JPH04202869A - ゴム物品補強用スチールコード及び空気入りラジアルタイヤ - Google Patents
ゴム物品補強用スチールコード及び空気入りラジアルタイヤInfo
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- JPH04202869A JPH04202869A JP2325766A JP32576690A JPH04202869A JP H04202869 A JPH04202869 A JP H04202869A JP 2325766 A JP2325766 A JP 2325766A JP 32576690 A JP32576690 A JP 32576690A JP H04202869 A JPH04202869 A JP H04202869A
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- D07B1/00—Constructional features of ropes or cables
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- D07B1/062—Reinforcing cords for rubber or plastic articles the reinforcing cords being characterised by the strand configuration
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- B60—VEHICLES IN GENERAL
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- Ropes Or Cables (AREA)
- Tires In General (AREA)
- Tyre Moulding (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
（産業上の利用分野）
この発明は、空気入りタイヤや工業用ベルト等のゴム物
品の補強材として使用されるスチールコード及びこのス
チールコードからなるカーカスを骨格とする空気入りラ
ジアルタイヤに関し、特に耐久性の向上をはかろうとす
るものである。
品の補強材として使用されるスチールコード及びこのス
チールコードからなるカーカスを骨格とする空気入りラ
ジアルタイヤに関し、特に耐久性の向上をはかろうとす
るものである。
（従来の技術）
従来、ゴム物品補強用スチールコードの主に耐腐食疲労
性を高めるために、コード内部へのゴムの浸透を促進す
るのが有効であることから、このゴム浸透を充分に得る
ための撚り構造、いわゆるゴム浸透構造についての数多
くの提案がなされている。
性を高めるために、コード内部へのゴムの浸透を促進す
るのが有効であることから、このゴム浸透を充分に得る
ための撚り構造、いわゆるゴム浸透構造についての数多
くの提案がなされている。
しかしながら例えばタイヤ、中でもトラックバス用又は
ライトトラック用タイヤのカーカスプライのような、２
層あるいは３層の多層撚りコードにおいては、コード内
層まで完全にゴムを浸透させるのは極めて難しく、この
ようなコードではゴム浸透構造による耐腐食疲労性の改
善はわずかである。
ライトトラック用タイヤのカーカスプライのような、２
層あるいは３層の多層撚りコードにおいては、コード内
層まで完全にゴムを浸透させるのは極めて難しく、この
ようなコードではゴム浸透構造による耐腐食疲労性の改
善はわずかである。
一方この多層撚りコードの耐腐食疲労性を高める方法と
しては、各層の撚り方向及び撚りピッチの等しいコンパ
クト撚り構造にすることで、コードの内層 （コア）を
なすフィラメントと外層（シース）をなすフィラメント
との間の接触面積を増大することが知られている。
しては、各層の撚り方向及び撚りピッチの等しいコンパ
クト撚り構造にすることで、コードの内層 （コア）を
なすフィラメントと外層（シース）をなすフィラメント
との間の接触面積を増大することが知られている。
（発明が解決しようとする課題）
一般に走行中のタイヤにおけるスチールコードは、フレ
ッティング摩耗によりフィラメント断面積が減少し、コ
ード強力が低下する。その時コード内の一部のフィラメ
ントで断面積減少が激しければ、そのフィラメントは衝
撃引張り、繰り返し曲げに対して破断を起こしやすくな
る。そして−旦フィラメントが破断すると、他のフィラ
メントの引張り応力が増大し、コードの疲労破壊が促進
される。従ってコードの耐久性を増すためには、コード
内の一部のフィラメントが先行して早期に破断すること
を避ける必要があり、コード内フィラメントの強力低下
は一様であることが望ましい。
ッティング摩耗によりフィラメント断面積が減少し、コ
ード強力が低下する。その時コード内の一部のフィラメ
ントで断面積減少が激しければ、そのフィラメントは衝
撃引張り、繰り返し曲げに対して破断を起こしやすくな
る。そして−旦フィラメントが破断すると、他のフィラ
メントの引張り応力が増大し、コードの疲労破壊が促進
される。従ってコードの耐久性を増すためには、コード
内の一部のフィラメントが先行して早期に破断すること
を避ける必要があり、コード内フィラメントの強力低下
は一様であることが望ましい。
そこでこの発明は、ゴム物品とくにトラック、バス用タ
イヤを典型例とするラジアルタイヤのカーカスプライを
なすスチールコードにつき、タイヤ走行中のフレッティ
ング摩耗によるフィラメント断面積の減少に起因したコ
ード強力の低下を各フィラメントで均一にすることで、
コードの耐久性を向上しようとするものである。
イヤを典型例とするラジアルタイヤのカーカスプライを
なすスチールコードにつき、タイヤ走行中のフレッティ
ング摩耗によるフィラメント断面積の減少に起因したコ
ード強力の低下を各フィラメントで均一にすることで、
コードの耐久性を向上しようとするものである。
（課題を解決するための手段）
発明者らは、タイヤ走行におけるカーカスプライをなす
コードのフィラメント （フィラメント径： ０．１５
−〜０．２５閣）の強力低下を、コンパクト撚り構造の
コードのまわりにラップフィラメントをスパイラルに巻
き付けて安定化したコードについて調査したところ、最
外層を構成するフィラメントの内、その内層を構成する
フィラメントの隣接する両フィラメントと接触するフィ
ラメント（以下インナーシースフィラメントと示す）に
比べて、最外層の残りのフィラメント（以下アウターシ
ースフィラメントと示す）の強力低下が極度に太きいこ
と、また強力低下の主要因がラップフィラメントとコー
ドのフィラメントとのフレッティング摩耗であることを
見出した。
コードのフィラメント （フィラメント径： ０．１５
−〜０．２５閣）の強力低下を、コンパクト撚り構造の
コードのまわりにラップフィラメントをスパイラルに巻
き付けて安定化したコードについて調査したところ、最
外層を構成するフィラメントの内、その内層を構成する
フィラメントの隣接する両フィラメントと接触するフィ
ラメント（以下インナーシースフィラメントと示す）に
比べて、最外層の残りのフィラメント（以下アウターシ
ースフィラメントと示す）の強力低下が極度に太きいこ
と、また強力低下の主要因がラップフィラメントとコー
ドのフィラメントとのフレッティング摩耗であることを
見出した。
なおアウターシースフィラメントの強力低下は通常の層
撚り構造コードのシースフィラメントより大きく、この
現象はフィラメント径が全て等しい、すなわち同一線径
のフィラメントで構成されたノーマルコンパクトコード
の場合においても、シースの一部または全てのフィラメ
ントをコアより僅かに細くした改良コンパクトコード（
コアのフィラメント径／シースのフィラメント径： １
．０３〜１．２５の範囲にあるもの）においても同様に
生ずることを確認した。
撚り構造コードのシースフィラメントより大きく、この
現象はフィラメント径が全て等しい、すなわち同一線径
のフィラメントで構成されたノーマルコンパクトコード
の場合においても、シースの一部または全てのフィラメ
ントをコアより僅かに細くした改良コンパクトコード（
コアのフィラメント径／シースのフィラメント径： １
．０３〜１．２５の範囲にあるもの）においても同様に
生ずることを確認した。
さらに強力低下の主要因であるラップフィラメントを除
去し、該ラップフィラメントまわりのフレッティングが
発生しないようにしたコードについて調査したところ、
確かにフレッティングは無くなりフィラメントの強力低
下は少なくなったが、ラップフィラメントが無くなった
為コードの拘束性が悪く、コードを極端に曲げるとフィ
ラメントがばらばらになり、フィラメントに異常入力が
加わることが判明した。この場合コードの破断寿命がラ
ップフィラメントでコードをラッピングして安定化させ
たコードに比べ、大幅に低下した。すなわち極端な曲げ
入力によるコード寿命の低下を防止するには、コードの
フィラメントがなんらかの形で拘束されている必要があ
ることが明らかになった。
去し、該ラップフィラメントまわりのフレッティングが
発生しないようにしたコードについて調査したところ、
確かにフレッティングは無くなりフィラメントの強力低
下は少なくなったが、ラップフィラメントが無くなった
為コードの拘束性が悪く、コードを極端に曲げるとフィ
ラメントがばらばらになり、フィラメントに異常入力が
加わることが判明した。この場合コードの破断寿命がラ
ップフィラメントでコードをラッピングして安定化させ
たコードに比べ、大幅に低下した。すなわち極端な曲げ
入力によるコード寿命の低下を防止するには、コードの
フィラメントがなんらかの形で拘束されている必要があ
ることが明らかになった。
上記の調査によって、コンパクト構造のカーカスプライ
コードにおいては、フィラメントの拘束を維持しつつ、
ラップフィラメントとアウターシースフィラメントとの
フレッティング摩耗を軽減し、アウターシースフィラメ
ントの強力低下を防止することが有利であることを知見
するに到り、この発明を完成した。
コードにおいては、フィラメントの拘束を維持しつつ、
ラップフィラメントとアウターシースフィラメントとの
フレッティング摩耗を軽減し、アウターシースフィラメ
ントの強力低下を防止することが有利であることを知見
するに到り、この発明を完成した。
すなわちこの発明は、１〜４本のスチールフィラメント
から成る中心基本構造及び、この中心基本構造のまわり
に配列した多数本のスチールフィラメントからなる少な
くとも１層の同軸層とを、同一方向、同一ピッチで撚り
合わせてなるスチールコードにして、 同軸層のまわりで中心基本構造及び同軸層の撚り方向と
同一方向に巻き付けられたラップフィラメントをそなえ
ることをｖＦ徴とするゴム物品補強用スチールコード及
び １対のビード部間でトロイド状に延びるラジアル配列コ
ードのブライからなるカーカスを骨格とする空気入りラ
ジアルタイヤであって、該ラジアル配列コードに、請求
項１に記載のスチールコードを適用してなる空気入りラ
ジアルタイヤである。
から成る中心基本構造及び、この中心基本構造のまわり
に配列した多数本のスチールフィラメントからなる少な
くとも１層の同軸層とを、同一方向、同一ピッチで撚り
合わせてなるスチールコードにして、 同軸層のまわりで中心基本構造及び同軸層の撚り方向と
同一方向に巻き付けられたラップフィラメントをそなえ
ることをｖＦ徴とするゴム物品補強用スチールコード及
び １対のビード部間でトロイド状に延びるラジアル配列コ
ードのブライからなるカーカスを骨格とする空気入りラ
ジアルタイヤであって、該ラジアル配列コードに、請求
項１に記載のスチールコードを適用してなる空気入りラ
ジアルタイヤである。
ここでラップフィラメントは、３閣〜５１ｍ１のピッチ
で同軸層のまわりに巻き付けることが望ましく、該ラッ
プフィラメントをそなえるスチールコードをラジアルタ
イヤのカーカスプライに通用することにより、耐腐食疲
労性を向上させるとともに、フィラメント拘束を維持し
つつ、アウターシースのスパイラルとの間のフレッティ
ングによるコード強力低下を抑制し得る。
で同軸層のまわりに巻き付けることが望ましく、該ラッ
プフィラメントをそなえるスチールコードをラジアルタ
イヤのカーカスプライに通用することにより、耐腐食疲
労性を向上させるとともに、フィラメント拘束を維持し
つつ、アウターシースのスパイラルとの間のフレッティ
ングによるコード強力低下を抑制し得る。
さて第１図及び第２図に、この発明に従うゴム物品補強
用スチールコードの断面を、撚り構造Ｉ Ｘ１２＋１及
びＩ Ｘ１９＋１のタイプについて示す。
用スチールコードの断面を、撚り構造Ｉ Ｘ１２＋１及
びＩ Ｘ１９＋１のタイプについて示す。
各図に交差斜線で示した３又は１本のスチールフィラメ
ントが、中心基本構造（以下コアと示す）１であり、コ
ア１のまわりで互いに隣接して配列した、スチールフィ
ラメントコードが同軸層（以下シースと示す）で、第１
図の例では９本のシース２をそなえ、第２図の例では６
本のシース２の外側に第２のシース３をそなえ、さらに
最外側のシースのまわりに、コア及びシースの撚り方向
と同一方向のスパイラルに巻付けたラップフィラメント
４をそなえる。なお各図の斜線で示したスチールフィラ
メントは最外層のシーースにおけるインナーシースフィ
ラメント２ａ又は３ａを示し、残りのスチールフィラメ
ントはアウターシースフィラメント２ｂ又は３ｂを示す
。
ントが、中心基本構造（以下コアと示す）１であり、コ
ア１のまわりで互いに隣接して配列した、スチールフィ
ラメントコードが同軸層（以下シースと示す）で、第１
図の例では９本のシース２をそなえ、第２図の例では６
本のシース２の外側に第２のシース３をそなえ、さらに
最外側のシースのまわりに、コア及びシースの撚り方向
と同一方向のスパイラルに巻付けたラップフィラメント
４をそなえる。なお各図の斜線で示したスチールフィラ
メントは最外層のシーースにおけるインナーシースフィ
ラメント２ａ又は３ａを示し、残りのスチールフィラメ
ントはアウターシースフィラメント２ｂ又は３ｂを示す
。
また第３図は撚り構造１×２７＋１のタイプで、９本の
シース２の外側に１５本の第２シース３をそなえる例で
ある。
シース２の外側に１５本の第２シース３をそなえる例で
ある。
（作 用）
コンパクトコードのフィラメント強力低下の不均一性、
特にタイヤ走行中のアウターシースの極度の強力低下は
、コンパクト撚り構造に特有の幾何学的構造によるもの
である。すなわち通常の層撚り構造のコードでは断面形
状が円形に近いため、シースフィラメントとそれを拘束
するスパイラルのラップフィラメントとの間の接触圧が
各フィラメント上で均等になるが、コンパクト構造のコ
ードでは、コード断面形状が円形にならず、角張るため
、シースフィラメントとそれをラッピングするスパイラ
ルのラップフィラメントとの間の接触圧が角フィラメン
ト上で均等にならず、接触圧はコード断面の角の部分に
位置するアウターシース部分で高く、インナーシース部
分で低くなる。
特にタイヤ走行中のアウターシースの極度の強力低下は
、コンパクト撚り構造に特有の幾何学的構造によるもの
である。すなわち通常の層撚り構造のコードでは断面形
状が円形に近いため、シースフィラメントとそれを拘束
するスパイラルのラップフィラメントとの間の接触圧が
各フィラメント上で均等になるが、コンパクト構造のコ
ードでは、コード断面形状が円形にならず、角張るため
、シースフィラメントとそれをラッピングするスパイラ
ルのラップフィラメントとの間の接触圧が角フィラメン
ト上で均等にならず、接触圧はコード断面の角の部分に
位置するアウターシース部分で高く、インナーシース部
分で低くなる。
そこでコンパクトコードを拘束するスパイラルのラップ
フィラメントの撚り方向を最外層シースフィラメントと
同一方向にすることにより、アウターシースフィラメン
トとラップフィラメントとの接触面積が増加し、両者の
間の接触圧が減少するとともに、コード屈曲時に、シー
スフィラメントとラップフィラメントとの間の相対移動
量が減少し、アウターシースフィラメントの断面積減少
及び強力低下が抑制される。またラップフィラメントに
よりフィラメントが拘束されるので、フィラメントがば
らばらになり、一部のフィラメントに異常入力が加わっ
て、コードの破断寿命が低下することもない。
フィラメントの撚り方向を最外層シースフィラメントと
同一方向にすることにより、アウターシースフィラメン
トとラップフィラメントとの接触面積が増加し、両者の
間の接触圧が減少するとともに、コード屈曲時に、シー
スフィラメントとラップフィラメントとの間の相対移動
量が減少し、アウターシースフィラメントの断面積減少
及び強力低下が抑制される。またラップフィラメントに
よりフィラメントが拘束されるので、フィラメントがば
らばらになり、一部のフィラメントに異常入力が加わっ
て、コードの破断寿命が低下することもない。
（実施例）
１ム烈工
表１に従うスチールコードをカーカスプライに適用し、
タイヤサイズ ： １１／７０Ｒ２２，５１４ＰＲ（ト
ラックバス用ラジアルタイヤ） 打ち込み数 ： ２２．０ 本１５ｃｍドラム走行条件
：速度 ６０ｋｍ／ｈ 内圧 ８ｋｇｆ／ｃｍ”（通常時） １ｋｇｆ／ｃｍ”（大曲げ入力時） 荷重 ＪＩＳ １００％荷重（通常時）ＪＩＳ ４０％
荷重（大曲げ入力時） の試験条件を共通にして、カーカスプライがスチールフ
ィラメントの配列数を同しくする撚り構造３士ｇ ＋
Ｉ Ｃ比較例１ ’コントロール）、ノーマルコンパク
トコードであるＩ Ｘ１２＋ １ （比較例２）、異線
径コンパクトコードである Ｉ Ｘ１２＋ １ （比較
例３）及びラップフィラメントを除去したコンパクトコ
ードであるｌＸ１２（比較例４）に対し、この発明に従
う異線径コンパクトコードである１×１２＋ＩＳ撚りス
パイラルコード（実施例１）を対比して、コントロール
の成績を１００とする指数表示により、フレッティング
深さ及び大曲げ入力時のコード破断の有無を表１にまと
めて示す。
ラックバス用ラジアルタイヤ） 打ち込み数 ： ２２．０ 本１５ｃｍドラム走行条件
：速度 ６０ｋｍ／ｈ 内圧 ８ｋｇｆ／ｃｍ”（通常時） １ｋｇｆ／ｃｍ”（大曲げ入力時） 荷重 ＪＩＳ １００％荷重（通常時）ＪＩＳ ４０％
荷重（大曲げ入力時） の試験条件を共通にして、カーカスプライがスチールフ
ィラメントの配列数を同しくする撚り構造３士ｇ ＋
Ｉ Ｃ比較例１ ’コントロール）、ノーマルコンパク
トコードであるＩ Ｘ１２＋ １ （比較例２）、異線
径コンパクトコードである Ｉ Ｘ１２＋ １ （比較
例３）及びラップフィラメントを除去したコンパクトコ
ードであるｌＸ１２（比較例４）に対し、この発明に従
う異線径コンパクトコードである１×１２＋ＩＳ撚りス
パイラルコード（実施例１）を対比して、コントロール
の成績を１００とする指数表示により、フレッティング
深さ及び大曲げ入力時のコード破断の有無を表１にまと
めて示す。
評ｉ眉九
（１）フレッティング深さ
フレッティング深さは、上記条件のドラム走行後のタイ
ヤから取り出したコード２本分のシースフィラメントを
引っ張り試験にて破断させ、その断面を顕微鏡で観察し
、オリジナルフィラメントの断面を円として第３図に示
すｈを測定したものの平均値をそのコードのフレッティ
ング深さとして、 で表した。
ヤから取り出したコード２本分のシースフィラメントを
引っ張り試験にて破断させ、その断面を顕微鏡で観察し
、オリジナルフィラメントの断面を円として第３図に示
すｈを測定したものの平均値をそのコードのフレッティ
ング深さとして、 で表した。
（２）大曲げ入力時のコード破断
大曲げ入力条件で１万ｉのドラム走行させたタイヤのコ
ードを取り出して、破断の有無を調べた。
ードを取り出して、破断の有無を調べた。
１施±１
表２に従うスチールコードをカーカスプライに適用し、
タイヤサイズ ： １１／７０Ｒ２２，５１４ＰＲ（ト
ラックバス用ラジアルタイヤ） 打ち込み数 ： ２０．０ 本１５ＣＩ１１ドラム走
行条件：速度 ６０）ｃｍ／ ｈ内圧 ８ｋｇｆ／ｃｍ
”（通常時） １ｋｇｆ／ｃｍ”（大曲げ入力時） 荷重 ＪＩＳ １００％荷重（通常時）ＪＩＳ ４０％
荷重（大曲げ入力時） の試験条件を共通にして、カーカスプライがスチールフ
ィラメントの配列数を同じくする撚り構造１＋６＋１２
＋１（比較例５：コントロール）、ノーマルコンパクト
コードである Ｉ Ｘ１９＋ １ （比較例６）、異線
径コンパクトコードである Ｉ Ｘ１９＋１（比較例７
）及びラップフィラメントを除去したコンパクトコード
である１ｘ１９（比較例８）に対し、この発明に従う異
線径コンパクトコードであるＩＸ １９ ＋ Ｉｓ撚り
スパイラルコード（実施例２）を対比して、コントロー
ルの成績を１００とする指数表示により、フレッティン
グ深さ及び大曲げ入力時のコード破断の有無を表２にま
とめて示す。なお評価方法は上記した表１の場合と同様
である。
ラックバス用ラジアルタイヤ） 打ち込み数 ： ２０．０ 本１５ＣＩ１１ドラム走
行条件：速度 ６０）ｃｍ／ ｈ内圧 ８ｋｇｆ／ｃｍ
”（通常時） １ｋｇｆ／ｃｍ”（大曲げ入力時） 荷重 ＪＩＳ １００％荷重（通常時）ＪＩＳ ４０％
荷重（大曲げ入力時） の試験条件を共通にして、カーカスプライがスチールフ
ィラメントの配列数を同じくする撚り構造１＋６＋１２
＋１（比較例５：コントロール）、ノーマルコンパクト
コードである Ｉ Ｘ１９＋ １ （比較例６）、異線
径コンパクトコードである Ｉ Ｘ１９＋１（比較例７
）及びラップフィラメントを除去したコンパクトコード
である１ｘ１９（比較例８）に対し、この発明に従う異
線径コンパクトコードであるＩＸ １９ ＋ Ｉｓ撚り
スパイラルコード（実施例２）を対比して、コントロー
ルの成績を１００とする指数表示により、フレッティン
グ深さ及び大曲げ入力時のコード破断の有無を表２にま
とめて示す。なお評価方法は上記した表１の場合と同様
である。
１差」レー
表３に従うスチールコードをカーカスプライに通用し、
タイヤサイズ ： １１／７０Ｒ２２，５１４ＰＲ（ト
ラックバス用ラジアルタイヤ） 打ち込み数 ： ２２．０ 本１５Ｃ１１ドラム走行
条件：速度 ６０１ａｉ／ｈ内圧 ８ ｋｇ ｆ ／
ＣＩ ” （通常時）１ｋｇｆ／ｃｍ”（大曲げ入力時
） 荷重 ＪＩＳ １００％荷重（通常時）ＪＩＳ ４０％
荷重（大曲げ入力時） の試験条件を共通にして、カーカスプライがスチールフ
ィラメントの配列数を同じくする撚り構造３ ＋ ９
＋１５＋１ （比較例９：コントロール）、ノーマルコ
ンパクトコードである Ｉ Ｘ２７＋ １ （比較例１
０）、異線径コンパクトコードである Ｉ Ｘ２７＋
１（比較例１１）及びラップフィラメントを除去したコ
ンパクトコードである１ｘ２７（比較例１２）に対し、
この発明に従う異線径コンパクトコードである１Ｘ２７
＋ＩＳ撚りスパイラルコード（実施例３）を対比して、
コントロールの成績を１００とする指数表示により表す
フレッティッグ深さ及び大曲げ入力時のコード破断の有
無を表３にまとめて示す、なお評価方法は上記した表１
の場合と同様である。
ラックバス用ラジアルタイヤ） 打ち込み数 ： ２２．０ 本１５Ｃ１１ドラム走行
条件：速度 ６０１ａｉ／ｈ内圧 ８ ｋｇ ｆ ／
ＣＩ ” （通常時）１ｋｇｆ／ｃｍ”（大曲げ入力時
） 荷重 ＪＩＳ １００％荷重（通常時）ＪＩＳ ４０％
荷重（大曲げ入力時） の試験条件を共通にして、カーカスプライがスチールフ
ィラメントの配列数を同じくする撚り構造３ ＋ ９
＋１５＋１ （比較例９：コントロール）、ノーマルコ
ンパクトコードである Ｉ Ｘ２７＋ １ （比較例１
０）、異線径コンパクトコードである Ｉ Ｘ２７＋
１（比較例１１）及びラップフィラメントを除去したコ
ンパクトコードである１ｘ２７（比較例１２）に対し、
この発明に従う異線径コンパクトコードである１Ｘ２７
＋ＩＳ撚りスパイラルコード（実施例３）を対比して、
コントロールの成績を１００とする指数表示により表す
フレッティッグ深さ及び大曲げ入力時のコード破断の有
無を表３にまとめて示す、なお評価方法は上記した表１
の場合と同様である。
（発明の効果）
以上説明したように、この発明に従うラジアルタイヤは
、すなわちカーカスプライに、中心基本構造及び同軸層
の撚り方向と同一方向にスパイラルのラップフィラメン
トを巻き付けた構造のコンパクトコードを適用すること
により、アウターシースフィラメントのラップフィラメ
ントによるフレッティング摩耗は低減し、コード内フィ
ラメント強力低下が均等になってコード寿命が向上し、
従ってタイヤの耐久性を著しく改善することができる。
、すなわちカーカスプライに、中心基本構造及び同軸層
の撚り方向と同一方向にスパイラルのラップフィラメン
トを巻き付けた構造のコンパクトコードを適用すること
により、アウターシースフィラメントのラップフィラメ
ントによるフレッティング摩耗は低減し、コード内フィ
ラメント強力低下が均等になってコード寿命が向上し、
従ってタイヤの耐久性を著しく改善することができる。
第１〜３図は、それぞれ撚り構造ｌＸ１２＋１、Ｉ Ｘ
１９＋１及びＩ Ｘ２７＋１のコンパクト構造コードの
断面図、 第４図はフレッティング深さｈを示す模式図である。 １・・・コア ２・・・シース ２ａ、３ａ・・・インナーシースフィラメント２ｂ、３
ｂ・・・アウターシースフィラメント３・・・第２のシ
ース ４・・・ランプフィラメント 特許出願人 株式会社ブリデストン 代理人弁理士 杉 村 暁 大同 弁理
士 杉 村 興 作問 弁理士
佐 藤 安 捻回 弁理士
冨 １） 実間 弁理士 梅
本 政 人間 弁理士 仁 平
孝手続補正書 平成 ３年１１月２６日 特許庁長官 深 沢 亘 殿１、事件の表示 平成 ２年特許願第３２５７６５号 ２、発明の名称 ゴム物品補強用スチールコード及び空気入りラジアルタ
イヤ３、補正をする者 事件との関係 特許出願人 （５２７）株式会社ブリデス トン ４、代 理 人 １、明細書第８頁第６行の゛スチールフ□ラメントコー
ド、を一スチールフィラメントーと訂正巳、同貝第１８
行の１シース２」を″第１シース２゜と訂正する。 ２、同第１３頁第７行のＦ第３図ヨを７第４図−と訂正
する。 ３、第１〜３図を別紙の通りに訂正する。 第１図 ／ａ 第２図 れ
１９＋１及びＩ Ｘ２７＋１のコンパクト構造コードの
断面図、 第４図はフレッティング深さｈを示す模式図である。 １・・・コア ２・・・シース ２ａ、３ａ・・・インナーシースフィラメント２ｂ、３
ｂ・・・アウターシースフィラメント３・・・第２のシ
ース ４・・・ランプフィラメント 特許出願人 株式会社ブリデストン 代理人弁理士 杉 村 暁 大同 弁理
士 杉 村 興 作問 弁理士
佐 藤 安 捻回 弁理士
冨 １） 実間 弁理士 梅
本 政 人間 弁理士 仁 平
孝手続補正書 平成 ３年１１月２６日 特許庁長官 深 沢 亘 殿１、事件の表示 平成 ２年特許願第３２５７６５号 ２、発明の名称 ゴム物品補強用スチールコード及び空気入りラジアルタ
イヤ３、補正をする者 事件との関係 特許出願人 （５２７）株式会社ブリデス トン ４、代 理 人 １、明細書第８頁第６行の゛スチールフ□ラメントコー
ド、を一スチールフィラメントーと訂正巳、同貝第１８
行の１シース２」を″第１シース２゜と訂正する。 ２、同第１３頁第７行のＦ第３図ヨを７第４図−と訂正
する。 ３、第１〜３図を別紙の通りに訂正する。 第１図 ／ａ 第２図 れ
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 １、１〜４本のスチールフィラメントから成る中心基本
構造及び、この中心基本構造のまわりに配列した多数本
のスチールフィラメントからなる少なくとも１層の同軸
層とを、同一方向、同一ピッチで撚り合わせてなるスチ
ールコードにして、 同軸層のまわりで中心基本構造及び同軸層 の撚り方向と同一方向に巻き付けたラップフィラメント
をそなえることを特徴とするゴム物品補強用スチールコ
ード。 ２、１対のビード部間でトロイド状に延びるラジアル配
列コードのプライからなるカーカスを骨格とする空気入
りラジアルタイヤであって、 該ラジアル配列コードに、請求項１に記載 のスチールコードを適用してなる空気入りラジアルタイ
ヤ。
Priority Applications (6)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2325766A JPH0811872B2 (ja) | 1990-11-29 | 1990-11-29 | ゴム物品補強用スチールコード及び空気入りラジアルタイヤ |
| US07/798,951 US5400580A (en) | 1990-11-29 | 1991-11-27 | Steel cords for rubber reinforcement and pneumatic radial tires using the same |
| ES91311023T ES2077184T3 (es) | 1990-11-29 | 1991-11-28 | Cordones de acero para refuerzo de caucho y neumaticos radiales que emplean los mismos. |
| DE69111390T DE69111390T2 (de) | 1990-11-29 | 1991-11-28 | Stahlcord zur Gummiverstärkung und der Verstärkung radialer Luftreifen. |
| EP91311023A EP0488735B1 (en) | 1990-11-29 | 1991-11-28 | Steel cords for rubber reinforcement and pneumatic radial tires using the same |
| US08/346,920 US5526864A (en) | 1990-11-29 | 1994-11-23 | Steel cords for rubber reinforcement and pneumatic radial tires using the cords in the carcass |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2325766A JPH0811872B2 (ja) | 1990-11-29 | 1990-11-29 | ゴム物品補強用スチールコード及び空気入りラジアルタイヤ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04202869A true JPH04202869A (ja) | 1992-07-23 |
| JPH0811872B2 JPH0811872B2 (ja) | 1996-02-07 |
Family
ID=18180386
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2325766A Expired - Lifetime JPH0811872B2 (ja) | 1990-11-29 | 1990-11-29 | ゴム物品補強用スチールコード及び空気入りラジアルタイヤ |
Country Status (5)
| Country | Link |
|---|---|
| US (2) | US5400580A (ja) |
| EP (1) | EP0488735B1 (ja) |
| JP (1) | JPH0811872B2 (ja) |
| DE (1) | DE69111390T2 (ja) |
| ES (1) | ES2077184T3 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN106103841A (zh) * | 2014-03-13 | 2016-11-09 | 株式会社海莱客思 | 金属线 |
| CN108867122A (zh) * | 2018-07-26 | 2018-11-23 | 江苏鸿泽不锈钢丝绳有限公司 | （1+6+6/6）结构的汽车车窗升降用不锈钢钢丝绳 |
Families Citing this family (13)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6293326B1 (en) | 1992-10-13 | 2001-09-25 | The Goodyear Tire & Rubber Company | Load range C and D tires including metallic cords of 2X or 3X construction |
| ES2090867T3 (es) * | 1992-04-27 | 1996-10-16 | Bridgestone Corp | Cordones de acero para refuerzo de articulos de caucho y neumaticos radiales. |
| DE19526721B4 (de) * | 1994-08-08 | 2005-07-21 | Sumitomo Rubber Industries Ltd., Kobe | Reifencord |
| EP0709236A1 (en) * | 1994-10-28 | 1996-05-01 | Sumitomo Rubber Industries Limited | Tyre cord |
| DE69516238T2 (de) * | 1994-11-14 | 2000-09-28 | Bridgestone Corp | Stahlseil zur Verstärkung elastomerer Erzeugnisse |
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| US20140378597A1 (en) | 2012-02-06 | 2014-12-25 | Nv Bekaert Sa | Elongated steel element comprising a ternary or quaternary brass alloy coating and corresponding method |
| WO2013117249A1 (en) | 2012-02-06 | 2013-08-15 | Nv Bekaert Sa | Ternary or quaternary alloy coating for steam ageing and cured humidity adhesion elongated steel element comprising a ternary or quaternary brass alloy coating and corresponding method |
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| JP2016141897A (ja) * | 2015-01-30 | 2016-08-08 | 株式会社ブリヂストン | ゴム物品補強用スチールコード及びタイヤ |
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-
1990
- 1990-11-29 JP JP2325766A patent/JPH0811872B2/ja not_active Expired - Lifetime
-
1991
- 1991-11-27 US US07/798,951 patent/US5400580A/en not_active Expired - Fee Related
- 1991-11-28 DE DE69111390T patent/DE69111390T2/de not_active Expired - Fee Related
- 1991-11-28 EP EP91311023A patent/EP0488735B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1991-11-28 ES ES91311023T patent/ES2077184T3/es not_active Expired - Lifetime
-
1994
- 1994-11-23 US US08/346,920 patent/US5526864A/en not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| US5526864A (en) | 1996-06-18 |
| DE69111390D1 (de) | 1995-08-24 |
| JPH0811872B2 (ja) | 1996-02-07 |
| US5400580A (en) | 1995-03-28 |
| DE69111390T2 (de) | 1996-02-08 |
| ES2077184T3 (es) | 1995-11-16 |
| EP0488735B1 (en) | 1995-07-19 |
| EP0488735A1 (en) | 1992-06-03 |
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