JPH04202621A - 伸線用鋼線材の製造方法と装置 - Google Patents

伸線用鋼線材の製造方法と装置

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JPH04202621A
JPH04202621A JP33363490A JP33363490A JPH04202621A JP H04202621 A JPH04202621 A JP H04202621A JP 33363490 A JP33363490 A JP 33363490A JP 33363490 A JP33363490 A JP 33363490A JP H04202621 A JPH04202621 A JP H04202621A
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JP
Japan
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steel wire
wire rod
temp
temperature
cooling
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Application number
JP33363490A
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English (en)
Inventor
Masatake Tomita
富田 正威
Takashi Tsukamoto
塚本 孝
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、伸線用鋼線材の製造方法とのそれに使用する
冷却・加工装置に関する。
(従来の技術) 従来より一般にタイヤその他に用いられるコードワイヤ
、ビードワイヤは、直径0.2 mva前後の高炭素鋼
製フィラメント、つまりコードワイヤを撚って得たスト
ランドで、現状ではフィラメントの強度は320kgf
/nn+”前後のものが多い。
従来のコードワイヤの製造方法とそれによって得られる
特性は次の通りである。
従来法の製造工程の1例を示す。
最終LP÷酸洗・メツキ−→最終伸線−→0.2 φ最
終鉛パテンティング(LP)工程では、約900℃加熱
後、最終パテンティング処理として600 ’C前後の
鉛浴に浸漬し、TS=125kgf/am2とした伸線
用綱線材を得、これを酸洗・メツキ後、伸線してTS 
#320kgf/am2前後のフィラメントを得ていた
この製造工程・条件においては、伸線加工後ε=3.2
程度であり、これを、さらに上げて、強度を得ようとし
ても、延性低下のため不可能であった。
そこで、特開昭64−15322号公報においては、最
終パテンティング処理の代わりに加工熱処理を行い、パ
ーライトブロックサイズを6〜7μ謡程度に微細化し、
伸線性を向上させ400kgf/mm2クラスの強度を
得ることを示したが、加工後再びオーステナイト域へ加
熱し、次いで徐冷するという再結晶化処理を行うため、
安定した微細化が達成されず、また工程数が多くなりま
た所要時間が長くなりコスト上昇を免れない。しかも、
高加工度域への加工のため伸線後の絞りが30%台と低
く、その後のコードワイヤへの撚り線加工で断線等が起
こり易く、安定性に欠けていた。
そこで、特願平2−34525号発明では、炭素07〜
0.9重量%含有する鋼線材を最終伸線前のパテンティ
ング処理においてAc3点以上のオーステナイト域温度
に加熱してから、恒温変態曲線におけるパーライト変態
開始温度を切らない範囲の冷却速度で、Ae1点以下5
00℃以上の温度範囲に冷却し、この温度域で加工度2
0%以上の塑性加工を行い、次いでオーステナイト域に
加熱することなくパーライト変態させることを特徴とす
る伸線用鋼線材の製造方法が提案されている。
(発明が解決しようとする課題) 今日、自動車用タイヤは、高速走行時の安定性向上のた
め、タイヤに要求される仕様が一層厳しく、タイヤのス
チールコードの高張力化が求められている。それに伴い
コードワイヤも伸線後の機械的特性としてTS=400
kgf/mm”以上、絞り40%以上が要求されている
。フィラメントの強度は、素材である高炭素鋼線を伸線
して細線化する過程で、加工硬化により徐々に高められ
てい(が、従来のパテンティング処理では、伸線加工度
ε=3.2程度であった。
また、特開昭64−15322号公報のように加工熱処
理によって結晶粒径(パーライトプロ・ツク)を微細化
した後、再びオーステナイト化するプロセスがある。
しかしながら、これらのいずれの方法でも伸線によって
400klj47mm2以上の強度で40%以上の延性
を有するフィラメントを得ることはできない。
本発明は、例えば上述のような今日求められているコー
ドワイヤ用の高強度伸線用鋼線材の製造方法を明らかに
し、それらの実際的な実施方法および装置を擢供するこ
とを目的としている。
(課題を解決するための手段) 上述の目的達成のため、本発明者らは種々の検討を行っ
た結果、最終伸線の前に加工熱処理を施し、パーライト
ブロックサイズを微細化することにより、伸線性を向上
させる製造方法に注目し、この微細パーライト組織を簡
便な方法でもって得るための加工熱処理条件を詳細に比
較した。その結果、従来はパーライトブロックサイズを
小さくするため、加工後オースナナ41M域への加熱に
よって再結晶処理を行うことが考えられていたが、加工
条件をコントロールできれば十分にパーライトブロック
サイズを微細化できることがわかり、この点を先ムこ特
願平2−34525号として提案した。
本発明は、前記先願発明における鋼線材のオーステナイ
ト域から加工温度域までの冷却と加工とを表面温度が調
整できるロールを用いて行うことを特徴とする伸線用m
線材の製造方法と装置を要旨とするものである。
なお、本明細書において、最終伸線前の鋼線材は「伸線
用鋼線材Jあるいは「素線づまたは単に「線Jというが
、「伸線用鋼線材」は最終伸線後の鋼線材をいう。
(作用) 次ムこ、本発明を添付図面を参照してさらに詳細に説明
する。
まず、第1図は、この方法を実施するラインの略図であ
り、第2図はこのラインで処理される線材のヒートバク
ーンを示すグラフであり、そして第3図はロールの表面
温皮調j[II構の説明図である。
本発明にかかる装置は、好ましくはそれぞれ内部に冷却
水通路8を設けた一対の表面温度調整可能な水平ロール
2と竪ロール3とから成り、さらに鋼線材の測温装置5
およびその測温装置の測温データに基づき線材表面温度
をAe、意思下500 ’C以上に調整すべく前記水平
ロール2および垂直ロール3の冷却水通路8に設けた冷
却水開閉弁4を作動するコントローラ6を備えている。
鋼線材の冷却・加工に際しては、図示のように、鋼線材
7を加熱炉1の左端入側Eから送り込み、この加熱炉l
でオーステナイト域に加熱した後、上下一対の表面温度
調整可能な水平ロール2に入る。
この水平ロール2は、第3図に示すように、冷却水通路
8を有し、冷却水調整弁4、測温装置5、コントローラ
6とからなる温度調整機構を備えている。水平ロール表
面は冷却水調整弁4による流量調整によって表面温度が
調整される。
従って加熱炉lを出てこの水平ロール2に接触した鋼線
材7は直ちに冷却が始まると共に必要な圧下が加えられ
て前記20%以上の加工が施こされる。水平ロール2を
出た線材の温度は測温装置5でその温度が測定され、そ
の測定値はコントローラ6に送られる。ここで予め設定
された温度と測定値との対比、両温度の偏差に基づく制
御信号によって冷却調整弁4の開度調整がなされる。
次に、この水平ロール2を出た後の線材は同しく表面温
度調節可能とした左右一対の竪ロール3で同様な冷却と
加工を同時に加えられる。
場合によっては、竪ロール3には殆ど冷却水を流さない
ことによって、加工によって発生する熱量と冷却とがつ
り合い加工温度一定の条件が得られるようにしてもよい
本発明にかかる上述の冷却 加工装置における被処理鋼
線材のヒートパターンは第2図に示すが、その位置関係
は図中カッコ書きで示すように第1図に対応する。
かくして、本発明によれば、オーステナイト域温度に加
熱してから、恒温変態曲線におけるパーライト変態開始
温度領域を切らない範囲の冷却速度で、Ae、点以下5
00℃以上の温度範囲に冷却することができる。パーラ
イト変態開始温度領域を切るとパーライト変態が生じ、
目的とする強度向上が図れず、また上記温度範囲を外れ
て塑性加工を行っても細粒化は実現できず、また余り低
いとマルテンサイト生成の恐れがあるからである。
本発明における冷却加工温度を確保するためには被処理
鋼線材に比べて圧倒的に熱容量の大きいロールで接触、
冷却を行うことが好ましく、その場合適冷オーステナイ
ト組織を得ることは容易であり、しかもこの表面温度が
調整可能なロールで加工の温度の調整も容易である。
ロール表面温度調節手段としては、上記例では冷却水通
路を設けて内部水冷で行っているが、その他冷媒として
油、蒸気などで行ってもよい。
本発明の対象とする鋼線材の組成は炭素を除いて特に制
限されない。
炭素は、鋼線の強度を確保するのに必要な元素である。
その下限値を0.7%としたのは、これより少ない含有
量では最終伸線後でも目標とする400kgf/■11
2以上の強度が得られないためである。
また、上限値を0.9%としたのは、これを超えると初
析セメンタイトの影響で伸線性が悪くなり、強度がかえ
って低下するため09%とした。
その他、必要によりSlおよびMnさらにPおよびSの
各含有量を適宜限定してもよい。例えば、C10,70
−0,90%、Si:0.15〜1.20%、Mn:0
.30〜0.90%、P:0.01以下、S:0.00
2%以下の組成が例示される。
次に、本発明を実施例によってさらに具体的に説明する
(実施例) 本例では第1表に示す組成の鋼を、真空溶解炉にて20
0 kg7g製し、熱間圧延によって直径5.5 mm
の線材とした後、慣用装置によって伸線を行い、直径2
25Iとした。
次いで、このようにして得られた鋼線を出発鋼線材とし
て、第2表に示す条件で第1図の装置によって加工熱処
理パテンティングを行った。
処理および加工条件は、AC3点以上の温度域である9
50℃に加熱してから、パーライト変態を起こすことな
く190℃/5ecT:急冷し、次いで減面率50%の
加工を加え、加工後オーステナイト域に再加熱すること
なくパーライト変態を行わせた。
このようにして得られた伸線用鋼線材の特性を第2表に
まとめて示す。
最終伸線後の伸線鋼線材はTS=410kgf/+u+
2、RA=30%であった。
第2表に示す従来例は、加工熱処理を行わずオーステナ
イト域まで加熱後、直ちに鉛浴炉に浸漬して行うパテン
ティングの例を示す。
比較例は、本発明例を使用せず変態点以下に適冷された
オーステナイトを圧延機で加工し、その後オーステナイ
ト域に加熱することなくパーライト変態させた場合を示
す。
同表から明らかなように、従来例および比較例に比べ本
発明例によって処理したものは、パテンティング材とし
て延性および伸線性に優れていることが判明した。特に
比較例と本発明例とを比べると通合オーステナイト加工
中の保温の効果が大きいことが判る。
(発明の効果) 本発明は以上詳述してきたように構成されているから、
加工熱処理パテンティングにおいて適冷オーステナイト
を温度低下をおこさないで一定の温度範囲で加工するこ
とが可能となり、すぐれた特性の鋼線材を擾供すること
ができ、産業1益するところ大である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明を用いた加工熱処理ラインの説明図: 第2図は、本発明におけるヒートパターンの説明図、お
よび 第3図は、本発明において使用する表面温度の調整可能
なロールの詳細を示す断面図である。 I;加熱炉    2:水平ロール 3・竪ロール   4:冷却水調整弁 5:測温装置    6:コントローラ7二線材   
  8:冷却水道路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)炭素:0.7〜0.9重量%を含有する鋼線材を
    、最終伸線前のパテンティング処理においてAc_3点
    以上のオーステナイト域温度に加熱後、表面温度調整可
    能なロールを用いて、恒温変態曲線におけるパーライト
    変態開始温度を切らない範囲の冷却速度で、Ae_1点
    以下500℃以上の温度範囲に冷却するとともにこの温
    度域で加工度20%以上の塑性加工を行い、次いでオー
    ステナイト域に加熱することなくパーライト変態させる
    ことを特徴とする伸線用鋼線材の製造方法。
  2. (2)それぞれ内部に冷却水通路を設けた一対の水平ロ
    ールと竪ロールとから成り、被処理鋼線材の測温装置お
    よび前記測温装置の測温データにより前記水平ロールお
    よび垂直ロールの冷却水通路に設けた冷却水開閉弁を作
    動するコントローラを備えた伸線用鋼線材の冷却および
    加工装置。
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