンカー（ＣＤＱ）出口温度は８００〜９
５０°Ｃになる。高温になった冷却ガスは排熱ボイーラ
ーに送られ、熱交換され冷却ガスの温度は１８０〜２０
０°Ｃに降下する。循環ファンは排熱ポイーラー後の粉
塵を含んだ冷却ガスを、乾式消火装置の冷却バンカーに
送風するために使用される。従って、メカニカルシール
装置を冷却しないと、その外表面温度は約２２０℃にな
る。本発明のメカニカルシール装置にＮ、ガスを６０　
Ｎ　ｆ　／ｌｌ１ｉｎ　　（０、１ｋｇ／ａｄＧ）注入
して、メカニカルシール装置の外表面温度を測定したと
ころ１５０〜１７０°Ｃを得た。これは、従来のメカニ
カルシールのそれと遜色ない数値であた。本発明のメカ
ニカルシール装置に変更後、循環ファンのインペラーに
ダストの付着が無くなった。

［発明の効果コ 本発明のメカニカルシール装置では、冷却水を使用しな
い構成としたので、次のような効果が得られる。

（１）インペラーへのダストの付着が無くなり、ダスト
付着によるインペラーの振動発生か無くなり、保全費用
の低減かできる。

（２）循環ファンの停止による発電機の休止が無くなり
、赤熱コークスの排熱回収量が増加する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明装置の縦断面図、第２図は本発明装置の
一つのカーボンリングを示す図、第３図は本発明装置の
他のカーボンリングを示す図、第４図は従来装置の縦断
面図、第５図は従来装置の一つのカーボンリングを示す
図、第６図は従来装置の他のカーボンリングを示す図、
第７図は遠心Ｗブロワ−（ファン）の構造を示す図であ
る。 ２・・・回転軸、３・・・インペラー、１０・・・メカ
ニカルシール装置、１１・・・スリーブ、１２・・・フ
ランジ、１３・・・中間リング、１４・・・カバーフラ
ンジ、１５．１６・・・カーボンリング、１７・・・ガ
ータースプリング、２０川冷却ガス注入孔。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 送風機ケーシングをインペラー軸が貫通する箇所のシー
   ル装置において、ケーシング側のシールリングの内径部
   に複数の切欠きを設け、シールリングとインペラー軸の
   接触部に不燃性ガスを供給することを特徴とする遠心型
   送風機のシール装置。